JP6117656B2 - ソーラーセル付電子時計 - Google Patents

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Description

本発明は、受光した太陽光などの光を光電変換するソーラーセル(太陽電池)を備え、該ソーラーセルで得られた発電電力を時計駆動源として利用するソーラーセル付電子時計に関する。
ソーラーセルで得られた発電電力を時計駆動源として利用するソーラーセル付電子時計では、例えば、ソーラーセルを半透過性の文字板の背面側に配置したり、ソーラーセルを文字板表面上の外周部周囲に略垂直に配置した構造が従来より知られている。しかしながら、このようなソーラーセルの配置構造では、ソーラーセルの濃紺色が風防ガラスを通して見えるため、美的外観が損なわれる。また、ソーラーセルを文字板表面上の外周部周囲に略垂直に配置するので、風防ガラスから時刻表示面である文字板までの距離が長くなりすぎて、時刻表示面が奥の方に見えてしまい、表示の視認性も低下する問題があった。
このため、ソーラーセルが風防ガラスの外側から見えないようにするために、例えば、特許文献1には、非透過性の文字板の外周縁部近傍の背面側に、発電面を外側に向けたソーラーセルを略垂直に配置するとともに、ソーラーセルの発電面の前方側に傾斜した反射板を配置し、文字板の外周側に設けた透過部を通して入射した光を、反射板で反射させてソーラーセルの発電面に導くようにした構造が開示されている。なお、この反射板は文字板よりも下側に配置されている。
実開昭62−16491号公報
特許文献1の構造では、文字板表面に対して高い入射角で入射した光(文字板表面に対して略垂直方向から入射する光)は、傾斜した反射板で効率よく反射されて、ソーラーセルの発電面に導かれる。
ところで、特許文献1の構造を有する時計が腕時計タイプの場合、この時計を腕に装着しているときの腕の位置や太陽等の光源の位置などによっては、文字板表面に対して低い入射角で光が入射することがある。この場合には、文字板の背面側に配置した反射板への入射光が低減されて、ソーラーセルの発電面へ光を効率よく導光させることができなくなる。このため、ソーラーセルの発電効率が低下する。
そこで、本発明は、文字板表面に対して低い入射角で光が入射する場合でも、ソーラーセルの発電面へ光を効率よく導光させることができるソーラーセル付電子時計を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明に係るソーラーセル付電子時計は、文字板の背面側周囲に、発電領域が表面に形成された帯状のソーラーセルが前記文字板に対して略垂直に配置されたソーラーセル付電子時計において、前記文字板の外周縁部側と外装ケースの内周面との間に配置された、光透過性を有する材料で形成された見返しリングを備え、前記見返しリングは、少なくとも上部側が前記文字板の表面よりも上側に位置し、かつ前記外装ケースの内周面側との間に第1の空間を有し、上部側が内側に傾斜した第1の反射面と、少なくとも下部側が前記文字板の表面よりも下側に位置し、かつ前記文字板の外周縁部の背面側と前記外装ケースの内周面との間に形成された第2の空間内の上部側において下部側が前記ソーラーセル側に向けて傾斜した第2の反射面と、を有し、前記第1の反射面は、前記第1の空間内にある媒体と前記見返しリングを形成する材料との屈折率の違いによって、前記見返しリングの前記文字板側の見返し面からある入射角で入射した光を、前記第1の反射面の界面で前記ソーラーセル側又は前記第2の反射面側に反射させ、前記第2の反射面は、前記第2の空間内にある媒体と前記見返しリングを形成する材料との屈折率の違いによって、前記見返しリングの前記文字板側の見返し面からある入射角で入射した光又は前記第1の反射面で反射した光を、前記第2の反射面の界面で前記ソーラーセル側に反射させ、前記文字板の上方側又は/及び斜め上方側から入射する光を、前記第1、第2の各反射面のうちの少なくとも一つの反射面で前記ソーラーセル側に反射させて、その反射光を前記ソーラーセルの前記発電領域に導光させることを特徴としている。
本発明に係るソーラーセル付電子時計によれば、文字板表面に対して低い入射角から高い入射角で見返しリング内に光が入射する状況においても、入射光を見返しリングの第1の反射面又は/及び第2の反射面でソーラーセル側に反射させて、文字板4よりも下側に垂直に配置されているソーラーセルの発電領域に効率よく導光させることができる。
これにより、ソーラーセル(発電領域)の発電量が安定し、かつ発電量も増やすことができる。
本発明の実施形態1に係るソーラーセル付電子時計の表面側(文字板側)を示す平面図。 図1のA−A線断面図。 ソーラーセルを示す斜視図。 ソーラーセルを平面状に開いた状態を示す図。 見返しリングを示す斜視図。 中枠を示す斜視図。 中枠の傾斜面に形成した突起部に見返しリングの底面が当接した状態を示した断面図。 見返しリング内に入射した光がソーラーセルの発電領域に導光されるまでの光路を示した図。 本発明の実施形態2における中枠付近を示す断面図。 本発明の実施形態2における中枠を示す斜視図。 実施形態2における、中枠の傾斜面に形成した突起部に見返しリングの底面が当接した状態を示した断面図。 実施形態3における操作ボタンの棒状操作部の配置状態を示す断面図。 本発明の実施形態4における見返しリング付近を示す断面図。 本発明の実施形態5における見返しリング付近を示す断面図。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1に係るソーラーセル付電子時計の表面側(文字板側)を示す平面図、図2は、図1のA−A線断面図である。なお、本実施形態におけるソーラーセル付電子時計は、ソーラーセル(太陽電池)で得られた発電電力を時計駆動源として利用し、指針(時針、分針、秒針)で時刻を表示する腕時計タイプの例である。
(ソーラーセル付電子時計の全体構成)
図1、図2に示すように、本実施形態のソーラーセル付電子時計1は、外装ケース(時計ケース)2の表面側に設けた風防ガラス3(図2参照)の内側に円板状の文字板4が設置されており、文字板4上の中心には指針(時針5、分針6、秒針7)が同軸上に設置されている。外装ケース2内の文字板4の外周縁部近傍には、後述する導光機能を有する見返しリング9が配設されている。
外装ケース2内の文字板4の背面側と裏蓋10との間には、時計ムーブメント11、時計ムーブメント11を駆動させるための時計回路基板12、時計ムーブメント11の外周面側に垂直に配置されたソーラーセル8、ソーラーセル8と時計回路基板12の電極とを電気的に接続する板状の接続バネ13、時計ムーブメント11と時計回路基板12の下面側(裏蓋10側)を押さえて保持する回路押さえ板14等が組み込まれている。
時計ムーブメント11の外周面側に垂直に配置されたソーラーセル8の外周側(光発電領域8b側)と外装ケース2の内周面との間に形成された空間(第2の空間)A1には、略リング状の中枠15が設置されている。中枠15は、見返しリング9の下面側、外装ケース2の内周面、回路押さえ板14、及び時計ムーブメント11と時計回路基板12の外周側下面等で位置決めされて保持されている。本発明の特徴である中枠15の詳細については後述する。
また、文字板4の時刻表示「3時」側(図1の右側)に位置する外装ケース2の外側面には、外部操作部材であるリューズ16が設置されており、このリューズ16と連結された棒状操作部である巻真16aは、時計ムーブメント11内部の輪列に接続されている。
(ソーラーセル8の構成)
図3は、ソーラーセル8を示す斜視図、図4は、ソーラーセル8を平面状に開いた状態を示す図である。
図3、図4に示すように、ソーラーセル8は、PETフィルム製のベース基板8a上にアモルファスシリコン層等を形成した細長い帯状のソーラーセルであり、可撓性を有し、太陽光等の光を受光して発電を行う光発電領域8b、及び該光発電領域8bの背面側の側端部に、ソーラーセル8で発生する電力を取出す端子としての取出し電極8c,8dが配置されている。
ソーラーセル8は、文字板4の外周縁部の下側に位置する時計ムーブメント11の外周面に垂直に配置され(図2参照)、光発電領域8bが外側(中枠15側)を向くようにして保持している。また、帯状のソーラーセル8を時計ムーブメント11の外周面に保持した際に、図3に示したように、ソーラーセル8の両端部8e,8fの間に隙間を設けて、この両端部8e,8fの間に、時計ムーブメント11側に接続される巻真16aを通すようにしている。これにより、ソーラーセル8に巻真16aを通すための孔を設ける必要がなくなる。
取出し電極8c,8dは、接続バネ13を介して時計回路基板12の電極(不図示)に電気的に接続されており、ソーラーセル8からの発電電力は二次電池(不図示)に蓄電された後に、時計回路基板12の回路部や時計ムーブメント11の指針駆動モータ等に供給される。
(見返しリング9の構成)
図2、図5に示すように、見返しリング9は、光透過性を有する樹脂材によって略リング状に樹脂成形されたものであり、内側(文字板4側)の略垂直な見返し面9aと、外側(外装ケース2側)に形成された外側傾斜面9b及び傾斜した底面9cを有している。本発明の特徴である見返しリング9の外側傾斜面9bと底面9cの詳細については後述する。
外側傾斜面9bは文字板4よりも上側に位置し、底面9cは文字板4よりも下側に位置している。なお、外側傾斜面9bの下部側と底面9cの上部側は、文字板4と略同一平面付近に位置している。
見返しリング9の見返し面9aは、この見返し面9aに形成した段部9dによって文字板4の外周縁部に保持され、この段部9dより下側が文字板4の下方側に位置している。なお、見返し面9aの段部9dよりも下側を下側内周面9a’とする。この下側内周面9a’の長さは、見返し面9aの長さの半分程度である。また、見返しリング9の平面状の上面9eは風防ガラス3の内面に当接している。
見返しリング9の外側傾斜面9bの下端と底面9cの上端とが接している縁部9fは、文字板4の表面よりも少し下側に位置するようにして、外装ケース2の内周面に当接している。また、外側傾斜面9bと外装ケース2の垂直な内周面2aとの間には、空間(第1の空間)A2が形成されている。
(中枠15の構成)
図2、図6に示すように、中枠15は、樹脂材によって略リング状に樹脂成型されたものである。中枠15の内周面には傾斜面15aが形成されており、見返しリング9の底面9cが位置する空間A1の対向側に、垂直に配置したソーラーセル8の光発電領域8bが位置している。傾斜面15aの表面には、反射率の高い金属薄膜等の反射膜15b(図2参照)が真空蒸着法などでコーティングされている。
中枠15の傾斜面15aの傾斜角(外装ケース2の垂直な内周面2aに沿った直線方向を傾斜角0度とする)は、例えば50〜75度程度の範囲に設定されており、上記した見返しリング9の底面9cから出射してこの傾斜面15a(反射膜15b)で反射した光が、垂直に配置した前方のソーラーセル8(光発電領域8b)に入射するようにしている。中枠15の傾斜面15aの上部側に、見返しリング9の底面9cが対向している。
なお、中枠15を金属材料で形成している場合には、傾斜面15aの表面に反射率の高い金属をメッキ処理して反射膜を形成してもよく、更に、傾斜面15aの表面を鏡面仕上げとして、反射面として機能させるようにしてもよい。
中枠15の傾斜面15aには、周方向に沿って等間隔で表面が傾斜した突起部15cが一体に複数形成されている。各突起部15cの傾斜表面上には、図7に示すように、見返しリング9の底面9cが当接され、見返しリング9の下部側を位置決めして保持している。このように、傾斜面15aに形成した各突起部15cをリング9の底面9cに当接させて保持しているので、この当接面以外ではリング9の底面9cと中枠15の傾斜面15aとの間に空間が設けられる。また、この傾斜した突起部15cの表面にも反射率の高い金属薄膜等の反射膜が真空蒸着法などでコーティングされている。
また、中枠15の巻真16aが貫通する部分には貫通孔15dが形成されている。
(見返しリング9の外側傾斜面9b、底面9cの詳細構成)
上記したように、底面9cと中枠15の傾斜面15a側との間には空間A1が形成されており、また、外側傾斜面9bと外装ケース2の垂直な内周面2aとの間にも空間A2が形成されている(図2参照)。これらの空間A1,A2内には空気が満たされている。
外側傾斜面9bの先端側(縁部9fと反対側)は、内側(外装ケース2の内周面2aから離れる側)に傾斜している。外側傾斜面9bの傾斜角(外装ケース2の垂直な内周面2aに沿った直線方向を傾斜角0度とする)は、ソーラーセル付電子時計1のサイズや見返しリング9の大きさ等によって変化するが、例えば10〜40度程度の範囲で設定するのが好ましい。
外側傾斜面9bには、反射率の高い金属薄膜等の反射膜はコーティングされておらず、空気と接する界面を有している。また、樹脂材料からなる見返しリング9の屈折率は空気よりも大きい。
底面9cの先端側(縁部9fと反対側)は、斜め下方側(垂直に配置されているソーラーセル8の上部側)に傾斜している。底面9cの傾斜角(外装ケース2の垂直な内周面2aに沿った直線方向を傾斜角0度とする)は、ソーラーセル付電子時計1のサイズや見返しリング9の大きさ等によって変化するが、例えば30〜60度程度の範囲で設定するのが好ましい。
底面9cには、反射率の高い金属薄膜等の反射膜はコーティングされておらず、空気と接する界面を有している。
本実施形態に係るソーラーセル付電子時計1は上記のように構成されており、このソーラーセル付電子時計1を腕に装着したときの姿勢状態や太陽などの光源の位置によって、例えば図8に示したように、風防ガラス3の表面に対してある入射角(例えば、風防ガラス3の法線方向を入射角90度としたときに、入射角45度付近を含む所定範囲)で見返し面9aから見返しリング9内に入射した光L1は、大部分は外側傾斜面9bから出射することなく(見返しリング9の屈折率と空気の屈折率が異なるため)、外側傾斜面9bの界面で略全反射し、下側内周面9a’から出射して、ソーラーセル8の光発電領域8bに入射する。
また、光L1よりも低い入射角で見返し面9aから見返しリング9内に入射した光L2は、外側傾斜面9bの界面で底面9c側に反射(見返しリング9の屈折率と空気の屈折率が異なるため)する。そして、見返しリング9内を透過して底面9cに入射した光の一部はこの底面9cを出射し、出射しなかった残りの光(点線で示した矢印)を底面9cの界面で下側内周面9a’側に反射(見返しリング9の屈折率と空気の屈折率が異なるため)して、下側内周面9a’を通してソーラーセル8の光発電領域8bに入射する。
一方、底面9cを出射した一部の光は、中枠15の傾斜面15a(反射膜15b)に入射して、この傾斜面15a(反射膜15b)でソーラーセル8側に反射し、ソーラーセル8の光発電領域8bに入射する。このように、中枠15の傾斜面15a(反射膜15b)は反射面(第3の反射面)として機能する。
また、光L1よりも高い入射角で見返し面9aから見返しリング9内に入射した光L3は、見返しリング9内を透過して底面9cに入射する。底面9cに入射した光の一部はこの底面9cを出射し、出射しなかった残りの光(点線で示した矢印)を底面9cの界面で下側内周面9a’側に反射(見返しリング9の屈折率と空気の屈折率が異なるため)して、下側内周面9a’を通してソーラーセル8の光発電領域8bに入射する。
一方、底面9cを出射した一部の光は、中枠15の傾斜面15a(反射膜15b)に入射して、この傾斜面15a(反射膜15b)でソーラーセル8側に反射し、ソーラーセル8の光発電領域8bに入射する。
このように、見返しリング9の屈折率と空気の屈折率が異なっているため、外側傾斜面9bの表面に反射膜をコーティングすることなく外側傾斜面9bの界面を反射面(第1の反射面)として機能させることができ、同様に底面9cの表面に反射膜をコーティングすることなく底面9cの界面を反射面(第2の反射面)として機能させることができる。
よって、外側傾斜面9bと底面9cに反射膜をコーティングすることなく反射面として機能させることができるので、見返しリング9の製造コストを抑えることができる。
更に、光L3よりも高い入射角(図8では、入射角が略90度)で上面9eから見返しリング9内に入射した光L4は、見返しリング9内を透過して底面9cから出射する。このように、上面9e側から高い入射角(図8では略90度)で見返しリング9内に入射した光L4は、底面9cの界面で殆ど反射することなく上面9eと対向位置にある底面9cから出射する。
そして、底面9cから出射した光は中枠15の傾斜面15a(反射膜15b)に入射して、この傾斜面15a(反射膜15b)でソーラーセル8側に反射し、ソーラーセル8の光発電領域8bに入射する。
このように、本実施形態のソーラーセル付電子時計1は、反射面として機能する外側傾斜面9b(第1の反射面)と底面9c(第2の反射面)を備えた見返しリング9の下側に、反射膜15bをコーティングした傾斜面15a(第3の反射面)を有する中枠15を設置している。よって、この構成により、風防ガラス3の表面に対して低い入射角から高い入射角で見返しリング9内に光が入射する状況においても、入射光を見返しリング9の外側傾斜面9b又は/及び底面9cの界面でソーラーセル8側に反射させ、又は中枠15の傾斜面15a(反射膜15b)でソーラーセル8側に反射させて、文字板4よりも下側に垂直に配置されているソーラーセル8の光発電領域8bに効率よく導光させることができる。
これにより、ソーラーセル8(光発電領域8b)の発電量が安定し、かつ発電量も増やすことができる。
〈実施形態2〉
図9に示した本実施形態のソーラーセル付電子時計1aでは、ソーラーセル付電子時計の文字板4の幅(径方向の大きさ)が、図1、図2に示した実施形態1の例よりも大きく形成され、外観全体の幅が大きくなっている。なお、実施形態1と同一機能を有する部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
一般的に文字板の幅が大きくなると、内部の時計ムーブメントもそれに応じて幅を変化させたものに変更する必要がある。しかしながら、本実施形態では、図9、図10に示したように、文字板4の幅(径方向の大きさ)に応じて、中枠15の径方向の幅を長く、更に、文字板4の幅に応じて中枠15の底部周面15eの径方向の幅を長く形成している。文字板4の背面側に配置した時計ムーブメント11の径方向の幅は、文字板4の幅が大きい場合でも変更していない(図2に示した実施形態1の場合と同様の幅である)。なお、見返しリング9の形状は実施形態1と略同様である。
図10に示すように、見返しリング9の底面9cが当接する中枠15の傾斜した突起部15cは、中枠15の底部周面15eの先端まで延びている。突起部15cは、傾斜面15aの周方向に沿って等間隔で一体に複数形成されている。また、傾斜面15aの表面には、実施形態1と同様に、反射率の高い金属薄膜等の反射膜15b(図9参照)が真空蒸着法などでコーティングされている。
図11に示すように、傾斜した突起部15cの上部側に見返しリング9の底面9cが当接している。また、この傾斜した突起部15cの表面にも反射率の高い金属薄膜等の反射膜15fが真空蒸着法などでコーティングされている。
このように、本実施形態のソーラーセル付電子時計1aでは、文字板4の幅を大きくした場合でも、文字板4の背面側に配置した、外周面にソーラーセル8を垂直に設けた時計ムーブメント11の幅方向(径方向)の大きさ変更することなく、中枠15の形状のみを変更するだけで対応することができる。なお、場合によっては見返しリング9の形状も少し変更する。
よって、文字板4の幅を大きくした場合でも、時計ムーブメント11の共通化を図ることができ、コストを低減化することができる。
〈実施形態3〉
図12に示すように、本実施形態のソーラーセル付電子時計1bは、リューズ16(図1参照)の他に、例えばストップウオッチのON/OFF操作等を行うための操作ボタン20を有している。この操作ボタン20はプッシュボタン式のスイッチである。他の構成は実施形態2のソーラーセル付電子時計と同様である。なお、実施形態1、2と同一機能を有する部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図12に示すように、操作ボタン20と一体的に形成された棒状操作部20aの先端側は、外装ケース2と中枠15に形成した各貫通孔を通して、中枠15の傾斜面15aや見返しリング9の底面9c等が位置している空間A1内まで延びている。なお、見返しリング9の底面9cは空間A1内の上部側に位置し、棒状操作部20aは第2傾斜面9cの下方側に位置しているので、空間A1内で棒状操作部20aが見返しリング9の底面9cと干渉することはない。
また、この空間A1内には、回路抑え板14の先端側に形成された板状弾性部14aと、板状弾性部14aの下部側に形成された接点突起部14bが配置されており、板状弾性部14aの上部側の側面には棒状操作部20aの先端が略接している。垂直に折り曲げられた板状弾性部14aの下部は、中枠15の底部周面15eの内側周面に接している。
そして、操作者の操作によって操作ボタン20が内側に押し込まれると、棒状操作部20aの先端が板状弾性部14aを押圧することで、板状弾性部14aがソーラーセル8側に弾性変形する。板状弾性部14aの弾性変形によって、接点突起部14bが時計回路基板12側の接点部(不図示)に電気的に接するように構成されている。これにより、時計回路基板12に操作信号(ON信号)が入力されて、時計ムーブメント11が操作ボタン20の押し込み操作に応じて駆動される。
このように、リューズ16の他に操作ボタン20(棒状操作部20a)を有している場合でも、見返しリング9やソーラーセル8に棒状操作部20aを通すための貫通孔を設けることなく、空間A内に棒状操作部20aを容易に配置することができる。
〈実施形態4〉
図13は、本実施形態に係るソーラーセル付電子時計1cの見返しリング付近を示す断面図である。なお、実施形態1と同一機能を有する部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
例えば、実施形態1の構成よりも時計ムーブメント11(文字板4)の径方向の寸法が大きく、かつデザインの制約上、外装ケース2の幅を大きくとることができない場合には、時計ムーブメント11(文字板4)と外装ケース2の内周面との間にある見返しリング9の幅(径方向の大きさ)を狭めなくてはならない。
なお、見返しリング9の幅(径方向の大きさ)を狭めた場合には、外側傾斜面9bの傾斜角度が変更されてしまう。このため、外側傾斜面9bの傾斜角度が適切な傾斜角度からずれると、外側傾斜面9bで全反射して下側内周面9a’側に向かう光が減少する。このため、ソーラーセル8の光発電領域8bに入射する光量が減少する。
そこで、図13に示す本実施形態のソーラーセル付電子時計1cのように、見返しリング9の外側傾斜面9bの傾斜角度は変更することなく、実施形態1の場合と同様に適切な傾斜角度に維持した状態とする。そして、見返しリング9の狭めた幅の大きさに応じて、外側傾斜面9bの下端と傾斜した底面9cの上端とが接している縁部9fを、文字板4に対して垂直に切断して垂直面とする。
そして、この垂直面状に形成された縁部9fの位置に合わせて、中枠15の傾斜面15aの上部を垂直面15a’とし、この垂直面15a’に垂直面状の縁部9fの中央から下側を当接させて保持する。垂直面状の縁部9fは、上部側が文字板4よりも上側に位置し、下部側が文字板4よりも下側に位置している。
なお、見返しリング9の垂直面状の縁部9fに中枠15の垂直面15a’の全面を当接させるように、垂直面15a’を上側に長くしてもよい。
また、中枠15の垂直面15a’の表面にも反射膜15gがコーティングされており、見返し面9aから見返しリング9内を通して垂直面状の縁部9fの下部側に入射した光を、この反射膜15gで下側内周面9a’側に反射させることができる。下側内周面9a’から出射した光は、ソーラーセル8の光発電領域8bに入射する。本実施形態では、中枠15の垂直面15a’の表面に反射膜15gをコーティングすることで、上部反射面が形成されている。
このように、見返しリング9の幅(径方向の大きさ)が狭めらている場合でも、見返しリング9の垂直面状に形成された縁部9fを、中枠15の傾斜面15aの上部の垂直面15a’で保持し、かつ垂直面15a’の表面にも反射膜15gをコーティングすることで、適切な傾斜角度に設定されている外側傾斜面9bの傾斜角度を維持し、かつ垂直面状の縁部9fに入射した光をソーラーセル8の光発電領域8b側に効果的に反射させることができる。
よって、見返しリング9の幅(径方向の大きさ)が狭めらている場合でも、見返しリング9の見返し面9a側から入射した光をソーラーセル8の光発電領域8bに効率よく導光させることができる。
〈実施形態5〉
図14は、本実施形態に係るソーラーセル付電子時計1dの見返しリング付近を示す断面図である。なお、実施形態1、4と同一機能を有する部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図14に示すように、例えばデザイン的に、見返しリング9の見返し面9aを傾斜させて、見返し面9aの幅を大きくした場合に、幅を広くした見返し面9aに入射する光をより有効に利用することが望ましい。
そこで、図14に示した本実施形態のソーラーセル付電子時計1dのように、見返しリング9の外側傾斜面9bの傾斜角度は、実施形態1の場合と同様に適切な傾斜角度に維持した状態とし、更に、外側傾斜面9bの下端と傾斜した底面9cの上端とが接している縁部9fを、文字板4に対して垂直に切断して垂直面とする。
そして、この垂直面に形成された縁部9fの位置に合わせて、中枠15の傾斜面15aの上部を垂直面15a’とし、この垂直面15a’に垂直面状の縁部9fを当接させて保持する。垂直面状の縁部9fは、上部側が文字板4よりも上側に位置し、下部側が文字板4よりも下側に位置している。
また、中枠15の垂直面15a’の表面にも反射膜15gがコーティングされており、見返し面9aから見返しリング9内を通して垂直面状の縁部9fに入射した光を、この反射膜15gで下側内周面9a’側に効果的に反射させることができる。下側内周面9a’から出射した光は、ソーラーセル8の光発電領域8bに入射する。本実施形態では、中枠15の垂直面15a’の表面に反射膜15gを形成することで、上部反射面が形成されている。
このように、見返しリング9の見返し面9aを傾斜させ、見返し面9aの幅を大きくして外光を効果的に入射させるようにした場合でも、見返しリング9の垂直面状に形成された縁部9fを、中枠15の傾斜面15aの上部の垂直面15a’で保持し、かつ垂直面15a’の表面に反射膜15gをコーティングすることで、垂直面状の縁部9fに入射した光をソーラーセル8の光発電領域8b側に効果的に反射させることができる。よって、ソーラーセル8の光発電領域8bに効率よく導光させることができる。
1〜1d ソーラーセル付電子時計
2 外装ケース
4 文字板
8 ソーラーセル
8b 光発電領域
9 見返しリング
9a 見返し面
9b 外側傾斜面
9c 底面
9f 縁部
11 時計ムーブメント
15 中枠
15a 傾斜面
15a’ 垂直面
15b、15f、15g 反射膜
15c 突起部
A1 空間(第2の空間)
A2 空間(第1の空間)

Claims (6)

  1. 文字板の背面側周囲に、発電領域が表面に形成された帯状のソーラーセルが前記文字板に対して略垂直に配置されたソーラーセル付電子時計において、
    前記文字板の外周縁部側と外装ケースの内周面との間に配置された、光透過性を有する材料で形成された見返しリングを備え、
    前記見返しリングは、
    少なくとも上部側が前記文字板の表面よりも上側に位置し、かつ前記外装ケースの内周面側との間に第1の空間を有し、上部側が内側に傾斜した第1の反射面と、
    少なくとも下部側が前記文字板の表面よりも下側に位置し、かつ前記文字板の外周縁部の背面側と前記外装ケースの内周面との間に形成された第2の空間内の上部側において下部側が前記ソーラーセル側に向けて傾斜した第2の反射面と、を有し、
    前記第1の反射面は、前記第1の空間内にある媒体と前記見返しリングを形成する材料との屈折率の違いによって、前記見返しリングの前記文字板側の見返し面からある入射角で入射した光を、前記第1の反射面の界面で前記ソーラーセル側又は前記第2の反射面側に反射させ、
    前記第2の反射面は、前記第2の空間内にある媒体と前記見返しリングを形成する材料との屈折率の違いによって、前記見返しリングの前記文字板側の見返し面からある入射角で入射した光又は前記第1の反射面で反射した光を、前記第2の反射面の界面で前記ソーラーセル側に反射させ、
    前記文字板の上方側又は/及び斜め上方側から入射する光を、前記第1、第2の各反射面のうちの少なくとも一つの反射面で前記ソーラーセル側に反射させて、その反射光を前記ソーラーセルの前記発電領域に導光させることを特徴とするソーラーセル付電子時計。
  2. 前記第2の空間に配置された、前記見返しリングと当接して保持する中枠を備え、
    前記中枠は、前記第2の空間内で前記ソーラーセルと対向する内面側に、上部側が外側に傾斜した第3の反射面を有し、
    前記第3の反射面は、前記見返しリングの上面側又は前記見返し面側から該見返しリング内に入射し前記第2の反射面から出射した光又は前記第1の反射面で反射して前記第2の反射面から出射した光を、前記ソーラーセル側に反射させることを特徴とする請求項1に記載のソーラーセル付電子時計。
  3. 前記媒体は空気であり、前記見返しリングを形成する材料の屈折率は前記空気よりも高いことを特徴とする請求項1又は2に記載のソーラーセル付電子時計。
  4. 前記見返しリングの前記第1の反射面の、前記文字板の表面と略同一平面上に位置する領域を前記文字板に対して垂直な面とし、
    この垂直な面に、前記第2の反射面の上部側に形成した垂直面状の上部反射面を当接させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のソーラーセル付電子時計。
  5. 前記ソーラーセルは、時計ムーブメントの外周面に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のソーラーセル付電子時計。
  6. 前記第3の反射面は、その表面が反射膜でコーティングされていることを特徴とする請求項2に記載のソーラーセル付電子時計。
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