JP2011049473A - 光検出装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体に設けられた窓における反射光に起因する誤検知を抑制した光検出装置を提供する。
【解決手段】透光板109と、透光板109を介して被検出物に光を照射する発光素子102と、該被検出物において反射した該光を透光板109を介して受光する受光素子103とを備えており、透光板109と、発光素子102または受光素子103との間に、回折格子107が設けられている光検出装置1を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子および受光素子を備えた光検出装置において、発光素子から出た光が被検出物によって反射され、その反射光を受光素子によって受光することで、被検出物の検知を行う機能を備えた光検出装置および当該光検出装置を搭載した電子機器に関するものである。
近年、携帯電話などに代表される画面付きモバイル機器が広く利用されている。モバイル機器には、電池寿命を延長して利便性を高めることが求められている。例えば、通話中は携帯電話の画面を見ることがないため、液晶バックライトを消灯させ、液晶パネルの消費電力を低減させることによりバッテリを長時間持たせることが可能となる。
更に、近年の携帯電話では、タッチパネル機能付き画面が採用され、入力ヒューマンインターフェースが向上されている。しかし、タッチパネル機能付きの携帯電話では、通話中にタッチパネル機能が人の肌を検出することがあり、タッチパネル機能が誤作動する問題が生じる恐れがある。
このような背景から、被検出物としての人の肌(主に頬)を検出し、画面の点灯、消灯を自動調整するための近接センサを搭載することが求められている。例えば、光学式で小型の物体検出センサを、近接センサとして用いることが提案されている。
従来技術に係る近接センサ機能を有する光検出装置について、図12を参照して説明する。図12は、従来技術に係る光検出装置7の概略構成を示す模式図である。
近接センサ装置7は、パネル708と、実装基板701とを備えている。
実装基板701には、発光素子702、受光素子703、ならびに発光素子702および受光素子703の制御用のIC704が搭載されている。発光素子702および受光素子703は、透光樹脂705aおよび705bによって封止されている。透光樹脂705aおよび705bの周囲および両者の間は、光を通さない遮光樹脂706によって封止されている。
パネル708は、例えば、携帯電話などモバイル機器の筐体を構成している。パネル708には、発光素子702から被検出物710への光および被検出物710から受光素子703へ向かう光を透過させるパネル窓部709が備えられている。
すなわち、近接センサ装置7の近接センサとしての動作は、発光素子702が発光した光が、パネル窓部709を介して被検出物710によって反射され、被検出物710からの反射光を、パネル窓部709を介して受光素子703が検出し、予め設定した近接閾値を越えるか否かを判定して、被検出物710の有無を検出することにより実現される。
これに関連した技術を報告する文献として、特許文献1および特許文献2がある。
特許文献1には、被検出物の表面状態や材質により、被検出物からの反射光の偏光状態が変わることを利用して、被検出物からの反射光を受光する受光光学系内に偏光ビームスプリッタを備えることにより、被検出物からの反射光の偏光成分を抽出し、物体の有無および物体の材質を検出する技術が記載されている。
特許文献2には、反射型光電センサの本体の前面に、収束度を変える非球面トーリックレンズまたは透過型回折格子を設けたレンズを配置することによって、検出領域を限定する技術が記載されている。
特開平7−311312号公報(平成7年11月28日公開) 特開2002−299682号公報(平成14年10月11日公開)
一般に、近接センサの搭載場所は、携帯電話のようなモバイル機器の場合、赤外線無線通信規格IrDA(Infrared Data Association)デバイスの場合と同様に、モバイル機器を構成するパネルの内側であり、近接センサの光が出入りできるようパネルには専用の窓が設けられている。その場合、近接センサから出力された光は、本来検知すべき被検出物で反射して近接センサへ戻る経路の他、近接センサ近くに配置されたパネルの窓部で反射して戻る光も存在する。
そのため、近接センサから出た光の強度、パネルの透過率、近接センサとパネルとの位置関係などにより、被検出物ではないモバイル機器のパネルの窓部を検知してしまう誤検知が発生する可能性がある。
図12を用いて説明すれば、発光素子702から出射された光が、光検出装置7が搭載されるモバイル機器などを構成するパネル708のパネル窓部709において反射され、本来検知すべき反射物710からの反射光より、パネル窓部709からの反射光が強くなる場合に、パネル708を検知物としてしまう誤検知が発生する。
特許文献1および2に記載の技術も、パネル窓部における反射光を全く考慮しておらず、同様に誤検知が発生する可能性がある。なお、特許文献1に記載の技術を用いれば、本来検知すべき物体からの反射光と、外乱光とを偏光状態に基づいて判別し、外乱光に起因する誤動作を回避することができる可能性があるが、被検出物とパネルからの偏光成分が同等である場合には、依然誤検知のおそれがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、筐体に設けられた窓における反射光に起因する誤検知を抑制した光検出装置を提供することを主たる目的とする。
本発明に係る光検出装置は、上記課題を解決するために、透光板と、該透光板を介して被検出物に光を照射する発光素子と、該被検出物において反射した該光を該透光板を介して受光する受光素子とを備えており、該透光板と、該発光素子または該受光素子との間に、回折格子が設けられていることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記回折格子は、上記透光板からみて上記発光素子または上記受光素子側に設けられているため、当該回折格子により、上記透光板からみて上記発光素子または上記受光素子側において、上記発光素子が発光する光または上記受光素子が受光する光のうち、特定の方向に向かう光の強度を低減させることができるため、上記発光素子から出射され、上記透光板において反射して上記受光素子に受光される光の強度を低減させることが可能となり、上記透光板における反射光に起因する誤検知を防止することができる。
本発明に係る光検出装置では、上記回折格子は、上記発光素子から出射され、上記透光板に反射され、上記受光素子へと向かう光の経路上に設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、上記回折格子に、上記発光素子から出射され、上記透光板において反射して上記受光素子に受光される光が入射するため、当該光の強度を首尾よく低減させることができる。これによって、上記光、すなわち、上記透光板における反射光に起因する誤検知を防止することができる。
上記光検出装置は、上記発光素子および上記受光素子が配置される基板を備えており、上記回折格子は、上記光の経路に沿って入射する光の強度の低減率が、上記基板に垂直な方向で入射する光の強度の低減率よりも高いことが好ましい。上記光検出装置はまた、上記光の経路に沿って上記回折格子に入射する光の強度の低減率が、上記発光素子から出射して上記被検出物によって反射されて上記受光素子に入射する第2の光の経路に沿って上記回折格子に入射する光の強度の低減率よりも高いものであってもよい。
上記発光素子から上記透光板を介して上記被検出物に向けて照射され、上記被検出物において反射して、上記透光板を介して上記受光素子が受光する光は、上記被検出物を検出するために用いる光であり、上記発光素子から出射され、上記透光板において反射して上記受光素子に受光される光は、上記被検出物を検出する際にノイズとなる光である。上記構成によれば、上記被検出物を検出するために用いる光の強度をそれ程低減させずに、上記ノイズとなる光の強度を低減させるため、上記透光板における反射光に起因する誤検知を効果的に防止することができる。
本発明に係る光検出装置は、上記発光素子を封止する第1の透光樹脂と、上記受光素子を封止する第2の透光樹脂と、第1の透光樹脂と、第2の透光樹脂とを分断する遮光樹脂とをさらに備えており、上記回折格子が、第1の透光樹脂、第2の透光樹脂または該遮光樹脂の少なくとも何れかに設けられているものであってもよい。
上記の構成によれば、発光素子および受光素子を樹脂封止パッケージに収容することにより、ガラスフィルタ等が不要となることから、小型化が可能となる。
さらに、第1の透光樹脂、第2の透光樹脂または上記遮光樹脂の何れかに回折格子を設けることにより誤検知を防止するため、特許文献1に記載の装置のように偏光ビームスプリッタおよび二つの受光素子を必要とせず、小型化が容易である。
また、特許文献2に記載の装置のように別途筐体に配置されるレンズ部品に回折格子を形成するものではなく、発光素子および受光素子を封止した樹脂に回折格子を設けるため、レンズの位置精度および回折格子の形成精度を向上させることができる。
上記光検出装置では、上記回折格子は、上記発光素子と上記透光板との間であって、上記受光素子よりも上記発光素子に近い位置に設けられていてもよい。
上記の構成によれば、上記回折格子によって、上記発光素子が発光した光のうち、上記透光板によって反射されて上記受光素子に向かう方向の光の強度を弱くすることができるので、上記透光板における反射光に起因する誤検知を防止することができる。
上記光検出装置では、上記回折格子は、第1の透光樹脂に形成されていてもよい。
上記の構成によれば、第1の透光樹脂は上記発光素子を封止しているので、上記回折格子を第1の透光樹脂に設けることにより、上記発光素子が発光した光の強度を好適に変化させることができる。
上記光検出装置では、上記回折格子は、上記遮光樹脂に形成されていてもよい。
上記の構成によれば、上記発光素子から出射され、上記遮光素子を介して上記透光板に到達し、上記透光板によって反射されて上記受光素子に向かう光の強度を弱くすることができる。
上記光検出装置では、上記回折格子は、第1の透光樹脂、第2の透光樹脂または上記遮光樹脂の表面上に一体成型されていることが好ましい。
上記の構成によれば、上記回折格子を、第1の透光樹脂、第2の透光樹脂または上記遮光樹脂の何れかの樹脂と一体成型するので、容易に低コストで回折格子を形成することができる。また、成型のための金型を変えるだけで、異なるパラメータを持つ回折格子に容易に変更することができる。
上記光検出装置では、上記回折格子は、上記受光素子と上記透光板との間であって、上記発光素子よりも上記受光素子に近い位置に設けられているものであってもよい。
上記の構成によれば、上記回折格子によって、上記透光板から上記受光素子に向かう光のうち、上記発光素子から出射され、上記透光板によって反射されて上記受光素子に向かう方向の光の強度を弱くすることができるので、上記透光板における反射光に起因する誤検知を防止することができる。
上記光検出装置では、上記回折格子は、第2の透光樹脂に形成されていてもよい。
上記の構成によれば、第2の透光樹脂は上記受光素子を封止しているので、上記回折格子を第2の透光樹脂に設けることにより、上記受光素子に入射する光の強度を好適に変化させることができる。
上記光検出装置では、上記回折格子は、上記遮光樹脂に形成されていてもよい。
上記の構成によれば、透光板によって反射されたのち、上記遮光素子を介して上記受光素子に向かう光の強度を弱くすることができる。
上記光検出装置では、上記回折格子は、上記発光素子と上記透光板との間であって、上記受光素子よりも上記発光素子に近い位置、および、上記受光素子と上記透光板との間であって、上記発光素子よりも上記受光素子に近い位置の両方に設けられていてもよい。
上記の構成によれば、上記発光素子から出射され、上記透光板によって反射されて上記受光素子に向かう光の経路上の上記発光素子から上記透光板までの間および上記透光板から上記受光素子までの間の両方に上記回折格子が設けられているため、当該光の経路を通過する光の強度を好適に弱くすることができる。
本発明に係る光検出装置は、上記発光素子を封止する第1の透光樹脂と、上記受光素子を封止する第2の透光樹脂と、第1の透光樹脂と、第2の透光樹脂とを分断する遮光樹脂と、上記発光素子、第1の透光樹脂、上記受光素子、第2の透光樹脂、および該遮光素子を格納する金属からなるシールドケースとを備えており、該シールドケースには、上記発光素子と上記透光板との間に光を通過させるための第1の開口部および上記受光素子と上記透光板との間に光を通過させるための第2の開口部が設けられており、第1の開口部および第2の開口部の少なくとも何れか一方には、上記回折格子が設けられているものであってもよい。
上記の構成によれば、上記発光素子から出射され、第1の開口部を通過し、上記透光板によって反射されて、第2の開口部を通過し、上記受光素子に向かう光の経路上に上記回折格子が設けられているため、当該光の経路を通過する光の強度を弱くすることができる。
上記光検出装置では、上記回折格子が、上記遮光樹脂にさらに設けられていてもよい。
上記の構成によれば、上記発光素子から出射され、上記遮光素子を介して上記透光板に到達し、上記透光板によって反射されて上記受光素子に向かう光の強度、または、上記透光板によって反射されたのち、上記遮光素子を介して上記受光素子に向かう光の強度を弱くすることができる。
本発明に係る光検出装置では、上記回折格子の溝の断面形状が矩形状であってもよい。
上記の構成によれば、上記回折格子の回折効率のピーク波長を、当該回折格子の溝の深さとデューティー比(溝周期に対する溝幅)とにより、容易に設定することができる。よって、上記光検出装置を好適に構成することができる。
本発明に係る光検出装置では、上記回折格子の溝の断面形状が正弦波状であってもよい。
上記の構成によれば、上記回折格子の回折効率が広い波長範囲でブロードに得られる。また、上記回折格子のピーク波長は、溝の深さにより設定することができる。さらに、溝の形成パターンの周期を長くすれば、高い回折効率が得られる場合がある。よって、上記光検出装置を好適に構成することができる。
本発明に係る光検出装置では、上記回折格子の溝の断面形状が鋸歯状であってもよい。
上記の構成によれば、上記回折格子は、特定波長に対して高い回折効率が得られ、ブレーズ角によってブレーズ波長(回折効率のピーク波長)を容易に設定することができる。よって、上記光検出装置を好適に構成することができる。
本発明に係る光検出装置では、上記回折格子は、互いに異なる屈折率を有する第1の回折格子材料と第2の回折格子材料とが、互いに平行かつ交互に隣接するように配置されてなるものであってもよい。
上記の構成によれば、上記回折格子の回折効率、対応波長などを自由度高く設定することができる。よって、上記光検出装置を好適に構成することができる。
本発明に係る電子機器は、本発明に係る光検出装置が搭載されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記電子機器は誤検知が少ない光検出装置を備えているため、例えば、人の肌が近接していることを検知して、表示画面を暗くする等の処理を行い、表示画面の表示に要する電力を抑制して電池寿命を延長することができるなど、利便性の高い電子機器とすることができる。
本発明に係る光検出装置の製造方法は、本発明に係る光検出装置の製造方法であって、上記回折格子を、第1の透光樹脂、第2の透光樹脂および上記遮光樹脂のうち少なくとも一つとともに一体成型する工程を包含することを特徴としている。
上記の構成によれば、上記回折格子を透光樹脂または遮光樹脂とともに一体成型するため、低コストかつ少ない工程で上記回折格子を設けることができる。さらに、一体成型に用いる金型を変えるだけで、様々パラメータを持つ回折格子を容易に形成することができる。
本発明によれば、上記回折格子により、上記透光板からみて上記発光素子または上記受光素子側において、上記発光素子が発光する光または上記受光素子が受光する光のうち、特定の方向に向かう光の強度を低減させることができるため、上記発光素子から出射され、上記透光板において反射して上記受光素子に受光される光の強度を低減させることが可能となり、上記透光板における反射光に起因する誤検知を防止することができる。
本発明の一実施形態(実施形態1)に係る光検出装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態(実施形態1)に係る光検出装置における回折格子の特性を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る矩形状溝構造の回折格子の概略構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る正弦波状溝構造の回折格子の概略構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る鋸波状溝構造の回折格子の概略構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る鋸波状溝構造の回折格子の特性を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る屈折率の異なる材質を交互に並べた構造の回折格子の概略構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態(実施形態2)に係る光検出装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態(実施形態3)に係る光検出装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態(実施形態4)に係る光検出装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態(実施形態5)に係る光検出装置の概略構成を示す模式図である。 従来技術に係る光検出装置の概略構成を示す模式図である。
以下、本発明のいくつかの実施形態について、図面を参照して説明する。
〔実施形態1〕
図1は、本発明の実施形態1に係る光検出装置1の概略構造を示す模式図である。図1に示すように、本実施形態に係る光検出装置1は、パネル108および実装基板101を備えている。
実装基板101は、発光素子102、受光素子103、IC104、透光樹脂105、および遮光樹脂106を備えており、例えば、セラミックなどからなる。受光素子103は発光素子102が発光する光の波長を含む波長領域に感度を有する。本実施形態では、発光素子102は赤外光を発光し、受光素子103は赤外域に感度を有する。IC104は、発光素子102および受光素子103を制御するためのICである。
発光素子102、受光素子103およびIC104は、半導体を用いて構成することができる。すなわち、光検出装置1を光検出半導体装置として構成することができる。
透光樹脂(第1の透光樹脂)105aおよび透光樹脂(第2の透光樹脂)105bは、光を透過させる樹脂からなり、発光素子102および受光素子103をそれぞれ封止している(樹脂封止領域を形成している)。遮光樹脂106は、光を通さず吸収する樹脂からなり、透光樹脂105aおよび105bの周囲と両者の間の領域とを封止している(樹脂封止領域を形成している)。透光樹脂105aおよび105bならびに遮光樹脂106は、例えば、エポキシ樹脂などの合成樹脂から形成することができる。
本実施形態では、後述するような回折格子107による放射角制御効果を高めるため、発光素子102から放射される赤外光のうち、光軸方向(図1中、太矢印方向)成分が他の成分よりも多くなるように、発光素子102の直近のみ透光樹脂105aとして構成し、光軸方向以外の成分については、遮光樹脂106に吸収させている。
また、受光素子103が透光樹脂105bに収容されているため、ガラスフィルタが不要な、容易に小型化することができる光検出装置を提供することができる。
パネル108は、光検出装置1または光検出装置1が備えられた他の装置(例えば、携帯電話などのモバイル機器)の筐体を構成するものであり、光を透過させるパネル窓部(透光板)109を備えている。パネル窓部109は、例えば、アクリル樹脂、ガラスなどから形成することができる。
そして、回折格子107が、発光素子102を封止する透光樹脂105a上に設けられる。なお、回折格子107は、透光樹脂105aの周囲に設けられた遮光樹脂106上にも設けてもよい。本実施形態では、回折格子107は、発光素子102を樹脂封止する際のモールド金型に所望の回折格子パターンを設けておくことにより、透光樹脂105a上に一体型の回折格子として形成することができる。また、遮光樹脂106上への回折格子107の形成も同様に行うことができる。
なお、回折格子107を透光樹脂105aまたは遮光樹脂106と一体成型する場合、金型を変えるだけで、異なるパラメータを持つ回折格子に変更することができる。
また、回折格子107を、透光樹脂105aおよび遮光樹脂106近の形成後に、粘着シートなどで接着させてもよい。この場合、回折格子の溝の数、幅、深さといったパラメータの異なる回折格子に容易に交換することが可能となる。
光検出装置1の近接センサとしての動作は、IC104が発光素子102を発光させ、被検出物からの反射光を受光素子103が検出し、受光素子103の検出結果が予め設定した近接閾値を越えるか否かをIC104が判定して、被検出物の有無を検出することによって実現される。
ここで、回折格子107を設けることにより、パネル窓部109において反射した光を受光素子103が誤検知することを防ぐことができる。
詳しく説明すれば、N重スリットの回折格子の干渉縞強度分布は、1本のスリットの直進方向の光の強度をI(0)、スリット間隔をd、スリット幅をa、スリット数をN、波長をλとすると、以下のように表される。
Figure 2011049473
Figure 2011049473
Figure 2011049473
明線の条件は以下のようになる。
Figure 2011049473
Figure 2011049473
Figure 2011049473
また、暗線条件は以下のようになる。
Figure 2011049473
例えば、図1において、発光素子102と受光素子103との間の距離d1が3mmであり、近接センサ天面(回折格子が設けられている面)とパネル窓部109との間の距離L1が0.5mmである場合、発光素子102から、パネル窓部109にて反射して受光素子104へ届く光路(図中、一点鎖線)の角度θ1は約72deg(度)となる。この時、スリット幅a=1μm、スリット間隔d=1μm、スリット数N=1000、波長λ=950nmとして、θ=0degに対するθ=72degでの光強度比を求めると、
I(72deg)/I(0deg)≒10-8
となる。なお、本明細書において、θ=0degは光軸方向を指す。本実施形態において、光軸方向は、パネル窓部109に対して垂直な方向となる。図2に、θの値による光強度の低減率を表すグラフを、パネル窓部109の反射位置と対応させて示す。図2に示すように、θ=0degのときよりも、θ=θ1degのときの方が低減率が高い。このように、回路格子107を形成することにより、パネル窓部109による誤検知を引き起こす光路上の光強度を弱くすることができ、誤検知を防止することができる。
回路格子107の形状としては、例えば、図3に示すような矩形状溝構造、図4に示すような正弦波状溝構造、図5に示すような鋸波状溝構造、図7に示すような屈折率の異なる材質を交互に並べた構造などを用いることができる。
図3に示すような溝の断面が矩形状の回折格子107を用いる場合、偶数次光の回折効率が低くなるが、溝の深さとデューティー比(溝周期に対する溝幅)で回折効率のピーク波長を容易に決められる利点がある。
回折格子107の溝パターンは、等ピッチに、直線によって構成されており、回折角を大きくするために、ピッチを細かくすることが好ましい。ただし、回折格子107を金型を用いて成型する場合には、切削工具を用いて金型に溝を切削加工するため、回折格子の溝ピッチは、切削加工で精度よく作製できる範囲、例えば、0.5〜10.0μmの範囲に設計することが好ましい。
図4に示すような溝の断面が正弦波状の回折格子107を用いる場合、広い波長範囲で回折効率がブロードに得られ、溝の深さでピーク波長を決めることが可能である。また、周期を大きくすれば高い回折効率が得られる場合があるといった利点がある。
図5に示すような溝の断面が鋸波状の回折格子107を用いる場合、後付で所望の位置に回折格子107を設けてもよい。また、溝の断面形状が鋸歯状である回折格子(ブレーズド回折格子)は、特定の次数と波長に対して高い回折効率を示すという特長を有している。
図6に示すように、鋸波状溝構造の回折格子に光が角度αで入射した場合、波長λの光が角度βで回折する。なお、角度α・βは回折格子の法線からの、反時計回りを正とする角度を指す。グレーティング方程式は、以下のようになる。
Figure 2011049473
ここで、溝の斜面に対して、入射光とm次の回折光が鏡面反射の関係にあるとき、m次の回折光にエネルギーの大部分が集中する。このときの溝の傾きをブレーズ角θBと呼び、以下のようになる。
Figure 2011049473
このように、鋸波状溝構造の回折格子107では、特定波長に対して高い回折効率が得られ、ブレーズ角でブレーズ波長(回折効率のピーク波長)が決められる利点がある。
図7に示すような屈折率の異なる材質を交互に並べた回折格子107を用いてもよい。図7において、斜線が付された部分と白抜きで示された部分とでは屈折率が異なっている。この構造の回折格子107では、作製するための処理が煩雑である反面、回折効率、対応波長などの自由度が大きい利点がある。
その他、パネル窓部109による誤検知を引き起こす光路上の光強度を弱くすることができるような回路格子であれば、回折格子107として用いることができる。
透光樹脂105aは発光素子102を封止しているので、透光樹脂105aに回折格子107を設けることで、発光素子102を出射した光を好適に制御することができる。回折格子107を透光樹脂105aのみに一体化させて成型する場合には、透光樹脂105aの成形時の熱収縮のみを考慮に入れて回折格子107を作製すればよい。これにより、回折格子107を低コストで容易に作製することが可能である。ただし、回折格子107が透光樹脂105aのみに形成されているため、透光樹脂105aからさらに遮光樹脂106まで広がった光の反射を十分に減衰する事はできない。
一方、パネル窓部109での光の反射を低減させる必要がある場合には、透光樹脂105aだけでなく、遮光樹脂106上にも回折格子を形成する。これにより、パネル窓部109での反射をより低減し、効率的に、光軸方向(θ=0deg)において強度が強い光を形成する事が出来る。
なお、パネル窓部109からの反射光を低減し、誤検知を防止するため、本実施形態では、回折格子107を発光素子102側に設置している。これにより、発光素子102から出射される光の放射パターンを、光軸方向(θ=0deg)において強度が強く、パネル窓部109で反射し受光素子103に届く方向(θ=θ1deg)において強度を低減するように制御することができる。
〔実施形態2〕
図8は、本発明の実施形態2に係る光検出装置2の概略構造を示す模式図である。図8に示すように、本実施形態に係る光検出装置2は、実施形態1に係る光検出装置1と同様、パネル窓部209が設けられたパネル208および実装基板201を備え、実装基板201上に、発光素子202、受光素子203、IC204、透光樹脂205a、透光樹脂205bおよび遮光樹脂206を備えている。また、回折格子207の構造および被検出物の検出動作についても実施形態1と同様である。
そして、本実施形態に係る光検出装置2では、実施形態1に係る光検出装置1とは異なり、回折格子207が受光素子203側に設置されている。すなわち、回折格子207は、受光素子203を封止する透光樹脂205b上に設けられる。なお、回折格子207は、透光樹脂205bの周囲に設けられた遮光樹脂206上にも設けてもよい。回折格子207は、例えば、透光樹脂205bまたは遮光樹脂206と一体成型されている。
発光素子202から出射された赤外光のうち、パネル窓部209で反射して受光素子203に向かう光が回折格子207に入射したとき、回折格子207を通過し、受光素子203へ入射する光路上の光強度が低減されるように、回折格子207のパラメータ(回折特性)が設定される。言い換えれば、上記光が回折格子207に入射したとき、受光素子203上に暗線が位置するような回折素子を用いる。以上により、パネル窓部209で反射した光に起因する誤検知を防止することができる。
すなわち、回折格子207は、光軸方向(θ=0deg)に沿って入射する光よりも、パネル窓部209からの反射光の方向(θ=θ1deg)に沿って入射する光をより低減させる。このように、回路格子207を形成することにより、パネル窓部209による誤検知を引き起こす光路上の光強度を弱くすることができ、誤検知を防止することができる。
また、本実施形態では、受光素子203側に回折格子207を配置することで、発光素子202の直近の位置に精度高く遮光樹脂206を配置することが不要であるため、遮光樹脂206の形成が容易となる。
なお、透光樹脂205bは受光素子203を封止しているので、透光樹脂205bに回折格子207を設けることで、受光素子202に入射する光を好適に制御することができる。また、さらに透光樹脂205bだけでなく、遮光樹脂206上にも回折格子を形成することにより、パネル窓部209での反射をより低減し、効率的に、光軸方向(θ=0deg)において強度が強い光を形成する事が出来る。
〔実施形態3〕
図9は、本発明の実施形態3に係る光検出装置3の概略構造を示す模式図である。図9に示すように、本実施形態に係る光検出装置3は、実施形態1に係る光検出装置1と同様、パネル窓部309が設けられたパネル308および実装基板301を備え、実装基板301上に、発光素子302、受光素子303、IC304、透光樹脂305a、透光樹脂305bおよび遮光樹脂306を備えている。また、回折格子307の構造および被検出物の検出動作についても実施形態1と同様である。
パネル窓部509からの反射光を低減し誤検知を防止するため、本実施形態では、回折格子507を近接センサ天面(透光樹脂305a、透光樹脂305bおよび遮光樹脂306のパネル窓部509に対向する面)の全面に設置している。これにより、発光素子502からでた赤外光と、パネル窓部509で反射して受光素子503に向かう赤外光の双方の光強度を低減することができ、誤検知を防止することができる。
また、本実施形態では、実施形態2と同様、受光素子303側に回折格子307を配置することで、発光素子302の直近の位置に精度高く遮光樹脂306を配置することが不要であるため、遮光樹脂306の形成が容易となる。
〔実施形態4〕
図10は、本発明の実施形態4に係る光検出装置4の概略構造を示す模式図である。図10に示すように、本実施形態に係る光検出装置4は、実施形態1に係る光検出装置1と同様、パネル窓部409が設けられたパネル408および実装基板401を備え、実装基板401上に、発光素子402、受光素子403、IC404、発光素子402または受光素子403を封止する透光樹脂405および遮光樹脂406を備えている。また、回折格子407の構造および被検出物の検出動作についても実施形態1と同様である。
本実施形態では、図10に示すように、発光素子402、受光素子403、IC404、発光素子402または受光素子403を封止する透光樹脂405および遮光樹脂406は、電磁シールドの効果を有する金属性のシールドケース411に封止されている。シールドケース411には、発光素子402が発光した光を、パネル窓部409に向けて通過させるための第1の開口部と、パネル窓部409からの光(被検出物からの反射光)を受光素子403に向けて通過させるための第2の開口部とが設けられている。
パネル窓部409からの反射光を低減し誤検知を防止するため、本実施形態では、回折格子407が、シールドケース411の第1の開口部および第2の開口部にそれぞれ設置されている。これにより、発光素子402から出射され、パネル窓部409で反射して受光素子403に向かう光路上の光の強度を、第1の開口部および第2の開口部において効率よく低減させることができる。具体的には、第1の開口部および第2の開口部に設けられた回折格子407は、入射した光について、光軸方向(θ=0deg)の光の強度が強く、上記光路に沿った方向(θ=θ1deg)の光の強度が低減されるようにする。以上により、パネル窓部209で反射した光に起因する誤検知を防止することができる。
なお、回折格子407は、上記第1の開口部および上記第2の開口部の両方に設けられている必要はなく、何れか一方にのみ設けられている構成であってもよいが、両方に設置することにより、より好適に、パネル窓部209で反射した光に起因する誤検知を防止することができる。
〔実施形態5〕
図11は、本発明の実施形態5に係る光検出装置5の概略構造を示す模式図である。図11に示すように、本実施形態に係る光検出装置5は、実施形態4に係る光検出装置4と同様、パネル窓部509が設けられたパネル508および実装基板501を備え、実装基板501上に、発光素子502、受光素子503、IC504、透光樹脂505、遮光樹脂506およびシールドケース511を備えている。また、シールドケース511は、実施形態4に係る光検出装置4と同様、パネル窓部509に向かって開口する第1の開口部および第2の開口部が設けられており、それぞれに回折格子507が設けられている。また、回折格子507の構造および被検出物の検出動作については実施形態1と同様である。
本実施形態では、さらに加えて、実施形態1〜3と同様、遮光樹脂506表面への回折格子507を形成している。本実施形態では、遮光樹脂506は半球面レンズであり、遮光樹脂506表面に回折格子507を形成することにより、パネル窓部509で反射し受光素子703に届く方向(θ=θ1deg)の光の強度をより低減させることができる。
上述した本発明に係る光検出装置は、例えば、電子機器(例えば、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、携帯音楽プレーヤー、ノートPCなどのモバイル機器)に搭載することができる。本発明に係る光検出装置が搭載されたモバイル機器は、誤検知が少ない光検出装置を備えているため、例えば、人の肌が近接していることを検知して、表示画面を暗くする等の処理を行い、表示画面の表示に要する電力を抑制して電池寿命を延長することができるなど、利便性の高い電子機器とすることができる。
本発明の構成はまた、以下のように表現することもできる。
(第1の構成)
光を発光する発光素子と、筐体の窓部を介して被検出物から反射した前記光を電流に変換する受光素子と、前記発光素子と前記受光素子をそれぞれ封止する透光樹脂と、前記透光樹脂を分離する遮光樹脂とを備えた光検出半導体装置において、前記発光素子前面に回折格子部を形成したことを特徴とする光検出半導体装置。
(第2の構成)
第1の構成の光検出半導体装置において、前記回折格子部が発光素子を封止する透光樹脂部に形成されていることを特徴とする光検出半導体装置。
(第3の構成)
第1の構成の光検出半導体装置において、前記回折格子部が発光素子を封止する透光樹脂部と隣接する遮光樹脂部に形成されていることを特徴とする光検出半導体装置。
(第4の構成)
第2の構成または第3の構成の光検出半導体装置において、前記回折格子部が発光素子を封止する透光樹脂部と隣接する遮光樹脂部の成形後、表面に形成されていることを特徴とする光検出半導体装置。
(第5の構成)
第1の構成の光検出半導体装置において、前記回折格子部が受光素子を封止する透光樹脂部に形成されていることを特徴とする光検出半導体装置。
(第6の構成)
第1の構成の光検出半導体装置において、前記回折格子部が受光素子を封止する透光樹脂部と隣接する遮光樹脂部に形成されていることを特徴とする光検出半導体装置。
(第7の構成)
光を発光する発光素子と、筐体の窓部を介して被検出物から反射した前記光を電流に変換する受光素子と、前記発光素子と前記受光素子をそれぞれ封止する透光樹脂と、前記透光樹脂を分離する遮光樹脂とを備えた光検出半導体装置において、前記発光素子と前記受光素子の前面に回折格子部を形成したことを特徴とする光検出半導体装置。
(第8の構成)
光を発光する発光素子と、筐体の窓部を介して被検出物から反射した前記光を電流に変換する受光素子と、前記発光素子と前記受光素子をそれぞれ封止する透光樹脂と、前記透光樹脂を分離する遮光樹脂と、これらをシールドするシールドケースを備えた光検出半導体装置において、前記発光素子と前記受光素子の前面のシールドケース開口部の少なくともいずれか一方、または両方に回折格子部を形成したことを特徴とする光検出半導体装置。
(第9の構成)
光を発光する発光素子と、筐体の窓部を介して被検出物から反射した前記光を電流に変換する受光素子と、前記発光素子と前記受光素子をそれぞれ封止する透光樹脂と、前記透光樹脂を分離する遮光樹脂と、これらをシールドするシールドケースを備えた光検出半導体装置において、前記発光素子と前記受光素子の前面のシールドケース開口部の少なくともいずれか一方、または両方に回折格子部を形成し、前記受光素子および前記発光素子の前記遮光樹脂上の少なくともいずれか一方、または両方に回折格子部を形成したことを特徴とする光検出半導体装置。
(第10の構成)
第1〜6の構成のうち、何れかの構成の光検出半導体装置において、回折格子の断面形状が矩形状となっていることを特徴とする光検出半導体装置。
(第11の構成)
第1〜6の構成のうち、何れかの構成の光検出半導体装置において、回折格子の断面形状が正弦波状となっていることを特徴とする光検出半導体装置。
(第12の構成)
第1〜6の構成のうち、何れかの構成の光検出半導体装置において、回折格子の断面形状が鋸歯状となっていることを特徴とする光検出半導体装置。
(第13の構成)
第1〜6の構成のうち、何れかの構成の光検出半導体装置において、回折格子の配列が、異なる屈折率を有して隣接する前記回折格子部を各々平行にかつ交互に配置したことを特徴とする光検出半導体装置。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、近接センサを備えた様々な機器(例えば、モバイル機器)の製造分野において利用することができる。
101、201、301、401、501、701 実装基板
102、202、302、402、502、702 発光素子
103、203、303、403、503、703 受光素子
104、204、304、404、504、704 制御用IC
105a、105b、205a、205b、305a、305b、505a、505b、705a、705b 透光樹脂
106、206、306、406、506、706 遮光樹脂
107、207、307、407、507、512、707 回折格子
108、208、308、408、508、708 パネル
109、209、309、409、509、709 パネル窓部
410、510、710 被検出物
411、511 シールドケース

Claims (21)

  1. 透光板と、
    該透光板を介して被検出物に光を照射する発光素子と、
    該被検出物において反射した該光を該透光板を介して受光する受光素子とを備えており、
    該透光板と、該発光素子および該受光素子のうち少なくとも一つとの間に、回折格子が設けられていることを特徴とする光検出装置。
  2. 上記回折格子は、上記発光素子から出射され、上記透光板に反射され、上記受光素子へと向かう光の経路上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光検出装置。
  3. 上記発光素子および上記受光素子が配置される基板を備えており、
    上記回折格子は、上記光の経路に沿って入射する光の強度の低減率が、上記基板に垂直な方向で入射する光の強度の低減率よりも高いことを特徴とする請求項2に記載の光検出装置。
  4. 上記光の経路に沿って上記回折格子に入射する光の強度の低減率が、上記発光素子から出射して上記被検出物によって反射されて上記受光素子に入射する第2の光の経路に沿って上記回折格子に入射する光の強度の低減率よりも高いことを特徴とする請求項2に記載の光検出装置。
  5. 上記発光素子を封止する第1の透光樹脂と、
    上記受光素子を封止する第2の透光樹脂と、
    第1の透光樹脂と、第2の透光樹脂とを分断する遮光樹脂とをさらに備えており、
    上記回折格子が、第1の透光樹脂、第2の透光樹脂および該遮光樹脂の少なくとも何れかに設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の光検出装置。
  6. 上記回折格子は、上記発光素子と上記透光板との間であって、上記受光素子よりも上記発光素子に近い位置に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の光検出装置。
  7. 上記回折格子は、第1の透光樹脂に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の光検出装置。
  8. 上記回折格子は、上記遮光樹脂に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の光検出装置。
  9. 上記回折格子は、第1の透光樹脂、第2の透光樹脂および上記遮光樹脂のうち少なくとも一つの表面上に一体成型されていることを特徴とする請求項5に記載の光検出装置。
  10. 上記回折格子は、上記受光素子と上記透光板との間であって、上記発光素子よりも上記受光素子に近い位置に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の光検出装置。
  11. 上記回折格子は、第2の透光樹脂に形成されていることを特徴とする請求項10に記載の光検出装置。
  12. 上記回折格子は、上記遮光樹脂に形成されていることを特徴とする請求項10に記載の光検出装置。
  13. 上記回折格子は、上記発光素子と上記透光板との間であって、上記受光素子よりも上記発光素子に近い位置、および、上記受光素子と上記透光板との間であって、上記発光素子よりも上記受光素子に近い位置の両方に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の光検出装置。
  14. 上記発光素子を封止する第1の透光樹脂と、
    上記受光素子を封止する第2の透光樹脂と、
    第1の透光樹脂と、第2の透光樹脂とを分断する遮光樹脂と、
    上記発光素子、第1の透光樹脂、上記受光素子、第2の透光樹脂、および該遮光素子を格納する、金属からなるシールドケースとを備えており、
    該シールドケースには、上記発光素子と上記透光板との間に光を通過させるための第1の開口部および上記受光素子と上記透光板との間に光を通過させるための第2の開口部が設けられており、
    第1の開口部および第2の開口部の少なくとも何れか一方には、上記回折格子が設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の光検出装置。
  15. 上記回折格子が、上記遮光樹脂にさらに設けられていることを特徴とする請求項14に記載の光検出装置。
  16. 上記回折格子の溝の断面形状が矩形状であることを特徴とする請求項1〜15の何れか一項に記載の光検出装置。
  17. 上記回折格子の溝の断面形状が正弦波状であることを特徴とする請求項1〜15の何れか一項に記載の光検出装置。
  18. 上記回折格子の溝の断面形状が鋸歯状であることを特徴とする請求項1〜15の何れか一項に記載の光検出装置。
  19. 上記回折格子は、互いに異なる屈折率を有する第1の回折格子材料と第2の回折格子材料とが、互いに平行かつ交互に隣接するように配置されてなることを特徴とする請求項1〜15の何れか一項に記載の光検出装置。
  20. 請求項1〜19の何れか一項に記載の光検出装置が搭載されていることを特徴とする電子機器。
  21. 請求項5に記載の光検出装置の製造方法であって、
    上記回折格子を、第1の透光樹脂、第2の透光樹脂および上記遮光樹脂のうち少なくとも一つとともに一体成型する工程を包含することを特徴とする光検出装置の製造方法。
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