JP2009209781A - 車両用排気浄化触媒の劣化判定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排気浄化触媒に供給される反応物質の量が少ない場合であっても、排気浄化触媒の劣化を判定することのできる車両用排気浄化触媒の劣化判定装置を提供する。
【解決手段】電子制御装置50は、上流側排気温センサ55によって検出される上流側排気温と、下流側排気温センサ56によって検出される下流側排気温とに基づいてPMフィルタ42を通過する排気の通過前後の状態を比較することによりPMフィルタ42に担持されたNOx吸蔵還元触媒における排気浄化反応の反応量を推定する。電子制御装置50は、触媒床温がNOx吸蔵還元触媒の活性化が完了する活性化温度未満であり且つ同触媒床温の上昇に伴って同NOx吸蔵還元触媒における排気浄化反応の反応量が増大する温度域にあるときに、同触媒床温と前記推定される反応量との関係に基づいてNOx吸蔵還元触媒の劣化を判定する。
【選択図】図1
【解決手段】電子制御装置50は、上流側排気温センサ55によって検出される上流側排気温と、下流側排気温センサ56によって検出される下流側排気温とに基づいてPMフィルタ42を通過する排気の通過前後の状態を比較することによりPMフィルタ42に担持されたNOx吸蔵還元触媒における排気浄化反応の反応量を推定する。電子制御装置50は、触媒床温がNOx吸蔵還元触媒の活性化が完了する活性化温度未満であり且つ同触媒床温の上昇に伴って同NOx吸蔵還元触媒における排気浄化反応の反応量が増大する温度域にあるときに、同触媒床温と前記推定される反応量との関係に基づいてNOx吸蔵還元触媒の劣化を判定する。
【選択図】図1
Description
この発明は、車載内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化触媒の劣化を判定する車両用排気浄化触媒の劣化判定装置に関する。
内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化触媒は、長期間にわたる使用によって次第に劣化し、その排気浄化能力が低下する。このように劣化した排気浄化触媒をそのまま使用し続けると排気性状が悪化するため、劣化した排気浄化触媒を交換する等、メンテナンスを行う必要がある。そして、こうしたメンテナンスを適切なタイミングで行うためには、排気浄化触媒の劣化の進行度合を正確に把握することが必要となる。
ここで、排気浄化反応が生じているときには、その反応熱によって排気浄化触媒を通過する際に排気の温度が上昇するが、排気浄化触媒の劣化が進行して排気浄化反応が生じにくくなると、排気浄化反応による反応熱が小さくなるため、排気の温度上昇量も低下することとなる。すなわち、排気浄化触媒を通過する際の排気の温度上昇量は、排気浄化触媒の劣化度合と相関を有して変化することとなる。
そこで、特許文献1に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置では、排気通路における排気浄化触媒よりも下流側の部位に排気温センサを設け、排気浄化触媒を通過した排気の温度を検出するようにしている。尚、図12に示されるように排気浄化触媒は触媒床温の上昇とともに活性化し、活性化温度THact以上にまで触媒床温が上昇したときに排気浄化反応が最も促進された状態になる。そのため、特許文献1に記載の劣化判定装置では、触媒床温が活性化温度THact以上になり排気浄化反応が最も活発に生じるようになった状態において、排気温センサによって検出される排気温度に基づいて排気浄化触媒における反応熱の大きさを推定し、その反応熱の大きさに基づいて排気浄化触媒の劣化を判定するようにしている。
具体的には、図12に一点鎖線で示されるように、排気浄化反応が全く発生しない状態にまで劣化したと仮定して算出した仮想排気温度と、実線で示される排気温度の検出値とを比較し、検出された排気温度と仮想排気温度との乖離が小さいほど排気浄化触媒における反応熱が小さく、排気浄化触媒の劣化がより進行している旨を判定するようにしている。
このように排気浄化触媒が活性化した状態において、排気温センサによって検出される排気温度と仮想排気温度とを比較することにより、その乖離の大きさに基づいて排気浄化触媒の劣化を判定することができるようになる。
特開2005‐69218号公報
ところで、排気浄化触媒における排気浄化能力に対して排気浄化触媒に供給される反応物質の量が少ない場合には、排気浄化触媒を通過する間に反応物質が全て反応してしまうため、排気浄化反応の量は排気浄化触媒の劣化度合に関わらずほとんど等しくなる。そのため、発生する反応熱もほとんど等しくなり、図13に示されるように、排気浄化触媒の下流側の排気温センサによって検出される排気温度には劣化度合の差が現れにくくなる。その結果、排気浄化触媒に供給される反応物質の量が少ない場合には排気温センサによって検出される排気温度に基づいて正確に排気浄化触媒の劣化を判定することができなくなってしまう。
尚、こうした課題は上記のように排気浄化触媒の下流側の排気温度に基づいて発熱量を算出し、これに基づいて排気浄化触媒の劣化を判定する劣化判定装置に限られるものではない。すなわち、排気中に含まれる反応物質の量を検出するセンサを排気浄化触媒の上流側と下流側にそれぞれ設け、これらのセンサによって検出される反応物質の量の差から排気浄化触媒における反応量を算出してこの反応量の大きさに基づいて排気浄化触媒の劣化度合を判定する劣化判定装置にあっても同様に生じ得るものである。
本願発明者は、図12及び図13に示されるように劣化が進行するとともに次第に排気浄化触媒が活性化しにくくなり、反応が起こり始める温度が高くなるとともに、同一の触媒床温における反応量が少なくなることに着目し、排気浄化反応が起こり始める温度域における反応量の違いに基づいて排気浄化触媒の劣化を判定することができることを発見した。
この発明は上記の知見に基づくものであり、その目的は排気浄化触媒に供給される反応物質の量が少ない場合であっても、排気浄化触媒の劣化を判定することのできる車両用排気浄化触媒の劣化判定装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、車載内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化触媒の触媒床温を推定する触媒床温推定手段と、前記排気浄化触媒を通過する排気の通過前後の状態を比較することにより同排気浄化触媒における排気浄化反応の反応量を推定する反応量推定手段と、前記触媒床温推定手段によって推定される触媒床温が前記排気浄化触媒の活性化が完了する活性化温度未満であり且つ同触媒床温の上昇に伴って同排気浄化触媒における排気浄化反応の反応量が増大する温度域にあるときに、同触媒床温と前記反応量推定手段によって推定される反応量との関係に基づいて前記排気浄化触媒の劣化を判定する劣化判定手段とを備える車両用排気浄化触媒の劣化判定装置であることをその要旨とする。
請求項1に記載の発明は、車載内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化触媒の触媒床温を推定する触媒床温推定手段と、前記排気浄化触媒を通過する排気の通過前後の状態を比較することにより同排気浄化触媒における排気浄化反応の反応量を推定する反応量推定手段と、前記触媒床温推定手段によって推定される触媒床温が前記排気浄化触媒の活性化が完了する活性化温度未満であり且つ同触媒床温の上昇に伴って同排気浄化触媒における排気浄化反応の反応量が増大する温度域にあるときに、同触媒床温と前記反応量推定手段によって推定される反応量との関係に基づいて前記排気浄化触媒の劣化を判定する劣化判定手段とを備える車両用排気浄化触媒の劣化判定装置であることをその要旨とする。
排気浄化触媒の劣化が進行すると、排気浄化反応が起こりにくくなり、排気浄化反応が起こり始める触媒床温が高くなる。そして、触媒床温が活性化温度未満であり、触媒床温の上昇に伴って同排気浄化触媒における反応量が増大する温度域にあっては、触媒床温が同一であっても劣化が進行しているほど反応量が少なくなる。従って、触媒床温がこの温度域にあるときには、同触媒床温と反応量との関係に基づいて排気浄化触媒の劣化を判定することができる。
また、活性化温度未満であり、触媒床温の上昇に伴って排気浄化触媒における反応量が増大する温度域にあっては、活性化温度以上の温度域に比べて排気浄化触媒における反応量の最大値も小さくなる。そのため、この温度域にあっては、排気浄化触媒に供給される反応物質の量が少ない場合であっても、反応物質が全て反応してしまうことが少なく、劣化度合の違いによる反応量の差を検出することができる。そのため、上記請求項1に記載の構成によれば、排気浄化触媒に供給される反応物質の量が少ない場合であっても、反応量の差に基づいて排気浄化触媒の劣化を判定することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置において、前記劣化判定手段は前記触媒床温推定手段によって推定される触媒床温が所定の温度になったときに前記反応量推定手段によって推定される反応量が少ないほど前記排気浄化触媒の劣化度合が大きい旨を判定することをその要旨とする。
上述のように劣化が進行するほど同一の触媒床温に対する排気浄化反応の反応量は少なくなるため、具体的には上記請求項2に記載の発明のように、推定される触媒床温が所定の温度になったときに推定される反応量が少ないほど排気浄化触媒の劣化度合が大きい旨を判定することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置において、前記劣化判定手段は前記触媒床温推定手段によって推定される触媒床温が所定の温度になったときに前記反応量推定手段によって推定される反応量が所定の反応量以上であるときには前記排気浄化触媒が正常である旨の判定を行う一方、同反応量が前記所定の反応量未満であるときには前記排気浄化触媒が異常である旨の判定を行うことをその要旨とする。
上記構成によれば、推定される触媒床温が所定温度になったときに推定される反応量に基づいて、同反応量が所定の反応量以上であるときには排気浄化触媒が正常に機能している旨を判定して正常判定を行う一方、同反応量が所定の反応量未満であるときには排気浄化触媒の劣化が進行し、その機能が低下しているおそれがある旨を判定して異常判定を行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置において、前記劣化判定手段は前記推定される触媒床温が前記温度域における所定の温度範囲内あるときに前記反応量推定手段によって推定される反応量が所定の反応量以上になった場合には前記排気浄化触媒が正常である旨の判定を行う一方、前記推定される触媒床温が前記所定の温度範囲を超えるまで上昇しても前記反応量が前記所定の反応量以上にならない場合には前記排気浄化触媒が異常である旨の判定を行うことをその要旨とする。
上記構成によれば、推定される触媒床温が所定の温度範囲にあるときに推定される反応量が所定の反応量にまで上昇した場合には、その時点で正常である旨の判定を行うようにしている。そのため、推定される触媒床温が所定の温度まで上昇するのを待たずに同判定を行うことができ、より早期に正常である旨の判定を行うことができる。一方、推定される触媒床温が上昇してこの所定の温度範囲を超えるまで上昇しても推定される反応量が所定量未満である場合には、排気浄化触媒が劣化して正常に機能していないおそれがあるため、これに基づいて異常である旨の判定を行うことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置において、前記劣化判定手段は前記反応量推定手段によって推定される反応量が所定の反応量になったときに前記触媒床温推定手段によって推定される触媒床温が高いときほど前記排気浄化触媒の劣化度合が大きい旨を判定することをその要旨とする。
上述のように排気浄化触媒の劣化が進行するほど、排気浄化反応が起こり始める触媒床温が高くなり、排気浄化反応の反応量が所定の反応量に到達する触媒床温は高くなる。そのため、上記請求項5に記載の発明のように、推定される反応量が所定の反応量になったときに推定される触媒床温が高いほど排気浄化触媒の劣化度合が大きい旨を判定することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1又は請求項5に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置において、前記劣化判定手段は前記反応量推定手段によって推定される反応量が所定の反応量になったときに前記触媒床温推定手段によって推定される触媒床温が所定の温度未満であるときには前記排気浄化触媒が正常である旨の判定を行う一方、同触媒床温が所定の温度以上であるときには前記排気浄化触媒が異常である旨の判定を行うことをその要旨とする。
上記構成によれば、推定される反応量が所定の反応量になったときに推定される触媒床温に基づいて、同触媒床温が所定の温度未満であるときには排気浄化触媒が正常に機能している旨を判定して正常判定を行う一方、同触媒床温が所定の温度以上であるときには排気浄化触媒の劣化が進行し、その機能が低下しているおそれがある旨を判定して異常判定を行うことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置において、前記触媒床温推定手段及び前記反応量推定手段は、前記排気通路における前記排気浄化触媒よりも上流側の部位に設けられ同排気浄化触媒に導入される排気の温度を検出する上流側排気温センサと、同排気浄化触媒よりも下流側の部位に設けられ同排気浄化触媒を通過した排気の温度を検出する下流側排気温センサとを含み、前記触媒床温推定手段は前記上流側排気温センサによって検出される上流側排気温が高いほど前記排気浄化触媒の触媒床温が高い旨を推定し、前記反応量推定手段は前記下流側排気温センサによって検出される下流側排気温が前記上流側排気温センサによって検出される上流側排気温よりも高いほど前記排気浄化触媒における排気浄化反応の反応量が多い旨を推定することをその要旨とする。
排気浄化触媒の触媒床温は同排気浄化触媒に導入される排気との熱交換により変化するため、排気浄化触媒に導入される排気の温度が高いときほど触媒床温は高くなる。すなわち排気浄化触媒の上流側の排気温度と触媒床温とは高い相関を有している。また、排気浄化反応が生じているときには、その反応熱の影響によって排気浄化触媒を通過する間に排気の温度が上昇する。すなわち、排気浄化触媒を通過した排気の温度と排気浄化反応の反応量とは高い相関を有している。そのため、上記請求項7に記載の発明のように排気通路における排気浄化触媒よりも上流側の部位と下流側の部位にそれぞれ排気温センサを設けることにより、これらの排気温センサによって検出される上流側排気温と下流側排気温とに基づいて触媒床温と排気浄化反応の反応量を推定することができる。具体的には、上流側排気温が高いほど触媒床温が高い旨を推定することができるとともに、下流側排気温が上流側排気温よりも高いほど排気浄化触媒における反応熱が大きく、排気浄化反応の反応量が多い旨を推定することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置において、前記触媒床温推定手段は外気温を検出する外気温検出手段を更に含み、同外気温検出手段によって検出される外気温が低いときほど前記上流側排気温に基づいて推定される前記排気浄化触媒の触媒床温が低くなるように同触媒床温を補正することをその要旨とする。
排気浄化触媒と外気との熱交換により排気浄化触媒の熱量の一部は外気に奪われる。そのため、排気浄化触媒に導入される排気の温度が同一であり、その排気から排気浄化触媒に与えられる熱量が同じ場合であっても、外気温が低いときほど触媒床温は低下する。そこで、上記請求項8に記載の発明では、外気温検出手段を設け、同外気温検出手段によって検出される外気温に基づいて外気温が低いときほど推定される触媒床温が低くなるように同触媒床温を補正するようにしている。こうした構成を採用すれば、排気浄化触媒の外周側から外気に奪われる熱量を考慮してより正確に触媒床温を推定することができるようになる。
請求項9に記載の発明は、請求項7又は請求項8に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置において、前記触媒床温推定手段は車速を検出する車速検出手段を含み、該検出される車速が速いときほど前記上流側排気温に基づいて推定される前記排気浄化触媒の触媒床温が低くなるように同触媒床温を補正することをその要旨とする。
また、車速が速いときには単位時間あたりに排気浄化触媒の外周面に接触する外気の量が増大するため、排気浄化触媒と外気との熱交換が促進される。そのため、車速が速いほど触媒床温は低下する。そこで、上記請求項9に記載の発明では、車速が速いときほど推定される触媒床温が低くなるように同触媒床温を補正するようにしている。こうした構成を採用すれば、車速の変化に伴い排気浄化触媒の外周側から奪われる熱量の変化を考慮してより正確に触媒床温を推定することができるようになる。
尚、排気浄化触媒の触媒床温をより正確に推定する上では請求項8に記載の構成に請求項9に記載の構成を適用し、外気温と車速との双方を参照して触媒床温を補正する構成を採用することが望ましい。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置において、前記排気浄化触媒の劣化を判定するのに伴い、前記排気通路における前記排気浄化触媒よりも上流側の部位に設けられた酸化触媒に未燃燃料を供給して酸化反応を生じさせ、その酸化熱によって前記排気浄化触媒に導入される排気を昇温して前記排気浄化触媒の触媒床温を上昇させる昇温制御を実行する昇温制御手段を更に備えることをその要旨とする。
上記構成によれば、排気浄化触媒の劣化を判定するのに伴い、排気浄化触媒の触媒床温を上昇させる昇温制御が実行されるようになるため、触媒床温が速やかに上昇するとともに、排気浄化反応の反応量が速やかに増大するようになる。その結果、触媒床温又は排気浄化反応の反応量が排気浄化触媒の劣化を判定するための所定の値に短期間で到達するようになり、早期に排気浄化触媒の劣化判定を完了させることができるようになる。
(第1の実施形態)
以下、この発明にかかる車両用排気浄化触媒の劣化判定装置を、ディーゼルエンジンを搭載した車両を統括的に制御する電子制御装置として具体化した第1の実施形態について、図1〜4を参照して説明する。
以下、この発明にかかる車両用排気浄化触媒の劣化判定装置を、ディーゼルエンジンを搭載した車両を統括的に制御する電子制御装置として具体化した第1の実施形態について、図1〜4を参照して説明する。
図1は、本実施形態にかかる電子制御装置50と、この電子制御装置50の制御対象であるディーゼルエンジン10の概略構成を示している。図1に示されるようにディーゼルエンジン10には、吸気通路20と排気通路30とが接続されている。吸気通路20には、モータ21aにより開閉駆動される吸気絞り弁21が設けられており、この吸気絞り弁21の開度を変更することにより燃焼室11に導入される空気の量が調量される。
ディーゼルエンジン10の燃焼室11には、気筒毎に燃料噴射弁12が設けられている。これら燃料噴射弁12はコモンレール13に接続されており、コモンレール13に充填された燃料を燃焼室11内に噴射する。尚、このコモンレール13には、サプライポンプ14によって図示しない燃料タンクに貯留された燃料が圧送される。
また、図1に示されるように吸気通路20及び排気通路30は、ターボチャージャ22に接続されている。ターボチャージャ22は、排気通路30を流れる排気のエネルギによってそのタービン22aを回転させることにより、吸気通路20内の空気を加圧して燃焼室11に送り込む。
また、排気通路30におけるターボチャージャ22よりも上流側の部位には、吸気通路20に連通し排気通路30内の排気の一部を吸気通路20に還流する排気還流通路43が接続されている。この排気還流通路43には、リニアソレノイド44aによって開閉駆動されるEGR弁44が設けられており、このEGR弁44の開度を変更することにより排気通路30から吸気通路20に還流される排気の量が調量される。
更に排気通路30のターボチャージャ22よりも下流側の部分には、触媒コンバータ41及びPMフィルタ42が設けられている。これら触媒コンバータ41及びPMフィルタ42には、各々にNOx吸蔵還元触媒が担持されている。
NOx吸蔵還元触媒は、リーン状態においてNOxを吸蔵する一方で、リッチ状態では、吸蔵したNOxと、排気に含まれるCO及び未燃燃料成分のHCとを反応させてNOxを還元し、これらをN2、CO2、H2Oにすることにより排気を浄化する。
PMフィルタ42は、多孔質材料によって形成されたモノリス構造のフィルタであり、排気中の煤等を主成分とする粒子状物質(PM)を捕捉する。上述のようにPMフィルタにもNOx吸蔵還元触媒が担持されているため、PMフィルタ42に捕捉されたPMは、NOx吸蔵還元触媒の酸化作用によって酸化され、除去される。
また、図1に示されるように排気通路30におけるPMフィルタ42よりも上流側の部位、より詳しくは触媒コンバータ41とPMフィルタ42との間には上流側排気温センサ55が設けられている。また、排気通路30におけるPMフィルタ42よりも下流側の部位には下流側排気温センサ56が設けられている。これら各排気温センサ55,56により触媒コンバータ41を通過してPMフィルタ42に導入される排気の温度である上流側排気温THup、PMフィルタ42を通過した排気の温度である下流側排気温THlowがそれぞれ検出される。
これら各排気温センサ55,56の出力信号はディーゼルエンジン10を統括的に制御する電子制御装置50に取り込まれる。電子制御装置50は、CPU、ROM、RAM等を備えたデジタルコンピュータと、ディーゼルエンジン10の各装置を駆動するための駆動回路とを含んで構成されている。電子制御装置50には、上述した各排気温センサ55,56の他、吸気通路20に設けられて吸入空気量GA及び外気温THAを検出するエアフロメータ51、車速SPDを検出する車速センサ52、ディーゼルエンジン10の機関冷却水温THWを検出する水温センサ53、機関回転速度NEを検出する回転速度センサ54等が接続されている。そして、これら各種センサ51〜56の出力信号は電子制御装置50に取り込まれる。
また、電子制御装置50には、運転席のインスツルメントパネルに設けられた触媒異常ランプ60が接続されている。この触媒異常ランプ60は、後述する劣化判定処理を通じて、NOx吸蔵還元触媒が正常に機能していない旨の異常判定がなされたときに電子制御装置50によって点灯される。
電子制御装置50は、上記各種センサ51〜56の出力信号に基づいて、燃料噴射弁12による燃料噴射時期制御や燃料噴射量制御を実行する。また、EGR弁44の開度及び吸気絞り弁21の開度を調節することにより吸気通路20に還流させる排気の量を調量するEGR制御、また排気浄化処理の一環として、触媒コンバータ41及びPMフィルタ42に反応物質として未燃燃料成分のHCを供給する燃料添加処理等を実行する。
ところで、一般に排気浄化触媒は、長期間にわたる使用によって次第に劣化し、排気浄化能力が低下する。上記NOx吸蔵還元触媒にあっては、劣化が進行するとリーン状態にあってもNOxを吸蔵することができなくなったり、リッチ状態にあってもNOxを還元することができなくなったりする。そして、このように劣化した触媒をそのまま使用し続けると排気性状が悪化するため、これを抑制するために劣化した触媒を交換する等、適切なメンテナンスを行う必要がある。ここで、こうしたメンテナンスを適切なタイミングで行うためには、触媒の劣化状態を正確に把握することが必要となる。
そこで本実施形態の電子制御装置50にあっては、PMフィルタ42における反応熱の大きさに基づいてNOx吸蔵還元触媒の劣化状態を判定する劣化判定処理を実行する。
以下、この劣化判定処理にかかる制御について図2〜4を参照して説明する。尚、図2は本実施形態にかかる劣化判定処理の一連の流れを示すフローチャートである。この処理は、機関運転中に電子制御装置50によって実行される。
以下、この劣化判定処理にかかる制御について図2〜4を参照して説明する。尚、図2は本実施形態にかかる劣化判定処理の一連の流れを示すフローチャートである。この処理は、機関運転中に電子制御装置50によって実行される。
この処理が開始されると電子制御装置50は、図5に示されるようにまずステップS100において、ROMに予め記憶された演算マップを参照し、上流側排気温THup及び外気温THAに基づいて触媒床温THCを算出する。図3に示されるようにこの演算マップは、上流側排気温THupが高いほど触媒床温THCが高くなるように、また上流側排気温THupが等しい場合であっても外気温THAが低いときほど触媒床温THCが低くなるように設定されている。
ステップS100において、触媒床温THCを算出すると、ステップS110へと進み、算出された触媒床温THCが下限温度THa以上であるか否かを判定する。この下限温度THaは、予め行う実験等の結果に基づき、正常に機能する状態にあるNOx吸蔵還元触媒において酸化反応が生じ始める触媒床温に基づいて設定されている。ステップS110において触媒床温THCが下限温度THa未満である旨の判定がなされた場合(ステップS110:NO)には、ステップS100へと戻り、ステップS100及びステップS110を繰り返す。
一方、機関運転に伴い触媒床温THCが上昇し、ステップS110において触媒床温THCが下限温度THa以上である旨の判定がなされた場合(ステップS110:YES)には、ステップS120へと進む。そして、ステップS120において、触媒床温THCが上限温度THb以下であるか否かを判定する。この上限温度THbは、下限温度THaよりも高く且つNOx吸蔵還元触媒の活性化温度THactよりも低い温度に設定されている。すなわち、ステップS120にあっては、触媒床温THCが活性化温度THact未満であり且つ触媒床温THCの上昇に伴ってNOx吸蔵還元触媒におけるNOx還元反応の反応量が増大する温度域内に設定された所定の温度範囲内にあるか否かを判定する。
ステップS120において、触媒床温THCが上限温度THb以下である旨の判定がなされた場合(ステップS120:YES)、すなわち触媒床温THCが上記所定の温度範囲内に有る旨の判定がなされた場合には、ステップS130へと進む。そして、ステップS130において、下流側排気温THlowから上流側排気温THupを減算し、上流側排気温THupと下流側排気温THlowとの温度差ΔTHを算出する。
こうして温度差ΔTHを算出すると、ステップS140へと進み、RAMに記憶されたカウント値iを「1」だけインクリメントする。そして、ステップS150へと進み、ステップS130において算出した温度差ΔTHが判定値A以上であるか否かを判定する。この判定値Aは、温度差ΔTHがこの判定値A以上になることにより、PMフィルタ42における酸化反応の反応量が所定量以上であり、NOx吸蔵還元触媒が正常に機能している旨を判定することができるように予め行う実験等の結果に基づいてその大きさが設定されている。
ステップS150において、温度差ΔTHが判定値A以上である旨の判定がなされた場合(ステップS150:YES)には、ステップS160へと進み、RAMに記憶されたカウント値iを「0」にリセットする。そして、ステップS170へと進んでPMフィルタ42におけるNOx吸蔵還元触媒が正常に機能している旨の正常判定を行いこの劣化判定処理を終了する。
一方、温度差ΔTHが判定値A未満である旨の判定がなされた場合(ステップS150:NO)には、ステップS120へと戻る。すなわち、触媒床温THCが下限温度THaから上限温度THbまでの上記所定の温度範囲内にあるときには、ステップS120〜150を繰り返し、温度差ΔTHが判定値A以上になるか否かを常に監視する。そして、触媒床温THCがこの温度範囲内にあるときに温度差ΔTHが判定値A以上になったときには上述のようにその時点でステップS160及びステップS170へと進み、正常判定を行う。
一方で、正常判定がなされる前にステップS120において、触媒床温THCが上限温度THbよりも大きい旨の判定がなされた場合(ステップS120:NO)、すなわち触媒床温THCが上記所定の温度範囲を超えるまで上昇しても温度差ΔTHが判定値A以上にならなかった場合には、ステップS180へと進む。
そして、ステップS180では、カウント値iが所定値nより大きいか否かを判定する。ここでは、カウント値iが所定値nより大きいか否かに基づいて少なくともn回はステップS120〜150の判定処理が繰り返されたか否かを判定する。
ステップS180において、カウント値iが所定値nより大きい旨の判定がなされた場合(ステップS180:YES)には、判定処理を実行したものの触媒床温THCが所定の温度範囲を超えるまで上昇しても温度差ΔTHが判定値A以上にならなかった旨を判断し、ステップS190へと進む。そして、ステップS190において、NOx吸蔵還元触媒が劣化している旨の劣化判定を行う。こうして劣化判定がなされると、電子制御装置50は、触媒異常ランプ60を点灯させ、この処理を終了する。
一方、ステップS180において、カウント値iが所定値n以下である旨の判定がなされた場合(ステップS180:NO)には、所定の温度範囲において十分に判定処理が行われていないため、正常判定及び異常判定を行わずにこの処理を終了する。これにより、例えば機関停止直後の機関再始動時のように機関運転開始時から既に触媒床温THCが上限温度THb以上である場合等には、正常判定及び劣化判定が行われずにこの処理は終了される。
次に本実施形態にかかる劣化判定処理の作用について、図4を参照して説明する。図4は、触媒床温THCと温度差ΔTHとの関係が劣化の進行に伴って変化する様子を示すグラフである。尚、図4にあっては劣化度合の変化を実線X、実線Y、実線Zで示している。この図4にあっては劣化度合が最も小さい状態を実線Xで示しており、そこから実線Y、実線Zの順に劣化度合が次第に大きくなった状態を示している。
図4に示されるように、劣化が進行するのに伴って次第に酸化反応が起こり始める触媒床温THCが高くなるとともに、同一の触媒床温THCにおける反応量が少なくなり、温度差ΔTHが小さくなる。
ここで、PMフィルタ42に供給される反応物質、すなわち排気に含まれるNOxやHC等が少ない場合には、反応物質が反応しきってしまうため、実線Xで示されるように最も劣化度合が小さい場合であっても温度差ΔTHは、ΔTHmaxまでしか増大しない。そのため、活性化温度THact以上の温度域にあっては、これら実線X、実線Y、実線Zで示されるいずれの状態にあっても、検出される温度差ΔTHの大きさがΔTHmaxとなり、この温度差ΔTHに基づいて劣化度合を判定することは難しい。
しかし、上述のように本実施形態の劣化判定処理にあっては、下限温度THaから上限温度THbまでの所定の温度範囲において温度差ΔTHが判定値A以上になるか否かを監視するようにしている。この温度範囲にあっては、活性化温度THact以上の温度域に比べてNOx吸蔵還元触媒における反応量の最大値が小さいため、反応物質の量が少ない場合であっても、反応物質が全て反応してしまうことが少なく、図4に示されるように劣化度合の違いに基づく温度差ΔTHの差を検出することができる。
そして、本実施形態の劣化判定処理によれば、この所定の温度範囲において温度差ΔTHが判定値A以上になる場合、すなわち実線Xと実線Yで示される状態にあっては温度差ΔTHが判定値A以上になった時点で正常判定がなされる。その一方で、実線Zで示される状態にあっては触媒床温THCが上限温度THbを超えても温度差ΔTHが判定値A以上にならないため異常判定がなされるようになる。
このように本実施形態の劣化判定処理にあっては、反応物質の量が少ない場合であってもNOx吸蔵還元触媒の劣化を判定することができる。
以上説明した第1の実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
以上説明した第1の実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)上述したようにNOx吸蔵還元触媒の劣化が進行すると、酸化反応が起こりにくくなり、酸化反応が起こり始める触媒床温THCが高くなる。そして、触媒床温THCが活性化温度THact未満であり、触媒床温THCの上昇に伴ってPMフィルタ42における反応量が増大する温度域にあっては、触媒床温THCが同一であっても劣化が進行しているほど反応量が少なくなる。従って、触媒床温THCがこの温度域にあるときには、触媒床温THCと反応量との関係に基づいて排気浄化触媒の劣化を判定することができる。
また、活性化温度THact未満であり、触媒床温THCの上昇に伴ってPMフィルタ42における反応量が増大する温度域にあっては、活性化温度THact以上の温度域に比べてPMフィルタにおける反応量の最大値も小さくなる。そのため、この温度域にあっては、NOx吸蔵還元触媒に供給される反応物質の量が少ない場合であっても、反応物質が全て反応してしまうことが少なく、劣化度合の違いによる反応量の差を検出することができる。そのため、上述したようにこうした温度域内に設定される所定の温度範囲において温度差ΔTHが判定値A以上になるか否かを監視する本実施形態の劣化判定処理によれば、NOx吸蔵還元触媒に供給される反応物質の量が少ない場合であっても、反応量の差に基づいてNOx吸蔵還元触媒の劣化を判定することができる。
(2)上記実施形態では、触媒床温THCが所定の温度範囲にあるときに算出される温度差ΔTHが判定値A以上になり、反応量が所定の反応量にまで上昇した場合には、その時点で正常である旨の判定を行うようにしている。そのため、触媒床温THCが所定の温度まで上昇するのを待たずに判定を行うことができ、早期に正常である旨の判定を行うことができる。また、触媒床温THCが上昇してこの所定の温度範囲を超えるまで上昇しても温度差ΔTHが判定値A未満であり、反応量が所定量未満である場合には、NOx吸蔵還元触媒が劣化して正常に機能していない旨の異常判定を行うようにしている。これにより、上記実施形態によれば、早期に正常判定を行うとともに、触媒床温THCが上昇してこの所定の温度範囲を超えるまで上昇しても温度差ΔTHが判定値Aに到達しないときには、これに基づいて的確に異常判定を行うことができる。
(3)NOx吸蔵還元触媒の触媒床温THCはPMフィルタ42に導入される排気との熱交換により変化するため、PMフィルタ42に導入される排気の温度が高いときほど触媒床温THCは高くなる。すなわちPMフィルタ42の上流側の排気温度と触媒床温THCとは高い相関を有している。また、酸化反応が生じているときには、その反応熱の影響によってPMフィルタ42を通過する間に排気の温度が上昇する。そのため、PMフィルタ42を通過した排気の温度と酸化反応の反応量とは高い相関を有している。この点、上記実施形態にあっては、排気通路30におけるPMフィルタ42よりも上流側の部位と下流側の部位にそれぞれ排気温センサ55,56を設けるようにしている。これにより、これらの排気温センサ55,56によって検出される上流側排気温THupと下流側排気温THlowとに基づいて触媒床温THCとPMフィルタ42における反応量を推定することができる。
(4)上記実施形態では、エアフロメータ51によって検出される外気温THAに基づいて、上流側排気温THupが等しい場合であっても外気温THAが低いときほど触媒床温THCが低くなるように触媒床温THCを補正するようにしている。このため、PMフィルタ42の外周側から外気に奪われる熱量を考慮してより正確に触媒床温THCを推定することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。第1の実施形態では、触媒床温THCが下限温度THaから上限温度THbまでの所定の温度範囲内にあるときに温度差ΔTHが判定値A以上になるか否かに基づいてNOx吸蔵還元触媒の劣化判定を行うこととした。これに対して本実施形態では、活性化温度THact未満であり且つ同触媒床温THCの上昇に伴って同NOx吸蔵還元触媒における排気浄化反応の反応量が増大する温度域において、触媒床温THCが所定の判定温度THjdgになったときに算出される温度差ΔTHが判定値B以上であるか否かに基づいてNOx吸蔵還元触媒が劣化しているか否かを判定するようにしている。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。第1の実施形態では、触媒床温THCが下限温度THaから上限温度THbまでの所定の温度範囲内にあるときに温度差ΔTHが判定値A以上になるか否かに基づいてNOx吸蔵還元触媒の劣化判定を行うこととした。これに対して本実施形態では、活性化温度THact未満であり且つ同触媒床温THCの上昇に伴って同NOx吸蔵還元触媒における排気浄化反応の反応量が増大する温度域において、触媒床温THCが所定の判定温度THjdgになったときに算出される温度差ΔTHが判定値B以上であるか否かに基づいてNOx吸蔵還元触媒が劣化しているか否かを判定するようにしている。
以下、第1の実施形態と共通する点については説明を割愛し、両実施形態の相違点である劣化判定処理について説明する。
図5は、本実施形態にかかる劣化判定処理一連の処理の流れを示すフローチャートである。この一連の処理は、第1の実施形態と同様に機関運転中に電子制御装置50によって実行される。
図5は、本実施形態にかかる劣化判定処理一連の処理の流れを示すフローチャートである。この一連の処理は、第1の実施形態と同様に機関運転中に電子制御装置50によって実行される。
図5に示されるようにこの処理が開始されると電子制御装置50は、まずステップS200において、第1の実施形態におけるステップS100と同様に上流側排気温THup及び外気温THAに基づいて触媒床温THCを算出する。
そしてステップS210へと進み、算出された触媒床温THCが判定温度THjdgになったか否かを判定する。この判定温度THjdgは、活性化温度THact未満であり且つ正常に機能する状態のNOx吸蔵還元触媒においてある程度の反応量で酸化反応が生じる温度に設定されている。尚、このステップS210にあっては、触媒床温THCが判定温度THjdgよりも僅かに小さいTHjdg−αから判定温度THjdgよりも僅かに大きいTHjdg+αまでの範囲に収まっていることに基づいて、触媒床温THCが判定温度THjdgになった旨を判定する。また、判定温度THjdg及びαの値は、THjdg+α及びTHjdg−αの値が、活性化温度THact未満であり且つ同触媒床温THCの上昇に伴って同NOx吸蔵還元触媒における排気浄化反応の反応量が増大する温度域内に収まるようにその値が設定されている。
ステップS210において、触媒床温THCが判定温度THjdg−αから判定温度THjdg+αまでの範囲にあらず、判定温度THjdgになっていない旨の判定がなされた場合(ステップS210:NO)には、ステップS200へと戻る。
一方、ステップS210において、触媒床温THCが判定温度THjdg−αから判定温度THjdg+αまでの範囲に収まっており、判定温度THjdgになった旨の判定がなされた場合(ステップS210:YES)には、ステップS220へと進む。
そして、ステップS220において、下流側排気温THlowから上流側排気温THupを減算し、上流側排気温THupと下流側排気温THlowとの温度差ΔTHを算出する。こうして触媒床温THCが判定温度THjdgになったときの温度差ΔTHを算出すると、ステップS230へと進み、この温度差ΔTHが判定値B以上であるか否かを判定する。この判定値Bは、触媒床温THCが判定温度THjdgであるときに温度差ΔTHがこの判定値B以上であれば、NOx吸蔵還元触媒において十分に酸化反応が起こっており、NOx吸蔵還元触媒が正常に機能している旨を判定することのできる値に設定されている。
ステップS230において、温度差ΔTHが判定値B以上である旨の判定がなされた場合(ステップS230:YES)には、これに基づきNOx吸蔵還元触媒が正常に機能している旨を判断し、ステップS240へと進んで正常判定を行う。こうして正常判定を行うと電子制御装置50はこの処理を終了する。
一方、ステップS230において、温度差ΔTHが判定値B未満である旨の判定がなされた場合(ステップS230:NO)には、判定温度THjdgにおけるNOx吸蔵還元触媒の反応量が少ないため、これに基づきNOx吸蔵還元触媒の劣化が進行しており、NOx吸蔵還元触媒が正常に機能していない旨を判断し、ステップS250へと進んで劣化判定を行う。
こうして劣化判定を行うと電子制御装置50は触媒異常ランプ60を点灯させ、この処理を終了する。
次に本実施形態にかかる劣化判定処理の作用について、図6を参照して説明する。図6は、図4と同様に触媒床温THCと温度差ΔTHとの関係が劣化の進行に伴って変化する様子を示すグラフである。尚、この図6にあっても図4と同様に劣化度合の変化を実線X、実線Y、実線Zで示している。
次に本実施形態にかかる劣化判定処理の作用について、図6を参照して説明する。図6は、図4と同様に触媒床温THCと温度差ΔTHとの関係が劣化の進行に伴って変化する様子を示すグラフである。尚、この図6にあっても図4と同様に劣化度合の変化を実線X、実線Y、実線Zで示している。
上述したように、劣化が進行するのに伴って次第に酸化反応が起こり始める触媒床温THCが高くなるとともに、同一の触媒床温THCにおける反応量が少なくなり、温度差ΔTHが小さくなる。そのため、図6に示されるように判定温度THjdgにおける温度差ΔTHは劣化が進行しているほど小さくなる。
本実施形態の劣化判定処理にあっては、触媒床温THCが判定温度THjdgになったときに算出される温度差ΔTHが判定値B以上であるか否かに基づいてNOx吸蔵還元触媒が劣化しているか否かを判定するようにしている。そのため、図6に示されるように触媒床温THCが判定温度THjdgになったときに温度差ΔTHが判定値B以上になる場合、すなわち実線Xと実線Yで示される状態にあっては、これに基づいて正常判定がなされる。一方で、実線Zで示される状態にあっては触媒床温THCが判定温度THjdgになったときの温度差ΔTHが判定値B未満であるため、これに基づいて異常判定がなされるようになる。
このように上記第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に反応物質の量が少ない場合であってもNOx吸蔵還元触媒の劣化を判定することができる。
尚、上記第2の実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
尚、上記第2の実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・図6にΔTHx、ΔTHy、ΔTHzとして示されるように劣化が進行するほど判定温度THjdgにおける温度差ΔTHは小さくなる。そのため、触媒床温THCが判定温度THjdgになったときの温度差ΔTHに基づいてNOx吸蔵還元触媒の劣化度合を判定することもできる。例えば、予め実験等を行いその結果に基づいて図7に示されるように触媒床温THCが判定温度THjdgになったときの温度差ΔTHと劣化度合との関係を示すマップを作成する。そして、こうしたマップを参照して触媒床温THCが判定温度THjdgになったときの温度差ΔTHが小さいほど劣化度合を示す数値が大きくなるように劣化度合を定量的に判定すればよい。こうした構成を採用すれば、NOx吸蔵還元触媒の劣化がどれだけ進行しているのかを定量的に推定することができ、例えば、この推定に基づいて次回のメンテナンスまでの予想期間を算出し、運転者に報知すること等ができるようになる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。第2の実施形態では、活性化温度THact未満であり且つ同触媒床温THCの上昇に伴って同NOx吸蔵還元触媒における排気浄化反応の反応量が増大する温度域において、触媒床温THCが所定の判定温度THjdgになったときに算出される温度差ΔTHが判定値B以上であるか否かに基づいてNOx吸蔵還元触媒が劣化しているか否かを判定するようにした。これに対して本実施形態では、同温度域において、温度差ΔTHが所定の判定温度差ΔTHjdgになったときの触媒床温THCが判定値C未満であるか否かに基づいてNOx吸蔵還元触媒が劣化しているか否かを判定するようにしている。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。第2の実施形態では、活性化温度THact未満であり且つ同触媒床温THCの上昇に伴って同NOx吸蔵還元触媒における排気浄化反応の反応量が増大する温度域において、触媒床温THCが所定の判定温度THjdgになったときに算出される温度差ΔTHが判定値B以上であるか否かに基づいてNOx吸蔵還元触媒が劣化しているか否かを判定するようにした。これに対して本実施形態では、同温度域において、温度差ΔTHが所定の判定温度差ΔTHjdgになったときの触媒床温THCが判定値C未満であるか否かに基づいてNOx吸蔵還元触媒が劣化しているか否かを判定するようにしている。
以下、第1及び第2の実施形態と共通する点については説明を割愛し、両実施形態の相違点である劣化判定処理について説明する。
図8は、本実施形態における劣化判定処理の一連の流れを示すフローチャートである。この一連の処理は、第1及び第2の実施形態と同様に機関運転中に電子制御装置50によって実行される。
図8は、本実施形態における劣化判定処理の一連の流れを示すフローチャートである。この一連の処理は、第1及び第2の実施形態と同様に機関運転中に電子制御装置50によって実行される。
図8に示されるようにこの処理が開始されると電子制御装置50は、まずステップS300において、第1の実施形態におけるステップS100及び第2の実施形態におけるステップS200と同様に上流側排気温THup及び外気温THAに基づいて触媒床温THCを算出する。
そしてステップS310へと進み、下流側排気温THlowから上流側排気温THupを減算して上流側排気温THupと下流側排気温THlowとの温度差ΔTHを算出する。こうして温度差ΔTHを算出すると、ステップS320へと進み、この温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdgになったか否かを判定する。この判定温度差ΔTHjdgは、温度差ΔTHがこの値よりも大きいことに基づいてNOx吸蔵還元触媒においてある程度の量の酸化反応が生じていることを判定することができるようにその大きさが設定される。この実施形態ではこの判定温度差ΔTHjdgを極力小さく設定し、温度差ΔTHがこの判定温度差ΔTHjdgになったことに基づいてNOx吸蔵還元触媒において酸化反応が生じ始めたことを判定できるようにしている。尚、このステップS320にあっては、温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdgよりも僅かに小さいΔTHjdg−αから判定温度差ΔTHjdgよりも僅かに大きいΔTH+αまでの範囲に収まっていることに基づいて、温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdgになった旨を判定する。
ステップS320において、温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdg−αから判定温度差ΔTHjdg+αまでの範囲に収まっており、温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdgになった旨の判定がなされた場合(ステップS320:YES)には、ステップS330へと進む。
ステップS330では、このときの触媒床温THCが判定値C未満であるか否かを判定する。この判定値Cは、温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdgになったときの触媒床温がこの値よりも小さいことに基づいて、NOx吸蔵還元触媒の劣化が進行しておらず、NOx吸蔵還元触媒が正常に機能している旨を判定することのできる値に設定されている。
ステップS330において、温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdgになったときの触媒床温THCが判定値C未満である旨の判定がなされた場合(ステップS330:YES)には、劣化が進行していない旨を判断し、ステップS340へと進む。そしてステップS340において、電子制御装置50は正常判定を行い、この処理を終了する。
一方、ステップS330において、温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdgになったときの触媒床温THCが判定値C以上である旨の判定がなされた場合(ステップS330:NO)には、NOx吸蔵還元触媒において酸化反応が生じ始める温度が高く、既に劣化が進行している旨を判断し、ステップS360へと進む。そしてステップS360において、電子制御装置50は異常判定を行う。こうして異常判定を行うと電子制御装置50は触媒異常ランプ60を点灯し、この処理を終了する。
一方、ステップS320において、温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdg−αから判定温度差ΔTHjdg+αの範囲にあらず、温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdgになっていない旨の判定がなされた場合(ステップS320:NO)には、ステップS350へと進む。
ステップS350では、現在の触媒床温THCが上限温度THdより大きいか否かを判定する。この上限温度THdは、上記判定値Cよりも大きな値に設定されている。そのため、ステップS350において、触媒床温THCが上限温度THdより高い旨の判定がなされた場合(ステップS350:YES)には、触媒床温THCが高くなっているのにも関わらず、温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdgにならないほどNOx吸蔵還元触媒の劣化が進行している旨の判断がなされ、ステップS360へと進み、劣化判定を行う。
一方、ステップS350において、触媒床温THCが上限温度THd以下である旨の判定がなされた場合(ステップS350:NO)には、ステップS300へと戻り、この劣化判定処理が繰り返される。
次に本実施形態にかかる劣化判定処理の作用について、図9を参照して説明する。図9は、図4及び図6と同様に触媒床温THCと温度差ΔTHとの関係が劣化の進行に伴って変化する様子を示すグラフである。尚、この図9にあっても図4及び図6と同様に劣化度合の変化を実線X、実線Y、実線Zで示している。
上述したように酸化反応が起こり始める触媒床温THCは、劣化が進行するのに伴って次第に高くなるため、図9に示されるように温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdgになるときの触媒床温THCは、劣化が進行するほど高くなる。
本実施形態の劣化判定処理にあっては、温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdgになったときの触媒床温THCが判定値C未満であるか否かに基づいてNOx吸蔵還元触媒が劣化しているか否かを判定するようにしている。そのため、図9に示されるように温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdgになったときの触媒床温THCが判定値C未満になる場合、すなわち実線Xと実線Yで示される状態にあっては、これに基づいて正常判定がなされる。一方で、実線Zで示される状態にあっては、温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdgになったときの触媒床温THCが判定値C以上になるため、これに基づいて異常判定がなされるようになる。
このように上記第3の実施形態によれば、第1及び第2の実施形態と同様に反応物質の量が少ない場合であってもNOx吸蔵還元触媒の劣化を判定することができる。
尚、上記第3の実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
尚、上記第3の実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・図9にTHx、THy、THzで示されるように、劣化が進行するほど温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdgになるときの触媒床温THCは高くなる。そのため、温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdgになるときの触媒床温THCに基づいてNOx吸蔵還元触媒の劣化度合を判定することもできる。例えば、予め実験等を行いその結果に基づいて図10に示されるように温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdgになるときの触媒床温THCと劣化度合との関係を示すマップを作成する。そして、こうしたマップを参照して温度差ΔTHが判定温度差ΔTHjdgになるときの触媒床温THCが大きいときほど劣化度合を示す数値が大きくなるように劣化度合を定量的に判定すればよい。こうした構成を採用すれば、NOx吸蔵還元触媒の劣化がどれだけ進行しているかを定量的に推定することができ、例えば、この推定に基づいて次回のメンテナンスまでの予想期間を算出し、運転者に報知すること等ができるようになる。
また、上記第1〜3の実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・車速SPDが速いときには単位時間あたりにPMフィルタ42の外周面に接触する外気の量が増大し、PMフィルタ42と外気との熱交換が促進されるため、車速SPDが速いほど触媒床温THCは低下する。そこで、外気温THAに加えて、車速センサ52によって検出される車速SPDに基づいて車速SPDが速いときほど触媒床温THCが低くなるように触媒床温THCを補正する構成を採用することもできる。こうした構成を採用すれば、車速SPDの変化に伴いPMフィルタ42の外周側から奪われる熱量の変化を考慮してより正確に触媒床温THCを推定することができるようになる。
・車速SPDが速いときには単位時間あたりにPMフィルタ42の外周面に接触する外気の量が増大し、PMフィルタ42と外気との熱交換が促進されるため、車速SPDが速いほど触媒床温THCは低下する。そこで、外気温THAに加えて、車速センサ52によって検出される車速SPDに基づいて車速SPDが速いときほど触媒床温THCが低くなるように触媒床温THCを補正する構成を採用することもできる。こうした構成を採用すれば、車速SPDの変化に伴いPMフィルタ42の外周側から奪われる熱量の変化を考慮してより正確に触媒床温THCを推定することができるようになる。
・尚、外気温THAが低いときほど触媒床温THCが低くなるように触媒床温THCを補正する構成を省略し、上流側排気温THupに基づいて算出された触媒床温THCを車速SPDのみに基づいて補正する構成を採用することもできる。
・また、こうした補正を行わずに、上流側排気温THupのみに基づいて上流側排気温THupが高いときほど触媒床温THCが高い旨を推定する構成を採用することもできる。
・また、上記実施形態では触媒床温推定手段として、上流側排気温センサ55によって検出される上流側排気温THupに基づいて触媒床温THCを算出する構成を採用したが、これに換えて、触媒床温THCを直接検出する温度センサをPMフィルタ42に設け、この温度センサによって触媒床温THCを直接検出する構成を採用することもできる。
・また、上記実施形態では反応量推定手段として、上流側排気温センサ55と下流側排気温センサ56とを設け、下流側排気温THlowから上流側排気温THupを減算することによってPMフィルタ42を通過した排気の温度上昇量を算出し、この温度上昇量に基づいてNOx吸蔵還元触媒における反応量を推定する構成を示した。これに対して、PMフィルタ42の上流側と下流側の排気に含まれる反応物質、例えばHCの濃度を検出する上流側濃度センサ及び下流側濃度センサを設け、上流側濃度センサによって検出される上流側における反応物質の濃度と下流側濃度センサによって検出される下流側における反応物質の濃度との乖離に基づいて、反応量を推定する構成を採用することもできる。こうした構成を採用した場合には、上流側濃度センサによって検出される濃度に対して下流側濃度センサによって検出される濃度が小さいほど、酸化反応によって消費された反応物質の量が多いことが推定されるため、これに基づいて排気浄化反応の反応量が多い旨を推定することができる。また、これとは逆に反応によって生成される物質の濃度を検出し、上流側濃度センサによって検出される濃度に対して下流側濃度センサによって検出される濃度が大きいほど、排気浄化反応の反応量が多い旨を推定することもできる。
・ディーゼルエンジン10にあっては、低負荷運転時には排気還流通路43を通じて吸気通路20に大量の排気を還流させるEGR制御が実行されているため、ガソリンエンジンと比較して触媒床温THCが上昇しにくい。この点、劣化判定処理を実行する際にポスト噴射等を実行し、PMフィルタ42よりも上流側に配設された触媒コンバータ41に反応物質として未燃燃料を供給して酸化反応を生じさせ、その酸化熱によってPMフィルタ42に導入される排気を昇温してPMフィルタ42における触媒床温THCを積極的に上昇させることもできる。こうした構成を採用すれば、劣化判定処理に伴い、触媒床温THCが速やかに上昇するとともに、酸化反応の反応量が速やかに増大するようになる。その結果、触媒床温THC又は温度差ΔTHが排気浄化触媒の劣化を判定するための所定の値(判定温度THjdg、判定温度差ΔTHjdg)に短期間で到達するようになり、早期に劣化判定を完了させることができるようになる。
・また、こうした昇温制御の具体的な方法はポスト噴射に限らず、その他、排気通路30における触媒コンバータ41よりも上流側の部位に燃料添加弁を設け、排気通路30内に燃料を直接供給する方法等を採用することができる。
・上記各実施形態で示した劣化判定処理は、触媒床温THCと酸化反応の反応量との関係に基づいてNOx吸蔵還元触媒の劣化を判定する劣化判定手段の一例であり、適宜変更することができる。例えば、予め行う実験等の結果に基づいて図11に示されるように基準となる劣化度合のNOx吸蔵還元触媒における触媒床温THCと温度差ΔTHとの関係をマップ化し、このマップと実際に算出される触媒床温THCと温度差ΔTHとの関係とを比較することによってもNOx吸蔵還元触媒の劣化を判定することができる。具体的には、図11に実線で示される基準となる触媒床温THCと温度差ΔTHとの関係に対し、算出される触媒床温THC及び温度差ΔTHが図11における実線よりも右側の領域Aで推移する傾向にある場合には、これに基づいてNOx吸蔵還元触媒の劣化度合が基準となる劣化度合よりも大きい旨の劣化判定を行うことができる。また、基準となる触媒床温THCと温度差ΔTHとの関係に対し、算出される触媒床温THC及び温度差ΔTHが図11における実線よりも左側の領域Bで推移する傾向にある場合には、これに基づいてNOx吸蔵還元触媒の劣化度合が基準となる劣化度合よりも小さい旨の正常判定を行うことができる。
・触媒床温を強制的に昇温し、PMフィルタ42に堆積したPMを消滅させるフィルタ再生処理等のように、大量の未燃燃料をPMフィルタ42に供給する燃料添加処理を実行する場合にあっては、従来のようにPM活性化温度THx以上の温度域において劣化判定を行うこともできる。そのため、本願発明にかかる劣化判定処理に加え、従来の劣化判定処理を実行し、これら双方の劣化判定処理の結果を照らし合わせて、最終的な劣化判定を行う構成を採用することもできる。この場合には、例えば、少なくとも一方の劣化判定処理において劣化判定が行われていることを条件に、最終的にNOx吸蔵還元触媒が劣化している旨の劣化判定を行い、触媒異常ランプ60を点灯させるといった構成を採用することができる。
・上記実施形態にあってはPMフィルタ42に担持されたNOx吸蔵還元触媒を対象として劣化判定処理を実行する構成を示したが、本願発明はこうした構成に限定されるものではない。また、NOx吸蔵還元触媒に限らず、排気に含まれる反応物質を浄化する排気浄化反応を促進させる排気浄化触媒であれば、本願発明を適用することができる。
・また、上記実施形態にあってはディーゼルエンジン10の電子制御装置50として本願発明の劣化判定装置を具体化した例を示したが、本願発明はディーゼルエンジンに限らず、ガソリンエンジンの排気浄化触媒の劣化判定装置として適用することもできる。
10…ディーゼルエンジン、11…燃焼室、12…燃料噴射弁、13…コモンレール、14…サプライポンプ、20…吸気通路、21…吸気絞り弁、21a…モータ、22…ターボチャージャ、22a…タービン、30…排気通路、41…触媒コンバータ、42…PMフィルタ、43…排気還流通路、44…EGR弁、44a…リニアソレノイド、50…電子制御装置、51…エアフロメータ、52…車速センサ、53…水温センサ、54…回転速度センサ、55…上流側排気温センサ、56…下流側排気温センサ、60…触媒異常ランプ。
Claims (10)
- 車載内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化触媒の触媒床温を推定する触媒床温推定手段と、前記排気浄化触媒を通過する排気の通過前後の状態を比較することにより同排気浄化触媒における排気浄化反応の反応量を推定する反応量推定手段と、前記触媒床温推定手段によって推定される触媒床温が前記排気浄化触媒の活性化が完了する活性化温度未満であり且つ同触媒床温の上昇に伴って同排気浄化触媒における排気浄化反応の反応量が増大する温度域にあるときに、同触媒床温と前記反応量推定手段によって推定される反応量との関係に基づいて前記排気浄化触媒の劣化を判定する劣化判定手段とを備える
車両用排気浄化触媒の劣化判定装置。 - 請求項1に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置において、
前記劣化判定手段は前記触媒床温推定手段によって推定される触媒床温が所定の温度になったときに前記反応量推定手段によって推定される反応量が少ないほど前記排気浄化触媒の劣化度合が大きい旨を判定する
ことを特徴とする車両用排気浄化触媒の劣化判定装置。 - 前記劣化判定手段は前記触媒床温推定手段によって推定される触媒床温が所定の温度になったときに前記反応量推定手段によって推定される反応量が所定の反応量以上であるときには前記排気浄化触媒が正常である旨の判定を行う一方、同反応量が前記所定の反応量未満であるときには前記排気浄化触媒が異常である旨の判定を行う
請求項1又は請求項2に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置。 - 前記劣化判定手段は前記推定される触媒床温が前記温度域における所定の温度範囲内あるときに前記反応量推定手段によって推定される反応量が所定の反応量以上になった場合には前記排気浄化触媒が正常である旨の判定を行う一方、前記推定される触媒床温が前記所定の温度範囲を超えるまで上昇しても前記反応量が前記所定の反応量以上にならない場合には前記排気浄化触媒が異常である旨の判定を行う
請求項1又は請求項2に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置。 - 請求項1に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置において、
前記劣化判定手段は前記反応量推定手段によって推定される反応量が所定の反応量になったときに前記触媒床温推定手段によって推定される触媒床温が高いときほど前記排気浄化触媒の劣化度合が大きい旨を判定する
ことを特徴とする車両用排気浄化触媒の劣化判定装置。 - 前記劣化判定手段は前記反応量推定手段によって推定される反応量が所定の反応量になったときに前記触媒床温推定手段によって推定される触媒床温が所定の温度未満であるときには前記排気浄化触媒が正常である旨の判定を行う一方、同触媒床温が所定の温度以上であるときには前記排気浄化触媒が異常である旨の判定を行う
請求項1又は請求項5に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置。 - 前記触媒床温推定手段及び前記反応量推定手段は、前記排気通路における前記排気浄化触媒よりも上流側の部位に設けられ同排気浄化触媒に導入される排気の温度を検出する上流側排気温センサと、同排気浄化触媒よりも下流側の部位に設けられ同排気浄化触媒を通過した排気の温度を検出する下流側排気温センサとを含み、
前記触媒床温推定手段は前記上流側排気温センサによって検出される上流側排気温が高いほど前記排気浄化触媒の触媒床温が高い旨を推定し、
前記反応量推定手段は前記下流側排気温センサによって検出される下流側排気温が前記上流側排気温センサによって検出される上流側排気温よりも高いほど前記排気浄化触媒における排気浄化反応の反応量が多い旨を推定する
請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置。 - 前記触媒床温推定手段は外気温を検出する外気温検出手段を更に含み、同外気温検出手段によって検出される外気温が低いときほど前記上流側排気温に基づいて推定される前記排気浄化触媒の触媒床温が低くなるように同触媒床温を補正する
請求項7に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置。 - 前記触媒床温推定手段は車速を検出する車速検出手段を含み、該検出される車速が速いときほど前記上流側排気温に基づいて推定される前記排気浄化触媒の触媒床温が低くなるように同触媒床温を補正する
請求項7又は請求項8に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置。 - 前記排気浄化触媒の劣化を判定するのに伴い、前記排気通路における前記排気浄化触媒よりも上流側の部位に設けられた酸化触媒に未燃燃料を供給して酸化反応を生じさせ、その酸化熱によって前記排気浄化触媒に導入される排気を昇温して前記排気浄化触媒の触媒床温を上昇させる昇温制御を実行する昇温制御手段を更に備える
請求項1〜9のいずれか一項に記載の車両用排気浄化触媒の劣化判定装置。
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