JP5832129B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、独立して駆動される複数の加熱コイルを備えた誘導加熱調理器に関する。
近年、複数の加熱口を備えた誘導加熱調理器が普及している。このような誘導加熱調理器は、各加熱口にそれぞれ加熱コイルを有し、この加熱コイルを所定の発振周波数で駆動させることにより設定された加熱出力を得ている。しかし、複数の加熱口を同時に使用したときには、各加熱コイルの発振周波数の差分に相当する周波数の干渉音が発生してしまう。
このような干渉音を低減するため、「少なくとも2つの誘導加熱ユニットのインバータは少なくとも最大加熱出力において50kHz以上の周波数の電力を加熱コイルに供給し、負荷は磁性材質または低電導率材質である」という技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−234278号公報(第3頁、第4頁、図1)
しかしながら、上記特許文献1の誘導加熱調理器では、50kHz以上の周波数の電力を加熱コイルに供給するので、インバータのスイッチング損失が増大し、また、発熱も増大することから回路部品を冷却する冷却手段も増大してしまう。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、独立して駆動される複数の加熱コイルを備えた誘導加熱調理器において、スイッチング周波数を過度に上昇させることなく、干渉音を抑制することのできる誘導加熱調理器を得るものである。
本発明に係る誘導加熱調理器は、被加熱物が載置される天板と、前記天板の下方に配置され、互いに独立して通電される複数の加熱コイルと、前記被加熱物を加熱する火力を設定する操作部と、前記複数の加熱コイルのそれぞれに対応して設けられ、直流電力を高周波電力に変換して前記加熱コイルに供給する複数の駆動回路と、前記駆動回路への入力電力を検知する入力電力検知回路と、前記入力電力検知回路により検知される入力電力に基づいて、前記駆動回路の入力電力が、前記操作部で設定された火力に相当する入力電力である目標入力電力となるように前記駆動回路の周波数を制御する制御回路と、を備え、前記制御回路は、駆動状態にある2つの前記駆動回路を一組とし、前記一組の駆動回路のうち、一方の駆動回路の駆動周波数を固定制御し、他方の駆動回路の駆動周波数をスウィープさせて、前記一組の駆動回路の駆動周波数の差が連続的に変化するスウィープ状態を継続するよう前記駆動回路を制御する干渉音抑制モードを備え、前記制御回路は、前記干渉音抑制モードにおいて、前記一組の駆動回路のうち、前記入力電力検知回路により検知される入力電力が大きい方の駆動回路の駆動周波数を固定制御するものである。
本発明の誘導加熱調理器は、独立して駆動される2つの加熱コイルの駆動回路の駆動周波数の差が、連続的に変化するように制御される。このため、2つの駆動回路により生じる干渉音の周波数ピークが分散され、干渉音が白色雑音化するため、使用者に対して干渉音を聞こえにくくすることができる。
実施の形態1を示す誘導加熱調理器の上面図である。 実施の形態1を示す誘導加熱調理器の主要部の回路構成図である。 実施の形態1を示す誘導加熱調理器の駆動回路の駆動周波数と入力電力の関係を示す図である。 従来の誘導加熱調理器から発生する鍋鳴り音の周波数と音圧レベルの関係を示す図である。 実施の形態1を示す誘導加熱調理器の鍋鳴り音の周波数と使用者の聴感の関係を示す図である。 実施の形態1を示す誘導加熱調理器の干渉音抑制モードにおける駆動回路の周波数のタイムチャートである。 実施の形態1を示す誘導加熱調理器の干渉音抑制モードにおける駆動回路の駆動周波数と入力電力の関係を示す図である。 実施の形態1を示す誘導加熱調理器の干渉音抑制モードにおける鍋鳴り音の周波数と音圧レベルの関係を示す図である。 実施の形態2を示す誘導加熱調理器の上面図である。 実施の形態2を示す誘導加熱調理器の主要部の回路構成図である。 実施の形態3を示す誘導加熱調理器の主要部の回路構成図である。 実施の形態3を示す誘導加熱調理器の入力電力と制御信号の関係を示す図である。 実施の形態3を示す誘導加熱調理器の干渉音抑制モードにおける駆動回路の周波数とオンデューティのタイムチャートである。 実施の形態4を示す誘導加熱調理器の干渉音抑制モードにおける駆動回路の周波数と通電比率のタイムチャートである。 実施の形態4を示す誘導加熱調理器の干渉音抑制モードにおける駆動回路の入力電力のタイムチャートである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の上面図である。誘導加熱調理器100は、鍋を載置するための耐熱性のトッププレート1を有し、右加熱口2、左加熱口3、及び中央加熱口4の合計3口の加熱口を有している。右加熱口2、左加熱口3の下方には、加熱コイル5と加熱コイル6がそれぞれ設置され、加熱コイルから発生する高周波磁界で加熱口上部に載置された鍋等の被加熱物を誘導加熱する。中央加熱口4の下方には、ラジエントヒータやシーズヒータなどの電気ヒータが設けられており、この電気ヒータからのジュール熱により中央加熱口4の上部に載置された鍋等の被加熱物を加熱する。
また、誘導加熱調理器100は、操作表示部7を備える。操作表示部7は、電源スイッチ、火力の調整や加熱口の選択等を行う入力スイッチ、及び液晶パネル等を有し加熱状態や使用者に対する注意喚起情報等を表示する表示デバイスを備える。なお、右加熱口2、左加熱口3、及び中央加熱口4のそれぞれに対応する操作表示部7を個別に配置してもよいし、図1に例示するように各加熱口に対応する操作表示部7を一箇所にまとめて配置してもよく、操作表示部7の具体的構成を限定するものではない。
図2は、実施の形態1を示す誘導加熱調理器の主要部の回路構成図である。加熱コイル5は、駆動回路10に接続されている。駆動回路10は、商用電源9に接続されており、商用電源9の低周波電流を20kHz〜50kHz程度の高周波電流に変換して加熱コイル5に供給する。入力電力検知回路12は、商用電源9から駆動回路10へ入力される電力を検知するとともに、入力電力に相当するアナログ電圧信号を制御回路8へ出力する。制御回路8は、駆動回路10の入力電力を検知し、操作表示部7に対して設定された火力に相当する電力となるように駆動回路10の駆動周波数を変動させることで、電力フィードバック制御を行う。
加熱コイル6は、駆動回路11に接続されている。駆動回路11は、商用電源9に接続されており、商用電源9の低周波電流を20kHz〜50kHz程度の高周波電流に変換して加熱コイル6に供給する。入力電力検知回路13は、商用電源9から駆動回路11へ入力される電力を検知するとともに、入力電力に相当するアナログ電圧信号を制御回路8へ出力する。制御回路8は、駆動回路11の入力電力を検知し、操作表示部7に対して設定された火力に相当する電力となるように駆動回路11の駆動周波数を変動させることで、電力フィードバック制御を行う。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、その動作について右加熱口2を例に説明する。図3は、実施の形態1を示す駆動回路の駆動周波数と入力電力の関係を示す図である。図3において、14は駆動回路10の駆動周波数と入力電力の関係を示す曲線である。
操作表示部7に対して使用者により火力が設定されると、制御回路8は、設定された火力に相当する駆動回路の目標入力電力(図3のPc)を設定する。制御回路8は、入力電力検知回路12で検知する駆動回路10への入力電力がPcとなるように、駆動回路10の駆動周波数を変動させて電力フィードバック制御を行う。なお、左加熱口3についても同様の動作で、電力フィードバック制御を行う。右加熱口2と左加熱口3のいずれか一方だけを使用する場合(右加熱口2と左加熱口3を同時に使用しない場合)には、このような制御が行われる。
ここで、使用者が右加熱口2及び左加熱口3の両方を同時に使用する場合に発生する干渉音について説明する。
加熱コイルには駆動回路の駆動周波数と同じ高周波電流が流れるため、加熱コイルから発生する磁界の周波数と駆動回路の駆動周波数は等しくなる。加熱口上部に載置された鍋は、載置した加熱口に供えられた加熱コイルから発生する磁界により加振されて振動するが、一般的に誘導加熱調理器の駆動回路は20kHzから50kHz程度の可聴域外の駆動周波数で駆動されるため、単一の加熱口から発生する磁界による鍋の振動音が使用者に聞こえることはない。
しかしながら、前述のように、駆動回路10及び駆動回路11は、使用者が操作表示部7で設定した火力となるように独立して周波数制御されるため、それぞれ異なる駆動周波数で駆動されることとなる。ここで、隣接した2つの加熱口を同時に使用すると、一方の加熱口から発生した磁界は、直上に載置された鍋のみならず、他方の加熱口に載置された鍋も加振することとなるため、1つの鍋は2つの加熱口から発生する磁界で加振されることとなる。ここで、隣接した2つの加熱口から発生する磁界の周波数が互いに異なると、波の干渉現象により、お互いの周波数差に相当する周波数で鍋が加振される。この周波数差が可聴域となると、使用者には鍋鳴り音として聞こえる。
図4は、従来の誘導加熱調理器から発生する振動音の周波数と音圧レベルの関係を示す図である。右加熱口2が30kHz、左加熱口3が24kHzで同時に駆動されている場合、従来の誘導加熱調理器から発生する音の周波数と音圧レベルを測定すると、音圧レベルの周波数ピークは3つ確認される。図4のピークa1は、右加熱口2から発生する磁界による鍋の振動音、図4のピークb1は、左加熱口3から発生する磁界による鍋の振動音である。図4に示すa1及びb1の振動音は、可聴域以上であるため使用者には聞こえない。
図4に示すピークc1は、右加熱口2から発生する磁界と左加熱口3から発生する磁界の干渉による振動音であり、両者の周波数差に相当する6kHzの音となる。この周波数差が可聴域となるため、この振動音が干渉音として使用者に聞こえることとなる。
図5は、振動音の周波数と使用者の聴感の関係を示す図である。発生する振動音が17kHz以上の場合、使用者の可聴域よりも高い周波数であるため使用者にはほとんど聞こえない。また、駆動周波数の差分に相当する周波数が0〜4kHz未満である場合、振動音は使用者の可聴域であるものの、通常の話し声程度の周波数帯域であるため、耳障りでない聴感となる。一方、4kHz以上17kHz未満の周波数帯の振動音は、一般的な高い音(キーン音)であり、使用者に不快感を与え、耳障りとなる。このように、2つの加熱口を同時に動作させる場合、各駆動回路の駆動周波数の差分により耳障りな干渉音が発生しうる。
実施の形態1の誘導加熱調理器では、こうした耳障りな干渉音を抑制する動作を行う。制御回路8は、駆動回路10と駆動回路11の駆動周波数を検知し、駆動周波数の差分の範囲が図5における耳障りな周波数帯4kHz〜17kHzとなった場合、一方の駆動回路を干渉音抑制モードで駆動する。
干渉音抑制モードの動作について説明する。
図6は、干渉音抑制モードにおける駆動回路の駆動周波数のタイムチャートである。また、図7は、干渉音抑制モードにおける駆動周波数と駆動回路の入力電力の関係を示す図である。
図6に示すように、使用者が設定した火力に相当する目標入力電力(図3におけるPc)となる駆動周波数をfaとすると、干渉音抑制モードでは、駆動回路の駆動周波数を、周期Ta、周波数fbの範囲で連続的に上下動させる(スウィープさせる)制御を行う。
ここで、Taが冗長であると、使用者には小刻みに周波数が上下動するスウィープ音が聞こえてしまうが、Taが小さくなると使用者には複数の周波数が混じりあった白色雑音として聞こえるようになる。聴感上、Taが20ミリ秒以下となると、スウィープ音が白色雑音として聞こえるようになるため、Taの範囲は20ミリ秒以下で制御される。
また、周波数の変動幅fbが小さいと、使用者には単一周波数の干渉音として聞こえてしまうため、一定以上の範囲で周波数を上下動させる必要がある。聴感上、周波数の変動幅fbが2kHz以上となると、様々な周波数が混じりあった白色雑音として聞こえるようになるため、faは2kHz以上で制御される。
次に、干渉音抑制モードにおける駆動周波数と入力電力との関係に着目する。図7に示すように、干渉音抑制モードでは、駆動周波数は使用者が設定した火力に相当する目標入力電力(図7のPc)となる駆動周波数(図7のfa)を中心に、上下fbの範囲で駆動周波数を連続的に変動させる(スウィープさせる)制御を行う。目標入力電力となる駆動周波数faを中心に、周波数の変動幅fbで駆動回路の周波数を変動させることから、入力電力も目標入力電力Pcを中心に増減することとなる。ここで、駆動周波数の変動幅であるfbが大きいと入力電力の変動幅も大きくなってしまう。そこで、本実施の形態1では、入力電力の変動範囲が、調理上あるいは電力フィードバックの制御上で支障のない範囲内となるよう、駆動周波数の変動幅fbを8kHz以下で制御する。
また、図3に示した駆動回路の駆動周波数と入力電力の関係から判るように、入力電力が小さいほど、駆動周波数に対する入力電力の変動幅は小さくなる。そこで、干渉音抑制モードにおける入力電力の変動幅を最小限に抑制するため、本実施の形態1では、駆動回路10及び駆動回路11のうち、入力電力の小さい駆動回路を干渉音抑制モードで駆動する。
図8は、実施の形態1を示す誘導加熱調理器から発生する干渉音の周波数と音圧レベルの関係を示す図である。図8において、ピークa2は干渉音抑制モードで駆動される右加熱口2から発生する磁界による鍋の振動音、ピークb2は一定の駆動周波数24kHzで駆動される左加熱口3から発生する磁界による鍋の振動音、ピークc2は駆動回路10と駆動回路11から発生する磁界の干渉による鍋の振動音である。図8に示すa2及びb2は、20kHz以上の可聴域以上の周波数であるため、使用者には鍋鳴り音として聞こえない。図8に示すc2は、可聴域の周波数であるが、加熱口2の駆動回路10の周波数を一定周期で小刻みに変動させているため、駆動回路10と駆動回路11から発生する磁界の差分の周波数についても特定の周波数ピークがなく、使用者に聞こえる干渉音の音圧レベルは低減する。また、複数の周波数が混じりあった音となるため、使用者には白色雑音化して聞こえる。
以上のように、本実施の形態1では、近接して配置された右加熱口2と左加熱口3に対応する駆動回路10と駆動回路11とが独立して周波数制御される誘導加熱調理器において、駆動回路間の駆動周波数差が連続的に変動するスウィープ状態を継続するように制御する干渉音抑制モードを設けた。干渉音抑制モードでは、駆動回路同士の駆動周波数差がスウィープ状態を継続するよう制御されるので、使用者に聞こえる干渉音を低減させることができる。駆動周波数を変動させる側の駆動回路の駆動周波数を、特定の周波数帯で、特定の繰り返し周期で増減させる制御を行うので、干渉音に特定の周波数ピークがなく、使用者が聞こえる干渉音を低減することができる。
また、本実施の形態1によれば、上記特許文献1に記載の誘導加熱調理器のように、スイッチング周波数を上昇させる必要もないので、周波数上昇に伴う駆動回路の損失を抑制することができる。
また、本実施の形態1では、一方の駆動回路の駆動周波数を固定し、他方の加熱口の駆動回路のみ駆動周波数を変動させる構成とした。このため、駆動回路の駆動周波数が変動することにより入力電力が変動する加熱口を1つに留めることができる。また、制御系(制御回路や制御プログラム)を簡素化することができる。
また、変動させる方の駆動回路の駆動周波数を、操作・表示部で設定された火力に相当する目標電力となる駆動周波数を中心に増減させるため、その駆動回路の平均的な駆動周波数は干渉音抑制モードを行う前後で変化しない。すなわち、上記特許文献1に記載の従来技術のように駆動周波数の大きな上昇がないため、スイッチング損失を低減することができる。
また、干渉音抑制モードで駆動する駆動回路の駆動周波数増減の繰り返し周期を20ミリ秒以下とすることで、可聴周波数のスウィープ音を白色雑音化することができるため、干渉音を使用者が気にならないようにすることができる。
また、干渉音抑制モードで駆動する駆動回路の駆動周波数増減の範囲を2kHz〜8kHzにするのが好ましい。このようにすることで、干渉音の周波数ピークを分散させることができるとともに、入力電力の変動範囲を調理上支障のないようにすることができる。
また、本実施の形態1では、2つの加熱口に対応して設けられた各駆動回路の駆動周波数差が特定の範囲となった場合にのみ、干渉音抑制モードでの動作を行う。より具体的には、2つの加熱口を構成する駆動回路の駆動周波数差が、使用者にとって干渉音が耳障りとなる4kHz〜17kHzの範囲となった場合にのみ、干渉音抑制モードでの動作を行うようにした。すなわち、各加熱口の駆動回路がそれぞれ単独で動作する場合や、各駆動回路の駆動周波数差が使用者に対して不快な干渉音を生じさせない場合には、干渉音抑制モードでの動作を行わない。このため、各駆動回路において駆動周波数が特定の繰り返し周期で変動する動作状態を必要最小限に留め、通常の安定動作で駆動する時間を長くすることができる。
また、本実施の形態1では、2つの加熱口を構成する駆動回路のうち、入力電力が小さい方の駆動回路を干渉音抑制モードで駆動するようにした。このため、干渉音抑制モード時の入力電力の変動幅を最小限に留めることができる。
なお、本実施の形態1では、右加熱口2と左加熱口3にそれぞれ対応して設けられた加熱コイル5と加熱コイル6を同時に駆動する際に、干渉音抑制モードによる動作を実行する例を示したが、3つ以上の加熱口のそれぞれに加熱コイルを設けた場合には、複数の加熱コイルのうちいずれか一組を同時に駆動する際に干渉音抑制モードによる動作を実行することができる。
実施の形態2.
前述の実施の形態1では、隣接する2つの異なる加熱口間で発生する干渉音に着目した構成を示した。本実施の形態2では、1つの加熱口に2つの独立駆動される加熱コイルが配置された構成を例に説明する。なお、本実施の形態2では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付す。
図9は、実施の形態2を示す誘導加熱調理器の上面図である。実施の形態1と異なるのは、右加熱口2の加熱手段として、加熱コイル51と加熱コイル52とが同心円状に配置されている点である。その他の構成については、実施の形態1と同様である。
図10は、実施の形態2を示す誘導加熱調理器の主要部の回路構成図である。図10では、右加熱口2に関連する構成を中心に記載している。
加熱コイル51は、右加熱口2に配置された2個の加熱コイルのうち直径の小さい円形コイルであり、加熱コイル52は、右加熱口2に配置された2個の加熱コイルのうち直径の大きい円形コイルである。加熱コイル51と加熱コイル52は、中心点を同じにして同心円状に配置されている。
加熱コイル51は、駆動回路53に接続されている。駆動回路53は、商用電源9に接続されており、商用電源9の低周波電流を20kHz〜50kHz程度の高周波電流に変換して加熱コイル51に供給する。入力電力検知回路55は、商用電源9から駆動回路53へ入力される電力を検知するとともに、入力電力に相当するアナログ電圧信号を制御回路8へ出力する。
加熱コイル52は、駆動回路54に接続されている。駆動回路54は、商用電源9に接続されており、商用電源9の低周波電流を20kHz〜50kHz程度の高周波電流に変換して加熱コイル52に供給する。入力電力検知回路56は、商用電源9から駆動回路54へ入力される電力を検知するとともに、入力電力に相当するアナログ電圧信号を制御回路8へ出力する。
制御回路8は、操作表示部7に対して設定された火力に相当する電力となるように、駆動回路53と駆動回路54とを独立して周波数制御する。
実施の形態1と同様に、駆動回路53と駆動回路54の駆動周波数が異なると、加熱口2に載置した鍋からは駆動周波数の差分に相当する干渉音が発生する。そこで、制御回路8は、駆動回路53及び駆動回路54の駆動周波数の差分が、図4に示す耳障りな周波数帯4kHz〜17kHzの範囲にある場合に、駆動回路53と駆動回路54のうち、入力電力の小さい方の駆動回路を干渉音抑制モードで駆動し、干渉音を抑制する。干渉音抑制モードにおける駆動回路の具体的な制御内容は、実施の形態1で述べた通りである。
以上のように、同一の加熱口内に2つの加熱コイルが近接して配置され、独立して周波数制御される構成の誘導加熱調理器において、一方の加熱コイルの駆動回路の駆動周波数を、特定の周波数帯で、特定の繰り返し周期で交互に増減させる干渉音抑制モードで駆動するようにした。このため、駆動回路53と駆動回路54の駆動周波数の差異により生じる干渉音が、特定の周波数ピークを含まないようにすることができるので、干渉音の音圧レベルを低減することができる。
実施の形態3.
前述の実施の形態1では、入力電力の大きい方の駆動回路の駆動周波数を固定制御し入力電力の小さい方の駆動回路の駆動周波数をスウィープ制御することで、使用者に聞こえる干渉音を低減しつつ、機器の入力電力の変化幅を最小限に留める形態について説明した。本実施の形態3では、隣接する2つの加熱口に備えた駆動回路の構成を、フルブリッジ構成とハーフブリッジ構成の組み合わせとした場合の実施の形態を示す。なお、本実施の形態3では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付す。
図11は、実施の形態3を示す誘導加熱調理器の回路構成図である。実施の形態1と異なるのは、駆動回路10A及び駆動回路11Aの回路構成がそれぞれ異なる点であり、そのほかの構成については実施の形態1と同様である。
図11において、21〜26はIGBTであり、制御回路8からの駆動信号により数10kHzで高周波駆動を行う。IGBT21とIGBT22は直列に接続されて一組のスイッチングアームを構成している。同様に、IGBT23及びIGBT24、IGBT25及びIGBT26は直列に接続されてそれぞれスイッチングアームを構成している。駆動回路10Aは、スイッチングアームを2組備えたフルブリッジ構成のインバータ、駆動回路11Aはスイッチングアームを一組備えたハーフブリッジ構成のインバータである。また、27及び28は共振コンデンサであり、加熱コイル5、加熱コイル6とそれぞれ共振回路を構成している。
図12は、実施の形態3を示す誘導加熱調理器の入力電力と制御信号の関係を示す図である。図12(a)は、実施の形態3を示す誘導加熱調理器の駆動回路10Aの入力電力とオンデューティの関係を示す図である。また、図12(b)は、実施の形態3を示す誘導加熱調理器の干渉音抑制モードにおける、駆動回路10Aの駆動周波数とオンデューティの関係を示す図である。
一般に、フルブリッジ構成のインバータ回路の電力制御は、周波数制御、あるいは、デューティ制御などにより行われる。周波数制御における駆動周波数と入力電力の関係は、実施の形態1で示した図3の関係にあり、駆動周波数が低いほど入力電力は大きく、駆動周波数が高いほど入力電力は小さくなる関係を有する。一方、デューティ制御におけるデューティと入力電力の関係は、図12(a)に示す関係にあり、IGBT21及びIGBT23のオンデューティが大きいほど入力電力は大きく、オンデューティが小さいほど入力電力は小さくなる関係を有する。
以上より、例えば駆動周波数を下げながらデューティを下げていく制御を行うなど、駆動周波数とデューティとを互いに調整することで、入力電力が変動しないようにすることができる。このため、フルブリッジ構成のインバータで、周波数制御とデューティ制御を併用すると、入力電力を一定の状態に保ちつつ、駆動周波数を変動させることができる。
本実施の形態3の誘導加熱調理器は、実施の形態1と同様に、右加熱口2と左加熱口3のそれぞれにおいて単独で加熱する場合には、操作表示部7に対して使用者により設定された火力となるように駆動回路10A及び駆動回路11Aの電力フィードバック制御を行う。
しかし、実施の形態1と同様に、隣接した2つの加熱口から発生する磁界の周波数が互いに異なると、波の干渉現象により、お互いの周波数差に相当する周波数で鍋が加振され、この周波数差が可聴域となると使用者には鍋鳴り音として聞こえる。そこで、制御回路8は、駆動回路10Aと駆動回路11Aの駆動周波数を検知し、駆動周波数の差分の範囲が図5における耳障りな周波数帯4kHz〜17kHzとなった場合、フルブリッジ構成の駆動回路10Aを干渉音抑制モードで駆動する。
実施の形態3における駆動回路10の干渉音抑制モードの動作について説明を行う。
図13は、実施の形態3における誘導加熱調理器の干渉音抑制モードにおける駆動回路10Aの駆動周波数及びオンデューティのタイムチャートである。図13において、使用者が設定した火力に相当する目標入力電力(図3のPc)となる駆動周波数をfaとすると、干渉音抑制モードでは、駆動回路10Aの周波数を、周期Ta、周波数fbの範囲で上下動させる制御を行う。
ここで、Taが冗長であると、使用者には小刻みに周波数が上下動するスウィープ音が聞こえてしまうが、Taが小さくなると使用者には複数の周波数が混じりあった白色雑音として聞こえるようになる。聴感上、Taが20m秒以下となると、スウィープ音が白色雑音として聞こえるようになるため、Taの範囲は20m秒以下で制御される。
また、駆動周波数の変動幅fbが小さいと、使用者には単一周波数の干渉音として聞こえてしまうため、一定以上の範囲で周波数を上下動させる必要がある。聴感上、駆動周波数の変動幅fbが2kHz以上となると、様々な周波数が混じりあった白色雑音として聞こえるようになるため、faは2kHz以上で制御される。
実施の形態1と異なるのは、図13に示すように、駆動回路10Aの駆動周波数の変動に合わせて、出力電力が一定となるように駆動回路10Aのオンデューティを変動制御する点である。すなわち、図12(b)に示すように、駆動周波数の増減に合わせて、駆動回路10のオンデューティを増減させると、駆動周波数が変動しても出力電力は一定となる。このような制御を行うことで、実施の形態1と異なり、入力電力を常時ほぼ一定の状態に保ちつつ、使用者に聞こえる干渉音を抑制することができる。
以上のように、本実施の形態3の誘導加熱調理器は、近接して配置された2つの加熱口に、それぞれ構成の異なる駆動回路10A(フルブリッジ構成)、駆動回路11A(ハーフブリッジ構成)を備えた。そして、干渉音抑制モードでは、フルブリッジ構成側の駆動回路10Aの駆動周波数を優先して変動させるようにした。このため、加熱口間の干渉音に特定の周波数ピークを生じさせないようにすることができ、干渉音を使用者に聞こえにくくすることができる。また、フルブリッジ構成の駆動回路10Aでは、駆動周波数と合わせてデューティの変動を行うことで、入力電力が変動しない状態を保ちつつ干渉音を抑制することができる。
実施の形態4.
前述の実施の形態2では、1つの加熱口に2つの独立駆動される加熱コイルが配置された構成の誘導加熱調理器について説明した。本実施の形態4では、実施の形態2と同様に、1つの加熱口に2つの独立駆動される加熱コイルが配置された構成の誘導加熱調理器において、干渉音抑制モードにおいても入力電力の変動のない駆動方法とする実施の形態を示す。なお、本実施の形態4では、実施の形態1、2との相違点を中心に説明し、実施の形態1、2と同一の構成には同一の符号を付す。
なお、本実施の形態4では特に図示しないが、実施の形態2と同様に、右加熱口2には2つの加熱コイル51と加熱コイル52とが配置され、それぞれ、駆動回路53、駆動回路54により独立して駆動される構成であるものとする(図9、図10参照)。
図14は、実施の形態4を示す誘導加熱調理器の干渉音抑制モードにおける駆動回路の駆動周波数と通電比率のタイムチャートである。図15は、実施の形態4を示す誘導加熱調理器の干渉音抑制モードにおける駆動回路の入力電力のタイムチャートを示す図である。
実施の形態2と同様に、使用者による操作表示部7の操作により火力が設定されて調理が開始されると、制御回路8は、火力に応じた目標入力電力を設定する。ここで、駆動回路53の目標入力電力をPc1、駆動回路54の目標入力電力をPc2とすると、このときの右加熱口2の合計の目標入力電力はPc1とPc2の合算値Pc1+Pc2となる。なお、本実施の形態4では、駆動回路53及び駆動回路54の目標電力の内訳を、制御回路8が設定火力により自動で振り分けるものとして説明するが、使用者が操作・表示部の操作により駆動回路53及び駆動回路54の目標電力の内訳を任意に設定できる構成としてもよい。
実施の形態2と同様に、駆動回路53と駆動回路54の駆動周波数が異なると、加熱口2に載置した鍋からは駆動周波数の差分に相当する干渉音が発生する。そこで、制御回路8は、駆動回路53と駆動回路54の駆動周波数の差分が、図4における耳障りな周波数帯4kHz〜17kHzの範囲にある場合、駆動回路53と駆動回路54のうち、入力電力の小さい方の駆動回路を干渉音抑制モードで駆動する。
ここで、駆動回路54の入力電力が駆動回路53よりも小さい場合であって、駆動回路54を干渉音抑制モードで動作させる例を、図14及び15を用いて説明する。
図14(b)に示すように、制御回路8は、駆動回路54を、目標入力電力Pc2を得る駆動周波数faを中心に、fa+fbからfa−fbの範囲で、かつ、周期Taでスウィープさせて、駆動回路54を干渉音抑制モードで駆動する。このときの駆動回路54の入力電力の挙動は図15(c)となり、駆動回路54の駆動周波数のfa+fbからfa−fbの増減に同期して、目標入力電力Pc2を中心にして上下する。図15(c)に示す駆動回路54の入力電力の変化は、目標入力電力Pc2を中心として、変化量Paの振幅で変動することから、Pc2+PaからPc2−Paの範囲となる。
制御回路8は、駆動回路54の入力電力の変化量Paを補うよう、図14(b)に示す駆動回路54の駆動周波数の変動に同期させて、図14(a)に示すように駆動回路53の高電位側の通電比率(オンデューティ)を、駆動周波数を固定した状態で変動させる。このときの駆動回路53の入力電力の挙動は図15(b)となり、図15(c)の駆動回路54の入力電力の変動に同期した挙動を示す。図15(b)に示す駆動回路53の入力電力の変化は、目標入力電力Pc1を中心として、変化量Paの振幅で振動することから、Pc1+PaからPc1−Paの範囲となる。
このときの右加熱口2の総入力電力は、駆動回路53及び駆動回路54の入力電力の和となる。駆動回路53と駆動回路54の入力電力の和の挙動は、図15(a)に示す通りであり、右加熱口2全体としてみた場合、入力電力は経時変化のない一定値となる。
以上のように、本実施の形態4の誘導加熱調理器は、同一の加熱口内に2つの加熱コイルが近接して配置され、これらの加熱コイルを独立して周波数制御される構成とした。そして、干渉音抑制モードでは、一方の加熱コイルの駆動回路の駆動周波数を、特定の周波数帯で、かつ、特定の繰り返し周期で交互に増減させて駆動し、駆動周波数を固定する側の駆動回路の通電比率を干渉音抑制モードで駆動する駆動回路の電力変化分を補うよう変動制御するようにした。このようにすることで、2つの駆動回路の駆動周波数の差分により生じる干渉音に特定の周波数ピークを含まないようにして、使用者に干渉音を聴こえにくくすることができる。さらに、各加熱口トータルでの入力電力の変化がない構成としたため、使用者の利便性を向上させることができる。
1 トッププレート、2 右加熱口、3 左加熱口、4 中央加熱口、5 加熱コイル、6 加熱コイル、7 操作表示部、8 制御回路、9 商用電源、10 駆動回路、10A 駆動回路、11 駆動回路、11A 駆動回路、12 入力電力検知回路、13 入力電力検知回路、51 加熱コイル、52 加熱コイル、53 駆動回路、54 駆動回路、55 入力電力検知回路、56 入力電力検知回路、100 誘導加熱調理器。

Claims (11)

  1. 被加熱物が載置される天板と、
    前記天板の下方に配置され、互いに独立して通電される複数の加熱コイルと、
    前記被加熱物を加熱する火力を設定する操作部と、
    前記複数の加熱コイルのそれぞれに対応して設けられ、直流電力を高周波電力に変換して前記加熱コイルに供給する複数の駆動回路と、
    前記駆動回路への入力電力を検知する入力電力検知回路と、
    前記入力電力検知回路により検知される入力電力に基づいて、前記駆動回路の入力電力が、前記操作部で設定された火力に相当する入力電力である目標入力電力となるように前記駆動回路の駆動周波数を制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、駆動状態にある2つの前記駆動回路を一組とし、前記一組の駆動回路のうち、一方の駆動回路の駆動周波数を固定制御し、他方の駆動回路の駆動周波数をスウィープさせて、前記一組の駆動回路の駆動周波数の差が連続的に変化するスウィープ状態を継続するよう前記駆動回路を制御する干渉音抑制モードを備え
    前記制御回路は、前記干渉音抑制モードにおいて、
    前記一組の駆動回路のうち、前記入力電力検知回路により検知される入力電力が大きい方の駆動回路の駆動周波数を固定制御する
    ことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 被加熱物が載置される天板と、
    前記天板の下方に配置され、互いに独立して通電される複数の加熱コイルと、
    前記被加熱物を加熱する火力を設定する操作部と、
    前記複数の加熱コイルのそれぞれに対応して設けられ、直流電力を高周波電力に変換して前記加熱コイルに供給する複数の駆動回路と、
    前記駆動回路への入力電力を検知する入力電力検知回路と、
    前記入力電力検知回路により検知される入力電力に基づいて、前記駆動回路の入力電力が、前記操作部で設定された火力に相当する入力電力である目標入力電力となるように前記駆動回路の駆動周波数を制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、駆動状態にある2つの前記駆動回路を一組とし、前記一組の駆動回路のうち、一方の駆動回路の駆動周波数を固定制御し、他方の駆動回路の駆動周波数をスウィープさせて、前記一組の駆動回路の駆動周波数の差が連続的に変化するスウィープ状態を継続するよう前記駆動回路を制御する干渉音抑制モードを備え、
    前記互いに独立して通電される複数の加熱コイルは、一つの加熱口の加熱手段を構成しており、
    前記制御回路は、前記干渉音抑制モードにおいて、
    前記駆動周波数をスウィープさせる方の駆動回路の周波数変化と同期させて、前記駆動周波数を固定制御する方の駆動回路のオンデューティを連続的に変化させる制御を行う
    ことを特徴とする誘導加熱調理器。
  3. 前記互いに独立して通電される複数の加熱コイルは、一つの加熱口の加熱手段を構成しており、
    前記制御回路は、前記干渉音抑制モードにおいて、
    前記駆動周波数をスウィープさせる方の駆動回路の周波数変化と同期させて、前記駆動周波数を固定制御する方の駆動回路のオンデューティを連続的に変化させる制御を行う
    ことを特徴とする請求項記載の誘導加熱調理器。
  4. 被加熱物が載置される天板と、
    前記天板の下方に配置され、互いに独立して通電される複数の加熱コイルと、
    前記被加熱物を加熱する火力を設定する操作部と、
    前記複数の加熱コイルのそれぞれに対応して設けられ、直流電力を高周波電力に変換して前記加熱コイルに供給する複数の駆動回路と、
    前記駆動回路への入力電力を検知する入力電力検知回路と、
    前記入力電力検知回路により検知される入力電力に基づいて、前記駆動回路の入力電力が、前記操作部で設定された火力に相当する入力電力である目標入力電力となるように前記駆動回路の駆動周波数を制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、駆動状態にある2つの前記駆動回路を一組とし、前記一組の駆動回路のうち、一方の駆動回路の駆動周波数を固定制御し、他方の駆動回路の駆動周波数をスウィープさせて、前記一組の駆動回路の駆動周波数の差が連続的に変化するスウィープ状態を継続するよう前記駆動回路を制御する干渉音抑制モードを備え、
    前記一組の駆動回路のうちの一方は、スイッチング素子が直列接続されたスイッチングアームを一対備えたハーフブリッジ構成の駆動回路であり、
    前記一組の駆動回路のうちの他方は、スイッチング素子が直列接続されたスイッチングアームを2対備えたフルブリッジ構成の駆動回路であり、
    前記制御回路は、前記干渉音抑制モードにおいて、
    前記ハーフブリッジ構成の駆動回路の駆動周波数を固定制御し、前記フルブリッジ構成の駆動回路の駆動周波数をスウィープさせる
    ことを特徴とする誘導加熱調理器。
  5. 被加熱物が載置される天板と、
    前記天板の下方に配置され、互いに独立して通電される複数の加熱コイルと、
    前記被加熱物を加熱する火力を設定する操作部と、
    前記複数の加熱コイルのそれぞれに対応して設けられ、直流電力を高周波電力に変換して前記加熱コイルに供給する複数の駆動回路と、
    前記駆動回路への入力電力を検知する入力電力検知回路と、
    前記入力電力検知回路により検知される入力電力に基づいて、前記駆動回路の入力電力が、前記操作部で設定された火力に相当する入力電力である目標入力電力となるように前記駆動回路の駆動周波数を制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、駆動状態にある2つの前記駆動回路を一組とし、前記一組の駆動回路のうち、一方の駆動回路の駆動周波数を固定制御し、他方の駆動回路の駆動周波数をスウィープさせて、前記一組の駆動回路の駆動周波数の差が連続的に変化するスウィープ状態を継続するよう前記駆動回路を制御する干渉音抑制モードを備え、
    前記制御回路は、前記干渉音抑制モードにおいて、
    前記駆動周波数をスウィープさせる方の駆動回路が、スイッチング素子が直列接続されたスイッチングアームを2対備えたフルブリッジ構成の駆動回路である場合には、前記フルブリッジ構成の駆動回路の駆動周波数の周波数変化と同期させて、当該駆動回路のオンデューティを連続的に変化させる制御を行う
    ことを特徴とする誘導加熱調理器。
  6. 前記制御回路は、前記干渉音抑制モードにおいて、
    前記駆動周波数をスウィープさせる方の駆動回路が、スイッチング素子が直列接続されたスイッチングアームを2対備えたフルブリッジ構成の駆動回路である場合には、前記フルブリッジ構成の駆動回路の駆動周波数の周波数変化と同期させて、当該駆動回路のオンデューティを連続的に変化させる制御を行う
    ことを特徴とする請求項〜請求項のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記制御回路は、前記干渉音抑制モードにおいて、
    前記駆動周波数をスウィープさせる方の駆動回路に対し、
    前記目標入力電力を得ることのできる駆動周波数を中心とした所定の変動幅の範囲で、かつ、所定の繰り返し周期で、駆動周波数を交互に増減させるよう制御する
    ことを特徴とする請求項〜請求項6のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記干渉音抑制モードにおいて駆動周波数を交互に増減させる前記繰り返し周期は、20ミリ秒以下である
    ことを特徴とする請求項7記載の誘導加熱調理器。
  9. 前記干渉音抑制モードにおける前記駆動周波数の変動幅の範囲は、前記目標入力電力を得ることのできる駆動周波数に対して上下それぞれ2kHz〜8kHzの範囲である
    ことを特徴とする請求項7または請求項8記載の誘導加熱調理器。
  10. 前記制御回路は、
    前記一組の駆動回路の駆動周波数の差分が特定の範囲内にある場合にのみ、前記干渉音抑制モードを実行する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  11. 前記駆動周波数の差分の範囲は、4kHz以上17kHz以下である
    ことを特徴とする請求項10記載の誘導加熱調理器。
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