JP2009008583A - 指針時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 指針位置検出装置およびソーラーパネルを備えても、時計全体の厚みを最小限に抑えることができる指針時計を提供する。
【解決手段】 文字板1の下側に配置された輪列機構2によって文字板1の上方を指針4が運針する指針時計において、輪列機構2の筒車7と3番車10とに第1、第2光透過孔17、18を設け、輪列機構2の下側に配置された回路基板14に第1、第2光透過孔17、18の回転移動軌跡上に対応させて第1、第2発光素子15、16を設け、文字板1に設けられたソーラーパネル5に第1、第2発光素子15、16からの光が第1、第2光透過孔17、18を透過して照射された際に起電力を発生する第1、第2受光素子12、13を設けた。従って、指針位置検出装置6およびソーラーパネル5を備えても、時計全体の厚みを最小限に抑えることができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、指針の運針位置を検出する指針位置検出装置を備えた指針時計に関する。
従来、指針時計においては、特許文献1に記載されているように、文字板の下側に配置された複数の歯車からなる輪列機構によって、文字板の上方に突出した指針軸に取り付けられた指針を運針させることにより、時刻を指示する際、指針位置検出装置によって輪列機構のいずれかの歯車の回転位置を検出して、指針の運針位置を判断するように構成したものがある。
特開平08−179058号
すなわち、この種の指針位置検出装置は、輪列機構のいずれかの歯車に貫通孔を設け、この歯車の上側に発光部を備えた基板を配置すると共に、その歯車の下側に発光部と対向する受光部を備えた基板を配置し、輪列機構によって指針が運針する際、これに伴って回転する歯車の貫通孔を発光部からの光が透過して受光部で受光することにより、歯車の回転位置を検出し、この歯車の回転に応じて運針する指針の運針位置を判断するように構成されている。
しかしながら、このような従来の指針時計では、指針位置検出装置が、貫通孔を有する歯車の上側に発光部を備えた基板を配置すると共に、その歯車の下側に受光部を備えた基板を配置した構成であるから、発光部を備えた基板と受光部を備えた基板とによって、時計全体の厚みが厚くなるという問題がある。この場合、ソーラーパネルを備えた指針時計では、ソーラーパネルを文字板に設ける必要があるため、このソーラーパネルによって更に時計全体の厚みが厚くなるという問題が生じる。
この発明が解決しようとする課題は、指針位置検出装置およびソーラーパネルを備えていても、時計全体の厚みを最小限に抑えることができる指針時計を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、文字板の下側に配置された複数の歯車からなる輪列機構によって、前記文字板の上方を指針が運針することにより、時刻を指示する指針時計において、
前記輪列機構における前記複数の歯車のいずれかに設けられた光透過部と、前記輪列機構の下側に配置され、且つ前記歯車に設けられた前記光透過部の回転移動軌跡上に対応する位置に発光部が設けられた回路基板と、前記文字板に設けられ、且つ前記発光部からの光が前記光透過部を透過して照射された際に起電力を発生する受光部が設けられたソーラーパネルと、を備えたことを特徴とする指針時計である。
請求項2に記載の発明は、前記ソーラーパネルが、前記受光部を除いて、上面側から透明電極、半導体層、金属電極を順に積層した構成であり、前記受光部は、上面側から金属電極、半導体層、透明電極を順に積層した構成であることを特徴とする請求項1に記載の指針時計である。
請求項3に記載の発明は、前記受光部の周囲に絶縁性を有する遮光部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の指針時計である。
請求項4に記載の発明は、前記発光部が前記回路基板内に埋設されており、この回路基板には前記発光部の光が透過する座ぐり穴が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の指針時計である。
この発明によれば、輪列機構によって指針が運針する際、これに伴って回転する歯車の下側に配置された回路基板の発光部を発光させると、その光が歯車の回転に応じて光透過部を透過して文字板に設けられたソーラーパネルの受光部に照射され、この照射された光によって受光部が起電力を発生することにより、歯車の回転位置を検出して指針の運針位置を判断することができる。このため、ソーラーパネルを有効に利用することができ、これにより指針位置検出装置およびソーラーパネルを備えていても、時計全体の厚みを最小限に抑えることができるので、時計全体の薄型化を図ることができる。
(実施形態1)
以下、図1〜図4を参照して、この発明を指針式の腕時計に適用した実施形態1について説明する。
この指針式の腕時計は、図1に示すように、文字板1の下側に配置された輪列機構2によって、文字板1の上方に突出した指針軸3に取り付けられた指針4を運針させることにより、時刻を指示するように構成されているほか、ソーラーパネル5および指針位置検出装置6を備えた構成になっている。
すなわち、指針4は、図1に示すように、時針4a、分針4b、秒針4cを備えている。指針軸3は、時針4aが取り付けられる時針軸3aと、分針4bが取り付けられる分針軸3bと、秒針4cが取り付けられる秒針軸3cとを備えている。この場合、指針軸3は、時針軸3a内に分針軸3bが回転自在に挿入されて上方に突出し、この分針軸3b内に秒針軸3cが回転自在に挿入されて上方に突出し、これら時針軸3a、分針軸3b、秒針軸3cが文字板1の貫通孔1aに下側から挿入されて文字板1の上方に突出し、この突出した時針軸3a、分針軸3b、秒針軸3cの各上端部にそれぞれ時針4a、分針4b、秒針4cが取り付けられている。
輪列機構2は、図1に示すように、時針軸3aが設けられた時針車である筒車7と、分針軸3bが設けられた分針車である2番車8と、秒針軸3cが設けられた秒針車である4番車9とを備え、これら筒車7、2番車8、4番車9がステップモータ(図示せず)によって複数の中間車(図1では3番車10のみを示す)を介して回転し、これにより時針4a、分針4b、秒針4cを運針させるように構成されている。この場合、複数の中間車のうち、3番車10は、4番車9の回転を2番車8に伝達するためのものである。また、複数の中間車には、3番車10以外に、図示しないが、2番車8の回転を筒車7に伝達する日ノ裏車や、ステップモータの回転を4番車9に伝達する5番車などがある。
ところで、文字板1は、透明または半透明な材料からなり、その下面には、図1に示すように、ソーラーパネル5が設けられている。このソーラーパネル5は、文字板1を透過した外部光によって発電するものであり、図1に示すように、透明なフィルムからなるベースシート11を備えている。この透明なベースシート11の下面には、図2に示すように、複数の発電部5a〜5eが分割形成されており、その中心部分には、図2に示すように、文字板1の貫通孔1aに対応する貫通孔5fが設けられている。
また、このソーラーパネル5の所定箇所には、図1および図2に示すように、後述する指針位置検出装置6の第1、第2受光素子12、13が設けられている。さらに、輪列機構2の下側には、図1に示すように、回路基板14が配置されている。この回路基板14には、時計機能に必要な各種の電子部品が設けられているほか、後述する指針位置検出装置6の第1、第2発光素子15、16が設けられている。
指針位置検出装置6は、図1に示すように、時針車である筒車7に設けられた第1光透過孔17、および3番車10に設けられた第2光透過孔18と、輪列機構2の下側に配置された回路基板14の第1、第2発光素子15、16と、ソーラーパネル5に設けられた第1、第2受光素子12、13とを備えている。これにより、指針位置検出装置6は、第1、第2発光素子15、16で発光して第1、第2光透過孔17、18を透過した光を第1、第2受光素子12、13で受光することにより、筒車7と3番車10との各回転位置を検出して、時針4aと分針4bとの各運針位置を判断するように構成されている。
この場合、第1、第2発光素子15、16は、それぞれLED(発光ダイオード)からなり、回路基板14の上面における所定箇所に設けられている。すなわち、第1発光素子15は、筒車7に設けられた第1光透過孔17の回転移動軌跡上に対応した状態で、回路基板14の上面に設けられている。第2発光素子16は、2番車8に噛み合って回転する3番車10に設けられた第2光透過孔18の回転移動軌跡上に対応した状態で、回路基板14の上面に設けられている。
また、ソーラーパネル5の第1、第2受光素子12、13のうち、第1受光素子12は、図2に示すように、回路基板14の第1発光素子15に対応する箇所における発電部5aの領域内に設けられ、図1に示すように、第1発光素子15からの光が筒車7の第1光透過孔17を透過して照射された際に起電力を発生するように構成されている。また、第2受光素子13は、回路基板14の第2発光素子16に対応する箇所における発電部5aの領域内に設けられ、第2発光素子16からの光が3番車10の第2光透過孔18を透過して照射された際に起電力を発生するように構成されている。
この場合、ソーラーパネル5は、図3および図4に示すように、その各発電部5a〜5eが、透明なベースシート11の下面に、透明電極19、半導体層20、金属電極21をその順で積層した構成になっている。これにより、各発電部5a〜5eは、文字板1を透過した外部光が透明なベースシート11を透過して照射されると、その外部光が透明電極19を透過して半導体層20に照射されることにより、透明電極19と金属電極21との間に起電力が発生するように構成されている。
すなわち、各発電部5a〜5eにおける上部側の透明電極19は、ITOなどの透明な導電材料からなり、透明なベースシート11の下面にスパッタリングまたは印刷によって設けられている。中間部の半導体層20は、アモルファスシリコン(非晶質シリコン:a−Si)、ポリシリコン(多結晶シリコン)、クリスタルシリコン(単結晶シリコン)などからなり、透明電極19の下面に設けられている。下部側の金属電極21は、アルミや銅などの金属からなり、半導体層20の下面に蒸着またはスパッタリングによって設けられている。
また、このソーラーパネル5の第1、第2受光素子12、13は、図3および図4に示すように、各発電部5a〜5eとは逆に、透明なベースシート11の下面に、金属電極21、半導体層20、透明電極19をその順で積層した構成になっている。これにより、第1、第2受光素子12、13は、透明なベースシート11を透過した外部光を金属電極21で遮断するが、その下側に配置された第1、第2発光素子15、16で発光した光が照射されると、その光が透明電極19を透過して半導体層20に照射されることにより、透明電極19と金属電極21との間に起電力が発生するように構成されている。
すなわち、第1、第2受光素子12、13における上部側の金属電極21は、各発電部5a〜5eの金属電極21と同じものであり、透明なベースシート11の下面に蒸着またはスパッタリングによって設けられている。中間部の半導体層20は、各発電部5a〜5eの半導体層20と同じものであり、各発電部5a〜5eの半導体層20と同時に金属電極21の下面に設けられている。下部側の透明電極19は、各発電部5a〜5eの透明電極19と同じものであり、半導体層20の下面にスパッタリングまたは印刷によって設けられている。
また、第1、第2受光素子12、13の周囲には、図3および図4に示すように、絶縁性を有する遮光部22が環状に連続して設けられている。この遮光部22は、その高さが、発電部5aの透明電極19と第1、第2受光素子12、13の各金属電極21との間に位置する透明なベースシート11の下面から、発電部5aの金属電極21と第1、第2受光素子12、13の各透明電極19との各下面に亘る高さで設けられている。これにより、遮光部22は、図4に示すように、ソーラーパネル5の発電部5aと第1、第2受光素子12、13との電気的な絶縁を図ると共に、透明なベースシート11を透過した外部光が第1、第2受光素子12、13の周囲から入射するのを防ぐように構成されている。
なお、文字板1、輪列機構2、指針4、ソーラーパネル5、および指針位置検出装置6は、図示しないが、腕時計ケース内に組み込まれている。この場合、腕時計ケースの上部には、時計ガラス(図示せず)が取り付けられており、また腕時計ケースの下部には、裏蓋(図示せず)が取り付けられている。
このような指針式の腕時計では、時計ガラスを通して外部光が腕時計ケース内に入射すると、この入射した外部光が文字板1を通してソーラーパネル5に照射されるので、このソーラーパネル5の各発電部5a〜5eで発電することができ、この発電した電力で輪列機構2を駆動させて指針4を運針させることにより、時刻を指示することができる。このときには、ソーラーパネル5に設けられた第1、第2受光素子12、13は、その各金属電極21と遮光部22とによって、外部光が遮断されるので、外部光を受光して起電力を発生するはない。
このように、ソーラーパネル5が発電すると、その電力によって輪列機構2のステップモータが駆動され、図示しない中間車(例えば5番車)を介して4番車9が回転し、この4番車9の回転に応じて秒針4cが文字板1の上方を運針する。また、この4番車9の回転は、3番車10を介して2番車8に伝達され、この2番車8の回転に応じて分針4bが文字板1の上方を運針する。更に、この2番車8の回転は、図示しない中間車(例えば日ノ裏車)を介して筒車7に伝達され、この筒車7の回転に応じて時針4aが文字板1の上方を運針する。これにより、時針4a、分針4b、秒針4cがそれぞれ運針して時刻を指示することができる。
このように指針4が運針する際には、輪列機構2の下側に配置された指針位置検出装置6の第1、第2発光素子15、16が発光し、その光が筒車7および3番車10の各回転に伴って筒車7の第1光透過孔17と3番車10の第2光透過孔18とをそれぞれ透過して文字板1に設けられたソーラーパネル5の第1、第2受光素子12、13にそれぞれ照射される。このため、第1、第2受光素子12、13がそれぞれ起電力を発生するので、筒車7と3番車10との各回転位置を検出することができ、これにより時針4aと分針4bの各運針位置を判断することができる。
すなわち、第1発光素子15で発光した光が、図1に示すように、筒車7の回転に応じて第1光透過孔17を透過してソーラーパネル5の第1受光素子12に照射されると、この照射された光によって第1受光素子12が起電力を発生するので、この起電力により筒車7の回転位置を検出することができ、これにより筒車7の回転に応じて運針する時針4aの運針位置を判断することができる。
また、第2発光素子16で発光した光が、図1に示すように、2番車8に噛み合って回転する3番車10の回転に応じて第2光透過孔18を透過してソーラーパネル5の第2受光素子13に照射されると、この照射された光によって第2受光素子13が起電力を発生するので、この起電力により3番車10の回転位置を検出することができ、これにより3番車10に噛み合って回転する2番車8の回転に応じて運針する分針4bの運針位置を判断することができる。
このように、この指針式の腕時計によれば、外部光を受光して発電する発電部5a〜5eを備えたソーラーパネル5に、第1、第2受光素子12、13を発電部5a〜5eと逆の構成で設けたことにより、ソーラーパネル5に発電部5a〜5eとほぼ同じ機能の第1、第2受光素子12、13を設けることができるので、ソーラーパネル5を有効に利用することができる。このため、従来例のような受光素子を備えた基板を輪列機構2内に設置する必要がないので、指針位置検出装置6およびソーラーパネル5を備えていても、時計全体の厚みを最小限に抑えることができ、これにより時計全体の薄型化を図ることができる。
この場合、ソーラーパネル5は、第1、第2受光素子12、13を除いて、各発電部5a〜5eが、透明なベースシート11の下面に、透明電極19、半導体層20、金属電極21をその順で積層した構成であり、発電部5a内の第1、第2受光素子12、13は、透明なベースシート11の下面に、金属電極21、半導体層20、透明電極19をその順で積層した構成であるから、各発電部5a〜5eと第1、第2受光素子12、13とを透明なベースシート11の下面にほぼ同じ厚みで形成することができる。
また、各発電部5a〜5eの各透明電極19と第1、第2受光素子12、13の各透明電極19とが同じ材料であり、また各発電部5a〜5eの各半導体層20と第1、第2受光素子12、13の各半導体層20とが同じ材料であり、更に各発電部5a〜5eの各金属電極21と第1、第2受光素子12、13の各金属電極21とが同じ材料であることにより、材料の共通化を図ることができると共に、各発電部5a〜5eの各半導体層20と第1、第2受光素子12、13の各半導体層20とを同時に形成することができ、これにより生産性の高いものを提供することができる。
さらに、第1、第2受光素子12、13の各周囲には、絶縁性を有する遮光部22がそれぞれ設けられているので、外部光が文字板1を透過してソーラーパネル5に照射された際に、ソーラーパネル5の各発電部5a〜5eが発電しても、第1、第2受光素子12、13にその周囲から外部光が入射するのを遮光部22で遮断することができ、これにより第1、第2受光素子12、13が外部光の影響を受けることがなく、第1、第2発光素子15、16からの光のみを受光することができるので、筒車7および3番車10の各回転位置を正確に且つ確実に検出することができる。
なお、上記実施形態1では、遮光部22を透明なベースシート11の下面から、第1、第2受光素子12、13の各透明電極19の下面および各発電部5a〜5eの各金属電極21の下面に亘る高さで設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図5に示す変形例のように、遮光部22を透明なベースシート11の下面から、第1、第2受光素子12、13の各金属電極21の下面および各発電部5a〜5eの各透明電極19の下面に亘る高さで設けた構成でも良い。このように構成しても、実施形態1とほぼ同様の作用効果がある。
(実施形態2)
次に、図6および図7を参照して、この発明を指針式の腕時計に適用した実施形態2について説明する。なお、図1〜図4に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この指針式の腕時計は、輪列機構2の下側に配置された回路基板23内に第1、第2発光素子15、16を埋め込んだ構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この回路基板23は、図7(a)に示すように、第1基板24上に第1、第2発光素子15、16(同図では第1発光素子15のみを示す)やコンデンサ25などの各種の電子部品を設けると共に、ガラス繊維を含んだ透明なエポキシ樹脂からなるプリプレグ26を設けて電子部品を覆い、この状態でプリプレグ26上に第2基板27を設け、図7(b)に示すように、第1、第2発光素子15、16に対応する箇所の第2基板27に座ぐり穴28を設けた構成になっている。
この場合にも、第1、第2発光素子15、16は、図6に示すように、ソーラーパネル5の第1、第2受光素子12、13に対応して配置されている。また、第1基板24の上下両面には、図7(a)および図7(b)に示すように、それぞれ配線24a、24bが設けられていると共に、これら上下両面の各配線24a、24bは、第1基板24中に設けられたビアホール部24cによって電気的に接続されている。さらに、第2基板27にも配線27aが設けられている。
このような指針式の腕時計によれば、回路基板23内に埋設された第1、第2発光素子15、16で発光した光が座ぐり穴28を通して回路基板23の上方に出射するので、実施形態1と同様、筒車7と3番車10との各回転位置を検出することができ、これにより時針4aと分針4bの各運針位置を判断することができるほか、第1、第2発光素子15、16を回路基板23内に埋設したので、実施形態1よりも、更に回路基板23全体の厚みを薄くすることができ、これにより、より一層、時計全体の薄型化を図ることができる。
なお、上記実施形態2では、回路基板23の第1基板24上に電子部品を覆ってプリプレグ26を設け、このプリプレグ26上に第2基板27を設け、この第2基板27に座ぐり穴28を第1、第2発光素子15、16と対応させて設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図8に示す変形例のように回路基板30を構成しても良い。
すなわち、図8に示された回路基板30は、予め、第2基板27に第1、第2発光素子15、16やコンデンサ25などの各種の電子部品に対応する部品挿入孔29を設け、第1基板24に設けられた各種の電子部品を第2基板27の各部品挿入孔29に挿入させた状態で、第1基板24上にプリプレグ26を介して第2基板27を接合させた構成になっている。このように回路基板23を構成すれば、第2基板27の厚みだけ、実施形態2よりも、更に回路基板30の厚みを薄く形成することができ、より一層、薄型化を図ることができる。
また、上記実施形態1、2およびその各変形例では、第1光透過孔17を筒車7に設けて筒車7の回転位置を検出し、また第2光透過孔18を3番車10に設けて3番車10の回転位置を検出する場合について述べたが、これに限らず、例えば第1光透過孔17を筒車7に噛み合って回転する日ノ裏車(つまり2番車8の回転を筒車7に伝達する中間車)に設けて日ノ裏車の回転位置を検出すようにしても良く、また第2光透過孔18を2番車8に設けて2番車8の回転位置を検出するようにしても良い。
さらに、上記実施形態1、2およびその各変形例では、筒車7と3番車10とに第1、第2光透過孔17、18を設け、これに対応する箇所の回路基板14(または23、30)に第1、第2発光素子15、16を設け、ソーラーパネル5に第1、第2発光素子15、16からの光を受光する第1、第2受光素子12、13を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば筒車7と3番車10とのいずれか一方に第1、第2光透過孔17、18を設け、これに対応する箇所の回路基板14(または23、30)に第1、第2発光素子15、16のいずれか一方を設け、ソーラーパネル5に第1、第2発光素子15、16からの光を受光する第1、第2受光素子12、13のいずれか一方を設けた構成でも良い。
(実施形態3)
次に、図9および図10を参照して、この発明を指針式の腕時計に適用した実施形態3について説明する。この場合にも、図1〜図4に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この指針式の腕時計は、指針位置検出装置32が実施形態1と異なる構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。すなわち、この指針位置検出装置32は、輪列機構2の下側に配置された回路基板14上に第1、第2光検出部33、34を設け、輪列機構2の日ノ裏車35と3番車車10とに第1、第2反射部36、37を設けた構成になっている。
この場合、輪列機構2の日ノ裏車35は、図9に示すように、分針車である2番車8の回転を時針車である筒車7に伝達する中間車であり、この日ノ裏車35の下面における所定箇所には、図10に示すように、光を反射する第1反射部36が設けられており、この第1反射部36を除く、日ノ裏車35の下面におけるほぼ全域には、反射防止膜38が設けられている。
また、3番車10は、実施形態1と同様、4番車9の回転を2番車8に伝達する中間車であり、この3番車10の下面における所定箇所にも、図9に示すように、日ノ裏車35と同様、光を反射する第2反射部37が設けられており、この第2反射部37を除く、3番車10の下面におけるほぼ全域にも、図10に示す反射防止膜38が設けられている。
一方、回路基板14の第1、第2光検出部33、34のうち、第1光検出部33は、図9に示すように、日ノ裏車35に設けられた第1反射部36の回転移動軌跡上に対応した状態で、回路基板14の上面に設けられている。この第1光検出部33は、LED(発光ダイオード)からなる第1発光素子33aと、この第1発光素子33aで発光されて第1反射部36で反射された光を受光するフォトトランジスタからなる第1受光素子33bとを備えている。
また、第2光検出部34は、図9に示すように、3番車10に設けられた第2反射部37の回転移動軌跡上に対応した状態で、回路基板14の上面に設けられている。この第2光検出部34も、LED(発光ダイオード)からなる第2発光素子34aと、この第2発光素子34aで発光されて第2反射部37で反射された光を受光するフォトトランジスタからなる第2受光素子34bとを備えている。
このような指針式の腕時計では、指針4が運針する際に、輪列機構2の下側に配置された指針位置検出装置32の第1、第2光検出部33、34の第1、第2発光素子33a、34aを発光させると、その光が日ノ裏車35と3番車10との各回転に伴って日ノ裏車35の第1反射部36と3番車10の第2反射部37とで反射され、この反射された光が第1、第2光検出部33、34の第1、第2受光素子33b、34bでそれぞれ受光されることにより、日ノ裏車35と3番車10との各回転位置を検出することができ、これにより時針4aと分針4bの各運針位置を判断することができる。
すなわち、第1光検出部33の第1発光素子33aで発光した光は、筒車7に噛み合って回転する日ノ裏車35に照射された際、第1反射部36で反射され、この反射された光が第1受光素子33bで受光されるが、第1反射部36以外の箇所では反射防止膜38で吸収されるので、第1受光素子33bが第1発光素子33aからの光を受光することにより日ノ裏車35の回転位置を検出することができ、これにより日ノ裏車35に噛み合って回転する筒車7の回転に応じて、文字板1の上方を運針する時針4aの運針位置を判断することができる。
また、第2光検出部34の第2発光素子34aで発光した光は、2番車8に噛み合って回転する3番車10に照射された際、第2反射部37で反射され、この反射された光が第2受光素子34bで受光されるが、第2反射部37以外の箇所では反射防止膜38で吸収されるので、第2受光素子34bが第2発光素子34aからの光を受光することにより3番車10の回転位置を検出することができ、これにより3番車10に噛み合って回転する2番車8の回転に応じて、文字板1の上方を運針する分針4bの運針位置を判断することができる。
このように、この指針式の腕時計によれば、指針位置検出装置32が、第1発光素子33aおよび第1受光素子33bを備えた第1光検出部33と、第2発光素子34aおよび第2受光素子34bを備えた第2光検出部34とを回路基板14に設け、日ノ裏車35と3番車10とに第1、第2反射部36、37を設けた構成であるから、従来例のような受光素子を備えた基板を輪列機構2内に設置する必要がないので、実施形態1と同様、指針位置検出装置32およびソーラーパネル5を備えていても、時計全体の厚みを最小限に抑えることができ、これにより時計全体の薄型化を図ることができる。
なお、上記実施形態3では、日ノ裏車35および3番車10の下面における一部に第1、第2反射部36、37を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図11に示す変形例のように、1つの歯車39の下面に複数の反射部39aを順次異なる間隔で設けた構成でも良い。このように構成すれば、歯車39の回転角度を正確に検出することができ、これにより指針4の運針位置を正確に且つ確実に判断することができる。
(実施形態4)
次に、図12および図13を参照して、この発明を指針式の腕時計に適用した実施形態4について説明する。この場合には、図1〜図4に示された実施形態1、および図6、図7に示された実施形態2と同一部分に同一符号を付して説明する。
この指針式の腕時計は、指針位置検出装置40が実施形態1、2と異なる構成であり、これ以外は実施形態1、2とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この指針位置検出装置40は、輪列機構2の下側に配置された回路基板23に第1、第2受光素子42、43を設け、ソーラーパネル5の下面に基板41を配置し、この基板41に第1、第2発光素子15、16を設けた構成になっている。この場合、第1発光素子15は、時針車である筒車7に設けられた第1光透過孔17の回転移動軌跡上に対応した状態で、基板41の下面に設けられている。第2発光素子16は、3番車10に設けられた第2光透過孔18の回転移動軌跡上に対応した状態で、基板41の下面に設けられている。
また、第1受光素子42は、基板41の第1発光素子15に対応する箇所の回路基板23内に埋め込まれ、第1発光素子15で発光して筒車7の第1光透過孔17を透過した光を受光するように構成されている。第2受光素子43は、基板41の第2発光素子16に対応する箇所の回路基板23内に埋め込まれ、第2発光素子16で発光して3番車10の第2光透過孔18を透過した光を受光するように構成されている。
この場合、回路基板23は、図13(a)に示すように、第1基板24上にフォトトランジスタからなる第1、第2受光素子42、43(同図では第1受光素子42のみを示す)やコンデンサ25などの各種の電子部品を設けると共に、プリプレグ26を設けて電子部品を覆い、この状態でプリプレグ26上に第2基板27を設け、この状態で図12および図13(b)に示すように、第2基板27に座ぐり穴28を第1、第2受光素子42、43と対応させて設け、この座ぐり穴28を通して第1、第2発光素子15、16の光が透過して第1、第2受光素子42、43に照射されるように構成されている。
なお、第1基板24の上下両面には、実施形態2と同様、それぞれ配線24a、24bが設けられていると共に、これら上下両面の各配線24a、24bは、第1基板24中に設けられたビアホール部24cによって電気的に接続されている。さらに、第2基板27にも配線27aが設けられている。これにより、回路基板23は、実施形態2と同様、多層配線基板に構成されている。
このような指針式の腕時計では、指針4が運針する際に、ソーラーパネル5の下側に配置された指針位置検出装置40における基板41の第1、第2発光素子15、16を発光させると、その光が筒車7および3番車10の各回転に伴って第1、第2光透過孔17、18を透過して回路基板23の第1、第2受光素子42、43でそれぞれ受光されるので、筒車7および3番中間車10の各回転位置を検出することができ、これにより時針4aと分針4bの各運針位置を判断することができる。
すなわち、第1発光素子15で発光した光は、図12に示すように、筒車7の第1光透過孔17を透過して回路基板23に埋め込まれた第1受光素子42で受光されることにより、筒車7の回転位置を検出することができ、これにより筒車7の回転に応じて文字板1の上方を運針する時針4aの運針位置を判断することができる。
また、第2発光素子16で発光した光は、図12に示すように、2番車8に噛み合って回転する3番車10の第2光透過孔18を透過して回路基板23に埋め込まれた第2受光素子43で受光されることにより、3番車10の回転位置を検出することができ、これにより3番車10に噛み合って回転する2番車8の回転に応じて、文字板1の上方を運針する分針4bの運針位置を判断することができる。
このように、この指針式の腕時計においても、指針位置検出装置40が、第1、第2発光素子15、16を備えた基板41と、第1、第2受光素子42、43を備えた回路基板23とを有し、筒車7の第1光透過孔17を介して第1発光素子15と第1受光素子42とを対向させると共に、3番車10の第2光透過孔18を介して第2発光素子16と第2受光素子43とを対向させたので、実施形態1と同様、筒車7および3番車10の各回転位置を検出することができ、これにより時針4aと分針4bの各運針位置を判断することができる。
また、この指針式の腕時計では、回路基板23内に第1、第2受光素子42、43を埋設し、この第1、第2受光素子42、43に対応する箇所に座ぐり穴28をそれぞれ設け、この座ぐり穴28を通して第1、第2発光素子15、16からの光が透過するので、実施形態2と同様、回路基板23全体の厚みを薄くすることができ、これにより時計全体の薄型化をも図ることができる。
(実施形態5)
次に、図14を参照して、この発明を指針式の腕時計に適用した実施形態5について説明する。この場合には、図6および図7に示された実施形態2と同一部分に同一符号を付して説明する。
この指針式の腕時計は、輪列機構2の下側に配置される回路基板45が実施形態2と異なる構成であり、これ以外は実施形態2とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この回路基板45は、図14に示すように、第1基板24上に第1、第2発光素子15、16(同図では第1発光素子15のみを示す)やコンデンサ25などの各種の電子部品のほかに、LSI(大規模集積回路)チップ46を設け、この第1基板24上にプリプレグ26を介して第2基板27に接着する際、第2基板27に設けられた部品挿入孔47に各種の電子部品を挿入させ、且つ第2基板27の上面に絶縁性を有するビルドアップ層48を設け、このビルドアップ層48に座ぐり穴28および配線48aを設けた構成になっている。
この場合、LSIチップ46は、パッケージサイズがチップサイズとほぼ同じ大きさのW−CSP(ウエハレベルチップサイズパッケージ)であり、その下面に設けられた多数の外部電極46aが第1基板24上の配線24aに接続された多数の接続端子24dに半田で電気的に接続されている。また、第1、第2発光素子15、16は、第1基板24上の配線24aと電気的に接続されており、コンデンサ25も、第1基板24上の配線24aと電気的に接続されている。
また、ビルドアップ層48の座ぐり穴28は、図14に示すように、第1、第2発光素子15、16に対応して設けられている。これにより、第1、第2発光素子15、16は、発光した光が座ぐり穴28を通して回路基板45の上方に出射するように構成されている。また、ビルドアップ層48上の配線48aは、第1、第2発光素子15、16を除く、上面全域に亘って設けられ、ビルドアップ層48中に設けられたビアホール部48bによって第2基板27の配線27aと電気的に接続されている。
このような指針式の腕時計における回路基板45によれば、第2基板27に部品挿入孔47を設け、第1基板24上に設けられた第1、第2発光素子15、16、コンデンサ25、LSIチップ46などの各種の電子部品を第2基板27の各部品挿入孔47内に挿入させた状態で、第1基板24上にプリプレグ26を介して第2基板27を接合したので、回路基板45の厚みを大幅に薄くすることができる共に、第2基板27の上面に絶縁性を有するビルドアップ層48を設けたことにより、このビルドアップ層48の上面に配線48aを設けることができ、より一層、高密度配線および高密度実装ができる。
なお、上記実施形態5では、第2基板27の上面にビルドアップ層48を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図15に示す変形例のように、第1基板24の下面にもビルドアップ層49を設けても良い。このように構成すれば、第1基板24の下面のビルドアップ層49にも配線49aを設けることができると共に、この配線49aをビアホール部49bによって第1基板24の配線24bと電気的に接続することができるので、更なる高密度配線および高密度実装ができる。
(実施形態6)
次に、図16を参照して、この発明を指針式の腕時計に適用した実施形態6について説明する。この場合には、図14に示された実施形態5と同一部分に同一符号を付して説明する。
この指針式の腕時計は、輪列機構2の下側に配置される回路基板50におけるLSIチップ46の取付状態が実施形態5と異なる構成であり、これ以外は実施形態5とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この回路基板50は、LSIチップ46の上面に多数の外部電極46aを設け、この外部電極46aに、第2基板27上のビルドアップ層48にレーザー光線によって形成されたビアホール部48bをそれぞれ接続した構成になっている。この場合にも、ビルドアップ層48の上面には、配線48aが設けられており、この配線48aは、ビルドアップ層48に形成されたビアホール部48bによって第2基板27の配線27aと電気的に接続されている。
このような指針式の腕時計の回路基板50においても、実施形態5と同様の作用効果があるほか、特にLSIチップ46の上面に多数の外部電極46aを設け、この外部電極46aに、第2基板27上のビルドアップ層48にレーザー光線によって形成されたビアホール部48bを接続した構成であるから、実施形態5のようにLSIチップ46の下面の外部電極46aと第1基板24上の接続端子24cとを電気的に接続した場合に比べて、回路基板50全体の厚みを30〜40μm程度薄くすることができる。
なお、上記実施形態6では、第2基板27の上面にビルドアップ層48を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図17に示す第1変形例のように、第1基板24の下面にもビルドアップ層51を設けても良い。このように構成すれば、第1基板24の下面のビルドアップ層51にも配線51aを設けることができると共に、この配線51aを、ビルドアップ層51に設けられたビアホール部51bによって第1基板24の配線24bと電気的に接続することができるので、更なる高密度配線および高密度ができる。
また、上記実施形態6では、第2基板27に部品挿入孔47を設け、この部品挿入孔47内に第1発光素子16、コンデンサ25、LSIチップ46を挿入させた場合について述べたが、これに限らず、例えば図18に示す第2変形例のように、第1基板24に部品挿入穴53を設け、この部品挿入穴53内にLSIチップ52の下部側を挿入するように構成しても良い。このように構成すれば、LSIチップ52の厚みが第1、第2発光素子15、16およびコンデンサ25などの厚みよりも厚くても、回路基板50全体の厚みを薄くすることができる。
(実施形態7)
次に、図19および図20を参照して、この発明を指針式の腕時計に適用した実施形態7について説明する。この場合には、図6および図7に示された実施形態2と同一部分に同一符号を付して説明する。
この指針式の腕時計は、輪列機構2の下側に配置される回路基板55に光通信部56を設けた構成であり、これ以外は実施形態2とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この回路基板55は、実施形態2と同様、第1基板24上に第1、第2発光素子15、16(同図では第1発光素子15のみを示す)およびコンデンサ25などの各種の電子部品のほかに、光通信部56をも設け、この第1基板24上にプリプレグ26を介して第2基板27を接合する際、第2基板27に設けられた部品挿入孔29に各種の電子部品および光通信部56を挿入させた構成になっている。
この場合、光通信部56は、図19(b)に示すように、LED(発光ダイオード)からなる発光素子56aと、フォトトランジスタからなる受光素子56bとを備え、図19(a)に示すように、回路基板55内における端部に設けられ、この状態で回路基板55の端面55aから露呈するように構成されている。
すなわち、この光通信部56は、図20(a)に示すように、第1基板24の上面における端部側に横向きで配置され、この第1基板24上にプリプレグ26を介して第2基板27を接合する際、第2基板27の部品挿入孔57に各種の電子部品を挿入させ、この状態で図20(b)に示すように、光通信部56の先端面(同図では右端面)に沿って第1、第2基板24、27およびプリプレグ26を切断し、光通信部56の先端面が回路基板55の端面55aから露呈するように構成されている。
この場合にも、第1基板24の上下両面には、それぞれ配線24a、24bが設けられていると共に、これら上下両面の各配線24a、24bは、第1基板24中に設けられたビアホール部24cによって電気的に接続されている。また、第2基板27にも、配線27aが設けられている。更に、図示しないが、腕時計ケースの側面には、透明な窓部が回路基板55の光通信部56に対応して設けられている。これにより、光通信部56は、腕時計ケースの窓部を通して外部機器とデータの授受を行うように構成されている。
このような指針式の腕時計によれば、実施形態2と同様の作用効果があるほか、回路基板55の端部中に発光素子56aと受光素子56bとを備えた光通信部56を埋設したことにより、時計における時刻表示機能を妨げることなく、光通信部56によって外部機器との間でデータの送受信ができると共に、回路基板55に光通信部56を設けても、回路基板55の厚みが厚くならず、腕時計ケース内にコンパクトに組み込むことができる。
なお、上記実施形態1〜7およびその各変形例では、腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、トラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の指針式時計に広く適用することができる。
この発明を指針式の腕時計に適用した実施形態1における要部を示した断面図である。 図1のソーラーパネルを示した裏面図である。 図2のA−A矢視における拡大断面図である。 図3の要部を更に拡大した断面図である。 実施形態1の遮光部の変形例を示した要部の拡大断面図である。 この発明を指針式の腕時計に適用した実施形態2における要部を示した断面図である。 図6の回路基板の断面を示し、(a)は電子部品を搭載した第1基板上にプリプレグを介して第2基板を積層した状態の拡大断面図、(b)はその第2基板に座ぐり穴を設けた状態の拡大断面図である。 実施形態2の回路基板の変形例を示した要部の拡大断面図である。 この発明を指針式の腕時計に適用した実施形態3における要部を示した断面図である。 図9の日ノ裏車(または3番車)を示した裏面図である。 実施形態3の反射部の変形例を示した図である。 この発明を指針式の腕時計に適用した実施形態4における要部を示した断面図である。 図12の回路基板の断面を示し、(a)は電子部品を搭載した第1基板上にプリプレグを介して第2基板を積層した状態の拡大断面図、(b)はその第2基板に座ぐり穴を設けた状態の拡大断面図である。 この発明を指針式の腕時計に適用した実施形態5における回路基板を示した要部の拡大断面図である。 実施形態5の回路基板の変形例を示した要部の拡大断面図である。 この発明を指針式の腕時計に適用した実施形態6における回路基板を示した要部の拡大断面図である。 実施形態6の回路基板の第1変形例を示した要部の拡大断面図である。 実施形態6の回路基板の第2変形例を示した要部の拡大断面図である。 この発明を指針式の腕時計に適用した実施形態7における回路基板を示し、(a)はその回路基板の要部を示した拡大断面図、(b)はそのB−B矢視における拡大断面図である。 図19の回路基板の製造工程を示し、(a)は電子部品を搭載した第1基板上にプリプレグを介して第2基板を積層した状態の拡大断面図、(b)はその回路基板の端部を切断して光通信部を露呈させた状態の拡大断面図である。
符号の説明
1 文字板
2 輪列機構
3 指針軸
4 指針
5 ソーラーパネル
5a〜5e 発電部
6 指針位置検出装置
7 筒車
8 2番車
9 4番車
10 3番車
11 透明なベースシート
12、13 第1、第2受光素子
14、23、30 回路基板
15、16 第1、第2発光素子
17、18 第1、第2光透過孔
19 透明電極
20 半導体層
21 金属電極
22 遮光部
28 座ぐり穴

Claims (4)

  1. 文字板の下側に配置された複数の歯車からなる輪列機構によって、前記文字板の上方を指針が運針することにより、時刻を指示する指針時計において、
    前記輪列機構における前記複数の歯車のいずれかに設けられた光透過部と、
    前記輪列機構の下側に配置され、且つ前記歯車に設けられた前記光透過部の回転移動軌跡上に対応する位置に発光部が設けられた回路基板と、
    前記文字板に設けられ、且つ前記発光部からの光が前記光透過部を透過して照射された際に起電力を発生する受光部が設けられたソーラーパネルと、
    を備えたことを特徴とする指針時計。
  2. 前記ソーラーパネルは、前記受光部を除いて、上面側から透明電極、半導体層、金属電極を順に積層した構成であり、前記受光部は、上面側から金属電極、半導体層、透明電極を順に積層した構成であることを特徴とする請求項1に記載の指針時計。
  3. 前記受光部の周囲には絶縁性を有する遮光部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の指針時計。
  4. 前記発光部は前記回路基板内に埋設されており、この回路基板には前記発光部の光が透過する座ぐり穴が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の指針時計。
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JP2017129415A (ja) * 2016-01-19 2017-07-27 セイコーエプソン株式会社 電子時計および電子時計の制御方法

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