JP7373190B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導加熱調理器に関する。
従来、複数の加熱コイルを備えた誘導加熱調理器が提供されている。このような誘導加熱調理器は、複数の加熱コイルのそれぞれに対応して設けられた複数のインバータを備えており、それぞれを所定の駆動周波数で駆動させることにより、設定された加熱出力が得られるものとされている。このような誘導加熱調理器においては、複数の加熱コイルを同時に使用したときに、各インバータの駆動周波数の差分に相当する周波数が可聴周波数となり、不快な干渉音が発生してしまう。
そこで、各インバータの出力を同じ周波数に固定、出力の制御は固定周波数周期の中で加熱コイルに流れる電流時間を変化させる方式が一般的に行われている。また、下記特許文献1に開示されている誘導加熱調理器では、複数のインバータ駆動回路間の駆動周波数差が連続的に変動するスウィープ状態を継続させるよう制御し、使用者に聞こえる干渉音を低減させることとしている。
特許5832129号公報
しかしながら、上記の同じ周波数に固定する方法は、スイッチング素子が2個必要なハーフブリッジ回路、あるいは4個必要なフルブリッジ回路の電流共振インバータが必要であり、スイッチング素子1個のシンプル電圧共振インバータが使用できない。また、上記特許文献1の誘導加熱調理器においては、仮に、使用者に対して干渉音を聞こえにくくすることができたとしても、干渉音がホワイトノイズ化されているとまでは言い難い。特許文献1においては、駆動周波数を連続的にスウィープさせる場合の一例として周期性を待った三角波とする例が挙げられている。しかしながら、このように駆動周波数をスウィープさせることによって干渉音を低減できたとしても、前記三角波の繰り返し周期による周波数、及びその高調波周波数成分が可聴周波数となると考えられる。このため、その可聴周波数成分による音が発生し、不快に感じる懸念がある。
そこで本発明は、複数の加熱コイルを備えた誘導加熱調理器において、前記課題を解決し、不快な干渉音の発生を抑制することを目的とした。
(1)本発明の誘導加熱調理器は、複数の加熱コイルと、前記複数の加熱コイルそれぞれに対応して設けられ、高周波電流を供給する複数のインバータと、複数の前記インバータがそれぞれ設定された出力となるように、駆動周波数を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数のインバータの駆動周波数の差が可聴周波数の範囲内になるものであることを条件として、前記複数のインバータのうち少なくとも一つの駆動周波数をランダムに所定の周波数幅で変調することにより干渉音の周波数を拡散させること、を特徴とするものである。
本発明の誘導加熱調理器においては、複数のインバータの駆動周波数の差が可聴周波数の範囲内になるものであることを条件として、複数のインバータのうち少なくとも一つの駆動周波数をランダムに変調させ、干渉音の周波数を拡散させることができる。従って、本発明によれば、複数の加熱コイルを備えた誘導加熱調理器において、不快な干渉音の発生を抑制することができる。
(2)上述した誘導加熱調理器は、所定の範囲において乱数を経時的に発生する乱数発生部を有し、前記制御部が、前記複数のインバータのうち少なくとも一つの駆動周波数を前記乱数発生部において発生した乱数で変調することにより干渉音の周波数を拡散させること、を特徴とするものであると良い。
本発明の誘導加熱調理器においては、乱数発生部を有し、所定の範囲において乱数を経時的に発生できるものとされている。また、制御部は、複数のインバータの駆動周波数の差が可聴周波数の範囲内になるものであることを条件として、複数のインバータのうち少なくとも一つの駆動周波数を前記乱数発生部において発生した乱数で変調させ、干渉音を周波数拡散させることができる。従って、本発明によれば、複数の加熱コイルを備えた誘導加熱調理器において、不快な干渉音の発生を抑制することができる。
(3)上述した誘導加熱調理器において、前記制御部は、最も出力の高いインバータ(最も低い周波数)について、乱数による駆動周波数の変調を行うことなく駆動制御し、他のインバータについて、乱数による駆動周波数の変調を行うものであると良い。
かかる構成によれば、周波数拡散幅(拡散幅が広いほど干渉音抑制効果が大きい)を同じ条件として、入力変動幅を小さくすることができるとともに、最も出力の高いインバータについて乱数による駆動周波数の変調を行う必要がなくなる。従って、本発明によれば、シンプルな制御により不快な干渉音の発生を抑制可能な誘導加熱調理器を提供できる。
(4)上述した誘導加熱調理器において、前記制御部は、前記複数のインバータの駆動周波数を変調するそれぞれの乱数が、互いに相殺されるような関係の乱数とすること、を特徴とするものであると良い。
かかる構成によれば、周波数拡散幅を2倍にできるとともに、周波数拡散幅内における駆動周波数差の発生頻度が同じとなる。従って、複数のインバータが異なる駆動周波数による駆動で発生する干渉音を大幅に抑制できる。加えて、入力変動もお互いのインバータ間で相殺(100%相殺ではないが)されことになり、入力変動幅の抑制効果も期待できる。なお、お互いに独立した乱数の場合、前記周波数差の発生頻度は、前記拡散幅の中心周波数で最大となり、干渉音の抑制効果が薄れる。
(5)上述した誘導加熱調理器において、前記制御部は、前記複数のインバータのそれぞれについての入力の平均値が設定出力に応じた所定の入力になるように中心周波数を制御するものであると良い。
かかる構成によれば、不快な干渉音の発生を抑制しつつ、設定通りの出力が得られる誘導加熱調理器を提供できる。
(6)上述した誘導加熱調理器は、前記乱数発生部が、M系列の疑似乱数発生器であれば、容易に汎用マイコンにより乱数の生成ができる。
本発明によれば、複数の加熱コイルを備えた誘導加熱調理器において、不快な干渉音の発生を抑制可能な誘導加熱調理器を提供できる。
本発明の一実施形態に係る誘導加熱調理器を示す図である。 図1の誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。 図1の誘導加熱調理器に用いられているインバータの一例を示す回路図である。 図1の誘導加熱調理器において、周波数拡散制御を行うときにおける各インバータの駆動周波数の推移の一例を示すグラフである。 図1の誘導加熱調理器において、周波数拡散制御を行うときにおける各インバータの駆動周波数の推移の他の例を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態に係る誘導加熱調理器10について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明においては、誘導加熱調理器10の基本構成の概略、及び駆動するための回路の一例であるインバータ30、及び制御部60について説明を行った後、誘導加熱調理器10において行われる特徴的な制御方法について説明する。
≪誘導加熱調理器10の基本構成について≫
図1に示す誘導加熱調理器10は、鍋等を載置可能なトッププレート12の左右に第一加熱口14、第二加熱口16を有する。誘導加熱調理器10は、トッププレート12の下方側であって第一加熱口14及び第二加熱口16に対応する位置に、第一加熱コイル18、及び第二加熱コイル20を備えている。
誘導加熱調理器10は、第一加熱コイル18、及び第二加熱コイル20への通電に伴って発生する高周波磁界により、第一加熱口14及び第二加熱口16の上部に載置された鍋等の被加熱物を誘導加熱することができる。誘導加熱調理器10は、例えばトッププレート12等に設けられた操作パネル22により、第一加熱口14及び第二加熱口16の出力を設定することができる。
≪インバータ30について≫
誘導加熱調理器10は、図2に示すように複数(本実施形態では二つ)のインバータ30を備えている。インバータ30は、商用電源等の交流電源24に対して接続されている。インバータ30は、第一加熱コイル18用の第一インバータ30a、及び第二加熱コイル20用の第二インバータ30bを有する。第一インバータ30a及び第二インバータ30bは、同一の構成を有するものであるため、以下の説明、及び図3においては、インバータ30と総称し、両者を特段区別することなく説明する。
図2や図3に示すように、インバータ30は、第一加熱コイル18、又は第二加熱コイル20と、商用電源等の交流電源24とに対して接続されている。図3に示すように、インバータ30は、非平滑直流電圧回路40と、インバータ回路42とを備えている。
非平滑直流電圧回路40は、全波整流回路44、チョークコイル46、及びコンデンサ48を備えている。全波整流回路44は、ダイオードブリッジによって構成されている。全波整流回路44は、入力側において交流電源24に対して接続されている。また、全波整流回路44は、出力側の一方(直流電源ライン40a)においてチョークコイル46を介してコンデンサ48の一端に接続され、他方(直流電源ライン40b)においてコンデンサ48の他端に接続されている。
インバータ回路42は、非平滑直流電圧回路40(直流電源ライン40a,40b)の出力側に接続されている。インバータ回路42は、スイッチング素子50、フリーホールダイオード52、及びコンデンサ54を備えている。スイッチング素子50は、直流電源ライン40a,40b間に接続されている。フリーホールダイオード52は、スイッチング素子50に対して並列に接続されている。また、コンデンサ54は、第一加熱コイル18又は第二加熱コイル20に対して並列に接続されている。
≪制御部60について≫
制御部60は、複数(本実施形態では2つ)のインバータ30(第一インバータ30a及び第二インバータ30b)がそれぞれ設定された出力となるように、駆動周波数を制御するものである。制御部60は、例えばマイクロコンピュータを含んだものとされている。制御部60は、上述したインバータ回路42を動作制御することにより、第一加熱コイル18、又は第二加熱コイル20に高周波電流を印加し、高周波磁界を発生させることができる。
制御部60は、乱数発生部62と、周波数変調部64と、駆動周波数制御部66とを備えている。乱数発生部62は、インバータ30の駆動周波数を変調するための乱数を発生させるものである。乱数発生部62は、所定の範囲において乱数を経時的にランダムに変動するように発生するもの(所定の時間毎に連続的に発生するもの)である。乱数発生部62は、例えば、M系列の疑似乱数発生器等によって構成すると良い。周波数変調部64は、複数のインバータ30(本実施形態では第一インバータ30a及び第二インバータ30b)のうち少なくとも一つのインバータ30について、駆動周波数を乱数発生部62において発生した乱数で変調するものである。駆動周波数制御部66は、第一インバータ30a及び第二インバータ30bの設定出力に応じて、駆動周波数の中心値を調整するものである。
制御部60は、周波数変調部64において変調された駆動周波数にてインバータ30を動作させることにより、駆動周波数の差により生じる干渉音の周波数(可聴音周波数)を拡散させる制御(周波数拡散制御)を行える。以下、制御部60により行われる誘導加熱調理器10に特有の制御である周波数拡散制御に関し、図面を参照しつつ詳細に説明する。
≪周波数拡散制御について≫
以下、誘導加熱調理器10において制御部60によって行われる周波数拡散制御について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
ここで、上述した誘導加熱調理器10のように、複数のインバータ30(本実施形態では第一インバータ30a及び第二インバータ30b)が存在している場合、それぞれの設定出力が相違すると共に、複数のインバータ30の駆動周波数の差が可聴周波数の範囲内になると、不快な干渉音が発生するという懸念がある。そこで、本実施形態の誘導加熱調理器10においては、周波数拡散制御を行うことにより、干渉音により使用者等に与える不快感を抑制することができる。
具体的には、本実施形態の誘導加熱調理器10においては、第一インバータ30a及び第二インバータ30bのそれぞれに対応して二つの乱数発生部62(第一乱数発生部62a,第二乱数発生部62b)を備えている。第一乱数発生部62a及び第二乱数発生部62bは、乱数により決定される周波数変調の部分が互いに相殺される関係とする。例えば、第一乱数発生部62aにより生成された変調周波数(fra)と、第二乱数発生部62bの生成された変調周波数(frb)の関係をfra=-frbとする。変調周波数範囲は、所定の範囲(±M)とし、この周波数範囲内でランダムな周波数を生成する。なお、本実施例のインバータは、周波数を高くすることにより出力を低下させ、入力を小さくできるインバータである。
さらに詳細には、図4に示すように、周波数変調部64は、第一乱数発生部62aにおいて発生する乱数に基づき、第一インバータ30aの駆動周波数を経時的にランダムに変調させる(同図(a)参照)。また、周波数変調部64は、第二乱数発生部62bにおいては、前記説明した第一乱数発生部との関係に従う乱数に基づき、第二インバータ30bの駆動周波数についても経時的に変調させる(同図(b)参照)。また、駆動周波数制御部66は、第一インバータ30a及び第二インバータ30bについてそれぞれの入力平均値が設定出力に応じた所定の入力になるように、それぞれの駆動集周波数の中心(fca)あるいは(fcb)を制御する。駆動周波数と入力は、上述した関係があるので、入力の平均値は、駆動周波数の中心を高くすれば小さくなり、低くすれば大きくなる。
ここで、上述したように、第一乱数発生部62a及び第二乱数発生部62bは、各タイミングにおいて発生する乱数に対応した変調周波数の部分(fra,frb)が互いに相殺されるものとされている。そのため、第一インバータ30a及び第二インバータ30bの駆動周波数の所定時間内の総和は、それぞれの駆動周波数の中心(fca)および(fcb)、あるいは、その近傍となる。
また、第一インバータ30a及び第二インバータ30bの駆動周波数の差は、上述した関係から、それぞれの駆動周波数の中心の差(fca-fcb)を中心として、周波数範囲が2倍(±2M)となる。これが干渉音の周波数拡散幅となる。この拡散幅内での干渉音周波数発生頻度は、第一乱数発生部62bでの乱数を2倍に拡大した数値となるのみでランダム性への影響がないので、第一乱数発生部62aで発生した乱数と同様なランダムな値となる。そのため、誘導加熱調理器10においては、干渉音に起因する不快感を抑制できる。
さらに、第一インバータ30aが駆動周波数を増加させる(入力が減少)ときには、第二インバータ30bは、駆動周波数を減少させる(入力を増加)させることから、周波数変調による入力の変動を抑制できる。
上述したように、本実施形態の誘導加熱調理器10は、制御部60が備えている乱数発生部62が、所定の範囲において乱数を経時的に発生できるものとされている。また、誘導加熱調理器10においては、第一インバータ30a及び第二インバータ30bの駆動周波数の差が可聴周波数の範囲内になるものであることを条件として、制御部60が、第一インバータ30a及び第二インバータ30bの駆動周波数を乱数発生部62において上述した関係をもつ乱数で変調させ、干渉音の周波数を拡散させることができる。従って、本実施形態によれば、複数の第一加熱コイル16及び第二加熱コイル20を備えた誘導加熱調理器10において、不快な干渉音の発生を抑制することができる。さらに、入力の変動の抑制もできることから、変調波の電源への流出対策が容易になる。
なお、本実施形態の誘導加熱調理器10は、第一加熱口14用の第一インバータ30a、及び第二加熱口16用の第二インバータ30bの2つのインバータ30を備えたものであるが、さらに多数の加熱口やインバータ30を設けたものであっても良い。誘導加熱装置10を、3つ以上のインバータ30を備えたものとした場合についても、上記同様の制御を行うことにより、不快な干渉音の発生を抑制することができる。
また、本実施形態においては、第一インバータ30a及び第二インバータ30bの駆動周波数の差異が可聴周波数の範囲内になるものであることを条件として、第一インバータ30a及び第二インバータ30bの双方について、駆動周波数を乱数発生部62において発生した乱数で変調させる例を示したが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、誘導加熱調理器10は、複数設けられたインバータ30のうちの少なくとも一つについて乱数で駆動周波数を変調させるものであれば良く、必ずしも全てのインバータ30の駆動周波数を乱数で変調させる必要はない。この場合は、周波数変調幅と同じ周波数幅が拡散周波数幅となる。また、入力変動を抑制する効果もない。
具体的には、図5に示すように、複数設けられたインバータ30(本実施形態では第一インバータ30a及び第二インバータ30b)のうち、最も出力の高い第一インバータ30について、乱数による駆動周波数の変調を行うことなく駆動制御し、他のインバータ30である第二インバータ30bについて、乱数による駆動周波数の変調を行うものとしても良い。この場合には、第二のインバータ30bは、出力が低いので、駆動周波数が高くなることから、拡散周波数幅が同じとした条件での入力変動幅を小さくできる。
このような構成によれば、最も出力の高い第一インバータ30aについて乱数による駆動周波数の変調を行う必要がなくなる。これにより、誘導加熱調理器10の制御を一層簡素化しつつ、不快な干渉音の発生を抑制可能とすることができる。
なお、図5に示す例では、乱数による駆動周波数の変調を行わないインバータ30として、最も出力の高いインバータ30を選択した例を示したが、例えば最も出力の低いインバータ30について乱数による駆動周波数の変調を行わず、その他のインバータ30について乱数による駆動周波数の変調を行うようにしても良い。また、上述のように、3つ以上のインバータ30を設ける場合には、中間の設定出力のインバータ30を乱数による駆動周波数の変調を行わないものとし、最大出力のインバータ30や最小出力のインバータ30等の他のインバータ30について乱数による駆動周波数の変調を行うようにしても良い。
また、上述した誘導加熱調理器10は、第一インバータ30a及び第二インバータ30bの駆動周波数を変調するそれぞれの乱数が、互いに相殺されるように制御するものである。このような制御を行うことにより、第一インバータ30a及び第二インバータ30bが異なる駆動周波数で駆動することで発生する干渉音を大幅に抑制できる。なお、本実施形態では、第一インバータ30a及び第二インバータ30bの駆動周波数を変調するそれぞれの乱数が、互いに相殺されるようにした例を示したが、例えば図5に示す例のように、互いに相殺されないものであっても良い。この場合は、拡散周波数幅内の干渉音周波数出現頻度は、拡散周波数幅内の中央値で多くなるが、拡散周波数幅は、上述の互いに相殺する場合と同じであり、干渉音の抑制ができる。
上述した誘導加熱調理器10は、第一インバータ30a及び第二インバータ30bのそれぞれについての入力の平均値が設定出力に応じた所定の入力になるように、中心周波数を制御するものである。誘導加熱調理器10は、このような制御を行うため、不快な干渉音の発生を抑制しつつ、設定通りの出力を得ることができる。
上述した誘導加熱調理器10は、乱数発生部62として、M系列の疑似乱数発生器を備えたものを例示したが、本発明は、これに限定されるものではなく、他の方法や装置等によって乱数を出力可能なものとしても良い。
本発明は、上述した実施形態や変形例等として示したものに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲でその教示および精神から他の実施形態があり得る。上述した実施形態の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また実施形態の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素、又は発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成してもよい。これらについても本願の補正、又は分割出願等において権利取得する意思を有する。
本発明は、複数加熱コイルを有する誘導加熱調理器全般において好適に利用できる。
10 :誘導加熱調理器
18 :第一加熱コイル
20 :第二加熱コイル
24 :交流電源
30 :インバータ
30a :第一インバータ
30b :第二インバータ
60 :制御部

Claims (4)

  1. 複数の加熱コイルと、
    前記複数の加熱コイルそれぞれに対応して設けられ、高周波電流を供給する複数のインバータと、
    複数の前記インバータがそれぞれ設定された出力となるように、駆動周波数を制御する制御部と、
    所定の範囲において乱数を経時的に発生する乱数発生部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記複数のインバータの駆動周波数の差が可聴周波数の範囲内になるものであることを条件として、前記複数のインバータのうち少なくとも二つの駆動周波数をランダムに変調することにより干渉音の周波数を拡散させるものであり、
    前記複数のインバータは、第一インバータ、及び第二インバータを有し、
    前記乱数発生部は、前記第一インバータに対応する第一乱数発生部、及び前記第二インバータに対応する第二乱数発生部を有し、
    前記第一乱数発生部、及び前記第二乱数発生部は、所定の範囲において乱数を経時的に発生させ、前記乱数により決定される周波数変調の部分が互いに相殺される関係にあり、
    前記制御部は、前記第一乱数発生部および前記第二乱数発生部において発生される乱数に基づき、前記第一インバータおよび前記第二インバータの駆動周波数を経時的にランダムに変調させることにより干渉音の周波数を拡散させること、を特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記制御部は、
    最も出力の高いインバータについて、乱数による駆動周波数の変調を行うことなく駆動制御し、
    他のインバータについて、乱数による駆動周波数の変調を行うこと、
    を特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記制御部は、
    前記複数のインバータのそれぞれについての入力の平均値が設定出力に応じた所定の入力になるように、前記駆動周波数を制御すること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記乱数発生部が、
    M系列の疑似乱数発生器によって構成されていること、
    を特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の誘導加熱調理装置。
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