JP3196961U - 複合建材 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造が容易で、かつ施工も容易で、タイルにクラックが生じにくい複合建材を提供する。【解決手段】支持板12の側面に接着剤によりタイル14を接合する。接着剤として緩衝作用を有するものを使用する。支持板としてベニヤ板を用いる。支持板の端縁に隣接する他の支持部材と嵌め合わせるための凹凸部15、16を形成する。【選択図】図1
Description
本考案は、板状のタイルを支持板に接合して構成した複合建材に関するものである。
一般に、床や壁に対するタイルの貼り付けにおいては、貼り付け下地を高精度に平滑に仕上げるとともに、タイル貼り付けも高精度に行わないと、貼り付けられたタイルに凹凸が生じたり、タイルが斜めになったりしてタイル壁やタイル床の外観が低下するだけではなく、貼り付け後にタイルや目地が割れたりする問題が生じる。このため、タイルの貼り付けは、未熟練者には困難であって、高い技能を有する専門業者等に依存されてきた。また、タイルを保管や運搬、あるいは施工において慎重に取り扱わないと、タイルどうしが当たったり、落ちたりして、タイルが破損するおそれがあった。これらのことから、タイル貼り付けをともなう建設工事には、タイル施工業者の手配を欠かせることができない。
一方、特許文献1には、タイル付きパネルユニットが開示されている。このタイル付きパネルユニットは、タイルが外面に露出する状態で、板状のコンクリートにタイルを埋設したものである。そして、前記コンクリートは配筋材を有している。
前記特許文献1の従来技術においては、コンクリートの一側面においてタイルが露出するように、かつその背面側に配筋材が位置するように同コンクリートを成形型内に打設して硬化させる必要があって、製造に手間がかかるものである。
また、コンクリートにはクラックが生じるおそれがあり、それ以上の確率でタイルにクラックが生じるおそれがある。つまり、タイルにはコンクリートのような配筋材が存在しないためにクラックが生じやすく、しかもタイルとコンクリートとの間に熱膨張率の差があることや、両者間に緩衝作用のある部材が介在されていないこと等により、タイルクラックのおそれが倍加する。特に、タイルが大判タイプである場合には、このおそれがさらに高くなる。
また、この特許文献1のタイル付きパネルユニットにはコンクリートが用いられていることから、重いために建材として施工する場合に苦渋作業を強いられ、前述のクラックの生じやすさと相まって、室内の壁として用いることには適さない。
本考案の目的は、製造が容易で、かつ未熟練者であっても施工が容易で、大判タイルであってもそのタイルにクラックが生じにくい複合建材を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本考案は、支持板の側面に接着剤によりタイルを接合したことを特徴とするものである。
上記の構成によれば、タイルが支持板に接着剤を介して接合されているため、接着剤の緩衝作用により、タイルが大判であっても、そのタイルにクラックが生じることが抑えられる。また、コンクリートを用いないため、製造しやすく、しかも軽量である。このため、この複合建材は取扱いが容易で、タイル貼り付けの未熟練者であっても室内の壁や床に外観よく施工することに適する。
上記の構成によれば、タイルが支持板に接着剤を介して接合されているため、接着剤の緩衝作用により、タイルが大判であっても、そのタイルにクラックが生じることが抑えられる。また、コンクリートを用いないため、製造しやすく、しかも軽量である。このため、この複合建材は取扱いが容易で、タイル貼り付けの未熟練者であっても室内の壁や床に外観よく施工することに適する。
以上のように、本考案によれば、製造が容易で、かつ施工も容易で、しかもタイルにクラックが生じにくい複合建材を実現できる。
以下に、本考案を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態における複合建材11は、ベニヤ板よりなる四角形の支持板12と、その支持板12上に接着剤13を介して接着された四角板状のタイル14とを有している。
図1〜図3に示すように、本実施形態における複合建材11は、ベニヤ板よりなる四角形の支持板12と、その支持板12上に接着剤13を介して接着された四角板状のタイル14とを有している。
前記支持板12の隣接する2辺には凸条15が形成されるとともに、残りの隣接する2辺には凹部としての凹溝16が形成されている。これらの凸条15及び凹溝16により支持板12の端縁どうしを嵌め合わせるための凹凸部が構成されている。そして、図5に示すように、凸条15及び凹溝16を隣接する他の支持板12の凹溝16及び凸条15と嵌め合わせることにより、図4に示すように、複合建材11が連結される。
前記タイル14を接着するための接着剤13は硬化状態において緩衝作用を有している。この接着剤13としては、例えば、ウレタン樹脂系あるいはエポキシ樹脂系のものが使用されている。
図2及び図5に示すように、同図において、前記支持板12の端面において、凹溝16の下側の部分23は凹溝16の上側の部分24より突出し、それに合わせて凸条15の突出度合いが設定されている。このため、凸条15と凹溝16との嵌め合わせ状態において、支持板12及びタイル14の端面間に目地21が形成されるようになっている。また、この目地21の形成状態において、凸条15と前記下側の部分23とにより、隣接する支持板12の合わせ目が目地21内に存在しないように規制される。従って、凸条15と下側の部分23とにより目地形成手段及び規制手段が構成されている。
前記目地21内には目地材22が充填される。
以上のように構成された複合建材11は以下のようにして施工される。
すなわち、支持板12の凸条15を隣接する他の支持板12の凹溝16に嵌める。このようにすれば、隣接する複合建材11どうしが連結される。この場合、凸条15と凹溝16との固定のために接着剤を用いてもよい。このように連結すれば、隣接する支持板12及びタイル14の端面間に目地21が形成される。このため、この目地21に対してコーキング材等の目地材22が充填される。このようにして、床板や壁板が形成される。
以上のように構成された複合建材11は以下のようにして施工される。
すなわち、支持板12の凸条15を隣接する他の支持板12の凹溝16に嵌める。このようにすれば、隣接する複合建材11どうしが連結される。この場合、凸条15と凹溝16との固定のために接着剤を用いてもよい。このように連結すれば、隣接する支持板12及びタイル14の端面間に目地21が形成される。このため、この目地21に対してコーキング材等の目地材22が充填される。このようにして、床板や壁板が形成される。
本実施形態では以下の効果がある。
(1)特許文献1とは異なり、タイル14を支持するためにコンクリートを用いないため、複合建材11の製作が容易である。
(1)特許文献1とは異なり、タイル14を支持するためにコンクリートを用いないため、複合建材11の製作が容易である。
(2)前記のように、タイル14を支持するためにコンクリートを用いないため、複合建材11は軽くて取り扱いが容易であり、従って、複合建材11を室内壁に施工する場合であっても、その施工が容易である。
(3)凸条15と凹溝16との嵌め合いにより、タイル14を床や壁に設けることができるため、下地を高精度に形成する必要性を減じることができ、大判タイルであっても、そのタイル14を熟練を要することなく容易に施工できる。従って、タイル貼り付けの専門施工業者等の熟練者が不要になり、建設工事における業者の手配作業を簡素化できる。
(4)タイル14が木製の支持板12上に接合されているため、支持板12の緩衝作用により、大判タイル14であっても、その大判タイル14のクラック発生を抑えることができる。従って、タイルの保管や運搬あるいは施工における取扱いが容易になる。
(5)しかも、タイル14が緩衝作用を有する接着剤13によって支持板12に支持されているため、接着剤13の緩衝作用によってクラック発生がさらに抑制される。
(6)支持板12間の合わせ目が目地21のところを外れて位置するようになっているため、目地21に目地材22を充填した状態において目地材22に段差やクラックが生じることを抑えることができる。
(6)支持板12間の合わせ目が目地21のところを外れて位置するようになっているため、目地21に目地材22を充填した状態において目地材22に段差やクラックが生じることを抑えることができる。
(7)タイル14の色や表面模様を適宜に選択すれば、所要のデザインの床や壁を得ることができる。
次に、本考案の第2実施形態を図6〜図9に基づいて説明する。
次に、本考案の第2実施形態を図6〜図9に基づいて説明する。
本実施形態においては、支持板12の四辺に凹溝16が形成されている。前記第1実施形態のような辺の突出した部分23は形成されていない。また、本実施形態では、隣接する支持板12の凹溝16間に嵌め合わせ連結される連結片31が用いられる。この連結片31は、図8から明らかなように、例えば施工現場において、適宜な長さに切断されて用いられる。この場合、連結片31の幅の大小によって目地21の有無や開き幅を調節できる。従って、連結片31が目地形成手段を構成する。なお、連結片31と凹溝16との接着のために接着剤を用いてもよい。
従って、本実施形態では以下の効果がある。
(8)支持板12の四辺に凹溝16が形成されて、その凹溝16において連結片31により支持板12どうしが連結される。そして、タイル貼り付け領域の端部の凹溝16には連結片31は用いられない。従って、支持板12の向き、すなわちタイル14の向きに制約は存在しない。このため、支持板12、すなわちタイル14の配置において方向性を考慮しないことが可能になる。このため、施工性が向上するとともに、タイル貼り付けのデザイン面において制約が少なくなる。
(8)支持板12の四辺に凹溝16が形成されて、その凹溝16において連結片31により支持板12どうしが連結される。そして、タイル貼り付け領域の端部の凹溝16には連結片31は用いられない。従って、支持板12の向き、すなわちタイル14の向きに制約は存在しない。このため、支持板12、すなわちタイル14の配置において方向性を考慮しないことが可能になる。このため、施工性が向上するとともに、タイル貼り付けのデザイン面において制約が少なくなる。
なお、本考案は前記第1、第2実施形態に限定されるものではなく、以下のような態様で具体化してもよい。
・隣接するタイル14間に目地21が形成されないように、凸条15の突出度合い等を設定すること。
・隣接するタイル14間に目地21が形成されないように、凸条15の突出度合い等を設定すること。
・凸条15及び凹溝16を省略し、複合建材11が端面どうしに突き合わせによって連結されるように構成すること。
・支持板12として、ウレタンやポリエステル等の合成樹脂板を用いること。
・支持板12として、ウレタンやポリエステル等の合成樹脂板を用いること。
11…複合建材、12…支持板、13…接着剤、14…タイル、15…凸条、16…凹溝、21…目地、22…目地材、31…連結片。
Claims (6)
- 支持板の側面に接着剤によりタイルを接合した複合建材。
- 前記支持板としてベニヤ板を用いた請求項1に記載の複合建材。
- 前記支持板の端縁に、隣接する他の支持板と嵌め合わせるための凹凸部を形成した請求項1または2に記載の複合建材。
- 支持板の端面に凹部を形成し、隣接する支持板の凹部間に連結される連結片を設けた請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の複合建材。
- 支持板の端面に、隣接する他の支持板の端縁との間に目地が形成されるようにした目地形成手段を設けた請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の複合建材。
- 目地の合わせ目が目地内に存在しないように規制するための規制手段を設けた請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の複合建材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015000427U JP3196961U (ja) | 2015-01-30 | 2015-01-30 | 複合建材 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015000427U JP3196961U (ja) | 2015-01-30 | 2015-01-30 | 複合建材 |
Publications (1)
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JP3196961U true JP3196961U (ja) | 2015-04-09 |
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Family Applications (1)
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2015
- 2015-01-30 JP JP2015000427U patent/JP3196961U/ja not_active Expired - Fee Related
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