JP2006313103A - 太陽電池付電子時計 - Google Patents

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Abstract


【課題】 帯状の太陽電池を外胴の内壁に沿ってリング状に配設する電子時計において、発電する発電部の面積を大きく設定し効率よく光を導くプリズムを設けて文字板のカバーガラスの位置を通常の時計並みにする。
【解決手段】 側面に外部操作部材4が取付られた外胴2と、外胴2の上面に固定されたカバーガラス1と、短辺と長辺とを有する帯状の基板81表面に発電部82が形成された太陽電池8と、該電部82の短辺が時刻表示部材5の表面に対して垂直に配設された太陽電池付電子時計において、発電部82の長辺の一方の辺は時刻表示部材5下方の外部操作部材4の上端面近傍まで伸長させ、発電部82の長辺の他方の辺はカバーガラス1近傍に位置させることを特徴とする太陽電池付電子時計。
【選択図】 図1

Description

この発明は光照射により起電力を発生する発電部が形成された太陽電池を時計駆動源として備える太陽電池付電子時計の構造に関し、とくに発電部が時刻表示部材表面に対して垂直に配設された太陽電池付電子時計に関するものである。
従来、太陽電池付電子時計において、発電部が形成された太陽電池を時計ムーブメントの表示面側の上面に配置し、その発電部を覆うように時刻表示部材として透光性の文字板を配置するものが数多く発売されてきた。すなわち、文字板表面と太陽電池の発電部とは平行になるように配置している。
文字板を透過した光による太陽電池の発電電力は、時計の消費電力以上に確保しなければならない。そのために、時計の消費電力が大きいと文字板の光透過率を大きくしなければならない。
つまり、文字板材料として透明な素材を使用しなければならず、文字板を透かして文字板下の濃紫色を呈する太陽電池が見えてしまう。
そのことにより、太陽電池付電子時計は太陽電池を用いない時計と比較して文字板の美しさの点で劣るものになっている。
その解決策として、できるだけ時計の消費電力を少なくし、文字板の光透過率を低くして太陽電池を見えにくくすることが考えられる。このように文字板として光透過率の小さい素材を用いることにより、文字板の美しさを取り戻すようになってきている。
あるいは、太陽電池の発電部を文字板表面と平行に配置するのではなく、文字板表面に対して垂直に帯状の発電部を形成した太陽電池を配置して透光性の文字板を使用しない構造がたとえば特許文献1に提案されている。この特許文献1の太陽電池付時計は時計外装ケースの一部である前面カバー周縁部の入射光側に導光体となるプリズムを配置し、そのプリズム端面の文字板の外周部に帯状の太陽電池を配置している。特許文献1における文字板はプリズム底面の下側に配置されている。
この太陽電池付電子時計では、前面カバーに入射した光はプリズムによって太陽電池に導光されて太陽電池に照射され、光起電力が生じる。
特公昭62−32425公報(明細書第3欄第第17行から第4欄第36行及び第7図と第12図)
時計の消費電力削減のための手段としていろいろ提案されているが、消費電力削減にも限度があり、ある程度以下には消費電力を削減することはできない。
消費電力以上に太陽電池の発電電力を得るためには、太陽電池の光発電電力量を多くする必要がある。
太陽電池における光発電電力量は、太陽電池の発電部の面積に比例しており、光発電電力量を多くするためには発電部面積を大きくする必要がある。帯状の太陽電池において、発電部面積を大きくするためには、発電部の長辺寸法と短辺寸法を大きくすることが考えられる。
特許文献1のように太陽電池を文字板表面と垂直に配置する場合、長辺寸法は時計の文
字板の外周部の長さによって決定され、短辺寸法は文字板上面とカバーガラス内面との間隔寸法によって決定される。すなわち長辺寸法は文字板の大きさ(すなわち電子時計の大きさ)から制限され、短辺寸法は電子時計の厚さが厚くなるためむやみに大きく取れず、充分な長辺寸法と短辺寸法を確保することは出来ない。
したがって腕に装着する時計の大きさや厚さの制限下で時計駆動に必要充分な光発電電量を得ることは難しく、このため太陽電池に形成された発電部への効率のよい導光性能を持つ導光手段を電子時計に搭載する必要がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、帯状の発電部が形成された太陽電池を外胴の内側側面に時刻表示部材表面と垂直に配置した太陽電池付電子時計において、太陽電池の発電部の面積を最大限大きくできるとともに、太陽電池に効率よく光を導く導光手段構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し前述の目的を達成するため、この発明にかかる太陽電池付電子時計は下記記載の手段を採用する。
本発明の太陽電池付電子時計は、側面に外部操作部材が取付られた外胴と、外胴の上面に固定されたカバーガラスと、短辺と長辺とを有する帯状の基板表面に発電部が形成された太陽電池と、発電部の短辺が時刻表示部材の表面に対して垂直に配設された太陽電池付電子時計において、発電部の長辺の一方の辺は時刻表示部材下方の外部操作部材の上端面近傍まで伸長させ、発電部の長辺の他方の辺は前記カバーガラス近傍に位置させることを特徴とする。
本発明によれば、太陽電池の発電部の面積については帯状の形状で最大限の大きさを得ることができ、さらに時計のカバーガラスから入射した光を効率よく太陽電池の発電部に導くことができ、時計の消費電力量以上の光発電電力量を得ることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる太陽電池付電子時計の好適な実施形態を詳細に説明する。以下の説明において上側(上面)とは図1および図2の文字および符号が正しく読める状態に図面を配置したとき、上にくる側(面)を意味し、下側(下面)は上側(上面)の反対側(反対面)で下にくる側(面)を意味する。
(太陽電池付電子時計の構成説明)
太陽電池付電子時計の第1の実施例を説明する。はじめに太陽電池付電子時計の構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施例における太陽電池付電子時計の部分断面構成を示す断面図であり、図2はプリズムと太陽電池部分を拡大して示す断面図である。以下、図1と図2を交互に参照して説明する。
図1に示すように、電子時計の外装ケースである外胴2の上面の開口部にカバーガラス1を配設する。カバーガラス1は、ガラスや、サファイヤガラスや、透明なプラスティック等から構成する。また、カバーガラス1は、太陽電池8の発電部82への光の取り入れ口となる。
外胴2の内部に時計ムーブメント3を収納する。さらに外胴2の側面には、時計ムーブメント3の構成部品である巻真31を外部から操作するリュウズ4を挿通するためのリュウズ取付穴21が開口している。このリュウズ取付穴21にはリュウズパイプ41が圧入されており、外胴2から突出したリュウズパイプ41にリュウズ4を取り付ける。リュウ
ズ4と巻真31とは、巻真31の雄ネジとリュウズ4の雌ネジによってネジ固定されている。リュウズ4には段部を形成し、その段部に弾性部材(パッキング)を装着する。弾性部材がリュウズ4とリュウズパイプ41間に弾性的に保持され、時計ムーブメント3への塵や埃や水分の侵入を抑える。
リュウズ4の引き出しまたは押込み動作と回転操作によって時計ムーブメント3を操作する。外部操作部材は巻真31とリュウズ4からなる。
巻真軸芯31a方向が水平面方向である。
さらにカバーガラス1の内面の外胴2には、カバーガラス1の上下方向位置を規制するとともにカバーガラス1内面を保持し、その下側に太陽電池8を配設するためのガラス保持庇部22を外胴2内周方向に突出させる。カバーガラス1は内面をガラス保持庇部22で保持され、側面はリング状の弾性部材(パッキング)を介して外胴2に支持される。外胴2とカバーガラス1間に介在する弾性部材により、時計ムーブメント3内に塵や埃や水が侵入しないような構造となっている。
時計ムーブメント3の上面に時刻表示部材である文字板5を配置する。文字板5の上面とカバーガラス1内面との間の空間部には、時計ムーブメント3の4番車と筒かなと筒車にそれぞれ取り付ける秒針6aと分針6bと時針6cを配置する。
文字板5の端部と、後ほど詳しく説明するプリズム7の反射面74との間には、文字板5とプリズム7との隙間を覆い、その隙間を装飾する文字板補助リング51を配置する。文字板補助リング51は樹脂材料または金属材料にて形成する。
外胴2のガラス保持庇部22の下側には、外胴2の内壁側から太陽電池保持土手32と帯状の太陽電池8を配置し、さらに太陽電池8の内側に環状のプリズム7を配置する。太陽電池保持土手32は時計ムーブメント3の外周部に設けられている。
プリズム7と太陽電池8を文字板5より下方の外部操作部材であるリュウズ4上端部近傍まで伸長させるために、時計ムーブメント3には文字板5を配置した部分より段差を設けて低くし、その段差形成部にプリズム7と太陽電池8を配設する。
太陽電池8は、図5に示すように、短辺と長辺とを有する細長い帯状の基板81表面に発電部82を形成している。そして、太陽電池8を基板81の一部が重なるように、リング状に丸めて太陽電池保持土手32の内周部に配置する。
発電部82長辺の一方の辺は時刻表示部材である文字板5下方の外部操作部材であるリュウズ4の上端面近傍まで伸長させ、発電部82長辺の他方の辺はカバーガラス1近傍に位置させている。
太陽電池8は、発電部82の受光面がプリズム7と対向するように、文字板5の全周に亘って太陽電池保持土手32の内側に沿って配置している。なお図1と図2では、発電部82の外部接続端子である接続電極83部分(図5の基板81の重なり部)を図示しているため、発電部82を形成した基板81と接続電極83を形成した基板81とが重なっているが、外部接続端子を形成していない他の部分では、図5に図示されているように発電部82を形成した基板81のみで配設されている。
すなわち、文字板5外周のほとんどの部分では発電部82を形成した基板81のみが配設しており、接続電極83を形成した部分では発電部82を形成した基板81を内周側に接続電極83を形成した基板81をその外周側に重さなるように配設している。
太陽電池8は可撓性を備える樹脂材料、たとえばポリエチレンテレフタレート(PET)からなる薄板の基板81上に導電型がp型とi型とn型のアモルファスシリコンを積層して発電部82を形成し、さらに導電性薄膜により外部接続端子となる接続電極83を形成する。発電部82は複数の発電部82を導電性薄膜により直列接続する構成、あるいは
基板81に単一の発電部82を形成する構成のどちらでも良い。
ポリエチレンテレフタレート(PET)は可撓性を有し、外胴2のガラス保持庇部22の下面の太陽電池保持土手32内周に太陽電池8を湾曲させて収納すると、広がろうとする力が基板81に働き、太陽電池保持土手32の内周面に太陽電池8が押し付けられる。
この基板81の押し付け力によって、太陽電池8は時計ムーブメント3の太陽電池保持土手32の所定箇所に保持することができる。
接続電極83に接点バネ9を太陽電池保持土手32方向に付勢するように接触させて、太陽電池8の発電部82と時計ムーブメント3の電子回路(図示せず)を電気的に接続する。太陽電池8は接点バネ9によって太陽電池保持土手32に押し付けられて電気的接続を行なっている。さらに、前述のように基板81の可撓性により太陽電池8が太陽電池保持土手32に押し付けられていることと、太陽電池8が接点バネ9により時計ムーブメント3に太陽電池保持土手32を介して保持固定されていることから、時計組立て時は時計ムーブメント3と太陽電池8を一体として取り扱うことができ、時計組立てが容易となる。
(プリズムの説明)
図2はプリズム7と太陽電池8の周辺部を拡大して示す断面図である。以下、図2を用いてプリズム7の構成を詳しく説明する。
文字板5の全外周に亘って設ける環状のプリズム7は、太陽電池8の発電部82の入射光側に配置する。プリズム7は、図示のように断面形状が5面を有する五角形状を有する。つまり、プリズム7は太陽電池8の発電部82に対向し文字板5表面に対して垂直な光出力面71と、光出力面71の上辺から水平面に対して所定の俯角αによって形成される第1入射面72と、光出力面71の下辺と直角に形成される底面75と、底面75と所定の仰角γによって形成される反射面74と、反射面74と第1入射面72との間に形成され水平面と所定の俯角βによって形成される第2入射面73とを有する。発電部82表面と光出力面71とは対向するとともに平行になるように、プリズム7を配設している。
なお、プリズム7を形成する5つの面である光出力面71と、第1入射面72と、第2入射面73と、反射面74と、底面75面との各面の接点部には、微少な平坦面または円弧状面(アール面)とすると、プリズム7を射出成形法にて形成する場合、成形性を向上させることができる。
図2に示す実施例においては、光出力面71と第1入射面72との接点部の第1入射面72側に100μm程度の平坦部を形成している。
プリズム7の第1入射面72の水平面となす俯角αは零度から30度の範囲、また第2入射面73の水平面となす俯角βは60度から90度の範囲、さらに反射面74の水平面となす仰角γは45度から80度の範囲で構成することで、プリズム7から発電部82への効率のよい出力光量を得ることができる。
プリズム7は光透過性を有する樹脂材料またはガラスから構成する。好ましくは反射面74と底面75には、アルミニウムやクロムや金(Au)やニッケルなどの光反射率の高い薄膜からなる反射膜741を設ける。反射膜741は真空蒸着法やスパッタリング法やメッキ法により形成する。
反射膜741は、この反射膜741に入射した光をほぼ100%反射させることができ、
プリズムに入射した光を反射面74や底面75にて反射させる役割をもち、プリズム7に入射した光を効率良く発電部82に導光することが可能となる。
図2に示すように、発電部82の発電領域Bの下部821は、プリズム7の底面75とほぼ一致するように位置しており、発電領域Bの上部822はプリズム7の反射面74と第2入射面73との接点76とほぼ一致する位置、あるいは接点76位置を上部822より下側となるようにしている。
ここで反射面74と第2入射面73との接点76と底面75との光出力面71と平行な距離を反射面高さAとする。また基板81上に形成した発電部82の上下方向(光出力面71と平行な距離)の寸法、すなわち発電部82の短辺寸法を発電領域Bとする。
すなわち、本発明では反射面高さAと発電領域Bとの断面方向位置を揃えている。この構成により、プリズム7に入射した光を反射面74を介して太陽電池8の発電部82に効率良く導光することができる。また、反射面74の水平面となす仰角γを小さくしたときは、第1入射面72と第2入射面73への入射光量が多くできることから、反射面高さAの下辺を発電領域Bの下辺と揃え、反射面高さAの上辺を発電領域Bの上辺より下に位置させても良い。
プリズム7は、底面75を時計ムーブメント3の段差部に当設させ、光出力面71を外胴2のガラス保持庇部22に当設させ、さらに反射面74を文字板補助リング51に当設させている。このようにプリズム7は3面で当設されており、プリズム7が時計外装ケースの外胴2内に保持される。
なお、プリズム7の反射面74と当設する文字板補助リング51の当設面は、反射面74の水平面との仰角γと同じ角度とすると、プリズム7と文字板補助リング51との隙間が生じることがなく、さらにプリズム7の保持固定が確実となる。
(動作説明)
図2に示すように、カバーガラス1を透過してプリズム7の第1入射面72に入射した光の光路を第1光路Dと第2光路Eとに示している。第1入射面72に入射した第1光路Dの光は反射面74で反射した後、発電部82に入射する。第1入射面72に入射した第2光路Eの光は、第1入射面72入射後、直接出力面71から出力し、発電部82へ入射する光と、光出力面71で反射した後、反射面74で反射した後に光出力面71から出力して発電部82に入射する光との2つの光路にて太陽電池8に光照射される。
このように、プリズム7に第1入射面72と第2入射面73と反射面74と底面75と光出力面71とを設けることにより、カバーガラス1を透過してプリズム7に入射した光は効率良く発電部82に導光することができ、太陽電池8の高い光起電力が得られる。さらに発電領域Bと反射面74の反射面高さAとはほぼ一致する断面位置に配置していることから、プリズム7に入射した光のほとんどを発電部82に導光でき、太陽電池8の発電部82への光入射光の効率を高めることができ、太陽電池8の高い光起電力が得られる。
本発明では図1と図2の断面図に示すように、太陽電池8の発電部82は文字板5の下方のリュウズ4上端面近傍まで伸長させ、文字板5と発電部82とは断面(高さ)方向で重なるように配置している。さらに文字板5はプリズム7の反射面74の上辺と下辺との間の反射面高さAの断面位置に配置している。
このような構成とすることにより、従来のようにプリズム7の底面75より下側に文字板5を配置した構成に比べて、文字板5上面とカバーガラス1内面との間隔寸法を大きくすることなく、すなわち時計の厚さを厚くすることなく発電部82の短辺寸法である発電領域Bを大きくでき、したがって発電領域B面積を増大させることが可能となり、太陽電池8の高い光起電力が得られる。
また本発明では、外部操作部材であるリュウズ4の上端面とカバーガラス1の内面との間にプリズム7と太陽電池8を配置している。このことにより、帯状の太陽電池8の基板
81上に発電部82を形成できない領域がなく、基板81短辺に対して最大限発電部82を形成することが可能となり、発電部82の長辺が長くなって、発電部82面積の拡大させることができ、光起電力の向上に寄与する。
本発明の第2の実施例におけるプリズムの構造を図4を用いて説明する。
図4に示すように、第2の実施例のプリズム7は、断面形状が四角形となっている。プリズム7は太陽電池8の発電部82に対向し時刻表示部材である文字板5表面に対して垂直な光出力面71と、光出力面71の上辺から水平面に対して所定の俯角αによって形成される入射面77と、光出力面71の下辺と直角に形成される底面75と、底面75と所定の仰角γによって形成される反射面74とを有する。つまり第2の実施例におけるプリズム7は、図2に示す第2入射面73の無い断面形状で構成する。
なお図4において、太陽電池は外部接続端子である接続電極の形成領域を図示していない。このため、図4では発電部82を形成した基板81のみが図示されている。
プリズム7を形成する4つの面である光出力面71と、入射面77と、反射面74と、底面75面との各面の接点部には、微少な平坦面または円弧状面(アール面)とすると、プリズム7を射出成形法にて形成する場合、成形性を向上させることができる。
図4に示す実施例においては、光出力面71と入射面77との接点部の入射面77側に100μm程度の平坦部を形成している。
この第2の実施例におけるプリズム7は第2入射面73がないだけで、他の構造は図1および図2に示す第の実施例と同じ構造であり、動作もほぼ同じであり、詳細な説明は省略する。図4には図示しないが、好ましくは反射面74にアルミニウムやクロムやニッケルや金(Au)の薄膜からなる反射膜741を形成してプリズム7に入射する光の利用効率を向上させる構成とすると良い。
さらに、第1入射面72の水平面に対する俯角αが60度から90度未満の範囲で、第2入射面73の水平面に対する俯角βが零度から30度の範囲で、反射面74の水平面に対する仰角γが同じ45度から80度の範囲で構成する構成においても効率のよい出力光量を得ることができる。
第4の実施例におけるプリズムの構成を図3の斜視図を用いて説明する。
以上の実施例に説明のプリズムにおいては、プリズムの全周に亘って光出力面71と第1入射面72と第2入射面73と反射面74と底面75と形成した例(実施例1)、あるいは光出力面71と光入射面77と反射面74と底面75とを形成した例(実施例2)で説明したが、図3に示すように、全周に亘って均一な形状でなく円周上に部分的に第1入射面72と第2入射面73の2つの面を1つの面とするような連続面10を形成する断面形状をなすプリズムであってもよい。
図3に示すプリズムを用いて時計においては、デザインが異なるプリズムが得られ、さらに連続面10を時計の5分おきの分目盛位置と合致させる構成とすれば、デザイン的に変化が得られる。
以上の実施例では、環状のプリズム7は一体で形成する例で説明したが、複数体に分割しても良い。たとえば外装ケースが矩形状の外胴2であれば、矩形状の文字板5の各辺毎に分割してプリズム7を配置しても良い。
発電部82の入射光側に配置するプリズム7の代わりに光透過性材料からなる見返しリングを配置しても良い。見返しリングはプリズムに比べて発電部82への入射光量が若干減少するが、消費電力量が少ない時計を駆動するに充分な発電電力が得られている。
この発明の実施の形態にかかる太陽電池付電子時計の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態にかかる太陽電池付電子時計のプリズム周辺を拡大して示す断面図である。 この発明にかかる他の実施の形態の太陽電池付電子時計におけるプリズムを示す斜視図である。 この発明にかかる他の実施の形態の太陽電池付電子時計におけるプリズムを示す断面図である。 この発明にかかる実施の形態の太陽電池付電子時計における太陽電池を示す斜視図である。
符号の説明
1 カバーガラス
2 外胴
4 リュウズ
5 文字板
7 プリズム
8 太陽電池
71 光出力面
72 第1入射面
73 第2入射面
74 反射面

Claims (6)

  1. 側面に外部操作部材が取付られた外胴と、該外胴の上面に固定されたカバーガラスと、短辺と長辺とを有する帯状の基板表面に発電部が形成された太陽電池と、該発電部の短辺が時刻表示部材の表面に対して垂直に配設された太陽電池付電子時計において、
    前記発電部の長辺の一方の辺は前記時刻表示部材下方の前記外部操作部材の上端面近傍まで伸長させ、前記発電部の長辺の他方の辺は前記カバーガラス近傍に位置させる
    ことを特徴とする太陽電池付電子時計。
  2. 前記発電部の受光面側に光透過性部材からなるプリズムを配置する
    ことを特徴とする請求項1記載の太陽電池付電子時計。
  3. 前記プリズムの断面形状は、
    前記発電部と対向する光出力面と、該光出力面の上辺と所定の俯角をなす少なくとも1つの入射面と、前記光出力面の下辺に設ける底面と、該底面から所定の仰角をなす反射面とを有する
    ことを特徴とする請求項2記載の太陽電池付電子時計。
  4. 前記発電部の前記短辺方向の長さの発電領域の断面位置と、前記プリズムの前記反射面の断面位置とはほぼ同じである
    ことを特徴とする請求項3記載の太陽電池付電子時計。
  5. 前記プリズムの前記入射面と前記反射面との接点の位置が、前記発電領域の上部より下の断面位置であり、
    前記プリズムの前記底面の位置と前記発電領域の下部の断面位置がほぼ同じである
    ことを特徴とする請求項4に記載の太陽電池付電子時計。
  6. 前記プリズムの前記反射面に反射膜を設ける
    ことを特徴とする請求項3に記載の太陽電池付電子時計。
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