JP7349725B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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本発明は、誘導加熱調理器に関する。
従来、複数の加熱コイルを備えた誘導加熱調理器が提供されている。このような誘導加熱調理器は、複数の加熱コイルのそれぞれに対応して設けられた複数のインバータを備えており、それぞれを所定の駆動周波数で駆動させることにより、設定された加熱出力が得られるものとされている。
しかしながら、上述したような誘導加熱調理器においては、複数の加熱コイルを同時に使用したときに、各インバータの駆動周波数の差分に相当する周波数が可聴周波数となった場合、不快な干渉音が発生してしまう。
干渉音を低減する方法として、複数加熱コイルへの高周波電流を同じ周波数とする(特許文献1)、あるいは複数の加熱コイルへの周波数差を大きくして、前記差分が可聴周波数より高い周波数とする(特許文献2)などが提案されている。
特開平1-260785号公報 特開2007-234278号公報
しかしながら、上記提案の複数コイルへの高周波電流を同じ周波数とする方法は、スイッチング素子2個が必要な電流共振インバータとなり、回路が複雑となる。また、前記差分が可聴周波数より高くする方法は、少なくとも一つのコイルへの周波数が50kHz以上となり、スイッチング素子の損失が大きくなる結果、効率の低下を招くことになる。
そこで本発明は、複数の加熱コイルを備えた誘導加熱調理器において、スイッチング素子1個で可能なシンプルな電圧共振インバータにても、不快な干渉音発生の抑制を目的とした。
(1)上述した課題を解決すべく提供される本発明の誘導加熱調理器は、複数の加熱コイルと、前記複数の加熱コイルそれぞれに対応して設けられ、高周波電流を供給する複数のインバータと、複数の前記インバータがそれぞれ設定された出力となるように、駆動周波数、及び、デューティ比を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、最も出力の高いインバータについて、デューティ比を制御しつつ、所定のパターンで駆動周波数を変更して出力制御を行い、他のインバータについて、最も出力の高いインバータよりも低いデューティ比で出力制御を行うと共に、オン状態とするときには最も出力の高いインバータと同等の周波数にすること、を特徴とするものである。
本発明の誘導加熱調理器において、制御部は、最も出力の高いインバータについて、デューティ比制御、及び駆動周波数の変更により出力制御を行う。その一方で、制御部は、他のインバータについて、最も出力の高いインバータよりも低いデューティ比で出力制御を行うと共に、オン状態とするときには最も出力の高いインバータと同等の周波数にする。そのため、本発明の誘導加熱調理器において、制御部は、各インバータにおける駆動周波数の相違をゼロあるいは最小限に抑制しつつ、各加熱コイルにおいて設定された出力が得られるように、各インバータの出力制御を行うことができる。従って、本発明によれば、複数の加熱コイルを備えた誘導加熱調理器において、不快な干渉音の発生を抑制することができる。
(2)上述した誘導加熱調理器は、前記制御部が、最も出力の高いインバータについて、連続でオン状態となるようにデューティ比を制御すること、を特徴とするものであると良い。
かかる構成によれば、最も出力の高いインバータについての出力制御をシンプルなものとすることができる。
(3)上述した誘導加熱調理器は、前記制御部が、前記複数のインバータが複数同時にオン状態となるときの合計出力と、最も出力の高いインバータだけがオン状態となるときの出力とが同等となるように制御すること、を特徴とするものであると良い。
かかる構成とした場合、入力の変動を最小限に抑制できる。これにより、交流電源につながる他の機器において、例えば照明のちらつきなどの影響が出る可能性を最小限に抑制できる。
(4)上述した誘導加熱調理器は、前記制御部が、交流電源の電圧がゼロになるゼロクロス位置において、前記複数のインバータのオン・オフと駆動周波数を変更すること、を特徴とするものであると良い。
上述した構成とした場合、電圧がゼロになるゼロクロス位置においてインバータのオン・オフの切り替えや駆動周波数を変更する。そのため、上述した構成によれば、スイッチングロスやノイズが発生しにくい。また、上述した構成によれば、インバータを構成する素子への負担も最小限に抑制できる。
(5)上述した誘導加熱調理器は、前記制御部が、交流電源の電圧がゼロになるゼロクロス位置を中心として、前記交流電源の半周期よりも短い所定時間分ずつ前後にあたる第一区間と、交流電源の電圧がピークとなる時点を中心とする、前記第一区間を除く第二区間とで、前記複数のインバータの、オン・オフ及び駆動周波数を変更すること、を特徴とするものであると良い。
かかる構成とした場合、インバータのオン・オフ及び駆動周波数の変更制御を、交流電源の周期の途中で行われるものの、前述の変更制御が行われるタイミングは、交流電源の電圧がピークとなるタイミングを中心として前後に対称となるタイミングとされる。このようなタイミングで、前述の変更制御を行えば、偶数次の高調波が発生せず、高調波規制や力率の面において有利である。また、上述した構成によれば、制御の切換え周期が交流電源周波数の2倍になるため、連続動作をするときとほぼ同様の性能が得られる。
(6)上述した誘導加熱調理器は、前記制御部が、交流電源の力率が0.9以上になるように、前記複数のインバータの、オン・オフ及び駆動周波数を変更すること、を特徴とするものであると良い。
本発明によれば、複数の加熱コイルを備えた誘導加熱調理器において、不快な干渉音の発生を抑制可能な誘導加熱調理器を提供できる。
本発明の一実施形態に係る誘導加熱調理器を示す図である。 図1の誘導加熱調理器が備える回路構成を示すブロック図である。 図2の回路構成において採用されているインバータの一例を示す回路図である。 誘導加熱調理器において第一インバータ及び第二インバータの設定出力が相違する場合に行われる制御を行うときの交流電源の電圧の推移、第一インバータ及び第二インバータの出力の推移、全体出力の推移を示すグラフである。 誘導加熱調理器において第一インバータ及び第二インバータの設定出力が相違する場合に変形例に係る制御を行うときの交流電源の電圧の推移、第一インバータ及び第二インバータの出力の推移、全体出力の推移を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態に係る誘導加熱調理器10について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明においては、誘導加熱調理器10の基本構成の概略、及び駆動するための回路の一例であるインバータ30、及び制御部60について説明を行った後、誘導加熱調理器10において行われる特徴的な制御方法について説明する。
≪誘導加熱調理器10の基本構成について≫
図1に示す誘導加熱調理器10は、鍋等を載置可能なトッププレート12の左右に第一加熱口14、第二加熱口16を有する。誘導加熱調理器10は、トッププレート12の下方側であって第一加熱口14及び第二加熱口16に対応する位置に、第一加熱コイル18、及び第二加熱コイル20を備えている。
誘導加熱調理器10は、第一加熱コイル18、及び第二加熱コイル20への通電に伴って発生する高周波磁界により、第一加熱口14及び第二加熱口16の上部に載置された鍋等の被加熱物を誘導加熱することができる。誘導加熱調理器10は、例えばトッププレート12等に設けられた操作パネル22により、第一加熱口14及び第二加熱口16の出力を設定することができる。
≪インバータ30について≫
誘導加熱調理器10は、図2に示すように複数(本実施形態では二つ)のインバータ30を備えている。インバータ30は、商用電源等の交流電源24に対して接続されている。インバータ30は、第一加熱コイル18用の第一インバータ30a、及び第二加熱コイル20用の第二インバータ30bを有する。第一インバータ30a及び第二インバータ30bは、同一の構成を有するものであるため、以下の説明、及び図3においては、インバータ30と総称し、両者を特段区別することなく説明する。
図1や図3に示すように、インバータ30は、第一加熱コイル18又は第二加熱コイル20と、商用電源等の交流電源24とに対して接続されている。図3に示すように、インバータ30は、非平滑直流電圧回路40と、インバータ回路42とを備えている。
非平滑直流電圧回路40は、全波整流回路44、チョークコイル46、及びコンデンサ48を備えている。全波整流回路44は、ダイオードブリッジによって構成されている。全波整流回路44は、入力側において交流電源24に対して接続されている。また、全波整流回路44は、出力側の一方(直流電源ライン40a)においてチョークコイル46を介してコンデンサ48の一端に接続され、他方(直流電源ライン40b)においてコンデンサ48の他端に接続されている。
インバータ回路42は、非平滑直流電圧回路40(直流電源ライン40a,40b)の出力側に接続されている。インバータ回路42は、スイッチング素子50、フリーホールダイオード52、及びコンデンサ54を備えている。スイッチング素子50は、直流電源ライン40a,40b間に接続されている。フリーホールダイオード52は、スイッチング素子50に対して並列に接続されている。また、コンデンサ54は、第一加熱コイル18又は第二加熱コイル20に対して並列に接続されている。
≪制御部60について≫
制御部60は、複数(本実施形態では2つ)のインバータ30(第一インバータ30a及び第二インバータ30b)がそれぞれ設定された出力となるように、駆動周波数、及び、デューティ比を制御するものである。制御部60は、例えばマイクロコンピュータを含んだものとされている。制御部60は、上述したインバータ回路42を動作制御することにより、第一加熱コイル18又は第二加熱コイル20に高周波電流を印加し、高周波磁界を発生させることができる。以下、制御部60により行われる誘導加熱調理器10についての特有の制御に関し、図面を参照しつつ詳細に説明する。
≪誘導加熱調理器10において行われる制御について≫
以下、誘導加熱調理器10において制御部60によって行われる特徴的な制御方法について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
誘導加熱調理器10においては、第一インバータ30a及び第二インバータ30bの設定出力が相違する場合に、交流電源の電圧変動周期を基準として、第一インバータ30a及び第二インバータ30bの出力調整を行う。以下、第一インバータ30aの設定出力が、第二インバータ30bの設定出力よりも高い場合を想定し、図4を参照しつつ詳細に説明する。
誘導加熱調理器10において、第一インバータ30a及び第二インバータ30bに印加される交流電源24は、所定の周波数(例えば商用周波数、50[Hz]、あるいは60[Hz])で正弦波を描くように電圧が推移するものである。誘導加熱調理器10においては、平滑されていないため交流電源24を整流した波形を描くように電圧が推移する状態で第一インバータ30a及び第二インバータ30bに供給される。
第一インバータ30a及び第二インバータ30bの設定出力が相違する場合には、制御部60は、最も出力の高いインバータ30(本例では第一インバータ30a)について、デューティ比を制御しつつ、所定のパターンで駆動周波数を変更して出力制御する。具体的には、制御部60は、第一インバータ30aが連続でオン状態となるようにデューティ比制御を行う。一方、制御部60は、他のインバータ30(本例では第二インバータ30b)について、最も出力の高いインバータ30である第一インバータ30aよりも低いデューティ比で出力制御を行う。
具体的には、例えば、第一インバータ30a及び第二インバータ30bを出力比で7:1として動作させる場合には、制御部60は、第一インバータ30a及び第二インバータ30bが図4に示すような出力を示すように制御を行う。
すなわち、制御部60は、交流電源24の4周期分の期間内のうち、3周期分の区間(図中の区間a,b,d)においては、第一インバータ30aがオン状態、第二インバータ30bがオフ状態になるように制御する。また、制御部60は、残りの1周期において、第一インバータ30a及び第二インバータ30bの双方がオン状態になるように制御する。
また、第一インバータ30a及び第二インバータ30bの双方がオン状態になる期間(図中の区間c)においては、最も出力の高いインバータ30である第一インバータ30aの駆動周波数と同等の周波数で、第二インバータ30bを駆動させる。また、制御部60は、交流電源24の電圧がゼロになるゼロクロス位置において、複数のインバータ30(第一インバータ30a及び第二インバータ30b)のオン・オフ、及び駆動周波数を変更する。
制御部60は、第一インバータ30a及び第二インバータ30bを出力比が7:1である限り、区間a~dに亘る交流電源24の4周期分の期間を繰り返す。これにより、誘導加熱調理器10は、第一インバータ30a及び第二インバータ30bを7:1の出力比を維持ししつつ、動作することができる。
また、第一インバータ30a及び第二インバータ30bを出力比が他の比率に変化した場合には、上述したのと同様に、第一インバータ30aのみがオン状態になる期間、第一インバータ30a及び第二インバータ30bの双方がオン状態になる期間の長さを調整することにより、デューティ比制御しつつ、最も出力の高いインバータ30の駆動周波数と同等の周波数で、他のインバータ30を駆動させる。
また、制御部60は、複数のインバータ30が同時にオン状態となるとき(図示例では、区間c)における合計出力が、最も出力の高いインバータだけがオン状態となるときの出力(図示例では、区間a,b,d)と同等の大きさになるように制御される。図示例では、区間cにおいて、第一インバータ30a及び第二インバータ30bの出力が、それぞれ区間a,b,dにおける第一インバータ30aの出力の半分になるように制御することにより、出力の安定化を図っている。また、制御部60は、交流電源24の力率が0.9以上になるように、複数のインバータ30(第一インバータ30a及び第二インバータ30b)の、オン・オフ及び駆動周波数を変更することとしている。
上述したように、本実施形態の誘導加熱調理器10においては、最も出力の高い第一インバータ30aについて、デューティ比制御、及び駆動周波数の変更により出力制御が行われる。その一方で、制御部60は、他のインバータ30である第二インバータ30bについて、最も出力の高い第一インバータ30aよりも低いデューティ比で出力制御を行うと共に、オン状態とするとき(例えば、図4の区間c)には、最も出力の高い第一インバータ30aと同等の駆動周波数にて出力制御を行う。そのため、本実施形態の誘導加熱調理器10においては、各インバータ30(第一インバータ30a及び第二インバータ30b)における駆動周波数の相違をゼロあるいは最小限に抑制しつつ、第一加熱コイル18及び第二加熱コイル20において設定通りの出力が得られる。従って、本実施形態の誘導加熱調理器10においては、複数の第一加熱コイル18及び第二加熱コイル20を異なる設定出力によって動作させたとしても、不快な干渉音が発生しにくい。
なお、本実施形態では、複数のインバータ30を設けた例として、第一加熱コイル18、及び第二加熱コイル20に対応して第一インバータ30a及び第二インバータ30bの2つを設けた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第一加熱口14及び第二加熱口16に加えて、さらに加熱口を増設する等して、3つ以上のインバータ30を設けた場合についても、上述したのと同様の制御を行うことにより、誘導加熱調理器10は、不快な干渉音が発生しにくいものとなる。
また、上述した誘導加熱調理器10は、制御部60が、最も出力の高い第一インバータ30aについて、連続でオン状態となるようにデューティ比を制御することとしている。そのため、最も出力の高い第一インバータ30aについての出力制御をシンプルなものとすることができる。
なお、本実施形態では、最も出力の高い第一インバータ30aについて、連続でオン状態となるようにデューティ比を制御する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、誘導加熱調理器10は、最も出力の高い第一インバータ30aがオン状態になる期間が不連続となるように出力制御するものであっても良い。
上述したように、誘導加熱調理器10は、制御部60が、複数のインバータ30が複数同時にオン状態となるとき(図示例では区間cに相当)の合計出力と、最も出力の高い第一インバータ30aだけがオン状態となるとき(図示例では区間a,b,dに相当)の出力とが同等となるように制御することとしている。誘導加熱調理器10は、このように制御することにより、出力に対応する入力の変動を最小限に抑制できる。これにより、交流電源につながる他の機器において、例えば照明のちらつきなどの影響が出る可能性を最小限に抑制できる。なお、本実施形態では、複数のインバータ30が複数同時にオン状態となるときと、最も出力の高い第一インバータ30aだけがオン状態となるときとで、入力を略均一化する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。
上述したように、本実施形態の誘導加熱調理器10は、交流電源24の電圧がゼロになるゼロクロス位置において、複数のインバータ30のオン・オフや、駆動周波数を変更することとしている。このように、ゼロクロス位置を基準としてインバータ30のオン・オフや、駆動周波数の変更を行うことにより、スイッチングロスやノイズが発生しにくくなる。また、このような制御を行えば、インバータ30を構成する素子への負担も最小限に抑制できる。
なお、本実施形態では、誘導加熱調理器10は、交流電源24の電圧がゼロになるゼロクロス位置を基準として、各インバータ30のオン・オフや、駆動周波数の変更を行う例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図5に示すように、交流電源24の半周期よりも短い第一区間X及び第二区間Yを規定し、第一区間Xと第二区間Yとで、複数のインバータ30のオン・オフ及び駆動周波数を変更するようにしても良い。
図5の例についてさらに詳細に説明すると、第一区間Xは、交流電源24の電圧がゼロになるゼロクロス位置を中心として規定される区間である。第一区間Xは、ゼロクロス位置を基準として、交流電源24の半周期よりも短い所定時間tずつ前後にあたる区間である。第二区間Yは、交流電源24の電圧がピークとなる時点を中心とする区間である。第二区間Yは、第一区間Xを除く区間である。
図5の例においては、複数のインバータ30のオン・オフ及び駆動周波数を変更する制御の切換えを、交流電源24の半周期分の電圧変動波形の途中で行っているが、電圧がピークとなる位置を基準として線対称の形状となるように、第一インバータ30a及び第二インバータ30bの出力制御を行う。具体的には、第一区間Xにおいては、第一インバータ30aがオン状態になり、第二インバータ30bがオフ状態になるように出力制御が行われる。また、第二区間Yにおいては、第一インバータ30a及び第二インバータ30bが共に同じ駆動周波数でオン状態になるように出力制御される。
図5の例においても、第一区間X、及び第二区間Yの双方とも、第一インバータ30aの出力及び第二インバータ30bの出力の合計(誘導加熱調理器10全体における出力)が一定となるように制御される。
図5に示す例のような制御を行った場合は、インバータ30のオン・オフ及び駆動周波数の変更制御が、交流電源24の周期の途中で行われることになるものの、各インバータ30のオン・オフ及び駆動周波数の変更制御は、交流電源24の電圧がピークとなるタイミングを中心として前後に対称となるタイミングにおいて行われる。このようなタイミングで制御を行えば、偶数次の高調波が発生せず、高調波規制や力率の面において有利である。また、上述した構成によれば、制御の切換え周期が交流電源周波数の2倍になるため、連続動作をするときとほぼ同様の性能が得られる。
本発明は、上述した実施形態や変形例等として示したものに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲でその教示および精神から他の実施形態があり得る。上述した実施形態の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また実施形態の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素または発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成してもよい。これらについても本願の補正または分割出願等において権利取得する意思を有する。
本発明は、誘導加熱調理器全般において好適に利用できる。
10 :誘導加熱調理器
18 :第一加熱コイル
20 :第二加熱コイル
24 :交流電源
30 :インバータ
30a :第一インバータ
30b :第二インバータ
60 :制御部

Claims (5)

  1. 複数の加熱コイルと、
    前記複数の加熱コイルそれぞれに対応して設けられ、高周波電流を供給する複数のインバータと、
    複数の前記インバータがそれぞれ設定された出力となるように、駆動周波数、及び、デューティ比を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    最も出力の高いインバータについて、デューティ比を制御しつつ、所定のパターンで駆動周波数を変更して出力制御を行い、
    他のインバータについて、最も出力の高いインバータよりも低いデューティ比で出力制御を行うと共に、オン状態とするときには最も出力の高いインバータと同等の駆動周波数にするものであり、
    前記制御部が、
    前記複数のインバータが複数同時にオン状態となるときの合計出力と、最も出力の高いインバータだけがオン状態となるときの出力とが同等となるよう、出力に対応する前記インバータへの入力の変動を抑制する制御を行うこと、
    を特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記制御部は、
    最も出力の高いインバータについて、連続でオン状態となるようにデューティ比を制御すること、
    を特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記制御部が、
    交流電源の電圧がゼロになるゼロクロス位置において、前記複数のインバータの、オン・オフ及び駆動周波数を変更すること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記制御部が、
    交流電源の電圧がゼロになるゼロクロス位置を中心として、前記交流電源の半周期よりも短い所定時間分ずつ前後にあたる第一区間と、交流電源の電圧がピークとなる時点を中心とする、前記第一区間を除く第二区間とで、前記複数のインバータの、オン・オフ及び駆動周波数を変更すること、
    を特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記制御部が、
    交流電源の力率が0.9以上になるように、前記複数のインバータの、オン・オフ及び駆動周波数を変更すること、
    を特徴とする請求項1~のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
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