JP2009209552A - 玄関造作材及び玄関造作材の施工構造 - Google Patents

玄関造作材及び玄関造作材の施工構造 Download PDF

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Abstract

【課題】現場施工において高さ調整を可能とすることにより、玄関造作材の在庫を減らすと共に、工期の短縮やコストを削減できる玄関造作材及び玄関造作材の施工構造を提案する。
【解決手段】玄関に施工される玄関造作材30において、方形断面を有する木質基材11と、木質基材11の天面に積層一体化され、天面全体を覆う天面化粧材12と、木質基材11の前面に積層一体化され、木質基材11の底面よりも下方に突出する突出部14を有する前面化粧材13と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート土間やタイル仕上げされた玄関に適用できる玄関造作材及び玄関造作材の施工構造に関する。
従来、玄関造作材は、玄関の土間に設けた土台に設置され、上がり框、巾木、式台を構成していた。
例えば、特許文献1では、境界段部の上縁部分に設置固定して使用される木質基材の裏面に、防水層が形成された床部材が開示されている。しかし、特許文献1に記載の床部材では、床部材の底面に防水層が形成されているので、高さ調整ができない。
このため、通常、立ち上がり部が形成された土間に直置きして使用されていた。しかし、立ち上がり部の前面が露出するため、見栄えが悪くなるという問題があった。そこで、例えば、特許文献2では、露出する前記立ち上がり部の表面にタイルを貼り付けた上がり框が開示されている。しかし、タイルを施工するために工期の短縮やコスト削減が困難であった。
また、施工現場での土間と床面との高さの差に合わせて玄関造作材を施工する場合には、多種類の玄関造作材を在庫しなければならないという問題点があった。
実開昭63−187664号公報 特開平3−183865号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、現場施工において玄関造作材の高さ調整を可能とすることにより、玄関造作材の在庫を減らすと共に、工期の短縮やコストを削減できる玄関造作材及び玄関造作材の施工構造を提案することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る玄関造作材は、玄関に施工される玄関造作材において、方形断面を有する木質基材と、前記木質基材の天面に積層一体化され、前記天面全体を覆う天面化粧材と、前記木質基材の前面に積層一体化され、前記木質基材の底面よりも下方に突出する突出部を有する前面化粧材と、を備えたものである。
本発明によれば、前面化粧材に木質基材の底面よりも下方に突出する突出部を切断することにより、現場施工の際に玄関造作材の高さを調整できる。このため、施工性に優れていると共に、高さの異なる多種類の玄関造作材を準備する必要が無く、玄関造作材の在庫を減らせる。
また、玄関造作材の高さを調整できるため、土間に立ち上がり部を形成しなくても施工できる。従って、露出する立ち上がり部の表面にタイルを施工する必要が無く、工期の短縮や、コスト削減が可能である。
本実施形態としては、前記木質基材を、前記玄関に配置された位置決め材の上面に載置すると共に、前記玄関の構造を形成する玄関構造材に固着一体化し、前記前面化粧材の突出部を、前記玄関に形成された土間床面に載置してもよい。
本実施形態によれば、木質基材の底面を位置決め材に載置すると共に、前面化粧材の突出部を土間床面に載置するので、ガタツキが生じず、支持強度を高めることができる。
他の実施形態としては、前記木質基材の底面に、防湿層を設けておいてもよい。
本実施形態によれば、木質基材が土間床面に載置されても、土間床面からの湿気の影響を受けず、耐久性が向上する。
本発明の異なる実施形態としては、前記前面化粧材は、耐アルカリ性を有することが好ましい。
本実施形態によれば、前面化粧材が耐アルカリ性を有するので、セメント等から染み出すアルカリ成分に対して耐久性を有し、長期間使用できる。
本発明に係る別の実施形態としては、前記天面化粧材および前記前面化粧材の少なくともいずれか一方の露出する表面に、化粧シートを積層一体化することが好ましい。
本実施形態によれば、天面化粧材および前面化粧材の少なくともいずれか一方の露出する表面を化粧シートで被覆するので、玄関造作材の意匠性、耐久性を高めることができる。
本発明に係る玄関造作材の施工構造は、前記玄関造作材の木質基材を、前記玄関の構造を形成する玄関構造材に固着一体化すると共に、前記前面化粧材の突出部の下端を前記土間床面に載置する構造としてある。
本発明によれば、前面化粧材突出部の下端部を土間床面に載置するので、従来の立ち上がり部が見えない。このため、タイルなどを施工する必要が無くなり、工期の短縮やコストの削減が可能になると共に、支持強度を高めることができる。なお、前面化粧材に耐水性を有するものを使用すれば、土間床面との接触や、長期間の使用における水ぬれによる変色、腐朽を防止できる。
本実施形態としては、前記前面化粧材の突出部の前面下方縁部と、前記玄関とで形成されたシール溝に、防水シール剤を充填することが好ましい。
本実施形態によれば、シール溝に防水シール剤を充填してシール処理することで、玄関造作材の下方縁部からの水の侵入による腐朽を防止できるという効果がある。
次に添付図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1に本発明の第1実施形態に係る玄関造作材である上がり框30として使用する場合を示す。前記上がり框30は、長方形断面の木質基材11と、木質基材11の天面上に貼り付けられる天面化粧材12と、木質基材11の前面に貼り付けられる前面化粧材13と、前記天面化粧材12と前記前面化粧材13との表面を連続的に被覆する1枚の化粧シート15と、から構成されている。
木質基材11は、一般的に使用される木質材料から形成でき、例えば、無垢材、集成材、合板、LVL(単板積層材)等の合成された木質材料が挙げられる。ただし、強度及び耐久性が確保される限り、木質基材11の材料は特に限定されず、パーティクルボード、MDF(中比重繊維板)、ハードボード(高比重繊維板)等の木質材料及びこれらの積層体で形成してもよい。なお、木質基材11の底面には、後述する防湿層16が設けられている。
天面化粧材12は、人が踏んで使用する化粧面であるため、強度と密着性とに優れた材料から形成される。例えば、比重が0.4から1.0程度の木質繊維板に化粧シート15を貼着したものが挙げられる。
天面化粧材12の厚さは、1mmから6mm程度である。ただし、強度及び密着性を有する限り、形状は特に限定されず、板状体の表面に予め化粧シート15を貼着したものであってもよい。また、天面化粧材12の前端部には、面取部12aが形成されている。
本実施形態では天面化粧材12が使用されるが、木質基材11に無垢材、集成材、MDF、ハードボード等が使用されている場合には、天面化粧材12を用いず化粧シート15を直接、木質基材11に貼着してもよい。
前面化粧材13は、耐水性を有する材料から形成され、主に樹脂板状体の表面に化粧シート15を積層一体化したものが使用される。樹脂板状体としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリスチレン樹脂等の樹脂を板状に成型したものが挙げられる。ただし、使用強度が確保される限り、これらを発泡させた樹脂発泡板状体を使用してもよい。また、寸法安定性を向上するために、前記樹脂に炭酸カルシウムや硫酸バリウム等の無機粉状体を適量混合したものを使用してもよい。また、密着性を向上させるために、木粉を適量混合したものを使用してもよい。更に、廃プラスチックをリサイクルして使用するために、カーボン等の着色剤を適宜混合したものを使用してもよい。前面化粧材13は、耐水性を有する材料から形成されるため、長期の使用による水ぬれによる変色などを防止できる。そして、前面化粧材13は、耐アルカリ性を有する材料から形成してもよい。
前面化粧材13の形状は、木質素材11の前面全体を覆う板状体である。そして、前面化粧材13の下端には、木質基材11の底面よりも下側に位置する突出部14が形成されている。前記突出部14の長さは、5mm〜20mm程度が好ましい。ただし、突出部14の強度が確保される限りその長さは特に限定されず、5mm〜100mm程度であってもよい。突出部14の厚さは2mmから6mm程度である。また、突出部14には、その前面下端縁部を切り欠いて切欠き部14aを設けてある。
なお、前面化粧材13の材料及び形状は、前記突出部14を切断できるように、カッターや回転鋸で切断可能な硬度と厚みとを有することが好ましい。
化粧シート15は、例えば、木質単板、WPC加工された木質単板、樹脂化粧シート、樹脂含浸化粧紙、オレフィン樹脂、又は紙間強化紙等の汎用的な化粧シートから形成される。通常、化粧シート15の形状は、厚みが0.3mmから3mm程度である。ただし、意匠性を高めることができる限り厚みは特に限定されず、0.05mmから1.0mm程度の厚みの化粧シート15を、1mmから6mm程度の板状体に積層一体化したものを使用してもよい。又、化粧シート15の表面には透明な塗膜層、または減摩剤を混入した耐摩耗性を有する透明な塗膜層を形成してもよい。透明な塗膜層としては、例えば、電子線で硬化されたアクリル樹脂皮膜や紫外線で硬化されたアクリル樹脂皮膜が挙げられる。
木質基材11の底面には、防湿層16が配設される。防湿層16の材料は、防湿機能が確保される限り、特に限定されず、シート状物によって形成してもよく、また、防水性塗膜を形成する防水塗料で形成してもよい。
前記シート状物としては、例えば、樹脂含浸紙、表面に防水皮膜としてアクリル皮膜やアスファルト皮膜を形成した防水シート、樹脂やアルミ等の防水皮膜を紙でサンドイッチしたポリサンド紙あるいはアルミサンド紙等の防水防湿シート、またはポリエチレン樹脂のポリプロピレン樹脂、塩ビ形樹脂をシート状に形成し、かつ、片面に接着性改善のためのシーラ塗装を施した樹脂シート等が挙げられ、接着剤で貼着される。
前記防水塗料としては、例えば、アスファルト、アクリル系樹脂、又はウレタン系樹脂が挙げられる。
本実施形態に係る玄関造作材を、玄関の上がり框30として使用した玄関構造を図1Bに示す。前記玄関構造において上がり框30を施工する場合には、まず、床スラブ20上に位置決め材21を設置する。ついで、床スラブ20上にコンクリートをうち、位置決め材21の前面に当接するように土間床面22を形成する。また、水平方向に玄関構造材23及び根太24を形成する。そして、前記位置決め材21の上面に上がり框30の裏面11cまたは防湿層16を載置し、前記土間床面22に突出部14を設置すると共に、前記玄関構造材23に上がり框30の背面11dを当接させて位置決めし、釘35を介して玄関構造材23と上がり框30とを固定する。そして、上がり框30の天面化粧材12の表面と表面略面一になるように、床仕上げ材25を玄関構造材23及び根太24上に固定する。最後に、突出部14の切欠き部14aにシール剤29を充填する。このとき、上がり框30は、位置決め材21や玄関構造材23に接着剤で接着しておいてもよい。この場合、固定強度が十分であるならば、位置決め材21と上がり框30とは、必ずしも当接している必要はない。
図2に本発明の第2実施形態に係る玄関造作材を巾木31として使用する場合を示す。第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
木質基材11の底面11c及び背面11dは、アクリル系塗料で防水被覆されている。天面化粧材12、面取り部12a及び前面化粧材13の化粧シート15の表面には更に、アクリル系の紫外線硬化型樹脂塗料からなる透明な塗膜層(図示せず)が形成されている。
本実施形態に係る玄関造作材を、玄関の巾木31として使用した玄関構造を図2Bに示す。前記玄関構造において巾木31を施工する場合には、まず、床スラブ20上に位置決め材21を設置する。ついで、床スラブ20上にコンクリートをうち、位置決め材21の前面に当接するように土間床面22を形成する。そして、前記位置決め材21の上に壁下地20aに当接するように玄関構造材26を載置する。更に、前記位置決め材21の上面に巾木31の裏面11cまたは防湿層16を載置し、前記土間床面22に突出部14を設置すると共に、前記玄関構造材26に巾木31の背面11dを当接させた状態で位置決めし、釘35を介して玄関構造材26と巾木31とを固定する。そして、前記壁下地20aに胴縁27を取り付けた後、前記玄関構造材26上に載置するように内壁28を形成し、胴縁27と内壁28とを釘やステーブルを介して固定する。最後に、突出部14の切欠き部14aにシール剤29を充填する。このとき、巾木31は、位置決め材21や玄関構造材26に接着剤で接着しておいてもよい。この場合、固定強度が十分であるならば、位置決め材21と巾木31とは、必ずしも当接している必要はない。
図3に本発明の第3実施形態に係る玄関造作材を式台32として使用する場合を示す。第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図3Aに示すように、式台32の底面11c及び背面11dには、ポリサンド紙が貼着されている。天面化粧材12、面取り部12a、前面化粧材13の化粧シート15表面には、アクリル系紫外線硬化型塗料によって透明な塗膜層(図示せず)が形成されている。
本実施形態に係る玄関造作材を、玄関の式台32として使用した玄関構造を図3Bに示す。前記玄関構造において式台32を施工する場合には、まず、床スラブ20上に2つの位置決め材21a、21bを設置する。ついで、床スラブ20上にコンクリートをうち、位置決め材21aと当接するように土間床面22を形成する。そして、水平方向に玄関構造材23a、23b及び根太24を形成する。更に、前記位置決め材21a、21bの上面に式台32の裏面11cまたは防湿層16を載置し、前記土間床面22に突出部14を設置する。更に、前記玄関構造材23bに式台32の背面11dを当接させた状態で位置決めし、釘35を介して玄関構造材23bと式台32とを固定する。次に、上がり框40の前面を式台32の背面に当接し、上がり框40の下面を玄関構造材23bの上面に載置すると共に、上がり框40の背面を玄関構造材23aの前面に当接させた状態で位置決めし、釘を介して玄関構造材23aと上がり框40とを固定する。そして、上がり框40の天面と表面略面一になるように、床仕上げ材25を玄関構造材23a及び根太24上に固定する。最後に、突出部14の切欠き部14aにシール剤29を充填する。このとき、式台32は、位置決め材21a、21bや玄関構造材23a、23bに接着剤で接着していてもよい。固定強度が十分である必要があるので、位置決め材21と式台32とは、当接していることが望ましい。
(実施例1)
図1Bに示した玄関の上がり框を施工した。使用する木質基材は、縦105mm、横75mmの長方形断面を有し、2mの長さに調整した直方体形状を有している。木質基材の底面に貼着された防湿層であるポリサンド紙は、厚さ0.015mmである。ポリサンド紙は、具体的には厚さが70μmのポリエチレン樹脂シートの両面に箔葉紙を挟み込んだものである。天面化粧材としては、厚さ5mmのMDFを使用した。前面化粧材としては、厚さ5mmの発泡ポリスチレンを使用し、突出部は木質基材の底面から下方に20mm突出していた。化粧シートとしては、電子線で硬化されたアクリル樹脂被膜を表面に形成したオレフィン樹脂からなる化粧シートを使用した。
次に、前述の上がり框の施工方法を説明する。コンクリート打ちされた床スラブ上に高さ30mmの位置決め材を設置した。次に、位置決め材の前面と当接するように、床スラブ上にモルタルを施工し、土間床面を形成した。この時、前記位置決め材と土間床面との段差を15mmとした。更に、玄関構造材に根太を嵌め込み、釘を斜め打ち(図示せず)し、固定した。そして、位置決め材と土間床面の段差が15mmであるので、上がり框の前面化粧材の突出部を下端部から5mm切断し、15mmとした。ついで、位置決め材の上面に上がり框の裏面を載置し、土間床面に突出部を設置すると共に、玄関構造材に上がり框の背面を当接させた状態で位置決めし、玄関構造材から上がり框に向けて釘を斜め打ちして、玄関構造材と上がり框とを固定した。そして、上がり框の天面化粧材表面と表面略面一になるように、床仕上げ材を玄関構造材及び根太上に固定した。最後に、突出部の切欠き部に透明のシリコン性の防水シール剤を充填してシール処理した。
(実施例2)
図2Bに示した玄関の巾木を施工した。使用する木質基材は、縦105mm、横25mmの長方形断面を有する直方体形状を有している。天面化粧材としては、厚さ4.5mmのMDFの表面に化粧シートとして厚さ0.25mmのWPC単板を積層一体したものを用いた。前面化粧材としては、厚さ4.5mmの無機充填樹脂板(ポリプロピレンと炭酸カルシウムを1:1で混合したもの)を使用し、突出部は木質基材の底面から下方に20mm突出していた。前面化粧材の表面には化粧シートとして厚さ0.25mmのWPC単板を使用し、これらを積層一体した。
次に、前記巾木の施工方法を説明する。床スラブ上に、位置決め材と土間床面との段差を15mmとするように施工した。また、背面が壁下地に当接すると共に、底面が前記位置決め材に当接するように、玄関構造材を施工した。更に、位置決め材と土間床面との段差が15mmあるので、巾木の前面化粧材の突出部を下端部から5mm切断し、15mmとした。そして、位置決め材の上面に巾木の底面を載置し、土間床面に突出部の先端を設置すると共に、玄関構造材に巾木の背面を当接させた状態で位置決めし、玄関構造材から巾木に向けて釘を斜め打ちして玄関構造材と巾木とを固定した。ついで、壁下地に胴縁を取り付けると共に、玄関構造材上に載置するように内壁を設置し、胴縁と内壁とを釘やステーブルを介して固定した。最後に、突出部の切欠き部に透明のシリコン製の防水シール剤を充填してシール処理した。
(実施例3)
図3Bに示した玄関の式台を施工した。使用する木質基材は、縦50mm、横400mmの長方形断面を有する。木質基材の底面及び背面に貼着される防湿層であるポリサンド紙の厚さは0.015mmである。天面化粧材として、厚さ2.7mmのMDFの表面に、化粧シートとして厚さ0.1mmのオレフィン樹脂化粧シートを積層一体したものを用いた。前面化粧材として、厚さ2.7mmの無機充填発泡ポリスチレンを使用し、突出部は木質基材の底面から下方に20mm突出していた。前面化粧材の表面には化粧シートとして天面化粧材と同じオレフィン樹脂化粧シートを使用し、これらを積層一体した。
次に、式台の施工方法を説明する。床スラブ上に2つの位置決め材を設置すると共に、前記位置決め材と土間床面との段差が15mmとなるように施工した。そして、玄関構造材に根太を嵌め込んで釘を斜め打ち(図示せず)し、固定した。位置決め材と土間床面の段差が15mmであるので、式台の前面化粧材の突出部を下端部から5mm切断し、15mmとした。そして、2つの位置決め材の上面に式台の裏面を載置し、土間床面に突出部を設置すると共に、玄関構造材に式台の背面を当接させた状態で位置決めし、玄関構造材から式台に向けて釘を斜め打ちして玄関構造材と式台とを固定した。次に、上がり框の前面を式台の背面に当接し、上がり框の下面を玄関構造材の上面に載置し、上がり框の背面をもう1つの玄関構造材の前面に当接させた状態で位置決めし、玄関構造材から上がり框に向けて釘を斜め打ちし、玄関構造材と上がり框とを固定した。そして、上がり框の天面化粧材表面と表面略面一になるように、床仕上げ材を玄関構造材及び根太上に固定した。
図Aは本発明の第1実施形態に係る玄関造作材の断面図、図Bは第1実施形態に係る玄関造作材を用いた玄関の上がり框の断面図である。 図Aは本発明の第2実施形態に係る玄関造作材の断面図、図Bは第2実施形態に係る玄関造作材を用いた玄関の巾木の断面図である。 図Aは本発明の第3実施形態に係る玄関造作材の断面図、図Bは第3実施形態に係る玄関造作材を用いた玄関の式台の断面図である。
符号の説明
11 木質基材
12 天面化粧材
13 前面化粧材
14 突出部
14a 切欠き部
15 化粧シート
16 防湿層
20 床スラブ
20a 壁下地
21 位置決め材
22 土間床面
23 玄関構造材(上がり框、式台)
24 根太
25 床仕上げ材
26 玄関構造材(巾木)
27 胴縁
28 内壁
29 防水シール剤
30 上がり框
31 巾木
32 式台
35 釘

Claims (7)

  1. 玄関に施工される玄関造作材において、
    方形断面を有する木質基材と、
    前記木質基材の天面に積層一体化され、前記天面全体を覆う天面化粧材と、
    前記木質基材の前面に積層一体化され、前記木質基材の底面よりも下方に突出する突出部を有する前面化粧材と、
    を備えたことを特徴とする玄関造作材。
  2. 前記木質基材を、前記玄関に配置された位置決め材の上面に載置すると共に、前記玄関の構造を形成する玄関構造材に固着一体化し、
    前記前面化粧材の突出部を、前記玄関に形成された土間床面に載置することを特徴とする請求項1に記載の玄関造作材。
  3. 前記木質基材の底面に、防湿層を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の玄関造作材。
  4. 前記前面化粧材が、耐アルカリ性を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の玄関造作材。
  5. 前記天面化粧材および前記前面化粧材の少なくともいずれか一方の露出する表面に、化粧シートを積層一体化したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の玄関造作材。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の前記玄関造作材の木質基材を、前記玄関の構造を形成する玄関構造材に固着一体化すると共に、前記前面化粧材の突出部の下端を前記土間床面に載置することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の玄関造作材の施工構造。
  7. 前記前面化粧材の突出部の前面下方縁部と前記土間床面とで形成されたシール溝に、防水シール剤を充填したことを特徴とする請求項6に記載の玄関造作材の施工構造。
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