JP2016222081A - カウルトップカバー - Google Patents

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大介 武井
Daisuke Takei
大介 武井
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Abstract

【課題】フード側からの荷重によって蓋体をカバー本体部から迅速に脱落させ、カバー本体部を容易に変形させて荷重を効果的に吸収できるカウルトップカバーを提供する。【解決手段】カバー本体部30は、フロントガラス14の縁部に位置する主体部33に対してフロントガラス面14aと交差する方向に突出する下部延出壁部56に、蓋体31により着脱可能に覆う開口部61を備える。カバー本体部30は、蓋体31を開口部61に係止する本体係止部63を備える。カバー本体部30は、主体部33に、フード12側からの荷重による主体部33の少なくとも一部の変形により移動する押圧部38を備える。蓋体31は、本体係止部63に対する係止を押圧部38の移動により動作することで解除する蓋体係止部72を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ウインドシールドと車体部材に対向する相手部材との間のカウル部を覆うカバー本体部を備えたカウルトップカバーに関する。
従来、自動車のフロントガラスの前端部とボンネットフードの後側部との間のいわゆるカウル部に配置され、このカウル部を覆って外観を向上するカウルトップカバーが用いられている。このようなカウルトップカバーは、カウル部を覆うカバー本体部を備え、このカバー本体部の後端部に形成されたカバー取付部がフロントガラスの前端部を上下から銜え込むように取り付けられているとともに、カバー本体部に積雪などを止める突出部が設けられている。さらに、カバー本体部の前側上部には、上方へと立ち上げられた突出部の前端部に、ボンネットフードに対向し弾性的に変形可能なシール部材が取り付けられる相手部材対向部としてのフードシール面部が設けられ、このシール部材が閉じた状態のボンネットフードの後端下面に密着し、エンジンルームからの熱気や臭気を遮断するようになっている。
このようなカウルトップカバーについて、近年、ボンネットフードに上方から歩行者が衝突した際などに、変形などにより衝撃を吸収する、歩行者保護機能が付加されてきている。
例えばカウルトップカバーをフロントガラスに固定される上部と、フードシール面部を上部に備えてボンネットフードと車体パネルとの間に介在されて上部に連結される前部とに分割し、上部と前部とをビスや係合フックにより互いに係合するとともに前部に弱部を設けることにより、ボンネットフード側から衝撃が作用したときに弱部が変形すると同時に前部が上部から脱落することで衝撃を吸収する構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上記特許文献1の構成の場合、上方から荷重が加わって弱部が変形しても上方からボンネットフードにより押さえつけられることで、前部が上部から脱落することが容易でない。また、前部を上部から脱落させる際に係合フックの付け根部分のみを狙い通りに破断させるためには、係合フックの付け根部分に別途の薄肉加工などが必要になることから、通常時の剛性を確保するための別途の構造なども要求される。
そこで、フードシール面部を上部に備える縦壁部やエンジンルームとカウル部とを区画する縦壁部などに開口部を設け、この開口部に対して蓋体を爪部などによって係止することにより、ボンネットフード側から衝撃が作用したときに蓋体が開口部から外れることで縦壁部の強度を低下させてカバー本体部を変形させることによって衝撃を吸収する構成が知られている(例えば、特許文献2及び3参照。)。
このように爪部によって蓋体を開口部に係止する構成において、ボンネットフード側からの衝撃によって蓋体を開口部からより迅速に脱落させる構成が求められる。
特開2007−106366号公報 (第5−8頁、図1−6) 特開2010−159010号公報 (第5−7頁、図1−2) 特開2011−5988号公報 (第7−9頁、図1−4)
上述したように、ボンネットフード側からの荷重によってカバー本体部の開口部を覆う蓋体を速やかに取り外して、カバー本体部を容易に変形させて荷重を効果的に吸収できるカウルトップカバーが求められている。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、相手部材側からの荷重によって蓋体をカバー本体部から迅速に脱落させ、カバー本体部を容易に変形させて荷重を効果的に吸収できるカウルトップカバーを提供することを目的とする。
請求項1記載のカウルトップカバーは、ウインドシールドの縁部と車体部材とに支持されて、これらウインドシールドと車体部材に対向する相手部材との間のカウル部を覆うカバー本体部と、このカバー本体部に対して着脱可能な蓋体とを具備し、前記カバー本体部は、前記ウインドシールドの縁部に位置する主体部と、この主体部に対してウインドシールド面と交差する方向に突出する壁部と、この壁部に開口され、前記蓋体により着脱可能に覆われる開口部と、前記蓋体を前記開口部に係止する本体係止部と、前記主体部に設けられ、前記相手部材側からの荷重による前記主体部の少なくとも一部の変形により移動する移動部とを備え、前記蓋体は、前記本体係止部に係止されるとともに、この係止を前記移動部の移動により動作されることで解除する蓋体係止部を備えているものである。
請求項2記載のカウルトップカバーは、請求項1記載のカウルトップカバーにおいて、本体係止部は、開口部の内方に向けて突出し、移動部は、蓋体係止部を押圧することで前記本体係止部の突出方向に沿って変形させるものである。
請求項3記載のカウルトップカバーは、請求項2記載のカウルトップカバーにおいて、蓋体係止部は、先端側に突設された受け部を有し、移動部は、前記受け部を押圧することで前記蓋体係止部を本体係止部の突出方向に沿って変形させるものである。
請求項1記載のカウルトップカバーによれば、相手部材側からの荷重による主体部の少なくとも一部の変形により移動した移動部によって、本体係止部に係止される蓋体係止部が動作されて、この蓋体係止部の本体係止部に対する係止が解除するので、蓋体をカバー本体部から迅速に脱落させることができ、蓋体が脱落したカバー本体部の強度が開口部により低下することでカバー本体部を容易に変形させて荷重を効果的に吸収できる。
請求項2記載のカウルトップカバーによれば、請求項1記載のカウルトップカバーの効果に加え、相手部材側からの荷重による主体部の少なくとも一部の変形により移動した移動部が蓋体係止部を押圧することでこの蓋体係止部を本体係止部の突出方向に沿って変形させるので、蓋体係止部の本体係止部に対する係止を容易に解除でき、蓋体をカバー本体部からより迅速に脱落させることができる。
請求項3記載のカウルトップカバーによれば、請求項2記載のカウルトップカバーの効果に加え、相手部材側からの荷重による主体部の少なくとも一部の変形により移動した移動部が、蓋体係止部の先端側に突設した受け部を押圧することにより蓋体係止部を本体係止部の突出方向に沿って変形させることで、蓋体係止部をより容易に変形させることができ、蓋体をカバー本体部からより迅速に脱落させることができる。
(a)は本発明のカウルトップカバーの第1の実施の形態を示す図4のI−I相当位置の断面図、(b)は(a)の部分拡大図である。 (a)は同上カウルトップカバーの相手部材側から荷重が加わった状態を示す図4のI−I相当位置の断面図、(b)は(a)の部分拡大図である。 同上カウルトップカバーの蓋体がカバー本体部から外れた状態を示す図4のI−I相当位置の断面図である。 同上カウルトップカバーの斜視図である。 同上カウルトップカバーを取り付けた車両を示す斜視図である。 本発明のカウルトップカバーの第2の実施の形態の一部を示す断面図である。 本発明のカウルトップカバーの第3の実施の形態の一部を示す断面図である。
以下、本発明のカウルトップカバーの第1の実施の形態を図面を参照して説明する。
図5において、10は車両である自動車の車体で、この車体10には、コンパートメントであるエンジンルーム11を覆う相手部材としてのフード12と、車室13の前側に位置するウインドシールドとしてのフロントガラス14との間のカウル部15を覆い、カウルトップカバー16が車体10に取り付けられている。なお、以下、前後、上下、及び両側などの方向については、車体10の直進方向を基準として説明し、矢印F方向が前方、矢印U方向が上方、矢印W方向が両側方向である車幅方向である。
そして、図1ないし図3に示すカウル部15は、エアボックスなどとも呼ばれるもので、例えば鉄板にて形成された図示しないカウルトップパネルと、例えば鉄板にて形成され車体を構成する車体部材としての車体パネル22とにより、上側を開口した樋状に形成されている。そして、カウルトップパネルの上側部には、ホットメルトなどの液密に密着するゴム質の接着剤などの図示しないシール材により、フロントガラス14がカウルトップパネルに固定されている。また、車体パネル22は、エクステンションパネルなどとも呼ばれるもので、後側部がカウルトップパネルに固着された底板部24となり、この底板部24の前側部が上方に立ち上げられた前板部25と、この前板部25の上端部が前側に略水平に延設された(第1)車体側支持部としての支持板部26となどが設けられている。そして、このカウル部15には、車室13内に外気を導入する図示しない空調装置の空気取入部が接続されているとともに、このカウル部15の一側である右側には、図示しないワイパーのワイパーアームを駆動するモータなどが配置されている。
また、フード12は、車体10の前部に位置してエンジンルーム11を開閉可能に覆うボンネットフードであり、外側すなわち閉じた状態で上側に位置するフードアウタ部と、このフードアウタ部の内側すなわち閉じた状態で下側に若干の間隔を介して位置するフードインナ部とが、一体あるいは別体に形成されている。
そして、図1ないし図4に示すカウルトップカバー16は、カウルカバーなどとも呼ばれ、カウル部15すなわち車体パネル22の上側を覆って外観を向上するように、カウル部15に沿って車体10の両側方向すなわち車幅方向を長手方向とする長尺な略板状に形成されている。
このカウルトップカバー16は、例えば合成樹脂により一体成形され、本実施の形態では、車幅方向を長手方向としてフロントガラス14の前縁部に連なって配置され、フロントガラス14の前縁部と支持板部26との間のカウル部15を覆って支持板部26とこの支持板部26の上方に対向するフード12との間すなわちエンジンルーム11とカウル部15との間を区画するように構成されている。また、このカウルトップカバー16は、カバー本体部30とこのカバー本体部30に対して着脱可能な単数または複数(例えば2つ)の蓋体31とに分割されており、通常時には蓋体31がカバー本体部30に係止されて一体的となっているとともに、フード12側から荷重が加わったときには蓋体31がカバー本体部30から外れるように構成されている。
カバー本体部30は、フロントガラス14の前縁部に位置する主体部33を備えるとともに、この主体部33の先端部である前端部に、フード12に対向する対向部34と、支持板部26によって支持されるパネル載せ面部である支持部35とがそれぞれ連続して設けられ、主体部33の基端部である後端部にフロントガラス14の前縁部が挿入される受け部としてのカバー取付部36が連続して設けられている。また、このカバー本体部30の背面部、すなわち下面部には、補強用の補強部であるリブ37が突設されているとともに、このリブ37と一体的に、移動部としての押圧部38が突設されている。
主体部33は、フロントガラス14側に向かって形成される形状であり、連結壁とも呼び得る一般面であって、エンジンルーム11やフード12の形状及びワイパーの配置などに応じて適宜の形状を採るものであるが、本実施の形態では、基本的には、車幅方向を長手方向とし、フロントガラス14と略平行に傾斜して、すなわちフロントガラス14の前縁部に位置しこのフロントガラス14のウインドシールド面としてのフロントガラス面14aに沿って長手方向に連続する平板状の一般部(第1一般部)としての後部平板部41と、この後部平板部41から上方、すなわちフード12に向けて突出して長手方向に沿って連続する突出部としての段差部42と、この段差部42から前方に向けて突出して長手方向に沿って連続する(第2一般部としての)変形可能部である前部平板部43とを一体に備えている。
後部平板部41は、フロントガラス14の前縁部にカバー取付部36を取り付けた状態で、上面がフロントガラス14(フロントガラス面14a)に沿って連続する部分であり、ワイパーの軸が貫通する円形状の孔部であるワイパーピボット穴部45などが形成されている。
段差部42は、フード12とカウルトップカバー16との隙間を狭くするとともにカウルトップカバー16を積雪などのフロントガラス14側からの荷重に対して補強する機能を有しており、カウルトップカバー16(カバー本体部30)の長手方向に沿って連続して長手状に延びて形成されている。この段差部42は、後部平板部41の前端部から前方上側へと傾斜状に立ち上げられており、後部平板部41の前端部に対してフロントガラス面14aと交差(略直交)する方向に上方へと突出する平板状に形成されている。
前部平板部43は、例えば前方下側に向けて傾斜する平板状に形成されており、後部平板部41と略平行となっている。この前部平板部43は、後部平板部41の上面を含む仮想的な面に対して上方に離間されて位置している。また、この前部平板部43には、カウル部15に外気を導入可能な空気取入孔47が格子状に開口されている(一部のみ図示)。
対向部34は、本実施の形態では、前部平板部43の前端部から略直交する方向に上方前側へと突出する対向延出壁部51と、この対向延出壁部51の上端部から前方に向けて略水平状に突出するフードシール面部52とを一体に備えている。このフードシール面部52は、シール取付部あるいはフードシール取付部などとも呼び得るもので、フード12の後部下面に対向し、平板状に形成されている。そして、このフードシール面部52の上部には、上側から接着あるいは嵌合などして、弾性変形可能なシール部材としてのフードシール54が配置されている。そして、このフードシール54は、例えばゴム製あるいは熱可塑性エラストマー製の筒状をなし、閉じた状態のフード12に液密に密着し、エンジンルーム11からの熱気や臭気を遮蔽するようになっている。
支持部35は、固定部とも呼び得るもので、本実施の形態では、対向部34(対向延出壁部51)の下部に連続して主体部33の前端部である前部平板部43の前端部から下方に向けて略鉛直方向に沿って延びる壁部としての下部延出壁部56と、この下部延出壁部56の下端部から前方に向けて延び支持板部26上に載置して支持される略水平な板状の車体取付部57とを一体的に備えている。そして、この車体取付部57の所定の位置に複数の取付孔などの取付部58(図4)が形成され、支持板部26の図示しない取付受部に挿入されるリベットなどの取付具を用いて、この取付部58(図4)が車体パネル22の支持板部26に固定されている。また、必要に応じて、支持部35と支持板部26との間には、シール材が配置され、エンジンルーム11からの音振、熱気及び臭気などを遮蔽するようになっている。
下部延出壁部56は、エンジンルーム11とカウル部15とを区画する(仕切る)ものである。この下部延出壁部56には、車幅方向の両端近傍の位置に、開口部61がそれぞれ開口されている。各開口部61は、車幅方向に長手状の四角形状に形成されており、前後方向に沿って開口方向を有し、カウル部15とエンジンルーム11とを互いに連通して、車台番号の視認用、あるいはカウル部15への外部(エンジンルーム11側)からのアクセスを可能としてメンテナンス用として用いられるものである。また、これら開口部61は、蓋体31により開閉可能に覆われる。したがって、各開口部61は、カバー本体部30と蓋体31とを分割する分割ラインとなっている。そして、各開口部61には、蓋体31をカバー本体部30に係止するための本体係止部63がそれぞれ設けられている。
本体係止部63は、例えば開口部61の内縁部61aと略面一に設けられカウル部15(フロントガラス14)側である後方に延出する延出部65と、この延出部65の先端部から開口部61の内方に向けて延出する係止部本体66とにより、断面略L字状に形成されている。すなわち、この本体係止部63は、下部延出壁部56に対して後部に突設されている。また、この本体係止部63は、本実施の形態において、開口部61の上部に位置する一の本体係止部である上部本体係止部63aと、開口部61の下部に位置する他の本体係止部である下部本体係止部63bとが設定されている。この本体係止部63(本体係止部63a,63b)は、車幅方向に連続して長手状に設けられていてもよいし、車幅方向に断続的に設けられていてもよく、あるいは車幅方向の一部にのみ設けられていてもよい。
延出部65は、開口部61の内縁部61aの上部及び下部から、略水平方向に沿って後方に延びている。
係止部本体66は、延出部65の先端部である後端部から開口部61の上下方向の中心側に向かって鉛直上下方向に沿って延びている。すなわち、上部本体係止部63aにおいて、係止部本体66は延出部65から下方に向かって延び、下部本体係止部63bにおいて、係止部本体66は延出部65から上方に向かって延びている。
カバー取付部36は、ガラス合わせ部、ウインドシールド当接部、あるいはウインドシールド取付部などとも呼ばれるもので、例えば後部平板部41の後端部の背面部(下面部)から後方に向けて屈曲するように突設された底壁部67と、この底壁部67の下部からさらに後方に向けて屈曲するように突設された嵌合部68とを備えている。そして、この嵌合部68には、フロントガラス14の下端部(前端部)を受ける受け部材69が嵌合されて保持されている。この受け部材69は、底壁部67の先端部である後端部よりも後方の位置にて上方に向けて、すなわちフロントガラス14の背面(下面)に向けて突出してフロントガラス14の背面に当接する受け爪部69aを備えている。したがって、このカバー取付部36は、主体部33(後部平板部41)の後端部との間でフロントガラス14を上下から挟み込むようになっている。
リブ37は、例えば主体部33の後部平板部41(後部平板部41のカバー取付部36よりも前方の前端側)、段差部42及び前部平板部43に亘って前後方向に沿って設けられ、車幅方向に離間されて複数配置されている。そして、このリブ37の前端部は、本体係止部63の上部本体係止部63aの延出部65の基端部と連続している。
押圧部38は、リブ37の前端部近傍、すなわち支持部35の下部延出壁部56の後方の位置にて主体部33の前部平板部43から下方に向けて延びている。すなわち、この押圧部38は、鉛直下方に向けて突出している。また、この押圧部38は、本実施の形態では、ボス状に形成されている。そして、この押圧部38は、本体係止部63の上部本体係止部63aの係止部本体66の後方であるフロントガラス14側に離間され、この係止部本体66に対して略平行に配置されている。この押圧部38の先端部である下端部は、開口部61のフード12側である上部の内縁部61aよりも下方で、かつ、本体係止部63の上部本体係止部63aの係止部本体66の先端部である下端部よりも上方に位置している。したがって、この押圧部38は、前方から見て、上部本体係止部63aの背後である後方に隠れた位置となっている。なお、この押圧部38は、車幅方向に連続して長手状に設けられていてもよいし、車幅方向に断続的に設けられていてもよく、あるいは車幅方向の一部にのみ設けられていてもよい。また、この押圧部38は、車幅方向に延びるリブ状に設けられていてもよい。
一方、各蓋体31は、リッドなどとも呼ばれるもので、カバー本体部30と別体であり、カウルトップカバー16のカバー本体部30以外の残りの一部分を構成する小型の部材(カバー本体部30よりも相当小さい部材)である。これら蓋体31は、支持部35の下部延出壁部56の一部を構成する略板状の蓋体本体71と、この蓋体本体71から突設された蓋体係止部72とを一体的にそれぞれ備えている。また、各蓋体31には、本実施の形態では、補強用の蓋体補強部73と、この蓋体31をカバー本体部30の開口部61に着脱する際に用いる摘み部74とが一体的に備えられている。なお、これら蓋体補強部73及び摘み部74は、それぞれ必須の構成ではない。
蓋体本体71は、平板状に形成されており、前面部が開口部61に蓋体31を取り付けて係止した状態で下部延出壁部56の前面部と略面一となるとともに、外縁部71aが開口部61の内縁部61aと密着して隙間を閉塞するように構成されている。
蓋体係止部72は、本体係止部63に対して係止されることで蓋体31をカバー本体部30の開口部61に係止するものである。この蓋体係止部72は、屈曲基端部としての係止部突出部76と、この係止部突出部76の先端部に設けられた係止爪部77とを一体に備え、蓋体本体71の後部であるカウル部15(フロントガラス14)側に突設されている。そして、この蓋体係止部72は、本実施の形態において、上部本体係止部63aに対して係止される一の蓋体係止部である上部蓋体係止部72aと、下部本体係止部63bに対して係止される他の蓋体係止部である下部蓋体係止部72bとが設定されている。すなわち、上部蓋体係止部72aは、蓋体本体71の後部の上端近傍に配置され、下部蓋体係止部72bは、蓋体本体71の後部の下端近傍に配置されている。したがって、この蓋体係止部72(蓋体係止部72a,72b)は、本体係止部63(本体係止部63a,63b)に対応して配置されている。
係止部突出部76は、蓋体本体71に対して略垂直な方向である水平方向に沿って後方に延出している。この係止部突出部76は、車幅方向に延びる板状(リブ状)に設けられているとともに、上下方向に厚みが薄くなっている。したがって、この係止部突出部76は、車幅方向や前後方向よりも上下方向に屈曲しやすく、屈曲した状態では復帰変形する力によって係止爪部77を本体係止部63の係止部本体66に対して係止する方向に付勢するようになっている。
係止爪部77は、係止部突出部76に対して、蓋体本体71の上下方向の中心側と反対側、すなわち蓋体本体71の外方に向けて突出しており、本体係止部63の係止部本体66の背後である後部に係合するようになっている。また、この係止爪部77は、係止部突出部76と連続する基端側である前端部が、後方に向けて蓋体31(蓋体本体71)の上下方向の中心側と反対側へと徐々に傾斜した傾斜面である係止面部77aとなっており、先端側である後端部が、後方に向けて蓋体31(蓋体本体71)の上下方向の中心側へと徐々に傾斜した傾斜面である押圧面部77bとなっている。すなわち、上部蓋体係止部72aにおいて、係止面部77aは、後方に向けて上方へと徐々に傾斜し、押圧面部77bは、後方に向けて下方へと徐々に傾斜している。また、下部蓋体係止部72bにおいて、係止面部77aは、後方に向けて下方へと徐々に傾斜し、押圧面部77bは、後方に向けて上方へと徐々に傾斜している。そして、上部蓋体係止部72aにおいて、押圧面部77bは、押圧部38の下方に離間されてこの押圧部38の下端部に対向して位置しており、押圧部38が下方へと移動した際にこの押圧部38によって下方へと押圧される被押圧部となっている。
蓋体補強部73は、蓋体本体71の背面である後部にリブ状に一体的に設けられている。
摘み部74は、蓋体本体71の正面である前部にて、例えば蓋体本体71の車幅方向両端部に突設されている。
そして、このカウルトップカバー16を車体10に取り付ける際には、カバー本体部30の後端部のカバー取付部36の底壁部67と主体部33(後部平板部41)との間の空間部をフロントガラス14の前縁部に前方から挿入してこの前縁部をカバー取付部36の嵌合部68に取り付けた受け部材69の受け爪部69aと主体部33(後部平板部41)の後端部との間で銜え込んで嵌着し、前端下部の支持部35の車体取付部57を支持板部26上に載置し取付具を用いて固定する。また、カバー本体部30の各開口部61に対して、別途形成した蓋体31をそれぞれ前方から挿入して取り付ける(図1(a))。このとき、各蓋体31は、摘み部74(図4)を摘んで各開口部61に対して位置合わせし、前方から後方へと各開口部61に押し込むと、蓋体係止部72の係止爪部77の押圧面部77bが各開口部61内に突出する本体係止部63の係止部本体66により押圧され、この押圧面部77bの傾斜により係止部突出部76が徐々に弾性変形されて、係止爪部77の押圧面部77bが係止部本体66を後方へと乗り越えると係止部突出部76が復帰変形して係止爪部77の係止面部77aが係止部本体66の先端部に当接し、蓋体係止部72が本体係止部63に係止される。この状態で、各蓋体31は、蓋体本体71の前面が下部延出壁部56と略面一となるとともに、蓋体本体71の外縁部71aが開口部61の内縁部61aと密着する(図1(b))。そして、フード12を閉じた状態で、フードシール面部52に支持されたフードシール54が変形してフード12に密着し、エンジンルーム11からの熱気や臭気を遮蔽し、主体部33の空気取入口から車室13内に取り入れないようになる。なお、図1及び図2においては、フードシール54は変形していない自然状態の形状を破線により示しているが、フード12を閉じた状態では、フードシール54は上下方向に潰れるように変形した状態となっている。
また、車台番号を視認したり、カウル部15内のメンテナンスをしたりする際には、フード12を開き、蓋体31の摘み部74を摘んで蓋体31を前方に引っ張ることで、蓋体係止部72の係止爪部77の係止面部77aが本体係止部63の係止部本体66により押圧され、この係止面部77aの傾斜により係止部突出部76が徐々に弾性変形されて、係止爪部77の係止面部77aが係止部本体66を前方へと乗り越えると、本体係止部63に対する蓋体係止部72の係止が外れ、蓋体31をカバー本体部30から前方に取り外すことが可能となる。
そして、フード12に対して上方から例えば障害物Rが衝突するなどして荷重(外力)Lが加わると、フード12が下方に変形することでカウルトップカバー16のカバー本体部30の前部平板部43が下方へと変形される(図2(a))。この結果、押圧部38が通常時よりも下方へと移動し、上部蓋体係止部72aの係止爪部77の押圧面部77bを下方へと押圧することで、この上部蓋体係止部72aの係止部突出部76が下方へと変形し、係止爪部77が下方へと、係止部本体66の下端部よりも下方に移動したときに蓋体31のカバー本体部30への係止が外れ(図2(b))、蓋体31が下部蓋体係止部72bの係止爪部77の係止面部77aと本体係止部63の係止部本体66との当接位置を支点として前方すなわちエンジンルーム11側へと回動しつつカバー本体部30から離脱する(図3)。この結果、カバー本体部30の開口部61が開口することでカバー本体部30の強度が低下され、荷重Lに対してカバー本体部30が容易に下方へと変形して荷重Lを吸収して反力を低下させ、歩行者などへの傷害値を抑制する。
このように、本実施の形態によれば、フード12側からの荷重Lによる主体部33の少なくとも一部、本実施の形態では前部平板部43の変形により下方へと移動した押圧部38によって、本体係止部63の上部本体係止部63aに係止される蓋体係止部72の上部蓋体係止部72aが下方へと動作されて、本体係止部63の上部本体係止部63aに対する蓋体係止部72の上部蓋体係止部72aの係止が解除する。具体的には、フード12側からの荷重Lによる前部平板部43の変形により移動した押圧部38が蓋体係止部72の上部蓋体係止部72aを下方へと押圧することでこの蓋体係止部72の上部蓋体係止部72aを本体係止部63の上部本体係止部63aの突出方向に沿って変形させる。この結果、蓋体係止部72の上部蓋体係止部72aの本体係止部63の上部本体係止部63aに対する係止を容易に解除でき、蓋体31をカバー本体部30から迅速に脱落させることができるので、蓋体31が脱落したカバー本体部30の強度が、開口部61が開口することにより低下し、蓋体31がカバー本体部30の変形を妨げず、荷重Lによりカバー本体部30を容易に変形させてこの荷重Lを効果的に吸収して傷害値を抑制できる。
しかも、通常時には、蓋体31がカバー本体部30に対して蓋体係止部72の本体係止部63に対する係止によってカバー本体部30の開口部61に対して隙間なく取り付けることができるので、上記のように荷重Lが加わったときに蓋体31のカバー本体部30から容易に脱落させる構成としつつ、カバー本体部30と蓋体31との合わせ品質を損なうことがない。
なお、上記の第1の実施の形態において、蓋体係止部72の上部蓋体係止部72aの係止爪部77の押圧面部77bを押圧部38により押圧する構成に代えて、蓋体係止部72の係止爪部77の先端部に設けた受け座である受け部79を押圧部38により押圧する構成としてもよい。この受け部79としては、例えば図6に示す第2の実施の形態のように、下方に向けて窪んで押圧部38の下端部に対向する凹状に設けてもよいし、図7に示す第3の実施の形態のように、上方に向けて突出して押圧部38の下端部に対向する凸状に設けてもよい。そして、これら第2及び第3の実施の形態では、フード12側からの荷重Lによる主体部33の少なくとも一部の変形により移動した押圧部38が、蓋体係止部72の先端側に突設した受け部79を押圧することにより蓋体係止部72を本体係止部63の突出方向に沿って変形させることで、モーメントを大きくすることができるので、蓋体係止部72の上部蓋体係止部72aの係止部突出部76をより容易かつ確実に変形させることができ、蓋体31をカバー本体部30からより迅速に脱落させることができる。
また、上記の各実施の形態において、押圧部38は、主体部33の少なくとも一部(前部平板部43)の変形により蓋体係止部72の上部蓋体係止部72aを直接押圧して本体係止部63の上部本体係止部63aに対する係止を解除させる構成としたが、蓋体係止部72の上部蓋体係止部72aを直接押圧せず、その他の任意の部分を押圧するように移動することで蓋体係止部72(上部蓋体係止部72a)を連動させて間接的に動作させて係止を解除するように構成してもよい。
さらに、上記の各実施の形態において、支持部35は、対向部34の前端部から下方に突設されていてもよい。
そして、カウルトップカバー16は、車体10の前部以外の部分に設け、例えば、ウインドシールドとしてのリアガラスとリアのトランクフードとの間などに配置することもできる。
本発明は、例えば、自動車のフロントガラスとボンネットフードとの間に配置されるカウルトップカバーに適用できる。
12 相手部材としてのフード
14 ウインドシールドとしてのフロントガラス
14a ウインドシールド面としてのフロントガラス面
15 カウル部
16 カウルトップカバー
22 車体部材としての車体パネル
30 カバー本体部
31 蓋体
33 主体部
38 移動部としての押圧部
56 壁部としての下部延出壁部
61 開口部
63 本体係止部
72 蓋体係止部
79 受け部

Claims (3)

  1. ウインドシールドの縁部と車体部材とに支持されて、これらウインドシールドと車体部材に対向する相手部材との間のカウル部を覆うカバー本体部と、
    このカバー本体部に対して着脱可能な蓋体とを具備し、
    前記カバー本体部は、
    前記ウインドシールドの縁部に位置する主体部と、
    この主体部に対してウインドシールド面と交差する方向に突出する壁部と、
    この壁部に開口され、前記蓋体により着脱可能に覆われる開口部と、
    前記蓋体を前記開口部に係止する本体係止部と、
    前記主体部に設けられ、前記相手部材側からの荷重による前記主体部の少なくとも一部の変形により移動する移動部とを備え、
    前記蓋体は、前記本体係止部に係止されるとともに、この係止を前記移動部の移動により動作されることで解除する蓋体係止部を備えている
    ことを特徴とするカウルトップカバー。
  2. 本体係止部は、開口部の内方に向けて突出し、
    移動部は、蓋体係止部を押圧することで前記本体係止部の突出方向に沿って変形させる
    ことを特徴とする請求項1記載のカウルトップカバー。
  3. 蓋体係止部は、先端側に突設された受け部を有し、
    移動部は、前記受け部を押圧することで前記蓋体係止部を本体係止部の突出方向に沿って変形させる
    ことを特徴とする請求項2記載のカウルトップカバー。
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