JP2010040006A - 光電式煙センサおよび照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で、小型化およびコスト低減が可能な光電式煙センサを提供する。
【解決手段】光電式煙センサ1は、検出対象の煙SMに照射される照射信号光Lsfを発光する発光素子11と、煙SMから反射された反射信号光Lsrを受光する受光素子12と、発光素子11および受光素子12が搭載された実装基板10と、煙SMが通る煙道SRを実装基板10との間に構成する内壁21を有するケース部20とを備える。発光素子11および受光素子12は、実装基板10を挟む形態で実装基板10の両面に分けて配置(実装)され、内壁21との間に煙検出用領域1sを構成している。煙検出用領域1sは、発光素子11の指向特性領域11dおよび受光素子12の指向特性領域12dが重なる領域で画定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子および受光素子を実装した実装基板と、煙道を構成する内壁を有するケース部とを備える光電式煙センサ、このような光電式煙センサを搭載した照明器具に関する。
従来、煙やほこりなどの検出を目的にした光電式煙センサ(あるいは、光電式ほこりセンサ)が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。光電式煙センサには赤外LEDとシリコンフォトダイオードを用いた反射型センサ、透過型センサなどが使用されている。光電式煙センサでは、発光素子、受光素子の配置に対する工夫、あるいは、筐体内部構造に外乱光除去や迷光除去の効果を持たせるための様々な工夫を施している。
例えば特許文献1に開示された光電式煙センサでは、発光素子を設けた発光部と、受光素子側へ光路を変更させて集光するプリズムレンズを設けた受光部とを所定の角度を持たせて配置し、発光部から受光部への直接の入光を遮光して光トラップとなる外乱遮光用支柱を筐体に設けている。
また、筐体の周囲にはラビリンス壁を配置し、内部には粗面加工を施して外乱光や迷光の影響を低減させ、温度変化などの環境変化にたいする特性変動を小さくしている。
しかしながら、プリズムレンズを用いた光路変更は筐体内部の反射光の影響を避けるために、筐体底部や蓋部から光軸を離す必要がある。したがって、筐体の薄型化が阻害され、光電式煙センサの用途や使用場所に制限が加えられることとなる。また、筐体が大型化すること、また、プリズムレンズが必要となることといったコスト増大要因を有するという問題がある。
つまり、従来の拡散反射光を用いた光電式煙センサのように光軸を斜めに配置する光学系では発光素子の前方に筐体が存在すると、筐体の内壁による反射が生じて受光素子に対する影響が大きくなることから筐体内部を広くして反射による影響を抑制する必要がある。すなわち、光電式煙センサの筐体(センサ本体)が大型になってしまうという問題がある。
しかし、筐体からの反射を低減しければ、煙による拡散反射光に対して、他の外乱光や内部反射光が受光素子に入射してしまい、煙検知の精度を低下させることとなる。また、精度の低下だけでなく、温度変化や外乱光などの周囲環境変化に弱い光電式煙センサとなってしまう。さらに、プリズムレンズなどの光学部品の使用や筐体の大型化はコスト増加をもたらすという問題がある。
特開平9−231485号公報 特開平8−136456号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、発光素子および受光素子が搭載された実装基板と、煙が通る煙道を実装基板との間に構成する内壁を有するケース部とを備える光電式煙センサであって、発光素子および受光素子は、実装基板を挟む形態で両面に分けて配置され、内壁との間に煙検出用領域を構成していることにより、発光素子および受光素子の実装に必要な実装基板の面積を縮小し、簡単な構造で、小型化およびコスト低減が可能な光電式煙センサを提供することを目的とする。
また、本発明は、本発明に係る光電式煙センサを搭載する照明器具とすることにより、光電式煙センサを容易かつ安価に設置することが可能な照明器具を提供することを他の目的とする。
本発明に係る光電式煙センサは、検出対象の煙に照射される照射信号光を発光する発光素子と、煙から反射された反射信号光を受光する受光素子と、前記発光素子および前記受光素子が搭載された実装基板と、煙が通る煙道を前記実装基板との間に構成する内壁を有するケース部とを備える光電式煙センサであって、前記発光素子および前記受光素子は、前記実装基板を挟む形態で両面に分けて配置され、前記内壁との間に煙検出用領域を構成していることを特徴とする。
この構成により、発光素子および受光素子を同一平面上に並置する必要がないことから、発光素子および受光素子の実装に必要な実装基板の面積を縮小し、簡単な構造で、小型化、高精度化、およびコスト低減が可能な光電式煙センサとすることができる。
また、本発明に係る光電式煙センサでは、前記煙検出用領域は、前記発光素子の指向特性領域および前記受光素子の指向特性領域が重なる領域で画定されていることを特徴とする。
この構成により、発光素子の指向特性領域および受光素子の指向特性領域に応じて煙検出用領域を画定することが可能となることから、容易かつ高精度に煙検出用領域を特定することが可能となり、高精度に煙検出が可能な光電式煙センサとすることができる。
また、本発明に係る光電式煙センサでは、前記実装基板の表面は、前記照射信号光に対して低透過率を有する材料で形成されたレジスト膜で被覆されていることを特徴とする。
この構成により、発光素子から発光した照射信号光が実装基板を透過して受光素子に直接的に入射することを抑制できることから、発光素子から受光素子への煙と無関係なノイズ(煙から反射した反射信号光以外の光:迷光)の入射を排除して検出精度を向上させることができる。
また、本発明に係る光電式煙センサでは、前記レジスト膜は、ベタパターンとしてあることを特徴とする。
この構成により、発光素子から受光素子へのノイズを確実に抑制することが可能となる。
また、本発明に係る光電式煙センサでは、前記発光素子からの照射信号光が前記内壁で反射して前記受光素子へ入射することを抑制する遮光壁を備えることを特徴とする。
この構成により、内壁で反射して煙の検出とは無関係に受光素子へ入射するノイズ(迷光)の発生を防止することが可能となり、検出精度を向上させることができる。
また、本発明に係る光電式煙センサでは、前記遮光壁の先端は、鋭角を有する反射面としてあることを特徴とする。
この構成により、内壁による迷光を確実に防止することが可能となり、検出精度をさらに向上させることができる。
また、本発明に係る光電式煙センサでは、前記発光素子と前記煙検出用領域との間に配置された発光側偏光フィルタと、前記受光素子と前記煙検出用領域との間に配置された受光側偏光フィルタとを備えることを特徴とする。
この構成により、信号光(照射信号光)を偏光することが可能となることから、信号光(反射信号光)と外来光(迷光)とを明確に区別することが可能となり、容易に検出精度を向上させることができる。
また、本発明に係る光電式煙センサでは、前記発光素子および前記受光素子は、前記実装基板の端面からの距離を変更できる位置決め手段によって前記実装基板に固定されていることを特徴とする。
この構成により、実装基板上での発光素子および受光素子の位置を変更することが可能となることから、実装基板の端面からの距離に応じて煙検出用領域の範囲を変更することが可能となり、必要に応じた検出精度を設定することができる。
また、本発明に係る光電式煙センサでは、前記実装基板は、前記壁面からの距離を変更できる基板位置決め手段によって前記ケース部に固定されていることを特徴とする。
この構成により、ケース部(内壁)に対する発光素子および受光素子の位置を変更することが可能となることから、ケース部(内壁)からの距離に応じて煙検出用領域の範囲を変更することが可能となり、同一形状のケース部を適用した場合でも必要に応じた検出精度を設定することができる。
また、本発明に係る照明器具は、光電式煙センサを備えた照明器具であって、前記光電式煙センサは、本発明に係る光電式煙センサであることを特徴とする。
この構成により、照明器具の取り付けによって光電式煙センサも同時に設置することが可能となることから、光電式煙センサを別途取り付ける必要がなくなり、光電式煙センサの設置のための個別の手間を省略して、容易かつ安価に光電式煙センサを設置することができ、また、天井などの外観を維持することが可能となる。
本発明に係る光電式煙センサによれば、検出対象の煙に照射される照射信号光を発光する発光素子と、煙から反射された反射信号光を受光する受光素子と、発光素子および受光素子が搭載された実装基板と、煙が通る煙道を実装基板との間に構成する内壁を有するケース部とを備える光電式煙センサであって、発光素子および受光素子は、実装基板を挟む形態で両面に分けて配置され、内壁との間に煙検出用領域を構成していることから、発光素子および受光素子を同一平面上に並置する必要がなくなり、発光素子および受光素子の実装に必要な実装基板の面積を縮小し、簡単な構造で、小型化、高精度化、およびコスト低減が可能な光電式煙センサとすることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る照明器具によれば、光電式煙センサを備えた照明器具であって、光電式煙センサは、本発明に係る光電式煙センサであることから、照明器具の取り付けによって光電式煙センサも同時に設置することが可能となり、光電式煙センサを別途取り付ける必要がなくなり、光電式煙センサの設置のための個別の手間を省略して、容易かつ安価に光電式煙センサを設置することができ、また、天井などの外観を維持することが可能となるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1に基づいて、本実施の形態に係る光電式煙センサについて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る光電式煙センサの構成を透視的に示す透視側面図である。
本実施の形態に係る光電式煙センサ1は、検出対象の煙SMに照射される照射信号光Lsfを発光する発光素子11と、煙SMから反射された反射信号光Lsrを受光する受光素子12と、発光素子11および受光素子12が搭載された実装基板10と、煙SMが通る煙道SRを実装基板10との間に構成する内壁21を有するケース部20とを備える。
発光素子11および受光素子12は、実装基板10を挟む形態で実装基板10の両面に分けて配置(実装)され、内壁21との間に煙検出用領域1sを構成している。
したがって、発光素子11および受光素子12を同一平面上に並置する必要がないことから、発光素子11および受光素子12の実装に必要な実装基板10の面積を縮小し、簡単な構造で、小型化、高精度化、およびコスト低減が可能な光電式煙センサ1とすることができる。なお、発光素子11、受光素子12の実装形態は、表面実装形態とすることが薄型化、実装工程の簡略化の観点から好ましい。
煙検出用領域1sは、発光素子11の指向特性領域11dおよび受光素子12の指向特性領域12dが重なる領域で画定されている。したがって、発光素子11の指向特性領域11dおよび受光素子12の指向特性領域12dに応じて煙検出用領域1sを画定することが可能となることから、容易かつ高精度に煙検出用領域1sを特定することが可能となり、高精度に煙検出が可能な光電式煙センサ1とすることができる。
発光素子11は、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を適用して構成することが可能である。また、受光素子12は、発光素子11の発光波長に対応する波長特性を有するフォトダイオード、フォトトランジスタなどを適用して構成することが可能である。発光素子11および受光素子12を実装基板10の両面に分離して配置することにより、単一平面上に並置して実装した場合に比較して平面の面積を半分に抑制することが可能となり、光電式煙センサ1を面積的に小型化することが可能である。
発光素子11の指向特性領域11d、受光素子12の指向特性領域12dは、それぞれ実装基板10の平面に対して平行方向へ向けて配置されている。したがって、ケース部20が構成する煙道SRで指向特性領域11dおよび指向特性領域12dを交差させ、交差領域を煙検出用領域1sとすることによって煙SMの検出を行うことが可能である。
つまり、煙検出用領域1sに煙SMが存在した場合、煙検出用領域1sに照射された照射信号光Lsfは、煙SMに内在する微粒子(不図示)により反射され反射信号光Lsrを生成する。したがって、指向特性領域12dに対応する範囲の内、煙検出用領域1sで発生した反射信号光Lsrは、受光素子12によって検出され、煙検出を行うことが可能となる。
発光素子11は指向特性領域11dを有している。しかし、発光素子11のパッケージ、内壁21などによる屈折、反射によって指向特性領域11dの範囲外への照射信号光Lsfnも発生している。指向特性領域11dの範囲外への照射信号光Lsfnは、反射によって全方位へ放射されることがある。つまり、光電式煙センサ1の小型化に伴い、照射信号光Lsfn(迷光Ln)が実装基板10を透過し、煙SMの検出とは無関係に受光素子12へ入射し、迷光Lnとなる恐れがある。
迷光Lnを防止するため、本実施の形態に係る光電式煙センサ1では、実装基板10の表面は、照射信号光Lsfに対して低透過率を有する材料で形成されたレジスト膜10rで被覆されている。したがって、発光素子11から発光した照射信号光Lsf(例えば、照射信号光Lsfn)が実装基板10を透過して受光素子12に直接的に入射することを抑制できることから、発光素子11から受光素子12への煙SMと無関係なノイズ(煙SMから反射した反射信号光Lsr以外の光:迷光Ln)の入射を排除して検出精度を向上させることができる。
なお、発光素子11が発光する照射信号光Lsfの波長は例えば可視光領域であり、発光素子11rは、例えば一般的な黒色のソルダーレジストを適用することが可能である。
また、発光素子11rは、実装基板10の発光素子11側、あるいは受光素子12側のいずれか一方に形成してあれば良い。実装基板10の両面を被覆することによって、発光素子11から受光素子12へ直接的に入射する迷光Lnを確実に抑制することが可能となる。
また、レジスト膜10rは、実装基板10の迷光Lnの影響が考えられる領域を被覆するベタパターンとしてある。したがって、発光素子11から受光素子12へのノイズ(迷光Ln)を確実に抑制することが可能となる。
<実施の形態2>
図2に基づいて、本実施の形態に係る光電式煙センサについて説明する。なお、本実施の形態に係る光電式煙センサの基本構成は、実施の形態1に係る光電式煙センサ1と同様であるので、符号を援用して主に異なる事項について説明する。
図2は、本発明の実施の形態2に係る光電式煙センサの概略構成を示す説明図であり、(A)は遮光壁の構成を示す側面図、(B)は遮光壁の無い場合のノイズ状態を説明する側面図である。
本実施の形態に係る光電式煙センサ1では、発光素子11からの照射信号光Lsfが内壁21で反射して受光素子12へ入射することを抑制する遮光壁22を備える。内壁21によって反射を生じるような例えば照射信号光Lsfnは、遮光壁22によって、受光素子12への反射信号光Lsrとは異なる方向へ反射される。
したがって、内壁21で反射して煙SM(図1参照)の検出とは無関係に受光素子12へ入射するノイズ(迷光Ln(図2(B)参照))の発生を防止することが可能となり、検出精度を向上させることができる。
図2(B)では、遮光壁22が存在しない場合に迷光Lnが発生した状態を示している。つまり、遮光壁22が存在しないことから、小型化に伴い、発光素子11から煙検出用領域1sへ照射された照射信号光Lsfの一部は、内壁21によって反射され、そのまま直接受光素子12へ入射される迷光Lnとなる。煙SMの有無に無関係に煙信号として検出され、光電式煙センサ1の検出精度を低下させ、検出誤りを生じる恐れがある。したがって、迷光Lnを抑制する必要がある。
本実施の形態では、遮光壁22を煙検出用領域1sに対応させて内壁21に配置することによって煙SMの検出とは無関係に受光素子12へ入射される迷光Ln(内壁21で反射して発生する反射信号光Lsr)の発生を防止することが可能である。受光素子12に向けた反射信号光Lsrを発生する位置の内壁21に対応させて遮光壁22を配置することによって、高精度の煙検出を行う光電式煙センサ1を構成することができる。
また、遮光壁22の先端は、鋭角(反射面22rで構成される角度θ)を有する反射面22rとしてある。したがって、内壁21による迷光Lnを確実に防止することが可能となり、検出精度をさらに向上させることができる。
つまり、遮光壁22の先端を平面ではなく、鋭角とすることによって、照射信号光Lsfを受光素子12の方向に対してずらした方向へ反射させることが可能となる。また、遮光壁22の先端部による受光素子12側への反射を防止して、迷光Lnの発生を抑制することができる。
<実施の形態3>
図3に基づいて、本実施の形態に係る光電式煙センサについて説明する。なお、本実施の形態に係る光電式煙センサの基本構成は、実施の形態1、実施の形態2に係る光電式煙センサ1と同様であるので、符号を援用して主に異なる事項について説明する。
図3は、本発明の実施の形態3に係る光電式煙センサの概略構成を示す側面図である。
本実施の形態に係る光電式煙センサ1では、発光素子11と煙検出用領域1sとの間に配置された発光側偏光フィルタ11fと、受光素子12と煙検出用領域1sとの間に配置された受光側偏光フィルタ12fとを備える。
したがって、信号光Ls(照射信号光Lsf、反射信号光Lsr。照射信号光Lsf、反射信号光Lsrを区別する必要が無い場合には、単に信号光Lsとする。)を偏光することが可能となることから、信号光Ls(反射信号光Lsr)と外来光Ln(迷光Ln)とを明確に区別することが可能となり、容易に検出精度を向上させることができる。
なお、発光側偏光フィルタ11fおよび受光側偏光フィルタ12fは、同じ種類の偏光フィルタとすることによって、外来光Ln(迷光Ln)と煙SMから反射して受光素子12に入射してくる反射信号光Lsrとを区別することが可能となる。したがって、迷光Lnが受光素子12へ入射されないようにし、受光素子12で検出される反射信号光LsrのS/N比を向上させることが可能となる。
<実施の形態4>
図4に基づいて、本実施の形態に係る光電式煙センサについて説明する。なお、本実施の形態に係る光電式煙センサの基本構成は、実施の形態1ないし実施の形態3に係る光電式煙センサ1と同様であるので、符号を援用して主に異なる事項について説明する。
図4は、本発明の実施の形態4に係る光電式煙センサの概略構成を示す説明図であり、(A)は発光素子および受光素子の実装基板の端面からの距離を短くした場合、(B)は発光素子および受光素子の実装基板の端面からの距離を長くした場合である。
本実施の形態に係る光電式煙センサ1では、発光素子11および受光素子12は、実装基板10の端面からの距離Dt(同図(A)の場合は距離Dt1、同図(B)の場合は距離Dt2。距離Dt1および距離Dt2を区別する必要が無い場合は、単に距離Dtとする。)を変更できる位置決め手段10pによって実装基板10に固定されている。
なお、実装基板10の端面からの距離Dtは、位置決め手段10pの実装基板10の端面からの位置を表すが、発光素子11の先端と実装基板10の端面との距離Dtd(同図(A)の場合は距離Dtd1、(B)の場合は距離Dtd2。距離Dtd1および距離Dtd2を区別する必要が無い場合は、単に距離Dtdとする。)としても表すことが可能であり、距離Dtおよび距離Dtdは実質的に等価である。
同図(A)の場合の距離(つまり距離Dt1(Dtd1))は、同図(B)の場合の距離(つまり距離Dt2(Dtd2))に比較して短いことから、指向特性領域11d1(11d)および指向特性領域12d1(12d)を、指向特性領域11d2(11d)および指向特性領域12d2(12d)に比較して大きくすることが可能となる。したがって、煙検出用領域1s1(1s)を煙検出用領域1s2(1s)より大きくすることが可能である。
光電式煙センサ1の煙検出用領域1sを変更することが可能となることから、光電式煙センサ1の煙検出精度を変更することが可能となる。具体的には、同図(A)の場合は、煙検出用領域1sが広いことから微弱な煙SMであっても検出することが可能となり、同図(B)の場合は、煙検出用領域1sが狭いことから大量の煙SMの場合に適合させることができる。
つまり、本実施の形態に係る光電式煙センサ1では、実装基板10上での発光素子11および受光素子12の位置を変更することが可能となることから、実装基板10の端面からの距離Dtに応じて煙検出用領域1sの範囲を変更することが可能となり、必要に応じた検出精度を設定することができる。
なお、位置決め手段10pは、具体的には、例えば発光素子11および受光素子12が有する実装用接続端子、実装基板10上に形成された配線パターンとすることが可能であり、実装用接続端子および配線パターンを適宜の位置で半田付けすることによって、距離Dtを確定することができる。
本実施の形態によれば、発光素子11および受光素子12の実装基板10での位置を変更するだけで、指向特性領域11dおよび指向特性領域12d(つまり、煙検出用領域1s)を変更することが可能となり、特別な光学部材を必要としないことから、安価に高精度化を施すことが可能となる。
<実施の形態5>
図5に基づいて、本実施の形態に係る光電式煙センサについて説明する。なお、本実施の形態に係る光電式煙センサの基本構成は、実施の形態1ないし実施の形態4に係る光電式煙センサ1と同様であるので、符号を援用して主に異なる事項について説明する。
図5は、本発明の実施の形態5に係る光電式煙センサの概略構成を示す説明図であり、(A)は実装基板の内壁からの距離を長くした場合、(B)は実装基板の内壁からの距離を短くした場合である。
本実施の形態に係る光電式煙センサ1では、実装基板10は、壁面からの距離Dw(同図(A)の場合は距離Dw1、同図(B)の場合は距離Dw2。距離Dw1および距離Dw2を区別する必要が無い場合は、単に距離Dwとする。)を変更できる基板位置決め手段30によってケース部20に固定されている。
同図(A)の場合の距離(つまり距離Dw1)は、同図(B)の場合の距離(つまり距離Dw2)に比較して長いことから、指向特性領域11d1(11d)および指向特性領域12d1(12d)を、指向特性領域11d2(11d)および指向特性領域12d2(12d)に比較して大きくすることが可能となる。したがって、煙検出用領域1s1(1s)を煙検出用領域1s2(1s)より大きくすることが可能である。
つまり、本実施の形態に係る光電式煙センサ1では、ケース部20(内壁21)に対する発光素子11および受光素子12の位置を変更することが可能となることから、ケース部20(内壁21)からの距離Dwに応じて煙検出用領域1sの範囲を変更することが可能となり、同一形状のケース部20を適用した場合でも必要に応じた検出精度を設定することができる。
なお、基板位置決め手段30は、具体的には、実装基板10をケース部20に係合して固定する治具、あるいは実装基板10を固定するためにケース部20に形成された嵌合溝などで構成することが可能である。
本実施の形態によれば、発光素子11および受光素子12が実装された実装基板10と、ケース部20との間の距離を変更するだけで、指向特性領域11dおよび指向特性領域12d(つまり、煙検出用領域1s)を変更することが可能となり、特別な光学部材を必要としないことから、安価に高精度化を施すことが可能となる。
<実施の形態6>
図6に基づいて、本実施の形態に係る照明器具について説明する。なお、本実施の形態に係る照明器具は、実施の形態1ないし実施の形態5に係る光電式煙センサ1を搭載しているので、符号を援用して説明は省略する。
図6は、本発明の実施の形態6に係る照明器具の概略構成を透視的に示す透視側面図である。
本実施の形態に係る照明器具2は、例えば器具ケース2c、光源2sを備え、例えば天井3に吊り下げてある。また、照明器具2は、実施の形態1ないし実施の形態5に係る光電式煙センサ1を備えている。光電式煙センサ1は、煙道SRによって光電式煙センサ1に導入された煙SM(図1参照)を検出することが可能となる。
つまり、照明器具2の取り付けによって光電式煙センサ1も同時に設置することが可能となることから、光電式煙センサ1を別途取り付ける必要がなくなり、光電式煙センサ1の設置のための個別の手間を省略して、容易かつ安価に光電式煙センサ1を設置することができる。
また、光電式煙センサ1を照明器具2と一体化することにより、天井3など室内の外観を維持し、室内の外観悪化を防止することが可能となる。つまり、光電式煙センサ1を室内に取り付ける場合に、室内外観への影響を防止することが可能となる。また、光電式煙センサ1を取り付ける作業、工数を除外することができる。
本実施の形態に係る照明器具2では、光電式煙センサ1の電源を照明器具2と同様の電源から得ることが可能となり、電源を別途配置する必要がなく、従来必要であった電池交換などの長期間でのメンテナンスが不要となる。
本発明の実施の形態1に係る光電式煙センサの構成を透視的に示す透視側面図である。 本発明の実施の形態2に係る光電式煙センサの概略構成を示す説明図であり、(A)は遮光壁の構成を示す側面図、(B)は遮光壁の無い場合のノイズ状態を説明する側面図である。 本発明の実施の形態3に係る光電式煙センサの概略構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態4に係る光電式煙センサの概略構成を示す説明図であり、(A)は発光素子および受光素子の実装基板の端面からの距離を短くした場合、(B)は発光素子および受光素子の実装基板の端面からの距離を長くした場合である。 本発明の実施の形態5に係る光電式煙センサの概略構成を示す説明図であり、(A)は実装基板の内壁からの距離を長くした場合、(B)は実装基板の内壁からの距離を短くした場合である。 本発明の実施の形態6に係る照明器具の概略構成を透視的に示す透視側面図である。
符号の説明
1 光電式煙センサ
1s、1s1、1s2 煙検出用領域
2 照明器具
2c 器具ケース
2s 光源
3 天井
10 実装基板
10r レジスト膜
10p 位置決め手段
11 発光素子
11d、11d1、11d2 指向特性領域
11f 発光側偏光フィルタ
12 受光素子
12d、12d1、12d2 指向特性領域
12f 受光側偏光フィルタ
20 ケース部
21 内壁
22 遮光壁
22r 反射面
30 基板位置決め手段
Dt、Dt1、Dt2 距離
Dtd、Dtd1、Dtd2 距離
Dw、Dw1、Dw2 距離
Ln 迷光
Lsf 照射信号光
Lsr 反射信号光
Ls信号光(照射信号光、反射信号光)
SR 煙道
SM 煙

Claims (10)

  1. 検出対象の煙に照射される照射信号光を発光する発光素子と、煙から反射された反射信号光を受光する受光素子と、前記発光素子および前記受光素子が搭載された実装基板と、煙が通る煙道を前記実装基板との間に構成する内壁を有するケース部とを備える光電式煙センサであって、
    前記発光素子および前記受光素子は、前記実装基板を挟む形態で両面に分けて配置され、前記内壁との間に煙検出用領域を構成していること
    を特徴とする光電式煙センサ。
  2. 請求項1に記載の光電式煙センサであって、
    前記煙検出用領域は、前記発光素子の指向特性領域および前記受光素子の指向特性領域が重なる領域で画定されていることを特徴とする光電式煙センサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光電式煙センサであって、
    前記実装基板の表面は、前記照射信号光に対して低透過率を有する材料で形成されたレジスト膜で被覆されていること
    を特徴とする光電式煙センサ。
  4. 請求項3に記載の光電式煙センサであって、
    前記レジスト膜は、ベタパターンとしてあること
    を特徴とする光電式煙センサ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載の光電式煙センサであって、
    前記発光素子からの照射信号光が前記内壁で反射して前記受光素子へ入射することを抑制する遮光壁を備えること
    を特徴とする光電式煙センサ。
  6. 請求項5に記載の光電式煙センサであって、
    前記遮光壁の先端は、鋭角を有する反射面としてあること
    を特徴とする光電式煙センサ。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載の光電式煙センサであって、
    前記発光素子と前記煙検出用領域との間に配置された発光側偏光フィルタと、前記受光素子と前記煙検出用領域との間に配置された受光側偏光フィルタとを備えること
    を特徴とする光電式煙センサ。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか一つに記載の光電式煙センサであって、
    前記発光素子および前記受光素子は、前記実装基板の端面からの距離を変更できる位置決め手段によって前記実装基板に固定されていること
    を特徴とする光電式煙センサ。
  9. 請求項1ないし請求項7のいずれか一つに記載の光電式煙センサであって、
    前記実装基板は、前記壁面からの距離を変更できる基板位置決め手段によって前記ケース部に固定されていること
    を特徴とする光電式煙センサ。
  10. 光電式煙センサを備えた照明器具であって、
    前記光電式煙センサは、請求項1ないし請求項9のいずれか一つに記載の光電式煙センサであること
    を特徴とする照明器具。
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