JP2012151240A - 太陽電池モジュール - Google Patents

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    • Y02E10/52PV systems with concentrators

Abstract

【課題】太陽電池セルの裏面側に光が入射するのを回避して、太陽電池セル間の隙間に入射する光の電気変換効率を向上し得る太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】太陽電池モジュール10には、複数の太陽電池セル1…が互いに隙間2を有して基材20上に実装され、太陽電池セル1上及び隙間2にはこれらを被覆する光透過性の封止層7が設けられ、太陽電池セル1の裏面に設けられているセル裏面電極4と基材20の表面に形成されている基材表面電極21とが接合層5によって電気的に接続されている。基材20上の少なくとも隙間2には、光を反射する反射層11が設けられ、反射層11の表面と太陽電池セル1の裏面との距離Dは、セル裏面電極4の厚さt1と接合層5の厚さt2との和Sよりも小さい。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の太陽電池セルが互いに隙間を有して基材上に実装された太陽電池モジュールに関するものであり。特に、発電効率を向上し得る太陽電池モジュールに関する。
太陽電池モジュールは、多結晶シリコンを主材とする両面電極タイプの太陽電池セルを備えたものが最も普及している。このような太陽電池モジュール100では、図3(a)に示すように、太陽電池セル101は受光面に形成された表面電極102と、裏面に形成された裏面電極103とを有している。上記複数の太陽電池セル101…は互いに隙間104を有して基材であるバックシート105上に実装されており、隣接する太陽電池セル101・101における表面電極102と裏面電極103とはセル間配線106により互いに接続されている。詳細には、一方の太陽電池セル101の裏面電極103は、バックシート105の表面に形成された基材表面電極107と電気的に接続されており、この基材表面電極107と、隣接する太陽電池セル101の表面電極102とがセル間配線106にて電気的に接続されている。
接続された太陽電池セル101の終端の表面電極102又は裏面電極103からは、セル間配線106により充填材108の末端又はバックシート105の一部を開口して外部に引き出され、図示しない外部回路と接続されるようになっている。
太陽電池セル101の表面側は、EVA(エチレンビニルアセテート)等の光を透過する樹脂からなる上述した充填材108、及び透明のガラス又は樹脂フィルムからなる表面保護層109により封止されている。
また、太陽電池セル101の裏面側も、表面側と同様に、EVA等の光を透過する樹脂からなる充填材108、及びPETやETFEを主材とするもの又はこれらを積層してフィルム状としたもの等からなるバックシート105により封止されている。この封止構造はラミネート工法を用いて形成されている。バックシート105は、太陽電池セル101との色調面での意匠性を重視して黒色とする場合もあるが、変換効率を向上するには光反射率の高い白色が選定される。
ここで、上記太陽電池モジュール100における隣接する太陽電池セル101・101間の隙間104に入射した光の光線経路について、図3(b)に基づいて説明する。
図3(b)において破線矢印に示すように、太陽電池セル101・101間の隙間104に入射した光は、充填材108とバックシート105との界面にて反射し、散乱される。反射された光は、太陽電池モジュール100の表面側の充填材108と表面保護層109との界面、及び表面保護層109と空気層との界面にて再び反射、散乱される。反射される光の強度は、屈折率差の大きい界面の方が強いため、表面保護層109と空気層との界面での反射効果が大きい。そして、表面保護層109と空気層との界面で反射した光は再び太陽電池セル101の表面に入射し、太陽電池セル101に吸収される。
ところで、上記構成の太陽電池モジュール100では、太陽電池セル101・101間の隙間104に入射した光は、前述したように、充填材108とバックシート105との界面にて反射し、散乱される。しかしながら、バックシート105の反射率は低いので、充填材108とバックシート105との界面にて反射した光が再度、表面保護層109と空気層との界面にて反射されて、太陽電池セル101に入射するときの光量は小さい。このため、太陽電池セル101.101間の隙間104に入射した光の太陽電池セル101への電気変換効率に対する寄与率は低いものとなっている。
そこで、この太陽電池セル間の隙間に入射した光の変換効率への寄与率を高めるために、特許文献1や特許文献2では、隙間に反射板を設けている。
例えば特許文献2に開示された太陽電池モジュール200では、図4に示すように、受光面を有し該受光面に受光した光を電気に変換して出力する太陽電池セル201…と、太陽電池セル201の受光面とは逆側に充填材202を介して配された光再利用シート210とを備えている。そして、光再利用シート210は、太陽電池セル201側にガウス曲率が0となる凹凸構造の反射面を有した光再利用層211を有している。
これにより、反射面を有した光再利用層211により、太陽電池セル201・201間における隙間Rでの太陽電池モジュール200における光の利用効率を向上させている。
特開2003−234484号公報(2003年8月22日公開) 特開2010−92899号公報(2010年4月22日公開)
しかしながら、上記従来の太陽電池モジュールでは、太陽電池セルの裏側に充填材が設けられている。このため、太陽電池セルの裏面とバックシートとの間に距離が生じ、隣接する太陽電池セルの間に入射した光のうち充填材とバックシートとの界面で反射、散乱された光の一部は太陽電池セルの裏面に入射することとなる。
この結果、太陽電池セルの裏面側に入射した光は変換効率に寄与せずエネルギーロスが生じることとなるという問題点を有している。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、太陽電池セルの裏面側に光が入射するのを回避して、太陽電池セル間の隙間に入射する光の電気変換効率を向上し得る太陽電池モジュールを提供することにある。
本発明の太陽電池モジュールは、上記課題を解決するために、複数の太陽電池セルが互いに隙間を有して基材上に実装され、上記太陽電池セル上及び隙間にはこれらを被覆する光透過性の封止層が設けられ、上記太陽電池セルの裏面に設けられているセル裏面電極と基材の表面に形成されている基材表面電極とが導電性接合剤によって電気的に接続されている太陽電池モジュールにおいて、上記基材上の少なくとも上記隙間には、光を反射する反射層が設けられ、上記反射層の表面と太陽電池セルの裏面との距離は、上記セル裏面電極の厚さと上記導電性接合剤の厚さとの和よりも小さいことを特徴としている。
上記の発明によれば、基材上の少なくとも隙間には、光を反射する反射層が設けられ、反射層の表面と太陽電池セルの裏面との距離は、セル裏面電極の厚さと導電性接合剤の厚さとの和よりも小さい。この結果、太陽電池セルは、充填材を介することなく、基材に直接実装されているので、太陽電池セルの裏面と反射層との距離が非常に近い状態となっている。このため、隣接する太陽電池セルの間の隙間に入射した光は無駄なく太陽電池セルの表面側に反射し、太陽電池セルに再入射することが可能である。
したがって、太陽電池セルの裏面側に光が入射するのを回避して、太陽電池セル間の隙間に入射する光の電気変換効率を向上し得る太陽電池モジュールを提供することができる。
本発明の太陽電池モジュールでは、前記反射層の表面は、凹凸面になっていることが好ましい。
これにより、隣接する太陽電池セル間の隙間に入射した光を、反射層の表面の凹凸面にて広く拡散して太陽電池セルの表面側に反射し、太陽電池セルの表面の広い範囲に入射させることが可能となる。
本発明の太陽電池モジュールでは、前記反射層の表面における凹凸面は、パターン化された前記基材表面電極の表面に該反射層が設けられることにより形成されていることが好ましい。
これにより、パターン化された基材表面電極が存在する部分は凸となり、基材表面電極が存在しない部分は凹となっている。このため、凹凸面の上に反射層を設けると、必然的に反射層の表面が、凹凸面となる。
したがって、反射層の表面に別途凹凸面を形成することなく、反射層の表面における凹凸を容易に形成することができる。
本発明の太陽電池モジュールでは、前記反射層は、前記基材上の基材表面電極を絶縁、保護するソルダーレジストからなっていることが好ましい。
すなわち、一般に、基材上には、基材表面電極を絶縁、保護するソルダーレジストが設けられる。尚、ソルダーレジストは充填材とは相違する。この結果、このソルダーレジストに反射層としての機能を付与しておけば、別途反射層を設ける必要がない。したがって、基材上に別途反射層を形成する工程を省略することができる。
本発明の太陽電池モジュールでは、前記反射層は、前記基材表面電極と同一材料にて形成されているとすることができる。
これにより、基材の表面に基材表面電極を設けるときに、反射層を基材表面電極と同一材料にて形成することができる。したがって、基材上に別途反射層を形成する工程を省略することができる。
本発明の太陽電池モジュールは、以上のように、基材上の少なくとも上記隙間には、光を反射する反射層が設けられ、上記反射層の表面と太陽電池セルの裏面との距離は、上記セル裏面電極の厚さと上記導電性接合剤の厚さとの和よりも小さいものである。
それゆえ、太陽電池セルの裏面側に光が入射するのを回避して、太陽電池セル間の隙間に入射する光の電気変換効率を向上し得る太陽電池モジュールを提供するという効果を奏する。
(a)は本発明における太陽電池モジュールの実施の一形態を示すものであって、太陽電池モジュールの構成を示す断面図であり、(b)は隣接する太陽電池セル間の構成を拡大して示す要部拡大構成図である。 (a)は本発明における太陽電池モジュールの他の実施の一形態を示すものであって、太陽電池モジュールの構成を示す断面図であり、(b)は隣接する太陽電池セル間の構成を拡大して示す要部拡大構成図である。 (a)は従来における太陽電池モジュールの構成を示す断面図であり、(b)は隣接する太陽電池セル間の構成を拡大して示す要部拡大構成図である。 従来における他の太陽電池モジュールの構成を示す断面図である。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
(構成)
本実施の形態の太陽電池モジュールの構成について、図1(a)(b)に基づいて説明する。図1(a)は太陽電池モジュールの構成を示す断面図であり、図1(b)は隣接する太陽電池セル間の構成を拡大して示す要部拡大構成図である。
本実施の形態の太陽電池モジュール10では、図1(a)(b)に示すように、複数の太陽電池セル1…が互いに隙間2を有して基材20上に実装されている。上記太陽電池セル1の表面にはセル表面電極3が設けられ、太陽電池セル1の裏面にはセル裏面電極4が設けられている。また、基材20の表面には基材表面電極21…が設けられ、この基材表面電極21…間には、基材20上に形成された配線パターン22が接続されている。
上記基材20は、ガラスエポキシ等をコア材とするリジッド基板又はポリイミドフィルム等材を主材とするフレキシブル基板からなっている。
また、太陽電池セル1は、単結晶シリコン又は多結晶シリコンを主材としており、受光面のセル表面電極3、及びセル裏面電極4は焼成型の銀ペーストにて形成されている。太陽電池セル1の裏面側のセル裏面電極4を除く領域は、アルミニウムペーストが印刷・焼成されている。このアルミニウムペーストは、一部がセル裏面電極4にオーバーラップするように形成されている。太陽電池セル1のセル裏面電極4と基材20の基材表面電極21とは、はんだ又は銀ペースト等の導電性接合剤からなる接合層5により電気的に接続されている。
したがって、上記隣接する太陽電池セル1・1同士は、一方の太陽電池セル1におけるセル裏面電極4が基材表面電極21に電気的に接続され、この基材表面電極21に配線パターン22が接続され、この配線パターン22に金ワイヤ又はアルミワイヤ等の導線からなるボンディングワイヤ6の一端が電気的に接続され、ボンディングワイヤ6の他端が、他方の太陽電池セル1のセル表面電極3に電気的に接続されている。
また、一方の終端の太陽電池セル1では、太陽電池セル1のセル表面電極3からボンディングワイヤ6を介して基材20の終端の基材表面電極21に電気的に接続されている。そして、基材20には、この基材20を貫通するスルーホール23が形成されており、このスルーホール23は、基材20の裏面における基材裏面電極24に電気的に接続されている。
さらに、他方の終端の太陽電池セル1では、太陽電池セル1のセル裏面電極4から、基材20の終端の基材表面電極21及び配線パターン22、並びに基材20を貫通するスルーホール23を介して基材20の裏面における基材裏面電極24に電気的に接続され、図示しない外部回路に接続されている。
この結果、この基材裏面電極24から図示しない外部回路に接続されることにより、太陽電池セル1の電力が外部回路に取り出されるようになっている。ただし、必ずしもこれに限らず、基材20の表面側における後述する封止層7の端部の外側に図示しない電極を設けることにより配線パターン22を介して引き出される場合もある。
すなわち、従来では、太陽電池セルと太陽電池セルとがセル間配線により接続され、太陽電池セルの裏側には、セル裏面電極とセル間配線との接合部を絶縁及び保護する必要があるため、通常0.4mm程度の厚みの充填材が必要であった。
この点、本実施の形態では、配線パターン22を設けることにより、従来存在した太陽電池セルの裏側の充填材を無くしたものとなっている。
上記基材20上の基材表面電極21及び配線パターン22は、図示しないソルダーレジストにより絶縁及び保護されている。このソルダーレジストは、太陽電池セル1のセル受光面の色調と合わせて主に黒色のものが用いられる。
上記太陽電池セル1の表面、及び太陽電池セル1・1間の隙間2は、封止層7により被覆されている。この封止層7は、透明かつ光透過率の高いエポキシ樹脂が用いられ、例えば、ポッティング又は金型を用いるトランスファーモールド工法にて形成されている。
そして、本実施の形態では、基材20の表面における少なくとも隣接する太陽電池セル1・1間の隙間2には、光を反射する反射層11が形成されている。本実施の形態では、反射層11は、塗料にて塗布されている。この反射層11は、基材20上に印刷等の工法により塗布することも可能であるが、高い光反射率の白色顔料を含むソルダーレジストにより形成することが可能であり、その方がプロセスの簡略化が可能である。また、ソルダーレジストをUV硬化型のソルダーレジストとすることによって、微細な配線パターンにも対応することが可能である。
ここで、本実施の形態では、図1(b)に示すように、反射層11の表面と太陽電池セル1の裏面との距離Dは、上記セル裏面電極の厚さt1と上記接合層5の厚さt2との和Sよりも小さくなっている。
(太陽電池セル間の隙間での光路)
上記構成の太陽電池モジュール10における太陽電池セル1・1間の隙間2での光路について、図1(b)に基づいて説明する。図1(b)において、破線矢印は隣接する太陽電池セル1・1間の隙間2に入射した光の光線経路の一つを示している。
図1(b)の破線矢印に示すように、太陽電池セル1・1間の隙間2に入射した光は、封止層7と基材20上の反射層11との界面にて反射及び散乱される。このとき、従来技術では、セル裏面と反射層との間において通常400μm程度距離があるため、反射及び散乱された光のうち一部が太陽電池セル1の裏面側へ入射していた。
しかし、本実施の形態では、反射層11の表面と太陽電池セル1の裏面との距離Dは、上記セル裏面電極の厚さt1と上記接合層5の厚さt2との和Sよりも小さくなっている。このため、太陽電池セル1の裏面と反射層8との距離Dは、高々、セル表面電極3の厚さt1と基材表面電極21における接合層5の厚さt2との厚さの和Sであり、通常20〜30μm程度である。このため、太陽電池セル1・1間の隙間2に設けられた反射層11にて反射された光の全てが、太陽電池セル1の表面側へ反射及び散乱され、封止層7と空気との界面で再び反射及び散乱されて太陽電池セル1に入射され、太陽電池セル1にて吸収される。
この結果、光反射面からなる反射層11を備える基材20上に太陽電池セル1…を直接実装することにより、隣接する太陽電池セル1・1間の隙間2に入射した光を効率よく太陽電池セル1の表面側に反射し、太陽電池セル1に入光させることにより、高い変換効率を得ることができる。
このように、本実施の形態の太陽電池モジュール10では、複数の太陽電池セル1…が互いに隙間2を有して基材20上に実装され、太陽電池セル1上及び隙間2にはこれらを被覆する光透過性の封止層7が設けられ、太陽電池セル1の裏面に設けられているセル裏面電極4と基材20の表面に形成されている基材表面電極21とが導電性接合剤からなる接合層5によって電気的に接続されている。そして、基材20上の少なくとも隙間2には、光を反射する反射層11が設けられ、反射層11の表面と太陽電池セル1の裏面との距離Dは、セル裏面電極4の厚さt1と接合層5の厚さt2との和Sよりも小さい。
この結果、太陽電池セル1は、充填材を介することなく、基材20に直接実装されているので、太陽電池セル1の裏面と反射層11との距離が非常に近い状態となっている。このため、隣接する太陽電池セル1・1間の隙間2に入射した光は無駄なく太陽電池セル1の表面側に反射し、太陽電池セル1に再入射することが可能である。
したがって、太陽電池セル1の裏面側に光が入射するのを回避して、太陽電池セル1・1間の隙間2に入射する光の電気変換効率を向上し得る太陽電池モジュールを提供することができる。
また、本実施の形態の太陽電池モジュール10では、反射層11は、基材20上の基材表面電極21を絶縁、保護するソルダーレジストからなっているとすることが可能である。
すなわち、一般に、基材20上には、基材表面電極21を絶縁、保護するソルダーレジストが設けられる。尚、ソルダーレジストは充填材とは相違する。この結果、このソルダーレジストに反射層11としての機能を付与しておけば、別途反射層11を設ける必要がない。したがって、基材20上に別途反射層11を形成する工程を省略することができる。このことからすると、例えば、ソルダーレジストが略黒色である場合には、太陽電池セル1・1間の隙間2に入射した光は略黒色のソルダーレジストで吸収されるだけであるので、電気変換効率に寄与しない。
尚、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、反射層11は高い反射率の塗料、又は高い光反射率の白色顔料を含むソルダーレジストにより形成されていたが、特にこれに限定するものではない。
例えば、反射層11は、基材表面電極21と同一材料にて形成されているとすることができる。
これにより、基材20の表面に基材表面電極21を設けるときに、反射層11を基材表面電極21と同一材料にて形成することができる。したがって、基材20上に別途反射層11を形成する工程を省略することができる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図2に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
(構成)
本実施の形態の太陽電池モジュールの構成について、図2(a)(b)に基づいて説明する。図2(a)は太陽電池モジュールの構成を示す断面図であり、図2(b)は隣接する太陽電池セル間の構成を拡大して示す要部拡大構成図である。
前記実施の形態1の太陽電池モジュール10は、太陽電池セル1の表面及び裏面にそれぞれセル表面電極3及びセル裏面電極4を備えた両面電極タイプの太陽電池セルを備えたものであった。これに対して、本実施の形態の太陽電池モジュール30は、図2(a)(b)に示すように、裏面にP,N両電極を備えるバックコンタクトタイプの太陽電池セルとなっている点が異なっている。
本実施の形態の太陽電池モジュール30は、図2(a)(b)に示すように、裏面にセル裏面電極としてのセルP電極32a及びセルN電極32bを備えるバックコンタクトタイプの太陽電池セル31が、基材表面電極21を備える基材20上に実装されている。太陽電池セル31は単結晶シリコンを主材としており、シャドウロスをなくすために表面(受光面)側には電極がなく、緻密な図示しない反射防止膜が形成されている。セルP電極32a及びセルN電極32bは、焼成Agペーストにより選択的にパターンが形成されている。
基材20はガラスエポキシ等をコア材とするリジッド基板又はポリイミドフィルム等材を主剤とするフレキシブル基板からなっている。
上記セルP電極32a及びセルN電極32bと基材20の基材表面電極21とははんだ又はAgペーストからなる接合層5により接合されている。接合層5は、基材20のセルP電極32a及びセルN電極32b上に選択的に塗布する必要があり、高粘度のペーストを印刷法で塗布する必要がある。また、基材20上の太陽電池セル31・31間の隙間2に相当する部分には、基材20の基材表面電極21と接続されていない電極パターンが形成されている。そして、その電極パターン上は、高い光反射率の白色顔料を含むソルダーレジストに被覆されており、これによって、凹凸面を有する反射層34が形成されている。この凹凸面により、凹凸面がない場合よりもより広角度に太陽電池セル31の表面側へ反射及び散乱させることが可能である。
ここで、本実施の形態では、太陽電池セル31及び基材20は、封止層7及び該封止層7の上面に形成された表面保護層33にて保護絶縁されている。封止層7の材質は、実施の形態1の太陽電池モジュール10の構造と同様に、EVA等からなる光を透過する樹脂である、また、表面保護層33は、透明のETFE(テトラフルオロエチレン、エチレン共重合体)やPET(ポリエチレンテレフタラート)を主材とするもの又はこれらを積層してフィルム状として形成された樹脂フィルムである。ただし、必ずしもこれに限らず、例えば、実施の形態1と同様に、エポキシ樹脂等単層からなる封止層7のみであってもよい。
尚、本実施の形態においても、反射層34の表面と太陽電池セル1の裏面との距離Dは、前記セルP電極32a及びセルN電極32bの厚さと上記接合層5の厚さとの和Sよりも小さくなっている。
(太陽電池セル間の隙間での光路)
上記構成の太陽電池モジュール30における太陽電池セル31・31間の隙間2での光路について、図2(b)に基づいて説明する。図2(b)において、破線矢印は隣接する太陽電池セル31・31間の隙間2に入射した光の光線経路の一つを示している。
図2(b)の破線矢印に示すように、太陽電池セル31・31間の隙間2に入射した光は、封止層7と基材20上の反射層34との界面にて反射及び散乱される。このとき、従来技術では、セル裏面と反射層との間において通常400μm程度距離があるため、反射及び散乱された光のうち一部が太陽電池セル31の裏面側へ入射していた。
しかし、本実施の形態では、反射層34の表面と太陽電池セル31の裏面との距離Dは、セルP電極32a及びセルN電極32bの厚さt1と接合層5の厚さt2との和Sよりも小さくなっている。このため、太陽電池セル31の裏面と反射層34との距離Dは、高々、セルP電極32a及びセルN電極32bの厚さt1と基材表面電極21における接合層5の厚さt2との厚さの和Sであり、通常20〜30μm程度である。このため、太陽電池セル31・31間の隙間2に設けられた反射層34にて反射された光の全てが、太陽電池セル31の表面側へ反射及び散乱され、表面保護層33と空気との界面で再び反射及び散乱されて太陽電池セル31に入射され、太陽電池セル31にて吸収される。尚、実施の形態反射される光の強度は、屈折率差の大きい界面の方が強いため、表面保護層33と空気層との界面での反射効果が大きい。そして、表面保護層109と空気層との界面で反射した光は再び太陽電池セル101の表面に入射し、太陽電池セル101に吸収される。
この結果、光反射面からなる反射層34を備える基材20上に太陽電池セル31…を直接実装することにより、隣接する太陽電池セル31・31間の隙間2に入射した光を効率よく太陽電池セル31の表面側に反射し、太陽電池セル31に入光させることにより、高い変換効率を得ることができる。また、太陽電池セル31には凹凸面を有する反射層34が形成されているので、この凹凸面により、凹凸面がない場合よりもより広角度に太陽電池セル31の表面側へ反射及び散乱させることができる。
このように、本実施の形態の太陽電池モジュール30では、反射層34の表面は、凹凸面になっている。これにより、隣接する太陽電池セル31・31間の隙間2に入射した光を、反射層34の表面の凹凸面にて広く拡散して太陽電池セル31の表面側に反射し、太陽電池セル31の表面の広い範囲に入射させることが可能となる。
また、本実施の形態の太陽電池モジュール30では、反射層34の表面における凹凸面は、パターン化された基材表面電極21の表面に反射層34が設けられることにより形成されている。
これにより、パターン化された基材表面電極21が存在する部分は凸となり、基材表面電極21が存在しない部分は凹となっている。このため、凹凸面の上に反射層34を設けると、必然的に反射層34の表面が、凹凸面となる。したがって、反射層34の表面に別途凹凸面を形成することなく、反射層34の表面における凹凸を容易に形成することができる。
尚、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、複数の太陽電池セルが互いに隙間を有して基材上に実装された太陽電池モジュールに適用することができる。また、太陽電池モジュールは、両面電極タイプの太陽電池セルを備えたものに限らず、裏面にP,N両電極を備えるバックコンタクトタイプの太陽電池セルを備えたものにも適用が可能である。
1 太陽電池セル
2 隙間
3 セル表面電極
4 セル裏面電極
5 接合層(導電性接合剤)
6 ボンディングワイヤ
7 封止層
10 太陽電池モジュール
11 反射層
20 基材
21 基材表面電極
22 配線パターン
23 スルーホール
24 基材裏面電極
30 太陽電池モジュール
31 太陽電池セル
32a セルP電極
32b セルN電極
33 表面保護層
34 反射層
D 太陽電池セルの裏面と反射層との距離
S 和
t1 セル裏面電極・セルP電極及びセルN電極の厚さ
t2 接合層の厚さ

Claims (5)

  1. 複数の太陽電池セルが互いに隙間を有して基材上に実装され、上記太陽電池セル上及び隙間にはこれらを被覆する光透過性の封止層が設けられ、上記太陽電池セルの裏面に設けられているセル裏面電極と基材の表面に形成されている基材表面電極とが導電性接合剤によって電気的に接続されている太陽電池モジュールにおいて、
    上記基材上の少なくとも上記隙間には、光を反射する反射層が設けられ、
    上記反射層の表面と太陽電池セルの裏面との距離は、上記セル裏面電極の厚さと上記導電性接合剤の厚さとの和よりも小さいことを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 前記反射層の表面は、凹凸面になっていること特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記反射層の表面における凹凸面は、パターン化された前記基材表面電極の表面に該反射層が設けられることにより形成されていることを特徴とする請求項2記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記反射層は、前記基材上の基材表面電極を絶縁、保護するソルダーレジストからなっていること特徴とする請求項1,2又は3記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記反射層は、前記基材表面電極と同一材料にて形成されていることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール。
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