JP4114073B2 - 部屋の壁構造 - Google Patents
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Description
「内装壁タイルの乾式商品 施工マニアル」株式会社INAX、1996年10月20日、P.2〜31
(1)施工業者が異なるため、防水シート5及び下地板4の施工は、大工により基礎1の上面1aより上方側で行われ、基礎1の立上げ面1bの仕上げ7については、左官工によるタイル貼り施工等と並行して行われる。防水シート5及び下地板4の下端と基礎立上げ面1bの仕上げ部7の上端との境界部Dは、土台2に接近しているため、防水を良好にして、室内R側の水が土台2へ浸透するのを阻止する必要がある。しかし、振動や部材の熱膨張の差異等により該境界部Dに亀裂が生じたときは、防水の機能を喪失した亀裂箇所から接近している土台2へ室内R側の水が浸透して木質又は金属製の土台2を腐らすことがある。この問題は、室内R側に防水パンを配置した場合にも生じる。
本発明にあっては、耐水性を有する下地板の下端が基礎の立上げ面と対面する位置まで延びているため、耐水性の下地板の下端から立ち上がって土台へ至る距離が長くなり、耐水性下地板の下端から土台へ水や湿気が浸透し難くなる。また、本発明にあっては、基礎と土台で形成した段部の側縁が突出して、下地板を取着するための下地板取着用施工面に突起部が形成され、この突起部で下地板が局所的に強く押圧されても、可撓性を有する下地板が撓み変形するため、下地板に透水の原因となる大きな亀裂を生じさせない。
本発明にあっては、耐水性を有する下地板の下端が基礎の立上げ面と対面する位置まで延びているため、耐水性の下地板の下端から立ち上がって土台へ至る距離が長くなり、耐水性下地板の下端から土台へ水や湿気が浸透し難くなる。また、本発明にあっては、基礎の長手方向に沿ってその厚み寸法にばらつきがあるために、下地板を取着するための下地板取着用施工面に、基礎の突出した上面側縁で突起部を形成し、この突起部で下地板を局所的に強く押圧しても、可撓性を有する下地板が撓み変形するため、下地板に透水の原因となる大きな亀裂を生じさせない。
本発明にあっては、防水シートの下端が基礎の立上げ面と対面する位置まで延びているため、防水シートの下端から立ち上がって土台へ至る距離が長くなり、防水シートの下端から土台へ水や湿気が浸透し難くなる。また、本発明にあっては、基礎の立上げ面と下地板で防水シートの下側を挟み込んであるため、防水シートの下端を土台から確実に離すことができる。更に、本発明にあっては、基礎と土台で形成した段部の側縁が突出して、下地板を取着するための下地板取着用施工面に突起部が形成され、この突起部で下地板が局所的に強く押圧されても、可撓性を有する下地板が撓み変形するため、下地板に透水の原因となる大きな亀裂や、防水シートに透水の原因となる破断を生じさせない。
本発明にあっては、防水シートの下端が基礎の立上げ面と対面する位置まで延びているため、防水シートの下端から立ち上がって土台へ至る距離が長くなり、防水シートの下端から土台へ水や湿気が浸透し難くなる。また、本発明にあっては、基礎の立上げ面と下地板で防水シートの下側を挟み込んであるため、防水シートの下端を土台から確実に離すことができる。更に、本発明にあっては、基礎の長手方向に沿ってその厚み寸法にばらつきがあるために、下地板を取着するための下地板取着用施工面に、基礎の突出した上面側縁で突起部を形成し、この突起部で下地板を局所的に強く押圧しても、可撓性を有する下地板が撓み変形するため、防水シートに透水の原因となる破断を生じさせない。
本発明にあっては、下地板及び防水シートの各下端が防水パンの起立壁の内面と対面する位置まで延びているため、防水シートの下端から立ち上がって土台へ至る距離が長くなり、防水シートの下端から土台へ水や湿気が浸透し難くなる。また、本発明にあっては、基礎の立上げ面と下地板で防水パンの起立壁及び防水シートの下側を挟み込んであるため、防水シートの下側を土台から確実に離すことができ、防水シートの下端から土台へ水や湿気が浸透し難くなる。
請求項5記載の本発明にあっては、下地板及び防水シートの各下端が防水パンの起立壁の内面と対面する位置まで延びているため、防水シートの下端から立ち上がって土台へ至る距離が長くなる。また、基礎の立上げ面と下地板で防水パンの起立壁及び防水シートの下側を挟み込んであるため、防水シートの下端から土台へ水や湿気が浸透し難くなるので、土台を腐らすこともない。
図1乃至図5は本発明壁構造の第1の実施の形態を示すものであって、図1は胴縁を配置する前の建物の骨組みを示す斜視図、図2(A)は室内R側に胴縁3を配置し、防水シート5及び下地板14を配置する前の状態を示す断面図、図2(B)は胴縁取着面3aや基礎立上げ面1bからなる下地板取着用施工面に突起部Aが形成されている状態を拡大して示す断面図、図3は室内R側に胴縁3、防水シート5及び下地板14を配置した状態を示す断面図、図4は防水シート5及び下地板14の下端縁をモルタル等のシール剤8で封止した状態を示す断面図、図5は下地板14及び床にタイル6を貼着した状態を示す断面図である。
図6及び図7は本発明壁構造の第2の実施の形態を示すものであって、図6は室内R側に胴縁23を配置し、防水シート5及び下地板14を配置する前の状態を示す断面図、図7は下地板14及び床にタイル6を貼着した状態を示す断面図である。
Claims (5)
- 基礎の上面と該基礎の上面に配置した土台の長手側面とで段部が形成され、該段部の上方に形成した段部厚み空間に胴縁が配置され、該胴縁に耐水性を有する下地板が取着された部屋の壁構造において、前記下地板は、可撓性を有し、その下側が基礎の立上げ面と対面する位置まで延びていることを特徴とする部屋の壁構造。
- 基礎の上面側の建築躯体に胴縁が配置され、該胴縁に耐水性を有する下地板が取着された部屋の壁構造において、前記基礎の長手方向に沿ってその厚み寸法にばらつきがあり、前記下地板は、可撓性を有し、その下側が前記基礎の立上げ面と対面する位置まで延びていることを特徴とする部屋の壁構造。
- 基礎の上面と該基礎の上面に配置した土台の長手側面とで段部が形成され、該段部の上方に形成した段部厚み空間に胴縁が配置され、該胴縁の内側面または外側面に当接する防水シートが配置され、該胴縁に下地板が取着された部屋の壁構造において、前記下地板は可撓性を有し、前記下地板及び前記防水シートは、その下側が基礎の立上げ面と対面する位置まで延びていることを特徴とする部屋の壁構造。
- 基礎の上面側の建築躯体に胴縁が配置され、該胴縁の一方の側面に当接する防水シートが配置され、該胴縁に耐水性を有する下地板が取着された部屋の壁構造において、前記基礎の長手方向に沿ってその厚み寸法にばらつきがあり、前記下地板は可撓性を有し、前記下地板及び前記防水シートは、その下側が前記基礎の立上げ面と対面する位置まで延びており、前記基礎の立上げ面と前記下地板で前記防水シートを挟み込んだことを特徴とする部屋の壁構造。
- 基礎の上面側の建築躯体に胴縁が配置され、該胴縁の一方の側面に当接する防水シートが配置され、該胴縁に下地板が取着され、該基礎の立上げ面と対面する室内側に、周囲に起立壁を立設した防水パンが配置された部屋の壁構造において、前記胴縁は、前記防水パンの起立壁の内面と対面する位置まで延びており、前記下地板及び前記防水シートは、それら下端が防水パンの起立壁の内面と対面する位置まで延びており、前記基礎の立上げ面と前記下地板で前記防水パンの起立壁、前記胴縁及び前記防水シートを挟み込んだことを特徴とする部屋の壁構造。
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