JP2008233037A - ソーラーセル付き電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】導光素子に入射した光を効率よくソーラーセルに導光できるソーラーセル付き電子時計を提供する。
【解決手段】時計表示部材を含む時計モジュールを収納した外胴と、外胴の上面に固定配置されたカバーガラスと、カバーガラスと時刻表示部材の間で、時刻表示部材の外縁部近傍に沿ってリング状に配置される導光素子と、導光素子の内部に埋設されリング状のソーラーセルとを備え、ソーラーセルは、第1のソーラーセルと第1のソーラーセルの外側に配置される第2のソーラーセルとを有し、第1、第2のソーラーセルはそれぞれ透明性基板と透明性基板の表面に形成される発電層とを有し、かつソーラーセルの内外周面が時刻表示部材の表面に対して略垂直に立設されており、カバーガラスを通過して導光素子に入射する光を時計中心側から第1のソーラーセルへ、導光素子の内部で反射した光を第2のソーラーセルに入射するように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ソーラーセルにより発生する光起電力を動力源とするソーラーセル付き電子時計に関するものであり、この電子時計のカバーガラスと時刻表示部材の間で、時刻表示部材の外縁部近傍に配置したソーラーセルの構造に係るものである。
近年は、電子時計の低消費電力化と、ソーラーセルで発電した電力を効率よく充放電できる電子回路の改良により、小面積のソーラーセルで電子時計を駆動できるソーラーセル付き電子時計が数多く提供されている。
従来の、ソーラーセル付き電子時計は、細長い帯状ソーラーセルを風防ガラスと文字板間で、時刻表示部材の外縁部近傍に、文字板に対して略垂直に湾曲配置した構造となっている(例えば、特許文献1参照)。
以下、特許文献1に記載された従来のソーラーセル付き電子時計を図面に基づいて説明する。図10は従来のソーラーセル付き電子時計の外観正面図である。図11は従来のソーラーセル付き電子時計の部分断面図であり、図10におけるD−D’の部分断面を示している。
図10、図11に示すように、従来のソーラーセル付き電子時計800は、ケース88内に文字板85と指針84を載せたムーブメント87を収容し、ケース88上面を風防ガラス83で覆っている。そして、見返しリング82の外周、つまり、文字板85と風防ガラス83の間隙の文字板外周に、ソーラーセルブロック80を配置している。このソーラーセルブロック80は、見返しリング82の外周に帯状のソーラーセル81を巻き付けてある。外部からの光は、風防ガラス83と見返しリング82を透過して、ソーラーセル81に到達し、光エネルギーを電気エネルギーに変換して、電子時計を駆動する。
上記構成のソーラーセル付き電子時計800とすれば、不透明な文字板を使用することができるようになり、自由な時計のデザイン設計が可能となる。
また、上記ソーラーセル付き電子時計800に搭載可能なソーラーセルとして、透明な樹脂基板上に透明電極材料の下部電極と、非晶質シリコン層からなる光電変換層と、上部電極を形成する金属層を順次積層したソーラーセルの構成が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−270366号公報(第3−5頁、第1−5図) 特開平7−79007号公報(第2−5頁、第4−9図)
しかしながら、前述の特許文献1に記載のソーラーセル81を特許文献1に記載のソーラーセル付き電子時計800に搭載した場合には、以下の問題が生じていた。
前述の特許文献1の説明における図10、図11に示すように、円形形状の文字板85のソーラーセル付き電子時計800では、ソーラーセル81を見返しリング82の外周に沿って湾曲させて巻き付けている。見返しリング82は、導光素子として機能している。このとき、ソーラーセル付き電子時計800の外部から風防ガラス83を透過して見返し
リング82に入射した光の一部が、見返しリング82内部で反射・屈折されてソーラーセル81に到達せずに、見切りリング82外部に出射してしまい、従って入射光の一部が発電に寄与しない状態となる。
この状態を、図12を用いてさらに詳しく説明する。図12は図11における見返しリング82付近の拡大図であり、風防ガラス83を透過した入射光が見返しリング82に入射した後の、光線の状況を模式的に示したものである。光線A‘は見返しリング82に屈折透過で入射したあと、全反射、屈折透過して時計内部方向へ進行しソーラーセル81に入射しない。光線B’は見返しリング82に屈折透過で入射したあと、屈折透過して時計内部方向へ進行しソーラーセル81に入射しない。光線C‘は見返しリング82に屈折透過で入射したあと、屈折透過してソーラーセル81に入射する。光線D’は見返しリング82に屈折透過で入射したあと、全反射、屈折透過してソーラーセル81に入射する。従って、光線A‘とB’は見返しリング82に入射しているのにソーラーセル81に届かず、入射光のロスが発生していて発電に寄与しないのである。
この様に、従来のソーラーセル付き電子時計800は、見返しリング82に沿ってソーラーセル81を湾曲させて巻き付けるが、この入射光ロスに起因して、ソーラーセル81の光起電力が期待ほど得られなくなってしまうという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、導光素子に入射した光を少ないロスでソーラーセルまで導き、常に安定して所望の光電変換量を得ることができるソーラーセル付き電子時計を提供することにある。
本発明のソーラーセル付き電子時計は、基本的には下記記載の構成要件を採用するものである。
本発明のソーラーセル付き電子時計は、時計表示部材を含む時計モジュールを収納した外胴と、当該外胴の上面に固定配置されたカバーガラスと、前記カバーガラスと前記時刻表示部材の間で、前記時刻表示部材の外縁部近傍に沿ってリング状に配置される導光素子と、該導光素子の内部に埋設されリング状のソーラーセルとを備え、前記ソーラーセルは、第1のソーラーセルと該第1のソーラーセルの外側に配置される第2のソーラーセルとを有し、前記第1、第2のソーラーセルはそれぞれ透明性基板と該透明性基板の表面に形成される発電層とを有し、かつ前記ソーラーセルの内外周面が前記時刻表示部材の表面に対して略垂直に立設されており、前記カバーガラスを通過して前記導光素子に入射する光を、時計中心側から前記第1のソーラーセルへ、前記導光素子の内部で反射した光を第2のソーラーセルに入射するように構成されていることを特徴とする。
このように、本発明のソーラーセル付き電子時計では、カバーガラスを通過して導光素子に入射する光を、時計中心側から第1のソーラーセルへ、導光素子の内部で反射した光を第2のソーラーセルに入射するように構成している。従って、導光素子内部で屈折、反射した光を導光素子外へ出射させにくくし、第1のソーラーセルまたは第2のソーラーセルで捕捉しやすい構造となっている。このため、入射光の利用効率が増加し、ソーラーセル全体での発電電力を高めることができる。
また、本発明のソーラーセル付き電子時計は、導光素子の、カバーガラスを透って入射する光の入射面以外の領域が光反射膜で被覆されていることを特徴とする。
このように、本発明のソーラーセル付き電子時計では、導光素子の、カバーガラスを通過して導光素子に入射する光の入射面以外の領域が光反射膜で被覆されているので、導光素子内に入射した光が導光素子外へ出射させずに、第1のソーラーセルまたは第2のソー
ラーセルで捕捉する構造となっている。このため、入射光の利用効率が増加し、ソーラーセル全体での発電電力を高めることができる。
また、本発明のソーラーセル付き電子時計は、第1のソーラーセルと第2のソーラーセルとを接着層を介して接着固定してソーラーセルを構成していることを特徴とする。
このように、本発明のソーラーセル付き電子時計では、第1のソーラーセルと第2のソーラーセルとを接着層を介して接着固定しているので、第1のソーラーセルと第2のソーラーセルとの相互位置関係が常に一定となり、第1のソーラーセルおよび第2のソーラーセルで捕捉する入射光のバランスが維持しやすく、また、ソーラーセルを導光素子内部に埋設しやすい構造となっている。
また、本発明のソーラーセル付き電子時計では、第1のソーラーセルにおける発電層が形成された透明性基板表面とは反対側の表面と、第2のソーラーセルにおける発電層が形成された透明性基板表面とを接着剤で接着固定した構造であることを特徴としている。
また、本発明のソーラーセル付き電子時計では、第1のソーラーセルにおける発電層が形成された透明性基板表面と、第2のソーラーセルにおける発電層が形成された透明性基板表面とを対向させて、接着剤で接着固定した構造であることを特徴としている。
また、本発明のソーラーセル付き電子時計では、第1のソーラーセルの発電層は、時計中心からn型半導体層とi型半導体層とp型半導体層とが順に積層して構成されており、第2のソーラーセルの発電層は、時計中心からp型半導体層とi型半導体層とn型半導体層とが順に積層して構成されていることを特徴としている。
このように、本発明のソーラーセル付き電子時計では、第1のソーラーセルの発電層は、時計中心からn型半導体層とi型半導体層とp型半導体層とが順に積層して構成されており、第2のソーラーセルの発電層は、時計中心からp型半導体層とi型半導体層とn型半導体層とが順に積層して構成されており、これらのソーラーセルを、
第1のソーラーセルにおける発電層が形成された透明性基板表面とは反対側の表面と、第2のソーラーセルにおける発電層が形成された透明性基板表面とを接着剤で接着固定した構造、もしくは、第1のソーラーセルにおける発電層が形成された透明性基板表面と、第2のソーラーセルにおける発電層が形成された透明性基板表面とを対向させて、接着剤で接着固定した構造で設けてある。
このような構造とすることにより、ソーラーセル内部のひずみ応力によるソーラーセル自体の損傷を防止でき、入射光を効率良くソーラーセルで受光することができる。
また、本発明のソーラーセル付き電子時計では、第1と第2のソーラーセルは、ともに同じサイズに形成されて、端部を一致させて前記導電素子内部に埋設されていることを特徴とする。
このように、本発明のソーラーセル付き電子時計では、第1と第2のソーラーセルが、ともに同じサイズに形成されて、端部を一致させて前記導電素子内部に埋設されているので、導光素子内部に入射した光を、無駄なく第1および第2のソーラーセルで受光することができ、ソーラーセル全体での発電電力を高めることができる。
以上に述べたように、本発明のソーラーセル付き電子時計では、カバーガラスを通過して導光素子に入射する光を、時計中心側から第1のソーラーセルへ、導光素子の内部で反
射した光を第2のソーラーセルに入射するように構成している。従って、導光素子内部で屈折、反射した光を導光素子外へ出射させにくくし、第1のソーラーセルまたは第2のソーラーセルで捕捉しやすい構造となっている。このため、入射光の利用効率が増加し、ソーラーセル全体での発電電力を高めることができる。さらに、本発明のソーラーセル付き電子時計では、導光素子の、カバーガラスを通過して導光素子に入射する光の入射面以外の領域が光反射膜で被覆されているので、導光素子内に入射した光を導光素子外へ出射させずに、第1のソーラーセルまたは第2のソーラーセルで捕捉する構造となっている。このため、入射光の利用効率が増加し、ソーラーセル全体での発電電力を一段と高めることができるのである。
本発明のソーラーセル付き電子時計の最大の特徴は、入射した光の有効利用効率の高いソーラーセルおよび導光素子の構造にあるが、本発明のソーラーセル付き電子時計の基本的な構造および外観は、従来技術の説明で図10、図11に基づいて示した従来のソーラーセル付き電子時計と略同じである。以下に、本発明のソーラーセル付き電子時計の構成およびそれに搭載されるソーラーセル、導光素子の構成例を、図面に基づいて説明する。
まず、本発明のソーラーセル付き電子時計の実施例1について、詳細に説明する。
図1は、本発明のソーラーセル付き電子時計の部分断面図である。図2は、本発明のソーラーセル付き電子時計の分解斜視図である。ここで、図1の本発明のソーラーセル付き電子時計の部分断面図は、図10に示した従来のソーラーセル付き電子時計の外観正面図におけるD−D’に対応する部分断面を示している。
図1および図2に示すように、本発明のソーラーセル付き電子時計100は、ケース18内に時計表示部材としての文字板15と指針14を載せたムーブメント17を収容し、ケース18上面をカバーガラス13で覆っている。そして、文字板15とカバーガラス13の間隙の文字板外周近傍にソーラーセルブロック10が配置されている。
また、このソーラーセルブロック10については後に詳述するが、透光性の見返しリングを兼ねたリング状の導光素子12の内部にリング状のソーラーセル11を埋設してあり、ソーラーセル11は、その内外周面が文字板15の表面に対して略垂直になるように配置されている。そして、外部からの光は、カバーガラス13と導光素子12を透過してソーラーセル11に到達し、光エネルギーを電気エネルギーに変換して、ムーブメント17に内蔵される二次電池(図示せず)にこの電気エネルギーを蓄える。そして、ここで蓄えられた電気エネルギーにより、電子時計を駆動する。
このように、文字板外周近傍にソーラーセル11を配置する利点は、表面が褐色のソーラーセル11が目立たず、文字板15の材質やデザインの制約がなくなり、かつ、明るい色の文字板も採用できることである。また、文字板15外周近傍に導光素子12を配置して、この導光素子12の内部にソーラーセル11を埋設することで、表面が褐色のソーラーセル11が直接見え難くなるため、さらに時計デザインの自由度が向上する。
次に、図1に示した本発明のソーラーセル付き電子時計100におけるソーラーセルブロック10の詳細を図面に基づいて説明する。図3は、図1に示した本発明のソーラーセルブロック10における導光素子12の内部に埋設されたソーラーセル11の斜視図である。
ソーラーセルブロック10を構成する導光素子12は、光透過性の樹脂製材料により成型されている。また、図3に示すように、リング状のソーラーセル11はリング状の第1
のソーラーセル111と、その外側に配置されるリング状の第2のソーラーセル112とを有し、第1、第2のソーラーセル111、112は互いに接着層113によって固着されている。さらに、ソーラーセル11にはで第1、第2のソーラーセル111、112で発生する電力を取り出す端子としての取り出し電極21c、21dが設けられている。
このように、第1、第2のソーラーセル111、112は、取り出し電極21c、21d部を除く部分を導光素子12の内部に埋設することにより、ソーラーセルブロック10を形成している。この取り出し電極21c、21dを時計のムーブメントの電源供給端子(図示せず)に接続固定することによって、ムーブメント17に第1、第2のソーラーセル111、112で発生する光起電力を蓄えることができる。このようにソーラーセルブロック10は、導光素子12を透過した光エネルギーをソーラーセル11に取り込むように構成されている。
次に、ソーラーセルブロック10の構造を詳細に説明する。図4はソーラーセルブロック10の半径方向断面図である。 図4に示すように、ソーラーセルブロック10は、前述のように導光素子12とソーラーセル11で構成されている。また、ソーラーセル11は、光入射側に第1のソーラーセル111を配し、光入射側と反対側、即ち第1のソーラーセル111の外側に第2のソーラーセル112を配して、ソーラーセル111とソーラーセル112とを接着層113によって固着した構成である。このソーラーセル11を透明樹脂製の導光素子12内部に、取り出し電極を除いて埋設する。なお、第1、第2のソーラーセル111、112は、ともに同じサイズに形成されて、端部を一致させて導電素子12内部に埋設されている。また、本実施例では、埋設の方法には注入成形法を用いたが、射出成形法など、他の成形法も利用できる。
図4において、第1のソーラーセル111は透明樹脂材料からなるリング状の透明基板111aと透明基板111aの内側表面に形成するリング状の発電層111bとを備えており、発電層111bの表面には保護膜(図示せず)が設けられている。また、第2のソーラーセル112も第1のソーラーセル111と同様に透明樹脂材料からなるリング状の透明基板112aと透明基板112aの内側表面に形成するリング状の発電層112bとを備えており、発電層112bの表面には保護膜(図示せず)が設けられている。この第1のソーラーセル111における発電層111bが形成された透明性基板111a表面とは反対側の表面と、第2のソーラーセル112における発電層112bが形成された透明性基板112a表面とを接着剤113で接着固定してソーラーセル11が形成されている。
ソーラーセル111の発電層111bは図示しないが、透明基板111aの表面に、チタン層、アルミニウム層、n型アモルファスシリコン、i型アモルファスシリコン、p型アモルファスシリコン、透明導電膜、保護膜を順次積層した構成であり、時計中心からn型半導体層とi型半導体層とp型半導体層とが順に積層して構成されている。
また、ソーラーセル112は透明基板112aの表面に、透明導電膜、p型アモルファスシリコン、i型アモルファスシリコン、n型アモルファスシリコン、アルミニウム層、チタン層、保護膜を順次積層した構成であり、時計中心からp型半導体層とi型半導体層とn型半導体層とが順に積層して構成されている。
導光素子12は、カバーガラス13(図1参照)を通過した光線を導光素子12内に取り入れる入射面以外の表面にを、光反射率の高い金属等でコーティングして反射膜13を形成する。本実施例では、反射層13を形成するのにマスク蒸着法を用いて、二酸化珪素100nm、アルミニウム200nm、チタン100nmを順次積層して、反射層13としている。言うまでもないが、他の成膜法を用いることができるし、反射層13の材質は反射率が高ければ何を用いても良い。
このようにソーラーセル11を導光素子12内部に埋設して、カバーガラス13を通過して導光素子12に入射する光を時計中心側から第1のソーラーセル111へ、導光素子12の内部で反射した光を第2のソーラーセル112に入射するように構成したことが、本発明のソーラーセル付き電子時計における最も特徴的な点である。この点について、次に詳述する。
本発明における特徴的な効果を図5を用いて説明する。すなわち、本発明では、図5に示すように、光線Bと光線Cとは、導光素子12に入射した後、直接ソーラーセル11のうち第1のソーラーセル111に入射する。光線Aと光線Dとは、導光素子12内部で反射された後で、ソーラーセル11のうち第2のソーラーセル112に入射する。このように、導光素子12内部に入射した光は、ほとんどすべてソーラーセル11に入射する。
図5に示すように、本発明によれば、同一入射光量時にソーラーセルへ実際に入射する光量を、従来技術と比較して増やすことができる。実際に、本発明の第1の実施例によるソーラーセル付き電子時計と、文献1に係る従来技術によるソーラーセル付き電子時計とを500ルクスの同一照明下に置いて、発電量を比較した結果が図6である。
図6に示したように、本発明の第1の実施例によるソーラーセル付き電子時計の発電量は、文献1に係る従来技術によるソーラーセル付き電子時計の発電量の約1.3倍であった。このことから、本発明によれば、同一入射光量時にソーラーセルへ実際に入射する光量を、従来技術と比較して増やすことができることがわかる。
既に述べたように、従来技術では、導光素子に入射した光の一部がソーラーセルに入射せず、ロスとなっていた。一方、本発明に係るソーラーセルブロック10を搭載したソーラーセル付き電子時計は、従来技術で見られた入射光のロスが非常に少なく、入射光のほとんどがソーラーセルに入射するので、従来よりも多くの発電量が得られるのである。
次に、本発明のソーラーセル付き電子時計の実施例2について、説明する。実施例2は、実施例1と比較してソーラーセルブロックに埋設されるソーラーセルの構成のみが異なり、その他は同一であるので、ソーラーセルブロックの実施例についてのみ、図7を用いて説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係るソーラーセルブロック20の半径方向断面図である。図7に示すように、ソーラーセルブロック20は、導光素子12とソーラーセル31で構成されている。また、ソーラーセル31は、光入射側に第1のソーラーセル211を配し、光入射側と反対側、即ち第1のソーラーセル211の外側に第2のソーラーセル112を配して、ソーラーセル211とソーラーセル112とを接着層113によって固着した構成である。このソーラーセル31を導光素子12内部に、取り出し電極を除いて埋設する。なお、第1、第2のソーラーセル211、112は、ともに同じサイズに形成されて、端部を一致させて導電素子12内部に埋設されている。
図7において、第1のソーラーセル211は透明樹脂材料からなるリング状の透明基板211aと透明基板211aの内側表面に形成するリング状の発電層211bとを備えており、発電層211bの表面には保護膜(図示せず)が設けられている。また、第2のソーラーセル112は、実施例1同様であり、説明を省略する。この第1のソーラーセル211における発電層211bが形成された透明性基板111aと、第2のソーラーセル112における発電層112bが形成された透明性基板112a表面とを接着剤113で接着固定してソーラーセル31が形成されている。
ソーラーセル211の発電層211bは図示しないが、透明基板211aの表面に、チタン層、アルミニウム層、n型アモルファスシリコン、i型アモルファスシリコン、p型アモルファスシリコン、透明導電膜、保護膜を順次積層した構成であり、時計中心からn型半導体層とi型半導体層とp型半導体層とが順に積層して構成されている。なお、ソーラーセル112は、実施例1と同様であり、説明を省略する。また、導光素子12についても実施例1と同様であり、説明を省略する。このようにソーラーセル31を導光素子12内部に埋設して、カバーガラスを通過して導光素子12に入射する光を時計中心側からソーラーセル211へ、導光素子12の内部で反射した光をソーラーセル112に入射するように構成している。この他は実施例1と同様の構成である。
以上のように、構成された実施例2におけるソーラーセル付き電子時計の発電量は、同一照明下での、実施例1におけるソーラーセル付き電子時計と同じであった。このように、実施例2におけるソーラーセル付き電子時計は、実施例1と同様の効果を得ることが出来る。
以上、実施例1と実施例2とで説明したソーラーセル付き電子時計にあっては、導光素子12への入射光を従来技術に比べて有効に利用しており、発電量の多いソーラーセル付き電子時計100を提供することができる。
本発明のソーラーセル付き電子時計の構成例を示す部分断面図である。 本発明のソーラーセル付き電子時計の分解斜視図である。 本発明のソーラーセルの斜視図である。 本発明の実施例1に係るソーラーセルブロックの断面図である。 本発明の実施例1に係るソーラーセルブロックの機能を示す模式図である。 本発明の実施例1に係るソーラーセルの発電量を従来例と比較した図である。 本発明の実施例2に係るソーラーセルブロックの断面図である。 従来技術に係るソーラーセル付き電子時計の構成例を示す外観正面図である。 従来技術に係るソーラーセル付き電子時計の構成例を示す部分断面図である。 従来技術に係るソーラーセルブロックの機能を示す模式図である。
符号の説明
100 ソーラーセル付き電子時計
10、20、80 ソーラーセルブロック
11、11a、31、81 ソーラーセル
12、82 導光素子
13、83 風防ガラス
14、84 指針
15、85 文字板
17、87 ムーブメント
18、88 ケース
21c、21d 取り出し電極
111、211 第1のソーラーセル
111a、211a 透明基板
111b、211b 発電層
112 第2のソーラーセル
112a 透明基板
112b 発電層
800 ソーラーセル付き電子時計

Claims (7)

  1. 時計表示部材を含む時計モジュールを収納した外胴と、
    当該外胴の上面に固定配置されたカバーガラスと、
    前記カバーガラスと前記時刻表示部材の間で、前記時刻表示部材の外縁部近傍に沿ってリング状に配置される導光素子と、
    該導光素子の内部に埋設されリング状のソーラーセルとを備え、
    前記ソーラーセルは、第1のソーラーセルと該第1のソーラーセルの外側に配置される第2のソーラーセルとを有し、前記第1、第2のソーラーセルはそれぞれ透明性基板と該透明性基板の表面に形成される発電層とを有し、かつ前記ソーラーセルの内外周面が前記時刻表示部材の表面に対して略垂直に立設されており、
    前記カバーガラスを通過して前記導光素子に入射する光を、時計中心側から前記第1のソーラーセルへ、前記導光素子の内部で反射した光を第2のソーラーセルに入射するように構成されている
    ことを特徴とするソーラーセル付き電子時計。
  2. 前記導光素子は、前記カバーガラスを透って入射する光の入射面以外の領域を光反射膜で被覆されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のソーラーセル付き電子時計。
  3. 前記ソーラーセルは、前記第1のソーラーセルと前記第2のソーラーセルとが接着層を介して接着固定されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のソーラーセル付き電子時計。
  4. 前記第1のソーラーセルにおける前記発電層が形成された透明性基板表面とは反対側の表面と、前記第2のソーラーセルにおける前記発電層が形成された透明性基板表面とを前記接着剤で接着固定する
    ことを特徴とする請求項3に記載のソーラーセル付き電子時計。
  5. 前記第1のソーラーセルにおける前記発電層が形成された透明性基板表面と、前記第2のソーラーセルにおける前記発電層が形成された透明性基板表面とを対向させて、前記接着剤で接着固定する
    ことを特徴とする請求項3に記載のソーラーセル付き電子時計。
  6. 前記第1のソーラーセルの発電層は、時計中心からn型半導体層とi型半導体層とp型半導体層とが順に積層して構成されており、
    前記第2のソーラーセルの発電層は、時計中心からp型半導体層とi型半導体層とn型半導体層とが順に積層して構成されている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のソーラーセル付き電子時計。
  7. 前記第1と第2のソーラーセルは、ともに同じサイズに形成されて、端部を一致させて前記導光素子内部に埋設されている
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のソーラーセル付き電子時計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013213719A (ja) * 2012-04-02 2013-10-17 Casio Comput Co Ltd ソーラー発電装置および電子時計
JP2015052458A (ja) * 2013-09-05 2015-03-19 シチズンホールディングス株式会社 ソーラーセル付電子時計

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