JP2004218359A - 玄関框用表装材 - Google Patents

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JP2004218359A
JP2004218359A JP2003009411A JP2003009411A JP2004218359A JP 2004218359 A JP2004218359 A JP 2004218359A JP 2003009411 A JP2003009411 A JP 2003009411A JP 2003009411 A JP2003009411 A JP 2003009411A JP 2004218359 A JP2004218359 A JP 2004218359A
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Naohiko Maeda
直彦 前田
Norio Noma
紀夫 能間
Satoru Konishi
悟 小西
Tsutomu Watanabe
力 渡辺
Hiroaki Usunaga
宏明 碓永
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

【課題】既設の框に被装可能で、天然木調の自然な外観を有し、表面硬度の向上した薄肉の玄関框用表装材を提供する。
【解決手段】玄関框に被装される薄肉表装材であって、化粧シート12と、この化粧シート12の裏面に貼り合わせた木粉複合樹脂板11とからなるとともに、該木粉複合樹脂板11の裏面にV字溝加工を施して加熱下に折り曲げ、冷却後に平板に弾性復帰自在とした玄関框用表装材1。好ましくは、加熱温度を約80℃とする。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、玄関框用表装材に関する。さらに詳しくは、玄関回りをリフォームする際、既存の玄関框に貼着して用いる表装材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、玄関回りをリフォームする際、既設の框に被装して用いられる表装材は公知であり(特許文献1参照)、また、玄関框等、建築用内装材に用いられる材料(特許文献2参照)や、玄関框等、コーナー部分に沿って施工できるように、V字溝を設けた積層材料も知られている(特許文献3参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−82085号公報(第1−4頁、第2図)
【特許文献2】
特開平10−204226号公報(第1−2頁)
【特許文献3】
特開平5−51980号公報(第1−2頁、第3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、住宅のリフォームが盛んに行われており、玄関周辺、とくに框のリフォームは、檜、けやき、松等の無垢材や、集成材からなる芯材の表面に木質化粧単板を貼着した框本体を貼り替えることにより行われてきた。しかしながら、上記の無垢材や框本体を取り替えるには大がかりな工事が必要となり、また、資源の浪費、廃棄物処理等の面から好ましいとはいえない。そこで、既設の框に被装して用いる表装材が提供されているが、肉厚であるため、床材との間に段差を生じ、この段差を埋めるために、さらに付随する工事が必要となる。そこで、本発明は上記問題を解決して、表面に檜、けやき、松等の木目模様の化粧シートを貼り合わせ、自然な外観を有するとともに、表面硬度の向上した薄肉の玄関框用表装材を提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために考え出されたものであって、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、本発明によれば、玄関框に被装される薄肉表装材であって、化粧シートと、この化粧シートの裏面に貼り合わせた木粉複合樹脂板とからなるとともに、該木粉複合樹脂板の裏面にV字溝加工を施して加熱下に折り曲げ、冷却後に平板に弾性復帰自在とされた玄関框用表装材が提供される。このようにすることによって、天然木調の自然な外観を有するとともに、表面硬度の向上した薄肉の玄関框用表装材を提供することができる。
【0006】
上記木粉複合樹脂板が、木粉、粉末マイカおよびポリオレフィン樹脂を含んでなることが好ましい。すなわち、木粉、粉末マイカおよびポリオレフィン樹脂を含む組成物を押出し成形し、板状とすることにより、弾性を付与するとともに、耐水性や表面硬度が向上した、玄関框用表装材を得ることができる。ポリオレフィン樹脂としては、ポリプロピレン系樹脂を用いることが好ましい。ポリプロピレン系樹脂を配合することによって、より優れた弾性を付与することができる。
【0007】
上記玄関框用表装材は、木粉複合樹脂板の裏面にV字溝加工を施した後、約80℃に加熱してL字型に折り曲げ、冷却後、平板に戻して作製することが好ましい。このように、約80℃に加熱することによって木粉複合樹脂板が軟化するため、折り曲げ時に割れや、白化が発生せず、冷却後は、L字型の形状を保つことができる。さらに、ポリオレフィン樹脂を含んでいるため、弾性的に平板に戻すことが可能であり、容積効率を良くして、平板状態で梱包、運送等を行い、施工現場では、弾性的に元のL字型の形状として、効率的に作業を行うことができる。
【0008】
上記薄肉表装材の厚みが3mm以下であることが好ましい。この程度の厚みとすることによって、床材との間の段差が目立たなくなるため、段差を埋めるための付随工事が不要となる。
【0009】
上記表面化粧シートのV字溝部に相当する位置に保護テープを貼着することが好ましい。例えば、保護テープとして粘着テープを用いることにより、玄関框用表装材の施工時に、万一無理な力が加わってもコーナー部等で切れることを防ぎ、工事終了後は、容易に除去することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、実施例により、さらに詳細に説明する。
【0011】
【実施例1】
図1に示す工程にしたがって、本発明にかかる玄関框用表装材を作製した。すなわち、ポリプロピレン37重量%、マレイン酸変性ポリプロピレン3重量%、木粉10重量%、粉末マイカ50重量%を配合した樹脂組成物を混練押出し機で押出し成形し、厚さ1.3mmの木粉複合樹脂板11を得た。この木粉複合樹脂板11の表面に、厚さ0.2mmの2層ポリプロピレンからなる木目模様の化粧シート12を、反応性ウレタン系ホットメルト接着剤を用いて貼り合わせ、厚さ1.5mmの薄肉表装材を得た。
【0012】
上記薄肉表装材を、幅260mm、長さ2000mmに裁断し、残し代を0.2〜0.4mm残してV字溝加工を行い、ついで、このV字溝加工部111をヒーターで約80℃に加熱して軟化させ、L字型に折り曲げ、放冷した。室温まで冷却し、十分に曲げくせをつけた後、弾性的に平板に戻し、天然木調の自然な外観を有する玄関框用表装材1を得た。このようにして得られた玄関框用表装材1のV字溝加工部111の化粧シート12側の外観には割れや、白化は見られず、良好であった。
【0013】
【比較例1】
一方、V字溝加工を行った後の工程を、加熱を行わずに室温(23℃)で行った以外は実施例1と同様にして、玄関框用表装材1を作製した。しかし、この場合は、V字溝加工部111の化粧シート側12から、割れや、白化が認められ、外観は不良であった。上記の結果をまとめて表1に示す。
【表1】
Figure 2004218359
【0014】
【施工例1】
実施例1で得られた本発明の玄関框用表装材1を既設の框2に施工した。すなわち図2に示すように、集成材を芯材21とし、この芯材21に、MDF基材222と突板221とからなる木質化粧単板22を貼り付けて構成した框2の表面に、上記玄関框用表装材1を被装し、貼着した。このとき、施工時に、万一無理な力がかかった場合、玄関框用表装材1がコーナー部で切れることのないよう、V字溝加工部111の化粧シート側12に幅50mm、厚さ90ミクロンのポリプロピレン製の粘着テープ3を貼り合わせて保護した。図3は、既設の框2を玄関框用表装材1で被装し、粘着テープ3を除いた後の状態を、側面を露出して示す斜視図である。
【0015】
ついで、上記のようにしてリフォームした玄関框の表面硬度を、鋼球落下試験により測定した。すなわち、玄関框用表装材1の天面に、重さ500グラムの鋼球を150cmの高さから落下させ、凹み量を測定した。一方、予め玄関框用表装材1を貼着しない状態で、既設の框2に鋼球を落下させて凹み量を測定しておき、両者の値を比較した。得られた結果を表2に示す。表2の結果から、本発明にかかる玄関框用表装材1の硬度が優れていることが明らかである。
【表2】
Figure 2004218359
【0016】
【施工例2】
施工例1において、既設の框2として、芯材21に貼り付ける木質化粧単板22の基材をMDF222から合板223に変更した以外は、施工例1と同様に施工し、鋼球落下試験により、玄関框用表装材1の表面硬度を測定した。一方、玄関框用表装材1を貼着しない状態で、上記の既設の框2に鋼球を落下させて凹み量を測定しておき、両者の値を比較した。得られた結果を、施工例1の結果と併せて表2に示す。表2の結果から、木質化粧単板22の基材をMDF222から合板223に替えても影響なく、本発明にかかる玄関框用表装材1の硬度が優れていることが明らかである。
【0017】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明は、玄関框に被装される薄肉表装材であって、化粧シート12と、この化粧シート12の裏面に貼り合わせた木粉複合樹脂板11とからなるとともに、該木粉複合樹脂板11の裏面にV字溝加工を施して加熱下に折り曲げ、冷却後に平板に弾性復帰自在とされた玄関框用表装材1である。このようにすることによって、天然木調の自然な外観を有するとともに、表面硬度の向上した薄肉の玄関框用表装材1を提供することができる。
【0018】
請求項2に記載の発明は、上記木粉複合樹脂板11が、木粉、粉末マイカおよびポリオレフィン樹脂を含んでなるものである。このように、木粉、粉末マイカおよびポリオレフィン樹脂を含有する組成物を押出し成形し、板状とすることにより、請求項1に記載の発明の効果に加えて、弾性を付与するとともに、耐水性や表面硬度が向上した、玄関框用表装材1を得ることができる。
【0019】
請求項3に記載の発明は、上記玄関框用表装材1が、木粉複合樹脂板11の裏面にV字溝加工を施した後、約80℃に加熱してL字型に折り曲げ、冷却後、平板に戻して作製される。このように、約80℃に加熱することによって木粉複合樹脂板11が軟化するため、請求項1に記載の発明の効果に加えて、折り曲げ時に割れや、白化が発生せず、冷却後は、L字型の形状を保つことができる。さらに、ポリオレフィン樹脂を含んでいるため、弾性的に平板に戻すことが可能であり、容積効率を良くして、平板状態で梱包、運送等を行い、施工現場では、弾性的に元のL字型の形状として、効率的に作業を行うことができる。
【0020】
請求項4に記載の発明は、上記薄肉表装材の厚みが3mm以下とされる。この程度の厚みとすることによって、請求項1に記載の発明の効果に加えて、床材との間の段差が目だ立たなくなるため、段差を埋めるための付随工事が不要となる。
【0021】
請求項5に記載の発明は、上記表面化粧シート12のV字溝加工部111に相当する位置に保護テープ3が貼着される。このようにすることにより、請求項1に記載の発明の効果に加えて、保護テープ3として粘着テープを用いることにより、玄関框用表装材1の施工時に、万一無理な力が加わってもコーナー部等で切れることを防ぐ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる玄関框用表装材の作製工程を示す説明図である。
【図2】既設の框に本発明の玄関框用表装材を施工する状態を側断面により示す説明図である。
【図3】既設の框に本発明の玄関框用表装材を施工し側面を露出した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本発明の玄関框用表装材
11 木粉複合樹脂板
111 V字溝加工部
12 化粧シート
2 既設の框
21 芯材
22 木質化粧単板
221 突板
222 MDF基材
223 合板基材
3 粘着テープ

Claims (5)

  1. 玄関框に被装される薄肉表装材であって、化粧シートと、この化粧シートの裏面に貼り合わせた木粉複合樹脂板とからなるとともに、該木粉複合樹脂板の裏面にV字溝加工を施して加熱下に折り曲げ、冷却後に平板に弾性復帰自在とされた玄関框用表装材。
  2. 上記木粉複合樹脂板が、木粉、粉末マイカおよびポリオレフィン樹脂を含んでなる請求項1に記載の玄関框用表装材。
  3. 上記加熱温度が約80℃である請求項1に記載の玄関框用表装材。
  4. 上記薄肉表装材の厚みが3mm以下である請求項1に記載の玄関框用表装材。
  5. 上記表面化粧シートのV字溝部に相当する位置に保護テープが貼着された請求項1に記載の玄関框用表装材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009209552A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Daiken Corp 玄関造作材及び玄関造作材の施工構造
JP2013144420A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Daiken Corp 化粧材、およびそれを用いた框

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