JP4114073B2 - 部屋の壁構造 - Google Patents

部屋の壁構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4114073B2
JP4114073B2 JP2003339784A JP2003339784A JP4114073B2 JP 4114073 B2 JP4114073 B2 JP 4114073B2 JP 2003339784 A JP2003339784 A JP 2003339784A JP 2003339784 A JP2003339784 A JP 2003339784A JP 4114073 B2 JP4114073 B2 JP 4114073B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base plate
foundation
waterproof sheet
wall structure
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003339784A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005105654A (ja
Inventor
克久 福本
和博 小笠原
菜穂子 本木
茂 横山
信義 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP2003339784A priority Critical patent/JP4114073B2/ja
Publication of JP2005105654A publication Critical patent/JP2005105654A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4114073B2 publication Critical patent/JP4114073B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Description

本発明は、浴室、洗面所又は便所等の水回り設備が備えられる部屋の乾式施工する壁構造に関するものである。
従来、水回り設備が備えられる部屋の乾式施工する壁構造としては、図8(防水シート5及び下地板4を取着する前の状態を示す断面図)及び図9(完成した壁構造を示す断面図)に示す如く、基礎1の仕上げられた上面1aに土台2が配置されると共に土台2の長手側面2aより張り出すように胴縁3が配置され、胴縁3に下地板4が取着されたものがある。防水シート5は、必要に応じて配置されるものであり、胴縁3の内側面3aまたは外側面3bに当接するように配置される。下地板4の表面には、タイル6が貼着されている。下地板4は、石綿からなる繊維で強化したセメント板が用いられる(非特許文献1)。
「内装壁タイルの乾式商品 施工マニアル」株式会社INAX、1996年10月20日、P.2〜31
しかし、従来の部屋の壁構造については、次のような問題点がある。
(1)施工業者が異なるため、防水シート5及び下地板4の施工は、大工により基礎1の上面1aより上方側で行われ、基礎1の立上げ面1bの仕上げ7については、左官工によるタイル貼り施工等と並行して行われる。防水シート5及び下地板4の下端と基礎立上げ面1bの仕上げ部7の上端との境界部Dは、土台2に接近しているため、防水を良好にして、室内R側の水が土台2へ浸透するのを阻止する必要がある。しかし、振動や部材の熱膨張の差異等により該境界部Dに亀裂が生じたときは、防水の機能を喪失した亀裂箇所から接近している土台2へ室内R側の水が浸透して木質又は金属製の土台2を腐らすことがある。この問題は、室内R側に防水パンを配置した場合にも生じる。
(2)上記(1)記載の問題を解決するために、図示は省略したが、防水シート5の下端側のみを延ばして垂れ下げ、基礎1の立上げ面1bを防水シート5で覆い、防水シート5の下端部をモルタル8(図9参照)で覆って防水することが考えられる。しかし、防水シート5の下端側が垂れ下げ状態であるため、立上げ面1bと防水シート5とは接着しておらず、立上げ面1bの仕上げ部7と基礎1とが接合していない状態となる。そのため、仕上げ部7を自立した壁とするか、別途、基礎1と連結させる構造とする等が必要になる問題が生じる。
(3)上記(1)及び(2)記載の問題を解決するために、図10に示す如く、防水シート5及び下地板4の下端側を延ばして、基礎1の立上げ面1bを防水シート5及び下地板4で覆い、防水シート5及び下地板4の下端部をモルタル等のシール層8で覆って防水することが考えられる。ところが、基礎1の長手方向に沿ってその厚み寸法にばらつきが生じたり、基礎1と土台2との間でズレが生じたり、または、基礎1の上面1aを仕上げるモルタル層1cの端縁1c−1が立上げ面1bより突出したりすることがあり、基礎1の立上げ面1bや端縁1c−1が胴縁3の取着面3aより突出して、下地板4を取着するための胴縁取着面3aや基礎立上げ面1bからなる下地板取着用施工面の全体が面一にならずに部分的に突起部A(同図(B)参照)を形成することがある。しかし、突起部Aがある施工面に対して下地板4をビス止め9したとき、突起部Aで下地板4及び防水シート5を局所的に強く押圧することになり、石綿で強化したセメント板からなる下地板4に大きな亀裂Bが生じると共に、防水シート5に破断が生じ、防水の機能を喪失した箇所から浸透した水で木質又は金属製の土台2を腐らすことがある。
上記(1)及び(3)に記載の問題を解決するために請求項記載の本発明が採用した手段は、基礎の上面と該基礎の上面に配置した土台の長手側面とで段部が形成され、該段部の上方に形成した段部厚み空間に胴縁が配置され、該胴縁に耐水性を有する下地板が取着された部屋の壁構造において、前記下地板は、可撓性を有し、その下側が基礎の立上げ面と対面する位置まで延びていることを特徴とする部屋の壁構造である。なお、基礎の立上げ面と下地板の隙間へ水や湿気を浸透させないように、基礎の立上げ面と耐水性の下地板の下端縁との隙間をモルタル等のシール剤で防水することもある。
本発明にあっては、耐水性を有する下地板の下端が基礎の立上げ面と対面する位置まで延びているため、耐水性の下地板の下端から立ち上がって土台へ至る距離が長くなり、耐水性下地板の下端から土台へ水や湿気が浸透し難くなる。また、本発明にあっては、基礎と土台で形成した段部の側縁が突出して、下地板を取着するための下地板取着用施工面に突起部が形成され、この突起部で下地板が局所的に強く押圧されても、可撓性を有する下地板が撓み変形するため、下地板に透水の原因となる大きな亀裂を生じさせない。
上記(1)及び(3)に記載の問題を解決するために請求項記載の本発明が採用した手段は、基礎の上面側の建築躯体に胴縁が配置され、該胴縁に耐水性を有する下地板が取着された部屋の壁構造において、前記基礎の長手方向に沿ってその厚み寸法にばらつきがあり、前記下地板は、可撓性を有し、その下側が前記基礎の立上げ面と対面する位置まで延びていることを特徴とする部屋の壁構造である。なお、基礎の立上げ面と耐水性の下地板の隙間へ水や湿気を浸透させないように、基礎の立上げ面と下地板の下端縁との隙間をモルタル等のシール剤で防水することもある。
本発明にあっては、耐水性を有する下地板の下端が基礎の立上げ面と対面する位置まで延びているため、耐水性の下地板の下端から立ち上がって土台へ至る距離が長くなり、耐水性下地板の下端から土台へ水や湿気が浸透し難くなる。また、本発明にあっては、基礎の長手方向に沿ってその厚み寸法にばらつきがあるために、下地板を取着するための下地板取着用施工面に、基礎の突出した上面側縁で突起部を形成し、この突起部で下地板を局所的に強く押圧しても、可撓性を有する下地板が撓み変形するため、下地板に透水の原因となる大きな亀裂を生じさせない。
上記(1)乃至(3)に記載の問題を解決するために請求項記載の本発明が採用した手段は、基礎の上面と該基礎の上面に配置した土台の長手側面とで段部が形成され、該段部の上方に形成した段部厚み空間に胴縁が配置され、該胴縁の内側面または外側面に当接する防水シートが配置され、該胴縁に下地板が取着された部屋の壁構造において、前記下地板は可撓性を有し、前記下地板及び前記防水シートは、その下側が基礎の立上げ面と対面する位置まで延びていることを特徴とする部屋の壁構造である。なお、防水を確実なものとするために、耐水性を有する前記下地板とすることもある。
本発明にあっては、防水シートの下端が基礎の立上げ面と対面する位置まで延びているため、防水シートの下端から立ち上がって土台へ至る距離が長くなり、防水シートの下端から土台へ水や湿気が浸透し難くなる。また、本発明にあっては、基礎の立上げ面と下地板で防水シートの下側を挟み込んであるため、防水シートの下端を土台から確実に離すことができる。更に、本発明にあっては、基礎と土台で形成した段部の側縁が突出して、下地板を取着するための下地板取着用施工面に突起部が形成され、この突起部で下地板が局所的に強く押圧されても、可撓性を有する下地板が撓み変形するため、下地板に透水の原因となる大きな亀裂や、防水シートに透水の原因となる破断を生じさせない。
上記(1)乃至(3)に記載の問題を解決するために請求項記載の本発明が採用した手段は、基礎の上面側の建築躯体に胴縁が配置され、該胴縁の一方の側面に当接する防水シートが配置され、該胴縁に下地板が取着された部屋の壁構造において、前記基礎の長手方向に沿ってその厚み寸法にばらつきがあり、前記下地板は可撓性を有し、前記下地板及び前記防水シートは、その下側が前記基礎の立上げ面と対面する位置まで延びており、前記基礎の立上げ面と前記下地板で前記防水シートを挟み込んだことを特徴とする部屋の壁構造である。なお、防水を確実なものとするために、耐水性を有する前記下地板とすることもある。
本発明にあっては、防水シートの下端が基礎の立上げ面と対面する位置まで延びているため、防水シートの下端から立ち上がって土台へ至る距離が長くなり、防水シートの下端から土台へ水や湿気が浸透し難くなる。また、本発明にあっては、基礎の立上げ面と下地板で防水シートの下側を挟み込んであるため、防水シートの下端を土台から確実に離すことができる。更に、本発明にあっては、基礎の長手方向に沿ってその厚み寸法にばらつきがあるために、下地板を取着するための下地板取着用施工面に、基礎の突出した上面側縁で突起部を形成し、この突起部で下地板を局所的に強く押圧しても、可撓性を有する下地板が撓み変形するため、防水シートに透水の原因となる破断を生じさせない。
室内側に防水パンを配置した場合に生じる上記(1)に記載の問題を解決するために請求項記載の本発明が採用した手段は、基礎の上面側の建築躯体に胴縁が配置され、該胴縁の一方の側面に当接する防水シートが配置され、該胴縁に下地板が取着され、該基礎の立上げ面と対面する室内側に、周囲に起立壁を立設した防水パンが配置された部屋の壁構造において、前記胴縁は、前記防水パンの起立壁の内面と対面する位置まで延びており、前記下地板及び前記防水シートは、それら下端が防水パンの起立壁の内面と対面する位置まで延びており、前記基礎の立上げ面と前記下地板で前記防水パンの起立壁、前記胴縁及び前記防水シートを挟み込んだことを特徴とする部屋の壁構造である。なお、防水パンの起立壁と防水シートの隙間へ水や湿気を浸透させないように、防水パンの起立壁と防水シートの下端縁との隙間をモルタル等のシール剤で防水することもある。
本発明にあっては、下地板及び防水シートの各下端が防水パンの起立壁の内面と対面する位置まで延びているため、防水シートの下端から立ち上がって土台へ至る距離が長くなり、防水シートの下端から土台へ水や湿気が浸透し難くなる。また、本発明にあっては、基礎の立上げ面と下地板で防水パンの起立壁及び防水シートの下側を挟み込んであるため、防水シートの下側を土台から確実に離すことができ、防水シートの下端から土台へ水や湿気が浸透し難くなる。
前記請求項中の「建築躯体」とは、柱、間柱、ツーバイフォー工法のパネル、土台などを意味する。
請求項及び記載の本発明は、耐水性の下地板の下端から上方へ離れた土台へ水や湿気が浸透し難くなるので、土台を腐らすこともない。また、下地板を取着するための下地板取着用施工面に形成された突起部で下地板が局所的に強く押圧されても、可撓性の下地板が変形するので、下地板に透水の原因となる大きな亀裂を生じさせず、土台を腐らすこともない。
請求項及び記載の本発明は、基礎の立上げ面と下地板で挟み込まれた防水シートの下端から上方の土台までが確実に離れることで、水や湿気が浸透し難くなり、土台を腐らすこともない。また、下地板を取着するための下地板取着用施工面に形成された突起部で下地板が局所的に強く押圧されても可撓性の下地板が変形するので、下地板に透水の原因となる大きな亀裂や、防水シートに透水の原因となる破断を生じさせず、土台を腐らすこともない。
請求項5記載の本発明にあっては、下地板及び防水シートの各下端が防水パンの起立壁の内面と対面する位置まで延びているため、防水シートの下端から立ち上がって土台へ至る距離が長くなる。また、基礎の立上げ面と下地板で防水パンの起立壁及び防水シートの下側を挟み込んであるため、防水シートの下端から土台へ水や湿気が浸透し難くなるので、土台を腐らすこともない。
本発明に係る部屋の壁構造(以下、「本発明壁構造」と言う。)を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図5は本発明壁構造の第1の実施の形態を示すものであって、図1は胴縁を配置する前の建物の骨組みを示す斜視図、図2(A)は室内R側に胴縁3を配置し、防水シート5及び下地板14を配置する前の状態を示す断面図、図2(B)は胴縁取着面3aや基礎立上げ面1bからなる下地板取着用施工面に突起部Aが形成されている状態を拡大して示す断面図、図3は室内R側に胴縁3、防水シート5及び下地板14を配置した状態を示す断面図、図4は防水シート5及び下地板14の下端縁をモルタル等のシール剤8で封止した状態を示す断面図、図5は下地板14及び床にタイル6を貼着した状態を示す断面図である。
本実施の形態に係る本発明壁構造10は、図1に示す如く、基礎1の上面1aに固定された土台2と、土台2の上面に起立した柱11及び間柱12等から骨組みされた建築躯体に構築される。土台2、柱11及び間柱12は、木質又は金属製が適宜選択される。本発明壁構造10は、図3に示す如く、基礎1の上面1a側の建築躯体に胴縁3が配置され、胴縁3の側面3a,3bの一方(図3の場合は室内側面3a)に当接する防水シート5が配置され、胴縁3に下地板14が取着されている。胴縁3は、木質又は合成樹脂製のものが用いられ、図示する縦胴縁の他に、横胴縁(図示略)を用いることもある。なお、建築躯体は、軸組方式以外に、ツーバイフォー工法のパネルを採用することも可能である。
本発明壁構造10の第1の改良点は、図3に示す如く、下地板14及び防水シート5について、それら下端14a,5aが基礎1の露出する立上げ面1b(好ましくは、立上げ面1bの下端寄り)と対面する位置まで延ばし、基礎1の立上げ面1bと下地板14で防水シート5の下側を挟み込んだことである。基礎1の立上げ面1bと防水シート5の隙間へ水や湿気を浸透させないように、本発明壁構造10は、図4に示す如く、基礎1の立上げ面1bと防水シート5及び下地板14の各下端縁との隙間を、モルタル等のシール層8で防水している。防水シート5としては、ポリエチレンなどのプラスチック系フィルム、または、紙の基材にコールタール等の防水剤を含浸させたもの等が用いられる。
本発明壁構造10は、図3に示す如く、下地板14及び防水シート5の各下端14a,5aが基礎立上げ面1bと対面する位置まで延ばす前記改良により、防水シート5の下端から立ち上がって土台2へ至る距離が長くなり、防水シート5の下端から土台2へ水や湿気が浸透し難くなる。本発明壁構造10は、基礎立上げ面1bと下地板14で防水シート5の下側を挟み込んであるため、防水シート5の下側を土台2から確実に離すことができ、防水シート5の下端5aから土台2へ水や湿気が浸透し難くなり、土台2を腐ることもない。
図2(B)に示す如く前記下地板14を取着するための胴縁3の室内側面(下地板取着面)3a及び基礎1の立上げ面1bからなる下地板取着用施工面は、部分的(殊に、胴縁室内側面3aと基礎立上げ面1bとの境界部)に突出した突起部Aが形成され、面一の平坦面とならない場合がある。その原因としては、基礎1の上面1aと基礎上面1aに配置した土台2の長手側面2aとで段部G(図2参照)が形成され、段部Gの上方に形成した段部厚み空間Sに胴縁3が配置されるため、前述した如く、基礎1の長手方向に沿ってその厚み寸法にばらつきが生じて(図1のEの部分)基礎立上げ面1bが胴縁3の室内側面3aより室内側へ突出する場合、基礎1と土台2との間でズレが生じて基礎立上げ面1bが胴縁3の室内側面3aより室内側へ突出する場合、または、基礎1の上面1aを仕上げるモルタル層1c(図2(B)参照)の端縁1c−1が基礎立上げ面1bより突出する場合がある。
本発明壁構造10の第2の改良点は、前記突起部Aが形成されることが有り得ることを考慮して、下地板14に可撓性のある防水板を用いたことである。可撓性の下地板14としては、例えば、セメント状心板の平面的に広がる両表面側に補強ガラス繊維のメッシュシートを埋め込んで、両表面側を補強したセメントボード(特許第2673927号公報参照)が用いられる。このセメントボードからなる可撓性下地板14は、外力により板内で大きな曲げ応力が発生して弾性変形したとき、透水の原因となる大きな亀裂が生じることはなく、透水の原因とならない微細なクラック(マイクロクラック)が発生するだけである。このセメントボードからなる可撓性下地板14を取着するために、前記突起部Aのある下地板取着用施工面の胴縁取着面3aにビス止め9した場合、突起部Aで局所的に強く押圧されて板内に発生した曲げ応力で弾性変形して撓んだとしても、透水の原因となる大きな亀裂が生じることはない。可撓性のあるセメントボードからなる下地板14は、耐水性を有する。
本発明壁構造10は、図5に示す如く、取着された下地板14及び/又は床を形成するシール層8に複数枚のタイル6が整列した状態で、接着剤(図示略)を用いて接着される。なお、本発明壁構造10は、室内床面Fが極端に濡れることのない現場(例えば、洗面所や便所)では、耐水性の下地板14を用いたとき、前記防水シート5を省略することもある。
前記セメントボードからなる下地板14は、形成型にセメントを流し込んで成形する場合、型表面に接する一方の表面が平滑面で、型表面に接しない他方の表面が凹凸の激しい粗面となることがある。この下地板14に複数枚の平らなタイル6を貼着する場合には、貼着タイル群表面の面一仕上げを容易にするために、下地板14の平滑面にタイル6を貼着することが好ましい。そして、前記胴縁3に下地板14の粗面を当接させて取着する場合には、胴縁3と下地板14の粗面との間に合成樹脂等から形成した最適厚みのスペーサー(図示略)を挟み込んで、隣接する下地板14の平滑面どうしが面一となるようにするとよい。
本発明壁構造10の外側は、図2に示す如く、土台2、柱11及び間柱12等から骨組みした建築躯体に、胴縁13を取り付けると共に、胴縁13に外壁板16 を取り付けてある。
次に、本発明壁構造10の施工手順を説明する。先ず、図1に示すように骨組みされた建物の室内側に、図2に示す如く胴縁3を取り付けて配置する。次に、図2及び図3に示す如く、胴縁3及び基礎1の立上げ面1bを覆うように防水シート5を胴縁3に止付け釘15で取り付ける。続けて、防水シート5を覆うように下地板14を胴縁3にビス止め9で取り付ける。このとき、防水シート5及び下地板14は、基礎1の立上げ面1bと対面する位置まで延ばし、基礎1の立上げ面1bと下地板14で防水シート5の下側を挟み込むように施工する。胴縁3、防水シート5及び下地板14の取り付けは、大工によって行われる。最後に、図4に示す如く、基礎1の立上げ面1bと防水シート5及び下地板14の各下端縁との隙間を、モルタル等のシール層8で防水すると共に、図5に示す如く、下地板14及びシール層8にタイル6を接着剤で貼着して壁を完成させる。
なお、胴縁3より外側に防水シート5を配置する場合には、図示は省略したが、図1に示すように骨組みされた建物の室内側に防水シート5を止付け釘15(図2参照)で取り付け、その後に、防水シート5の上から胴縁3を取り付けて配置する。最後に、前記同様にして、基礎1の立上げ面1bと防水シート5及び下地板14の各下端縁との隙間を、モルタル等のシール層8で防水すると共に、下地板14及びシール層8にタイル6を接着剤で貼着して壁を完成させる。
(第2の実施の形態)
図6及び図7は本発明壁構造の第2の実施の形態を示すものであって、図6は室内R側に胴縁23を配置し、防水シート5及び下地板14を配置する前の状態を示す断面図、図7は下地板14及び床にタイル6を貼着した状態を示す断面図である。
本実施の形態に係る本発明壁構造20が前記第1の実施の形態と大きく相違する点は、室内Rの床を防水パン21で構成したことである。本発明壁構造20において、基礎1の上面側の建築躯体に胴縁23が配置され、胴縁23の一方の側面に当接する防水シート5が配置され、胴縁23に下地板14が取着されている点については、前記第1の実施の形態と実質的に同一である。
本実施の形態に係る本発明壁構造20は、基礎1の立上げ面1bと対面する室内R側に、周囲に起立壁21aを立設した防水パン21が配置されている。防水パン21は、土間の上に脚22等を介して配置される。胴縁23は、下端寄りに切欠き段部23cを形成して、防水パン21の起立壁21aの内面と対面する位置まで延ばしてある。胴縁23は、その下端が防水パン21の上に位置することから、樹脂製を用いるのが好ましい。下地板14及び防水シート5は、それら下端が防水パン21の起立壁21aの内面と対面する位置まで延びており、基礎立上げ面1bと下地板14で防水パン起立壁21a、胴縁23及び防水シート5を挟み込んである。本発明壁構造20は、防水パン21の起立壁21aと、胴縁23、防水シート5及び下地板14の各下端縁との隙間を、モルタル等のシール層8で防水し、水や湿気が土台2へ浸透するのを防止している。
本発明壁構造20は、耐水性の下地板14及び防水シート5の各下端14a,5aが防水パン21の起立壁21aの内面と対面する位置まで延びているため、防水シート5の下端から立ち上がって土台2へ至る距離が長くなり、防水シート5の下端から土台2へ水や湿気が浸透し難くなる。また、本発明壁構造20は、基礎1の立上げ面1bと下地板14で防水パン21の起立壁21a及び防水シート5の下側を挟み込んであるため、防水シート5の下側を土台2から確実に離すことができ、防水シート5の下端から土台2へ水や湿気が浸透し難くなり、土台2を腐ることもない。
本発明壁構造の第1の実施の形態を示すものであって、胴縁を配置する前の状態の建物の骨組みを示す斜視図である。 同実施の形態を示すものであって、(A)は室内側に胴縁を配置し、防水シート及び下地板を配置する前の状態を示す断面図、(B)は胴縁取着面や基礎立上げ面からなる下地板取着用施工面に突起部が形成されている状態を拡大して示す断面図である。 同実施の形態を示すものであって、室内側に胴縁、防水シート及び下地板を配置した状態を示す断面図である。 同実施の形態を示すものであって、防水シート及び下地板の下端縁をモルタル等のシール剤で封止した状態を示す断面図である。 同実施の形態を示すものであって、下地板及び床にタイルを貼着した状態を示す断面図である。 本発明壁構造の第2の実施の形態を示すものであって、室内側に胴縁を配置し、防水シート及び下地板を配置する前の状態を示す断面図である。 同実施の形態を示すものであって、下地板及び床にタイルを貼着した状態を示す断面図である。 従来の部屋の壁構造の実施の形態を示すものであって、室内側に胴縁を配置し、防水シート及び下地板を配置する前の状態を示す断面図である。 同実施の形態を示すものであって、下地板及び床にタイルを貼着した状態を示す断面図である。 (A)は下地板の施工面に形成された突起部で従来の下地板が局所的に強く押圧されて亀裂が生じた状態を示す断面図、(B)は下地板の施工面に形成された突起部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1…基礎、1b…立上げ面,2…土台、3(23)…胴縁、5…防水シート、14…下地板、21…防水パン

Claims (5)

  1. 基礎の上面と該基礎の上面に配置した土台の長手側面とで段部が形成され、該段部の上方に形成した段部厚み空間に胴縁が配置され、該胴縁に耐水性を有する下地板が取着された部屋の壁構造において、前記下地板は、可撓性を有し、その下側が基礎の立上げ面と対面する位置まで延びていることを特徴とする部屋の壁構造。
  2. 基礎の上面側の建築躯体に胴縁が配置され、該胴縁に耐水性を有する下地板が取着された部屋の壁構造において、前記基礎の長手方向に沿ってその厚み寸法にばらつきがあり、前記下地板は、可撓性を有し、その下側が前記基礎の立上げ面と対面する位置まで延びていることを特徴とする部屋の壁構造。
  3. 基礎の上面と該基礎の上面に配置した土台の長手側面とで段部が形成され、該段部の上方に形成した段部厚み空間に胴縁が配置され、該胴縁の内側面または外側面に当接する防水シートが配置され、該胴縁に下地板が取着された部屋の壁構造において、前記下地板は可撓性を有し、前記下地板及び前記防水シートは、その下側が基礎の立上げ面と対面する位置まで延びていることを特徴とする部屋の壁構造。
  4. 基礎の上面側の建築躯体に胴縁が配置され、該胴縁の一方の側面に当接する防水シートが配置され、該胴縁に耐水性を有する下地板が取着された部屋の壁構造において、前記基礎の長手方向に沿ってその厚み寸法にばらつきがあり、前記下地板は可撓性を有し、前記下地板及び前記防水シートは、その下側が前記基礎の立上げ面と対面する位置まで延びており、前記基礎の立上げ面と前記下地板で前記防水シートを挟み込んだことを特徴とする部屋の壁構造。
  5. 基礎の上面側の建築躯体に胴縁が配置され、該胴縁の一方の側面に当接する防水シートが配置され、該胴縁に下地板が取着され、該基礎の立上げ面と対面する室内側に、周囲に起立壁を立設した防水パンが配置された部屋の壁構造において、前記胴縁は、前記防水パンの起立壁の内面と対面する位置まで延びており、前記下地板及び前記防水シートは、それら下端が防水パンの起立壁の内面と対面する位置まで延びており、前記基礎の立上げ面と前記下地板で前記防水パンの起立壁、前記胴縁及び前記防水シートを挟み込んだことを特徴とする部屋の壁構造。
JP2003339784A 2003-09-30 2003-09-30 部屋の壁構造 Expired - Fee Related JP4114073B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003339784A JP4114073B2 (ja) 2003-09-30 2003-09-30 部屋の壁構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003339784A JP4114073B2 (ja) 2003-09-30 2003-09-30 部屋の壁構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005105654A JP2005105654A (ja) 2005-04-21
JP4114073B2 true JP4114073B2 (ja) 2008-07-09

Family

ID=34534882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003339784A Expired - Fee Related JP4114073B2 (ja) 2003-09-30 2003-09-30 部屋の壁構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4114073B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005105654A (ja) 2005-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5826388A (en) Composite insulating drainage wall system
US8359799B2 (en) Building module, a method for making same, and a method for using same to construct a building
JP5319401B2 (ja) 柱脚保護構造
JP4114073B2 (ja) 部屋の壁構造
JP2018003298A (ja) 建物の断熱構造、その建物の施工方法
JP2005336823A (ja) 外断熱壁
JP3830463B2 (ja) 建築物の防水工法
JP5429549B2 (ja) 曲面壁構造
JP4567529B2 (ja) 耐震補強断熱改修工法
KR100650500B1 (ko) 시공이 용이한 공동주택의 기초부 외단열구조
JP3686346B2 (ja) 外張り断熱構造及びその施工方法
JPH0229150Y2 (ja)
JP2016008475A (ja) 壁パネルの接合構造及び壁パネルの接合方法
JP2840111B2 (ja) 積層パネル構造
JPH09158348A (ja) 住宅外壁部の断熱材取付構造とその取付方法
JPS641374Y2 (ja)
JP5486775B2 (ja) 玄関造作材及び玄関造作材の施工構造
JP2000027360A (ja) 複合建材及びその製造方法
JP6329104B2 (ja) 立ち上がり部の防水構造
JP4120506B2 (ja) 外装下地パネルおよびその製作方法
JP2005240347A (ja) 部屋の耐水性壁構造
RU45416U1 (ru) Система внешнего утепления здания "термощит"
JP5204541B2 (ja) 断熱壁
JP3112560U (ja) 壁式木造建築物
JPH08128153A (ja) 建築用下地パネル材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080401

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees