JP2009092379A - 太陽電池付電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】時計の大きさや厚さの制限下で時計駆動に必要充分な光発電電力量を得ることができ、かつ太陽電池に形成された発電部への効率のよい導光性能を持つ導光手段を備えた太陽電池付電子時計を提供すること。
【解決手段】外胴と、該外胴の上面に固定されたカバーガラスと、短辺と長辺とを有する帯状の基板表面に発電部が形成され、当該発電部の短辺が時刻表示部材の表面に対してほぼ垂直に、かつ時計表示部材の外縁部を囲んで配設された太陽電池と、カバーガラスを透過した光を太陽電池に導く、断面形状が多角形形状の導光素子とを備え、当該導光素子が、太陽電池における発電部の受光面側に配設され、この導光素子を構成する時刻表示部材側の辺の断面形状を、円錐曲線形状とした。
【選択図】図1

Description

本発明は光照射により起電力を発生する発電部が形成された太陽電池を時計駆動源として備える太陽電池付電子時計の構造に関し、とくに、発電部が時刻表示部材表面に対してほぼ垂直に配設された太陽電池付電子時計に関するものである。
従来の太陽電池付電子時計は、発電部が形成された太陽電池が時計ムーブメントの表示面側の上面に配置され、その発電部を覆うように時刻表示部材として透光性の文字板が配置されたものが数多く発売されてきた。すなわち、この構成の太陽電池付時計は、文字板表面と太陽電池の発電部とが平行になるように配置されて、文字板を透過した光を使って光発電を行い、時計の計時を行うことができる形態となっている。
この様な従来の太陽電池式電子時計において、多くの光を太陽電池に導くためには、文字板材料としてできるだけ透明な素材を使用して、文字板の光透過率を大きくしなくてはならない。すると、文字板下に設置した、濃紫色ないし濃茶色を呈する太陽電池が、文字板を透かして見えてしまうという問題が生じる。そのことにより、この従来の太陽電池付電子時計は、太陽電池を用いない時計と比較して、文字板の美観に劣るもので、しかも使用する文字板材料に制限を受けるものとされていた。
その解決策として、前述した様に太陽電池の発電部を文字板表面と平行に配置するのではなく、文字板表面に対してほぼ垂直に帯状の発電部を形成した太陽電池を配置することで、非透光性の文字板を使用できる太陽電池付電子時計の構造が提案された(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1の太陽電池付時計は、時計外装ケースの一部である前面カバーガラスと文字板との間隙に、導光体となる多角形形状の導光素子が配置され、その導光素子の外周端面であり、かつ文字板の外縁部を囲んで、帯状の太陽電池が配置された形態となっている。なお、特許文献1における文字板は、導光素子底面の下側に配置されている。
この様に構成すれば、前面カバーガラスに入射した光は、導光素子によって太陽電池に導光されて、効率良く光発電電力を得ることができるので、文字板の美観に優れ、かつ文字板材料に制約を受けない構造でありながらにして、所望の光発電電力を得ることができる様になる。
特開2001−305249号公報(第3頁、第1−2図)
太陽電池における光発電電力量は、太陽電池の発電部の面積と該発電部に入射する光量の積に比例するため、この光発電電力量を多くするためには、発電部の面積、つまり、特許文献1における帯状の太陽電池においては、発電部の長辺寸法と短辺寸法を大きくしなくてはならない。
特許文献1のように、太陽電池を文字板表面とほぼ垂直に配置する場合、帯状の太陽電池における長辺寸法は、時計の文字板の外周部の長さによって決定され、短辺寸法は、文字板上面とカバーガラス内面との間隔寸法によって決定される。すなわち、太陽電池の長辺寸法は文字板の大きさに、すなわち電子時計の大きさに制限され、短辺寸法は電子時計
の厚さに制限を受ける。そのため、光発電電力量を増やしたいが為に、むやみに短辺寸法を大きく取ると、太陽電池の厚み、ひいては時計の厚みが厚くなってしまうという問題が生じる。したがって、この様に、特許文献1に記載の太陽電池付時計で所望の発電電力量を得ようとした場合、文字板の大きさが決まると、一義的に時計の厚みが決定されてしまうものとなってしまい、デザイン性を要求される昨今の太陽電池付電子時計では、充分な大きさの太陽電池の長辺寸法と、特に短辺寸法を確保することは難しい。
本発明の目的は、上記課題を解決し、腕に装着する時計の大きさや厚さの制限下で時計駆動に必要充分な光発電電力量を得ることができ、かつ太陽電池に形成された発電部への効率のよい導光性能を持つ導光手段を備えた太陽電池付電子時計を提供することにある。
上述した課題を解決し前述の目的を達成するため、この発明にかかる太陽電池付電子時計は、基本的には下記記載の手段を採用する。
本発明の太陽電池付電子時計は、外胴と、該外胴の上面に固定されたカバーガラスと、短辺と長辺とを有する帯状の基板表面に発電部が形成され、当該発電部の短辺が時刻表示部材の表面に対してほぼ垂直に、かつ時計表示部材の外縁部を囲んで配設された太陽電池と、カバーガラスを透過した光を太陽電池に導く、断面形状が多角形形状の導光素子とを備え、導光素子が、太陽電池における発電部の受光面側に配設され、この導光素子を構成する時刻表示部材側の辺の断面形状を、円錐曲線形状としたことを特徴とするものである。
また、本発明の太陽電池付電子時計は、前述した導光素子の断面形状が、発電部と対向して設けた光出力面と、カバーガラス側に設置する少なくとも1つの入射面とを有し、この導光素子における時刻表示部材側の辺には、反射面が形成されてなることを特徴とするものである。
また、本発明の太陽電池付電子時計は、前述した反射面の幾何学的な焦点が、太陽電池における発電部にある様に、反射面の形状が設定されていることを特徴とするものである。
また、本発明の太陽電池付電子時計は、前述した導光素子における反射面が、光透過性部材に、太陽電池の発電に有効な波長帯域の光を反射する反射性部材が設けられてなることを特徴とするものである。
本発明の太陽電池時計付電子時計によれば、時計のカバーガラスから入射した光を、断面形状が円錐曲線形状として、例えば放物線、双曲線、楕円のいずれかの2次曲線形状を有する光透過性部材からなる導光素子によって、非常に効率良く太陽電池の発電部に導くことができるので、時計の消費電力量以上の光発電電力量を容易に得ることができる。
また、本発明の太陽電池付電子時計の構成を採用すれば、時計全体の厚みを薄く構成しても、帯状の太陽電池から時計駆動と蓄電に必要十分な光発電電力量を得ることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる太陽電池付電子時計の好適な実施形態を詳細に説明する。以下の説明において上側(上面)とは図1および図2の文字および符号が正しく読める状態に図面を配置したとき、上にくる側(面)を意味し、下側(下面)と
は上側(上面)の反対側(反対面)で下にくる側(面)を意味する。
(太陽電池付電子時計の構成説明)
はじめに、本実施例における太陽電池付電子時計の構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施例における太陽電池付電子時計の部分断面構成を示す断面図であり、図2は、図1における導光素子と太陽電池部分を拡大して示す要部拡大断面図である。図3は、本発明の太陽電池付電子時計に用いる太陽電池の構成を示す斜視図である。以下、図1と図2を交互に参照して説明する。
図1に示すように、電子時計の外装ケースである外胴2の上面の開口部には、カバーガラス1が配設されている。このカバーガラス1は、光透過性のガラスや、サファイヤガラスや、プラスチック等から構成されて、太陽電池8の発電部82への光の取り入れ口となる。また、このカバーガラス1を透して、時計の使用者に時刻表示部材や、秒針6a、分針6b、時針6cを視認させる形態となっている。
また、外胴2の内部には、太陽電池の給電によって秒針6a、分針6b、時針6cを駆動する時計ムーブメント3が収納されている。さらに、外胴2の側面には、時計ムーブメント3の構成部品である巻真31を外部から操作するリュウズ4を挿通するためのリュウズ取付穴21が開口形成され、このリュウズ取付穴21にリュウズパイプ41が圧入されて、外胴2から突出したリュウズパイプ41にリュウズ4が取り付けられている。このリュウズ4と巻真31とは、巻真31の雄ネジとリュウズ4の雌ネジとによってネジ固定されている。また、リュウズ4には段部が形成され、その段部に弾性部材(パッキング)が装着される。
この様に、弾性部材がリュウズ4とリュウズパイプ41間に弾性的に保持されることで、時計ムーブメント3への塵や埃や水分の侵入を抑えることができ、リュウズ4の引き出しまたは押込み動作との回転操作によって、時計ムーブメント3を操作できる様になる。なお、巻真軸芯31a方向が、本説明における水平面方向となる。
また、カバーガラス1の内面の外胴2には、カバーガラス1の上下方向位置を規制するとともにカバーガラス1内面を保持し、その下側に太陽電池8を配設するためのガラス保持庇部22(図2参照)が、外胴2内周方向に突出させて配設されている。図1に示す様に、カバーガラス1は、内面をガラス保持庇部22で保持され、側面はリング状の弾性部材(パッキング)を介して外胴2に支持される。この外胴2とカバーガラス1間に介在する弾性部材により、時計ムーブメント3内に塵や埃や水が侵入しない構造となる。
また、時計ムーブメント3の上面には、時刻表示部材である文字板5が配置されている。文字板5の上面とカバーガラス1内面との間の空間部には、時計ムーブメント3を構成する、図示しない4番車と筒かなと筒車にそれぞれ取り付ける、秒針6aと分針6bと時針6cとが配設されている。そして、この文字板5の端部は、後ほど詳しく説明する、本発明の特徴部分である導光素子7の反射面74の下側になるように配置される。
また、外胴2のガラス保持庇部22の下側には、外胴2の内壁側から太陽電池保持土手32と帯状の太陽電池8が、導光素子7と太陽電池8とが間隔b(図2参照)を空けて配置され、さらに太陽電池8の内側に環状(トロイダル状)の導光素子7が配置されている。この太陽電池保持土手32は、時計ムーブメント3の外周部に設けられている。
また、導光素子7と太陽電池8とを、文字板5より下方の外部操作部材であるリュウズ4上端部近傍まで伸長させるために、時計ムーブメント3には、文字板5を配置した部分
より段差を設けて低くし、その段差形成部に導光素子7と太陽電池8とが配設されている。
次に、本発明の太陽電池付電子時計に搭載する太陽電池の構成と、時計へのこの太陽電池の載置形態について説明をする。図3は、本実施例における太陽電池付電子時計で使用する太陽電池の構成を示す斜視図である。
本発明の太陽電池付電子時計で使用する太陽電池8は、図3に示すように、短辺と長辺とを有する細長い帯状の基板81表面に発電部82を有する。そして、太陽電池8を基板81の一部が重なるようにリング状に丸めて、図1に示す太陽電池保持土手32の内周部に配置される。なお、この発電部82長辺の一方の辺は、時刻表示部材である文字板5下面近傍まで伸長され、発電部82長辺の他方の辺は、ガラス保持庇部22近傍の位置に配置されている。
そして、太陽電池8は、発電部82の受光面が導光素子7と対向するように、文字板5の全周に亘って太陽電池保持土手32の内側に沿って配設される。
なお、図1と図2では、発電部82の外部接続端子である接続電極部分(図3の基板81の重なり部)を図示しているため、2つの太陽電池が重なった状態で図示されているが、外部接続端子を形成していない他の部分では、図3に図示されているように、発電部82を形成した基板81のみで配設された形態となる。すなわち、文字板5外周のほとんどの部分では、発電部82を形成した基板81のみを配設した形態となり、接続電極83を形成した部分のみが、発電部82を形成した基板81を内周側に接続電極83を形成した基板81が、その外周側に重さなるように配設されることとなる。
この太陽電池8は、可撓性を備える樹脂材料として、例えばポリエチレンナフタレート(PEN)からなる薄板の基板81上に、導電型がp型とi型とn型のアモルファスシリコン層を積層して発電部82が形成され、さらにこの発電部82を導電性薄膜で挟持した構成となっている。そして、この導電性薄膜に導通する外部接続端子となる接続電極83が接続されてなる。なお、発電部82は、複数の発電部82を導電性薄膜により直列接続する構成、あるいは基板81に単一の発電部82を形成する構成のどちらでも構わない。
この太陽電池8における基板81の材料として用いるポリエチレンナフタレート(PEN)は可撓性を有するので、図1に示す様に、外胴2のガラス保持庇部22の下面に配した太陽電池保持土手32内周に太陽電池8を湾曲させて収納すると、外側に広がろうとする力が基板81に働き、結果として太陽電池保持土手32の内周面に太陽電池8が押し付けられることとなる。この基板81の押し付け力の作用を受けて、太陽電池8は、時計ムーブメント3の太陽電池保持土手32の所定箇所に保持することができる。
また、図3に示す太陽電池8における接続電極83に、図2に示す接点バネ9を太陽電池保持土手32方向に付勢するように接触させて、太陽電池8の発電部82と、ここでは図示しない時計ムーブメント3との電子回路(図示せず)を電気的に接続する。この様にして、太陽電池8は、接点バネ9によって太陽電池保持土手32に押し付けられて、電気的接続が行われる。さらに、前述の様に基板81の可撓性により、太陽電池8が太陽電池保持土手32に押し付けられていることと、太陽電池8が接点バネ9により時計ムーブメント3に太陽電池保持土手32を介して保持固定されていることから、時計組立て時は、時計ムーブメント3と太陽電池8とを一体として取り扱うことができ、時計組立てが容易となる。
(導光素子の構成の説明)
次に、図2を用いて本発明の特徴部分である導光素子7の構成について詳しく説明する
。図2は、図1における導光素子7と太陽電池8の周辺部を拡大して示す要部拡大断面図である。
図1に示した文字板5の全外周に亘って設ける環状の導光素子7は、前述した様に、太陽電池8の発電部82の入射光側に配置される。また、図2に示す様に、導光素子7は、図示のように断面形状が時刻表示部材である文字板5(図1参照)に近接した円錐曲線部を有する形状となっている。なお、図2に示した例では、円錐曲線を放物線としている。つまり、導光素子7は、太陽電池8の発電部82に対向して文字板5表面に対して垂直な光出力面71と、光出力面71の上辺から水平面(本図面のX軸方法)に対して所定の形状で形成される第1入射面72と、光出力面71の下辺と直角に形成される底面75と、第1入射面71と所定の角度を持って形成される第2入射面73と、底面75と第2入射面73の底辺間を放物線で結ぶ反射面74とを有する。そして、発電部82表面と光出力面71とを対向させて、両部材が略平行になるように、導光素子7が配設される。
なお、導光素子7を形成する5つの面である光出力面71と、第1入射面72と、第2入射面73と、反射面74と、底面75面との各面の接点部を、微少な平坦面または円弧状面(アール面)とすると、導光素子7を射出成形法にて形成する場合、成形性を向上させることができ好ましい。なお、図2に示す本実施例においては、第1入射面72と第2入射面73との接点部に、50μm程度のアール部を形成している。
また、導光素子7の反射面74は、光出力面71と平行対向して設置した発電部82の面上に、幾何学的な焦点を有する放物線形状となっている。その詳細な形状は、焦点の位置と導光素子7の全体の厚みから容易に適宜設定することができる。
その一例を下記に示す。本実施例においては、本図面に示す第2入射面73の下端面に配したX軸、発電層82表面に即したY軸の交点を原点とした座標系で、焦点座標(0,−B)、反射面の断面形状方程式Y=(X^2/4)−bとした。この形状で導光素子7を構成することで、導光素子7から発電部82への効率の良い出力光量を得ることができる様になる。
また、導光素子7は、光透過性を有する樹脂材料またはガラスから構成され、反射面74と底面75には、アルミニウムやクロムや金(Au)やニッケルなどの光反射率の高い薄膜からなる反射膜741が設けられている。この反射膜741は、真空蒸着法やスパッタリング法やメッキ法により形成することができる。
この様にして形成された反射膜741は、本実施例における発電部82が、可視光域の光を効率良く光電変換する様に形成されているので、この反射膜741に入射した、太陽電池の発電に有効な波長帯域の光をほぼ100%反射させることができる。そして、この反射膜741は、導光素子7に入射した光を反射面74や底面75にて反射させて、導光素子7に入射した光を効率良く発電部82に導光することが可能となる。
なお、上記説明では、文字板5側に設ける導光素子7の断面形状が、円錐曲線形状、例示では放物線形状であり、この辺が、反射膜741を有する反射面74で構成されているとして説明したが、この反射面74で導光素子7における内部反射が十分可能な部材にて、この導光素子7を構成した場合は、必ずしもこの辺に反射膜741を設ける必要はない。
また、光透過性部材の導光素子7における円錐曲線形状の辺と、文字板5との間に反射性部材を配して反射面74を構成しても構わない。
また、本実施例においては、円錐曲線形状を放物線とした構成例を示したが、太陽電池
8の発電部82に集光する形態であれば、他の円錐曲線形状、すなわち放物線、双曲線、楕円のいずれかの2次曲線形状の導光素子であっても構わない。
この様に、反射面74を、その断面形状を円錐曲線としてあるので、カバーガラス1を透過してくる外光を光出力面71方向に集光反射させることができる。また、反射面74の断面形状を適切に設定することによって、太陽電池8の発電部82に外光を効率よく集光させることが可能となる。なお、太陽電池8の発電部82の位置と反射面74の断面形状とは、上記作用を達成させるためには互いに最適な関係があるので、それに従って位置設定と断面形状設計をすることが肝要である。
また、導光素子7は、底面75を文字板5の上面部に当設させて、光出力面71を外胴2のガラス保持庇部22に当設させている。このように、導光素子7は、2つの面で当設されて、導光素子7が時計外装ケースの外胴2内に安定して保持される。
(動作説明)
次に、この導光素子7の作用について図2を用いて説明をする。なお、図2では、カバーガラス1(図1参照)を透過して導光素子7の第1入射面72に入射した光の光路を、第1光路Dと第2光路Eで示した。
第1入射面72に入射した第1光路Dの光は、反射面74で反射した後、発電部82に入射する。第1入射面72に入射した第2光路Eの光は、第1入射面72入射後、直接光出力面71から出力し、発電部82へ入射する光と、ここでは図示しないが、光出力面71と、反射面74と、第1入射面72で内部反射を繰り返し、改めて光出力面71から出力して発電部82に入射する光との2つの光路にて太陽電池8に光照射される。なお、第2入射面73からも同様に光が入射して、発電部82に光照射される。
このように、第1入射面72と第2入射面73と反射面74と底面75と光出力面71とを導光素子7に設けることにより、カバーガラス1を透過して導光素子7に入射した光を、第1の光路D、第2の光路Eに沿って高い効率で発電部82に導光することができ、太陽電池8の高い光起電力が得ることができる。さらに、反射面74の集光性によって、導光素子7に入射した光のほとんどを発電部82に導光でき、太陽電池8の発電部82への光入射光の利用効率を非常に高くすることができる。その結果、太陽電池8の短辺を短くしたものであっても高い光起電力量を得ることができる様になる。
次に、本発明の太陽電池付電子時計における太陽電池の発電特性について説明をする。
ここでは、上記の光発電効果に関する本発明の優位性について、本発明の導光素子7による太陽電池の発電量と、特許文献1の技術に従った導光素子による光発電量とを、先に示した同一の太陽電池素子8を用いて比較測定した結果を図4に示す。図4は、本実施例における導光素子7を備えた太陽電池付電子時計の光発電量と、特許文献1に記載の従来構成による光発電量とを、同一の太陽電池素子8を用いて完全拡散光源の照度500ルクス下で比較測定した結果を示したグラフである。なお、本グラフにおける縦軸は、太陽電池8における接続電極83(図3参照)から得た取出し電力(相対値)を示している。
図4から、完全拡散光源下での本発明の太陽電池付電子時計を構成する導光素子7を経由した太陽電池8の発電量は、特許文献1の技術に従った導光素子を経由した太陽電池の発電量の2倍以上に達していることがわかる。したがって、本発明の構成を採用すれば、太陽電池8の短辺を特許文献1の技術によるものより半分以下としても同じ発電量を確保できることとなり、時計全体の薄型構成に寄与するところは大きい。
また、完全拡散光源下で行った本グラフには特に図示しないが、平行入射光源下での本
発明の導光素子7による太陽電池8の発電量が、特許文献1の技術に従った導光素子による太陽電池の発電量より多くなることが、容易に理解できよう。
このように、この導光素子7が搭載された太陽電池付電子時計は、時計全体を薄く構成しながらにして、帯状の太陽電池8から時計駆動と蓄電に必要十分な電力を得ることができることが判る。
さらに、本発明の太陽電池付電子時計では、図1に示した様に、外部操作部材であるリュウズ4の上端面とカバーガラス1の内面との間に導光素子7と太陽電池8とを配置した形態としている。このことにより、帯状の太陽電池8における基板81短辺のほぼ全域に渡って最大限の発電部82を形成することが可能となり、発電部82の面積を拡大させて、光起電力の向上に寄与する形態とすることができる。
次に、本発明の第2の実施例における導光素子の構造を図5を用いて説明する。図5は、本発明の太陽電池付電子時計における他の導光素子の構成を示す断面図である。
図5に示すように、第2の実施例における導光素子7と第1の実施例の導光素子との相違点は、断面形状が曲線を含む下記に示す3辺で構成されている点である。本実施例における導光素子7は、太陽電池8の発電部82に対向させて、時刻表示部材である文字板5(図1参照)表面に対して垂直な断面形状とした光出力面71と、光出力面71の上辺から水平面に沿って形成される第1入射面72と、光出力面71の下辺と直角に形成される底面75と、底面75の端部と第1入射面72の端部とを結ぶ所定の円錐曲線形状(本図では、放物線)によって形成される反射面74とを有する。なお、本図において、太陽電池8は、外部接続端子である接続電極の形成領域を図示していない。このため、図5では発電部82を形成した基板81のみが図示されているが、その接続形態については、第1の実施例と同じである。
この第2の実施例における導光素子7は、第1の実施例で示した第2入射面73がないだけで、他の構造は図1および図2に示す第の実施例と同じ構造であり、動作もほぼ同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。また、本図に示す様に、反射面74に、アルミニウムやクロムやニッケルや金(Au)の薄膜からなる反射膜741を形成して導光素子7に入射する光の利用効率を向上させる構成とするのが好ましい。
次に、本発明の第3の実施例における導光素子の構造を図6を用いて説明する。図6は、本発明の太陽電池付電子時計におけるさらに他の導光素子の構成示す断面図である。
図6に示すように、第3の実施例における導光素子7と第1、第2の実施例の導光素子との相違点は、第1、第2の実施例では、第1入射面72の断面形状が平坦面であったのに対して、本実施例では、上に凸の曲線形状で構成されている点にある。本実施例における導光素子7は、太陽電池8の発電部82に対向し時刻表示部材である文字板5表面に対して垂直な光出力面71と、光出力面71の上辺から水平面に対して上に凸の放物線によって形成される第1入射面72と、光出力面71の下辺と直角に形成される底面75と、底面75の端部と第1入射面72の端部とを結ぶ所定の放物線によって形成される反射面74とを有する。なお、本図において、太陽電池8は、外部接続端子である接続電極の形成領域を図示していない。このため、図6では発電部82を形成した基板81のみが図示されている。
この様に、第1入射面72の断面形状を上に凸の放物線形状とすることで、導光素子7に入射した光を、反射面74に集光させて、より効率よく発電部82にその光を導くこと
ができる。
この第3の実施例における導光素子7は、第2の実施例における図5に示した第1入射面72の形状が異なるだけで、他の構造は図5に示す第2の実施例と同じ構造であり、動作もほぼ同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。また、本図に示す様に、反射面74にアルミニウムやクロムやニッケルや金(Au)の薄膜からなる反射膜741を形成して導光素子7に入射する光の利用効率を向上させる構成とするのが好ましい。
次に、第4の実施例における導光素子の構成を図7の斜視図を用いて説明する。図7は、本発明の太陽電池付電子時計における導光素子の他の構成例を示す斜視図である。
上述してきた第1〜第3の実施例における導光素子7においては、導光素子の全周に亘って光出力面71と第1入射面72と第2入射面73と反射面74と底面75とを形成した例(実施例1)、あるいは光出力面71と第1入射面72と反射面74と底面75とを形成した例(実施例2、3)を示したが、図7に示すように、全周に亘って均一な形状でなく、円周上に部分的に切り欠き部10を形成し、他の部分は、第1の実施例で示した第1入射面72と第2入射面73の断面形状か、第2、第3の実施例で示した第1入射面の断面形状のいずれかの形状とした導光素子7としても良い。
この図7に示す導光素子7を用いた太陽電池付電子時計とすれば、先の実施例とはデザインが異なる導光素子が得ることができ、さらに例えば、時計の5分おきの分目盛位置と合致させる位置に切り欠き部10を配置すれば、先の実施例に示した形態と比べてデザイン的な変化を与えながらにして、先の実施例とほぼ同様の効果を得ることができる様になる。
次に、第5の実施例における導光素子の構成について説明する。
以上の第1〜第4の実施例では、環状の導光素子7を一体で形成する形態として説明したが、複数体に分割したものを組み合わせてこの導光素子7を構成しても良い。たとえば、時計の外装ケースが矩形状の外胴2であれば、矩形状の文字板5の各辺毎に分割して導光素子7を配置することができる。
この様な構成とすることにより、角型形状の時計にも、本発明で用いる導光素子7を容易に装填することができるようになる。
本発明の太陽電池付電子時計の構成を示す断面図である。 本発明の太陽電池付電子時計の導光素子周辺を拡大して示す要部拡大断面図である。 本発明の太陽電池付電子時計における太陽電池構成を示す斜視図である。 本発明の太陽電池付電子時計と、従来の太陽電池付電子時計により得られる発電能力を比較したグラフである。 本発明の太陽電池付電子時計における導光素子構成を示す断面図である。 本発明の太陽電池付電子時計における導光素子構成を示す断面図である。 本発明の太陽電池付電子時計における導光素子構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 カバーガラス
2 外胴
3 時計ムーブメント
4 リュウズ
5 文字板
6a 秒針
6b 分針
6c 時針
7 導光素子
8 太陽電池
9 接点バネ
10 切り欠き部
21 リュウズ取付穴
22 カバーガラス保持庇
31 巻真
31a 巻真軸芯
32 太陽電池保持土手
41 リュウズパイプ
71 光出力面
72 第1入射面
73 第2入射面
74 反射面
75 底面
81 基板
82 発電部
83 接続電極
741 反射膜
821 下部
822 上部

Claims (4)

  1. 時計モジュールを収納した外胴と、
    前記外胴の上面に固定配置されたカバーガラスと、
    短辺と長辺とを有する帯状の基板表面に発電部が形成され、当該発電部の短辺が時刻表示部材の表面に対してほぼ垂直に、かつ前記時刻表示部材の外縁部を囲んで配設された太陽電池と、
    前記カバーガラスを透過した光を前記太陽電池に導く、断面形状が多角形形状の導光素子と、を備え、
    前記導光素子は、前記太陽電池における前記発電部の受光面側に配設され、
    前記導光素子を構成する前記時刻表示部材側の辺の断面形状を、円錐曲線形状とした
    ことを特徴とする太陽電池付電子時計。
  2. 前記導光素子の断面形状は、
    前記発電部と対向して設けた光出力面と、前記カバーガラス側に設置する少なくとも1つの入射面とを有し、
    前記導光素子における前記時刻表示部材側の辺には、反射面が形成されてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池付電子時計。
  3. 前記反射面の幾何学的な焦点が、前記太陽電池における前記発電部にある様に、前記反射面の形状が設定されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の太陽電池付電子時計。
  4. 前記導光素子における前記反射面は、前記光透過性部材に、前記太陽電池の発電に有効な波長帯域の光を反射する反射性部材が設けられてなる
    ことを特徴とする請求項3に記載の太陽電池付電子時計。
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