JP2009204574A - 硬さ計 - Google Patents

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Abstract

【課題】さまざまな硬さの被測定物に対して硬さ測定を自動的に、且つ、高精度に行うことが出来る硬さ計を提供する。
【解決手段】押針3によって被測定物10に荷重を負荷するVCM7と、被測定物10の変位量を検出する差動トランス8とを備えた硬さ計1において、被測定物10に負荷する荷重領域を複数に区分した荷重負荷領域を記憶するメモリと、検出された変位量から被測定物10の硬さを算出する演算部とを備えた制御部20を有し、この制御部20は、被測定物10に適した荷重負荷領域を選定する予備測定と、この予備測定で選定された荷重負荷領域に対応した荷重を被測定物10に負荷する本測定とによって構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属等の硬いものではなく、ゴム、プラスチックス等の工業製品や、肌、筋肉、果実、食品などの医療、健康、食品産業において利用される硬さ測定器に関し、特に、押針を被測定物に当接させて測定を行う接触式の硬さ計に関するものである。
従来、押針を被測定物に当接させて押針の微小な変位を検出する硬さ計は、いくつかの方式が製品化されている。この種の微小硬さ計の中で、測定者が手で把持し手動で固定荷重を負荷して硬度を測定する硬さ計が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
この硬さ計は、主針バネによって下方に付勢されて被測定物に押し当てられる主針と、この主針の変位量を出力するエンコーダモジュールと、主針バネより弱い副筒バネによって下方に付勢されて被測定物に押し当てられ主針をガイドする副筒と、変位量を記憶するメモリ、及び、硬度をデジタル表示する表示部等を備えている。この硬さ計は、中心の主針に対して大径の副筒を設けているので、凹凸の激しい部位の測定に際しても正確な測定が出来る利点が示されている。
また、天秤式による硬さ計も開示されている(例えば、特許文献2参照。)。この硬さ計は、天秤式の負荷伝達レバーを回動させて、所定の荷重を自動的に被測定物に押圧し、変位量から被測定物の硬度を測定する硬さ計であり、正確な荷重を被測定物に押圧出来ることが示されている。
また、被測定物が青果類に限定されているが、青果類の種類に応じた所定の荷重を負荷する硬さ計が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。この硬さ計の概略を図17に基づいて説明する。図17において、50は特許文献3で開示されている従来の硬さ計である。この硬さ計50は、自励発振回路の発振周波数の変化で硬度を測定する方式を採用し、測定者が手で把持する本体部51と、この本体部51の内部に配設されるセンサユニット52とを備えている。
このセンサユニット52は、本体部51に着脱自在に装着可能であり、被測定物の青果類の種類に応じて所定の荷重を備えたセンサユニット52に交換し、青果類に適した荷重を負荷して硬度を測定することが出来る。すなわち、例えば、リンゴなどの硬質の青果類と、モモなどの軟質の青果類に応じて、バネ定数の異なるバネ部材(図示せず)が介装されたセンサユニット52をそれぞれ予め用意しておき、測定すべき青果類の種類に応じて、これを選択して、本体部51の内部に着脱自在に装着する。
また、他の実施例としてセンサユニット52を本体部51に固着し、青果物の種類に応じてセンサユニット52に内蔵されるバネ部材(図示せず)の圧縮長さを調整してバネ圧力を調整し、所定の荷重で青果類の硬度を測定できる構成も示されている。
特開平10−179524号公報(第4頁、第1図) 特開平5−322732号公報(第2頁、第2図) 特開2004−301695号公報(第11頁、第3図)
しかしながら、特許文献1の硬さ計は、被測定物に負荷する荷重が固定荷重であるので
、硬度が大きく異なる被測定物に対しては、測定が困難である。例えば、硬さ計の固定荷重が小さい場合は、軟質の被測定物の測定には適するが、硬質の被測定物の測定には不向きである。また反対に、硬さ計の固定荷重が大きい場合は、硬質の被測定物の測定には適するが、軟質の被測定物の測定には不向きである。
このために、固定荷重の異なる硬さ計を数種類用意し、被測定物の硬さレベルに応じて使い分ける必要があり、作業性が悪いと共に、多くの種類の硬さ計が必要という問題がある。また、さまざまな被測定物に対してどの硬さ計が適しているかの選択に、それなりの熟練度が必要となり、初心者には、使い勝手が悪く不便である。そして、被測定物に対して硬さ計の選択が異なると、測定結果に違いが生じる可能性があり、測定精度に問題がある。
また、特許文献2の硬さ計では、荷重は自動的に被測定物に負荷されるが、被測定物の硬さに応じて荷重を異ならせることは開示されていないので、硬さの異なる被測定物に対しては、特許文献1と同様な課題が存在している。
また、特許文献3の硬さ計では、被測定物の硬さに合わせて、所定のバネ定数(荷重負荷)を有するセンサユニットを交換しなければならず作業性が悪い。また、荷重負荷を調整できる実施例においても、測定者が被測定物の硬さを想定してバネ定数を選択して調整しなければならず、被測定物に最適な荷重が負荷されるとは限らない。また、測定に際して測定者による荷重の選択と、荷重調整操作が必要であり、測定を硬さ計に任せることが出来ない。また更に、被測定物が青果類に限定されており、適用範囲が狭いという問題がある。
本発明の目的は上記課題を解決し、様々な硬さの被測定物に対して硬さ測定を自動的に、且つ、高精度に行うことが出来る硬さ計を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の硬さ計は、下記記載の構成を採用する。
本発明の硬さ計は、押針によって被測定物に荷重を負荷する荷重機構と、被測定物の変位量を検出する変位検出機構とを備えた硬さ計において、
被測定物に負荷する荷重領域を複数に区分した荷重負荷領域を記憶する記憶部と、変位検出機構によって被測定物の変位量を検出し、この検出された変位量から被測定物の硬度を算出する演算部と、を備えた制御手段を有し、この制御手段は、複数に区分された荷重負荷領域から被測定物に適した荷重負荷領域を選定する予備測定と、この予備測定で選定された荷重負荷領域に適する荷重テーブルに基づいて、被測定物に荷重を負荷し、被測定物の変位量を検出する本測定と、によって構成されることを特徴とする。
本発明の硬さ計により、様々な硬さの被測定物に対応した硬さ測定を1台の硬さ計で実現することが出来る。これにより、硬さの異なる被測定物に応じて硬さ計を交換したり、また、センサユニットを交換したりするなどの作業が不要であり、硬さ計に被測定物をセットするだけで、自動的に測定を行う硬さ計を提供することが出来る。
また、記憶部には、荷重負荷領域に適する荷重テーブルが予め記憶されており、予備測定は、荷重機構によって被測定物に所定の荷重を負荷し、この荷重と変位検出機構によって検出された被測定物の変位量から記憶部に記憶されている荷重負荷領域を選定し、本測定は、記憶部に予め記憶された荷重テーブルに基づいて、荷重機構によって被測定物に荷重を負荷し、被測定物の硬度を算出することが望ましい。
このように、荷重負荷領域に適した荷重テーブルを予め記憶部に記憶させておけば、予備測定のときに荷重テーブルを算出する必要がないため、プログラムを単純化でき、予備測定時間も短縮することができる。
また、予備測定は、荷重機構によって被測定物に所定の荷重を負荷し、この荷重と変位検出機構によって検出された被測定物の変位量から記憶部に記憶されている荷重負荷領域を選定し、更に、選定された荷重負荷領域に適した荷重テーブルを演算部によって決定し、本測定は、予備測定において決定された荷重テーブルに基づいて、荷重機構によって被測定物に荷重を負荷し、被測定物の硬度を算出することが望ましい。
このように、予備測定のときにその都度荷重テーブルを算出する場合には、より精度良く被測定物を測定する必要があるときに有効である。例えば、被測定物を測定する温度環境が大きく変化するような場合には、荷重機構から作られる荷重テーブルの基準テーブルが温度変化によって変化してしまうため、予備測定毎に測定時の荷重テーブルを作成して、この作成された荷重テーブルに基づいて本測定を行えば、より精度良く測定することができる。
また、荷重テーブルは、対応する荷重負荷領域において、被測定物の硬さ測定範囲が略最大となるように決定されることが望ましい。
これにより、被測定物の硬さ測定範囲を広く確保できるので、様々な硬さの被測定物に対して、測定値の分解能が高く高精度な硬さ測定を行う硬さ計を提供することが出来る。
また、予備測定において、複数の荷重負荷領域の選定範囲が外れた場合は、押針の径を大又は小に変更する指示手段を備えることが望ましい。また、指示手段は表示部であり、荷重負荷領域または荷重テーブルを表示すると共に、被測定物の硬度を表示することが望ましい。
これにより、指示手段の指示に基づいて押針の径を変更することによって、測定の適用範囲が極めて広い硬さ計を提供することが出来る。また、測定者は選択された荷重負荷領域、または決定された荷重テーブルを知ることが出来ると共に、被測定物の硬度を直ちに知ることが出来、確実で迅速な硬さ測定を実現することが出来る。
上記の如く本発明によれば、被測定物に適した荷重負荷領域を選定する予備測定を行い、この予備測定で選定された荷重負荷領域に基づいた荷重を被測定物に負荷して本測定を行うので、様々な硬さの被測定物の硬さ測定を自動的に、且つ、高精度に行う硬さ計を提供することが出来る。
以下図1〜図16を用いて本発明の実施の形態を詳述する。
[硬さ計の概略構成の説明:図1〜図3]
まず、本発明の硬さ計の概略構成を図1に基づいて説明する。図1において、1は本発明の一実施形態としての硬さ計である。2はプランジャであり、細長い略棒形状を有し、その一方の先端に押針3が保持され取り付けられている。押針3は先端が微小な略半球形状であり、後述する被測定物を押圧して硬さ測定が行われる。尚、押針3は被測定物の硬さに応じて、先端の径を変更するために交換可能な構成であることが好ましい。
また、4a、4bは一対の板バネであり、プランジャ2にそれぞれ結合される。5は測
定のために昇降する基台であり、板バネ4a、4bが結合し、板バネ4a、4bを介してプランジャ2を保持する。この基台5はステッピングモータ(以下、モータと略す。)9によって矢印Cの方向に昇降し、これにより、プランジャ2を押針軸線Aに沿って移動することが出来る。
7は荷重機構としてのVCM(ボイスコイルモータ)であり、永久磁石7aと可動コイル7bによって構成される。VCM7の永久磁石7aは基台5に取り付けられており、可動コイル7bは、プランジャ2の他方の先端に取り付けられている。この構造により、VCM7の可動コイル7bにVCM電流Ivを供給すると、プランジャ2に対して押針軸線Aに沿って矢印Bの方向に電流値に比例した荷重が印加される。尚、荷重機構はVCMに限定されず、電磁ソレノイドなどで構成しても良い。
また、8は変位検出機構としての差動トランスであり、基台5に保持されてプランジャ2に近接して配設され、プランジャ2の上下方向(押針軸線A方向)の変位を検出し、変位信号P1を出力する。ここで、前述したように、プランジャ2の先端に押針3が保持されているので、差動トランス8が検出するプランジャ2の変位は、押針3の上下方向の変位である。尚、変位検出機構は差動トランスに限定されず、静電容量型検出器などで構成しても良い。
また、6は平面形状の測定台であり、押針3の下部に配設される。10は被測定物であり、測定台6に置かれて、プランジャ2が降下することによって押針3が当接し、硬さ測定が行われる。尚、本発明の硬さ計に好適な被測定物10は、ゴム、プラスチックス等の工業製品や、肌、筋肉、果実類、食品など、様々なものである。
また、20は制御手段としての制御部であり、硬さ計1の動作全体を制御する。ここで、制御部20は、前述の変位信号P1を入力し、VCM7を駆動するVCM電流Ivを出力する。また、制御部20は、指示手段としての表示部31に表示制御データP2を出力して測定した硬度情報などを表示し、また、操作部32から操作信号P3を入力する。また、モータ駆動信号P4を出力してモータ9を駆動し、基台5を昇降する機能も有している。尚、制御部20の詳細は後述する。
次に本発明の硬さ計の外観の一例を図2に基づいて説明する。図2において、硬さ計1は図1で示した硬さ計と同様であり、プランジャ2の先端に押針3が保持され取り付けられている。また、被測定物10は測定台6に置かれて、プランジャ2が降下することによって押針3が被測定物10に当接し、硬さ測定が行われる。また、硬さ計1の下部には表示部31と操作部32が配設され、表示部31は測定結果の硬度等が表示され、操作部32は測定開始スイッチや測定停止スイッチなどが配設されている。
次に図3に基づいて本発明の硬さ計1を制御する制御部20の構成を説明する。図3において制御部20は、汎用のマイクロコンピュータによって構成することが出来る。ここで、21は変位入力部であり、差動トランス8からの変位信号P1を入力してインピーダンス変換を行い、変位変換信号P1´を出力する。22はA/D変換回路であり、アナログ信号である変位変換信号P1´をデジタル信号に変換して変位データP5を出力する。
23は制御部20の中心となる演算部であり、変位データP5、操作信号P3を入力し、表示制御データP2、VCM制御データP6、モータ制御データP7を出力する。この演算部23は、被測定物10の変位量である変位データP5から被測定物10の硬度を算出するが、詳細な動作は後述する。
24は記憶部としてのメモリであり、不揮発性メモリ等によって構成され、後述する複
数の荷重負荷領域等を記憶している。また、演算部23とメモリ24は、メモリバスP8によって繋がれ、データのリード/ライトが行われる。また、25はD/A変換回路であり、デジタル信号であるVCM制御データP6をアナログ信号に変換してVCM制御信号P9を出力する。
26は電流供給部であり、定電流電源として動作し、VCM制御信号P9を入力してVCM7にVCM電流Ivを供給する。また、27はモータ駆動部であり、モータ制御データP7を入力してモータ9を駆動するモータ駆動信号P4を出力する。
ここで、制御部20は、操作部32からの操作によって測定を開始し、差動トランス8からの変位信号P1を入力してモータ9とVCM7とを制御し、硬さ測定を実行するが、詳細な動作の説明は後述する。尚、制御部20の構成は、マイクロコンピュータに限定されず、ゲートアレイ等によるカスタムICで実現しても良い。

また、本実施形態では、モータ9を駆動し基台5を矢印Cの方向に降下させ押針3を被測定物10に当接するようにしているが、測定ストロークが短くモータ9を必要としない場合には、VCM7によってプランジャ2を降下させ押針3を被測定物10に当接して、本発明の測定動作を実施することも可能である。
[硬さ計の概略動作の説明:図4]
次に、図4に基づいて、本発明の硬さ計による硬さ測定の基本的な概略動作を説明する。図4において、制御部20は、VCM7にVCM電流Ivを供給し、プランジャ2に対して矢印Bの方向に所定の荷重を印加する(予圧の印加)。
これにより、プランジャ2は、矢印Bの方向に移動するが、プランジャ2は、一対の板バネ4a、4bによって基台5に保持されているので、プランジャ2に荷重が印加されることによって、板バネ4a、4bは、矢印Bの方向に撓むことになる。
ここで、破線で示す位置は、予圧が印加されないときの板バネ4a、4bの位置であり、予圧が印加された板バネ4a、4b(実線で示す)は、Xpの撓みが生じている。この板バネ4a、4bの撓み量Xpは、プランジャ2に印加される荷重にほぼ比例する。そして、プランジャ2に印加される荷重と、板バネ4a、4bの撓みによる反力が均衡した位置でプランジャ2は停止し保持される。
そして、制御部20は、VCM7によってプランジャン2に所定の予圧を印加した状態で、モータ駆動信号P4によってモータ9を駆動し、基台5を矢印Cの方向にゆっくり降下させて、プランジャ2の先端に保持されている押針3を被測定物10に近づける。
そして、制御部20は、差動トランス8からの変位信号P1をモニターし、押針3が被測定物10に当接してプランジャ2の位置が変化したならば、押針3が被測定物10に当接したと判断して基台5の降下を停止する。次に制御部20は、VCM7へのVCM電流Ivを調節して押針3の測定基点を決定し、その後、予備測定、本測定を行って被測定物10の硬さを計測する。
[硬さ計の測定動作の説明:図5〜図16]
次に、本発明の硬さ計の測定動作例を図5〜図16のフローチャートとグラフ等によって詳細に説明する。尚、硬さ計1の構成は図1〜図3を参照する。まず図5に基づいて、硬さ計1による硬さ測定の全体動作の概略を説明する。
図5において、測定者(図示せず)が被測定物10を測定台6にセットしてから操作部
32の測定開始ボタン(図示せず)を操作すると、硬さ計1は測定を開始し、まず、電流/変位バイアステーブル(以降、I/Dバイアステーブルと略す。)を作成する(ステップST10)。
ここで、電流とはVCM7に供給するVCM電流Ivであり、変位とはVCM電流Ivが供給されることによってVCM7が発生する荷重によるプランジャ2の変位量である。すなわち、ステップST10は、VCM電流Ivの増加によって板バネ4a、4bに保持されてフリーの状態のプランジャ2が、どのように変位するかをテーブルとして作成するルーチンである。このI/Dバイアステーブルは、硬さ計1の基本特性であり、硬さ測定で参照される基準データとなるので、硬さ測定が行われる毎に作成され、更新される。
次に硬さ計1の制御部20は、ステップST10で作成したI/Dバイアステーブルを参照して、プランジャ2に印加する予圧のためのVCM電流Ivを決定し、プランジャ2に所定の予圧を印加して板バネ4a、4bを撓ませる(ステップST20)。これにより、プランジャ2には、測定開始当初から所定の予圧が印加されることになる。
次に制御部20は、基台5を降下して押針3を被測定物10に当接させるために、タッチON検出を行う(ステップST30)。ここで、押針3が被測定物10に当接することをタッチONと呼ぶ。次に制御部20は、被測定物10に荷重を負荷して予備測定を行い、被測定物10の硬さを予備的に確認して荷重負荷領域を選定する(ステップST40)。
次に制御部20は、本測定を開始する前に、I/Dバイアステーブル作成(ステップST10)と予圧の印加(ステップST20)とタッチON検出(ステップST30)を再度実行する。
次に制御部20は、予備測定によって被測定物10の荷重負荷領域を予めメモリ24に記憶されている複数の荷重負荷領域から選定し、選定された荷重負荷領域に適した荷重テーブルに基づいて荷重を負荷して本測定を行い、被測定物10の硬さを測定し、測定結果を表示して測定を終了する(ステップST60)。以上が、本発明の硬さ計の全体動作フローであり、以降、各動作フローを詳細に説明する。
次に、図6に基づいて、I/Dバイアステーブル作成ルーチン(ステップST10〜ST19)の詳細を説明する。尚、硬さ計1の構成は図1を参照し、制御部20の構成は図3を参照とする。図6において、制御部20の演算部23は、メモリ24からI/Dバイアステーブルを作成するための電流ステップ値Istを読み出して決定する。この電流ステップ値Istは限定されず、硬さ計1に適した値を設定する。また、VCM7へ供給するVCM電流Ivの電流値であるVCM制御データP6を初期化して零とする(ステップST11)。
次に制御部20の演算部23は、VCM制御データP6に電流ステップ値Istを加算する(ステップST12)。ここで、VCM制御データP6は初期化されて零であるので、電流ステップ値Istが加算されてVCM制御データP6の値は電流ステップ値Istとなる。以降、ステップST12が実行される毎に、VCM制御データP6は電流ステップ値Istが加算され増加する。
次に制御部20の演算部23は、電流値である加算されたVCM制御データP6をD/A変換回路25によってアナログ信号に変換してVCM制御信号P9を出力する(ステップST13)。次に制御部20の電流供給部26は、VCM制御信号P9を入力し、定電流のVCM電流IvをVCM7に供給する(ステップST14)。
次にVCM7は、VCM電流Ivが供給されることによって荷重を発生し、プランジャ2を矢印B方向に電流の増加分だけ僅かに移動させる(ステップST15)。次に制御部20は、差動トランス8からプランジャ2の変位情報である変位信号P1を変位入力部21によって入力し、A/D変換回路22でデジタル値の変位データP5に変換する(ステップST16)。
次に制御部20の演算部23は、VCM7に供給した電流値(すなわちVCM制御データP6)と取得した変位データP5をI/Dバイアステーブルとしてメモリ24に格納する(ステップST17)。尚、変位信号P1はテーブルの精度を向上させるために複数回入力し、平均値を算出して変位データP5として格納することが好ましい。
次に制御部20の演算部23は、メモリ24に記憶されているテーブル最大電流値とVCM制御データP6を比較し、VCM制御データP6がVCM最大電流値を越えていれば肯定判定としてステップST19へ進み、否定判定であればステップST12に戻る(ステップST18)。次に制御部20は、ステップST18が肯定判定であれば、VCM制御データP6を初期値の零に戻し、VCM7への電流供給を停止してプランジャ2を初期の位置に戻し、I/Dバイアステーブル作成ルーチンを終了する(ステップST19)。
また、制御部20はステップST18が否定判定であれば、ステップST12に戻り、VCM制御データP6に電流ステップ値Istを再び加算する。その後、ステップST12からステップST18までを繰り返し実行し、VCM電流Ivを電流ステップ値Ist毎に増加してプランジャ2の変位を測定し、I/Dバイアステーブルが作成される。
次に、I/Dバイアステーブル作成ルーチンで作成されたI/Dバイアステーブルの一例を図7のグラフに示す。図7において、縦軸はVCM電流Ivであり、プランジャ2には、この電流値に比例する荷重が印加される。また、横軸はプランジャ2の変位量Dである。ここで一点鎖線で示すTは、作成されたI/Dバイアステーブルの一例であり、VCM電流Ivが電流ステップ値IstによってIv1、Iv2、Iv3、・・・と増加する。
そして、VCM電流Ivの増加に伴ってプランジャ2に印加される荷重が増加し、板バネ4a、4bが撓んで、プランジャ2の変位量Dは、D1、D2、D3、・・・と増加する。そして、VCM電流Ivがテーブル最大電流値Itmaxまで増加すると、プランジャ2の変位量はテーブル最大変位Dtmaxとなる。
すなわち、I/DバイアステーブルTは、押針3が被測定物10などに触れることが無く、完全にフリーな状態でVCM7の荷重に対して板バネ4a、4bの撓みによる反力が均衡する位置を表すものであり、硬さ測定で常に参照される基準データとなる。尚、このI/DバイアステーブルTは、板バネ4a、4bのバネ定数が温度等によって変化するので、硬さ測定毎に繰り返し作成される。
次に図8に基づいて、プランジャ2に所定の予圧を印加するルーチン(ステップST20〜ST25)を説明する。ここで、予圧を印加する目的は、予圧によって板バネ4a、4bを撓ませることにより、外乱による影響を抑制して正確な硬さ測定を実現するためである。
図8において、制御部20はプランジャ2に所定の予圧を印加するためにプランジャ2の変位量を決定し、その変位を得るために必要な電流値Ivpを先に作成したI/DバイアステーブルTを参照して決定する(ステップST21)。ここで、所定の予圧の大きさ
は、硬さ計1が設置されている環境で、到来するであろう外乱による想定荷重より大きい値とすることが好ましい。
次に制御部20の演算部23は、決定した電流値IvpをVCM制御データP6としてD/A変換回路25に出力し、D/A変換回路25は、デジタルデータをアナログ信号に変換してVCM制御信号P9を出力する(ステップST22)。
次に制御部20の電流供給部26は、VCM制御信号P9を入力し、定電流のVCM電流IvをVCM7に供給する(ステップST23)。ここで、VCM7に供給されるVCM電流Ivの電流値は、ステップST21でI/DバイアステーブルTから取得した電流値Ivpである。次にVCM7は、電流値Ivpが供給されることによって荷重を発生し、プランジャ2は所定の予圧が印加されて、矢印B(図4参照)の方向に移動する(ステップST24)。
次にプランジャ2が移動することによって、プランジャ2に結合されている一対の板バネ4a、4bに撓みが発生し、プランジャ2は、この板バネ4a、4bの撓みによる反力とVCM7から印加されている予圧が均衡した位置で保持される(ステップST25)。ここで、板バネ4a、4bの撓みは、例えば、図4で示した撓み量Xpとなる。尚、VCM7によって印加する予圧の大きさは、予想される外乱の大きさに応じて任意に設定して良いことは、もちろんである。
次に図9のフローチャートと図10のグラフに基づいて、タッチON検出のルーチン(ステップST30〜ST39)を説明する。尚、図10はタッチON検出における押針3の変位量D(X軸)とVCM電流Iv(Y軸)の座標の推移を示す。
ここで、タッチON検出動作の前に、前述したI/Dバイアステーブル作成ルーチンと、予圧の印加が行われる。すなわち、図10において、予圧の印加によってVCM7には電流値Ivpが供給され、それにより、板バネ4a、4bは撓みが発生し、プランジャ2の先端の押針3は変位量Dpを有しており、そのときの押針3の座標は位置Spであるとする。ここで予圧による押針3の座標の位置Spは、I/DバイアステーブルTに重なることは言うまでもない。
次に図9及び図10において、制御部20は、モータ駆動信号P4を出力してモータ9を駆動し、基台5をゆっくり降下させる(ステップST31)。次に制御部20は、差動トランス8から変位信号P1を入力し、A/D変換回路22によってデジタルデータである変位データP5に変換する(ステップST32)。
次に制御部20は、取得した変位データP5をメモリ24に予め設定された変位量データと比較し、プランジャ2が規定以上に押し上がる方向(すなわち矢印Bと反対方向)に変位していないかを判定する(ステップST33)。ここで、肯定判定であれば、プランジャ2に保持されている押針3が被測定物10に当接した(すなわち、タッチONした)と判断し、次のステップST34へ進む。また、否定判定であれば、ステップST31に戻り、タッチONするまでステップST31からステップST33を繰り返し、基台5の降下を継続しながらタッチONを検出する。
次に制御部20は、ステップST33で肯定判定(タッチON)がなされたならば、モータ駆動信号P4の出力を直ちに止めてモータ9の駆動を停止し、基台5の降下を停止する(ステップST34)。
次に制御部20は、再度、差動トランス8から変位信号P1を入力し、A/D変換回路
22によってデジタルデータである変位データP5に変換する(ステップST35)。ここで、タッチONしたときの押針3の座標は、VCM電流は電流値Ivpで変化せず、変位量はタッチONによってプランジャ2が押し上がる方向に移動するので変位量Donとなり、位置Sonに移動する。
次に制御部20は、メモリ24に記憶されているI/DバイアステーブルTを参照して変位量Donに対応する電流値Ivrを算出し、VCM7に電流値Ivrを供給する(ステップST36)。これにより、VCM電流Ivは減少するので押針3は変位量Drに移動し、押針3の座標は、位置SrとなってI/DバイアステーブルTに近づく。ここで、押針3の座標位置が、I/DバイアステーブルTに近づくということは、押針3が被測定物10に対して、荷重の負荷が零に近づいた状態でタッチONしていることを意味する。
次に制御部20は、再度、差動トランス8から変位信号P1を入力し、A/D変換回路22によってデジタルデータである変位データP5に変換する(ステップST37)。次に制御部20は、取得した変位データP5から押針3の新しい変位量Drを得て、押針3の座標である位置Srが記憶されているI/DバイアステーブルTと一致しているかを判定する(ステップST38)。ここで、肯定判定であれば、押針3の座標位置はI/DバイアステーブルT上に重なっているので、次のステップST39へ進む。
また、ステップST38が否定判定であれば、ステップST36からステップST38を繰り返し、I/DバイアステーブルTを参照して変位量Drに対応する電流値Ivrを再度算出する。そして、算出した電流値IvrをVCM7に供給し、押針3の座標位置がI/DバイアステーブルT上に重なるまでVCM電流Ivを繰り返し調整する。
次に制御部20は、ステップST38で肯定判定がなされたならば、押針3の座標位置はI/DバイアステーブルT上に重なったので、押針3は被測定物10に対して、荷重がほぼ零で僅かに接したタッチON状態であるとして、この位置を測定基点S0と決定する(ステップST39)。ここで、測定基点S0の座標位置は、変位量D0、VCM電流Iv0とする。
[予備測定動作の説明:図11]
次に図11に基づいて、タッチON検出後に行われる予備測定動作のルーチン(ステップST40〜ST49)を説明する。この予備測定は被測定物の硬さを予備的に測定し、被測定物に適した荷重を負荷するための荷重負荷領域を選定するものである。
図11において、制御部20は予備測定の測定範囲を決めるために、測定基点S0の変位量D0とVCM電流Iv0に最大変化量を加算し、測定のリミット値である最大変位量DmaxとVCM最大電流値Ivmaxを設定する(ステップST41)。
次に制御部20は、VCM7に供給するVCM電流Ivに所定の電流値を加算する(ステップST42)。次に制御部20の電流供給部26は、加算されたVCM電流IvをVCM7に供給する(ステップST43)。
次にVCM7は、加算されたVCM電流Ivが供給されることによって荷重の発生が増加し、プランジャ2の先端の押針3は、被測定物10に対して増加した分の荷重を負荷する。これにより、被測定物10は押針3に押圧されるので、被測定物10の表面は押針3の荷重に応じて僅かに沈み込み、押針3は測定基点S0から僅かに移動する(ステップST44)。
次に制御部20は、差動トランス8からプランジャ2の変位情報である変位信号P1を
変位入力部21によって入力し、A/D変換回路22でデジタル値の変位データP5に変換する(ステップST45)。ここで取得された変位データP5は、押針3が被測定物10に荷重を負荷したことによって変位した変位量Dである。そして、制御部20は、取得した変位量DとVCM7に供給したVCM電流Ivをメモリ24に予備データとして記憶する。
次に制御部20は、取得した押針3の変位量Dと最大変位量Dmaxと比較し、押針3の変位量Dが最大変位量Dmaxに達しているかを判定する(ステップST46)。ここで、肯定判定であればステップST48へ進み、否定判定であればステップST47へ進む。
次に制御部20は、ステップST46で否定判定であれば、VCM7に供給したVCM電流IvとVCM最大電流値Ivmaxとを比較し、VCM電流IvがVCM最大電流値Ivmaxに達しているかを判定する(ステップST47)。ここで、肯定判定であればステップST48へ進み、否定判定であればステップST42へ戻る。
次に制御部20は、ステップST47が否定判定であれば、ステップST46、又はステップST47の何れかで肯定判定が出るまでステップST42からステップST47を繰り返し、VCM電流Ivを増加させながら押針3の変位量Dを取得する。すなわち、VCM電流Ivが増加することにより、押針3は被測定物10に対する荷重を増加し、被測定物10の表面は、その硬さに応じて沈み込むことになる。
次に制御部20は、ステップST46、又はステップST47の何れかで肯定判定がなされたならば、押針3の変位量D、又はVCM電流Ivのどちらかがリミット値に達したので測定を終了する。そして、測定した変位量DとVCM電流Ivの値から被測定物10に適する荷重負荷領域を選定する(ステップST48)。
次に制御部20は、選定された荷重負荷領域を表示部31で表示し、被測定物10に適する特定の荷重負荷領域を測定者に示す(ステップST49)。これにより、測定者は、どのランクの荷重負荷領域で硬さ測定(本測定)が実施されるかを知ることが出来る。
[荷重負荷領域の選定動作の説明:図12〜図13]
ここで、図12と図13に基づいて、荷重負荷領域の選定動作の具体例を説明する。図12と図13の縦軸はVCM電流Ivであり、プランジャ2には、この電流値に比例する荷重が印加される。また、横軸はVCM電流Ivによって変位する押針3の変位量Dである。ここで、図面上で横の破線Ivmaxは、VCM最大電流値であり、予備測定のVCM電流のリミット値である。また、図面上で縦の破線Dmaxは、最大変位量であり、予備測定の変位量のリミット値である。
また、I/DバイアステーブルTは、この予備測定を行う直前に取得されたテーブルであり、押針3がフリーな状態でのVMC電流Ivに対する変位量Dの特性を表している。また、測定基点S0は、同じく予備測定を行う直前にタッチON検出ルーチンによって取得された測定基点であり、予備測定は、この測定基点S0から開始される。
ここで、図12の測定基点S0から延びる実線のR1は、予備測定ルーチンによって取得され、メモリ24に記憶された予備データの一例である。すなわち、予備データR1は、測定基点S0からVCM電流Ivの増加に従って押針3の変位量Dが増加した値をプロットしたものである。このとき、押針3は被測定物10を押圧し、被測定物10に荷重を負荷しているので、予備データR1は、押針3がフリーのときのデータであるI/DバイアステーブルTと比較すると、VCM電流Ivに対する変位量Dが小さいのでグラフ上の
傾斜角度が急である。
ここで、予備データR1上のR1endは、予備測定の最後に取得した変位量DとVCM電流Ivの座標位置であり、予備データR1の最終データである。すなわち、予備データR1での予備測定は、変位量Dが最大変位量Dmaxに達したことで終了し、このため、最終データR1endは、最大変位量Dmaxのライン上に位置する。
ここで、制御部20の演算部23は、予備データR1の最終データR1endと、メモリ24に複数に区分して記憶されている荷重負荷領域とを比較し、特定の荷重負荷領域を選定する。たとえば、メモリ24に記憶されている荷重負荷領域が、図12で示すように破線で囲う領域A、領域B、領域Cであるとする。すると演算部23は、最終データR1endが領域Aに含まれていることを演算によって認識し、被測定物10に適した荷重負荷領域として領域Aを選定する。
次に、図13は被測定物10の硬さが図12の例より硬質である場合の予備測定動作を示している。図13において、測定基点S0から延びる実線のR2は、予備測定ルーチンによって取得され、メモリ24に記憶された予備データの一例である。この場合、被測定物10の硬さが硬質であるので、予備データR2の傾斜角度は、予備データR1より傾きが大きい(すなわち、VCM電流Ivに対して変位量Dが小さい)。
そして、予備データR2での予備測定は、VCM電流IvがVCM最大電流Ivmaxに達したことで終了し、このため、最終データR2endは、VCM最大電流Ivmaxのライン上に位置する。
ここで、制御部20の演算部23は、予備データR2の最終データR2endと、メモリ24に複数に区分して記憶されている荷重負荷領域を比較し、特定の荷重負荷領域を選定する。たとえば、図12と同様にメモリ24に記憶されている荷重負荷領域が、領域A、領域B、領域Cであるとする。すると演算部23は、最終データR2endが領域Bに含まれることを演算によって認識し、被測定物10に適した荷重負荷領域として領域Bを選定する。
このように、予備測定は被測定物10の硬さを確認し、その被測定物10に適した荷重負荷領域を選定することで、後述する本測定において、被測定物10に適合した荷重による硬さ測定を実現し、様々な硬さの被測定物10に対して高精度な測定を行う硬さ計を提供出来る。
また、図12と図13において、Z1、Z2は、測定外領域を示している。この測定外領域Z1、Z2は、被測定物10の硬さが軟質過ぎるか、硬質過ぎるために、正確な測定が難しい領域である。すなわち、予備測定の結果、予備データが測定外領域Z1に入った場合は、被測定物10はI/DバイアステーブルTに近い特性であって、軟質過ぎる特性である。また、予備測定の結果、測定外領域Z2に入った場合は、被測定物10の変位量Dは、ほとんど変化せず、硬質過ぎる特性である。
よって、予備測定の結果、予備データが測定外領域Z1又はZ2に入り、荷重負荷領域の選択範囲から外れた場合は、選択範囲から外れた旨を表示部31で表示し、押針3の先端の径を変更すると良い。これにより、表示部の指示に基づいて押針の径を変更することによって、硬さ測定の適用範囲を広くすることが出来る。尚、選択範囲から外れた旨の指示手段としては、表示部31以外にブザー等の音を使った指示でも良い。
たとえば、予備データが測定外領域Z1に入った場合は、被測定物10の硬さがかなり
軟質であるので、押針3の径を大きくして、被測定物10に加わる圧力を減らすことで変位量が小さくなる。これにより、予備データの傾きが大きくなって荷重負荷領域の領域Aなどに入り、正確な測定が出来るようにする。
また、予備データが測定外領域Z2に入った場合は、被測定物の硬さがかなり硬質であるので、押針3の径を小さくして、被測定物10に加わる圧力を増すことで変位量が大きくなる。これにより、予備データの傾きが小さくなって荷重負荷領域の領域Cなどに入り、正確な測定が出来るようにする。
[荷重テーブルの決定方法の説明:図14]
次に、図14に基づいて荷重テーブルの決定方法を説明する。図14において、縦軸はVCM電流Ivであり、横軸はVCM電流Ivによって変位する押針3の変位量Dである。また、Ivmax、Dmax、I/DバイアステーブルT、及び測定基点S0等は、前述したので説明は省略する。
ここで、予備測定のステップST48の結果、荷重負荷領域の領域Bが選定されたとする。この領域Bに対応する荷重テーブルは、I/DバイアステーブルTと最大変位量Dmaxの交点を荷重テーブル基点K0と定義し、その荷重テーブル基点K0を中心として、最大変位量Dmaxと測定基点S0の変位量D0の間で、且つ、I/DバイアステーブルTよりVCM電流Ivの大きい領域に放射状に延びる無数のラインを想定することが出来る。
ここで、荷重テーブル基点K0を最大変位量DmaxとI/DバイアステーブルTの交点にする理由は、測定時の変位量Dは、最大変位量Dmax以下でなければ、被測定物10を必要以上に変位させてしまうからである。また、I/DバイアステーブルTは、被測定物10に対する荷重が零のラインであり、零荷重より大きな荷重を負荷しなければ、硬さ測定を行うことが出来ないからである。
ここで、荷重テーブル基点K0から延びるK1、K2、K3の三つの荷重テーブルを想定して検討する。尚、荷重テーブルはK1、K2、K3に限定されないことはもちろんであるが、説明を分かりやすくするために代表的な荷重テーブルとしてK1、K2、K3を想定する。
ここで、荷重テーブルK1は、領域Bの上部付近を横切るテーブルであり、比較的大きな荷重を負荷して測定を行う荷重テーブルである。また、荷重テーブルK2は、領域Bの中部付近を横切るテーブルであり、中程度の荷重を負荷して測定を行う荷重テーブルである。また、荷重テーブルK3は、領域Bの下部付近を横切るテーブルであり、比較的小さな荷重を負荷して測定を行う荷重テーブルである。
ここで、荷重テーブルK1が領域Bを通過する区間は、B11からB12であり、この区間B11―B12を変位量Dの変位幅に置き換えると、図示するように変位幅Dh1となる。同様に、荷重テーブルK2が領域Bを通過する区間は、B21からB22であり、この区間B21―B22を変位量Dの変位幅に置き換えると、図示するように変位幅Dh2となる。また同様に、荷重テーブルK3が領域Bを通過する区間は、B31からB32であり、この区間B31―B32を変位量Dの変位幅に置き換えると、図示するように変位幅Dh3となる。
ここで、押針3の変位量Dは、被測定物10の硬度値に換算されるので、変位幅Dh1、Dh2、Dh3のそれぞれの幅は、領域Bにおける硬度値の測定範囲に置き換えることが出来る。そして、三つの変位幅Dh1、Dh2、Dh3の幅を比較すると、荷重テーブ
ルK2による変位幅Dh2の幅が最も広い。
これは、荷重負荷領域で領域Bが選定された場合、荷重テーブルK2に基づいて荷重を負荷して硬さ測定するならば、最も測定範囲を広く確保できることを意味している。これにより、測定範囲が広い荷重テーブルK2に基づいて硬さ測定を行うと、領域Bの中で被測定物の硬さがばらついた場合、そのばらつき量を最も分解能が高く高精度に測定することが出来る。
たとえば、領域Bにおいて荷重テーブルK2に基づき荷重を負荷して硬さ測定を行うと、被測定物10のばらつきは、変位幅Dh2の幅の中で表される。一方、領域Bにおいて荷重テーブルK3に基づき荷重を負荷して硬さ測定を行うと、被測定物10のばらつきは、変位幅Dh3の中で表される。
よって、荷重テーブルK3による変位幅Dh3は、荷重テーブルK2による変位幅Dh2の半分程度しか無いので、荷重テーブルK3に基づいた測定値の分解能は、荷重テーブルK2に基づいた測定値の分解能の半分程度しかなく、荷重テーブルK3は測定精度が劣ることが理解できる。
以上のことから、選定された荷重負荷領域に基づいて、演算部23が被測定物10の硬さ測定範囲が最大となる荷重テーブルを算出し決定すれば、測定値の分解能を最も高くでき、高精度な硬さ測定を実現出来る。また、他の荷重負荷領域である領域Aや領域Cが選定されたときも、同様の方法で荷重テーブルを決定すれば、どの荷重負荷領域においても分解能が最も高い高精度な硬さ測定を実現出来る。
[本測定動作の説明:図15〜図16]
次に図15、図16に基づいて、本発明の硬さ計の本測定の動作ルーチン(ステップST60〜ST70)を説明する。ここで、図15は本測定のフローチャートであり、図16は本測定における押針3の座標の推移を表している。
この本測定は、予備測定によって被測定物10の荷重負荷領域を選定し、予めメモリ24に記憶されている荷重負荷領域に適した荷重テーブルに基づいた荷重を負荷して被測定物10の硬さを測定するものである。ここでの荷重テーブルは、前述したように測定範囲が最大となるようにしてメモリ24に格納されている。尚、本測定を実行する前に、前述のI/Dバイアステーブル作成、予圧の印加、タッチON検出を実行するが、説明は重複するので省略する。
まず、予備測定において選定された荷重負荷領域に適する荷重テーブルをメモリ24に格納されている荷重テーブルから決定する(ステップST61)。ここで、説明上荷重テーブルK2に決定されたとする。次に、制御部20は測定基点S0の変位量D0と荷重テーブルK2の交点である座標K20に相当する荷重を負荷するために、荷重テーブルK2からVCM電流Ivの電流値Ik20を取得してVCM7に供給する(ステップST62)。
次に、VCM7に電流値Ik20のVCM電流が供給されると、プランジャ2の先端に保持されている押針3は、電流値Ik20に相当する荷重が負荷されるので、被測定物10は、押針3によって押圧されて変形し始める(ステップST63)。
次に制御部20は、差動トランス8からプランジャ2の変位情報である変位信号P1を変位入力部21によって入力し、A/D変換回路22でデジタル値の変位データP5に変換する(ステップST64)。次に制御部20は、変位データP5によって得た押針3の
変位量Dから、荷重テーブルK2を参照し、荷重テーブルK2に沿ったVCM電流Ivの新しい電流値を取得してVCM7に供給する(ステップST65)。
次に、VCM7に荷重テーブルK2に沿ったVCM電流Ivが供給されると、被測定物10に対する押針3の荷重が調整されて、押針3は荷重テーブルK2のライン上で均衡する位置に近づくように移動する(ステップST66)。次に制御部20は、差動トランス8からプランジャ2の変位情報である変位信号P1を入力し、A/D変換回路22でデジタル値の変位データP5に変換して、押針3の最新の変位量Dを取得する(ステップST67)。
次に制御部20は、取得した押針3の変位量Dと、前回取得した押針3の変位量Dを比較し、変位量に変化がない、すなわち、押針3による荷重と被測定物10の反発力が均衡して押針3の位置が停止したかを判定する(ステップST68)。ここで、肯定判定であれば次のステップST69へ進み、否定判定であればステップST65へ戻り、ステップST65からステップST68を押針3による荷重と被測定物10の反発力が均衡して押針3の位置が停止するまで繰り返し実行する。
すなわち、押針3が均衡するまで最新の変位量Dが取得され、この変位量Dから荷重テーブルK2を参照して荷重テーブルK2に沿ったVCM電流Ivを取得し、VCM7に供給する。これにより、押針3の座標位置は、荷重テーブルK2のライン上の押針3による荷重と被測定物10の反発力が均衡する位置K2balで停止する。
ここで、押針3の座標が測定基点S0から均衡する位置K2balまで移動する軌跡の一例を矢印Eで示した。しかし、押針3の座標位置がどのような軌跡を通るかは、被測定物10の特性等に依存するので限定されない。
次にステップST68で肯定判定(均衡した)がなされたならば、制御部20は、押針3が均衡した座標位置K2balの変位量Dbalを取得し、この変位量Dbalから硬度値を算出する(ステップST69)。
ここで、測定基点S0の変位量D0を硬度100(最も硬質)とし、荷重テーブル基点K0の変位量Dmaxを硬度0(最も軟質)とし、この区間を100等分した値によって変位量Dbalを換算して硬度値を算出する。次に制御部20は、算出した硬度値を被測定物10の硬度として表示部31に表示し、本測定を終了する(ステップST70)。
尚、本実施例において、荷重負荷領域は三つに区分して説明したが、この数に限定されず任意で良い。また、選定された荷重負荷領域に対応する荷重テーブルは、被測定物の硬さ測定範囲が略最大であること以外は限定されず、本実施例で示した以外の荷重テーブルであっても良い。
本実施形態では、複数の荷重負荷領域に適した荷重テーブルを予めメモリ24に記憶し、この記憶された荷重テーブルの中から選定された荷重負荷領域に適する荷重テーブルを本測定において決定して、この荷重テーブルに基づく荷重を付加する手法を説明した。
このように荷重テーブルをメモリに格納しておけば、予備測定のときに荷重テーブルを算出する必要がないため、プログラムを単純化でき、予備測定時間も短縮することができる。また、上述した測定範囲が最大となるような荷重テーブル以外の任意の荷重テーブルを格納しておき、選定された荷重負荷領域に対応して測定者が操作部32を操作して任意に荷重テーブルを決定することもできる。
また、次の手法でも構わない。複数の荷重負荷領域に適した荷重テーブルを予めメモリ24に記憶せずに、予備測定において、選定される荷重負荷領域から、測定範囲が最大となるように演算部23によって予備測定毎に動的に演算され決定されるようにしても良い。
このように、予備測定のときにその都度荷重テーブルを算出する場合には、より精度良く被測定物を測定する必要があるときに有効である。例えば、被測定物を測定する温度環境が大きく変化するような場合には、荷重機構である板バネ4a、4bから作られる荷重テーブルの基準テーブル(I/DバイアステーブルT)が温度変化によって変化してしまうため、予備測定毎に測定時の荷重テーブルを作成して、この作成された荷重テーブルに基づいて本測定を行えば、より精度良く測定することができる。
以上のように本発明の硬さ計によれば、予備測定によって被測定物に適した荷重負荷領域を選定し、この選定された荷重負荷領域に対応した荷重テーブルに基づいた荷重を被測定物に負荷して本測定による硬さ測定を行うので、様々な硬さの被測定物に対応出来ると共に、測定値の分解能が高く高精度な硬さ計を提供できる。
また、硬さの異なる被測定物に応じて硬さ計を交換したり、また、センサユニットを交換したりするなどの作業が不要であり、硬さ計に被測定物をセットするだけで、自動的に測定を行う硬さ計を実現することが出来る。また、ゴム、プラスチックス等の工業製品や、肌、筋肉、果実、食品など、様々なものに利用でき、適用範囲が極めて広い高性能な硬さ計を提供することが出来る。
また、本実施形態では、被測定物に対して予備測定を行い、その後に本測定を行うように説明したが、測定する温度環境に大きな変化が無く、同じ材質、成分等で造られた被測定物であれば、その都度予備測定する必要はない。このような場合には、予備測定によって算出される荷重負荷領域や荷重テーブルは変化しないため、初回のみ予備測定をするだけでよく、次の測定からは、予備測定を省略できるので、トータルの測定時間を短縮することができる。
尚、本発明の実施形態で提示したブロック図やフローチャート等は、この構成や動作フローに限定されるものではなく、本発明の要旨を満たすものであれば、どのような構成や動作フローであっても良い。
本発明の硬さ計の概略構成を示すブロック図である。 本発明の硬さ計の外観斜視図である。 本発明の硬さ計の制御部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の硬さ計の押針が被測定物に当接する動作を示す説明図である。 本発明の硬さ計の硬さ測定の全体の動作を示すフローチャートである。 本発明の硬さ計のI/Dバイアステーブルを作成するフローチャートである。 本発明の硬さ計のI/Dバイアステーブルの一例を示すグラフである。 本発明の硬さ計の予圧を印加する動作を示すフローチャートである。 本発明の硬さ計のタッチON検出動作を示すフローチャートである。 本発明の硬さ計のタッチON検出動作において押針の座標の推移の一例を示すグラフである。 本発明の硬さ計の予備測定動作を示すフローチャートである。 本発明の硬さ計の予備測定動作において荷重負荷領域の領域Aが選定される一例を示すグラフである。 本発明の硬さ計の予備測定動作において荷重負荷領域の領域Bが選定される一例を示すグラフである。 本発明の硬さ計の予備測定動作において荷重テーブルが決定される一例を示すグラフである。 本発明の硬さ計の本測定動作を示すフローチャートである。 本発明の硬さ計の本測定動作の一例を示すグラフである。 従来の硬さ計の概略を示す説明図である。
符号の説明
1 硬さ計
2 プランジャ
3 押針
4a、4b 板バネ
5 基台
6 測定台
7 VCM
7a 永久磁石
7b 可動コイル
8 差動トランス
9 モータ
10 被測定物
20 制御部
21 変位入力部
22 A/D変換回路
23 演算部
24 メモリ
25 D/A変換回路
26 電流供給部
27 モータ駆動部
31 表示部
32 操作部
P1 変位信号
P2 表示制御データ
P3 操作信号
P4 モータ駆動信号
P5 変位データ
P6 VCM制御データ
P7 モータ制御データ
P8 メモリバス
P9 VCM制御信号
D 変位量
Iv VCM電流
K0 荷重テーブル基点
K1、K2、K3 荷重テーブル
S0 測定基点
T I/Dバイアステーブル
Xp 撓み量

Claims (6)

  1. 押針によって被測定物に荷重を負荷する荷重機構と、前記被測定物の変位量を検出する変位検出機構とを備えた硬さ計において、
    前記被測定物に負荷する荷重領域を複数に区分した荷重負荷領域を記憶する記憶部と、
    前記変位検出機構によって前記被測定物の変位量を検出し、この検出された変位量から前記被測定物の硬度を算出する演算部と、を備えた制御手段を有し、
    この制御手段は、複数に区分された前記荷重負荷領域から前記被測定物に適した荷重負荷領域を選定する予備測定と、
    この予備測定で選定された前記荷重負荷領域に適する荷重テーブルに基づいて、前記被測定物に荷重を負荷し、前記被測定物の変位量を検出する本測定と、
    によって構成されることを特徴とする硬さ計。
  2. 前記記憶部には、前記荷重負荷領域に適する前記荷重テーブルが予め記憶されており、
    前記予備測定は、前記荷重機構によって前記被測定物に所定の荷重を負荷し、この荷重と前記変位検出機構によって検出された前記被測定物の変位量から前記記憶部に記憶されている前記荷重負荷領域を選定し、
    前記本測定は、前記記憶部に予め記憶された前記荷重テーブルに基づいて、前記荷重機構によって前記被測定物に荷重を負荷し、前記被測定物の硬度を算出することを特徴とする請求項1に記載の硬さ計。
  3. 前記予備測定は、前記荷重機構によって前記被測定物に所定の荷重を負荷し、この荷重と前記変位検出機構によって検出された前記被測定物の変位量から前記記憶部に記憶されている前記荷重負荷領域を選定し、更に、選定された前記荷重負荷領域に適した荷重テーブルを前記演算部によって決定し、
    前記本測定は、前記予備測定において決定された前記荷重テーブルに基づいて、前記荷重機構によって前記被測定物に荷重を負荷し、前記被測定物の硬度を算出することを特徴とする請求項1に記載の硬さ計。
  4. 前記荷重テーブルは、対応する前記荷重負荷領域において、前記被測定物の硬さ測定範囲が略最大となるように決定されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の硬さ計。
  5. 前記予備測定において、前記複数の荷重負荷領域の選定範囲が外れた場合は、前記押針の径を大又は小に変更する指示手段を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の硬さ計。
  6. 前記指示手段は表示部であり、前記荷重負荷領域または前記荷重テーブルを表示すると共に、前記被測定物の硬度を表示することを特徴とする請求項5に記載の硬さ計。
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