JP2009205715A - 記録再生装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
再生後の記録開始の応答性を改善し、記録開始部分のシークによる騒音の記録を抑制する。
【解決手段】
制御装置(22)は、記録媒体(10)への記録動作が終了すると、記録媒体(10)上の次の記録開始位置を待機位置としてデータメモリ(20)に記憶する。記録媒体(10)からの再生動作が終了すると、制御装置(22)は、サーボ制御装置(14)により光ピックアップ(12)を待機位置にシークさせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ランダムアクセスな記録媒体を使用する記録再生装置及びその制御方法に関する。
従来、DVD(Digital Versatile Disk)やHDD(Hard Disk Drive)などのディスク媒体に対し、画像データや音声データなどの情報データを記録再生するビデオカメラが商品化されている。
ディスク状記録媒体を使用する記録再生装置では、記録動作も再生動作も行っていない状態では、次の記録動作又は再生動作に備えて記録再生ヘッドを所定位置に移動させておくことが提案されている(特許文献1)。例えば、HDDでは、過去の一定期間内にアクセスした位置の平均値や荷重平均値で表されるホットポイントを、記録再生ヘッドの待機位置とする。いわば、過去のアクセス実績から確率的に見て、次にアクセスする可能性の高い範囲に迅速にアクセスできる位置を記録再生ヘッドの待機位置とする。そして、処理対象領域にアクセスして処理を実行した後、記録再生ヘッドを待機位置にシークさせ、ここでスタンバイさせる。
特開2000−347813号公報
光ディスクの場合、ディスク媒体の記録面の信号を読み取るには、レーザ光を記録面にフォーカスさせる必要がある。光ディスク上でシークを行う場合は、フォーカスを掛けたままシークを行うことになる。
この時、高速に記録再生ヘッド(又は光ピックアップ)をシークさせると、ランド・グループ(凹凸)を高速で横断する際にフォーカス・アクチュエータが追従して振動し、騒音を発生させる。これに、ディスク媒体を回転させるステッピングモータの震動音が加わる。
ビデオカメラでは音声の記録性能も重要である。記録中に記録再生ヘッドがシークすると、上記の理由により発生する騒音も録音されてしまう。
記録を一旦停止し、その後連続して記録を行う場合、ディスク媒体上の記録位置が連続する場合が多いので、記録再生ヘッドのシークの発生確率は低い。しかし、再生が行われた後に記録を行う場合、記録開始位置まで記録再生ヘッドをシークする必要がある。従来は、このシークの際の騒音の録音を諦めるか、又は、このシークの間、記録開始を遅らせるしかなかった。
本発明は、このような不都合を解消する記録再生装置及びその制御方法を提示することを目的とする。
本発明に係る記録再生装置は、ランダムアクセスの記録媒体に対して情報データを記録再生する装置であって、前記記録媒体に信号を記録再生する記録再生部と、前記記録媒体に対して前記記録再生部を移動させる移動手段と、前記記録媒体において次に前記情報データを記録すべき位置を前記記録再生部の待機位置として記憶する記憶手段と、前記記録媒体からの前記情報データの再生動作を停止したことに応じて、前記記録再生部を前記移動手段により前記待機位置に移動させる制御手段とを具備することを特徴とする。
本発明に係る記録再生装置の制御方法は、ランダムアクセスの記録媒体に対して情報データを記録再生する装置を制御する方法であって、次に信号を記録すべき位置を、記録再生部の待機位置として記憶するステップと、再生動作の後に前記記録再生部を前記待機位置に移動させるステップとを具備することを特徴とする。
本発明によれば、再生後の記録開始の応答性が向上するとともに、シークによる騒音の記録を抑制できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示す。図1で、実線は記録又は再生されるデータの流れを示し、破線は制御信号を示す。
記録媒体10は、例えば、DVD規格に準拠する記録可能光ディスクであり、記録トラックがスパイラル状に形成されるランダムアクセス可能な媒体である。信号は、内周から外周に、又は外周から内周に向けて、順次記録される。
記録再生ヘッドである光ピックアップ12は、対物レンズ、レーザ光源、光センサ、トラッキングアクチュエータ及びフォーカスアクチュエータを具備する。光ピックアップ12は、記録の際には、高パワーのレーザ光を記録媒体10に照射してデータを光学的に記録する。光ピックアップ12は、再生時には、低パワーのレーザ光を記録媒体10に照射し、記録媒体10からの反射光信号を電気信号に変換して、記録媒体10から記録データを読み取る。トラッキングアクチュエータはヘッド移動手段として、光ピックアップ12を記録媒体10の半径方向に移動させ、所望のトラック上に位置決めする。フォーカスアクチュエータは、レーザ光を記録層にフォーカスさせるために設けられる。
サーボ制御装置14は、記録媒体10を回転させるスピンドルモータ16を制御し、記録再生アドレスを位置決めするスレッドモータ18を制御する。サーボ制御装置14はまた、光ピックアップ12のトラッキング/フォーカス・アクチュエータを制御する。これにより、光ピックアップ12から記録媒体10に入射されるレーザ光が記録媒体10の記録面に合焦し、記録媒体10のトラックに光ピックアップ12を追従させる。
データメモリ20は、データ信号処理用の一時記憶として機能すると共に、制御装置22のプログラムおよび固定パラメータなどを記憶する。制御装置22は、データメモリ20に格納されるプログラム及び固定パラメータに従い全体を制御する。
再生時の一般的な動作を説明する。サーボ制御装置14は、スピンドルモータ16を制御して記録媒体10を所定回転速度で回転させ、光ピックアップ12のトラッキング・アクチュエータを制御して再生位置に光ピックアップ12を移動させる。光ピックアップ12の光センサは、記録媒体10からの反射光を電気信号に変換し、その電気信号をするHF処理装置24に供給する。
HF(High Frequency)処理装置24は、光ピックアップ12の光センサからの電気信号をデジタルデータに変換し、この再生データに基づいて元の二値データを検出する弁別装置である。復調処理装置26は、HF処理装置24からの二値化されたデータを復調処理し、復調データを誤り訂正復号化装置(ECC復号化装置)28に出力する。誤り訂正復号化装置28はリードソロモン復号器を具備し、復調処理装置26からの復調データの誤りを訂正する。誤り訂正処理には、一般に、データ中にランダムに発生するエラー用のランダム誤り訂正処理と、連続して発生するエラー用のバースト誤り訂正処理がある。本実施例では、その両方の誤り訂正処理を実行する。DVDの場合には、デスクランブル処理も行う。誤り訂正復号化装置28で誤り訂正された再生データは、データ圧縮された画像音声データからなり、一時的にデータメモリ20に格納される。
画像音声復号化装置30は、データメモリ20に格納される誤り訂正された圧縮画像音声データを画像データと音声データに分離して伸長(復号化)し、復号化した画像データと音声データをデータメモリ20に格納する。表示音声出力装置32は映像モニタ(表示装置)とスピーカ(音声出力装置)からなり、データメモリ20の復号化された画像データを表示し、音声データを音出力する。
記録時の一般的な動作を説明する。画像音声入力装置34は、例えば、ビデオカメラ又はビデオ入力インターフェースと、マイク又は音声入力インターフェースからなる。画像音声入力装置34により取り込まれた画像データと音声データは、一旦データメモリ20に格納される。画像音声符号化装置36は、データメモリ20に格納される画像データと音声データを圧縮符号化し、所定フォーマットの圧縮画像音声データとしてデータメモリ20に書き戻す。
誤り訂正符号化装置(ECC符号化装置)38は、データメモリ20に格納される圧縮画像音声データをスクランブルし、誤り訂正符号化する。例えば、管理情報及びアドレスなどからなるヘッダを付加し、スクランブルし、更に、記録媒体10のフォーマットに則したリードソロモン符号又はBCH符号などのエラー訂正用のパリティを付加する。
変調処理装置40は、誤り訂正符号化装置38で誤り訂正符号化されたデータを、記録媒体10のフォーマットに則した変調方式で変調する。レーザ制御装置42は、変調処理装置40で変調されたデータ信号を、光ピックアップ12のレーザ光源を駆動するレーザ駆動信号に変換して、光ピックアップ12に供給する。
サーボ制御装置14は、スピンドルモータ16を制御して記録媒体10を所定回転数で回転させる。サーボ制御装置14はまた、光ピックアップ12のトラッキングアクチュエータを制御して、記録位置に光ピックアップ12を移動(シーク)させる。レーザ制御装置42からのレーザ駆動信号は、光ピックアップ12のレーザ光源を駆動する。レーザ光源から出力されるレーザ光は、光ピックアップ12の対物レンズを透過して記録媒体10に入射し、照射位置の反射率に永続的な変化を与える。これにより、データが記録媒体10に記録される。
次に、本実施例の特徴的な動作を説明する。本実施例は、再生動作の終了後に、次の記録開始位置に光ピックアップ12をシークさせ、待機させる。即ち、次の記録開始位置を光ピックアップ12の待機位置とする。この待機のため、制御装置22は、記録媒体10への記録処理の終了の都度、記録媒体10上の次の記録開始位置を、データメモリ20に記憶する。
光ディスクやHDDは、ランダムアクセスが可能であり、当初、記録が媒体上に連続的に位置したとしても、消去と記録を繰り返すことで、記録と記録の間に未記録領域が存在することがある。図2(a)は記録媒体10の記録配置の模式図を示す。図2(a)は、記録1〜5が順番に記録された後の光ピックアップ12の待機位置を示す。図2(b)は図2(a)に示す記録状態で記録2,4が消去され、何れかの記録1,3,5が再生された後の、光ピックアップ12の待機位置を示す。
図2(a)に示す記録状態では、記録1〜5が順次的に記録され、記録5の記録後では、光ピックアップ12は、記録5に続く未記録領域の先頭を指し示す位置にある。この場合で、記録1〜5の何れかが再生されたとき、その再生終了後では、制御装置22は、サーボ制御装置14を制御して、光ピックアップ12を、待機位置、即ち、次に信号を記録すべき領域の先頭を指し示す位置にシークさせる。図2(a)に示す例では、待機位置は、記録5に続く未記録領域の先頭を指し示す位置である。
他方、図2(b)に示す状態では、次に信号を記録すべき領域の先頭が記録1に続く未記録領域の先頭であり、ここが待機位置となる。従って、記録1,3,5の何れかを再生した後、制御装置22は、サーボ制御装置14を制御して、光ピックアップ12を記録1に続く未記録領域の先頭を指し示す位置にシークさせる。
図3は、記録動作の後に再生動作が入る場合の、光ピックアップ12のシーク制御動作のフローチャートを示す。図3を参照して、本実施例の制御動作を説明する。図3の処理は、制御装置22が各部を制御することにより実行される。なお、何も記録されていない状態では、光ピックアップ12の待機位置は、記録媒体10の未記録領域の先頭を示す位置である。
本実施例では、ユーザが操作部23を操作することにより、電源投入や記録開始及び停止、更に、後述の記録、再生モードへの移行や、記録された動画、音声データの再生開始、停止を制御装置22に指示する。
操作部23により電源が投入され、記録モードが設定されると、図3に示すフローがスタートする。先ず、記録媒体10に記録されている管理情報に基づいて記録媒体10の未記録領域の先頭位置を検出する。検出した位置が待機位置となり、この待機位置に光ピックアップ12をシークさせる(S1)。ユーザによる記録開始の指示に応じて記録動作を開始する(S2、S3)。そして、ユーザによる記録ポーズの操作に応じて記録を停止又は終了する(S4、S5)。
記録動作を終了すると、光ピックアップ12の待機位置を更新し(S6)、更新後の待機位置に光ピックアップ12をシークする(S7)。更新後の待機位置は、次に信号を記録する領域の先頭を示す位置である。連続的な記録、即ち、記録動作の停止指示後、再生動作や電源オフの操作を実行すること無く記録を行う場合、記録動作の終了時点で、光ピックアップ12は、次に信号を記録する領域の先頭を示す位置にある。そのため、ステップS7のシーク動作は、実際には不要になる。未記録領域が不連続になっており、次に信号を記録する領域が、直前に信号を記録した領域から離れている場合に、光ピックアップ12のシーク動作が発生する。
また、再生モードへの切り替え指示があったか否かを判別する(S8)。再生モードへの切り替えが無い場合、電源オフが指示されたか否かを判別する(S16)。この様に、再生モードへの切り替え、或いは、電源オフの指示があるまでは、ユーザによる記録続行の指示に応じて(S2)、記録動作(S3)、待機位置の更新(S6)及び待機位置へのシーク(S7)を再び実行する。
S8でユーザが再生モードへの移行が指示すると、先ず、ユーザに再生対象を指定させる。そして、再生開始の指示があると(S9)、指定された再生対象を再生すべく、光ピックアップ12をその再生対象の再生先頭位置にシークし、再生対象を再生する(S10)。再生対象となる動画音声データを最後まで再生するか、或いは、ユーザによる再生停止の指示があると(S11)、この動画音声データの再生を停止する(S12)。そして、再生停止に応じて、次の記録動作に備えて、光ピックアップ12を待機位置、即ち、次に信号を記録すべき領域の先頭を示す位置にシークさせる(S13)。
電源オフの指示があると(S14)、電源をオフして処理を終了する。また、記録モードへの切り替えが指示されると(S15)、記録モードに切り替え、ステップS2に戻る。また、再生を継続する場合には、S9に戻る。
このように、本実施例では、再生動作の都度、光ピックアップ12を次の記録に備えて、次に信号を記録すべき領域の先頭を示す位置にシークさせる。これにより、記録を即座に開始でき、また、シーク音が録音されてしまうのを防止できる。
光ディスクを記録媒体とする実施例を説明したが、ハードディスク装置を記録媒体とする場合にも適用可能であることは明らかである。
本発明の一実施例の概略構成ブロック図である。 記録媒体10の記録の配置例を示す模式図である。 本実施例の特徴的な動作のフローチャートである。
符号の説明
10:記録媒体
12:光ピックアップ
14:サーボ制御装置
16:スピンドルモータ
18:スレッドモータ
20:データメモリ
22:制御装置
23:操作部
24:HF処理装置
26:復調処理装置
28:誤り訂正復号化装置(ECC復号化装置)
30:画像音声復号化装置
32:表示音声出力装置
34:画像音声入力装置
36:画像音声符号化装置
38:誤り訂正符号化装置(ECC符号化装置)
40:変調処理装置
42:レーザ制御装置

Claims (4)

  1. ランダムアクセスの記録媒体に対して情報データを記録再生する装置であって、
    前記記録媒体に信号を記録再生する記録再生部と、
    前記記録媒体に対して前記記録再生部を移動させる移動手段と、
    前記記録媒体において次に前記情報データを記録すべき位置を前記記録再生部の待機位置として記憶する記憶手段と、
    前記記録媒体からの前記情報データの再生動作を停止したことに応じて、前記記録再生部を前記移動手段により前記待機位置に移動させる制御手段
    とを具備することを特徴とする記録再生装置。
  2. 前記記録媒体が、記録トラックがスパイラル状に形成されている媒体であることを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  3. 前記記憶手段は、前記記録媒体に対する前記情報データの記録停止に応じて前記待機位置を更新して記憶することを特徴とする請求項1または2に記載の記録再生装置。
  4. ランダムアクセスの記録媒体に対して情報データを記録再生する装置を制御する方法であって、
    次に信号を記録すべき位置を、記録再生部の待機位置として記憶するステップと、
    再生動作の後に前記記録再生部を前記待機位置に移動させるステップ
    とを具備することを特徴とする記録再生装置の制御方法。
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