JP2009210387A - 位置検出装置、およびその指針、並びにその歯車 - Google Patents

位置検出装置、およびその指針、並びにその歯車 Download PDF

Info

Publication number
JP2009210387A
JP2009210387A JP2008053081A JP2008053081A JP2009210387A JP 2009210387 A JP2009210387 A JP 2009210387A JP 2008053081 A JP2008053081 A JP 2008053081A JP 2008053081 A JP2008053081 A JP 2008053081A JP 2009210387 A JP2009210387 A JP 2009210387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
transmission member
light transmission
hand
emitted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008053081A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihisa Usui
則久 碓氷
Bunichi Aihara
文一 相原
Nobuhiro Aoki
信裕 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2008053081A priority Critical patent/JP2009210387A/ja
Publication of JP2009210387A publication Critical patent/JP2009210387A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electromechanical Clocks (AREA)

Abstract

【課題】 簡単な構造で、装置全体の薄型化を図ると共に、指針の位置を正確に検出できる位置検出装置を提供する。
【解決手段】 支持板15上にソーラーパネル16を介して配置された文字板17の上方を運針する指針9が互いに重なり合わない所定位置に到達した際に、発光素子25からの光を指針9の下面に設けられたシート状の第1〜第3の各光伝送部材22〜24の各一端部にそれぞれ照射し、この照射された光を第1〜第3の各光伝送部材22〜24の各一端部から採り込み、この採り込んだ光を第1〜第3の各光伝送部材22〜24の各他端部に導いてそれぞれ放出し、この放出した各光を受光素子26でそれぞれ受光する。従って、指針9の各位置を検出することができるので、簡単な構造で、装置全体の薄型化を図ると共に、指針9の各位置を正確に検出できる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、時計や計器類に用いられる指針の位置検出装置、およびその指針、並びにその歯車に関する。
例えば、時計の指針位置を検出する位置検出装置においては、特許文献1に記載されているように、指針を運針させる輪列機構の歯車に光透過孔を設け、この歯車の一面に発光素子からの光を照射させ、この照射された光が歯車の光透過孔を透過した際、その透過した光を受光素子で受光することにより、歯車の位置を検出して指針の位置を検出するように構成されたものが知られている。
特開2006−46924
このような位置検出装置は、指針を運針する輪列機構が組み込まれたケースの上部側に位置する回路基板に発光素子と受光素子とを並列に設けると共に、このケースに導光路部を設け、発光素子で発光した光をケースの導光路部で輪列機構の歯車の下側に導いて歯車の下面側に照射させ、この状態で歯車が回転し、この歯車の回転に伴って歯車の光透過孔が回転移動して、照射された光が歯車の光透過孔を透過した際、その透過した光をケースの上部側に位置する回路基板に設けられた受光素子で受光することにより、歯車の位置を検出して指針の位置を検出するように構成されている。
しかしながら、このような位置検出装置では、ケースを透明な樹脂で形成しなければ、ケースに導光路部を形成することができないばかりか、ケースに導光路部を形成する場合、発光素子で発光した光を輪列機構の歯車の下側に導いて歯車の下面側に照射させる必要があるため、導光路部の構造が複雑で、しかも導光路部による光の導光効率が悪く、発光素子の発光輝度を十分に高くしなければ、発光素子からの光を確実に受光素子で受光することができず、歯車の位置を正確に検出することができないなどの問題がある。
また、このような問題を解消するために、従来の位置検出装置においては、輪列機構の歯車を挟んで発光素子と受光素子とを対向させて配置し、発光素子からの光を直接歯車に照射させ、この状態で歯車が回転し、この歯車の回転に伴って歯車の光透過孔が回転移動して、照射された光が歯車の光透過孔を透過した際、その透過した光を受光素子で受光するように構成したものも開発されている。
しかし、このような位置検出装置では、輪列機構の歯車を挟んで発光素子と受光素子とを対向させて配置しなければならないため、発光素子と受光素子とをそれぞれ別の回路基板に設ける必要があり、このため装置全体の厚みが厚くなるばかりか、部品点数も増え、組立て作業が煩雑になるなどの問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、簡単な構造で、装置全体の薄型化を図ると共に、指針の位置を正確に検出できる位置検出装置を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、支持部材と、この支持部材の上方を運針する指針と、この指針の下面に設けられて、一端部から光を採り込んで他端部に導き、この導いた光を前記他端部から放出するシート状の光伝送部材と、前記指針が所定位置に運針した際に前記光伝送部材の前記一端部に光を照射する発光素子と、この発光素子からの光が前記光伝送部材の前記他端部に導かれて放出された際に、その放出された光を受光する受光素子とを備えていることを特徴とする位置検出装置である。
請求項2に記載の発明は、前記発光素子が、前記光伝送部材の前記一端部の移動軌跡上に対応する前記支持部材の箇所に設けられた第1光透過孔の下側に配置され、前記指針が所定位置に運針した際に前記第1光透過孔を通して発光した光を前記光伝送部材の前記一端部に照射させ、
前記受光素子は、前記光伝送部材の前記他端部の移動軌跡上に対応する前記支持部材の箇所に設けられた第2光透過孔の下側に配置され、この第2光透過孔を通して前記光伝送部材の前記他端部から放出された光が照射されることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置である。
請求項3に記載の発明は、前記指針が、時針、分針、秒針を備え、前記光伝送部材は、前記時針の下面に設けられた第1光伝送部材と、前記分針の下面に設けられた第2光伝送部材と、前記秒針の下面に設けられた第3光伝送部材とを有していることを特徴とする請求項2に記載の位置検出装置である。
請求項4に記載の発明は、前記第1光伝送部材が、前記時針が運針して所定位置に到達した際に、その一端部に前記発光素子からの光が照射され、この照射された光を採り込んで他端部に導き、この導いた光を前記他端部から放出して前記受光素子に照射させ、
前記第2光伝送部材は、前記分針が運針して前記時針に重なり合わずに前記所定位置に到達した際に、その一端部に前記発光素子からの光が照射され、この照射された光を採り込んで他端部に導き、この導いた光を前記他端部から放出して前記受光素子に照射させ、
前記第3光伝送部材は、前記秒針が運針して前記分針および前記時針に重なり合わずに前記所定位置に到達した際に、その一端部に前記発光素子からの光が照射され、この照射された光を採り込んで他端部に導き、この導いた光を前記他端部から放出して前記受光素子に照射させることを特徴とする請求項3に記載の位置検出装置である。
請求項5に記載の発明は、前記第1光伝送部材が、前記時針が運針して所定位置に到達した際に、その一端部に前記発光素子からの光が照射され、この照射された光を採り込んで他端部に導き、この導いた光を前記他端部から前記時針に設けられた第1時針孔を通して上方に放出させ、
前記第2光伝送部材は、前記分針が運針して前記時針に重なり合った状態で前記所定位置に到達した際に、その一端部に前記第1光伝送部材の前記他端部から放出された光が照射され、この照射された光を採り込んで前記第2光伝送部材の他端部に導き、この導いた光を前記他端部から前記分針に設けられた第1分針孔を通して上方に放出させ、
前記第3光伝送部材は、前記秒針が運針して前記分針と前記時針とに重なり合った状態で前記所定位置に到達した際に、その一端部に前記第2光伝送部材の前記他端部から放出された光が照射され、この照射された光を採り込んで前記第3光伝送部材の他端部に導き、この導いた光を前記他端部から前記秒針の下側に向けて放出させ、この放出した光を前記分針に設けられた第2分針孔および前記時針に設けられた第2時針孔を通して前記受光素子に照射させることを特徴とする請求項3に記載の位置検出装置である。
請求項6に記載の発明は、前記発光素子が、前記指針の先端部側に位置する前方に配置され、前記指針が運針して所定位置に到達した際に、発光した光を前記指針の先端部側に位置する前記光伝送部材の前記一端部における端面に照射させ、
前記受光素子は、前記発光素子の下側に配置されて前記光伝送部材の前記他端部から放出された光が補助光伝送部材で導かれて照射されることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置である。
請求項7に記載の発明は、前記指針が、時針、分針、秒針を備え、前記光伝送部材は、前記時針の下面に設けられた第1光伝送部材と、前記分針の下面に設けられた第2光伝送部材と、前記秒針の下面に設けられた第3光伝送部材とを有し、
前記第1〜第3の各光伝送部材は、前記発光素子からの光をそれぞれ前記指針の先端部側に位置する前記各一端部の各端面から採り込み、この採り込んだ光を各他端部にそれぞれ導いて放出させ、
前記補助光伝送部材は、前記第1〜第3の各光伝送部材における前記各他端部から放出された光を一端部から採り込んで他端部に導き、この導いた光を前記他端部から放出させて前記受光素子に照射させることを特徴とする請求項6に記載の位置検出装置である。
請求項8に記載の発明は、支持部材と、この支持部材の上方で指針を運針させる歯車と、この歯車に設けられて、一端部から光を採り込んで他端部に導き、この導いた光を前記他端部から放出するシート状の光伝送部材と、前記歯車が所定角度回転した際に前記光伝送部材の前記一端部に光を照射する発光素子と、この発光素子からの光が前記光伝送部材の前記他端部に導かれて放出された際に、その放出された光を受光する受光素子とを備えていることを特徴とする位置検出装置である。
請求項9に記載の発明は、前記光伝送部材が、シート部材に複数の導光路を並列に設けてシート状に形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の位置検出装置である。
請求項10に記載の発明は、前記導光路の一端部に、前記発光素子によって前記シート部材の一面に照射された光を前記導光路内に採り込んで前記導光路の他端部側に向けて反射する第1反射部が設けられており、前記導光路の前記他端部には、前記第1反射部で反射されて前記導光路で導かれた光を前記シート部材の前記一面に対しほぼ垂直に反射して前記受光素子に照射させるための第2反射部が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の位置検出装置である。
請求項11に記載の発明は、前記複数の導光路の前記各一端部を、前記発光素子からの光が前記シート部材に照射される照射領域内に位置させた状態で、前記各一端部の長手方向の長さを前記照射領域内で異ならせて設けたことを特徴とする請求項9または10に記載の位置検出装置である。
請求項12に記載の発明は、前記複数の導光路の前記各一端部を、前記発光素子からの光が前記シート部材に照射される照射領域内の中心部に向けて集中して設けたことを特徴とする請求項9または10に記載の位置検出装置である。
請求項13に記載の発明は、一端部から光を採り込んで他端部から放出する光伝送部材を備えていることを特徴とする指針である。
請求項14に記載の発明は、一端部から光を採り込んで他端部から放出する光伝送部材を備えていることを特徴とする歯車である。
この発明によれば、支持部材の上方を運針する指針が所定位置に運針した際に、発光素子からの光が指針または指針を運針する歯車に設けられた光伝送部材の一端部に照射され、この照射された光が光伝送部材の一端部から採り込まれて他端部に導かれ、この導かれた光が光伝送部材の他端部から放出され、この放出された光を受光素子が受光することにより、指針の位置を検出することができる。
このため、指針または指針を運針する歯車にシート状の光伝送部材を設け、この光伝送部材の一端部に光を照射する発光素子と、光伝送部材の他端部から放出された光を受光する受光素子とを同一面上に設けた構成であるから、構造が簡単で、装置全体の薄型化を図ることができると共に、指針が運針して所定位置に到達した際に、発光素子からの光を光伝送部材によって受光素子に照射させて受光素子で受光することができるので、指針の位置を正確に検出することができる。
(実施形態1)
以下、図1〜図6を参照して、この発明の位置検出装置を指針式の腕時計に適用した実施形態1について説明する。
この指針式の腕時計は、図1に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の上部外周には、ベゼル2が設けられており、この腕時計ケース1の上部開口部には、時計ガラス3がパッキン3aを介して取り付けられている。また、この腕時計ケース1の下部には、裏蓋4が取り付けられている。
この腕時計ケース1内には、時計ムーブメント5が配置されている。この時計ムーブメント5は、秒針6、分針7、時針8などの指針9を運針させて時刻を指示するものであり、ステップモータ(図示せず)の回転を指針9に伝達する輪列機構10を備えている。この輪列機構10は、図1に示すように、秒針6を運針する四番車である秒針車11、分針7を運針する二番車である分針車12、時針8を運針する筒車である時針車13、および分針車12に噛み合って回転する中間車14などの各種の歯車を備えている。
この場合、輪列機構10の上部側には、支持部材である支持板15が配置されている。この支持板15は、輪列機構10の上方で且つ指針9の下側に位置した状態で腕時計ケース1内に配置されている。この支持板15の上面には、外部光を受光して発電するソーラーパネル16が配置されており、このソーラーパネル16の上面には、透明または半透明の文字板17が配置されている。これら支持板15、ソーラーパネル16、および文字板17のほぼ中心部には、時針車13の筒軸13aが挿入する貫通孔18が上下に貫通して設けられている。
すなわち、輪列機構10の時針車13は、図1に示すように、筒車であり、その筒軸13aが支持板15の下側から貫通孔18に回転自在に挿入されて文字板17の上方に突出し、この突出した上端部に時針8が取り付けられ、この時針8を文字板17の上方で運針させるように構成されている。分針車12は、パイプ状の分針軸12aを有し、この分針軸12aが時針車13の筒軸13a内に回転自在に挿入されて筒軸13aの上方に突出し、この突出した上端部に分針7が取り付けられ、この分針7を文字板17の上方で運針させるように構成されている。同様に、秒針車11は、丸棒状の秒針軸11aを有し、この秒針軸11aが分針車12の分針軸12a内に回転自在に挿入されて分針軸12aの上方に突出し、この突出した上端部に秒針6が取り付けられ、この秒針6を文字板17の上方で運針させるように構成されている。
ところで、この時計ムーブメント5は、図1に示すように、指針9の位置を検出するための位置検出装置20と、輪列機構10の下側に配置されて支持板15と対応する回路基板21とを備えている。この位置検出装置20は、秒針6、分針7、時針8の各位置を検出するものであり、図1に示すように、秒針6の下面に設けられた第1光伝送部材22と、分針7の下面に設けられた第2光伝送部材23と、時針8の下面に設けられた第3光伝送部材24と、回路基板21上に設けられて第1〜第3の各光伝送部材22〜24の各一端部に対応する発光素子25と、回路基板21上に設けられて第1〜第3の各光伝送部材22〜24の各他端部に対応する受光素子26とを備えている。
この場合、第1〜第3の各光伝送部材22〜24は、全てシート状に形成され、その長さが全て同じで、指針9の同じ位置に設けられている。また、発光素子25は、発光ダイオード(LED)や半導体レーザなどからなり、第1〜第3の各光伝送部材22〜24における各一端部の回転移動軌跡上に対応する回路基板21上の所定箇所、例えば文字板17の6時位置に対応する箇所に設けられている。受光素子26は、フォトカプラからなり、第1〜第3の各光伝送部材22〜24における各他端部の回転移動軌跡上に対応する回路基板21上の所定箇所、例えば文字板17の6時位置において発光素子25から指針9の回転中心側に向けて少し離れた箇所に設けられている。
また、支持板15、ソーラーパネル16、および文字板17には、発光素子25に対応する第1光透過孔27と、受光素子26に対応する第2光透過孔28とが、それぞれ上下に貫通して設けられている。これにより、発光素子25は、発光した光が支持板15の下側から第1光透過孔27を透過して文字板17の上方に放出され、この状態で指針9が運針して所定箇所、例えば6時位置に到達した際に、発光した光を第1〜第3の各光伝送部材22〜24の各一端部にそれぞれ照射するように構成されている。
この場合、発光素子25からの光が照射される指針9の所定箇所とは、指針9が互いに重なり合わない位置、つまり12時位置(12時00分00秒位置)を除く、任意の位置、例えば1時位置から11時位置の間の位置であれば良いが、図2(b)に示すように、6時位置であることが望ましい。すなわち、発光素子25が6時位置にある場合、6時00分00秒のときに、時針8のみが発光素子25に対応し、6時30分00秒のときに、分針7のみが発光素子25に対応し、6時30分30秒のときに、秒針6のみが発光素子25に対応する。また、受光素子26は、第1〜第3の各光伝送部材22〜24の各他端部から放出された光が文字板17の上側から第2光透過孔28を透過して照射された際、その光を受光して電気信号を出力するように構成されている。
一方、第1〜第3の各光伝送部材22〜24は、図1〜図3に示すように、細長いシート状に形成され、一端部側から他端部側に光を導くものであり、その一端部(図1〜図3では右端部)が光を採り込む入射端部22a〜24aに形成され、この入射端部22a〜24aが発光素子25に対応し、他端部(図1〜図3では左端部)が光を放出する出射端部22b〜24bに形成され、この出射端部22b〜24bが受光素子26に対応するように構成されている。
すなわち、この第1光伝送部材22は、図1および図2(b)に示すように、秒針6が運針して所定位置、例えば6時位置(30秒位置)に到達した際に、その一端部である入射端部22aが発光素子25に対応し、他端部である出射端部22bが受光素子26に対応するように配置されている。このときには、指針9が6時30分30秒位置であれば、秒針6は、分針7および時針8に重なり合わない。これにより、第1光伝送部材22は、発光素子25からの光を一端部の入射端部22aから採り込み、この採り込んだ光を他端部の出射端部22bに導き、この導いた光を他端部の出射端部22bから受光素子26に向けて放出するように構成されている。
また、第2光伝送部材23は、分針7が運針して所定位置、例えば図2(b)に示すように、6時位置(30分位置)に到達した際に、その一端部である入射端部23aが発光素子25に対応し、他端部である出射端部23bが受光素子26に対応するように配置されている。このときには、指針9が6時30分00秒位置であれば、分針7は、秒針6および時針8に重なり合わない。これにより、第2光伝送部材23は、発光素子25からの光を一端部の入射端部23aから採り込み、この採り込んだ光を他端部の出射端部23bに導き、この導いた光を他端部の出射端部23bから受光素子26に向けて放出するように構成されている。
同様に、第3光伝送部材24は、時針8が運針して所定位置、例えば図2(b)に示すように、6時位置に到達した際に、その一端部である入射端部24aが発光素子25に対応し、他端部である出射端部24bが受光素子26に対応するように配置されている。このときには、指針9が6時00分00秒位置であれば、時針8は、秒針6および分針7に重なり合わない。これにより、第3光伝送部材24は、発光素子25からの光を一端部の入射端部24aから採り込み、この採り込んだ光を他端部の出射端部24bに導き、この導いた光を他端部の出射端部24bから受光素子26に向けて放出するように構成されている。
この場合、第1〜第3の各光伝送部材22〜24は、図3〜図6に示すように、シート部材30に複数の導光路31を一体的に形成した構成になっている。シート部材30は、図6(b)に示すように、下部クラッド30aと上部クラッド30bとで構成されている。導光路31は、光を導くためのコアであり、図6(a)および図6(b)に示すように、シート部材30の下部クラッド30aと上部クラッド30bとの間に並列に設けられている。この導光路31は、感光性エポキシ樹脂からなり、下部クラッド30a上に断面四角形状の線状にパターン形成されて、上部クラッド30bで覆われた構成になっている。
これら第1〜第3の各光伝送部材22〜24は、例えば、図6(a)および図6(b)に示すように、シート部材30の長さSが約10mmで、その幅Wが約1mmで、その厚みTが約0.1mmに形成され、断面が四角形状の導光路31における各辺の長さHが約0.05mmの線状に形成され、そのピッチPが約0.3mmに形成され、隣接する導光路31同士が上部クラッド30bによって隔離された構成になっている。なお、指針9における最も細長い秒針6は、図2に示すように、その全長Lが約16mmで、先端部側の幅Kが約1.4mmに形成されている。
この場合、導光路31における一端部、つまり第1〜第3の各光伝送部材22〜24の入射端部22a〜24a側に位置する一端部には、図3および図4に示すように、シート部材30の一面(図3では下側の面)に照射された光を導光路31内に採り込んで導光路31の他端部側に向けて反射する第1反射部31aが設けられている。また、この導光路31における他端部、つまり第1〜第3の各光伝送部材22〜24の出射端部22b〜24b側に位置する他端部には、第1反射部31aで反射されて導光路31で導かれた光をシート部材30の一面(図3では下側の面)に対しほぼ垂直下方に向けて反射する第2反射部31bが設けられている。
第1反射部31aは、図4に示すように、導光路31の一端部(図4では右端部)を導光路31の下面に対しその下側から左斜め上側(つまり出射端部22b〜24b側に向けて斜め上側)にほぼ45度の角度で切欠くことにより、導光路31の下面にその下側からほぼ垂直に入射した光を導光路31内に向けてほぼ直角に反射して導光路31内に採り込むように構成されている。また、第2反射部31bは、導光路31の他端部(図4では左端部)を導光路31の下面に対しその下側から右斜め上側(つまり入射端部22a〜24a側に向けて斜め上側)にほぼ45度の角度で切欠くことにより、導光路31で導かれた光を導光路31の下面に対しほぼ垂直下方に向けて反射して放出するように構成されている。
また、第1〜第3の各光伝送部材22〜24の入射端部22a〜24a側に位置する複数の導光路31の各一端部は、図5に示すように、発光素子25からの光がシート部材30に照射される照射領域32内に位置した状態で、各一端部の長手方向の長さが照射領域32内で異なって設けられている。例えば、複数の導光路31における各一端部に位置する5つの各第1反射部31aは、真中の3番目が最も長く突出して照射領域32内の右端部側に位置し、上下両側の1番目と5番目とがその次に長く突出して照射領域32内の左右における中間に位置し、これらの間の2番目と4番目とが最も短く突出して照射領域32内の左端部側に位置している。
これにより、複数の導光路31における各一端部に位置する5つの各第1反射部31aは、図5に示すように、照射領域32内において、その内周円に沿って配置されている。また、複数の導光路31の各他端部(つまり第1〜第3の各光伝送部材22〜24の出射端部22b〜24b側に位置する端部)も、図示しないが、第1反射部31aと同様、受光素子26の受光領域に対応するほぼ円形状の放出領域内に位置した状態で、各他端部の長手方向の長さが放出領域内で異なって設けられている。すなわち、複数の導光路31の各他端部に位置する第2反射部31bは、第1反射部31aと同様、受光素子26の受光領域に対応するほぼ円形状の放出領域内において、その内周円に沿って配置されていることが望ましい。
次に、この位置検出装置20によって指針9の位置を検出する場合について説明する。この位置検出装置20では、発光素子25を発光させた状態で、秒針6、分針7、時針8の指針9が運針してそれぞれ所定位置、例えば6時位置に到達したときに、指針9の各位置を検出する。このときには、発光素子25で発光した光は、支持板15の下側から第1光透過孔27を通して文字板17の上方に放出される。この状態で、時針8が運針して所定位置、例えば図2(b)に示すように、6時位置(6時00分00秒位置)に到達すると、発光素子25で発光した光が第1光透過孔27を通して時針8の第3伝送部材24の一端部である入射端部24aに照射される。
この照射された光は、第3光伝送部材24の各導光路31に入射して第3光伝送部材24の他端部側に導かれる。すなわち、発光素子25からの光が第3光伝送部材24の一端部である入射端部24aに照射されると、この照射された光が各導光路31の各一端部にそれぞれ設けられた第1反射部31aによって反射されて導光路31内に採り込まれる。この採り込まれた光は、各導光路31で各他端部側に導かれて第3光伝送部材24の他端部である出射端部24b側から放出される。
すなわち、各導光路31で導かれた光は、各導光路31の他端部にそれぞれ設けられた第2反射部31bによって反射されてシート部材30の一面に対しほぼ垂直下方に放出される。この放出された光は、文字板17の上面側に照射され、この照射された光が第2光透過孔28を通して支持板15の下側に放出され、この放出された光が受光素子26に照射される。これにより、第3光伝送部材24を介して発光素子25で発光した光を受光素子26が受光するので、時針8が所定位置、例えば6時位置であることを検出することができる。
また、発光素子25が発光した状態で、分針7が運針して所定位置、例えば図2(b)に示すように、6時位置(6時30分00秒位置)に到達すると、分針7の下に時針8が重なり合っていないため、発光素子25で発光した光が第1光透過孔27を通して分針7の第2伝送部材23の一端部である入射端部23aに照射される。この照射された光は、第2光伝送部材23の各導光路31に入射して第2光伝送部材23の他端部側に導かれる。
すなわち、発光素子25からの光が第2光伝送部材23の一端部である入射端部23aに照射されると、この照射された光が各導光路31の各一端部にそれぞれ設けられた第1反射部31aによって反射されて導光路31内に採り込まれる。この採り込まれた光は、各導光路31で各他端部側に導かれて第2光伝送部材23の他端部である出射端部23b側から放出される。すなわち、各導光路31で導かれた光は、各導光路31の他端部にそれぞれ設けられた第2反射部31bによって反射されてシート部材30の一面に対しほぼ垂直下方に放出される。
この放出された光は、文字板17の上面側に照射され、この照射された光が第2光透過孔28を通して支持板15の下側に放出され、この放出された光が受光素子26に照射される。これにより、第2光伝送部材23を介して発光素子25で発光した光を受光素子26が受光するので、分針7が所定位置、例えば6時位置(30分位置)であることを検出することができる。
同様に、発光素子25が発光した状態で、秒針6が運針して所定位置、例えば図2(b)に示すように、6時位置(6時30分30秒位置)に到達すると、秒針6の下に分針7および時針8が重なり合っていないため、発光素子25で発光した光が第1光透過孔27を通して秒針6の第1伝送部材22の一端部である光入射端部22aに照射される。この照射された光は、第1光伝送部材22の各導光路31に入射して第1光伝送部材22の他端部側に導かれる。
すなわち、発光素子25からの光が第1光伝送部材23の一端部である入射端部22aに照射されると、この照射された光が各導光路31の各一端部にそれぞれ設けられた第1反射部31aによって反射されて導光路31内に採り込まれる。この採り込まれた光は、各導光路31で各他端部側に導かれて第1光伝送部材22の他端部である出射端部22b側から放出される。すなわち、各導光路31で導かれた光は、各導光路31の他端部にそれぞれ設けられた第2反射部31bによって反射されてシート部材30の一面に対しほぼ垂直下方に放出される。
この放出された光は、文字板17の上面側に照射され、この照射された光が第2光透過孔28を通して支持板15の下側に放出され、この放出された光が受光素子26に照射される。これにより、第1光伝送部材22を介して発光素子25で発光した光を受光素子26が受光するので、秒針6が所定位置、例えば6時位置(30秒位置)であることを検出することができる。
このように、この位置検出装置20によれば、支持板15上にソーラーパネル16を介して配置された文字板17の上方を運針する指針9が互いに重なり合わない所定位置に到達した際に、発光素子25からの光が指針9の下面に設けられた第1〜第3の各光伝送部材22〜24の各一端部にそれぞれ照射され、この照射された光が第1〜第3の各光伝送部材22〜24の各一端部から採り込まれ、この採り込まれた光が第1〜第3の各光伝送部材22〜24の各他端部に導かれてそれぞれ放出され、この放出された各光を受光素子26がそれぞれ受光することにより、指針9の各位置を検出することができる。
すなわち、時針8が運針して所定位置、例えば6時位置(6時00分00秒位置)に到達した際に、発光素子25からの光が時針8の下面に設けられた第3光伝送部材24の一端部に照射され、この照射された光が第3光伝送部材24の一端部から採り込まれ、この採り込まれた光が第3光伝送部材24の他端部に導かれて放出され、この放出された光を受光素子26が受光することにより、時針8が所定位置、例えば6時位置であることを検出することができる。
また、分針7が運針して所定位置、例えば6時位置(6時30分00秒)に到達した際、分針7の下に時針8が重なり合っていないため、発光素子25からの光が分針7の下面に設けられた第2光伝送部材23の一端部に照射され、この照射された光が第2光伝送部材23の一端部から採り込まれ、この採り込まれた光が第2光伝送部材23の他端部に導かれて放出され、この放出された光を受光素子26が受光することにより、分針7が所定位置、例えば6時位置(30分位置)であることを検出することができる。
同様に、秒針6が運針して所定位置、例えば6時位置(6時30分30秒位置)に到達した際、秒針6の下に分針7と時針8とが重なり合っていないため、発光素子25からの光が秒針6の下面に設けられた第1光伝送部材22の一端部に照射され、この照射された光が第1光伝送部材22の一端部から採り込まれ、この採り込まれた光が第1光伝送部材22の他端部に導かれて放出され、この放出された光を受光素子26が受光することにより、秒針6が所定位置、例えば6時位置(30秒位置)であることを検出することができる。
このため、この位置検出装置20によれば、指針9の下面にシート状の第1〜第3の各光伝送部材22〜24をそれぞれ設け、この第1〜第3の各光伝送部材22〜24の各一端部に光を照射する発光素子25と、第1〜第3の各光伝送部材22〜24の各他端部から放出された光を受光する受光素子26とを、回路基板21の同一面上に設けた構成であるから、構造が簡単で、装置全体の薄型化を図ることができると共に、指針9が運針して所定位置に到達した際に、発光素子25からの光を第1〜第3の各光伝送部材22〜24によって受光素子26にそれぞれ照射させて受光素子26で受光することができるので、指針9の各位置を正確に検出することができる。
この場合、第1〜第3の各光伝送部材22〜24は、それぞれシート部材30に複数の導光路31を並列に設けてシート状に形成されているので、指針9である秒針6、分針7、時針8の各下面にそれぞれ設けても、指針9が運針する際に邪魔にならず、装置全体の薄型化を図ることができる。すなわち、第1〜第3の各光伝送部材22〜24は、シート部材30の長さSが約10mmで、その幅Wが約1mmで、その厚みTが約0.1mmに形成され、断面四角形状の導光路31の各辺の長さHが約0.05mmの線状に形成されているので、第1〜第3の各光伝送部材22〜24の厚みTが薄く、第1〜第3の各光伝送部材22〜24をコンパクトに形成することができ、これにより装置全体のより一層の薄型化および小型化を図ることができる。
また、第1〜第3の各光伝送部材22〜24の導光路31の一端部には、発光素子25によってシート部材30の一面に照射された光を導光路31内に採り込んで導光路31の他端部側に向けて反射する第1反射部31aが設けられており、この導光路31の他端部には、第1反射部31aで反射されて導光路31で導かれた光をシート部材30の一面に対しほぼ垂直下方に反射して受光素子26に照射させるための第2反射部31bが設けられていることにより、発光素子25で発光した光を第1反射部31aで導光路31内に効率良く採り込んで導くことができ、この導光路31で導かれた光を第2反射部31bで反射して受光素子26に効率良く照射させることができる。
さらに、第1〜第3の各光伝送部材22〜24における各導光路31の各一端部は、発光素子25からの光が各シート部材30に照射される照射領域32内に位置した状態で、各一端部の長手方向の長さが照射領域32内で異なって設けられていることにより、照射領域32内に照射された発光素子25からの光を各導光路31の各一端部から効率良く各導光路31内に採り込むことができる。このため、低電圧回路で発光素子25の輝度を低く抑えて、低消費電力化を図っても、効率良く光を各導光路31に採り込むことができる。
すなわち、複数の導光路31における各一端部に位置する5つの各第1反射部31aは、真中の3番目が最も長く突出して照射領域32内の右端部側に位置し、上下両側の1番目と5番目とがその次に長く突出して照射領域32内の左右における中間に位置し、これらの間の2番目と4番目とが最も短く突出して照射領域32内の左端部側に位置することにより、照射領域32内において、その内周円に沿って配置されているので、照射領域32内に照射された光をほぼ均等に各導光路31内に採り込むことができる。
この場合、各導光路31の他端部側に位置する第2反射部31bも、第1反射部31aと同様、受光素子26の受光領域に対応するほぼ円形状の放出領域内に位置した状態で、各他端部の長手方向の長さ位置が放出領域内で異なって設けられていることにより、ほぼ円形状の放出領域内でほぼ均等に光を放出させることができる。このため、受光素子26にほぼ均等に光を照射させることができるので、受光素子26で良好に光を受光することができる。これによっても、低電圧回路で発光素子25の輝度を低く抑えて、低消費電力化を図っても、効率良く光を受光素子26に照射させることができる。
(実施形態2)
次に、図7および図8を参照して、この発明の位置検出装置を適用した指針式の腕時計の実施形態2について説明する。なお、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この指針式の腕時計は、図7に示すように、位置検出装置35における指針9の下面に設けられる第1〜第3の各光伝送部材36〜38の設置位置が実施形態1と異なると共に、図8(a)に示すように、指針9の秒針6、分針7、時針8の全てが重なり合う所定位置、つまり12時00分00秒位置のときに、指針9の位置を検出する構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、第1光伝送部材36は、図7に示すように、秒針6の下面における秒針軸7a側に近寄った箇所に設けられている。第2光伝送部材37は、秒針6の第1光伝送部材36に対し分針7の先端部側にずれた状態で、分針7の下面におけるほぼ中間部分に設けられている。第3光伝送部材38は、分針7の第2光伝送部材37に対し時針8の先端部側にずれた状態で、時針8の下面における先端部側に設けられている。
この場合、発光素子25は、時針8の先端部側に位置する第3光伝送部材38の一端部である入射端部38aの回転移動軌跡上に対応する回路基板21上の箇所、例えば文字板17の12時位置に対応する箇所に設けられている。また、受光素子26は、秒針6における秒針軸6a側に位置する第1光伝送部材36の他端部である出射端部36bの回転移動軌跡上に対応する回路基板21上の箇所、例えば文字板17の12時位置において発光素子25から指針9の回転中心側に向けて少し離れた箇所に設けられている。
このため、第3光伝送部材38は、図7に示すように、時針8が運針して所定位置つまり図8(a)に示す12時位置に到達した際に、時針8の先端部側に位置する一端部の入射端部38aが発光素子25に対応し、他端部である出射端部38bが時針8に設けられた第1時針孔8bに対応するように、その長さが実施形態1よりも短く構成されている。これにより、第3光伝送部材38は、時針8が運針して所定位置に到達した際に、発光素子25からの光が第1光透過孔27を通して一端部である入射端部38aに照射され、この照射された光を入射端部38aから採り込んで他端部側である出射端部38b側に導き、この導いた光を他端部である出射端部38bから第1時針孔8bを通して上方に放出するように構成されている。
また、第2光伝送部材37は、分針7の中間部分における先端側に位置する一端部の入射端部37aが時針8の第1時針孔8bの回転移動軌跡上に対応し、他端部である出射端部37bが分針7に設けられた第1分針孔7bに対応するように、その長さが実施形態1よりも短く構成されている。これにより、第2光伝送部材37は、図7および図8(a)に示すように、分針7が時針8に重なり合った状態のときに、時針8の第3光伝送部材38の他端部側である出射端部38bから放出された光が第1時針孔8bを通して第2光伝送部材37の一端部である入射端部37aに照射され、この照射された光を入射端部37aから採り込んで他端部側である出射端部37b側に導き、この導いた光を他端部である出射端部37bから第1分針孔7bを通して上方に放出するように構成されている。
同様に、第1光伝送部材36は、秒針6の中間部側に位置する一端部の入射端部36aが分針7の第1分針孔7bの回転移動軌跡上に対応し、他端部である出射端部36bが受光素子26に対応するように、その長さが実施形態1よりも短く構成されている。この場合、第1光伝送部材36の他端部である出射端部36bは、図7および図8(a)に示すように、秒針6が分針7と時針8とに重なり合った状態のときに、分針7に設けられた第2分針孔7cと、時針8に設けられた第2時針孔8cとが、対応するように構成されている。
これにより、第1光伝送部材36は、図7および図8(a)に示すように、秒針6が分針7と時針8とに重なり合った状態のときに、分針7の第2光伝送部材37の他端部側である出射端部37bから放出された光が第1分針孔7bを通して第1光伝送部材36の一端部である入射端部36aに照射され、この照射された光を入射端部36aから採り込んで他端部側である出射端部36b側に導き、この導いた光を他端部である出射端部36bから下方に向けて放出するように構成されている。この場合、第1光伝送部材36は、放出した光が分針7の第2分針孔7cおよび時針8の第2時針孔8cを順次透過し、この透過した光が文字板17の上面に照射され、この照射された光が第2光透過孔28を透過し、この透過した光が受光素子26に照射されるよう構成されている。
ところで、第1〜第3の各光伝送部材36〜38は、実施形態1と同様、シート部材30に複数の導光路31を一体的に形成した細長いシート状に形成されている(図3参照)。この場合にも、導光路31における一端部、つまり第1〜第3の各光伝送部材36〜38の入射端部36a〜38a側に位置する一端部には、図8に示すように、その下面側に照射された光を導光路31内に採り込んで導光路31の他端部側に向けて反射する第1反射部31aが設けられている。
この第1反射部31aは、実施形態1と同様、導光路31の一端部(図8では右端部)を導光路31の下面に対しその下側から左斜め上側(つまり出射端部36b〜38b側に向けて斜め上側)にほぼ45度の角度で切欠くことにより、図8に示すように、導光路31の下面にその下側からほぼ垂直に入射した光を導光路31内に向けてほぼ直角に反射して導光路31内に採り込むように構成されている。
また、第1〜第3の各光伝送部材36〜38のうち、第2、第3の各光伝送部材37、38の導光路31における他端部、つまり第2、第3の各光伝送部材37、38の出射端部37b、38b側に位置する他端部には、図8に示すように、第1反射部31aで反射されて導光路31で導かれた導光路31の上面に対しほぼ垂直上方に向けて反射する第2反射部31cが設けられている。
すなわち、この第2反射部31cは、図8に示すように、実施形態1と異なり、導光路31の他端部(図8では左端部)を導光路31の下面に対しその下側から左斜め上側(つまり出射端部36b〜38b側に向けて斜め上側)にほぼ逆45度の角度で切欠くことにより、導光路31で導かれた光を導光路31の上面に対しほぼ垂直上方に向けて反射して放出するように構成されている。
この場合、第1〜第3の各光伝送部材36〜38のうち、第1光伝送部材36の導光路31における他端部、つまり第1光伝送部材36の出射端部36b側に位置する他端部には、図4に示された実施形態1と同様、第1反射部31aで反射されて導光路31で導かれた光を導光路31の上面に対しほぼ垂直下方に向けて反射する第2反射部31bが設けられている。
この第2反射部31bは、図4に示された実施形態1と同様、導光路31の他端部(図4では左端部)を導光路31の下面に対し下側から右斜め上側(つまり入射端部36a〜38a側に向けて斜め上側)にほぼ45度の角度で切欠くことにより、導光路31で導かれた光を導光路31の下面に対しほぼ垂直下方に向けて反射して放出するように構成されている。
次に、この位置検出装置35によって指針9の位置を検出する場合について説明する。この位置検出装置35では、発光素子25を発光させた状態で、秒針6、分針7、時針8の指針9が運針して、図7および図8(a)に示すように、秒針6、分針7、時針8の全てが重なり合う所定位置、例えば12時00分00秒位置に到達した際に、指針9の各位置を検出する。このときには、発光素子25で発光した光が、支持板15の下側から第1光透過孔27を通して文字板17の上方に放出される。
この状態で、秒針6、分針7、時針8が運針して、全てが重なり合う所定位置、例えば12時00分00秒位置に到達すると、発光素子25で発光した光が第1光透過孔27を通して時針8の第3伝送部材38の一端部である光入射端部38aに照射され、この照射された光が第3光伝送部材38の各導光路31に入射して第3光伝送部材38の他端部側に導かれる。すなわち、発光素子25からの光が第3光伝送部材38の一端部である入射端部38aに照射されると、この照射された光が各導光路31の各一端部にそれぞれ設けられた第1反射部31aによって反射されて導光路31内に採り込まれる。
この採り込まれた光は、各導光路31で各他端部側に導かれて第3光伝送部材38の他端部である出射端部38b側から放出される。すなわち、各導光路31で導かれた光は、各導光路31の他端部にそれぞれ設けられて実施形態1の第2反射部31bと逆向きに反射する第2反射部31cによって反射されて、導光路31の上面に対しほぼ垂直上方に放出される。この放出された光は、時針8の第1時針孔8bを通して時針8の上方に放出される。このとき、時針8の上方には、図7および図8(a)に示すように、分針7が重なり合っているので、放出された光が分針7の下面に照射される。
この分針7の下面に照射された光は、分針7の下面に設けられた第2光伝送部材37の一端部である入射端部37aに照射される。この照射された光は、第2光伝送部材37の各導光路31に採り込まれて第2光伝送部材37の他端部側に導かれる。すなわち、第3光伝送部材38の出射端部38bから放出された光が第2光伝送部材37の一端部である入射端部37aに照射されると、この照射された光が各導光路31の各一端部にそれぞれ設けられた第1反射部31aによって反射されて導光路31内に採り込まれる。
この採り込まれた光は、各導光路31で各他端部側に導かれて第2光伝送部材37の他端部である出射端部37b側から放出される。すなわち、各導光路31で導かれた光は、各導光路31の他端部にそれぞれ設けられて実施形態1の第2反射部31bと逆向きに反射する第2反射部31cによって反射されて、導光路31の上面に対しほぼ垂直上方に放出される。この放出された光は、分針7の第1分針孔7bを通して分針7の上方に放出される。このとき、分針7の上方には、図7および図8(a)に示すように、秒針6が重なり合っているので、放出された光が秒針6の下面に照射される。
この秒針6の下面に照射された光は、秒針6の下面に設けられた第1光伝送部材36の一端部である入射端部36aに照射される。この照射された光は、第1光伝送部材36の各導光路31に入射して第1光伝送部材36の他端部側に導かれる。すなわち、第2光伝送部材37の出射端部37bから放出された光が第1光伝送部材36の一端部である入射端部36aに照射されると、この照射された光が各導光路31の各一端部にそれぞれ設けられた第1反射部31aによって反射されて導光路31内に採り込まれる。
この採り込まれた光は、各導光路31で各他端部側に導かれて第1光伝送部材36の他端部である出射端部36b側から放出される。すなわち、各導光路31で導かれた光は、各導光路31の他端部にそれぞれ設けられて実施形態1の第2反射部31bと同じ向きに反射する第2反射部31bによって反射されて、導光路31の下面に対しほぼ垂直下方に放出される。このとき、秒針6の下方には、図7に示すように、分針7および時針8が重なり合っているので、放出された光が分針7の上面に照射される。
この分針7の上面に照射された光は、図7に示すように、分針7の第2分針孔7cおよび時針8の第2時針孔8cを順次透過し、この透過した光が文字板17の上面に照射され、この照射された光が第2光透過孔28を透過して受光素子26に照射され、この照射された光が受光素子26で受光される。これにより、秒針6、分針7、時針8の全てが重なり合う所定位置、つまり12時00分00秒位置であることを検出することができる。
このように、この位置検出装置35によれば、支持板15上にソーラーパネル16を介して配置された文字板17の上方を運針する指針9がすべて重なり合う所定位置に到達した際に、発光素子25からの光が時針8の第3光伝送部材38に照射され、この照射された光が第3光伝送部材38で導かれて分針7の第2光伝送部材37に照射され、この照射された光が第2光伝送部材37で導かれて秒針6の第1光伝送部材36に照射され、この照射された光が第1光伝送部材36で導かれて受光素子26に照射されるので、この照射された光を受光素子26が受光することにより、全ての指針9が重なり合う所定位置、つまり12時00分00秒位置であることを検出することができると共に、全ての指針9の位置を一度に検出することができる。
このため、この位置検出装置35によれば、指針9の各下面に順次光を導くシート状の第1〜第3の各光伝送部材36〜38を設け、最下部に位置する第3光伝送部材38の一端部に光を照射させる発光素子25と、第3光伝送部材3で採り込まれた光が第2光伝送部材37を経て第1光伝送部材36に導かれて第1光伝送部材36の他端部から放出された際に、その光を受光する受光素子26とを、回路基板21の同一面上に設けた構成であるから、実施形態1と同様、構造が簡単で、装置全体の薄型化を図ることができると共に、指針9が重なり合う所定位置に到達した際に、発光素子25からの光を第1〜第3の各光伝送部材36〜38で順次導いて受光素子26に照射させて受光素子26で受光させることができるので、指針9が全て重なり合った所定位置、つまり12時00分00秒位置であることを正確に検出することができると共に、全ての指針9の位置を一度に検出することができる。
(実施形態3)
次に、図9および図10を参照して、この発明の位置検出装置を適用した指針式の腕時計の実施形態3について説明する。この場合にも、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この指針式の腕時計は、図9に示すように、位置検出装置40における発光素子41と受光素子42との設置位置が実施形態1と異なり、これに伴って秒針6、分針7、時針8の各下面にそれぞれ設けられた第1〜第3の各光伝送部材43〜45における各一端部の形状が実施形態1と異なる構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、発光素子41は、図9に示すように、発光ダイオード(LED)や豆ランプなどの光源であり、腕時計ケース1の内周面に沿って設けられた見切り部材1aの下側で、且つ指針9の先端部側に位置する前方における腕時計ケース1の内周面の所定箇所に配置され、この状態で指針9が運針して互いに重なり合わない所定位置に到達した際に、発光した光を指針9の先端部側に照射させるように構成されている。
また、受光素子42は、図9に示すように、発光素子41の下側で且つ文字板17の周囲における側方に位置した状態で配置されている。この場合、発光素子41および受光素子42は、輪列機構10の下側に配置された回路基板21に電気的に接続されている。また、文字板17の上面には、図9に示すように、第1〜第3の各光伝送部材43〜45からそれぞれ放出された光を採り込んで導く補助光伝送部材46が設けられている。これにより、受光素子42は、補助光伝送部材46で導かれて放出された光を受光するように構成されている。
ところで、第1〜第3の各光伝送部材43〜45は、図9に示すように、一端部側から他端部側に光を導くものであり、細長いシート状に形成され、先端部である一端部(図9では右端部)が光を採り込む入射端部43a〜45aに形成され、この入射端部43a〜45aが発光素子41からの光を採り込み、他端部(図9は左端部)が光を下方に放出する出射端部43b〜45bに形成され、この出射端部43b〜45bがそれぞれ後述する補助光伝送部材46の一端部46a(図9では左端部)に対応するように構成されている。
すなわち、この第1光伝送部材43は、秒針6が運針して分針7および時針8に重なり合わない所定位置、例えば6時位置(30秒位置)に到達した際に、その一端部である入射端部43aが発光素子41に対向し、他端部である出射端部43bが補助光伝送部材46の一端部46aに対応するように構成されている。これにより、第1光伝送部材43は、発光素子41からの光を一端部の入射端部43aから採り込み、この採り込んだ光を他端部の出射端部43bに導き、この導いた光を他端部の出射端部43bから補助光伝送部材46の一端部46aに向けて放出するように構成されている。
また、第2光伝送部材44は、分針7が運針して秒針6および時針8に重なり合わない所定位置、例えば6時位置(30分位置)に到達した際に、その一端部である入射端部44aが発光素子25に対向し、他端部である出射端部44bが補助光伝送部材46の一端部46aに対応するように構成されている。これにより、第2光伝送部材44は、発光素子41からの光を一端部の入射端部44aから採り込み、この採り込んだ光を他端部の出射端部44bに導き、この導いた光を他端部の出射端部44bから補助光伝送部材46の一端部46aに向けて放出するように構成されている。
同様に、第3光伝送部材45は、時針8が運針して秒針6および分針7に重なり合わない所定位置、例えば6時位置に到達した際に、その一端部である入射端部45aが発光素子41に対向し、他端部である出射端部45bが補助光伝送部材46の一端部46aに対応するように構成されている。これにより、第3光伝送部材45は、発光素子41からの光を一端部の入射端部45aから採り込み、この採り込んだ光を他端部の出射端部45bに導き、この導いた光を他端部の出射端部45bから補助光伝送部材46の一端部46aに向けて放出するように構成されている。
この場合、第1〜第3の各光伝送部材43〜45は、実施形態1と同様、シート部材30に複数の導光路31を一体的に形成した構成になっている。そして、この導光路31における一端部、つまり第1〜第3の各光伝送部材43〜45の入射端部43a〜45a側に位置する一端部は、図10(a)に示すように、導光路31の長手方向に沿って照射された光を導光路31内に採り込む垂直な入射端面31dに形成されている。すなわち、この入射端面31dは、導光路31の一端部(図10(a)では右端部)を導光路31の下面に対しほぼ垂直に切断することにより、導光路31の長手方向に沿って照射された光を導光路31内に採り込むように構成されている。
また、この導光路31における他端部、つまり第1〜第3の各光伝送部材43〜45の出射端部43b〜45b側に位置する他端部は、入射端面31dで採り込まれて導光路31で導かれた光を導光路31の下面に対しほぼ垂直下方に向けて反射する第2反射部31bに形成されている。この第2反射部31bは、実施形態1と同じ形状に形成され、導光路31で導かれた光を導光路31の下面に対しほぼ垂直下方に向けて反射して放出させるように構成されている。
一方、補助光伝送部材46は、第1〜第3の各光伝送部材43〜45と同様、細長いシート状に形成され、その一端部(図9では右端部)が光を採り込む入射端部46aに形成され、他端部(図9は左端部)が光を放出する出射端部46bに形成された構成になっている。この補助光伝送部材46は、入射端部46aが第1〜第3の各光伝送部材43〜45における各出射端部43b〜45bの移動軌跡上に対応し、出射端部46bが受光素子42に対向した状態で、文字板17上に設けられている。また、この補助光伝送部材46の上面には、発光素子41からの光が入射するのを防ぐための遮光膜47が入射端部46aを除いて設けられている。
すなわち、この補助光伝送部材46は、図9に示すように、秒針6、分針7、時針8がそれぞれ運針して所定位置、例えば6時位置にそれぞれ到達した際に、第1〜第3の各光伝送部材43〜45の各出射端部43b〜45bからそれぞれ放出された光を一端部である入射端部46aから採り込み、この採り込んだ光を他端部である出射端部46bに導き、この導いた光を他端部である出射端部46bから放出させて、受光素子42に照射させるように構成されている。
この場合、補助光伝送部材46は、第1〜第3の各光伝送部材43〜45と同様、シート部材30に複数の導光路31を一体的に形成した構成になっている。この導光路31における一端部、つまり補助光伝送部材46の入射端部46a側に位置する一端部は、図10(b)に示したように、第1〜第3の各光伝送部材43〜45の各出射端部43b〜45bから放出された光を、導光路31の下面に対しほぼ直角に反射して導光路31内に採り込む第1反射部31aが設けられている。
この第1反射部31aは、図10(b)に示すように、導光路31の一端部(図10(a)では左端部)を導光路31の下面に対しその下側から左斜め上側(つまり補助光伝送部材46の入射端部46a側に向けて斜め上側)にほぼ45度の角度で切欠くことにより、導光路31の上面に対しその上方からほぼ垂直に照射された光を導光路31内に採り込むように構成されている。
また、この導光路31の他端部、つまり補助光伝送部材46の出射端部46b側に位置する他端部は、図10(b)に示すように、第1反射部31aで採り込まれて導光路31で導かれた光をその長手方向に沿って放出する出射端面31eに形成されている。この出射端面31eは、導光路31の他端部(図10(b)では右端部)を導光路31の下面に対しほぼ垂直に切断することにより、導光路31の長手方向に沿って光を放出するように構成されている。
次に、この位置検出装置40によって指針9の位置を検出する場合について説明する。この位置検出装置40では、発光素子41を発光させた状態で、秒針6、分針7、時針8の指針9が運針してそれぞれ所定位置、例えば6時位置に到達した際に、指針9の各位置を検出する。このときには、発光素子41で発光した光は、所定位置に運針した指針9の先端側のみに照射される。
例えば、時針8が運針して秒針6および分針7に重なり合わない所定位置、例えば6時位置(6時00分00秒位置)に到達すると、発光素子41で発光した光が時針8の第3伝送部材45の先端部である入射端部45aに照射され、この照射された光が第3光伝送部材45の各導光路31に入射して第3光伝送部材45の他端部側に導かれる。すなわち、発光素子41からの光が第3光伝送部材45の一端部である入射端部45aに照射されると、この照射された光が各導光路31の各一端部にそれぞれ設けられた入射端面31dから導光路31内に採り込まれる。
この採り込まれた光は、各導光路31で各他端部側に導かれて第3光伝送部材45の他端部である出射端部45b側から放出される。すなわち、各導光路31で導かれた光は、各導光路31の他端部にそれぞれ設けられた第2反射部31bによって反射されて導光路31の下面に対しほぼ垂直下方に放出される。この放出された光は、文字板17の上面側に照射される。
このときには、第3光伝送部材45の出射端部45bが補助光伝送部材46の一端部である入射端部46aに対応しているので、この照射された光が補助光伝送部材46に採り込まれる。すなわち、補助光伝送部材46の入射端部46aに照射された光は、導光路31の第1反射部31aで反射されて採り込まれ、この採り込まれた光が各導光路31で各他端部側に導かれる。この導かれた光は、補助光伝送部材46の他端部である出射端部46b側から放出される。
すなわち、各導光路31で導かれた光は、各導光路31の他端部にそれぞれ設けられた出射端部31eからその長手方向に沿って放出され、この放出された光が受光素子42に照射される。これにより、第3光伝送部材45および補助光伝送部材46を介して発光素子41で発光した光を受光素子42が受光するので、時針8が所定位置、例えば6時位置であることを検出することができる。
また、発光素子41が発光した状態で、分針7が運針して時針8および秒針6に重なり合わない所定位置、例えば6時位置(6時30分00秒位置)に到達すると、発光素子41で発光した光が分針7の第2伝送部材44の一端部である光入射端部44aに照射される。この照射された光は、第2光伝送部材44の各導光路31に入射して第2光伝送部材44の他端部側に導かれる。すなわち、発光素子41からの光が第2光伝送部材44の一端部である入射端部44aに照射されると、この照射された光が各導光路31の各一端部にそれぞれ設けられた入射端面31dから導光路31内に採り込まれる。
この採り込まれた光は、各導光路31で各他端部側に導かれて第2光伝送部材44の他端部である出射端部44bから放出される。すなわち、各導光路31で導かれた光は、各導光路31の他端部にそれぞれ設けられた第2反射部31bによって反射されて導光路31の下面に対しほぼ垂直下方に放出される。このときには、分針7の下に時針8が重なり合っていないため、放出された光は、文字板17の上面側に照射される。また、このときには、第2光伝送部材44の出射端部44bが補助光伝送部材46の一端部である入射端部46aに対応しているので、この照射された光は、上述した場合と同様、補助光伝送部材46に採り込まれる。
この補助光伝送部材46に採り込まれた光は、上述した場合と同様、各導光路31で各他端部側に導かれて補助光伝送部材46の他端部である出射端部46b側から放出され、この放出された光が受光素子42に照射される。これにより、第2光伝送部材44および補助光伝送部材46を介して発光素子41で発光した光を受光素子42が受光することにより、分針7が所定位置、例えば6時位置(30分位置)であることを検出することができる。
同様に、発光素子41が発光した状態で、秒針6が運針して分針7および時針8に重なり合わない所定位置、例えば6時位置(6時30分30秒位置)に到達すると、発光素子41で発光した光が秒針6の第1伝送部材43の一端部である光入射端部43aに照射される。この照射された光は、第1光伝送部材43の各導光路31に入射して第1光伝送部材43の他端部側に導かれる。すなわち、発光素子41からの光が第1光伝送部材43の一端部である入射端部43aに照射されると、この照射された光が各導光路31の各一端部にそれぞれ設けられた入射端面31dから導光路31内に採り込まれる。
この採り込まれた光は、各導光路31で各他端部側に導かれて第1光伝送部材43の他端部である出射端部43bから放出される。すなわち、各導光路31で導かれた光は、各導光路31の他端部にそれぞれ設けられた第2反射部31bによって反射されて導光路31の下面に対しほぼ垂直下方に放出される。このときには、秒針6の下に分針7および時針8が重なり合っていないため、放出された光は、文字板17の上面側に照射される。また、このときには、第1光伝送部材43の出射端部43bが補助光伝送部材46の一端部である入射端部46aに対応しているので、この照射された光は、上述した場合と同様、補助光伝送部材46に採り込まれる。
この補助光伝送部材46に採り込まれた光は、上述した場合と同様、各導光路31で各他端部側に導かれて補助光伝送部材46の他端部である出射端部46b側から放出され、この放出された光が受光素子42に照射される。これにより、第1光伝送部材43および補助光伝送部材46を介して発光素子41で発光した光を受光素子42が受光することにより、秒針6が所定位置、例えば6時位置(30秒位置)であることを検出することができる。
このように、この位置検出装置40によれば、支持板15上にソーラーパネル16を介して配置された文字板17の上方を運針する指針9が互いに重なり合わない所定位置に到達した際に、発光素子41からの光が指針9の下面に設けられた第1〜第3の各光伝送部材43〜45の各先端部である各一端部にそれぞれ照射され、この照射された光が第1〜第3の各光伝送部材43〜45の各一端部から採り込まれ、この採り込まれた光が第1〜第3の各光伝送部材43〜45の各他端部に導かれてそれぞれ放出され、この放出された光が補助光伝送部材46で導かれて受光素子42にそれぞれ照射され、この照射された光を受光素子42が受光するので、指針9の各位置を検出することができる。
すなわち、時針8が運針して秒針6と分針7とに重なり合わない所定位置、例えば6時位置(6時00分00秒位置)に到達した際に、発光素子41からの光が時針8の下面に設けられた第3光伝送部材45の先端部である一端部に照射され、この照射された光が第3光伝送部材45の一端部から採り込まれ、この採り込まれた光が第3光伝送部材45の他端部に導かれて放出され、この放出された光が補助光伝送部材46で導かれて受光素子42に照射され、この照射された光を受光素子42が受光するので、時針8が所定位置、例えば6時位置であることを検出することができる。
また、分針7が運針して秒針6と時針8とに重なり合わない所定位置、例えば6時位置(6時30分00秒位置)に到達した際に、発光素子41からの光が分針7の下面に設けられた第2光伝送部材44の先端部である一端部に照射され、この照射された光が第2光伝送部材44の一端部から採り込まれ、この採り込まれた光が第2光伝送部材44の他端部に導かれて放出された際、分針7の下に時針8が重なり合っていないため、放出された光が補助光伝送部材46の入射端部46aに照射されて採り込まれ、この採り込まれた光を補助光伝送部材46が導いて出射端部46bから放出し、この放出された光を受光素子42が受光するので、分針7が所定位置、例えば6時位置(30分位置)であることを検出することができる。
同様に、秒針6が運針して分針7と時針8とに重なり合わない所定位置、例えば6時位置(6時30分30秒)に到達した際に、発光素子41からの光が秒針6の下面に設けられた第1光伝送部材43の先端部である一端部に照射され、この照射された光が第1光伝送部材43の一端部から採り込まれ、この採り込まれた光が第1光伝送部材43の他端部に導かれて放出された際、秒針6の下に分針7および時針8が重なり合っていないため、放出された光が補助光伝送部材46の入射端部46aに照射されて採り込まれ、この採り込まれた光を補助光伝送部材46が導いて出射端部46bから放出し、この放出された光を受光素子42が受光するので、秒針6が所定位置、例えば6時位置(30秒位置)であることを検出することができる。
このため、この位置検出装置40によれば、指針9の下面にシート状の第1〜第3の各光伝送部材43〜45を設け、この第1〜第3の各光伝送部材43〜45の各一端部に光を照射する発光素子41と、第1〜第3の各光伝送部材43〜45各他端部から放出されて補助光伝送部材46で導かれた光を受光する受光素子42とを、回路基板21の同一面上に設けた構成であるから、実施形態1と同様、構造が簡単で、装置全体の薄型化を図ることができると共に、指針9が運針して互いに重なり合わない所定位置に到達した際に、発光素子41からの光を第1〜第3の各光伝送部材43〜45および補助光伝送部材46によって受光素子42にそれぞれ照射させて受光素子42で受光することができるので、指針9の各位置を正確に検出することができる。
(実施形態4)
次に、図11および図12を参照して、この発明の位置検出装置を適用した指針式の腕時計の実施形態4について説明する。この場合にも、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この指針式の腕時計は、図11および図12に示すように、位置検出装置50の光伝送部材51を分針車12に噛み合って回転する中間車14に設けた構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、光伝送部材51は、図11に示すように、中間車14の上面に設けられている。この場合、中間車14には、第1光透過孔52が光伝送部材51の一端部(図11では右端部)に対応して設けられていると共に、第2光透過孔53が光伝送部材51の他端部(図11では左端部)に対応して設けられている。また、発光素子25は、図11に示すように、中間車14の第1光透過孔52の回転移動軌跡上に対応する回路基板21上の箇所に設けられている。受光素子26は、中間車14の第2光透過孔53の回転移動軌跡上に対応する回路基板21上の箇所に設けられている。
ところで、光伝送部材51は、実施形態1と同様、シート部材30に複数の導光路31を一体的に形成した構成になっている。この場合、導光路31における一端部、つまり光伝送部材51の入射端部51a側に位置する一端部には、実施形態1の図4に示したように、シート部材30の一面(図11では下面)に照射された光を導光路31内に採り込んで導光路31の他端部側に向けて反射する第1反射部31aが設けられている(図4参照)。また、この導光路31における他端部、つまり光伝送部材51の出射端部51b側に位置する他端部には、第1反射部31aで反射されて導光路31で導かれた光をシート部材30の一面(図11では下面)に対しほぼ垂直下方に向けて反射する第2反射部31bが設けられている(図4参照)。
第1反射部31aは、導光路31の一端部(図11では右端部)が実施形態1と同じ形状に形成され、導光路31の下面にその下側からほぼ垂直に入射した光を導光路31内に向けてほぼ直角に反射して導光路31内に採り込むように構成されている(図4参照)。また、第2反射部31bは、導光路31の他端部(図11では左端部)が実施形態1と同じ形状に形成され、導光路31で導かれた光を導光路31の下面に対しほぼ垂直下方に向けて反射して放出させるように構成されている(図4参照)。
次に、この位置検出装置50によって指針9の位置を検出する場合について説明する。この位置検出装置50は、中間車14の回転位置を検出することにより、この中間車14に噛み合って回転する分針車12の回転位置を検出して分針7の位置を検出する。このときには、発光素子25を発光させると、その光が中間車14の下面に照射される。この状態で、分針7が運針して中間車14が所定位置に回転すると、発光素子25で発光した光が中間車14の第1光透過孔52を透過して光伝送部材51の一端部である入射端部51aに照射される。
すると、照射された光は、光伝送部材51の各導光路31内に採り込まれて光伝送部材51の他端部側に導かれる。すなわち、発光素子25からの光が光伝送部材51の一端部である入射端部51aに照射されると、この照射された光が各導光路31の各一端部にそれぞれ設けられた第1反射部31aによって反射されて導光路31内に採り込まれる。この採り込まれた光は、各導光路31で各他端部側に導かれて光伝送部材51の他端部である出射端部51b側から放出される(図4参照)。
すなわち、各導光路31で導かれた光は、各導光路31の他端部にそれぞれ設けられた第2反射部31bによって反射されて導光路31の下面に対しほぼ垂直下方に放出される(図4参照)。この放出された光は、中間車14の第2光透過孔53を通して中間車14の下側に放出され、この放出された光が受光素子26に照射される。これにより、光伝送部材51を介して発光素子25で発光した光を受光素子26が受光することにより、中間車14の回転位置を検出して、分針車12の回転位置を検出することにより、分針7の位置を検出することができる。
このように、この位置検出装置50によれば、分針7を運針させる分針車12に噛み合って回転する中間車14が所定位置に回転した際に、発光素子25からの光が中間車14の第1光透過孔52を通して中間車14の上面に設けられた光伝送部材51の一端部である入射端部51aに照射され、この照射された光が光伝送部材51内に採り込まれ、この採り込まれた光が光伝送部材51の他端部である出射端部51bに導かれて放出され、この放出された光が中間車14の第2光透過孔53を通して受光素子26に照射され、この照射された光を受光素子26が受光するので、中間車14の回転位置を検出し、この中間車14に噛み合って回転する分針車12の回転位置を検出することにより、分針7の位置を検出することができる。
このため、この位置検出装置50によれば、分針車12に噛み合って回転する中間車14の上面にシート状の光伝送部材51を設け、且つこの中間車14の下側に配置された回路基板21上に発光素子25と受光素子26とを設けただけの構成であるから、実施形態1と同様、構造が簡単で、装置全体の薄型化を図ることができると共に、指針9である分針7を運針させる分針車12に噛み合って回転する中間車14が所定位置に回転した際に、発光素子25からの光を光伝送部材51によって受光素子26に照射させて受光素子26で受光することができるので、中間車14の回転位置を検出して分針車12の回転位置を検出することにより、分針7の位置を正確に検出することができる。
(実施形態5)
次に、図13を参照して、この発明の位置検出装置を適用した指針式の腕時計の実施形態5について説明する。この場合には、図11および図12に示された実施形態4と同一部分に同一符号を付して説明する。
この指針式の腕時計は、図13に示すように、位置検出装置50の光伝送部材51を分針車12に噛み合って回転する中間車14の下面に設けた構成であり、これ以外は実施形態4とほぼ同じ構成になっている。
この光伝送部材51は、図13に示すように、中間車14の下面に設けられている。このため、発光素子25は、光伝送部材51の一端部(図13では右端部)である入射端部51aの回転移動軌跡上に対応する回路基板21上の箇所に設けられ、これにより発光した光を直接光伝送部材51の一端部に照射するように構成されている。受光素子26は、光伝送部材51の他端部(図13では左端部)である出射端部51bの回転移動軌跡上に対応する回路基板21上の箇所に設けられ、これにより光伝送部材51の他端部から放出された光を直接受光するように構成されている。
この場合にも、光伝送部材51は、実施形態1と同様、シート部材30に複数の導光路31を一体的に形成した構成になっている。すなわち、導光路31における一端部、つまり光伝送部材51の入射端部51a側に位置する一端部には、実施形態1の図4に示したように、シート部材30の一面に照射された光を導光路31内に採り込んで導光路31の他端部側に向けて反射する第1反射部31aが設けられている(図4参照)。また、この導光路31における他端部、つまり光伝送部材51の出射端部51b側に位置する他端部には、第1反射部31aで反射されて導光路31で導かれた光を導光路31の下面に対しほぼ垂直下方に向けて反射する第2反射部31bが設けられている(図4参照)。
このような位置検出装置50によれば、実施形態4と同様、分針7を運針させる分針車12に噛み合って回転する中間車14が所定位置に回転した際に、発光素子25からの光が直接、中間車14の下面に設けられた光伝送部材51の一端部である入射端部51aに照射され、この照射された光が光伝送部材51内に採り込まれ、この採り込まれた光が光伝送部材51の他端部である出射端部51bに導かれて放出され、この放出された光を直接受光素子26で受光するので、中間車14の回転位置を検出し、この中間車14に噛み合って回転する分針車12の回転位置を検出することにより、分針7の位置を検出することができる。
このため、この位置検出装置50においても、実施形態4と同様、分針車12に噛み合って回転する中間車14の下面にシート状の光伝送部材51を設け、且つこの中間車14の下側に配置された回路基板21上に発光素子25と受光素子26とを設けただけの構成であるから、実施形態1と同様、構造が簡単で、装置全体の薄型化を図ることができると共に、指針9である分針7を運針させる分針車12に噛み合って回転する中間車14が所定位置に回転した際に、発光素子25からの光を光伝送部材51によって受光素子26に照射させて受光素子26で受光させることができるので、中間車14の回転位置を検出して分針車12の回転位置を検出することにより、分針7の位置を正確に検出することができる。
なお、上記実施形態4、5では、分針車12に噛み合って回転する中間車14に光伝送部材51を設けた場合について述べたが、これに限らず、時針車13または分針車12もしくは秒針車11に光伝送部材51を設けた構成でも良い。このように構成すれば、時針車13の回転位置を検出して時針8の位置を検出ことができ、また分針車12の回転位置を検出して分針7の位置を検出ことができ、さらに秒針車11の回転位置を検出して秒針6の位置を検出ことができる。
また、上記実施形態4、5およびその変形例では、位置検出装置50の発光素子25と受光素子26とをそれぞれ少し離した状態で回路基板21上に設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図14に示す第1変形例に示すように、発光素子25と受光素子26との間に遮光壁55を設けた構成でも良い。このように、発光素子25と受光素子26との間に遮光壁55を設ければ、発光素子25で発光した光が直接受光素子26に照射されるのを防ぐことができるので、より一層、指針9の位置を正確に検出することができる。
なおまた、上記実施形態1〜5およびその各変形例では、第1〜第3の各光伝送部材22〜24、36〜38、43〜45、および51における複数の導光路31の各一端部に位置する5つの各第1反射部31aを、真中の3番目が最も長く突出して照射領域32内の右端部側に位置し、上下両側の1番目と5番目とがその次に長く突出して照射領域32内の左右における中間に位置し、これらの間の2番目と4番目とが最も短く突出して照射領域32内の左端部側に位置することにより、照射領域32内において、その内周円に沿って配置した場合について述べたが、これに限らず、例えば図15(a)〜図15(c)に示す第2〜第4の各変形例のように構成しても良い。
すなわち、図15(a)に示された第2変形例では、光伝送部材60における複数の導光路31の各一端部に位置する5つの各第1反射部31aを、上下両側の1番目と5番目とが最も長く突出して照射領域32内の右側に位置し、真中の3番目がその次に長く突出して照射領域32内のほぼ中心に位置し、これらの間の2番目と4番目とが最も短く突出して照射領域32内の左端部側に位置することにより、照射領域32内において異なる位置に配置した構成になっている。このような第2変形例においても、照射領域32内に照射された光を効率良く各導光路31内に採り込むことができる。
また、図15(b)に示された第3変形例では、光伝送部材60における複数の導光路31の各一端部に位置する5つの各第1反射部31aを、真中の3番目が最も長く突出して照射領域32内の右端部側に位置し、その上下両側に位置する2番目と4番目とがその次に長く突出して照射領域32内の左右におけるほぼ中間に位置し、その外側に位置する1番目と5番目とが最も短く突出して照射領域32内の左端部側に位置することにより、照射領域32内において異なる位置に配置した構成になっている。このような第3変形例においても、照射領域32内に照射された光を効率良く各導光路31内に採り込むことができる。
さらに、図15(c)に示された第4変形例では、光伝送部材60における複数の導光路31の各一端部を、その長手方向の長さが同じ長さで形成することにより、5つの各第1反射部31aを、照射領域32内においてシート部材30の長手方向に対し直交する方向の直線状に配置した構成になっている。このような第4変形例においても、照射領域32内に照射された光を良好に各導光路31内に採り込むことができる。
この場合、光伝送部材60における複数の導光路31の各他端部(つまり導光路31の第2反射部31b側に位置する端部)も、図示しないが、第2〜第4の各変形例と同様、受光素子26、47の受光領域に対応するほぼ円形状の放出領域内に位置した状態で、各他端部の長手方向の長さが放出領域内で異なるように設けた構成でも良い。すなわち、複数の導光路31の各他端部に位置する第2反射部31bは、第2〜第4の各変形例における各第1反射部31aと同様、受光素子26、47の各受光領域に対応するほぼ円形状の放出領域内においてそれぞれ異なる位置に配置された構成にすれば良い。
また、上記実施形態1〜5およびその第1〜第4の各変形例では、第1〜第3の各光伝送部材22〜24、36〜38、43〜45、51、60が、シート部材30に複数の導光路31を所定ピッチPの間隔で一体的に形成した構成である場合について述べたが、これに限らず、例えば図16に示す第5変形例の光伝送部材61のように、複数の導光路62の断面形状を小さく形成すると共に、そのピッチP1を短く形成するように構成しても良い。
すなわち、図16に示された第5変形例の光伝送部材61は、シート部材63の下部クラッド63a上に導光層を形成し、この導光層に複数の溝を形成した後、この複数の溝内および導光層の上面に上部クラッド63bを形成することにより、シート部材63内に複数の導光路62を形成した構成になっている。この場合、導光層の各溝内に設けられた上部クラッド63bは下部クラッド63aの上面に到達せず、僅かな隙間が設けられていても良い。このような光伝送部材61は、その導光路62の各辺の長さH1が約0.015mmで、そのピッチP1が約0.02mmに形成されている。
これにより、この第5変形例の光伝送部材61では、シート部材63に導光路62を接近させて多数形成することができるので、実施形態1〜5よりも採光効率および導光効率を高めることができると共に、導光路62の高さ方向における一辺の長さH1が実施形態1〜5の導光路31における各辺の長さHよりも大幅に短いので、シート部材63の厚みT1を実施形態1〜5のシート部材30の厚みTよりも大幅に薄く形成することができ、このため実施形態1〜5よりも、より一層の薄型化を図ることができる。
また、上記実施形態1〜5およびその第1〜第5の各変形例では、第1〜第3の各光伝送部材22〜24、36〜38、43〜45、51、60、61における複数の導光路31の各一端部を照射領域32内に直線的に延ばした構成である場合について述べたが、これに限らず、例えば図17に示す第6変形例に示すように、各導光路31の一端部を照射領域32内の中心部に向けて放射状に集中させて設けた構成でも良い。
すなわち、この図17に示された第6変形例の光伝送部材65では、照射領域32の外周に接近する導光路31の一端部側を照射領域32内の中心に向けて放射状に導き、この放射状に導かれた導光路31の一端部を照射領域32の中心側に位置する小円32aの円周に沿って配列させた構成になっている。このような第6変形例の光伝送部材65では、実施形態1〜5よりも効率良く光を採り込むことができる。
なおまた、上記実施形態1〜5およびその第1〜第6の各変形例では、指針式の腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の指針式の時計にも適用することができるほか、時計に限らず、指針を有する計器類にも適用することができる。
この発明の位置検出装置を指針式の腕時計に適用した実施形態1における要部の拡大断面図である。 (a)は図1における秒針を示した要部の拡大正面図、(b)は図1の指針に対する発光素子と受光素子との対応関係を表で示した図である。 図1における第1〜第3の各光伝送部材を概略的に示した拡大斜視図である。 図3の第1〜第3の各光伝送部材における導光路を概略的に示した拡大斜視図である。 図3の第1光伝送部材の一端部である入射端部における各第1反射部の配置状態を示した要部の拡大平面図である。 図3の第1光伝送部材を示し、(a)はその拡大平面図、(b)はそのA−A矢視における拡大断面図である。 この発明の位置検出装置を指針式の腕時計に適用した実施形態2における要部の拡大断面図である。 (a)は図7の指針に対する発光素子と受光素子との対応関係を表で示した図、(b)は図7の第2、第3の各光伝送部材における導光路を概略的に示した拡大斜視図である。 この発明の位置検出装置を指針式の腕時計に適用した実施形態3における要部の拡大断面図である。 図9の第1〜第3の各光伝送部材および補助光伝送部材の各導光路を示し、(a)は第1〜第3の各光伝送部材の導光路を概略的に示した拡大斜視図、(b)は補助光伝送部材の導光路を概略的に示した拡大斜視図である。 この発明の位置検出装置を指針式の腕時計に適用した実施形態4における要部の拡大断面図である。 図11における中間車を示した要部の拡大平面図である。 この発明の位置検出装置を指針式の腕時計に適用した実施形態5における要部の拡大断面図である。 実施形態4、5の第1変形例を示した要部の拡大断面図である。 実施形態1〜5の各光伝送部材の一端部である入射端部における各第1反射部の配置状態の各変形例を示し、(a)はその第2変形例を示した要部の拡大平面図、(b)はその第3変形例を示した要部の拡大平面図、(c)はその第4変形例を示した要部の拡大平面図である。 実施形態1〜5における各光伝送部材の第5変形例を示した要部の拡大断面図である。 実施形態1〜5の各光伝送部材の各導光路における一端部側の配列状態の第6変形例を示した要部の拡大平面図である。
符号の説明
5 時計ムーブメント
6 秒針
7 分針
8 時針
9 指針
10 輪列機構
11 秒針車
12 分針車
13 時針車
14 中間車
15 支持板
17 文字板
20、35、40、50 位置検出装置
21 回路基板
22〜24、36〜38、43〜45 第1〜第3の各光伝送部材
22a〜24a、36a〜38a、43a〜45a 入射端部
22b〜24b、36b〜38b、43b〜45b 出射端部
25、41 発光素子
26、42 受光素子
27 第1光透過孔
28 第2光透過孔
30、63 シート部材
31、62 導光路
31a 第1反射部
31b、31c 第2反射部
31d 入射端面
31e 出射端面
32 照射領域
46 補助光伝送部材
51、60、61、65 光伝送部材

Claims (14)

  1. 支持部材と、
    この支持部材の上方を運針する指針と、
    この指針の下面に設けられて、一端部から光を採り込んで他端部に導き、この導いた光を前記他端部から放出するシート状の光伝送部材と、
    前記指針が所定位置に運針した際に前記光伝送部材の前記一端部に光を照射する発光素子と、
    この発光素子からの光が前記光伝送部材の前記他端部に導かれて放出された際に、その放出された光を受光する受光素子と
    を備えていることを特徴とする位置検出装置。
  2. 前記発光素子は、前記光伝送部材の前記一端部の移動軌跡上に対応する前記支持部材の箇所に設けられた第1光透過孔の下側に配置され、前記指針が所定位置に運針した際に前記第1光透過孔を通して発光した光を前記光伝送部材の前記一端部に照射させ、
    前記受光素子は、前記光伝送部材の前記他端部の移動軌跡上に対応する前記支持部材の箇所に設けられた第2光透過孔の下側に配置され、この第2光透過孔を通して前記光伝送部材の前記他端部から放出された光が照射されることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 前記指針は、時針、分針、秒針を備え、前記光伝送部材は、前記時針の下面に設けられた第1光伝送部材と、前記分針の下面に設けられた第2光伝送部材と、前記秒針の下面に設けられた第3光伝送部材とを有していることを特徴とする請求項2に記載の位置検出装置。
  4. 前記第1光伝送部材は、前記時針が運針して所定位置に到達した際に、その一端部に前記発光素子からの光が照射され、この照射された光を採り込んで他端部に導き、この導いた光を前記他端部から放出して前記受光素子に照射させ、
    前記第2光伝送部材は、前記分針が運針して前記時針に重なり合わずに前記所定位置に到達した際に、その一端部に前記発光素子からの光が照射され、この照射された光を採り込んで他端部に導き、この導いた光を前記他端部から放出して前記受光素子に照射させ、
    前記第3光伝送部材は、前記秒針が運針して前記分針および前記時針に重なり合わずに前記所定位置に到達した際に、その一端部に前記発光素子からの光が照射され、この照射された光を採り込んで他端部に導き、この導いた光を前記他端部から放出して前記受光素子に照射させることを特徴とする請求項3に記載の位置検出装置。
  5. 前記第1光伝送部材は、前記時針が運針して所定位置に到達した際に、その一端部に前記発光素子からの光が照射され、この照射された光を採り込んで他端部に導き、この導いた光を前記他端部から前記時針に設けられた第1時針孔を通して上方に放出させ、
    前記第2光伝送部材は、前記分針が運針して前記時針に重なり合った状態で前記所定位置に到達した際に、その一端部に前記第1光伝送部材の前記他端部から放出された光が照射され、この照射された光を採り込んで前記第2光伝送部材の他端部に導き、この導いた光を前記他端部から前記分針に設けられた第1分針孔を通して上方に放出させ、
    前記第3光伝送部材は、前記秒針が運針して前記分針と前記時針とに重なり合った状態で前記所定位置に到達した際に、その一端部に前記第2光伝送部材の前記他端部から放出された光が照射され、この照射された光を採り込んで前記第3光伝送部材の他端部に導き、この導いた光を前記他端部から前記秒針の下側に向けて放出させ、この放出した光を前記分針に設けられた第2分針孔および前記時針に設けられた第2時針孔を通して前記受光素子に照射させることを特徴とする請求項3に記載の位置検出装置。
  6. 前記発光素子は、前記指針の先端部側に位置する前方に配置され、前記指針が運針して所定位置に到達した際に、発光した光を前記指針の先端部側に位置する前記光伝送部材の前記一端部における端面に照射させ、
    前記受光素子は、前記発光素子の下側に配置されて前記光伝送部材の前記他端部から放出された光が補助光伝送部材で導かれて照射されることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  7. 前記指針は、時針、分針、秒針を備え、前記光伝送部材は、前記時針の下面に設けられた第1光伝送部材と、前記分針の下面に設けられた第2光伝送部材と、前記秒針の下面に設けられた第3光伝送部材とを有し、
    前記第1〜第3の各光伝送部材は、前記発光素子からの光をそれぞれ前記指針の先端部側に位置する前記各一端部の各端面から採り込み、この採り込んだ光を各他端部にそれぞれ導いて放出させ、
    前記補助光伝送部材は、前記第1〜第3の各光伝送部材における前記各他端部から放出された光を一端部から採り込んで他端部に導き、この導いた光を前記他端部から放出させて前記受光素子に照射させることを特徴とする請求項6に記載の位置検出装置。
  8. 支持部材と、
    この支持部材の上方で指針を運針させる歯車と、
    この歯車に設けられて、一端部から光を採り込んで他端部に導き、この導いた光を前記他端部から放出するシート状の光伝送部材と、
    前記歯車が所定角度回転した際に前記光伝送部材の前記一端部に光を照射する発光素子と、
    この発光素子からの光が前記光伝送部材の前記他端部に導かれて放出された際に、その放出された光を受光する受光素子と
    を備えていることを特徴とする位置検出装置。
  9. 前記光伝送部材は、シート部材に複数の導光路を並列に設けてシート状に形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の位置検出装置。
  10. 前記導光路の一端部には、前記発光素子によって前記シート部材の一面に照射された光を前記導光路内に採り込んで前記導光路の他端部側に向けて反射する第1反射部が設けられており、前記導光路の前記他端部には、前記第1反射部で反射されて前記導光路で導かれた光を前記シート部材の前記一面に対しほぼ垂直に反射して前記受光素子に照射させるための第2反射部が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の位置検出装置。
  11. 前記複数の導光路の前記各一端部は、前記発光素子からの光が前記シート部材に照射される照射領域内に位置した状態で、前記各一端部の長手方向の長さが前記照射領域内で異なって設けられていることを特徴とする請求項9または10に記載の位置検出装置。
  12. 前記複数の導光路の前記各一端部は、前記発光素子からの光が前記シート部材に照射される照射領域内の中心部に向けて集中して設けられていることを特徴とする請求項9または10に記載の位置検出装置。
  13. 一端部から光を採り込んで他端部から放出する光伝送部材を備えていることを特徴とする指針。
  14. 一端部から光を採り込んで他端部から放出する光伝送部材を備えていることを特徴とする歯車。
JP2008053081A 2008-03-04 2008-03-04 位置検出装置、およびその指針、並びにその歯車 Pending JP2009210387A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008053081A JP2009210387A (ja) 2008-03-04 2008-03-04 位置検出装置、およびその指針、並びにその歯車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008053081A JP2009210387A (ja) 2008-03-04 2008-03-04 位置検出装置、およびその指針、並びにその歯車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009210387A true JP2009210387A (ja) 2009-09-17

Family

ID=41183703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008053081A Pending JP2009210387A (ja) 2008-03-04 2008-03-04 位置検出装置、およびその指針、並びにその歯車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009210387A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103034112A (zh) * 2011-09-30 2013-04-10 卡西欧计算机株式会社 指针照明装置
JP2015087380A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド 腕時計の針の位置を検出する検出デバイス
EP2548085A4 (en) * 2011-06-01 2016-06-22 Wai Tong Fung ANALOG QUARTZ CLOCK AND ASSOCIATED METHOD FOR SETTING THE TIME
CN109188883A (zh) * 2018-11-14 2019-01-11 东莞市创葆电子科技有限公司 一种全自动智能齿轮箱

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2548085A4 (en) * 2011-06-01 2016-06-22 Wai Tong Fung ANALOG QUARTZ CLOCK AND ASSOCIATED METHOD FOR SETTING THE TIME
CN103034112A (zh) * 2011-09-30 2013-04-10 卡西欧计算机株式会社 指针照明装置
JP2013076639A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Casio Comput Co Ltd 指針照明装置
JP2015087380A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド 腕時計の針の位置を検出する検出デバイス
CN109188883A (zh) * 2018-11-14 2019-01-11 东莞市创葆电子科技有限公司 一种全自动智能齿轮箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4690161B2 (ja) 文字板用の中心対称を有する照明装置
US8693289B2 (en) Timepiece device with multiple-hand
JP2011049473A (ja) 光検出装置および電子機器
JP2008210546A (ja) 導光器具および導光装置
JP2009210387A (ja) 位置検出装置、およびその指針、並びにその歯車
JP5946390B2 (ja) ソーラーセル付電子時計
JP5247280B2 (ja) 指針照明構造
JP6094025B2 (ja) 指針照明装置
JP2010032230A (ja) 針位置検出装置
JP2006292833A (ja) 電子機器
JP2009198421A (ja) 位置検出装置
JP2008185604A (ja) 電子装置
JP2004198112A (ja) 電子機器
JP2009294076A (ja) 表示装置
JPWO2017125982A1 (ja) 電子機器
JP2006313103A (ja) 太陽電池付電子時計
JP5946368B2 (ja) ソーラーセル付電子時計
JP5437850B2 (ja) メータ装置の照明構造
JP2008128904A (ja) 光学式アブソリュート形ロータリエンコーダ
JP7096383B2 (ja) 携行型時計の機能を制御するデバイス
TWI617849B (zh) Photoelectric hybrid module
JP2010230509A (ja) 指針位置機能付き電子時計
JP2009008583A (ja) 指針時計
JP2009199786A (ja) スイッチ装置
JP2013029469A5 (ja)