JP2009208572A - 車両用ドア構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用ドア10のドアパネルにおける車室側の表面をドアライニング20によって覆い、このドアライニングにドア開閉用のインサイドハンドルユニット40及びドアグリップを設けた車両用ドア構造である。ドアライニングは、インサイドハンドルユニットを取付けるためのハンドル用開口部21を有する。ドアグリップは、グリップ取付ブラケット100を介してドアパネルに取付けるものである。グリップ取付ブラケットは、ドアパネルとドアライニングとの間に配置されている。ドアパネルに対するグリップ取付ブラケットの取付け位置は、ハンドル用開口部を通して取付け可能な位置に配置されている。
【選択図】図15
Description
図4〜図6に示すように、ドアグリップ30は樹脂成形品であって、ドアライニング20における車室側の表面に配置したグリップベース31と、このグリップベース31を覆うグリップカバー32とから成る、二分割品である。グリップベース31に対して、グリップカバー32は車室側から被せてビス止めやスナップフィットによって、取り外し可能に組み立てられる。なお、図5に示すように、グリップカバー32は、グリップベース31の上端よりも前上方へ延びた構成である。このため、グリップカバー32の裏面32a(ドアライニング20に臨む面32a)における上半分は、露出している。
インサイドハンドルユニット40は、ドア10を開閉するものであり、車室側(車幅中心CL側)からドア10を開閉するためのドアハンドル41と、このドアハンドル41を収納したハンドルケース42とから成る。
図9は図7に示すハンドルケースの上部及び第1及び第2ガイド部を示す分解図である。図7〜図9に示すように、第1及び第2ガイド部80R,80Fは、基本的な構成が互いに同じであるとともに、ハンドル用開口部21の上縁21aに概ね沿うように前後一列に並んでいる。
詳しく説明すると、ドアライニング20の上部におけるウェスト部23は、裏面22側へ湾曲しつつ上方へ延びるように形成されており、このウェスト部23の延出端は更に下方へ延びてフランジ24が形成されている。フランジ24にはドアインナシール25(図8参照)が装着されている。
図8及び図12に示すように、クリップ取付座91は、ドアライニング20の裏面22からドアパネル70側へ延びる略水平な平板状の部材である。さらに、クリップ取付座91は、車両前後方向の両端に一対の突出部92,92を有している。突出部92,92は、ドアライニング20の裏面22からドアパネル70側へ延びている。
なお、図12に示すように、クリップ取付座91の上面には、クリップ取付座91に対するクリップ95の挿入深さを規制するための、クリップ位置規制リブ94,94(ストッパ)が形成されている。
先ず、ハンドル用開口部21にハンドルケース42を取付けるときに、図13(a)に示すように、ハンドルケース42をドアライニング20の裏面22に沿わせて、前後方向(図13の紙面表裏方向)にスライドさせる。このスライド途中の段階においては、図13(a)に示すように、クリップ取付座91に対して嵌合孔45の位置が不一致である。
ハンドル用開口部21にハンドルケース42を取付けるには、先ず、図14(a)に示すように、ドアライニング20の裏面22において、ハンドル用開口部21の後方にハンドルケース42を重ね合わせる。この状態は、図13(a)に示す状態に相当する。
次に、ハンドルケース42をドアライニング20の裏面22に沿わせてハンドル用開口部21まで前方にスライドさせる。このときに、ガイド部80R,80Fによって、被ガイド部43R,43Fが前後方向に案内される。
次に、ハンドル用開口部21に対するハンドルケース42の取付け位置を、車両前後方向に微調整する。この状態は、図13(b)に示す状態に相当する。
本発明では、ドアライニング20の裏面22にガイド部80R,80Fを有している。このガイド部80R,80Fは、ハンドル用開口部21に対してハンドルケース42を取付けるときに、ハンドルケース42をドアライニング20の裏面22に沿わせながらハンドル用開口部21まで前後に案内する部材である。
従って、ドアライニング20の車室側に立っている作業者は、図8に示すドアライニング20の上縁20a(ウェスト部23の上端面)から裏面22へ手を伸ばし、ハンドルケース42をドアライニング20の裏面22に沿わせてハンドル用開口部21まで前後スライドさせて、所定の位置に組付けることができる。ドアライニング20の上縁20aから裏面22の下方へ手を大きく伸ばさなくても作業できるので、組付け作業性を高めることができる。
図16及び図17に示すように、グリップ取付ブラケット100の第1グリップベース取付部102は、ドアライニング20の第1取付フランジ26と、グリップベース31の第1取付フランジ31aとを取り外し可能に取付けたものである。
Claims (4)
- 車両用ドアのドアパネルにおける車室側の表面をドアライニングによって覆い、このドアライニングにドア開閉用のインサイドハンドルユニット及びドアグリップを設けた車両用ドア構造において、
前記ドアライニングは、前記インサイドハンドルユニットを取付けるためのハンドル用開口部を有しており、
前記ドアグリップは、グリップ取付ブラケットを介して前記ドアパネルに取付けるものであり、
前記グリップ取付ブラケットは、前記ドアパネルと前記ドアライニングとの間に配置されており、
前記ドアパネルに対する前記グリップ取付ブラケットの取付け位置は、前記ハンドル用開口部を通して取付け可能な位置に配置されている、
ことを特徴とした車両用ドア構造。 - 前記ドアグリップは、前記ドアライニングにおける車室側の表面に配置したグリップベースと、このグリップベースを覆うグリップカバーとから成り、
このグリップカバーは、裏面に取付部を有しており、
前記グリップ取付ブラケットと前記ドアライニングと前記グリップベースと前記取付部とは、この順に車室側に重ね合わされるとともに、これらの全ての部材が締結部材の共締めによって取付けられる構成である、
ことを特徴とした請求項1記載の車両用ドア構造。 - 前記グリップカバーにおける車室側の表面には、各種の付属部品が配置されており、
この付属部品は、前記グリップ取付ブラケットに取り付けられている、ことを特徴とした請求項1又は請求項2記載の車両用ドア構造。 - 前記ドアライニングは、前記ドアパネルに臨む面に受け皿を有しており、
この受け皿は、前記ドアパネルに前記グリップ取付ブラケットを締結部材によって取付けるときに、誤って落下した締結部材を受けるべく、前記ハンドル用開口部の下方に且つ前記ハンドル用開口部の下縁の近傍に配置されている、ことを特徴とした請求項1記載の車両用ドア構造。
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2008
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