JP2009208683A - 前輪用サスペンション装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車体側部材とアーム部材とを連結する可変剛性連結部材14を備え、前輪を回転自在に支持する車輪支持部材と車体とを連結するアーム部材を介して、前輪を車体に懸架する前輪用サスペンション装置であって、可変剛性連結部材14が備える弾性体32の内部に液室40を形成し、前輪の車両前後方向への固有振動及び車速に応じて、液室40内に封入した磁性流体62へ磁場を印加することにより、前輪の車両前後方向への固有振動と後輪の車両前後方向への固有振動が逆位相となるように、可変剛性連結部材14による前輪の支持剛性を制御する。
【選択図】図3
Description
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、走行時の車速に応じて、前輪が受ける入力と後輪が受ける入力に位相差を生じさせることが可能な前輪用サスペンション装置を提供することを課題とする。
前記前輪の車両前後方向への固有振動及び車速に応じて、前記前輪の車両前後方向への固有振動と、前記前輪の車両前後方向後方に配置した後輪の車両前後方向への固有振動とに位相差が生じるように、前記車輪支持部材または前記車体と前記アーム部材とを連結する連結部材の支持剛性を制御する。
(第一実施形態)
(構成)
図1は、本実施形態の前輪用サスペンション装置1を備えた車両Cを示す側面図である。また、図2は、図1のII線矢視図であり、前輪用サスペンション装置1及びその周辺の断面図である。なお、図2中では、説明のために、前輪用サスペンション装置1及びその周辺以外の記載を省略している。
図1中に示すように、車両Cは、車両前後方向に配列した前輪2及び後輪4を有する車両である。なお、図1中には、前輪2と後輪4とのホイールベースを、符号Lを付して記載している。
また、車両Cは、前輪用サスペンション装置1を備えている。なお、本実施形態では、左前輪に用いる前輪用サスペンション装置1について説明する。また、右前輪に用いる前輪用サスペンション装置1についても、同様の構成とする。
前輪速センサ6は、前輪2の回転速度を検出し、この検出した回転速度を含む車速信号FSを、後述する固有振動記憶部8に出力する。なお、車速信号FSとしては、上述した回転速度の他に、例えば、前輪2の回転角や回転数等を用いてもよい。
図1及び図2中に示すように、前輪用サスペンション装置1は、アーム式サスペンションであり、前輪2と車体との間に配置してある。
アーム部材10は、上面視で略L字状の部材である。アーム部材10の一方の辺は、車幅方向に延在しており、アーム部材10の他方の辺は、一方の辺の車幅方向内方の端部から車両前後方向後方へ延在している。また、アーム部材10は、三箇所の連結部を備えており、車輪支持部材18(アクスル)と、車体の一部を構成する車体側部材20とを連結する。なお、本実施形態では、車体側部材20を、サスペンションメンバとした場合について説明する。
車輪支持部材18は、円板状に形成してあり、前輪2を回転自在に支持する。
また、車輪支持部材18は、アーム部材10とは別に、公知のタイロッド22を介して、ステアリングギアボックス24に連結している。すなわち、前輪2は、車両Cの操舵輪を形成する。
以上により、前輪用サスペンション装置1は、アーム部材10、定剛性連結部材12、可変剛性連結部材14及び車輪支持部材18を介して、前輪2を車体に支持している。
可変剛性連結部材14の構成は、定剛性連結部材12a,12bの構成と異なる。
図3は、図2のIII―III線断面図であり、可変剛性連結部材14の構成を示す断面図である。なお、図3中では、説明のために、可変剛性連結部材14及び後述する貫通軸26以外の図示を省略している。
図3中に示すように、可変剛性連結部材14は、外筒28と、内筒30と、弾性体32とを備えている。
外筒28は、円筒状に形成してあり、その外周面に、アーム部材10を介して車輪支持部材18を連結している。外筒28の内周面には、厚入等の手段により、弾性体32を結合している。
内筒30は、外筒28と同様、円筒状に形成してあり、その内周面に、車体側部材20の一部を構成する貫通軸26を連結している。内筒30の外周面には、厚入等の手段により、弾性体32を結合している。
液室40は、互いに独立して形成した三つの液室40から形成してある。
三つの液室40は、車幅方向に配列してある。なお、図3中及び以下の説明では、三つの液室40を、内筒30に近い順から遠い順に、第一液室41、第二液室42、第三液室43と記載する。
第一液室41、第二液室42及び第三液室43は、それぞれ、車幅方向と直交する方向(本実施形態では上下方向)に延在している。
第一液室41の形状は、後述するように、第一液室41内に封入した磁性流体62の硬化時における弾性体32の剛性増加分が、第二液室42内に封入した磁性流体62の硬化時における弾性体32の剛性増加分よりも小さくなるように形成してある。
以上により、第一液室41、第二液室42及び第三液室43の形状は、それぞれの内部に封入した磁性流体62の硬化時における弾性体32の剛性増加分が、第一液室41、第二液室42、第三液室43の順に大きくなるように形成してある。なお、本実施形態では、内部に封入した磁性流体62の硬化時における弾性体32の剛性増加分が、第一液室41、第二液室42、第三液室43の順に大きくなるように形成した場合について説明するが、これに限定するものではない。すなわち、例えば、内部に封入した磁性流体62の硬化時における弾性体32の剛性増加分が、第一液室41、第二液室42及び第三液室43において、全て同一であってもよい。
磁性流体62は、例えば、水等の液体を媒体とし、この媒体に、磁性微粒子と界面活性剤とを混合して形成してある。また、磁性流体62は、磁場を印加することにより、その硬度が変化する物性を有する。本実施形態では、磁性流体62の物性を、磁場の強さに因らず、磁場を印加すれば硬化する物性とする。
各印加経路50の両端部間には、それぞれ、印加部70を配置してある。すなわち、印加部70は、三つの印加部70から形成してある。なお、図3中及び以下の説明では、三つの印加部70を、それぞれ、第一印加経路51に配置した第一印加部71、第二印加経路52に配置した第二印加部72、第三印加経路53に配置した第三印加部73と記載する。
したがって、各印加部70に電流を流すことにより、各液室40内の磁性流体62へ磁場を印加して、弾性体32の剛性を増加することが可能となる。これにより、可変剛性連結部材14による前輪2の支持剛性を変化させることが可能となる。
空隙部60aは、第一印加部71及び第三印加部73と内筒30との間に配置してあり、空隙部60bは、第二印加部72と内筒30との間に配置してある。
なお、本実施形態では、弾性体32の内部に空隙部60を形成したが、これに限定するものではなく、弾性体32の内部に空隙部60を形成しなくともよい。
図4は、支持剛性制御手段16の構成を示すブロック図である。
図4中に示すように、支持剛性制御手段16は、固有振動記憶部8と、剛性記憶部34と、印加状態制御手段36と、電流印加部38とを備えている。
固有振動記憶部8は、車速と前輪2の車両前後方向への固有振動値との関係を示す固有振動マップを記憶している。
また、固有振動記憶部8は、前輪速センサ6から車速信号FSの入力を受けると、この車速信号FSに基づき、車速を算出する。ここで、車速信号FSに基づき車速を算出する方法としては、車速信号FSが含む前輪2の回転速度と前輪2の外径とに基づき、車速を算出する方法を用いる。そして、算出した車速と固有振動マップに基づき、前輪2の車両前後方向への固有振動値を印加状態制御手段36に出力する。
図5中に示すように、固有振動マップは、横軸が車速(図中では「車速[km/h]」と記載する)を示し、縦軸が前輪2の車両前後方向への固有振動値(図中では「FR SUSP前後固有値[Hz]」と記載する)を示している。
図5中に示す複数の破線は、前輪2が車両前後方向へ変位する際の周期を示す線であり、図の右側から左側へ向かうにつれて、「(N+0.5)周期」(N=0,1,2,3…)を示している。なお、図中では、各破線の終端に、それぞれ、「(N+0.5)T」と記載している(0.5T〜5.5Tの範囲を記載)。
また、図5中に示す実線は、前輪2が車両前後方向へ変位する際の周期が「(N+0.5)周期」(N=0,1,2,3…)である場合に、前輪2の車両前後方向への固有振動と、後輪4の車両前後方向への固有振動に位相差が生じる条件を示す線である。
車速をV、前輪2の車両前後方向への固有振動値をF、前輪2と後輪4とのホイールベースをL(図1中に記載)と規定すると、以下の式(1)を満足することにより、上記の条件を成立させることが可能となる。
F=(N+1/2)V/L (N=0,1,2,3…) …(1)
図6は、前輪2の車両前後方向への固有振動の位相と、後輪4の車両前後方向への固有振動の位相との関係を示す図である。なお、図6中には、前輪2の車両前後方向への固有振動の位相(図中に示す「Fr」)を上段に示し、後輪4の車両前後方向への固有振動の位相(図中に示す「Rr」)を上段に示している。
なお、本実施形態では、上述したように、固有振動マップを、複数の線を用いて、0.5周期毎に、車速と前輪2の車両前後方向への固有振動値との関係を示す図としたが、これに限定するものではない。すなわち、固有振動マップを、一本の線を用いて、車速と前輪2の車両前後方向への固有振動値との関係を示す図としてもよい。
剛性記憶部34は、三つの液室40内に封入した磁性流体62へ個別に磁場を印加した場合の、可変剛性連結部材14による前輪2の支持剛性と、定剛性連結部材12a,12bによる前輪2の支持剛性とを記憶している。
印加状態制御手段36は、固有振動記憶部8が記憶している固有振動マップと、剛性記憶部34が記憶している、可変剛性連結部材14の支持剛性及び定剛性連結部材12a,12bの支持剛性とに基づき、各印加部70へ流す電流を演算する。そして、この演算した電流を含む制御信号を、電流印加部38へ出力する。
図7は、印加状態制御手段36が行う演算を示す図である。
印加状態制御手段36は、まず、前輪2の車両前後方向への固有振動の位相と、後輪4の車両前後方向への固有振動の位相が逆位相となる、前輪2の車両前後方向への固有振動値を算出する。この固有振動値は、図7(a)に示す車速と前輪2の車両前後方向への固有振動値(図中では「固有値」と記載する)を示すマップに基づいて算出する。
上記可変剛性連結部材14の支持剛性は、以下の式(2)を満足することにより算出する。
K1=(2πF)2m−K2 …(2)
上記制御信号を算出する際には、剛性記憶部34が記憶している、三つの液室40内に封入した磁性流体62へ個別に磁場を印加した場合の、可変剛性連結部材14による前輪2の支持剛性を用いる。
図8中に示すように、第一液室41、第二液室42及び第三液室43内に封入した磁性流体62に対して、個別に磁場を印加すると、各液室40への磁場の印加状態により、可変剛性連結部材14による前輪2の支持剛性が変化する。本実施形態では、三つの液室40内に封入した磁性流体62に対し、個別に磁場を印加するため、可変剛性連結部材14による前輪2の支持剛性を8段階に変化させることが可能である。
以上により、印加状態制御手段36は、前輪2の車両前後方向への固有振動及び車速に応じて、磁性流体62への磁場の印加状態を制御する。
電流印加部38は、印加状態制御手段36が算出した制御信号の入力を受けると、この制御信号に応じて、第一印加部71、第二印加部72及び第三印加部73へ、電流指令値信号ISを出力する。電流指令値信号ISの入力を受けた第一印加部71、第二印加部72及び第三印加部73には、上記制御信号に応じた電流が流れる。ここで、各印加部70へ流す電流の電源としては、例えば、車両Cに既存のバッテリを用いる。
以上により、支持剛性制御手段16は、前輪2の車両前後方向への固有振動及び車速に応じて、前輪2の車両前後方向への固有振動と、後輪4の車両前後方向への固有振動に位相差が生じるように、可変剛性連結部材14による前輪2の支持剛性を制御する。
なお、上述した電流印加部38、印加部70及び印加経路50は、磁性流体62へ磁場を印加する印加手段を形成している。
次に、図1から図8を参照しつつ、図9を用いて、前輪用サスペンション装置1を備えた車両Cの動作について説明する。なお、図9は、前輪用サスペンション装置1の動作を示すフローチャートである。
まず、前輪用サスペンション装置1の動作について説明する。
図9のフローチャートは、車両Cの走行時(以下、特に記載しない場合は「前進走行時」)に前輪2が回転する状態からスタートする。
前輪2が回転すると、所定のサンプリング時間毎に、前輪速センサ6が、前輪2の回転速度を検出する(ステップS10)。そして、この検出した回転速度を含む車速信号FSを、固有振動記憶部8に出力する。
固有振動値の入力を受けた印加状態制御手段36は、まず、前輪2の車両前後方向への固有振動の位相と、後輪4の車両前後方向への固有振動の位相が逆位相となる、前輪2の車両前後方向への固有振動値を算出する。
そして、印加状態制御手段36は、上記算出した可変剛性連結部材14による前輪2の支持剛性を実現するために必要となる、各印加部70に流す電流を含んだ制御信号を演算し、この演算した電流を含む制御信号を、電流印加部38へ出力する。
電流印加部38が、第一印加部71、第二印加部72及び第三印加部73へ電流指令値信号ISを出力すると、図9のフローチャートは終了する(END)。そして、次のサンプリング時間になると、ステップS10からENDまでの処理を行い、サンプリング時間における車速に応じた処理を行う。
車両の前進走行時に、前輪2が路面上の突起に衝突すると、この前輪2は、車両前後方向後方への入力を受けて、当初の位置から車両前後方向後方へ変位し、突起を乗り越す。そして、車両前後方向後方へ変位した前輪2は、前輪用サスペンション装置1により、当初の位置へ向けて車両前後方向前方へ変位する。このような前輪2の車両前後方向への変位は、時間の経過につれて収束する。
このとき、上述したように、可変剛性連結部材14による前輪2の支持剛性を、前輪2の車両前後方向への固有振動の位相と、後輪4の車両前後方向への固有振動の位相が逆位相となる、前輪2の車両前後方向への固有振動値を実現する値としている。
以上により、前輪2から車体に伝達する振動と後輪4から車体に伝達する振動が、最大限に弱め合うこととなるため、前輪2が乗り越した突起に後輪4が衝突した際に、車体に伝達する振動を低減することが可能となる。
(1)本実施形態の前輪用サスペンション装置では、前輪の車両前後方向への固有振動及び車速に応じて、前輪の車両前後方向への固有振動と、後輪の車両前後方向への固有振動とに位相差が生じるように、可変剛性連結部材による前輪の支持剛性を制御する。
このため、前輪が受ける入力と後輪が受ける入力に、走行時の車速に応じて位相差を生じさせることが可能となり、前輪が受ける入力と後輪が受ける入力が、互いに弱め合うこととなる。
その結果、走行時に、前輪が受ける入力と後輪が受ける入力に時間差が発生する場合であっても、車体に伝達する振動を低減することが可能となる。これにより、突起の乗り越し時に、車体に伝達する振動を低減することが可能となるため、車両の乗り心地を向上させることが可能となる。
その結果、前輪から車体に伝達する振動と後輪から車体に伝達する振動が、最大限に弱め合うこととなるため、前輪が乗り越した突起に後輪が衝突した際に、車体に伝達する振動を低減することが可能となる。
このため、前輪用サスペンション装置に既存の連結部材を用いて、前輪の車両前後方向への固有振動と、後輪の車両前後方向への固有振動とに位相差が生じるように、可変剛性連結部材による前輪の支持剛性を制御することが可能となる。
その結果、車両の製造コスト増加を抑制することが可能となるとともに、車両の乗り心地を向上させることが可能となる。
その結果、可変剛性連結部材による前輪の支持剛性を、複数の段階に変化させることが可能となり、可変剛性連結部材による前輪の支持剛性を、高精度に制御することが可能となる。
(1)なお、本実施形態の前輪用サスペンション装置では、前輪の車両前後方向への固有振動及び車速に応じて、前輪の車両前後方向への固有振動と、後輪の車両前後方向への固有振動とに位相差が生じるように、可変剛性連結部材による前輪の支持剛性を制御する。しかしながら、可変剛性連結部材による前輪の支持剛性の制御は、これに限定するものではない。すなわち、前輪の車両前後方向への固有振動及び車速に加え、前輪が受けた車両前後方向への入力に応じて、可変剛性連結部材による前輪の支持剛性を制御してもよい。
このような構成であれば、前輪が路面上の突起に衝突していない場合等、前輪が受けた車両前後方向への入力が所定の値未満である状態では、各印加部に電流が流れないため、電力の消費量を低減することが可能となる。
また、前輪の車両前後方向への固有振動の位相と、後輪の車両前後方向への固有振動の位相との位相差を、逆位相または略逆位相、すなわち、180°前後より広い幅に設定してもよい。この場合、前輪の車両前後方向への固有振動の位相と、後輪の車両前後方向への固有振動の位相との位相差を、例えば、90°〜270°の範囲内とする。要は、前輪の車両前後方向への固有振動と後輪の車両前後方向への固有振動に、前輪から車体に伝達する振動と後輪から車体に伝達する振動が、互いに弱め合う条件の位相差を生じさせればよい。
(5)また、本実施形態の前輪用サスペンション装置では、前輪と後輪を有する車両を対象としているが、これに限定するものではない。すなわち、例えば、車両前後方向に三個以上の車輪を備える車両に適用してもよい。この場合、例えば、最前列の車輪より後方の車輪を前輪とし、この前輪よりも後方の車輪を後輪としてもよい。
(7)また、本実施形態の前輪用サスペンション装置では、車体側部材を、サスペンションメンバとしたが、車体側部材は、これに限定するものではなく、サブフレームやメインフレームとしてもよい。
ここで、前輪用サスペンション装置1を、例えば、リンク式サスペンションに適用した場合、図10及び図11中に示すように、リンク80(ロアリンク、アッパーリンク、テンションロッド等)と車体側部材20との連結に、可変剛性連結部材14を用いる。ここで、リンク80と車体側部材20との連結に可変剛性連結部材14を用いる位置は、車輪支持部材18へ加わった車両前後方向への入力の大部分が伝達する位置とすることが好適である。なお、図10及び図11は、本実施形態の変形例を示す図である。
2 前輪
4 後輪
6 前輪速センサ
8 固有振動記憶部
10 アーム部材
12 定剛性連結部材
14 可変剛性連結部材
16 支持剛性制御手段
18 車輪支持部材
20 車体側部材
28 外筒
30 内筒
32 弾性体
34 剛性記憶部
36 印加状態制御手段
38 電流印加部
40 液室
50 印加経路
60 空隙部
62 磁性流体
70 印加部
80 リンク
C 車両
L 前輪2と後輪4とのホイールベース
FS 車速信号
IS 電流指令値信号
Claims (5)
- 前輪を回転自在に支持する車輪支持部材と車体とをアーム部材を介して連結する前輪用サスペンション装置であって、
前記車輪支持部材または前記車体と前記アーム部材とを連結する連結部材と、当該連結部材の支持剛性を、前記前輪の車両前後方向への固有振動及び車速に応じて、前記前輪の車両前後方向への固有振動と、前記前輪の車両前後方向後方に配置した後輪の車両前後方向への固有振動とに位相差が生じるように制御する支持剛性制御手段と、を備えることを特徴とする前輪用サスペンション装置。 - 前記支持剛性制御手段は、前記前輪が受けた車両前後方向への入力が所定の値を超えた場合に、前記前輪の車両前後方向への固有振動と前記後輪の車両前後方向への固有振動に位相差が生じるように前記連結部材の支持剛性を制御することを特徴とする請求項1に記載した前輪用サスペンション装置。
- 前記支持剛性制御手段は、前記前輪の車両前後方向への固有振動と前記後輪の車両前後方向への固有振動が逆位相または略逆位相となるように前記連結部材の支持剛性を制御することを特徴とする請求項1または2に記載した前輪用サスペンション装置。
- 前記連結部材は、内部に液室を形成した弾性体を介して前記前輪または前記車体と前記アーム部材とを連結し、
前記液室内に磁性流体を封入し、
前記磁性流体へ磁場を印加する印加手段と、前記前輪の車両前後方向への固有振動及び車速に応じて前記磁性流体への前記磁場の印加状態を制御する印加状態制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載した前輪用サスペンション装置。 - 前記液室を複数形成し、
前記印加状態制御手段は、前記複数の液室内に封入した前記磁性流体への前記磁場の印加状態を個別に制御することを特徴とする請求項4に記載した前輪用サスペンション装置。
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