JP2009209125A - 殺虫性アリールピロリン類 - Google Patents

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JP2009209125A JP2008143120A JP2008143120A JP2009209125A JP 2009209125 A JP2009209125 A JP 2009209125A JP 2008143120 A JP2008143120 A JP 2008143120A JP 2008143120 A JP2008143120 A JP 2008143120A JP 2009209125 A JP2009209125 A JP 2009209125A
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靖 米田
Tetsuya Murata
哲也 村田
Jun Mihara
純 三原
Takashi Domon
敬 土門
Hidekazu Shimojo
英一 下城
Katsuhiko Shibuya
克彦 渋谷
Teruyuki Ichihara
照之 市原
Ulrich Goergens
ウルリヒ・ゲルゲンス
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Abstract

【課題】殺虫剤として優れた殺虫効果を示す新規なアリールピロリン誘導体を提供すること。
【解決手段】式:
Figure 2009209125

で表わされるアリールピロリン誘導体及びそれの殺虫剤としての利用。
【選択図】なし

Description

本発明は新規なアリールピロリン類及びその殺虫剤としての利用に関する。
特許文献1には、ジヒドロアゾール置換ベンズアミド化合物が有害生物防除剤として有用であることが記載されている。
特許文献2ないし12には、イソキサゾリン誘導体が有害生物防除剤として有用であることが記載されている。
特許文献13には、5員環複素環化合物が有害生物防除剤として有用であることが記載されている。
特許文献14には、ピラゾリン化合物が有害生物防除剤として有用であることが記載されている。
特開2007−91708 WO 2005/085216(国際公開番号) WO 2007/026965(国際公開番号) WO 2007/074789(国際公開番号) WO 2007/070606(国際公開番号) WO 2007/075459(国際公開番号) WO 2007/079162(国際公開番号) WO 2007/105814(国際公開番号) WO 2007/125984(国際公開番号) 特開2007−16017 特開2007−106756 特開2007−308471 WO 2007/123853(国際公開番号) WO 2007/123855(国際公開番号)
本発明者らは殺虫剤として、より高い効果を示し、且つスペクトラムの広い新規化合物を創薬すべく鋭意研究を行った結果、この度、高活性で、スペクトラムの広い、且つ安全性を示し、さらに、有機リン剤やカーバメート剤に抵抗性のある害虫に対しても有効な下記式(I)で表される新規なアリールピロリン類を見出した。
Figure 2009209125
(式中、Gは、置換されてもよい飽和若しくは不飽和の5員又は置換されてもよい飽和若しくは不飽和の6員の複素環式基を示し、
又は
Figure 2009209125
を示し、
及びRは、それぞれ独立して水素、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいハロアルキル、置換されてもよいシクロハロアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいハロアルケニル、置換されてもよいハロアルキニル、シアノ、アルコキシカルボニル又はアルコキシチオカルボニルを示し、
とRは、一緒になってアルキレンを形成してもよく、
は、水素、アミノ、ヒドロキシ、置換されてもよいアルコキシ、置換されてもよいアミノ−カルボニル−アルキル、置換されてもよいイミノ−アルキル、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいハロアルキル、シアノ、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいアルキルカルボニル、−CH−R又は
Figure 2009209125
を示し、
は、水素、シアノ、カルボニル、チオカルボニル、置換されてもよいアルキルカルボニル、置換されてもよいアルキルチオカルボニル、置換されてもよいハロアルキルカルボニル、置換されてもよいハロアルキルチオカルボニル、置換されてもよいアルキルアミノカルボニル、置換されてもよいアルキルアミノチオカルボニル、置換されてもよいジアルキルアミノカルボニル、置換されてもよいジアルキルアミノチオカルボニル、置換されてもよいアルコキシアミノカルボニル、置換されてもよいアルコキシアミノチオカルボニル、置換されてもよいアルコキシカルボニル、置換されてもよいアルコキシチオカルボニル、置換されてもよいチオアルコキシカルボニル、置換されてもよいチオアルコキシチオカルボニル、置換されてもよいアルキルスルホニル、置換されてもよいハロアルキルスルホニル、又は
Figure 2009209125
を示し、
とRは、それらが結合する窒素原子と一緒になって、置換されてもよい3乃至6員の複素環を形成してもよく、該環は、ケト、チオケト又はニトロイミノ基で置換されていてもよく、
は、置換されてもよいフェニル又は置換されてもよい飽和若しくは不飽和の複素環を示し、
Rは、置換されてもよいアルキル又は置換されてもよいハロアルキルを示し、
,A,A及びAは、それぞれ独立してC−Y又は窒素を示し、
及びAは、一緒になって炭素数6の芳香環を形成してもよく、
,B及びBは、それぞれ独立してC−X又は窒素を示し、
Xは、それぞれ独立して水素、ハロゲン、置換されてもよいハロアルキル、ニトロ、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルコキシル、シアノ、置換されてもよいハロアルコキシル、置換されてもよいアルキルスルフェニル、置換されてもよいアルキルスルフィニル、置換されてもよいアルキルスルホニル、置換されてもよいハロアルキルスルフェニル、置換されてもよいハロアルキルスルフィニル、置換されてもよいハロアルキルスルホニル、水酸基、チオール、アミノ、置換されてもよいアシルアミノ、置換されてもよいアルコキシカルボニルアミノ、置換されてもよいハロアルコキシカルボニルアミノ、置換されてもよいアルコキシイミノ、置換されてもよいハロアルコキシイミノ、置換されてもよいアルキルスルホニルアミノ又は五フッ化硫黄を示し、
Yは、それぞれ独立して水素、ハロゲン、置換されてもよいハロアルキル、ニトロ、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいシクロハロアルキル、置換されてもよいアルコキシル、シアノ、置換されてもよいハロアルコキシル、置換されてもよいアルキルスルフェニル、置換されてもよいアルキルスルフィニル、置換されてもよいアルキルスルホニル、置換されてもよいハロアルキルスルフェニル、置換されてもよいハロアルキルスルフィニル、置換されてもよいハロアルキルスルホニル、置換されてもよいアルキルスルホニルオキシ、置換されてもよいハロアルキルスルホニルオキシ、置換されてもよいアルキルアミノスルホニル、置換されてもよいハロアルキルアミノスルホニル、置換されてもよいジアルキルアミノスルホニル、置換されてもよいジ(ハロアルキル)アミノスルホニル、ヒドロキシル、チオール、アミノ、置換されてもよいアルキルアミノ基、置換されてもよいジアルキルアミノ基、置換されてもよいアシルアミノ基、置換されてもよいアルコキシカルボニルアミノ基、置換されてもよいハロアルコキシカルボニルアミノ基、置換されてもよいアルキルスルホニルアミノ基、置換されてもよいハロアルキルスルホニルアミノ、置換されてもよいトリアルキルシリル、置換されてもよいアルコキシイミノ、置換されてもよいハロアルコキシイミノ、置換されてもよいアルコキシ−イミノ−置換されてもよいアルキル、置換されてもよいハロアルコキシ−イミノ−置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルキルスルフィニルイミノ、置換されてもよいアルキルスルフィニル−イミノ−置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルキルスルフィニル−イミノ−置換されてもよいアルキルカルボニル、置換されてもよいアルキルスルホキシイミノ、置換されてもよいアルキルスルホキシ−イミノ−置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルコキシカルボニル、置換されてもよいアルキルカルボニル、アミノカルボニル、置換されてもよいアルキルアミノカルボニル、アミノチオカルボニル、置換されてもよいアルキルアミノチオカルボニル、置換されてもよいジアルキルアミノカルボニル又は置換されてもよいジアルキルアミノチオカルボニルを示し、
そして、lは、1乃至3を示す。
本発明の式(I)の化合物は、例えば下記の製法(a)〜(g)及び(p)の方法により得ることができる。
製法(a)
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、B〜B、X、R及びGは前記と同義である)
で表される化合物において、必要であれば金属触媒存在下、イミノ二重結合を転移させる方法。
製法(b)
GがG1、G6又はG8を表す場合:
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、B〜B、X及びRは前記と同義である)
で表される化合物を、
ジアルコキシテトラヒドロフラン、1,2−ジホルミルヒドラジン又はアジ化ナトリウムとオルトギ酸トリアルキルと反応させる方法。
製法(c)
GがG2を表す場合:
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、B〜B、X及びRは前記と同義である)
で表される化合物を、1,1,3,3−テトラアルコキシプロパンと反応させる方法。
製法(d)
GがG2、G3、G4、G5、G6、G8又はG9を表す場合:
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、B〜B、X及びRは前記と同義であり、そしてLはハロゲン、炭素数1〜4のハロアルキルスルホニルオキシ基を示す)
で表される化合物を、G2−H、G3−H、G4−H、G5−H、G6−H、G8−H又はG9−Hと反応させる方法。
製法(e)
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、B〜B、X、R、R〜R及びlは前記と同義である)
で表される化合物を、
式:
Figure 2009209125
(式中、Rは前記と同義であり、そしてLはハロゲン、アルキルスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシ又はアルキルカルボニルオキシを示す)
で表される化合物と反応させる方法。
製法(f)
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、B〜B、X、R、R、R、R及びlは前記と同義である)
で表される化合物を、
式:
Figure 2009209125
(式中、Rは前記と同義であり、そしてLはハロゲン、アルキルスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシ又はアルキルカルボニルオキシを示す)
で表される化合物と反応させる方法。
製法(g)
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、B〜B、X、R、R、R、l及びLは前記と同義である)
で表される化合物を、
式:
Figure 2009209125
(式中、R及びRは前記と同義である)
で表される化合物と反応させる方法。
製法(p)
式:
Figure 2009209125
(式中、B〜B、X及びRは前記と同義である)
で表される化合物を、
式:
Figure 2009209125
(式中、R1’、R2’及びR3’は、それぞれ独立して置換されてもよいアルキル又は置換されてもよいフェニルを示し、R4’は置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル又は置換されてもよいベンジルを示し、A1〜A4及びGは前記と同義である)で表される化合物と反応させる方法。
本発明によれば、前記式(I)のアリールピロリン誘導体は強力な殺虫作用を示す。
本明細書において、
「アルキル」は、例えば、メチル、エチル、ノルマル(n−)もしくはイソプロピル(i−プロピル)、ノルマル(n−)、イソ(i−)、セカンダリ−(sec−)もしくはターシャリーブチル(t−ブチル)、ノルマルペンチル、ノルマルヘキシル、ノルマルヘプチル、ノルマルオクチル、ノルマルノニル、ノルマルデシル、ノルマルウンデシル、ノルマルドデシル等の直鎖状又は分枝状の炭素数1〜12のアルキルを示し、好ましくは炭素数1〜6のアルキルを示す。
また、アルキルを構成の一部として有している各基における各アルキル部分は、上記「アルキル」で説明したものと同様のものを例示することができる。
「アシルアミノ」は、例えば、アルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ及びベンゾイルアミノを示し、ここでアルキル部分は、上記「アルキル」で説明したものと同義のものを例示することができる。また、シクロアルキル部分は後記に説明するものと同義のものを例示することができる。
「ハロゲン」及びハロゲン置換の各基におけるハロゲン部分は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を示す。
「シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルの炭素数3〜8のシクロアルキルを示し、好ましくは、炭素数3〜7のシクロアルキルを示す。
「アルケニル」は、ビニル、アリル、1−プロペニル、1−(又は2−、又は3−)ブテニル、1−ペンテニル等の炭素数2〜5のアルケニルを示し、好ましくは炭素数2〜4のアルケニルを示す。
「アルキニル」は、エチニル、プロパルギル、1−プロピニル、ブタン−3−イニル、ペンタン−4−イニル等の炭素数2〜5のアルキニルを示し、好ましくは炭素数2〜4のアルキニルを示す。
「ヘテロ環式基」は、ヘテロ原子として、N、O、Sの少なくとも1個を含む、5員又は6員のヘテロ環式基を示し、更に該環はベンゾ縮合されてもよい縮合へテロ環式基を示す。
ヘテロ環式基の具体例としては、フリル、チエニル、ピロリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサチアゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、インドリル、ベンゾオキサゾリル、キノリル等を挙げることができる。
本発明の式(I)の化合物において、
Gが、下記G1〜G9の複素環式基を示し、
Figure 2009209125
又は
Figure 2009209125
を示し、
及びRが、それぞれ独立して水素、置換されてもよいC1−12アルキル、置換されてもよいC3−8シクロアルキル、置換されてもよいC1−12ハロアルキル、置換されてもよいC3−8シクロハロアルキル、置換されてもよいC2−12アルケニル、置換されてもよいC2−12アルキニル、置換されてもよいC2−12ハロアルケニル、置換されてもよいC2−12ハロアルキニル、シアノ基、C1−12アルコキシ−カルボニル又はC1−12アルコキシ−チオカルボニルを示し、
とRが、一緒になってC3−6アルキレンを形成してもよく、
が、水素、アミノ、ヒドロキシ、置換されてもよいC1−12アルコキシ、置換されてもよいアミノ−カルボニル−C1−12アルキル、置換されてもよいイミノ−C1−12アルキル、置換されてもよいC1−12アルキル、置換されてもよいC3−8シクロアルキル、置換されてもよいC1−12ハロアルキル、シアノ、置換されてもよいC2−12アルケニル、置換されてもよいC2−12アルキニル、置換されてもよいC1−12アルキル−カルボニル、−CH−Rまたは
Figure 2009209125
を示し、
が、水素、シアノ、カルボニル、チオカルボニル、置換されてもよいC1−12アルキル−カルボニル、置換されてもよいC1−12アルキル−チオカルボニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキル−カルボニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキル−チオカルボニル、置換されてもよいC1−12アルキルアミノ−カルボニル、置換されてもよいC1−12アルキルアミノ−チオカルボニル、置換されてもよいC2−24(総炭素数)ジアルキルアミノ−カルボニル、置換されてもよいC2−24(総炭素数)ジアルキルアミノ−チオカルボニル、置換されてもよいC1−12アルコキシアミノ−カルボニル、置換されてもよいC1−12アルコキシアミノ−チオカルボニル、置換されてもよいC1−12アルコキシ−カルボニル、置換されてもよいC1−12アルコキシ−チオカルボニル、置換されてもよいC1−12チオアルコキシ−カルボニル、置換されてもよいC1−12チオアルコキシ−チオカルボニル、置換されてもよいC1−12アルキルスルホニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルホニル、又は
Figure 2009209125
を示し、
とRが、それらが結合する窒素原子と一緒になって、置換されてもよい3乃至6員の複素環を形成してもよく、該環は、ケト、チオケト又はニトロイミノ基で置換されていてもよく、
が、置換されてもよいフェニル又は置換されてもよい飽和若しくは不飽和の複素環を示し、
Zが、同一でも異なってもよいハロゲン、置換されてもよいC1−12ハロアルキル、ニトロ、置換されてもよいC1−12アルコキシル、シアノ、置換されてもよいC1−12ハロアルコキシル、置換されてもよいC1−12アルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−12アルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−12アルキルスルホニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルホニル、ヒドロキシル又はチオールを示し、
Kが、0乃至4を示し、
Rが、置換されてもよいC1−12アルキル又は置換されてもよいC1−12ハロアルキルを示し、
,A,A及びAが、それぞれ独立してC−Y又は窒素を示し、
及びAが、一緒になって炭素数6の芳香環を形成してもよく、
,B及びBが、それぞれ独立してC−X又は窒素を示し、
Xが、それぞれ独立して水素、ハロゲン、置換されてもよいC1−12ハロアルキル、ニトロ、置換されてもよいC1−12アルキル、置換されてもよいC1−12アルコキシル、シアノ、置換されてもよいC1−12ハロアルコキシル、置換されてもよいC1−12アルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−12アルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−12アルキルスルホニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルホニル、ヒドロキシル、チオール、アミノ、置換されてもよいC1−12アシルアミノ、置換されてもよいC1−12アルコキシ−カルボニルアミノ、置換されてもよいC1−12ハロアルコキシ−カルボニルアミノ、置換されてもよいC1−12アルコキシ−イミノ、置換されてもよいC1−12ハロアルコキシ−イミノ、置換されてもよいC1−12アルキルスルホニルアミノ又は五フッ化硫黄を示し、
Yが、それぞれ独立して水素、ハロゲン、置換されてもよいC1−12ハロアルキル、ニトロ、置換されてもよいC1−12アルキル、置換されてもよいC3−8シクロアルキル、置換されてもよいC3−8シクロハロアルキル、置換されてもよいC1−12アルコキシル、シアノ、置換されてもよいC1−12ハロアルコキシル、置換されてもよいC1−12アルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−12アルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−12アルキルスルホニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルホニル、置換されてもよいC1−12アルキルスルホニルオキシ、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルホニルオキシ、置換されてもよいC1−12アルキルアミノスルホニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルアミノスルホニル、置換されてもよいC2−24(総炭素数)ジアルキルアミノスルホニル、置換されてもよいC2−24(総炭素数)ジ(ハロアルキル)アミノスルホニル、ヒドロキシル、チオール、アミノ、置換されてもよいC1−12アルキルアミノ基、置換されてもよいC2−24(総炭素数)ジアルキルアミノ、置換されてもよいC1−12アシルアミノ、置換されてもよいC1−12アルコキシ−カルボニルアミノ、置換されてもよいC1−12ハロアルコキシ−カルボニルアミノ、置換されてもよいC1−12 アルキルスルホニルアミノ、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルホニルアミノ、置換されてもよいC1−12トリアルキルシリル、置換されてもよいC1−12アルコキシイミノ、置換されてもよいC1−12ハロアルコキシイミノ、置換されてもよいC1−12アルコキシ−イミノ−置換されてもよいC1−12アルキル、置換されてもよいC1−12ハロアルコキシ−イミノ−置換されてもよいC1−12アルキル、置換されてもよいC1−4アルキルスルフィニルイミノ、置換されてもよいC1−4アルキルスルフィニル−イミノ−置換されてもよいC1−12アルキル、置換されてもよいC1−4アルキルスルフィニル−イミノ−置換されてもよいC1−5アルキル−カルボニル、置換されてもよいC1−4アルキル−スルホキシイミノ、置換されてもよいC1−4アルキルスルホキシ−イミノ−置換されてもよいC1−4アルキル、置換されてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル、置換されてもよいC1−6アルキル−カルボニル、アミノカルボニル、置換されてもよいC1−6アルキルアミノカルボニル、アミノチオカルボニル、置換されてもよいC1−6アルキルアミノ−チオカルボニル、置換されてもよいC2−12(総炭素数)ジアルキル−アミノカルボニル基又は置換されてもよいC2−12(総炭素数)ジアルキル−アミノチオカルボニルを示し、
そして、lが、1乃至3を示す場合の化合物を好適なものとして挙げることができる。
中でも、式(I)の化合物において、
Gが、下記G1〜G9の複素環式基を示し、
Figure 2009209125
又は
Figure 2009209125
を示し、
及びRが、それぞれ独立して水素、置換されてもよいC1−6アルキル、置換されてもよいC3−6シクロアルキル、置換されてもよいC1−6ハロアルキル、置換されてもよいC3−6シクロハロアルキル、置換されてもよいC2−6アルケニル、置換されてもよいC2−6アルキニル、置換されてもよいC2−6ハロアルケニル、置換されてもよいC2−6ハロアルキニル、シアノ、C1−6アルコキシ−カルボニル又はC1−6アルコキシ−チオカルボニルを示し、
とRが、一緒になってC3−6アルキレンを形成してもよく、
が、水素、アミノ、ヒドロキシ、置換されてもよいC1−6アルコキシ、置換されてもよいアミノ−カルボニル−C1−6アルキル、置換されてもよいイミノ−C1−6アルキル、置換されてもよいC1−6アルキル、置換されてもよいC3−6シクロアルキル、置換されてもよいC1−6ハロアルキル、シアノ、置換されてもよいC2−6アルケニル、置換されてもよいC2−6アルキニル、置換されてもよいC1−6アルキル−カルボニル、−CH−R又は
Figure 2009209125
を示し、
が、水素、シアノ、カルボニル、チオカルボニル、置換されてもよいC1−6アルキル−カルボニル、置換されてもよいC1−6アルキル−チオカルボニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキル−カルボニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキル−チオカルボニル、置換されてもよいC1−6アルキルアミノ−カルボニル、置換されてもよいC1−6アルキルアミノ−チオカルボニル、置換されてもよいC2−12(総炭素数)ジアルキル−アミノカルボニル、置換されてもよいC2−12(総炭素数)ジアルキル−アミノチオカルボニル、置換されてもよいC1−6アルコキシ−アミノカルボニル、置換されてもよいC1−6アルコキシ−アミノチオカルボニル、置換されてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル、置換されてもよいC1−6アルコキシ−チオカルボニル、置換されてもよいC1−6チオアルコキシ−カルボニル、置換されてもよいC1−6チオアルコキシ−チオカルボニル、置換されてもよいC1−6アルキルスルホニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルホニル、又は
Figure 2009209125
を示し、
とRが、それらが結合する窒素原子と一緒になって、置換されてもよい3乃至6員の複素環を形成してもよく、該環は、ケト、チオケト又はニトロイミノ基で置換されていてもよく、
が、置換されてもよいフェニル又は置換されてもよい飽和若しくは不飽和の複素環を示し、
Zが、同一でも異なってもよいハロゲン、置換されてもよいC1−6ハロアルキル、ニトロ、置換されてもよいC1−6アルコキシル、シアノ、置換されてもよいC1−6ハロアルコキシル、置換されてもよいC1−6アルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−6アルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−6アルキルスルホニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルホニル、ヒドロキシル又はチオールを示し、
kが、0乃至4を示し、
Rが、置換されてもよいC1−6アルキル又は置換されてもよいC1−6ハロアルキルを示し、
,A,A及びAが、それぞれ独立してC−Y又は窒素を示し、
及びAが、一緒になって炭素数6の芳香環を形成してもよく、
,B及びBが、それぞれ独立してC−X又は窒素を示し、
Xが、それぞれ独立して水素、ハロゲン、置換されてもよいC1−6ハロアルキル、ニトロ、置換されてもよいC1−6アルキル、置換されてもよいC1−6アルコキシル、シアノ、置換されてもよいC1−6ハロアルコキシル、置換されてもよいC1−6アルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−6アルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−6アルキルスルホニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルホニル、ヒドロキシル、チオール、アミノ、置換されてもよいC1−6アシルアミノ、置換されてもよいC1−6アルコキシ−カルボニルアミノ、置換されてもよいC1−6ハロアルコキシ−カルボニルアミノ、置換されてもよいC1−6アルコキシ−イミノ、置換されてもよいC1−6ハロアルコキシ−イミノ、置換されてもよいC1−6アルキルスルホニルアミノ又は五フッ化硫黄を示し、
Yが、それぞれ独立して水素、ハロゲン、置換されてもよいC1−6ハロアルキル、ニトロ、置換されてもよいC1−6アルキル、置換されてもよいC3−6シクロアルキル、置換されてもよいC3−6シクロハロアルキル、置換されてもよいC1−6アルコキシル、シアノ、置換されてもよいC1−6ハロアルコキシル、置換されてもよいC1−6アルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−6アルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−6アルキルスルホニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルホニル、置換されてもよいC1−6アルキルスルホニルオキシ、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルホニルオキシ、置換されてもよいC1−6アルキルアミノスルホニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルアミノスルホニル、置換されてもよいC2−12(総炭素数)ジアルキルアミノスルホニル基、置換されてもよいC2−12(総炭素数)ジ(ハロアルキル)アミノスルホニル、ヒドロキシル、チオール、アミノ、置換されてもよいC1−6アルキルアミノ、置換されてもよいC2−12(総炭素数)ジアルキルアミノ、置換されてもよいC1−6アシルアミノ、置換されてもよいC1−6アルコキシ−カルボニルアミノ、置換されてもよいC1−6ハロアルコキシ−カルボニルアミノ、置換されてもよいC1−6アルキルスルホニルアミノ、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルホニルアミノ、置換されてもよいC1−6トリアルキルシリル、置換されてもよいC1−6アルコキシイミノ、置換されてもよいC1−6ハロアルコキシイミノ、置換されてもよいC1−6アルコキシ−イミノ−置換されてもよいC1−6アルキル、置換されてもよいC1−6ハロアルコキシ−イミノ−置換されてもよいC1−6アルキル、置換されてもよいC1−4アルキルスルフィニルイミノ、置換されてもよいC1−4アルキルスルフィニル−イミノ−置換されてもよいC1−6アルキル、置換されてもよいC1−4アルキルスルフィニル−イミノ−置換されてもよいC1−5アルキル−カルボニル、置換されてもよいC1−4アルキル−スルホキシイミノ、置換されてもよいC1−4アルキルスルホキシ−イミノ−置換されてもよいC1−4アルキル、置換されてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル、置換されてもよいC1−6アルキル−カルボニル、アミノカルボニル、置換されてもよいC1−6アルキルアミノカルボニル、アミノチオカルボニル、置換されてもよいC1−6アルキルアミノ−チオカルボニル、置換されてもよいC2−12(総炭素数)ジアルキル−アミノカルボニル又は置換されてもよいC2−12(総炭素数)ジアルキル−アミノチオカルボニルを示し、
そして、lが、1乃至3を示す場合の化合物が特に好適である。
本発明の式(I)の化合物は、不斉炭素を有しており、従って、該化合物は、光学活性体を包含するものである。
前記製法(a)は、原料として、例えば、5−[4−(3,5−ジクロロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−2−イル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾロ−1−イル)ベンゾニトリルを用いる場合、下記の反応式で表すことができる。
Figure 2009209125
前記製法(b)は、原料として、例えば、2−アミノ−5−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンゾニトリルと2,5−ジメトキシテトラヒドロフランを用いる場合、下記の反応式で表すことができる。
Figure 2009209125
前記製法(c)は、原料として、例えば、3−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドラジノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロールと1,1,3,3−テトラエトキシプロパンを用いる場合、下記の反応式で表すことができる。
Figure 2009209125
前記製法(d)は、原料として、例えば5−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]−2−フルオロベンゾニトリルと1H−1,2,4−トリアゾールを用いた場合、下記の反応式で表すことができる。
Figure 2009209125
前記製法(e)は、原料として例えば、1−{4−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]フェニル}メタンアミンとアセチルクロライドを用いる場合、下記の反応式で表すことができる。
Figure 2009209125
前記製法(f)は、原料として、例えば、N−{4−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンジル}アセトアミドとヨードメタンを用いると、下記の反応式で表される。
Figure 2009209125
前記製法(g)は、原料として、例えば、5−[3−ブロモ−4−(ブロモメチル)フェニル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロールとチオアセトアミドを用いると、下記の反応式で表される。
Figure 2009209125
前記製法(p)は、原料として、例えば、1,3−ジクロロ−5−(3,3,3−トリフルオロプロポ−1−エン−2−イル)ベンゼンとメチル 4−[(アセチルアミノ)メチル]−3−ブロモ−N−[(トリメチルシリル)メチル]ベンゼンカルボイミドチオエートを用いると、下記の反応式で表される。
Figure 2009209125
前記製法(a)における原料の式(II)の化合物は新規化合物であり、例えば、EP1538138記載の方法に従い、下記の方法によって合成することができる。すなわち、
式:
Figure 2009209125
(式中、B〜B、X及びRは前記と同義である)
で表される化合物を、
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A及びGは前記と同義である)
で表される化合物と、必要であれば金属触媒存在下、反応させることによって得ることができる。
式(II)の化合物の代表例として、下記のものを挙げることができる。
5−[4−(3,5−ジクロロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−2イル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンゾニトリル、
N−{2−ブロモ−4−[4−(3,5−ジクロロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−2−イル]ベンジル}アセトアミド。
前記式(XII)の化合物は、例えば、The Journal of OrganiCChemistry、1991年、56巻、7336−7340頁、同、1994年、59巻、2898−2901頁、Journal of Fluorine Chemistry、1999年、95巻、167−170頁、WO 2005/05085216A等に記載の既知の化合物を包含する。また、これら刊行物に記載される方法により合成することができる。式(XII)の化合物の代表例として、下記のものを挙げることができる。
[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼン、
1,3−ジフルオロ−5−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼン、
1−クロロ−3−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼン、
1,3−ジクロロ−5−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼン、
1−トリフルオロメチル−3−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼン、
1−トリフルオロメチル−4−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼン、
1,3−ビス(トリフルオロメチル)−5−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼン、
1,3−ジブロモ−5−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼン、
1,2,3−トリクロロ−5−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼン、
1−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)−4−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼン。
前記式(XIII)の化合物は、例えば、Chem.Lett.,1977年,697−698項に記載される方法により、例えば、下記の方法によって合成することができる。
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A及びGは前記と同義である)
で表される化合物と、ギ酸エチルと反応させて、
下記式
Figure 2009209125
(式中、A〜A及びGは前記と同義である)
で表される化合物を得、次いで、ハロゲン化、脱ハロゲン化水素化することにより、式(XIII)の化合物を得ることができる。
前記(XIV)の化合物は、下記に示したGの定義により、スキーム1及び2の具体例を持って示した反応工程にしたがって合成することができる。
スキーム1:Gが置換されてもよい飽和若しくは不飽和の5員環又は置換されてもよい飽和若しくは不飽和の6員環の複素環式基を示す場合。
Figure 2009209125
(式中、DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを示す。また、水素添加の条件はUS2007/111984を参照する。)
スキーム2:Gが下記式を示す場合。
Figure 2009209125
(式中、RからR及びlは、前記と同義である。)
Figure 2009209125
(式中、EtIはエチルアイオダイドを、NBSはn−ブロモスクシンイミドを、AIBNはアゾビスイソブチロニトリルを、DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを示す。)
前記式(XV)の化合物は新規化合物であり、例えば下記の化合物を挙げることができる。
N−[3−ブロモ−4−(1H−1,2,4−トリアゾロ−1−イル)ベンジル]ホルムアミド
N−{2−ブロモ−4−[(ホルミルアミノ)メチル]ベンジル}アセトアミド
製法(a)は、特開2007−91708、Chem.Lett.,1985年,1601−1604項に記載される方法に従って、実施することができる。
製法(a)の反応は、適当な希釈剤中で実施することができ、その際に使用される希釈剤の例としては、脂肪族、環脂肪族および芳香族炭化水素類(場合によっては塩素化されてもよい)、例えば、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エ−テル、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロルベンゼン、ジクロロベンゼン等;エ−テル類、例えば、エチルエ−テル、メチルエチルエ−テル、イソプロピルエ−テル、ブチルエ−テル、ジオキサン、ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチレングリコ−ルジメチルエ−テル(DGM)等;ケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、メチル−イソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン(MIBK)等;ニトリル類、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、アクリロニトリル等;アルコ−ル類、例えば、メタノ−ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ル、ブタノ−ル、エチレングリコ−ル等;エステル類、例えば、酢酸エチル、酢酸アミル等;酸アミド類、例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ヘキサメチルフォスフォリックトリアミド(HMPA)等;スルホン、スルホキシド類、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、スルホラン等;および塩基、例えば、ピリジン等を挙げることができる。
製法(a)は、塩基として
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム,酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−tert−ブトキシド等のアルカリ金属塩基、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、4−tert−ブチル−N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、ピコリン、ルチジン、ジアザビシクロウンデセン、ジアザビシクロオクタン、イミダゾール等の有機塩基等を用いて実施することができる。
製法(a)の反応は、実質的に広い温度範囲内において実施することができる。一般には、約−78〜約200℃、好ましくは、−10〜約100℃の間で実施できる。また、該反応は常圧の下で行うことが望ましいが、加圧又は減圧下で操作することもできる。反応時間は、0.1から72時間であり、好ましくは、1から24時間である。
製法(a)を実施するにあたっては、例えば、式(II)の化合物1モルに対し、希釈剤、例えばTHF中、1モル量乃至若干の過剰量の塩基を反応させることにより式(I)の目的化合物を得ることができる。
製法(b)における原料の式(III)の化合物は新規化合物であり、下記の方法によって合成することができる。すなわち、
前記式(XII)の化合物を、
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜Aは前記と同義である)
で表わされる化合物と反応させて、
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、B〜B、R及びXは前記と同義である)
で表わされる化合物を得、次いで塩基性条件下で二重結合を転位させ、還元することによって、式(III)の化合物を得ることができる。
上記式(XVI)の化合物の具体例としては、
2−フルオロ−4−イソシアネートメチル−1−ニトロベンゼン、
2−ブロモ−4−イソシアネートメチル−1−ニトロベンゼン、
2−ヨード−4−イソシアネートメチル−1−ニトロベンゼン、
2−メチル−4−イソシアネートメチル−1−ニトロベンゼン、
2−シアノ−4−イソシアネートメチル−1−ニトロベンゼン
等を挙げることができる。
製法(b)における式(III)の化合物の代表例としては、
4−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]アニリン、
2−ブロモ−4−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]アニリン
等を挙げることができる。
製法(b)における原料のジアルコキシテトラヒドロフランは公知化合物であり、その具体例としては、
2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン、
2,5−ジエトキシテトラヒドロフラン
等が挙げられる。
上記製法(b)の反応は適当な希釈剤中で実施することができ、その際に使用される希釈剤の例としては、
脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、その他)、酸類(酢酸、プロピオン酸)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、その他)、エーテル類(ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジメトキシエタン(DME)、テトロヒドロフラン、ジオキサン、その他)、酸アミド類(ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセタミド(DME)、N−メチルピロリドン、その他)、酸類(酢酸、プロピオン酸)、ニトリル類(アセトニトリル、プロピオニトリル、その他)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、あるいは、これらの混合溶媒等を挙げることができる。
上記製法(b)は、実質的に広い温度範囲内において実施することができる。一般には、約0〜約200℃、好ましくは、室温〜約150℃の間で実施できる。また、該反応は常圧の下で行うことが望ましいが、加圧または減圧下で操作することもできる。反応時間は、0.1から72時間であり、好ましくは、1から24時間である。
上記製法(b)を実施するにあたっては、例えば、式(III)の化合物1モルに対し、希釈剤例えば酢酸中、1モルから5モル量の2,5−ジメトキシテトラヒドロフランと反応させることにより相当する式(I)の本発明化合物を得ることができる。
製法(b)において、1,2−ジホルミルヒドラジンと反応させる場合、該反応は、塩基及びトリアルキルハロシランの存在下に行うことができる。
塩基の例としては、
トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、4−tert−ブチル−N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、ピコリン、ルチジン、ジアザビシクロウンデセン、ジアザビシクロオクタン、イミダゾール等の有機塩基等を挙げることができる。
また、トリアルキルハロシランの例としては、
トリメチルクロロシラン、
トリエチルクロロシラン、
トリメチルブロモシラン
等を挙げることができる。
そして、実施するにあたっては、式(III)の化合物1モルに対し、大過剰のピリジン中、1から5モル量の1,2−ジホルミルヒドラジン、1から10モル量の塩基、1から25モル量のトリアルキルハロシランと反応させることにより相当する式(I)の目的化合物を得ることができる。
製法(b)において、アジ化ナトリウムとオルトギ酸トリアルキルを反応させる場合、オルトギ酸トリアルキルの例としては、
オルトギ酸トリメチル、オルトギ酸トリエチル等を挙げることができる。
そして、実施するにあたっては、式(III)の化合物1モルに対し、希釈剤例えば酢酸中、1から3モル量のアジ化ナトリウム、1から10モル量のオルトギ酸トリアルキルと反応させることにより相当する式(I)の本発明化合物を得ることができる。
製法(c)における原料の式(IV)は新規化合物であり、下記の方法によって合成することができる。すなわち、
前記式(III)の化合物を有機化学で知られたザンドマイヤー反応に続き、還元することにより、式(IV)の化合物を得ることができる。
式(IV)の化合物の代表例としては、
3−(3,5−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドラジノフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール、
3−(3,5−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドラジノ−3−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール
等を挙げることができる。
製法(c)において原料である1,1,3,3−テトラアルコキシプロパンは、公知化合物であり、その具体例として
1,1,3,3−テトラメトキシプロパン、
1,1,3,3−テトラエトキシプロパン
等が挙げられる。
上記製法(c)の反応は適当な希釈剤中で実施することができ、その際に使用される希釈剤の例としては、
脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、その他)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、その他)、エーテル類(ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジメトキシエタン(DME)、テトロヒドロフラン、ジオキサン、その他)、アルコール類(メタノール、エタノール、その他)、酸アミド類(ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセタミド(DME)、N−メチルピロリドン、その他)、酸類(酢酸、プロピオン酸)、ニトリル類(アセトニトリル、プロピオニトリル、その他)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、あるいは、これらの混合溶媒等を挙げることができる。
上記製法(c)は、実質的に広い温度範囲内において実施することができる。一般には、約0〜約200℃、好ましくは、室温〜約150℃の間で実施できる。また、該反応は常圧の下で行うことが望ましいが、加圧または減圧下で操作することもできる。反応時間は、0.1から72時間であり、好ましくは、1から24時間である。
上記製法(c)を実施するにあたっては、例えば式(IV)の化合物1モルに対し、希釈剤例えばエタノール中、必要であれば触媒量の硫酸等の酸を加え、1モルから5モル量の1,1,3,3−テトラアルコキシプロパンと反応させることにより相当する式(I)の本発明化合物を得ることができる。
製法(d)における原料の式(V)は公知化合物であり、下記の方法によって合成することができる。すなわち、
前記式(XII)の化合物を、
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A及びLは前記と同義である)
で表わされる化合物と反応させて、
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、B〜B、R、X及びLは前記と同義である)
で表わされる化合物を得、次いで塩基性条件下で二重結合を転位させることによって、式(V)の化合物を得ることができる。
前記式(XVIII)の化合物は、前記式(XIII)の化合物を製造する方法に従って合成することができる。
上記式(XVIII)の化合物の具体例としては、
2−フルオロ−5−イソシアネートメチル−ニトロベンゼン、
2−フルオロ−5−イソシアネートメチル−ベンゾニトリル
等を挙げることができる。
製法(d)における式(V)の化合物の代表例としては、
5−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]−2−フルオロベンゾニトリル、
5−{3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル}−2−フルオロベンゾニトリル
等を挙げることができる。
製法(d)において原料である式G2−H、G3−H、G4−H、G5−H、G6−H、G8−H、G9−Hで表わされる化合物の多くは、公知化合物であり、その具体例として
1H−イミダゾール、
1H−ピラゾール、
4−メチル−1H−ピラゾール、
4−フルオロ−1H−ピラゾール、
4−クロロ−1H−ピラゾール、
4−ブロモ−1H−ピラゾール、
4−ヨード−1H−ピラゾール、
4−ニトロ−1H−ピラゾール、
3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール、
4−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール、
4−シアノ−1H−ピラゾール、
1H−1,2,3−トリアゾール、
1H−1,2,4−トリアゾール、
1H−テトラゾール、
5−メチル−1H−テトラゾール、
5−(メチルチオ)−1H−テトラゾール
等が挙げられる。
製法(d)の反応は適当な希釈剤中で実施することができ、その際に使用される希釈剤の例としては、
脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、その他)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、その他)、エーテル類(ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジメトキシエタン(DME)、テトロヒドロフラン、ジオキサン、その他)、酸アミド類(ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセタミド(DMA)、N−メチルピロリドン、その他)、ニトリル類(アセトニトリル、プロピオニトリル、その他)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、水、あるいは、これらの混合溶媒等を挙げることができる。
製法(d)の反応は、塩基として
水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、リチウムアミド、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、トリメチルシリルリチウム、リチウムヘキサメチルジシラジド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−tert−ブトキシド等のアルカリ金属塩基、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、4−tert−ブチル−N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、ピコリン、ルチジン、ジアザビシクロウンデセン、ジアザビシクロオクタン、イミダゾール等の有機塩基等を用いて実施することができる。
製法(d)は、実質的に広い温度範囲内において実施することができる。一般には、約−78〜約200℃、好ましくは、−10〜約200℃の間で実施できる。また、該反応は常圧の下で行うことが望ましいが、加圧または減圧下で操作することもできる。反応時間は、0.1から72時間であり、好ましくは、0.1から48時間である。
製法(d)を実施するにあたっては、例えば式(V)の化合物1モルに対し、希釈剤例えばDMF中、1モルから3モル量の塩基の存在下、1モルから3モル量のG6−Hを反応させることにより相当する式(I)の本発明化合物を得ることができる。
製法(e)における原料の式(VI)の化合物は本発明の式(I)の化合物に包含される化合物であり、例えば下記の方法(h)〜(j)及び前記製法(g)で得ることができる。
製法(h)
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、R、R、R及びlは前記と同義である)
で表わされる化合物を、前記式(XII)の化合物と反応させ、
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、B〜B、X、R、R、R、R及びlは前記と同義である)
で表わされる化合物を得、次いで塩基性条件下で二重結合を転位させることによって、式(VI)の化合物を得る方法。
製法(i)
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、B〜B、X、R、R、R及lびは前記と同義である)
で表わされる化合物を、前記式(IX)の化合物と反応させる方法。
製法(j)
式:
前記式(X)の化合物を、
式:
Figure 2009209125
(式中、Rは前記と同義を示す)
で表わされる化合物と反応させる方法。
製法(h)における式(XX)の化合物は、前述の式(XIII)の化合物に含まれ、同様に合成できる。代表例を下記に示す。
1−[2−ブロモ−4−(イソシアノメチル)フェニル]−N−メチルメタンアミン。
N−ベンジル−1−[2−ブロモ−4−(イソシアノメチル)フェニル]メタンアミン。
製法(h)における式(XXI)の化合物は、本発明の式(II)の化合物に含まれ、同様に合成できる。代表例を下記に示す。
1−{2−ブロモ−4−[4−(3,5−ジクロロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピ
ロール−2−イル]フェニル}−N−メチルメタンアミン。
N−ベンジル−1−{2−ブロモ−4−[4−(3,5−ジクロロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−3,4−ジ
ヒドロ−2H−ピロール−2−イル]フェニル}メタンアミン。
製法(i)における式(XXII)の化合物は、本発明の式(I)の化合物に含まれ、同様に合成できる。代表例を下記に示す。
1−{2−ブロモ−4−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]フェニル}メタンアミン
2−(アミノメチル)−5−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンゾニトリル
製法(e)における原料の式(VII)の化合物は、有機化学の分野でよく知られた化合物であり例えば、下記の化合物を挙げることができる。
アセチルクロライド、プロピオニルクロライド、ピバロイルクロライド、アクリロクロライド、メチルクロロホルメート、N,N−ジメチルカルバモイルクロライド、シクロプロピルカルボニルクロライド、N,N−ジメチルチオカルバモイルクロライド、ベンゾイルクロライド、ニコチニルクロライド、無水酢酸、無水トリフルオロ酢酸、メタンスルホニルクロライド。
製法(e)の反応は適当な希釈剤中で実施することができ、その際に使用される希釈剤の例としては、
脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、その他)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、その他)、エーテル類(ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフラン、ジオキサン、その他)、酸アミド類(ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセタミド(DMA)、N−メチルピロリドン、その他)、ニトリル類(アセトニトリル、プロピオニトリル、その他)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、水、あるいは、これらの混合溶媒等を挙げることができる。
製法(e)の反応は、塩基として
水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、リチウムアミド、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、トリメチルシリルリチウム、リチウムヘキサメチルジシラジド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−tert−ブトキシド等のアルカリ金属塩基、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、4−tert−ブチル−N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、ピコリン、ルチジン、ジアザビシクロウンデセン、ジアザビシクロオクタン、イミダゾール等の有機塩基等を用いて実施することができる。
製法(e)は、実質的に広い温度範囲内において実施することができる。一般には、約−78〜約200℃、好ましくは、−10〜約150℃の間で実施できる。また、該反応は常圧の下で行うことが望ましいが、加圧又は減圧下で操作することもできる。反応時間は、0.1から72時間であり、好ましくは、0.1から24時間である。
製法(e)を実施するにあたっては、例えば、式(VI)の化合物1モルに対し、希釈剤、例えばDMF中、1モルから3モル量の塩基の存在下、1モルから3モル量の式(VII)の化合物を反応させることにより,式(I)の目的化合物を得ることができる。
製法(f)における原料の式(VIII)の化合物は本発明の式(I)の化合物に包含される化合物であり、例えば下記の方法(k)〜(m)及び前記製法(g)で得ることができる。
製法(k)
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、R、R、R及びlは前記と同義である)
で表わされる化合物を、前記式(XII)の化合物と反応させ、
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、B〜B、X、R、R、R、R及びlは前記と同義である)
で表わされる化合物を得、次いで塩基性条件下で二重結合を転位させることによって、式(VIII)の化合物を得る方法。
製法(l)
前記式(XXII)の化合物を、前記式(VII)の化合物と反応させる方法。
製法(m)
式:
前記式(X)の化合物を、
式:
Figure 2009209125
(式中、Rは前記と同義を示す)
で表わされる化合物と反応させる方法。
上記製法(k)における式(XXIV)の化合物は、前記式(XIII)の化合物に含まれ、同様の方法により合成することができる。
式(XXIV)の化合物の代表例としては、例えば下記のものを挙げることができる。
N−[2−フルオロ−4−(イソシアネートメチル)ベンジル]アセトアミド、
N−[2−ブロモ−4−(イソシアネートメチル) ベンジル]アセトアミド、
N−[2−ヨード−4−(イソシアネートメチル) ベンジル]アセトアミド、
N−[2−メチル−4−(イソシアネートメチル) ベンジル]アセトアミド、
N−[2−シアノ−4−(イソシアネートメチル) ベンジル]アセトアミド。
製法(k)における式(XXV)の化合物は、本発明の式(II)の化合物に含まれ、同様に合成できる。代表例を下記に示す。
N−{2−ブロモ−4−[4−(3,5−ジクロロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−2−イル]ベンジル}アセトアミド
N−{2−ブロモ−4−[4−(3,5−ジクロロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−2−イル]ベンジル}ベンズアミド
上記製法(l)における式(XXII)の化合物は、前記式(VI)の化合物のRが水素に相当するものである。
また製法(m)における式(XXVI)の化合物はよく知られた化合物であり、例えば下記のものを挙げることができる。
ホルムアミド、アセトアミド、プロピオンアミド、2,2,2−トリフルオロアセトアミド、ベンズアミド、エチルカーバメート、エタンチオアミド。
製法(f)の反応は、前記の製法(e)と同様の条件で実施することができる。
製法(g)における原料の式(X)の化合物は、例えば下記製法(n)又は(o)の方法で得ることができる。
製法(n)
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、B〜B、X、R、R、R及びlは前記と同義である)
で表される化合物を、ハロゲン化剤と反応させる方法。
製法(o)
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、B〜B、X、及びRは前記と同義であり、Rはアルキル基を示す)
で表される化合物を、還元して、
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、B〜B、X、R、R、R及びlは前記と同義である)
で表される化合物を得、次いでメタンスルホニルクロライド又はハロゲン化剤と反応させる方法。
上記製法(n)の式(XXVII)の化合物は、例えば下記の方法で得ることができる。
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、R、R及びlは前記と同義である)
で表わされる化合物を、前記式(XII)の化合物と反応させ、
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、B〜B、X、R、R、R及びlは前記と同義である)
で表わされる化合物を得、次いで塩基性条件下で二重結合を転位させることによって、式(XXVII)の化合物を得る方法。
上記製法(o)の式(XXVIII)の化合物は、例えば下記の方法で得ることができる。
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A及びRは前記と同義である)
で表わされる化合物を、前記式(XII)の化合物と反応させ、
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、B〜B、X、R及びRは前記と同義である)
で表わされる化合物を得、次いで塩基性条件下で二重結合を転位させることによって、式(XXVIII)の化合物を得る方法。
上記式(XXX)の化合物の代表例を下記に示す。
2−ブロモ−4−(イソシアノメチル)−1−メチルベンゼン
2−シアノ−4−(イソシアノメチル)−1−メチルベンゼン
2−ブロモ−4−(イソシアノメチル)−1−エチルベンゼン
製法(o)における式(XXIX)の化合物は、たとえば下記の方法に従っても合成することができる。
Figure 2009209125
(式中、R1’、R2’及びR3’は、それぞれ独立して置換されてもよいアルキル又は置換されてもよいフェニルを示し、R4’は置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル又は置換されてもよいベンジルを示し、R5’は水素、置換されてもよいアルキル又は置換されてもよいフェニルを示し、R1、R、A1〜A4及びlは前記と同義である)
で表される化合物と前記式(XII)の化合物を、必要であればフッ素試薬存在下、反応させ、
式:
Figure 2009209125
(式中、A〜A、B〜B、X、R、R、R、R’ 及びlは前記と同義である)
で表される化合物を得、次いで加水分解する方法。
前記式(XXXVII)の化合物はスキーム3の具体例を持って示した反応工程にしたがって合成することができる。
スキーム3:
Figure 2009209125
(式中、NBSはn−ブロモスクシンイミドを、AIBNはアゾビスイソブチロニトリルを、EDCは1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミドを、DMAPは4−(ジメチルアミノ)ピリジンを、DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを、Lawesson‘s reagentは2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィドを示す。)
前記式(XXXVII)の化合物は新規化合物であり、例えば下記の化合物を挙げることができる。
2−ブロモ−4−[(メチルスルファニル){[(トリメチルシリル)メチル]イミノ}メチル]ベンジル アセテート、
2−クロロ−4−[(メチルスルファニル){[(トリメチルシリル)メチル]イミノ}メチル]ベンジル アセテート、
2−トリフルオロメチル−4−[(メチルスルファニル){[(トリメチルシリル)メチル]イミノ}メチル]ベンジル アセテート
前記式(XXXVIII)の化合物を製造する方法は、J.Org.Chem.,52巻、1027−1035項、1987年に記載される方法に従って実施することができる。
前記式(XXXVIII)の化合物を製造する方法は、適当な希釈剤中で実施することができ、その際に使用される希釈剤の例としては、脂肪族、環脂肪族および芳香族炭化水素類(場合によっては塩素化されてもよい)、例えば、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エ−テル、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロルベンゼン、ジクロロベンゼン等;エ−テル類、例えば、エチルエ−テル、メチルエチルエ−テル、イソプロピルエ−テル、ブチルエ−テル、ジオキサン、ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチレングリコ−ルジメチルエ−テル(DGM)等;ケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、メチル−イソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン(MIBK)等;ニトリル類、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、アクリロニトリル等;エステル類、例えば、酢酸エチル、酢酸アミル等を挙げることができる。
前記式(XXXVIII)の化合物を製造する方法は、フッ素試薬としてフッ素化カリウム等のアルカリ金属塩基、テトラメチルアンモニウムフルオライド、テトラエチルアンモニウムフルオライド、テトラブチルアンモニウムフルオライド等のアルキルアンモニウム塩等を用いて実施することができる。
前記式(XXXVIII)の化合物を製造する方法は、実質的に広い温度範囲内において実施することができる。一般には、約−78〜約100℃、好ましくは、−10〜約50℃の間で実施できる。また、該反応は常圧の下で行うことが望ましいが、加圧又は減圧下で操作することもできる。反応時間は、0.1から10時間であり、好ましくは、1から5時間である。
前記式(XXXVIII)の化合物を製造する方法を実施するにあたっては、例えば、式(XXXVII)の化合物1モルに対し、式(XII)の化合物1モルを、希釈剤、例えばTHF中、0.1モルのフッ素試薬を反応させることにより式(XXXVIII)の目的化合物を得ることができる。
前記式(XXXVIII)の化合物は新規化合物であり、例えば下記の化合物を挙げることができる。
2−ブロモ−4−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンジル アセテート、
2−クロロ−4−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンジル アセテート、
2−シアノ−4−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンジル アセテート、
2−トリフルオロメチル−4−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンジル アセテート、
2−ブロモ−4−[3−(3,5−ジブロモフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンジル アセテート、
2−クロロ−4−[3−(3,5−ジブロモフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンジル アセテート、
2−シアノ−4−[3−(3,5−ジブロモフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンジル アセテート、
2−トリフルオロメチル−4−[3−(3,5−ジブロモフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンジル アセテート、
2−ブロモ−4−[3−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンジル アセテート、
2−クロロ−4−[3−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンジル アセテート、
2−シアノ−4−[3−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンジル アセテート、
2−トリフルオロメチル−4−[3−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンジル アセテート、
2−ブロモ−4−[3−(3,4,5−トリクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンジル アセテート、
2−クロロ−4−[3−(3,4,5−トリクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンジル アセテート、
2−シアノ−4−[3−(3,4,5−トリクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンジル アセテート、
2−トリフルオロメチル−4−[3−(3,4,5−トリクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]ベンジル アセテート。
製法(g)における前記式(XI)のアミド化合物は公知化合物であり、例えば下記のものを挙げることができる。
アセトアミド、2,2,2−トリフルオロアセトアミド、2,2,2−トリフルオロ−N−メチルアセトアミド、ピロリジン−2−オン、ピペリジン−2−オン、N−(ピリジン−2−イルメチル)アセトアミド。
製法(g)の反応は、前記製法(e)と同様の条件で実施することができる。
上記説明した製法において、式(II)、式(XIII)、式(XV)、式(XX)及び式(XXIV)は新規化合物であり、式(XIII)と式(XV)、及び式(XX)と式(XXIV)を夫々まとめて下記の式で表すことができる
式:
Figure 2009209125
式中、Tは−N−CH=Oまたは−N≡Cを示し、A〜A及びGは前記と同義である、で表される化合物。
式:
Figure 2009209125
式中、TはR又はRを示し、A〜A、R、R、R、R及びlは前記と同義である、で表される化合物。
製法(p)における式(XXXVI)の化合物は、下記に示したGの定義により、スキーム4及び5の具体例を持って示した反応工程にしたがって合成することができる。
スキーム4:Gが置換されてもよい飽和若しくは不飽和の5員又は置換されてもよい飽和若しくは不飽和の6員の複素環式基を示す場合。
Figure 2009209125
(式中、EtNはトリエチルアミンを、THFはテトラヒドロフランを、(PhP)Pdはテトラキストリフェニルフォスフィンパラジウムを、DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを、Lawesson‘s reagentは2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィドを、t−BuOKはt−ブトキシカリウム示す。)
スキーム5:Gが下記の基を示す場合。
Figure 2009209125
(式中、RからR及びlは、前記と同義である)
Figure 2009209125
(式中、AcNHは酢酸アンモニアを、NaHは水素化ナトリウムを、DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを、Lawesson‘s reagentは2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィドを示す。)
前記式(XXXVI)の化合物は新規化合物であり、例えば下記の化合物を挙げることができる。
メチル 3−ブロモ−4−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イル)−N−[(トリメチルシリル)メチル]ベンゼンカルボイミドチオエート、
メチル 3−クロロ−4−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イル)−N−[(トリメチルシリル)メチル]ベンゼンカルボイミドチオエート、
メチル 3−トリフルオロメチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イル)−N−[(トリメチルシリル)メチル]ベンゼンカルボイミドチオエート、
メチル 3−シアノ−4−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イル)−N−[(トリメチルシリル)メチル]ベンゼンカルボイミドチオエート、
エチル 3−ブロモ−4−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イル)−N−[(トリメチルシリル)メチル]ベンゼンカルボイミドチオエート、
メチル 3−ブロモ−4−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イル)−N−[(トリエチルシリル)メチル]ベンゼンカルボイミドチオエート、
メチル 3−ブロモ−4−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イル)−N−[(t−ブチルジメチルシリル)メチル]ベンゼンカルボイミドチオエート、
メチル 4−[(アセチルアミノ)メチル] −3−ブロモ−N−[(トリメチルシリル)メチル]ベンゼンカルボイミドチオエート、
メチル 4−[(アセチルアミノ)メチル] −3−クロロ−N−[(トリメチルシリル)メチル]ベンゼンカルボイミドチオエート、
メチル 4−[(アセチルアミノ)メチル] −3−トリフルオロメチル−N−[(トリメチルシリル)メチル]ベンゼンカルボイミドチオエート、
メチル 4−[(アセチルアミノ)メチル] −3−シアノ−N−[(トリメチルシリル)メチル]ベンゼンカルボイミドチオエート、
エチル 4−[(アセチルアミノ)メチル] −3−ブロモ−N−[(トリメチルシリル)メチル]ベンゼンカルボイミドチオエート、
メチル 4−[(アセチルアミノ)メチル] −3−ブロモ−N−[(トリエチルシリル)メチル]ベンゼンカルボイミドチオエート、
メチル 4−[(アセチルアミノ)メチル] −3−ブロモ−N−[(t−ブチルジメチルシリル)メチル]ベンゼンカルボイミドチオエート。
製法(p)は、前記で示した式(XXXVIII)の化合物の製造方法に準じて合成することができる。
製法(p)における式(XXXVI)及び製法(o)における式(XXXVII)の化合物を夫々まとめて下記式で表すことができる。
式:
Figure 2009209125
式中、Tはハロゲン、G又は
Figure 2009209125
を示し、
ここで、G、R1、R、R5’及びlは前記と同義であり、
1’、R2’、R3’、R4’及びA1〜A4は前記と同義である。
本発明の式(I)の化合物は強力な殺虫作用を現す。従って、本発明の式(I)の化合物は殺虫剤として使用することができる。そして、本発明の式(I)の活性化合物は、栽培植物に対し薬害を与えることなく、有害昆虫に対し的確な防除効果を発揮する。また、本発明の化合物は、広範な種々の害虫、例えば、有害な吸汁性昆虫、咀しゃく性昆虫及びその他の植物寄生害虫、貯蔵害虫、衛生害虫等の防除のために使用することができ、それらの駆除撲滅のために適用することができる。
そのような害虫類の例としては、以下の如き害虫類を例示することができる。
昆虫類として、鞘翅目害虫、例えば、アズキゾウムシ(Callosobruchus Chinensis)、コクゾウムシ(Sitophilus zeamais)、コクヌストモドキ(Tribolium Castaneum)、オオニジユウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctomaculata)、トビイロムナボソコメツキ(Agriotes fuscicollis)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)、コロラドポテトビートル(Leptinotarsa decemlineata)、ジアブロテイカ(Diabrotica spp.)、マツノマダラカミキリ(Monochamus alternatus)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、ヒラタキクイムシ(Lyctus bruneus)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis);
鱗翅目害虫、例えば、マイマイガ(Lymantria dispar)、ウメケムシ(Malacosoma neustria)、アオムシ(Pieris rapae)、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、ヨトウ(Mamestra brassicae)、ニカメイチユウ(Chilo suppressalis)、アワノメイガ(Pyrausta nubilalis)、コナマダラメイガ(Ephestia cautella)、コカクモンハマキ(Adoxophyes orana)、コドリンガ(Carpocapsa pomonella)、カブラヤガ(Agrotisfucosa)、ハチミツガ(Galleria mellonella)、コナガ(Plutella maculipennis)、ヘリオティス(Heliothis virescens)、ミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella);
半翅目害虫、例えば、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus comstocki)、ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensis)、モモアカアブラムシ(Myzus persicas)、リンゴアブラムシ(Aphis pomi)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、ニセダイコンアブラムシ(Phopalosiphum pseudobrassicas)、ナシグンバイイ(Stephanitis nashi)、アオカメムシ(Nazara spp.)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorm)、キジラミ(Pshylla spp.);
アザミウマ目害虫、例えば、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ミカンキイロアザミウマ(Franklinella occidental);
直翅目害虫、例えば、チヤバネゴキブリ(Blatella germanica)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、ケラ(Gryllotalpa africana)、バツタ(Locusta migratoria migratoriaodes);
等翅目害虫、例えば、ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus);
双翅目害虫、例えば、イエバエ(Musca domestica)、ネツタイシマカ(Aedes aegypti)、タネバエ(Hylemia platura)、アカイエカ(Culex pipiens)、シナハマダラカ(Anopheles sinensis)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhychus)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)等を挙げることができる。
また、ダニ類として、例えば、ニセナミハダニ(Tetranychus cinnabarinus)、ナミハダニ(Tetranychus urticae)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、ホコリダニ(Tarsonemus spp.)等を挙げることができる。
さらに、センチュウ類として、例えば、サツマイモコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)、マツノザイセンチュウ(Bursaphelenchus lignicolus Mamiya et Kiyohara)、イネシンガレセンチュウ(Aphelenchoides besseyi)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、ネグサレセンチュウ(Pratylenchus spp.)等を挙げることができる。
さらに、獣医学の分野において、本発明の新規化合物を種々の有害な動物寄生虫(内部及び外部寄生虫)、例えば、昆虫類及びぜん虫に対して有効に使用することができる。
そのような動物寄生虫の例としては、以下の如き害虫を例示することができる。
昆虫類としては、例えば、ウマバエ(Gastrophilus spp.)、サシバエ(Stomoxys spp.)、ハジラミ(Trichodectes spp.)、サシガメ(Rhodnius spp.)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)、トコジラミ(Cimx lecturius)、ネコノミ(Ctenocephalides felis)、ヒツジキンバエ(Lucilia cuprina)等を挙げることができる。
ダニ類としては、例えば、カズキダニ(Ornithodoros spp.)、マダニ(Ixodes spp.)、オウシマダニ(Boophilus spp.)等を挙げることができる。
本発明ではこれらすべてを包含する害虫類に対する殺虫作用を有する物質を殺虫剤と呼ぶ。
本発明の活性化合物は、殺虫剤として使用する場合、通常の製剤形態にすることができる。製剤形態としては、例えば、液剤、エマルジョン、水和剤、粒状水和剤、懸濁剤、粉剤、泡沫剤、ペースト、錠剤、粒剤、エアゾール、活性化合物浸潤 − 天然及び合成物、マイクロカプセル、種子用被覆剤、燃焼装置を備えた製剤(例えば、燃焼装置としては、くん蒸及び煙霧カートリッジ、かん、コイルなど)、ULV[コールドミスト(cold mist)、ウォームミスト(warm mist)]等を挙げることができる。
これらの製剤はそれ自体既知の方法で製造することができる。例えば、活性化合物を、展開剤、即ち、液体の希釈剤又は担体;液体ガス希釈剤又は担体;固体の希釈剤又は担体と、そして場合によっては界面活性剤、即ち、乳化剤及び/又は分散剤及び/又は泡沫形成剤と共に混合することによって製造することができる。
展開剤として水を用いる場合には、例えば有機溶媒をまた補助溶媒として使用することができる。
液体希釈剤又は担体としては、例えば、芳香族炭化水素類(例えば、キシレン、トルエン、アルキルナフタレン等)、クロル化芳香族又はクロル化脂肪族炭化水素類(例えば、クロロベンゼン類、塩化エチレン類、塩化メチレン類)、脂肪族炭化水素類(例えば、シクロヘキサン等、パラフィン類(例えば鉱油留分類)、アルコール類(例えば、ブタノール、グルコ−ル及びそれらのエーテル、エステル等)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、強極性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等)、水などを挙げることができる。
液化ガス希釈剤又は担体は、常温常圧ではガスであるもの、例えば、ブラン、プロパン、窒素ガス、二酸化炭素、ハロゲン化炭化水素類のようなエアゾール噴射剤を挙げることができる。
固体希釈剤としては、例えば、粉砕天然鉱物(例えば、カオリン、クレー、タルク、チョーク、石英、アタパルガイト、モンモリロナイト又は珪藻土等)、粉砕合成鉱物(例えば、高分散ケイ酸、アルミナ、ケイ酸塩等)などを挙げることができる。
粒剤のための固体担体としては、例えば、粉砕且つ分別された岩石(例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石、白雲石等)、無機又は有機物粉の合成粒、有機物質(例えば、おがくず、ココやしの実のから、とうもろこしの穂軸、タバコの茎等)の細粒体などを挙げることができる。
乳化剤及び/又は泡沫剤としては、例えば、非イオン及び陰イオン乳化剤[例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコールエーテル(例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル)、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アリールスルホン酸塩等]、アルブミン加水分解生成物などを挙げることができる。
分散剤としては、例えば、リグニンサルファイト廃液、メチルセルロースが包含される。
固着剤も、製剤(粉剤、粒剤、乳剤)に使用することができ、該固着剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、天然又は合成ポリマー(例えば、アラビアゴム、ポリビニルアルコールそしてポリビニルアセテート等)などを挙げることができる。
着色剤を使用することもでき、該着色剤としては、例えば、無機顔料(例えば、酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブルーなど)、アリザリン染料、アゾ染料又は金属フタロシアニン染料のような有機染料、そしてさらに、鉄、マンガン、ボロン、銅、コバルト、モリブデン、亜鉛の塩のような微量要素を挙げることができる。
該製剤は、一般には、前記活性成分を0.1〜95重量%、好ましくは0.5〜90重量%の範囲内の量で含有することができる。
本発明の式(I)活性化合物は、それらの商業上有用な製剤形態で及びそれらの製剤から調製された使用形態で、他の活性化合物、例えば、殺虫剤、毒餌、殺菌剤、殺ダニ剤、殺センチュウ剤、殺カビ剤、生長調整剤、除草剤などとの混合剤として存在することもできる。ここで、上記殺虫剤としては、例えば、有機リン剤、カーバメート剤、カーボキシレート系薬剤、クロル化炭化水素系薬剤、微生物より生産される殺虫性物質などを挙げることができる。
さらに、本発明の式(I)の活性化合物は、協力剤との混合剤としても存在することができ、かかる製剤及び使用形態は商業上有用なものを挙げることができる。該協力剤はそれ自体活性である必要はなく、活性化合物の作用を増強する化合物である。
本発明の式(I)の活性化合物の商業上有用な使用形態における含有量は広い範囲内で変えることができる。
本発明の式(I)の活性化合物の実際の使用上の濃度は、例えば、0.0000001〜100重量%、好ましくは、0.00001〜1重量%の範囲内とすることができる。
本発明の式(I)の化合物は使用形態に適合した通常の方法で使用することができる。
本発明の活性化合物は、衛生害虫、貯蔵物に対する害虫に使用するに際して、石灰物質上のアルカリに対する有効な安定性を有しており、しかも木材及び土壌における優れた残効性を示す。
次に、実際例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれのみに限定されるべきものではない。また、Acはアセチル基を、Msはメタンスルホニル基を示す。
合成例1
5−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンゾニトリル(No.2)の合成。
ステップ1. N−(3−ブロモ−4−フルオロベンジル)ホルムアミドの合成。
Figure 2009209125
1−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)メタンアミン(3.40g)を氷冷下(0℃)、攪拌しているところに、蟻酸エチルエステル(1.48g)を滴下した。反応液をそのまま2時間攪拌した後、室温に戻し、さらに2時間攪拌した。反応混合物をそのままシリカゲルクロマトグラフィーで精製してN−(3−ブロモ−4−フルオロベンジル)ホルムアミド(2.7g)を収率69%で得た。
H−NMR(CDCl)δ:4.47(2H,d),7.06−7.33(3H,m),8.26(1H,s).
ステップ2. 2−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−4−(3,5−ジクロロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロールの合成。
Figure 2009209125
N−(3−ブロモ−4−フルオロベンジル)ホルムアミド(2.70g)とトリエチルアミン(3.50g)をトルエン(40ml)中、氷冷下(0℃)、攪拌しているところにオキシ塩化リン(1.90g)を加えた後、反応液を室温で3時間攪拌した。反応液に注意深く水(100ml)を加え、飽和炭酸水素水で中和した。分離した水層をトルエン(60ml×2)で抽出した。合わせた有機層を飽和炭酸水素水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤をろ別した。ろ液に1,3−ジクロロ−5−[1−(トリフルオロメチル)エテニル]ベンゼン(2.1g)と酸化銅(II)(0.2g)を加え、3日間加熱還流した。室温に戻し、ろ液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、溶媒を減圧下留去し、粗製の2−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−4−(3,5−ジクロロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール(0.88g)を得た。
ステップ3. 5−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロールの合成。
Figure 2009209125
2−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−4−(3,5−ジクロロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール(0.88g)のTHF(13ml)溶液に、氷冷下、t−BuOK(0.24g)を加え、室温に戻し16時間攪拌した。反応液に水を加え、分離した水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、溶媒を減圧下留去し、得られた混合物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、5−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール(0.88g)を収率100%で得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.42(2H,d),3.75(2H,d),4.43(2H,d),4.88(2H,d),7.10−7.39(3H,m),7.86−8.08(3H,m).
ステップ4. 5−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]−2−フルオロベンゾニトリルの合成。
Figure 2009209125
5−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール(0.88g)をDMF(10ml)に溶かし、脱気した後アルゴン雰囲気下に置いた。反応液にZn(CN)(0.45g)とPd(PPh(0.67g)を加え、90℃で4時間攪拌した。室温に戻した後、酢酸エチルを加え、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、溶媒を減圧下留去し、得られた混合物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、5−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]−2−フルオロベンゾニトリル(0.25g)を収率32%で得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.44(1H,d),3.76(1H,d),4.46(1H,d),4.91(1H,d),7.12−8.16(6H,m).
ステップ5. 5−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンゾニトリルの合成。
Figure 2009209125
5−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]−2−フルオロベンゾニトリル(250g)、1H−1,2,4−トリアゾール(52mg)及び炭酸カリウム(103mg)のDMF(1ml)混合溶液を80℃で3時間攪拌した。室温に戻した後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、溶媒を減圧下留去し、得られた混合物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、5−[3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンゾニトリル(130mg)を収率46%で得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.50(1H,d),3.82(1H,d),4.51(1H,d),4.96(1H,d),7.41(1H,m),7.93−8.33(4H,m),8.90(1H,d).
合成例2
2-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-5-[3-(3,4,5-トリクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ベンゾニトリル(No. 1−78 )の合成。
ステップ1. 3-ブロモ-4-フルオロ-N-[(トリメチルシリル)メチル]ベンズアミド合成。
Figure 2009209125
3-ブロモ-4-フルオロ安息香酸(5.0g)を酢酸エチルに溶解し、塩化チオニル(5.4g)及びDMF(3滴)を加え、2時間加熱還流した。溶媒を減圧下で留去後、残渣をTHFに溶解し、1-(トリメチルシリル)メタンアミン(2.6g) 及びトリエチルアミン(2.9g)のTHF溶液に0℃で滴下した。反応液を室温で3時間攪拌した後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して3-ブロモ-4-フルオロ-N-[(トリメチルシリル)メチル]ベンズアミド(6.9g) を収率 100 % で得た。
1H-NMR(CDCl3)δ: 0.11 (9H, s), 2.93 (2H, s), 5.87 (1H, s), 7.16 (1H, t), 7.66 (1H, m), 7.95 (1H, d).
ステップ2. 3-シアノ-4-フルオロ-N-[(トリメチルシリル)メチル]ベンズアミドの合成。
Figure 2009209125
3-ブロモ-4-フルオロ-N-[(トリメチルシリル)メチル]ベンズアミド(5.0g)をDMFに溶解し、アルゴン雰囲気下でシアン化亜鉛(1.4g)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(1.9g)を加え、90℃で4時間攪拌した。酢酸エチルを加えた後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して3-シアノ-4-フルオロ-N-[(トリメチルシリル)メチル]ベンズアミド(4.0g) を収率 97 % で得た。
1H-NMR(CDCl3)δ: 0.2 (9H, s), 2.97 (2H, d), 5.94 (1H, s), 7.26-7.32 (2H, m), 7.98-8.02 (2H, m).
ステップ3. 3-シアノ-4-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-N-[(トリメチルシリル)メチル]ベンズアミドの合成。
Figure 2009209125
3-シアノ-4-フルオロ-N-[(トリメチルシリル)メチル]ベンズアミド(1.5g)のDMF溶液にトリアゾール(0.5g)及び炭酸カリウム(1.0g)を加え、80℃で3時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、3-シアノ-4-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-N-[(トリメチルシリル)メチル]ベンズアミド(1.1g)を収率 61 %で得た。
1H-NMR(CDCl3)δ: 0.20 (9H, s), 3.01 (2H, d), 6.01 (1H, s), 7.91 (1H, d), 8.12 (1H, d), 8.21 (2H, m), 8.88 (1H, s).
ステップ4. 3-シアノ-4-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-N-[(トリメチルシリル)メチル]ベンゼンカルボチオアミドの合成。
Figure 2009209125
3-シアノ-4-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-N-[(トリメチルシリル)メチル]ベンズアミド(1.1g)をトルエンに溶解後、ローソン試薬(1.5g)を加え、5時間加熱還流した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、3-シアノ-4-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-N-[(トリメチルシリル)メチル]ベンゼンカルボチオアミド(1.5g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ: 0.21 (9H, s), 3.56 (2H, d), 8.03 (5H, m).
ステップ5. メチル 3-シアノ-4-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-N-[(トリメチルシリル)メチル]ベンゼンカルビミドチオエート(化合物番号12−39)の合成。
Figure 2009209125
3-シアノ-4-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-N-[(トリメチルシリル)メチル]ベンゼンカルボチオアミド(1.5g)のTHF溶液にターシャリー-ブトキシカリウム(0.64g)を0℃で加えた。15分攪拌した後、ヨウ化メチル(0.81g)のTHF溶液を0℃で滴下した。室温に昇温後、2時間攪拌を続けた。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、メチル 3-シアノ-4-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-N-[(トリメチルシリル)メチル]ベンゼンカルビミドチオエート(1.0 g)を収率64 %で得た。
1H-NMR(CDCl3)δ: 0.13 (9H, s), 2.14 (3H, s), 3.74 (2H, s), 7.81-7.87 (1H, m), 7.97-8.01 (2H, m), 8.08 (1H, s), 8.22 (1H, s), 8.83 (1H, s).
ステップ6. 2-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-5-[3-(3,4,5-トリクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ベンゾニトリルの合成。
Figure 2009209125
メチル 3-シアノ-4-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-N-[(トリメチルシリル)メチル]ベンゼンカルビミドチオエート(0.2g)及び1,2,3-トリクロロ-5-[1-(トリフルオロメチル)エテニル]ベンゼン(0.17g)をTHFに溶解し、-5℃に冷却した。反応液にテトラブチルアンモニウムフルオリドTHF溶液(0.099mL)をTHFに希釈して、アルゴン雰囲気下10分以上かけて滴下した。同温度で30分攪拌後、反応液をゆっくり室温まで昇温し、4時間攪拌を続けた。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、2-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-5-[3-(3,4,5-トリクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ベンゾニトリル(0.25g)を収率85 %で得た。
1H-NMR(CDCl3)δ: 3.48 (1H, d), 3.82 (1H, d), 4.50 (1H, d), 4.96 (1H, d), 7.41 (2H, s), 7.94 (1H, d), 8.22-8.32 (3H, m), 8.90 (1H, s).
合成例3
N-{2-ブロモ-4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)- 3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ベンジル}アセトアミド( No.2-13 )の合成
ステップ1. 3-ブロモ-4-(ブロモメチル)安息香酸の合成
Figure 2009209125
3-ブロモ-4−メチル安息香酸(10g)、N-ブロモスクシンイミド(8.7g)及び2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(0.4g)を四塩化炭素(50ml)にけん濁させて、2時間加熱還流した。室温まで冷却した後、5%クエン酸水溶液(20ml)を加え攪拌し、結晶をろ別し、更に、5%クエン酸水溶液(20ml)で結晶を洗浄した。得られた結晶を乾燥して、3-ブロモ-4-(ブロモメチル)安息香酸(6g)を得た。
11H-NMR(CDCl3) δ: 4.62 (2H, s), 7.57-7.58 (1H, m), 8.01-8.04 (1H, m), 8.32 (1H, d)
ステップ2. 3-ブロモ-4-(ブロモメチル)-N-[(トリメチルシリル)メチル]ベンズアミドの合成。
Figure 2009209125
3-ブロモ-4-(ブロモメチル)安息香酸(5g)、(トリメチルシリル)メチルアミン(1.76g)、N,N-ジメチルアミノピリジン(0.1g)及びN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(4.3g)を塩化メチレン(30ml)に溶解して、室温にて5時間攪拌した。反応液に水を加え攪拌して、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにて精製し、3-ブロモ-4-(ブロモメチル)-N-[(トリメチルシリル)メチル]ベンズアミド(4g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.13 (9H, s), 2.94-2.98 (2H, m), 4.71 (2H, s), 5.99 (1H, s), 7.53-7.55 (1H, m), 7.64-7.67 (1H, m), 7.95-7.96 (1H, m)
ステップ3. 2-ブロモ-4-{[(トリメチルシリル)メチル]カルバモイル}ベンジル アセテートの合成
Figure 2009209125
酢酸ナトリウム(2.8g)と3-ブロモ-4-(ブロモメチル)-N-[(トリメチルシリル)メチル]ベンズアミド(6.5g)のN,N-ジメチルホルムアミド(30ml)溶液を70℃にて3時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応液をt-ブチルメチルエーテルを加えて希釈し、水及び飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下、溶媒を留去して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにて精製し、2-ブロモ-4-{[(トリメチルシリル)メチル]カルバモイル}ベンジル アセテート(2.4g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.13 (9H, s), 2.16 (3H, s), 2.96 (2H, d), 5.21 (2H, s), 5.96 (1H, s), 7.44-7.47 (1H, m), 7.64-7.67 (1H, m), 7.94-7.95 (1H, m)
ステップ4. 2-ブロモ-4-{[(トリメチルシリル)メチル]カルバモチオイル}ベンジル アセテートの合成
Figure 2009209125
2-ブロモ-4-{[(トリメチルシリル)メチル]カルバモイル}ベンジル アセテート(2.4g)とローソン試薬(2.7g)をトルエン(30ml)にけん濁させて、2時間加熱還流した。室温まで冷却した後、反応液を水及び飽和食塩水にて洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下、溶媒を留去して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにて精製し、2-ブロモ-4-{[(トリメチルシリル)メチル]カルバモチオイル}ベンジル アセテート(1.8g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.18 (9H, s), 2.15 (3H, s), 3.51 (2H, d), 5.18 (2H, s), 7.38-7.41 (1H, m), 7.58-7.60 (2H, m), 7.90-7.90 (1H, m)
ステップ5. 2-ブロモ-4-[(メチルスルファニル){[(トリメチルシリル)メチル] イミノ}
メチル]ベンジル アセテート(No.13−9)の合成
Figure 2009209125
ヨウ化メチル(0.69g)、炭酸カリウム(0.80g)及び2-ブロモ-4-{[(トリメチルシリル)メチル] カルバモチオイル}ベンジル アセテート(1.8g)のN,N-ジメチルホルムアミド(30ml)溶液を室温にて2時間攪拌した。反応液をt-ブチルメチルエーテルを加えて希釈し、水及び飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下、溶媒を留去して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにて精製し、2-ブロモ-4-[(メチルスルファニル){[(トリメチルシリル)メチル] イミノ}メチル]ベンジル アセテート(0.95g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.11 (9H, s), 2.09 (3H, s), 2.14 (3H, s), 3.64 (2H, s), 5.20 (2H, s), 7.42-7.47 (2H, m), 7.71-7.74 (1H, m)
ステップ6. 2-ブロモ-4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ベンジル アセテートの合成
Figure 2009209125
アルゴン雰囲気下、2-ブロモ-4-[(メチルスルファニル){[(トリメチルシリル)メチル] イミノ}メチル]ベンジル アセテート(0.90g)と1,3-ジクロロ-5-(3,3,3-トリフルオロプロ-1-ペン-2-イル)ベンゼン(0.56g)のテトラハイドロフラン(20ml)溶液を-5℃に冷却し、テトラブチルアンモニウムフルオライドのテトラハイドロフラン1モル溶液(0.56ml)をゆっくりと滴下した。反応液を室温にて20時間攪拌した。反応液をt-ブチルメチルエーテルを加えて希釈し、水及び飽和食塩水にて洗浄して、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下、溶媒を留去して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにて精製し、2-ブロモ-4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ベンジル アセテート(1.1g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.17 (3H, s), 3.43 (1H, d), 3.73-3.79 (1H, m), 4.45 (1H, d), 4.87-4.92 (1H, m), 5.23 (2H, s), 7.25-7.28 (2H, m), 7.38-7.38 (1H, m), 7.48-7.50 (1H, m), 7.77-7.80 (1H, m), 8.07-8.08 (1H, m)
ステップ7. {2-ブロモ-4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]フェニル}メタノールの合成
Figure 2009209125
2-ブロモ-4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ベンジル アセテート(1.1g)のメタノール(20ml)溶液へ、ナトリウムメトキサイド(0.1g)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液をt-ブチルメチルエーテルを加えて希釈し、水及び飽和食塩水にて洗浄して、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下、溶媒を留去して、{2-ブロモ-4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]フェニル}メタノール(0.95g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 3.44 (1H, d), 3.74-3.80 (1H, m), 4.45 (1H, d), 4.83-4.89 (3H, m), 7.30-7.34 (3H, m), 7.59-7.61 (1H, m), 7.78-7.81 (1H, m), 8.05-8.06 (1H, m)
ステップ8. 2-ブロモ-4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ベンジル メタンスルホネートの合成
Figure 2009209125
{2-ブロモ-4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]フェニル}メタノール(0.95g)及びトリエチルアミン(0.41g)の塩化メチレン溶液中に、メタンスルホニルクロライド(0.35g)をゆっくりと加えた。室温にて、2時間攪拌の後、反応液を水及び飽和食塩水にて洗浄して、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下、溶媒を留去して、2-ブロモ-4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ベンジル メタンスルホネート(1.0g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 3.07 (3H, s), 3.44 (1H, d), 3.74-3.80 (1H, m), 4.46 (1H, d), 4.88-4.94 (1H, m), 5.36 (2H, s), 7.24-7.28 (2H, m), 7.38-7.39 (1H, m), 7.58-7.60 (1H, m), 7.81-7.84 (1H, m), 8.12-8.13 (1H, m)
ステップ9. 1-{2-ブロモ-4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)- 3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]フェニル}メタンアミンの合成
Figure 2009209125
2-ブロモ-4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ベンジル メタンスルホネートのテトラハイドロフラン(5ml)をアンモニア水(30ml)、メタノール(30ml)及びテトラハイドロフラン(30ml)の混合溶媒中へ滴下し、室温にて20時間攪拌した。減圧下、反応液を濃縮し、残渣をt-ブチルメチルエーテルを加えて希釈し、水及び飽和食塩水にて洗浄して、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下、溶媒を留去して、1-{2-ブロモ-4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)- 3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]フェニル}メタンアミン(0.8g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 3.43 (1H, d), 3.73-3.79 (1H, m), 4.43-4.48 (3H, m), 4.88 (1H, d), 7.25-7.28 (2H, m), 7.37-7.38 (1H, m), 7.59-7.62 (1H, m), 7.75-7.78 (1H, m), 8.05-8.06 (1H, m)
ステップ10. N-{2-ブロモ-4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)- 3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ベンジル}アセトアミドの合成
Figure 2009209125
1-{2-ブロモ-4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)- 3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]フェニル}メタンアミン(0.15g)のテトラハイドロフラン(10ml)中へ無水酢酸(0.04g)を加え、室温にて1時間攪拌した。減圧下、反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにて精製して、N-{2-ブロモ-4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)- 3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ベンジル}アセトアミド(0.1g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.04 (3H, s), 3.41 (1H, d), 3.73-3.77 (1H, m), 4.43-4.53 (3H, m), 4.89 (1H, d), 5.98 (1H, s), 7.24-7.28 (2H, m), 7.38-7.38 (1H, m), 7.47-7.49 (1H, m), 7.71-7.78 (1H, m), 8.07-8.07 (1H, m)
合成例4
N-({4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ナフタレン-1-イル}メチル)アセトアミド(No.11−1)の合成
ステップ1. 4-(ブロモメチル)ナフタレン-1-カルボン酸の合成
Figure 2009209125
4−メチルナフタレン-1-カルボン酸(5g)、N-ブロモスクシンイミド(5.7g)及び2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(0.2g)を四塩化炭素(50ml)にけん濁させて、2時間加熱還流した。室温まで冷却した後、5%クエン酸水溶液(20ml)を加え攪拌し、結晶をろ別し、更に、5%クエン酸水溶液(20ml)で結晶を洗浄した。得られた結晶を乾燥して、4-(ブロモメチル)ナフタレン-1-カルボン酸(7g)を得た。
1H-NMR (acetone-d6) δ: 5.19 (2H, s), 7.69-7.76 (3H, m), 8.23-8.29 (2H, m), 9.04-9.06 (1H, m)
ステップ2. 4-(ブロモメチル)-N-[(トリメチルシリル)メチル]ナフタレン-1-カルボキサマイドの合成
Figure 2009209125
4-(ブロモメチル)ナフタレン-1-カルボン酸(7g)、(トリメチルシリル)メチルアミン(2.7g)、N,N-ジメチルアミノピリジン(0.1g)及びN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(6.6g)を塩化メチレン(50ml)に溶解して、室温にて5時間攪拌した。反応液に水を加え攪拌して、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにて精製し、4-(ブロモメチル)-N-[(トリメチルシリル)メチル]ナフタレン-1-カルボキサマイド(3g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.16 (9H, s), 3.07 (2H, d), 5.05 (2H, s), 5.80 (1H, s), 7.48-7.67 (4H, m), 8.16-8.18 (1H, m), 8.29-8.31 (1H, m)
ステップ3. (4-{[(トリメチルシリル)メチル]カルバモイル}ナフタレン-1-イル)メチル アセテートの合成
Figure 2009209125
酢酸ナトリウム(1.1g)と4-(ブロモメチル)-N-[(トリメチルシリル)メチル]ナフタレン-1-カルボキサマイド(2.5g)のN,N-ジメチルホルムアミド(30ml)溶液を70℃にて3時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応液をt-ブチルメチルエーテルを加えて希釈し、水及び飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下、溶媒を留去して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにて精製し、(4-{[(トリメチルシリル)メチル]カルバモイル}ナフタレン-1-イル)メチル アセテート(1.3g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.15 (9H, s), 2.11 (3H, s), 3.07 (2H, d), 5.57 (2H, s), 5.80 (1H, s), 7.52-7.61 (4H, m), 8.01-8.06 (1H, m), 8.29-8.33 (1H, m)
ステップ4. (4-{[(トリメチルシリル)メチル]カルバモチオイル}ナフタレン-1-イル)メチル アセテートの合成
Figure 2009209125
(4-{[(トリメチルシリル)メチル]カルバモイル}ナフタレン-1-イル)メチル アセテート(2.0g)とローソン試薬(2.4g)をトルエン(30ml)にけん濁させて、2時間加熱還流した。室温まで冷却した後、反応液を水及び飽和食塩水にて洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下、溶媒を留去して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにて精製し、(4-{[(トリメチルシリル)メチル]カルボチオニル}ナフタレン-1-イル)メチル アセテート(1.2g)を得た。
ステップ5. {4-[(メチルスルファニル){[(トリメチルシリル)メチル] イミノ}メチル]ナフタレン-1-イル}メチル アセテート(No.15−2)の合成
Figure 2009209125
ヨウ化メチル(0.60g)及び(4-{[(トリメチルシリル)メチル]カルバモチオイル}ナフタレン-1-イル)メチル アセテート(1.2g)のテトラハイドロフラン(10ml)の溶液中へ、氷冷下、カリウムtert-ブトキサイド(0.45g)をゆっくりと加えた。同温にて20分間攪拌した後、反応液をt-ブチルメチルエーテルを加えて希釈し、水及び飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下、溶媒を留去して、{4-[(メチルスルファニル){[(トリメチルシリル)メチル] イミノ}メチル]ナフタレン-1-イル}メチル アセテート(1.1g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.22 (9H, s), 2.14-2.15 (6H, m), 3.67 (2H, s), 5.59 (2H, s), 7.56-7.61 (4H, m), 7.82-7.83 (1H, m), 8.06-8.15 (1H, m)
ステップ6、 {4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ナフタレン-1-イル}メチル アセテートの合成
Figure 2009209125
アルゴン雰囲気下、{4-[(メチルスルファニル){[(トリメチルシリル)メチル] イミノ}メチル]ナフタレン-1-イル}メチル アセテート(1.0g)と1,2,3-トリクロロ-5-(3,3,3-トリフルオロプロ-1-ペン-2-イル)ベンゼン(0.77g)のテトラハイドロフラン(20ml)溶液を-5℃に冷却し、テトラブチルアンモニウムフルオライドのテトラハイドロフラン1モル溶液(0.27ml)をゆっくりと滴下した。反応液を室温にて20時間攪拌した。反応液をt-ブチルメチルエーテルを加えて希釈し、水及び飽和食塩水にて洗浄して、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下、溶媒を留去して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにて精製し、{4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ナフタレン-1-イル}メチル アセテート(0.66g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.13 (3H, s), 3.63 (1H, d), 3.85-3.91 (1H, m), 4.59 (1H, d), 5.04-5.10 (1H, m), 5.60 (2H, s), 7.59-7.64 (4H, m), 8.05-8.07 (1H, m), 8.91-8.94 (1H, m)
ステップ7、 {4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ナフタレン-1-イル}メタノールの合成
Figure 2009209125
{4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ナフタレン-1-イル}メチル アセテート(0.66g)をメタノール中(5ml)に溶解し、ナトリウムメトキシド(76mg)を室温で加えた。3時間攪拌した後に溶媒を減圧下除去し、水を加えた。酢酸エチルで抽出し、有機層は硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、減圧下溶媒を留去し、粗生成物として表記化合物(0.6g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.58 (1H, br s), 3.63 (1H, d), 3.89 (1H, d), 4.58 (1H, d), 5.07 (1H, d), 5.17 (2H, s), 7.44 (2H, s), 7.50-7.70 (4H, m), 8.06-8.09 (1H, m), 8.88-8.91 (1H, m).
ステップ8、 {4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ナフタレン-1-イル}メチルメタンスルホナートの合成
Figure 2009209125
{4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ナフタレン-1-イル}メタノール(0.6g)とトリエチルアミン(0.35ml)をTHF中(5ml)に溶解し、メタンスルホニルクロライド(0.15ml)を室温で加えた。1時間攪拌した後に水を加えた。混合物は酢酸エチルで抽出し、有機層は硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、減圧下溶媒を留去し、粗生成物として表記化合物(0.7g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.88 (3H, s), 3.64 (1H, d), 3.88 (1H, d), 4.60 (1H, d), 5.08 (1H, d), 5.74 (2H, s), 7.44 (2H, s), 7.62-7.72 (4H, m), 8.09-8.18 (1H, m), 8.86-8.93 (1H, m).
ステップ9、 {4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ナフタレン-1-イル}メタンアミン(No.11−18)の合成
Figure 2009209125
{4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ナフタレン-1-イル}メチルメタンスルホナート(0.7g)をTHF(20ml)とメタノール(20ml)の混合溶媒中に溶解し、濃アンモニア水(20ml)を室温で加えた。12時間攪拌した後に溶媒を減圧下除去し、水を加えた。酢酸エチルで抽出し、有機層は硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、減圧下溶媒を留去し、粗生成物として表記化合物(0.48g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.61 (2H, s), 3.64 (1H, d), 3.90 (1H, d), 4.39 (2H, s), 4.58 (1H, d), 5.07 (1H, d), 7.44 (2H, s), 7.52-7.69 (4H, m), 8.09-8.16 (1H, m), 9.00-8.94 (1H, m).
ステップ10、 N-({4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル] ナフタレン-1-イル}メチル)アセトアミドの合成
Figure 2009209125
{4-[3-(3,5-ジクロロフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-イル]ナフタレン-1-イル}メタンアミン(0.1g)をTHF中に溶解し、無水酢酸(0.024ml)を室温で加え、4時間攪拌した。溶媒を減圧下除去し、シリカゲルクロマトグラフィーで精製して表記化合物(63mg、58%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.04 (3H, s), 3.62 (1H, d), 3.87 (1H, d), 4.59 (1H, d), 4.93 (2H, d), 5.07 (1H, d), 5.70 (1H, br s), 7.53-7.41 (3H, m), 7.70-7.57 (3H, m), 8.15-8.01 (1H, m), 8.99-8.88 (1H, m)
上記合成例並びに前記製法(a)〜(g)及び(p)にしたがって得られる本発明化合物を第1表、第2表及び第11表に示す。併せて新規中間体を第3表から第10表及び第12表から第15表までに示す。また上記合成例により得られた化合物も合わせて示し、1H−NMRデータを第16表に示す。なお、第1表から第10表、第12表及び第13表においてA及びAはC−Hを示す。
表中の略号は次のとおり。
Me:メチル、Et:エチル、Pr:プロピル、Bu:ブチル、Ph:フェニル、py:ピリジル、n−Pr:ノルマルプロピル、iso−Pr:イソプロピル、tert−Bu:ターシャリーブチル、cyc−Pr:シクロプロピル
Figure 2009209125
Figure 2009209125
Figure 2009209125
Figure 2009209125
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Figure 2009209125
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Figure 2009209125
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Figure 2009209125
生物試験例1:ハスモンヨトウ幼虫に対する試験
供試薬液の調製
溶剤:ジメチルホルムアミド 3重量部
乳化剤:ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル 1重量部
適当な活性化合物の調合物を作るために、活性化合物1重量部を上記量の乳化剤を含有する上記量の溶剤と混合し、その混合物を水で所定濃度まで希釈した。
試験方法
サツマイモの葉を所定濃度の水希釈した供試薬液に浸漬し、薬液の風乾後、直径9cmのシャーレに入れ、ハスモンヨトウ3令幼虫を10頭放ち、25℃の定温室に置き、2日及び4日後にサツマイモの葉を追加し、7日後に死虫数を調べ殺虫率を算出した。
本試験では1区2シャーレの結果を平均した。
試験結果
上記生物試験例1において、代表例として、前記化合物No.1−21、1−39、1−72、1−76、1−78、1−94、2−13、2−19、2−153、2−154、2−156、2−157、2−158、11−5、11−6、11−7、11−8の化合物が有効成分濃度100ppmで殺虫率100%の防除効果を現した。
生物試験例2:ナミハダニに対する試験(散布試験)
試験方法
直径6cmのポットに栽培した本葉2枚展開期のインゲンの葉に、ナミハダニの成虫を50〜100頭接種し、1日後に上記で調製した活性化合物の所定濃度の水希釈液を、スプレーガンを用いて充分量散布した。散布後温室内に置いて7日後に殺ダニ率を算出した。
試験結果
代表例として、前記化合物No.1−21、1−72、1−76、1−78、1−94、2−154、2−156、2−157、2−158、11−5、11−6、11−7、11−8の化合物が有効成分濃度100ppmで殺ダニ率100%の防除効果を現し、1−39の化合物が有効成分濃度100ppmで殺ダニ率98%以上の防除効果を現した。
生物試験例3:ウリハムシに対する試験(散布試験)
試験方法
キュウリ葉を上記で調製した活性化合物の所定濃度の水希釈液に浸漬し、薬液の風乾後、滅菌消毒した黒土土壌を入れたプラスチックカップに入れ、ウリハムシ2令幼虫を5頭放虫した。7日後に死虫数を調べ、殺虫率を算出した。
試験結果
代表例として、前記化合物No.1−21、1−39、1−72、1−76、1−78、1−94、2−19、2−153、2−154、2−156、2−157、2−158、11−5、11−6、11−7、11−8の化合物が、有効成分濃度100ppmで殺虫率100%の防除効果を現した。
生物試験例4:有機リン剤、及びカーバメート剤抵抗性モモアカアブラムシに対する試験
試験方法
直径6cmのポットに栽培した本葉2枚展開のナスの葉に飼育した有機リン剤、及びカーバメート剤抵抗性モモアカアブラムシを1苗当り約30〜50頭接種し、接種1日後に、上記で調製した活性化合物の所定濃度の水希釈液をスプレーガンを用いて、充分量散布した。散布後28℃の温室に放置し、散布7日後に殺虫率を算出した。尚、試験は2回反復で行った。
試験結果
代表例として、前記化合物No.1−21、1−72、1−76、1−78、1−94、2−156、2−157、2−158、11−5、11−6、11−7、11−8の化合物が、有効成分濃度500ppmで殺虫率100%の防除効果を現し、1−39の化合物が、有効成分濃度500ppmで殺虫率98%の防除効果を現した。
生物試験例5:ネコノミ(Ctenocephalides felis)に対する試験
供試薬液の調製
溶剤:ジメチルスルホキシド
適当な活性化合物の調合物を作るために、活性化合物10mgを上記溶剤0.5mlに溶解し、その混合物を家畜の血液で所定濃度まで希釈する。
試験方法
約10から15匹の成虫ネコノミをノミ用専用容器内に準備する。上記で調製された化合物を含む血液溶液を入れた専用の容器をパラフィルで覆い、逆にしてこれをノミ用容器の上に設置する。これにより、ネコノミは容器内の血液を吸汁することができる。血液の溶液を37度に保温し、ノミの容器は室温とする。一定時間経過した後、ネコノミの致死率の割合を測定する。その際、100%は、すべてのネコノミが死んだことを意味して、0%はすべて生存していることを意味する。
試験結果
上記生物試験において、1−21の化合物が、有効成分濃度100ppmで90%以上の殺虫活性を示し、1−39の化合物が、有効成分濃度100ppmで100%の殺虫活性を示した。
生物試験例6:オウシマダニ(Boophilus microplus)に対する試験
供試薬液の調製
溶剤:ジメチルスルホキシド
適当な活性化合物の調合物を作るために、活性化合物10mgを上記溶剤0.5mlに溶解し、その混合物を水で所定濃度まで希釈する。
試験方法
5匹の満腹状態の雌成虫オウシマダニの腹部へ、上記で調製された化合物溶液を注射する。オウシマダニをレプリカ皿に移し、一定期間、飼育器の中で飼育する。
一定時間経過した後、オウシマダニの致死率の割合を測定する。その際、100%は、すべてのオウシマダニが死んだことを意味して、0%はすべて生存していることを意味する。
試験結果
上記生物試験において、1−21、1−39の化合物が、有効成分濃度20μg/animalで100%の殺虫活性を示した。
生物試験例7:ヒツジキンバエ(Lucillia cuprina)に対する試験
供試薬液の調製
溶剤:ジメチルスルホキシド
適当な活性化合物の調合物を作るために、活性化合物10mgを上記溶剤0.5mlに溶解し、その混合物を水で所定濃度まで希釈する。
試験方法
1立方センチメートルのミンチされた馬肉と上記で調製された化合物水溶液0.5mlの入っている試験管へ、約20から30匹のヒツジキンバエの幼虫を入れる。
一定時間経過した後、ヒツジキンバエの致死率の割合を測定する。その際、100%は、すべてのヒツジキンバエが死んだことを意味して、0%はすべて生存していることを意味する。
試験結果
上記生物試験において、1−21、1−39の化合物が、有効成分濃度100ppmで100%の殺虫活性を示した。
生物試験例8:イエバエ(Musca domestica)に対する試験
供試薬液の調製
溶剤:ジメチルスルホキシド
適当な活性化合物の調合物を作るために、活性化合物10mgを上記溶剤0.5mlに溶解し、その混合物を水で所定濃度まで希釈する。
試験方法
試験の準備段階として、一定の大きさのスポンジに砂糖と上記で調製された化合物水溶液の混合物を染み込ませて、試験容器中に置く。10匹のイエバエの成虫を容器へ入れて、ミシン目の入った蓋をする。
一定時間経過した後、イエバエの致死率の割合を測定する。その際、100%は、すべてのイエバエが死んだことを意味して、0%はすべて生存していることを意味する。
試験結果
上記生物試験において、1−21、1−39の化合物が、有効成分濃度100ppmで100%の殺虫活性を示した。
製剤例1(粒剤)
本発明化合物(No.1−39)10部、ベントナイト(モンモリロナイト)30部、タルク(滑石)58部及びリグニンスルホン酸塩2部の混合物に、水25部を加え、良く捏化し、押し出し式造粒機により10〜40メッシュの粒状とし、40〜50℃で乾燥して粒剤とする。
製剤例2(粒剤)
0.2〜2mmの範囲内の粒径分布を有する粘土鉱物粒95部を回転混合機に入れ、回転下、液体希釈剤とともに本発明化合物(No.1−39)5部を噴霧し均等にしめらせた後、40〜50℃で乾燥して粒剤とする。
製剤例3(乳剤)
本発明化合物(No.1−39)30部、キシレン55部、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル8部及びアルキルベンゼンスルホン酸カルシウム7部を混合撹拌して乳剤とする。
製剤例4(水和剤)
本発明化合物(No.1−39)15部、ホワイトカーボン(含水無晶形酸化ケイ素微粉末)と粉末クレーとの混合物(1:5)80部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム2部及びアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物3部を粉砕混合し、水和剤とする。
製剤例5(水和顆粒)
本発明化合物(No.1−39)20部、リグニンスルホン酸ナトリウム塩30部及びベントナイト15部、焼成ケイソウ土粉末35部を充分に混合し、水を加え、0.3mmのスクリーンで押し出し乾燥して、水和顆粒とする。
本発明の新規なアリールピロリン誘導体は前記の実施例に示したとおり、殺虫剤として優れた殺虫作用を有する。

Claims (9)

  1. 式(I)
    Figure 2009209125
    (式中、Gは、置換されてもよい飽和若しくは不飽和の5員又は置換されてもよい飽和若しくは不飽和の6員の複素環式基を示し、
    又は
    Figure 2009209125
    を示し、
    及びRは、それぞれ独立して水素、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいハロアルキル、置換されてもよいシクロハロアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいハロアルケニル、置換されてもよいハロアルキニル、シアノ、アルコキシカルボニル又はアルコキシチオカルボニルを示し、
    とRは、一緒になってアルキレンを形成してもよく、
    は、水素、アミノ、ヒドロキシ、置換されてもよいアルコキシ、置換されてもよいアミノカルボニルアルキル、置換されてもよいイミノアルキル、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいハロアルキル、シアノ、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいアルキルカルボニル、−CH−R又は
    Figure 2009209125
    を示し、
    は、水素、シアノ、カルボニル、チオカルボニル、置換されてもよいアルキルカルボニル、置換されてもよいアルキルチオカルボニル、置換されてもよいハロアルキルカルボニル、置換されてもよいハロアルキルチオカルボニル、置換されてもよいアルキルアミノカルボニル、置換されてもよいアルキルアミノチオカルボニル、置換されてもよいジアルキルアミノカルボニル、置換されてもよいジアルキルアミノチオカルボニル、置換されてもよいアルコキシアミノカルボニル、置換されてもよいアルコキシアミノチオカルボニル、置換されてもよいアルコキシカルボニル、置換されてもよいアルコキシチオカルボニル、置換されてもよいチオアルコキシカルボニル、置換されてもよいチオアルコキシチオカルボニル、置換されてもよいアルキルスルホニル、置換されてもよいハロアルキルスルホニル、又は
    Figure 2009209125
    を示し、
    とRは、それらが結合する窒素原子と一緒になって、置換されてもよい3乃至6員の複素環を形成してもよく、該環は、ケト、チオケト又はニトロイミノ基で置換されていてもよく、
    は、置換されてもよいフェニル又は置換されてもよい飽和若しくは不飽和の複素環を示し、
    Rは、置換されてもよいアルキル又は置換されてもよいハロアルキルを示し、
    ,A,A及びAは、それぞれ独立してC−Y又は窒素を示し、
    及びAは、一緒になって炭素数6の芳香環を形成してもよく、
    ,B及びBは、それぞれ独立してC−X又は窒素を示し、
    Xは、それぞれ独立して水素、ハロゲン、置換されてもよいハロアルキル、ニトロ、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルコキシル、シアノ、置換されてもよいハロアルコキシル、置換されてもよいアルキルスルフェニル、置換されてもよいアルキルスルフィニル、置換されてもよいアルキルスルホニル、置換されてもよいハロアルキルスルフェニル、置換されてもよいハロアルキルスルフィニル、置換されてもよいハロアルキルスルホニル、水酸基、チオール、アミノ、置換されてもよいアシルアミノ、置換されてもよいアルコキシカルボニルアミノ、置換されてもよいハロアルコキシカルボニルアミノ、置換されてもよいアルコキシイミノ、置換されてもよいハロアルコキシイミノ、置換されてもよいアルキルスルホニルアミノ又は五フッ化硫黄を示し、
    Yは、それぞれ独立して水素、ハロゲン、置換されてもよいハロアルキル、ニトロ、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいシクロハロアルキル、置換されてもよいアルコキシル、シアノ、置換されてもよいハロアルコキシル、置換されてもよいアルキルスルフェニル、置換されてもよいアルキルスルフィニル、置換されてもよいアルキルスルホニル、置換されてもよいハロアルキルスルフェニル、置換されてもよいハロアルキルスルフィニル、置換されてもよいハロアルキルスルホニル、置換されてもよいアルキルスルホニルオキシ、置換されてもよいハロアルキルスルホニルオキシ、置換されてもよいアルキルアミノスルホニル、置換されてもよいハロアルキルアミノスルホニル、置換されてもよいジアルキルアミノスルホニル、置換されてもよいジ(ハロアルキル)アミノスルホニル、ヒドロキシル、チオール、アミノ、置換されてもよいアルキルアミノ、置換されてもよいジアルキルアミノ、置換されてもよいアシルアミノ、置換されてもよいアルコキシカルボニルアミノ、置換されてもよいハロアルコキシカルボニルアミノ、置換されてもよいアルキルスルホニルアミノ、置換されてもよいハロアルキルスルホニルアミノ、置換されてもよいトリアルキルシリル、置換されてもよいアルコキシイミノ、置換されてもよいハロアルコキシイミノ、置換されてもよいアルコキシ−イミノ−置換されてもよいアルキル、置換されてもよいハロアルコキシ−イミノ−置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルキルスルフィニルイミノ、置換されてもよいアルキルスルフィニル−イミノ−置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルキルスルフィニル−イミノ−置換されてもよいアルキルカルボニル、置換されてもよいアルキルスルホキシイミノ、置換されてもよいアルキルスルホキシ−イミノ−置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルコキシカルボニル、置換されてもよいアルキルカルボニル、アミノカルボニル、置換されてもよいアルキルアミノカルボニル、アミノチオカルボニル、置換されてもよいアルキルアミノチオカルボニル、置換されてもよいジアルキルアミノカルボニル又は置換されてもよいジアルキルアミノチオカルボニルを示し、
    そして、lは、1乃至3を示す)
    で表されるアリールピロリン類。
  2. Gが、下記G1〜G9の複素環式基を示し、
    Figure 2009209125
    又は
    Figure 2009209125
    を示し、
    及びRが、それぞれ独立して水素、置換されてもよいC1−12アルキル、置換されてもよいC3−8シクロアルキル、置換されてもよいC1−12ハロアルキル、置換されてもよいC3−8シクロハロアルキル、置換されてもよいC2−12アルケニル、置換されてもよいC2−12アルキニル、置換されてもよいC2−12ハロアルケニル、置換されてもよいC2−12ハロアルキニル、シアノ、C1−12アルコキシ−カルボニル又はC1−12アルコキシ−チオカルボニルを示し、
    とRが、一緒になってC3−6アルキレンを形成してもよく、
    が、水素、アミノ、ヒドロキシ、置換されてもよいC1−12アルコキシ、置換されてもよいアミノ−カルボニル−C1−12アルキル、置換されてもよいイミノ−C1−12アルキル、置換されてもよいC1−12アルキル、置換されてもよいC3−8シクロアルキル、置換されてもよいC1−12ハロアルキル、シアノ、置換されてもよいC2−12アルケニル、置換されてもよいC2−12アルキニル、置換されてもよいC1−12アルキル−カルボニル、−CH−R又は
    Figure 2009209125
    を示し、
    が、水素、シアノ、カルボニル、チオカルボニル、置換されてもよいC1−12アルキル−カルボニル、置換されてもよいC1−12アルキル−チオカルボニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキル−カルボニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキル−チオカルボニル、置換されてもよいC1−12アルキルアミノ−カルボニル、置換されてもよいC1−12アルキルアミノ−チオカルボニル、置換されてもよいC2−24(総炭素数)ジアルキルアミノ−カルボニル、置換されてもよいC2−24(総炭素数)ジアルキルアミノ−チオカルボニル、置換されてもよいC1−12アルコキシアミノ−カルボニル、置換されてもよいC1−12アルコキシアミノ−チオカルボニル、置換されてもよいC1−12アルコキシ−カルボニル、置換されてもよいC1−12アルコキシ−チオカルボニル、置換されてもよいC1−12チオアルコキシ−カルボニル、置換されてもよいC1−12チオアルコキシ−チオカルボニル、置換されてもよいC1−12アルキルスルホニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルホニル、又は
    Figure 2009209125
    を示し、
    とRが、それらが結合する窒素原子と一緒になって、置換されてもよい3乃至6員の複素環を形成してもよく、該環は、ケト、チオケト又はニトロイミノ基で置換されていてもよく、
    が、置換されてもよいフェニル又は置換されてもよい飽和若しくは不飽和の複素環を示し、
    Zが、同一でも異なってもよいハロゲン、置換されてもよいC1−12ハロアルキル、ニトロ、置換されてもよいC1−12アルコキシル、シアノ、置換されてもよいC1−12ハロアルコキシル、置換されてもよいC1−12アルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−12アルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−12アルキルスルホニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルホニル、ヒドロキシル又はチオールを示し、
    Kが、0乃至4を示し、
    Rが、置換されてもよいC1−12アルキル又は置換されてもよいC1−12ハロアルキルを示し、
    ,A,A及びAが、それぞれ独立してC−Y又は窒素を示し、
    及びAが、一緒になって炭素数6の芳香環を形成してもよく、
    ,B及びBが、それぞれ独立してC−X又は窒素を示し、
    Xが、それぞれ独立して水素、ハロゲン、置換されてもよいC1−12ハロアルキル、ニトロ、置換されてもよいC1−12アルキル、置換されてもよいC1−12アルコキシル、シアノ、置換されてもよいC1−12ハロアルコキシル、置換されてもよいC1−12アルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−12アルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−12アルキルスルホニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルホニル、ヒドロキシル、チオール、アミノ、置換されてもよいC1−12アシルアミノ、置換されてもよいC1−12アルコキシ−カルボニルアミノ、置換されてもよいC1−12ハロアルコキシ−カルボニルアミノ、置換されてもよいC1−12アルコキシ−イミノ、置換されてもよいC1−12ハロアルコキシ−イミノ、置換されてもよいC1−12アルキルスルホニルアミノ又は五フッ化硫黄を示し、
    Yが、それぞれ独立して水素、ハロゲン、置換されてもよいC1−12ハロアルキル、ニトロ、置換されてもよいC1−12アルキル、置換されてもよいC3−8シクロアルキル、置換されてもよいC3−8シクロハロアルキル、置換されてもよいC1−12アルコキシル、シアノ、置換されてもよいC1−12ハロアルコキシル、置換されてもよいC1−12アルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−12アルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−12アルキルスルホニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルホニル、置換されてもよいC1−12アルキルスルホニルオキシ、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルホニルオキシ、置換されてもよいC1−12アルキルアミノスルホニル、置換されてもよいC1−12ハロアルキルアミノスルホニル、置換されてもよいC2−24(総炭素数)ジアルキルアミノスルホニル、置換されてもよいC2−24(総炭素数)ジ(ハロアルキル)アミノスルホニル、ヒドロキシル、チオール、アミノ、置換されてもよいC1−12アルキルアミノ基、置換されてもよいC2−24(総炭素数)ジアルキルアミノ、置換されてもよいC1−12アシルアミノ、置換されてもよいC1−12アルコキシ−カルボニルアミノ、置換されてもよいC1−12ハロアルコキシ−カルボニルアミノ、置換されてもよいC1−12アルキルスルホニルアミノ、置換されてもよいC1−12ハロアルキルスルホニルアミノ、置換されてもよいC1−12トリアルキルシリル、置換されてもよいC1−12アルコキシイミノ、置換されてもよいC1−12ハロアルコキシイミノ、置換されてもよいC1−12アルコキシ−イミノ−置換されてもよいC1−12アルキル、置換されてもよいC1−12ハロアルコキシ−イミノ−置換されてもよいC1−12アルキル、置換されてもよいC1−4アルキルスルフィニルイミノ、置換されてもよいC1−4アルキルスルフィニル−イミノ−置換されてもよいC1−12アルキル、置換されてもよいC1−4アルキルスルフィニル−イミノ−置換されてもよいC1−5アルキル−カルボニル、置換されてもよいC1−4アルキル−スルホキシイミノ、置換されてもよいC1−4アルキルスルホキシ−イミノ−置換されてもよいC1−4アルキル、置換されてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル、置換されてもよいC1−6アルキル−カルボニル、アミノカルボニル、置換されてもよいC1−6アルキルアミノカルボニル、アミノチオカルボニル、置換されてもよいC1−6アルキルアミノ−チオカルボニル、置換されてもよいC2−12(総炭素数)ジアルキル−アミノカルボニル基又は置換されてもよいC2−12(総炭素数)ジアルキル−アミノチオカルボニルを示し、
    そして、lが、1乃至3を示す、
    請求項1に記載の化合物。
  3. Gが、下記G1〜G9の複素環式基を示し、
    Figure 2009209125
    又は
    Figure 2009209125
    を示し、
    及びRが、それぞれ独立して水素、置換されてもよいC1−6アルキル、置換されてもよいC3−6シクロアルキル、置換されてもよいC1−6ハロアルキル、置換されてもよいC3−6シクロハロアルキル、置換されてもよいC2−6アルケニル、置換されてもよいC2−6アルキニル、置換されてもよいC2−6ハロアルケニル、置換されてもよいC2−6ハロアルキニル、シアノ、C1−6アルコキシ−カルボニル又はC1−6アルコキシ−チオカルボニルを示し、
    とRが、一緒になってC3−6アルキレンを形成してもよく、
    が、水素、アミノ、ヒドロキシ、置換されてもよいC1−6アルコキシ、置換されてもよいアミノカルボニル−C1−6アルキル、置換されてもよいイミノ−C1−6アルキル、置換されてもよいC1−6アルキル、置換されてもよいC3−6シクロアルキル、置換されてもよいC1−6ハロアルキル、シアノ、置換されてもよいC2−6アルケニル、置換されてもよいC2−6アルキニル、置換されてもよいC1−6アルキル−カルボニル、−CH−R又は
    Figure 2009209125
    を示し、
    が、水素、シアノ、カルボニル、チオカルボニル、置換されてもよいC1−6アルキル−カルボニル、置換されてもよいC1−6アルキル−チオカルボニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキル−カルボニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキル−チオカルボニル、置換されてもよいC1−6アルキルアミノ−カルボニル、置換されてもよいC1−6アルキルアミノ−チオカルボニル、置換されてもよいC2−12(総炭素数)ジアルキル−アミノカルボニル、置換されてもよいC2−12(総炭素数)ジアルキル−アミノチオカルボニル、置換されてもよいC1−6アルコキシ−アミノカルボニル、置換されてもよいC1−6アルコキシ−アミノチオカルボニル、置換されてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル、置換されてもよいC1−6アルコキシ−チオカルボニル、置換されてもよいC1−6チオアルコキシ−カルボニル、置換されてもよいC1−6チオアルコキシ−チオカルボニル、置換されてもよいC1−6アルキルスルホニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルホニル、又は
    Figure 2009209125
    を示し、
    とRが、それらが結合する窒素原子と一緒になって、置換されてもよい3乃至6員の複素環を形成してもよく、該環は、ケト、チオケト又はニトロイミノ基で置換されていてもよく、
    が、置換されてもよいフェニル又は置換されてもよい飽和若しくは不飽和の複素環を示し、
    Zが、同一でも異なってもよいハロゲン、置換されてもよいC1−6ハロアルキル、ニトロ、置換されてもよいC1−6アルコキシル、シアノ、置換されてもよいC1−6ハロアルコキシル、置換されてもよいC1−6アルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−6アルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−6アルキルスルホニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルホニル、ヒドロキシル又はチオールを示し、
    kが、0乃至4を示し、
    Rが、置換されてもよいC1−6アルキル又は置換されてもよいC1−6ハロアルキルを示し、
    ,A,A及びAが、それぞれ独立してC−Y又は窒素を示し、
    及びAが、一緒になって炭素数6の芳香環を形成してもよく、
    ,B及びBが、それぞれ独立してC−X又は窒素を示し、
    Xが、それぞれ独立して水素、ハロゲン、置換されてもよいC1−6ハロアルキル、ニトロ、置換されてもよいC1−6アルキル、置換されてもよいC1−6アルコキシル、シアノ、置換されてもよいC1−6ハロアルコキシル、置換されてもよいC1−6アルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−6アルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−6アルキルスルホニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルホニル、ヒドロキシル、チオール、アミノ、置換されてもよいC1−6アシルアミノ、置換されてもよいC1−6アルコキシ−カルボニルアミノ、置換されてもよいC1−6ハロアルコキシ−カルボニルアミノ、置換されてもよいC1−6アルコキシ−イミノ、置換されてもよいC1−6ハロアルコキシ−イミノ、置換されてもよいC1−6アルキルスルホニルアミノ又は五フッ化硫黄を示し、
    Yが、それぞれ独立して水素、ハロゲン、置換されてもよいC1−6ハロアルキル、ニトロ、置換されてもよいC1−6アルキル、置換されてもよいC3−6シクロアルキル、置換されてもよいC3−6シクロハロアルキル、置換されてもよいC1−6アルコキシル、シアノ、置換されてもよいC1−6ハロアルコキシル、置換されてもよいC1−6アルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−6アルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−6アルキルスルホニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルフェニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルフィニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルホニル、置換されてもよいC1−6アルキルスルホニルオキシ、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルホニルオキシ、置換されてもよいC1−6アルキルアミノスルホニル、置換されてもよいC1−6ハロアルキルアミノスルホニル、置換されてもよいC2−12(総炭素数)ジアルキルアミノスルホニル基、置換されてもよいC2−12(総炭素数)ジ(ハロアルキル)アミノスルホニル、ヒドロキシル、チオール、アミノ、置換されてもよいC1−6アルキルアミノ、置換されてもよいC2−12(総炭素数)ジアルキルアミノ、置換されてもよいC1−6アシルアミノ、置換されてもよいC1−6アルコキシ−カルボニルアミノ、置換されてもよいC1−6ハロアルコキシ−カルボニルアミノ、置換されてもよいC1−6アルキルスルホニルアミノ、置換されてもよいC1−6ハロアルキルスルホニルアミノ、置換されてもよいC1−6トリアルキルシリル、置換されてもよいC1−6アルコキシイミノ、置換されてもよいC1−6ハロアルコキシイミノ、置換されてもよいC1−6アルコキシ−イミノ−置換されてもよいC1−6アルキル、置換されてもよいC1−6ハロアルコキシ−イミノ−置換されてもよいC1−6アルキル、置換されてもよいC1−4アルキルスルフィニルイミノ、置換されてもよいC1−4アルキルスルフィニル−イミノ−置換されてもよいC1−6アルキル、置換されてもよいC1−4アルキルスルフィニル−イミノ−置換されてもよいC1−5アルキル−カルボニル、置換されてもよいC1−4アルキル−スルホキシイミノ、置換されてもよいC1−4アルキルスルホキシ−イミノ−置換されてもよいC1−4アルキル、置換されてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル、置換されてもよいC1−6アルキル−カルボニル、アミノカルボニル、置換されてもよいC1−6アルキルアミノカルボニル、アミノチオカルボニル、置換されてもよいC1−6アルキルアミノ−チオカルボニル、置換されてもよいC2−12(総炭素数)ジアルキル−アミノカルボニル又は置換されてもよいC2−12(総炭素数)ジアルキル−アミノチオカルボニルを示し、
    そして、lが、1乃至3を示す、
    請求項1に記載の化合物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の化合物を有効成分として含有する殺虫剤。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の化合物を有効成分として含有する動物寄生虫防除剤。
  6. 式:
    Figure 2009209125
    式中、A〜A、B〜B、X、R及びGは請求項1に記載と同義である、で表される化合物。
  7. 式:
    Figure 2009209125
    式中、Tは−N−CH=Oまたは−N≡Cを示し、A〜A及びGは請求項1に記載と同義である、で表される化合物。
  8. 式:
    Figure 2009209125
    式中、TはR又はRを示し、A〜A、R、R、R、R及びlは請求項1に記載と同義である、で表される化合物。
  9. 式:
    Figure 2009209125
    式中、Tはハロゲン、G又は
    Figure 2009209125
    を示し、
    1’、R2’及びR3’は、それぞれ独立して置換されてもよいアルキル又は置換されてもよいフェニルを示し、R4’は置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル又は置換されてもよいベンジルを示し、R5’は水素、置換されてもよいアルキル又は置換されてもよいフェニルを示し、R1、R、A1〜A4、G及びlは請求項1に記載と同義である、で表される化合物。
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