JP6277298B2 - 電子時計 - Google Patents

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Description

本発明は、時計ムーブメントを駆動させる時計駆動部の回路基板を有する電子時計に関する。
従来、ボタン電池等の一次電池を搭載しこの一次電池の電力を時計駆動源とする時計ムーブメントを有するクォーツ時計が知られているが、近年、ソーラーセルで得られた発電電力を時計駆動源として利用するソーラーセル付電子時計が増えている。
ソーラーセルで得られた発電電力を時計駆動源として利用するソーラーセル付電子時計では、例えば、ソーラーセルを半透過性の文字板の背面側に配置する構造が従来知られているが、このようなソーラーセルの配置構造では、文字板を半透過性の材料で形成する必要があることから、文字板のデザイン等に制約が生じる。
そこで、このような文字板のデザイン制約を解消するために、例えば、特許文献1には、文字板の外周縁部周囲に、帯状のソーラーセルを略垂直に配置する構造のソーラーセル付電子時計が提案されている。
特許文献1のソーラーセル付電子時計では、文字板の外周縁部の外側周囲に垂直に配置された帯状のソーラーセルと回路基板との間に接続バネを設置して、接続バネの先端側をソーラーセルに弾性変位可能に圧接させている。これにより、ソーラーセルで得られた発電電力が、接続バネと回路基板を介して二次電池に蓄電される。
特開2013−29469号公報
特許文献1のようなソーラーセル付電子時計は、電池交換が不要という利点がある。そして、このようなソーラーセル付電子時計を、既存の一次電池を搭載する時計ムーブメントの改造により、小規模な開発、及び既存の時計ムーブメントと部品を共有化できれば、コストの面、及び開発期間の面でのメリットは大きい。
しかしながら、クォーツ時計用の回路基板をソーラーセル付電子時計用の回路基板に変更したりすると、時計ムーブメントの部品配置等に大幅な変更が生じ、小規模な開発や部品の共通化が難しいなどの問題があった。
そこで、本発明は、時計ムーブメントの外側に例えばソーラーセルなどを配置して新たな機能を盛り込む場合でも、時計ムーブメントに対して最小限の変更で対応することが可能な電子時計を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明に係る電子時計は、時計ムーブメントが外装ケース内で文字板の裏面側と裏蓋との間に配置された電子時計において、前記外装ケースの内周面に沿って前記文字板の外側に、垂直に配置されるか、又は前記文字板に対して所定の角度で傾けて配置される、帯状のソーラーセルを有し、前記外装ケースの内周面に沿って、前記ソーラーセルの端部が当接する当接部を設け、前記ソーラーセルに対して、前記外装ケースの外側の方向に膨らむ力が加わる位置に、前記当接部を配置したものである。
本発明に係る電子時計によれば、時計ムーブメントの外側に回路素子(例えばソーラーセル)を配置して新たな機能を盛り込んだ場合でも、時計ムーブメントを構成する回路基板に、回路基板を除いた時計ムーブメントの外形から突出するようにして回路素子に対応した回路基板突出部を形成することにより、最小限の変更で容易に対応することができる。
本発明の実施形態に係る電子時計の表面側(文字板側)を示す平面図。 図1のA−A線断面図。 本発明の実施形態に係る電子時計の分解斜視図。 ソーラーセルを示す斜視図。 本発明の実施形態に係る電子時計の文字板の「6時」付近を示す図。 (a)は、時計ムーブメントの文字板側を示す図、(b)は、時計ムーブメントの側面図、(c)は、時計ムーブメントの裏蓋側を示す図。 (a)は、回路基板の文字板側を示す図、(b)は、回路基板の裏蓋側を示す図。 (a)〜(d)は、ソーラーセルと接続バネの組み付け手順を示す図。 本実施形態に係る電子時計の文字板の「6時」付近を示す拡大図。 (a)は、外装ケース内への時計ムーブメントの組み付けを示す図、(b)は、接続バネで電気的に接続されたソーラーセルと回路基板突出部の接続端子部付近を示す断面図。 (a)〜(c)は、文字板と指針の組み付け手順を示す図。 文字板の裏面を示す斜視図。 外装ケース内の4箇所の接着領域を示す斜視図。 風防部材を外装ケースの内周面に溶着した状態を示す図。 (a)は、ソーラーセル当接部材を、外装ケースの内側周面に形成した溝部に圧入した状態を示す図、(b)は、ソーラーセルの先端部をソーラーセル当接部材の側面に当接させて、ソーラーセルを外装ケースの内側周面に沿って当接させた状態を示す図、(c)は、ソーラーセルの先端部を、溝部内に少し突出する程度に位置させている状態を示す図。 (a)は、ソーラーセル当接部材でソーラーセルの両先端部を保持した状態を示す斜視図、(b)は、ソーラーセル当接部材でソーラーセルの両先端部を保持した状態を示す平面図。 見返しリングの下面にシボを設けた状態を示す図。 風防部材と別体に形成された見返しリングを示す図。 見返しリングと文字板の外周部に、光反射率の高い反射層を設けた状態を示す図。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電子時計の表面側(文字板側)を示す平面図、図2は、図1のA−A線断面図、図3は、本実施形態に係る電子時計の分解斜視図である。なお、本実施形態における電子時計は、ソーラーセル(太陽電池)で得られた発電電力を時計駆動源として利用し、指針(時針、分針、秒針)で時刻を表示するソーラーセル付腕時計の例である。
また、本実施形態では、一次電池で駆動される時計ムーブメントを、ソーラーセルを用いて二次電池で駆動するように改造したものである。
(電子時計の全体構成)
図1〜図3に示すように、本実施形態の電子時計(ソーラーセル付腕時計)1は、外装ケース2の表面側に設けた風防部材3の内側に円板状の文字板4が設置されており、文字板4上の中心には指針(時針5、分針6、秒針7)が同軸上に設置されている。外装ケース2は樹脂材によって一体成形されており、風防部材3は透明樹脂材によって形成されている。風防部材3の外周縁部近傍の内側周囲には、見返しリング8(図2参照)が一体に形成されている。
外装ケース2は、裏蓋部分も一体成形した構造であり、外装ケース2内の底部に形成した凹部2a(図3参照)と文字板4の裏面との間に、時計ムーブメント9が配置される。なお、外装ケース2に別体で形成した裏蓋を嵌合させた構成でもよい。
外装ケース2の内側周面には、文字板4の外周縁部の外側周囲に位置するようにして帯状のソーラーセル11が垂直に配置されている。ソーラーセル11の取出し電極11d,11e(図4参照)と回路基板10は、薄板状の導電性部材からなる接続バネ12a,12bによって電気的に接続されている(詳細な接続構造については後述する)。
接続バネ12a,12bの両端側は、弾性力が得られるように斜め上方側に向けて曲げられている。
また、文字板4の「3時」(図1の右側)に位置する外装ケース2の外側面には竜頭(リューズ)13が配置されており、この竜頭13に連結された巻真14は、時計ムーブメント9の内部まで伸びている。
(ソーラーセル11の構成)
図4に示すように、ソーラーセル11は、PETフィルム製のベース基板11aにアモルファスシリコン層等を形成した細長い帯状の可撓性を有するソーラーセル(太陽電池)であり、太陽光等の光を受光して発電を行う一方の面側の発電領域11b、及びこの発電領域11bの中央部から下側に突出した突出部11cに取出し電極11d,11eが設けられている。
帯状のソーラーセル11は、図5に示すように、外装ケース2の内側周面に沿って、中央部の突出部11cが文字板4の「6時」付近に保持されるようにして垂直に配置されている。ソーラーセル11の両端側は、文字板4の「6時」付近を中心にしてそれぞれ文字板4の「2時」近傍と文字板4の「10時」近傍に位置している。垂直に配置されたソーラーセル11は、見返しリング8と対向するようにして発電領域11bが内側(文字板4側)に向いている。
ソーラーセル11は可撓性を有しているので、図5のように両側を円弧状に湾曲させた場合には元の直線状態に戻ろうとする弾性力が作用し、外装ケース2の内側周面に沿って保持される。なお、図5では風防部材3を取り外している。
(時計ムーブメント9の構成)
図6(a),(b),(c)に、時計ムーブメント9を示す。なお、図6(a)は、時計ムーブメント9の表面側(文字板4側)を示した図、図6(b)は、その側面を示した図、図6(c)は、時計ムーブメント9の裏面側(文字板4と反対側)を示した図である。
時計ムーブメント9は、地板20、指針(時針5、分針6、秒針7)を複数の輪列21を介して駆動する駆動モータ(ステップモータ)22の駆動コイル22a、ソーラーセル11で発電された電力を蓄電する二次電池23、計時用の基準クロックを発振する水晶振動子24、複数の輪列21を保持した輪列受25、二次電池23を保持する二次電池押え部材26等を主要部品として備えている。なお、駆動モータ22は、駆動コイル21aの他にステータ、ロータ等を備えている。
なお、図6(a)〜(c)では省略したが、時計ムーブメント9の内部に先端側が繋がっている巻真14の外側端部には竜頭13(図3参照)が取り付けられている。
(回路基板10の構成)
図7(a),(b)に示すように、回路基板10の殆どは地板20内に配置されているが、回路基板10の一方側(図7(a)の右側、図7(b)の左側)の側端部(以下、「回路基板突出部」という)10aが地板20の側端面から突出している。
なお、図7(a)は、地板20の裏面と対向した面(以下、「表面」という)の回路基板10を示す平面図であり、図7(b)は、地板20の裏面と反対側の面(以下、「裏面」という)の回路基板10を示す平面図である。
回路基板10の地板20内に位置する部分(回路基板突出部10a以外の部分)には、時計ムーブメント9を駆動制御するための制御IC27等の複数の電子部品等が実装される。なお、図7では、これらの実装部品(制御IC27、水晶振動子24等)は図示せずに省略している。
回路基板10の回路基板突出部10aの表面(文字板4側の面)には、ソーラーセル11で得られた電源用や昇圧用などの2個のコンデンサ28等が実装されている。なお、コンデンサ28は、回路基板10の平面視で細長い外径形状であり、回路基板突出部10aの出っ張りを最小にするために、2個のコンデンサ28を、回路基板突出部10aの突出方向に対して略45度傾斜させて実装するように、実装パターンを形成している。また、回路基板突出部10aの裏面(文字板4と反対側の面)には、接続バネ12a,12b(図3等参照)の基板側端部が当接される2つの接続端子部29a,29bが設けられている。
なお、改造前の一次電池用のムーブメントにおける回路基板10の外形は、回路基板突出部10aを除いた外径形状であり、平面視で、地板20内に納まる大きさや配置位置である。本実施形態では、改造前の実装部品のレイアウトを略そのまま利用して共通化し、ソーラー化にともなって追加され、元の回路基板内に配置できないコンデンサ28と、2つの接続端子部29a,29bを、回路基板突出部10aに配置している。
仮に、コンデンサ28の長さ方向を、回路基板突出部10aの突出方向に平行に配置すると、図7に図示した回路基板突出部10aの出っ張り幅よりも、コンデンサ28の長さの方が長くなり、回路基板突出部10aの出っ張り幅を長くする必要がある。
また、コンデンサ28の長さ方向を、回路基板突出部10aの突出方向に直交する方向に直線状に並べて配置すると、接続端子部29a,29bとして必要な突出方向への突出量に加え、回路基板突出部10aは、突出方向に直交する方向の幅も大きくなり、その結果、回路基板突出部10aの面積が大きくなってしまう。
更に、接続端子部29a,29bとは反対側の面で、これらに平面的に重なる位置にコンデンサ28を実装することにより、回路基板突出部10aの強度が強くなり、接続端子部29a,29bによって回路基板突出部10aが押圧されて変形するのを防ぐことができる。
次に、電子時計1の上記した主要構成部品(風防部材3、時計ムーブメント9、ソーラーセル11、接続バネ12a,12b等)の外装ケース2内への組み付け手順を、図8〜図14を参照して簡単に説明する。
図8(a)、(b)に示すように、外装ケース2の内側周面近傍には、この内側周面に沿って湾曲した複数の凸部2bが一体に形成されており、この内側周面と凸部2bとの間の隙間に、ソーラーセル11を垂直に配置する。この際、外装ケース2内の底部に形成した凹状の接続バネ固定部2cの内側周面側に、ソーラーセル11の突出部11c(図9参照)を配置することで、ソーラーセル11が位置決めされて保持される。なお、ソーラーセル11の突出部11cが保持される接続バネ固定部2cの位置は、文字板4の「6時」付近に対応している。図9に示すように、外装ケース2の内側周面の、文字板4の「6時」付近には、ソーラーセル11の突出部11cに設けた取出し電極11d,11eが位置している。
そして、図8(c)、(d)に示すように、接続バネ固定部2cに設けた2つの突起部2d(図8(a)、(b)参照)に、接続バネ12a,12bに形成した孔12c(図3参照)を通し、更にその上から固定板30に形成した孔30a(図3参照)を通して、ビス31により固定板30を介して接続バネ12a,12bの平面部を接続バネ固定部2cに固定する。これにより、接続バネ12a,12bのソーラーセル側端部は、ソーラーセル11の取出し電極11d,11eに弾性力を付与して当接される(図10(b)参照)。
そして、図10(a)に示すように、時計ムーブメント9を外装ケース2内の底部の凹部2aに上方から嵌合して固定し、その後、巻真14の先端に竜頭13を取り付ける。この際、図10(b)に示すように、回路基板10の回路基板突出部10aに形成した各接続端子部29a,29bに、接続バネ12a,12bの基板側端部が弾性力を付与して当接される。これにより、ソーラーセル11の取出し電極11d,11eと回路基板突出部10aの接続端子部29a,29bは、接続バネ12a,12bを介して電気的に接続される。
そして、図11(a)、(b)に示すように、時計ムーブメント9を覆うように、文字板4を外装ケース2内に配置する。この際、図12に示すように、文字板4の裏面に形成した2本の位置決めピン37を時計ムーブメント9に設けた位置決め穴(不図示)に挿入し、文字板4の裏面の外周側に取り付けた4か所の円形状の両面接着テープ32を、図13に示す外装ケース2内の4箇所の接着領域2eに接着させる。これにより、文字板4が外装ケース2内の地板20周囲の所定位置に位置決めされて固定される。この状態ではまだ組み付け作業の途中なので、文字板4は仮固定の状態である。
なお、回路基板10は、接続バネ12a,12bによって、文字板4側に弾性力が付与されているが、文字板4を両面接着テープで外装ケース2に接着することにより、仮固定の状態でも、時計ムーブメント9に固定された文字板4が浮き上がらないようにすることができる。
そして、図11(c)に示すように、文字板4の中央開口部から突出した指針軸33に指針(時針5、分針6、秒針7)を嵌入する。
そして、図14に示すように、文字板4上から風防部材3を外装ケース2内に配置し、透明樹脂材からなる風防部材3の外周下側の角部3a周囲を、樹脂材からなる外装ケース2の内側周面の段部に超音波溶着し、外装ケース2内の文字板4側の表面を風防部材3で密閉する。これにより、図1、図2に示したような、主要構成部品(風防部材3、時計ムーブメント9、ソーラーセル11、接続バネ12a,12b等)が外装ケース2内に組み付けられた電子時計1が得られる。
上記した電子時計1では、太陽光等の光が風防部材3及び見返しリング8を通して垂直に配置したソーラーセル11(発電領域11b)に入射することで、発電領域11bで電力が得られる。そして、ソーラーセル11(発電領域11b)で得られた電力は、接続バネ12a,12b、接続端子部29a,29b等を介して二次電池23に蓄電され、回路基板10の回路部や時計ムーブメント9の指針駆動モータ等に供給される。
また、図14に示すように、見返しリング8の文字板4側の上部8aは所定の曲率半径を有する曲面に形成されている。このため、風防部材3に入射した光の一部は、この曲面状の上部8aでソーラーセル11側に反射して、発電領域11bに入射することで、受光効率を高めることができる。
また、上記したように、風防部材3と一体に形成されている見返しリング8の下面が文字板4の外周縁部周囲に当接して、文字板4を上から押さえつけている。これにより、回路基板10の回路基板突出部10aには、接続バネ12a,12bの基板端部側への弾性力によって上方側へ浮き上がるような力が作用しているが、見返しリング8による文字板4の押え付けによって、回路基板突出部10aの浮き上がりを確実に抑制することができる。
また、文字板4を外装ケース2に固定している両面接着テープ32自体に若干の弾力性(クッション性)を有しているので、時計ムーブメント9の厚さ、外装ケース2の高さ方向の寸法、風防部材3の高さ方向の寸法により、文字板4の高さ位置に多少誤差が有ってもこの誤差を吸収して精度よく固定することができる。なお、文字板4の固定に両面接着テープ32を用いたが、両面接着テープ32以外にもシリコン接着剤等の弾性のある接着剤を用いてもよい。
また、外装ケース2の内側周面に沿って帯状のソーラーセル11を垂直に配置しているので、風防部材3の上方から文字板4側を目視した場合でもソーラーセル11は目立ちにくく、更に、風防部材3の斜め上方から目視した場合には、見返しリング8がソーラーセル11の手前にあるので、ソーラーセル11は目立ちにくい。
更に、ソーラーセル11の取出し電極11d,11eが、文字板4の「6時」付近に配置している(図5、図9参照)。これは、この電子時計1を腕に装着して、風防部材3の上方から文字板4側を目視したときに、文字板4の「6時」付近に位置する外装ケース2の内側周面側が、外装ケース2によって死角になり易い。このため、図14に示すように、文字板4の外周部とソーラーセル11との間の隙間に位置している、接続バネ12a,12bのソーラーセル側端部を目立ちにくくすることができる。
ところで、上記した電子時計1において、時計ムーブメント9は、回路基板突出部10aを除き、一般的な汎用性のあるクォーツ時計用のものを略そのまま使用し、最小限の変更で時計ムーブメントのソーラーセル(太陽電池)化を図ったものである。
即ち、最小限の変更で一般的なクォーツ時計用の汎用性のある構造からソーラーセル(太陽電池)化を図るために、本実施形態では、上記したように、回路基板10に地板20から突出するようにして2個のコンデンサ28等を実装した回路基板突出部10aと、外装ケース2の内側周面に沿って垂直に配置した帯状のソーラーセル11と、回路基板突出部10aに形成した接続端子部29a,29bとソーラーセル11の取出し電極11d,11eとの間を電気的に接続した接続バネ12a,12bとを新たに設けたものである。
なお、電池は一次電池から二次電池に変更している(一次電池と二次電池の大きさは略同じである)。また、回路基板突出部10aの出っ張りを最小限にするために、実装するコンデンサ28を略45度傾斜させている。
このように、時計ムーブメント9は最小限の変更で済むので、一般的な汎用性のあるクォーツ時計用のものを使用でき、更に、従来からの時計ムーブメントの自動組立て装置も最小限の改良で使用することができる。よって、上記したソーラーセル付の電子時計1をより低コストで、かつ生産性よく製造することが可能となる。
ところで、外装ケース2の内側周面に沿ってソーラーセル11を垂直に組込む際において、図4に示した可撓性を有する帯状のソーラーセル11は、両側を円弧状に湾曲させた状態で、外装ケース2の内側周面と凸部2b(図8(a)、(b)参照)の間の溝に沿って保持される。しかしながら、ソーラーセル11全体を円弧状に湾曲させて外装ケース2の内側周面に沿って配置させる際に、ソーラーセル11の先端部が固定されずに自由端になっている場合には、ソーラーセル11の組み込みの際に、ソーラーセル11に触れるなどにより、特にソーラーセル11の先端部近傍が、外装ケース2の内側周面と凸部2bの間の溝から外れて持ち上がるとともに、凸部2bの上に乗り上げることがある。
このように、ソーラーセル11の先端部近傍が凸部2bの上に乗り上げると、その後の工程で風防部材3を外装ケース2に組込む際に、風防部材3と一体に形成されている見返しリング8の下面が、ソーラーセル11の先端側に当たって、ソーラーセル11が変形したり、破損するおそれがある。よって、円弧状に湾曲されたソーラーセル11全体を、外装ケース2の内側周面と凸部2bの間の溝に沿って保持させることが重要である。
そこで、図15(a)、(b)に示すように、ソーラーセル11の両側先端部(図では、一方側の先端部)に当接させるためのソーラーセル当接部材40を設けている。このソーラーセル当接部材40は、外装ケース2の内側周面2fに形成した凹状の溝部2g(図15(c)参照)に内側前方から圧入して固定している。ソーラーセル11の先端部は、図15(c)に示すように、ソーラーセル当接部材40を取り去った状態では、凹状の溝部2g内に少し突出する程度となるように設定されている。すなわち、ソーラーセル当接部材40は、ソーラーセル11の先端部が、ソーラーセル当接部材40の側面に当接して突っ張る力が働くような位置に配置されている。ソーラーセル11は、図15(b)のように、外装ケース2の、円弧状に膨らんだ内側周面2fに沿って配置される。
なお、図15(a)、(b)、(c)では、外装ケース2の内側周面2fの内側に沿って近接して設けている凸部2b(図8(a)、(b)参照)は省略している。
図15(b)の状態では、ソーラーセル11の先端部がソーラーセル当接部材40の側面に当接し、ソーラーセル11の先端部が、凹状の溝部2g内に突出することができない。これにより、ソーラーセル11に対して、外装ケース2の内側周面2fに沿って円弧状に変形して外側に膨らむような力が作用し、図16(a)、(b)に示すように、円弧状に湾曲したソーラーセル11全体が外装ケース2の内側周面2fに沿った形で保持される。また、ソーラーセル11の先端部には、ソーラーセル当接部材40の側面を押し付ける力が働き、ソーラーセル11の先端部とソーラーセル当接部材40の側面との間の摩擦力により、ソーラーセル11の先端部が持ち上がることを防ぐ。
なお、ソーラーセル当接部材40は、外装ケース2に一体に形成されていてもよい。また、ソーラーセル当接部材40におけるソーラーセル11の先端部が当接する面のうち、外装ケース2の内側周面から離れた位置に凸部を形成し、ソーラーセル11の先端部が、外装ケース2の内側周面から離れる方向に力が働いたときに、ソーラーセル11の先端部が、この凸部に当接するようにして、ソーラーセル11の先端部が、ソーラーセル当接部材40の当接面から外れるのを防いでもよい。
このように、外装ケース2の内側周面2fにソーラーセル11を垂直に組込む際に、ソーラーセル11の両側先端部を、ソーラーセル当接部材40の側面に当接させて保持することで、円弧状に湾曲したソーラーセル11全体が外装ケース2の内側周面2fと凸部2b(図8(a)、(b)参照)の間の溝に保持させることができる。
なお、上記した本実施形態では、回路基板10に、平面視で時計ムーブメント9から突出するようにして回路基板突出部10aを設けていたが、図15、図16に示したソーラーセル11の両側先端部付近を保持するソーラーセル当接部材40を設けた構成に関しては、回路基板10に前記回路基板突出部10aを有していない電子時計においても適用可能である。
また、図17に示すように、上記した電子時計1において、風防部材3と一体に形成された見返しリング8の下面及び風防部材3のソーラーセル側内面をシボ加工してシボ34を設けてもよい。上記した見返しリング8の下面及び風防部材3のソーラーセル側内面にシボ34を設けることで、シボ34の部分の光の透過率が低下し、接続バネ12a,12bの上方や、風防部材3の中央側の上方から文字板4の「6時」付近を見返しリング8の下面を通して目視したときに、ソーラーセル11の取出し電極11d,11eや接続バネ12a,12bのソーラーセル側端部等を見えにくくすることができる。即ち、シボ34は、光の透過率を低下させる透過率低下手段である。
更に、見返しリング8を外装ケース2側に厚くして、シボ加工された部分をソーラーセル11の取出し電極11d,11e側に近づけて、これらの部分を、より見えにくくすることもできる。
なお、見返しリング8の下面の全周にわたってシボ34を設けてもよいが、文字板4の「6時」付近(ソーラーセル11の取出し電極11d,11e付近)だけでもよい。また、見返しリング8の下面に、シボ以外にも、透過率低下手段として、例えば黒色やミラー調の塗装を施してもよい。
また、前記実施形態では、風防部材3の裏側(文字板4側)に見返しリング8を一体に形成した構成であったが、これ以外にも、図18に示すように、透明樹脂材からなる別体で形成した見返しリング35を、風防部材3の裏側(文字板4側)に接着剤で接着して配置するようにしてもよい。
また、この場合、外装ケース2において、文字板4を取り囲んでいる枠状部分に形成された2時、4時、8時、10時位置付近の凹部(不図示)に対応するように、見返しリング35の下面にボスや突起を形成し、これらの凹部とボス又は突起により、見返しリング35を位置決めすることで、見返しリング35を接着せずに組み込むようにしてもよい。
この場合においても、見返しリング35の上面か下面、あるいは風防部材3の見返しリング35の上面が接する面や接続バネ12a,12bと平面的に重なる位置に、透過率低下手段(例えば、シボ、黒色やミラー調の塗装)を設けてもよい。
また、図19に示すように、文字板4の表面の外周付近及び見返しリング8の下面に、光反射率の高い反射層36を設けてもよい。この場合には、風防部材3を透過した光の一部がこの反射層36で反射して、ソーラーセル11(発電領域11b)に入射することで、受光効率を高めることができる。
なお、文字板4の表面の外周付近か見返しリング8の下面のいずれか一方に反射層36を設けてもよい。
また、前記実施形態では、透明樹脂材からなる風防部材3を樹脂材からなる外装ケース2の内側周面の段部に超音波溶着した構成であったが、これ以外にもこの風防部材3を外装ケース2の内側周面の段部にレーザー溶着で接着するようにしてよい。上記した超音波溶着によって電子時計1に加えられる振動により、水晶振動子の水晶が破損する等、電子時計1を構成する部品に影響がある場合には、レーザー溶着で接着するとよい。
また、図5、図9に示したように、前記実施形態では文字板4の「6時」付近の外側に、ソーラーセル11の取出し電極11d,11eや接続バネ12a,12bのソーラーセル側端部が位置している。そこで、文字板4の「6時」付近を外側に突出させて、この突出させた部分でソーラーセル11の取出し電極11d,11eや接続バネ12a,12bのソーラーセル側端部を覆って見えにくくするようにしてもよい。
また、前記実施形態では、接続バネ12a,12bの基板側端部が回路基板突出部10aを文字板4側に押圧するように構成されていたが、接続バネ12a,12bの基板側端部が回路基板突出部10aを文字板4と反対側に押圧するように構成してもよい。この場合には、回路基板突出部10aの文字板4側の面に接続端子部29a,29bを設け、回路基板突出部10aの文字板4と反対側の面にコンデンサ28等を実装する。
また、接続端子部29a,29bと、取出し電極11d,11eとを接続する手段として、接続バネ12a,12b以外に、例えば、リード線、FPC、コイル状のバネなどを用いてもよい。
なお、前記実施形態では、新たに配置したソーラーセル11に対応して、回路基板10の回路基板突出部10aにコンデンサ28を実装した構成であったが、これ以外にも例えば、回路素子として文字板照明用のLEDを新たに配置することも可能である。その場合には、回路基板10の回路基板突出部10aにLED電流制限抵抗やトランジスタ等の電子部品を実装するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、ソーラーセル11を文字板4の表面に対して垂直に配置したが、文字板に対して、垂直以外の所定の角度で傾けて配置してもよい。この場合、外装ケース2の内側周面を文字板4の表面に対して所定の角度で傾けるとよい。
1 電子時計
2 外装ケース
2f 内側周面
2g 溝部
3 風防部材(風防)
4 文字板
8 見返しリング(押え部材、延出部)
9 時計ムーブメント
10 回路基板
10a 回路基板突出部
11 ソーラーセル(回路素子)
12a,12b 接続バネ
20 地板
21 輪列
22 駆動モータ
22a 駆動コイル
23 二次電池
24 水晶振動子
27 制御IC
28 コンデンサ(電子部品)
40 ソーラーセル当接部材(当接部)

Claims (2)

  1. 時計ムーブメントが外装ケース内で文字板の裏面側と裏蓋との間に配置された電子時計において、
    前記外装ケースの内周面に沿って前記文字板の外側に、垂直に配置されるか、又は前記文字板に対して所定の角度で傾けて配置される、帯状のソーラーセルを有し、
    前記外装ケースの内周面に沿って、前記ソーラーセルの端部が当接する当接部を設け、
    前記ソーラーセルに対して、前記外装ケースの外側の方向に膨らむ力が加わる位置に、前記当接部を配置した電子時計。
  2. 前記当接部における前記ソーラーセルの端部が当接する前記当接部の面の、前記外装ケースの内周面から離れた位置で、前記ソーラーセルの端部が前記外装ケースの内周面から離れる方向に力が働いたときに前記ソーラーセルの端部が当接する位置に、凸部が形成されている請求項1に記載の電子時計。
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