JP2009204236A - 加熱調理器 - Google Patents

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Yoshio Ikeda
義雄 池田
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Abstract

【課題】噴流衝突熱伝達技術を採用したもので、熱効率を向上させることにより、被調理品を短時間で焼き上げる初期の効果が所望に得られるようにする。
【解決手段】調理室8の天井部24に設けた噴出口26から噴出した熱風が、棚板28上に置いた被調理品27に衝突してそれを加熱した後、棚板28の左右の開口部29,30及び前後の開口部を通って棚板28より下側に流れ、その後に調理室8の下部に設けた吸込口33,34から吸込まれ循環されるようにした。それにより、熱効率を良くでき、被調理品27を短時間で焼き上げる所期の効果を所望に得ることができる。そして、その構成中、棚板28を皿状に形成すると共に、その底面に被調理品27を支えるための凸条部42を左右方向に延ばして形成し、且つ、該棚板28の左右の両側縁部には上方に起立する立壁39,40を形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、高速の熱風を被加熱物に衝突させて熱伝達をする噴流衝突熱伝達技術を採用した加熱調理器に関する。
従来より、被調理品の解凍から焼き上げまでの調理は、マイクロ波加熱により被調理品を内部から加熱すると同時に、上下方向からもヒータの輻射熱を当てて焼き上げる方法、あるいは調理室の背部に配置したヒータにて発生させた熱風をファンを使って調理室内に吹出し循環させることにより、調理室内全体を高温にして調理する方法などで行なわれてきた。
ところで、コンビニエンスストアなどでは客が買い求めた冷凍食品を60〜90秒の短時間で解凍から焼き上げまでして提供するサービスが行なわれている。上記従来の調理方法ではそのような短時間で調理を行なうことは困難であることから、そうした調理を必要とする場合には、予熱などにより調理室内を常に高温にしておくなどの対策が講じられている。しかし、調理室内を常に高温にしておくことは熱効率の面で好ましくない。
これに対して、近年、被調理品に高温熱風の噴流を衝突させ、熱風の持つ熱エネルギーを効率良く被調理品に伝達する「衝突噴流熱伝達技術」を採用して解凍から焼き上げまでを短時間で調理する技術が開発され、実用化が進んでいる。
その1つとして、特許文献1には、調理室の天井部に設けた噴出孔から噴出させた熱風を、全域に多数の孔を有する棚板に載置した被調理品に衝突させて加熱し、衝突後の熱風を調理室の下部に設けた吸込口から吸引して循環させる加熱調理器が提案されている。
しかし、この加熱調理器では、棚板の、被調理品を載置したことで塞がれた孔以外の多くの孔から熱風が棚板の下方へ抜け、それが被調理品の加熱にほとんど寄与しないまま、被調理品の存在しない棚板の下方を無駄に加熱してしまって、熱効率が良くなく、従って、被調理品を短時間で焼き上げる所期の効果も所望には得られない欠点を有する。
特表2002−511561号公報
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、噴流衝突熱伝達技術を採用したもので、熱効率を向上させ、被調理品を短時間で焼き上げる所期の効果を所望に得ることのできる加熱調理器を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の加熱調理器においては、被調理品を収納する調理室と、この調理室内に前記被調理品を置くための耐熱材から成る棚板と、ヒータとブロワを有する熱風生成装置とを具え、前記棚板の左右及び前後もしくはそれらのいずれかに開口部を有して、前記熱風生成装置で発生させた熱風を、前記調理室の天井部に設けた噴出口から高速噴流にして前記棚板上に置いた被調理品に衝突させて加熱し、衝突後に前記棚板の左右及び前後もしくはそれらのいずれかの開口部を通って棚板より下側に流れた熱風を、前記調理室の下部に設けた吸込口から吸込み前記熱風生成装置に戻して循環させるようにすると共に、前記棚板を皿状に形成し、その底面に前記被調理品を支えるための凸条部を左右方向に延ばして形成し、且つ、該棚板の左右の両側縁部に上方に起立する立壁を形成したことを特徴とする(請求項1の発明)。
上記手段によれば、調理室の天井部に設けた噴出口から噴出した熱風は、棚板上に置いた被調理品に衝突してそれを加熱した後、棚板の左右及び前後もしくはそれらのいずれかの開口部を通って棚板より下側に流れるもので、それ以外、特に棚板の被調理品を置く部分には孔(開口部)を有しないため、熱風がそこから棚板の下方へ抜けて被調理品の存在しない棚板の下方を無駄に加熱してしまうことが避けられる。かくして、熱効率を良くでき、被調理品を短時間で焼き上げる所期の効果を所望に得ることができる。
又、棚板を皿状に形成すると共に、その底面に被調理品を支えるための凸条部を調理室の左右方向に延ばして形成していることにより、被調理品と棚板の被調理品を置いた面との間には、凸条部による隙間ができ、この隙間に入った熱風が、凸条部にガイドされて調理室の左右方向にスムーズに流れ、被調理品を下から加熱するので、被調理品の下面も上面と同じように焼き上げることができる。
しかも、棚板の左右両側縁部には上方に起立する立壁を設けていることにより、熱風の一部が被調理品を加熱せずに棚板の左右の開口部を通って下方の吸込口に吸込まれることを防止できると共に、被調理品と棚板の被調理品を置いた面との間の上記凸条部による隙間に入って凸条部にガイドされる熱風が、棚板の左右両側縁部の立壁に阻まれて一時的に溜まり、被調理品の下面を一層確実に加熱するので、被調理品を熱風で更に効率良く加熱することができる。
以下、本発明の第1実施例(第1の実施形態)につき、図1ないし図14を参照して説明する。
図3は、加熱調理器1の外観を斜視図で示したものであり、加熱調理器1の外殻であるキャビネット2には、前面に、前方へ下開きに回動して開く扉3を取付けている。扉3には、前面の上部寄りに取手4を設け、上部に操作パネル5を設けている。操作パネル5は、調理条件を設定する各種の操作スイッチ6と、設定内容や調理の経過状況を表示する表示器7とを有している。
図4は、キャビネット2と扉3とを取除いた加熱調理器1を後側斜め上方から見た斜視図であり、図5は、同じ状態の加熱調理器1を前側斜め下方から見た斜視図である。キャビネット2内のほゞ中央部には、前面が開口して前記扉3により開閉される箱状の調理室8を、底板9の上に据付けている。調理室8は、後述する底部を除いてマイクロ波を遮断する導電性材料で且つ耐熱材により構成している。
調理室8の上には、ヒータ10を収納する熱源ボックス11を取付け、その後方に、熱源ボックス11に循環熱風を送り込むブロワ12を、更にその上には、ブロワ12を駆動するブロワモータ13を取付けており、これらのヒータ10、熱源ボックス11、ブロワ12、ブロワモータ13により熱風生成装置14を構成している。
調理室8の前方から見た左側壁の外側には、調理室8を通過した熱風を熱風生成装置14に帰還させるための左帰還ダクト15を設けており、右側壁の外側には、同じ目的の右帰還ダクト16を設けている。又、調理室8の背面外側の上部でブロワ12の下側には、左帰還ダクト15と右帰還ダクト16を通過した熱風を合流させてブロワ12に帰還させる帰還合流ダクト17を設けている。
調理室8の背面外側で帰還合流ダクト17の下側には、マイクロ波発生装置であるマグネトロン18と制御手段である制御装置19(図14参照)とを収納する収納箱20を設けている。又、調理室8の下側には、マグネトロン18で発生したマイクロ波を調理室8の底部裏の中央付近に導く導波管21を設けている。
図1、図2は加熱調理器1内の熱風の流れを模式的に表わしたもので、図1は正面から見た断面内の流れを、図2は右側壁から見た断面内の流れを示す。前記ブロワ12によって起こされた循環風は前記熱源ボックス11内に水平に吹き込まれる。熱源ボックス11内には、吹き込まれた循環風の流れ方向に前記ヒータ10を複数個並べて配設しており、循環風はそれらのヒータ10と熱交換して熱風となる。
ヒータ10を配設した部分の下側には、循環風の流れをヒータ10の並び方向に規制する仕切板22を設けており、この仕切板22の下側で熱源ボックス11の下面に当たる部分は、図6に示すように開口23となっている。図6は熱源ボックス11を下側から見た斜視図である。熱源ボックス11は調理室8の天井部24に固定しており、熱源ボックス11を固定した状態では、調理室8の天井部24と仕切板22との間に、循環風を通す空間25が形成される。ヒータ10と熱交換を終えた循環風は循環熱風となって空間25に回り込む。
調理室8の天井部24には、図1及び図2に示すように、噴出口26を多数の孔で形成している。前記ブロワ12により起こされる循環風は風圧の強い流れであり、前記空間25に回り込んだ循環熱風は上記噴出口26から高速噴流となって調理室8内に噴出される。
調理室8内には、被調理品27を置く棚板28を設けている。棚板28の構成と取付け方については後に詳述する。前記噴出口26から噴出された高速噴流の熱風は棚板28上の被調理品27に衝突し、保有する熱エネルギーを被調理品27に与えて被調理品27を加熱する。既述のように、被調理品27に熱風を吹き当てて加熱する場合、吹き当てる風を高速にすると、熱伝達率が大きく向上することが噴流衝突熱伝達技術として知られており、本実施形態の加熱調理器1はこの噴流衝突熱伝達技術を採用している。
棚板28の左側には左開口部29が存在しており、右側には右開口部30が存在している。又、棚板28の後側には後開口部31が存在しており、前側には前開口部32が存在している。被調理品27に吹き当たって衝突した熱風は、棚板28の周囲に拡がって上記開口部29〜32を通り、棚板28より下側の空間に流れ込む。調理室8中、棚板28より下側の空間に臨む下部、中でもこの場合、左側壁の下部の中央部より後側には左吸込口33を設けており、右側壁の下部の中央部より後側には右吸込口34を設けている。前記棚板28の下側の空間に流れ込んだ循環熱風は、それらの吸込口33,34を通って前記左右の帰還ダクト15,16に流れ込む。
左右の帰還ダクト15,16に流れ込んだ循環熱風は、それらのダクト15,16の内部を上昇して帰還合流ダクト17内に流れ込み合流し、合流した循環熱風はブロワ12内に吸込まれる。そして、再びブロワ12によって加速され、風圧を増して熱源ボックス11内に吹き込まれるものであり、このような流れを繰返して循環する。その過程で熱風はヒータ10と接触して熱エネルギーを獲得し、被調理品27と衝突した際にその熱エネルギーを被調理品27に与える。被調理品27はこれにより表面から加熱される。
本実施形態の加熱調理器1は、被調理品27を上述の循環熱風により表面から加熱することに加え、マイクロ波加熱を併用して内部からも加熱する。マイクロ波は前記マグネトロン18で発生され、前記導波管21を通って調理室8の底部35裏の中央付近に導かれる(図2参照)。調理室8の底部35は、マイクロ波を透過しやすいセラミックス、ガラス等の誘電体材料で且つ耐熱材により製作している。底部35の下面側にはモータ36により回転駆動される回転アンテナ37を取付けている。マイクロ波は回転アンテナ37により反射撹拌されて調理室8の底部35を透過する。こうして調理室8内にはマイクロ波が広くむらなく照射される。被調理品27はそのマイクロ波を吸収して内部からも加熱される。
なお、棚板28も、調理室8の底部35を透過して照射されたマイクロ波を被調理品27に到達させる必要から、マイクロ波が透過しやすいセラミックス等の誘電体材料で且つ耐熱材により製作している。
ここで、棚板28の構成とその取付け方について説明する。棚板28は図7、図8に示すようにほゞ矩形の浅皿状に形成している。図7は棚板28の被調理品27を載せる側である表面、図8は裏面をそれぞれ斜視して示している。棚板28の周囲部には表面側に立上げ部38を周辺部の全部に形成しており、それによって棚板28を上述の浅皿状と成している。そして、立上げ部38より更に外方の最外周縁中、左右の両側縁部には立壁39,40を形成し、後縁部には立壁41を形成している。これらの立壁39〜41は連接しており、但し、図7に示すように、立壁39,40の高さHより立壁41の高さHを低く形成している。
棚板28の被調理品27を置く面である表面の底部には、凸条部42を一体に設けている。この凸条部42は棚板28の左右方向に延びるものであり、それを前後に複数列(図示例は6列)設けている。この凸条部42の上端部(尾根部)には、それぞれ複数(図示例は4つ)の凹部43を形成しており、これらの凹部43は、例えばフランクフルトやアメリカンドッグといった円柱状の被調理品27の転がり、落下を防止するためのもので、左右方向の位置が全ての凸条部42で合い、それぞれ前後方向に一列状に並んでいる。又、凸条部42は左右の両端部が立上げ部38から離間していて、それぞれ独立している。
そのほか、棚板28の被調理品27を置く部分は、孔(開口部)を全く有しておらず、すなわち、この場合の棚板28の被調理品27を置く部分は全くの無孔状であるが、1つや2つなど極小数ならば、孔(開口部)を有するほゞ無孔状であっても良い。又、図8に示す凹部44は、表面の上記凸条部42の形成のために棚板28の裏面に生じた凹みの部分である。
棚板28は、図9に示す載置枠45に図10に示すように載せた状態で調理室8内に収納される。載置枠45は、耐熱材である金属棒を折り曲げ、その端部を溶接して矩形に形成した外枠46に、渡し棒47,48を左右で2本ずつ溶接して取付けたものである。渡し棒47,48は、それぞれ外枠46の左右の辺部46a,46bと平行で、その左右の辺部46a,46bから等距離の位置に取付けている。そのうち、渡し棒47,48のそれぞれ外側のものには、後に詳述するストッパ49を取付けている。
棚板28を載置枠45に載置した状態では、棚板28の裏側の外底部50(図8参照)が、外枠46の前後の辺部46c,46dと上記渡し棒47,48のそれぞれ内側のものとにより形成された矩形の内枠51の内側に嵌まり、位置決めされる。
棚板28を載せた載置枠45は、調理室8内に前後移動可能に取付けられる。その取付け構造を図10、図11、図12、図13を参照して説明する。なお、図11〜図13は、載置枠45の取付構造を調理室8の右側壁52部分で代表して説明する模式図である。右側壁52の内側で前記右吸込口34の上方部分には、耐熱材製の支え板53を取付け、その支え板53の調理室8を臨む面には断面矩形で前後に細長の桟54を水平に設けている。加えて、桟54の前側端部(扉3側の端部)55は、下方にほゞ直角に屈曲する形状にしている。図10に示すように、調理室8の左側壁56部分にも、同様の桟54を有する支え板53を取付けている。
載置枠45は、外枠46の左右辺部46a,46bを上記調理室8の左右両側壁の支え板53の桟54の上面をスライドさせて調理室8内に収納され、調理室8の左右両側壁間に架けられる。図12、図13は載置枠45の収納状態を調理室8の中央側から右側壁52方向に見た図であり、図12は、載置枠45が調理室8内の奥部に押込まれ、外枠46の左右辺部46a,46bのほぼ全体が桟54により支持されている状態を示している。被調理品27の加熱は、被調理品27を載せた棚板28を前述の嵌込みにより載置枠45に載せ、この状態の載置枠45を図12に示す位置に押込んだ状態で行なわれる。
被調理品27を載せたり取出したりする際には、棚板28を載せた載置枠45は前方に引出される。図13は、載置枠45を前方に引出した状態の位置関係を示している。引出し過ぎにより載置枠45が落下するのを防ぐため、ストッパ49が桟54の屈曲した前側端部55に当接してそれ以上の引出しが阻止されるようにしている。
ストッパ49は、図9及び図11に示すように金属棒を「コ」の字状に折り曲げ、更にそれを前から見てL字形となるように折り曲げたもので、渡し棒47,48のそれぞれ外側のものの後寄りの下側に溶接で固着している。
載置枠45が前方に引き出されると、図13及びそれのB−B線に沿う断面図である図10に示すように、載置枠45とストッパ49との間で桟54を挟む。このようにして載置枠45が前方に引出され、重心が桟54の前端を外れて載置枠45が下に傾こうとしても、載置枠45とストッパ49とが桟54を挟み続けて載置枠45の傾きを阻止する。従って、載置枠45の前部が支持されなくても載置枠45は水平を保つ。
このようにストッパ49は、この載置枠45を引出す際の落下防止と、引出し状態での水平維持との2つの役割を果たす。
如上の記載からも明らかで、且つ、図10にも示すように、棚板28の横幅wは載置枠45の横幅Wよりも小さくしている。このような棚板28が上述のように載置枠45の内枠51に嵌まって載置枠45を介し調理室8に収納セットされることにより、棚板28の左右の両側縁部と調理室8の左右の両側壁52,56との各間には、それぞれ隙間が形成され、その両隙間でもって、前記棚板28左側の左開口部29と右側の右開口部30を形成している。
又、図7に示す棚板28の奥行dは、図12に示す載置枠45の奥行eと同程度としているものの、調理室8の奥行Dよりも小さくしている。このような棚板28が上述のように載置枠45の内枠51に嵌まって載置枠45を介し調理室8に収納セットされることにより、棚板28の後縁部と調理室8の奥壁との間、並びに棚板28の前縁部と調理室8の前面の開口部(扉3の裏面)との間にも、それぞれ隙間が形成され、その両隙間でもって、前記棚板28後側の後開口部31と前側の前開口部32とを形成している。
図14は、加熱調理器1の制御装置19の構成を概略的に示したものである。制御装置19は、マイクロ波発生回路部57と、ヒータ回路部58、及びそれらの回路部と前記ブロワモータ13を制御する制御回路部59により構成している。マイクロ波発生回路部57は前記マグネトロン18でマイクロ波を発生させ、同時に前記回転アンテナ37用のモータ36を駆動させる回路部分である。このマイクロ波発生回路部57の電源は商用電源で供給され、その断続はスイッチ60を開閉して行なわれる。ヒータ回路部58は前記ヒータ10群に電源を供給する回路部分で、商用電源をスイッチ61で開閉することにより電源供給が制御される。
制御回路部59は、制御回路62と、前記操作パネル5の操作スイッチ6、同表示器7、温度検出手段63、異常検出手段64、及びモータ駆動回路65を具えて構成している。制御回路62は加熱調理器1の動作全般を制御する回路で、マイクロコンピュータを用いて構成しており、上記スイッチ60,61の開閉、ブロワモータ13の駆動は、この制御回路62により行なうようにしている。温度検出手段63は前記左吸込口33付近又は右吸込口34付近の循環熱風の温度をサーミスタを用いて検出するものであり、異常検出手段64は異常状態を検出するもので、熱源ボックス11内に取付けている。なお、図中のスイッチ66,67は前記扉3の開閉に連動して動作する扉開閉連動スイッチである。
次に、如上の構成のもとでの加熱調理器1の動作と作用について説明する。
被調理品27は前述のように棚板28で調理室8内に置かれる。扉3が閉じられると、扉開閉連動スイッチであるスイッチ66,67がオン状態となり、制御回路62が商用電源の供給を受けて作動を開始する。続いて、操作者により調理時間、熱風温度(調理温度)、被調理品名等が操作スイッチ6を介して制御回路62に入力される。
すると、制御回路62はスイッチ60をオン状態としてマイクロ波発生回路部57を作動させる。これによりマグネトロン18によりマイクロ波の発生が開始される。同時にモータ36にも電源が供給されて回転アンテナ37が回転を始め、発生したマイクロ波が前述のように回転アンテナ37により反射撹拌され、調理室8の底部35を透過して調理室8内に広くむらなく照射される。
制御回路62は同時にスイッチ61をON状態としてヒータ10に電源供給を行なうと共に、モータ駆動回路65を介してブロワモータ13にも電源を供給し循環風を起こさせる。制御回路62はスイッチ61のオン/オフ周期を調整して温度検出手段63にて検出した温度が操作スイッチ6から入力された設定温度に一致するように制御する。ブロワモータ13は印加電圧により回転速度を可変できる直流モータで構成しており、制御回路62は操作スイッチ6から入力された被調理品名に対応した回転速度にブロワモータ13を調整する。
ヒータ10の温度が上昇するとブロワ12により起こされた循環風は循環熱風に変わる。循環熱風は調理室8の天井部24に設けた噴出口26から噴流となって調理室8内に噴出され、被調理品27の表面に衝突して被調理品27を表面から加熱する。被調理品27に衝突した循環熱風は、棚板28の周囲に拡がって棚板28の左右両側と後側及び前側の開口部29〜32を通り、棚板28より下側の空間に流れ込む。そして、左右の吸込口33,34に吸込まれて左右の帰還ダクト15,16を通った後、帰還合流ダクト17にて合流する。合流後は再びブロワ12に入って加速され熱源ボックス11に吹き込まれる。そしてヒータ10より熱補給を受けて高温となり、調理室8内に再び噴出される。これらも前述のとおりである。
このように本構成のものでは、熱風生成装置14で発生させた熱風を調理室8の天井部24に設けた噴出口26から高速噴流にして棚板28上に置いた被調理品27に衝突させて加熱する「衝突噴流熱伝達技術」を採用しており、それによって、熱風の持つ熱エネルギーを効率良く被調理品27に伝達し得るから、被調理品27を短時間で焼き上げることができる。
又、本構成のものの場合、調理室8内に噴出された熱風は、棚板28上に置いた被調理品27に衝突してそれを加熱した後、棚板28の左右及び前後の開口部29〜32を通って棚板28より下側に流れるもので、それ以外、特に棚板28の被調理品27を置く部分には従来のもののような孔(開口部)を全くもしくはほとんど有しないため、熱風が棚板28の下方へ抜けて被調理品27の存在しない棚板28の下方を無駄に加熱してしまうことが避けられる。かくして、熱効率を一層良くでき、被調理品をより確実に短時間で焼き上げることができる。
なお、棚板28の左右及び前後のいずれかが塞がれていた場合、その塞がれた部分で熱風が滞留しやすくなって、その部分が他の部分に比べて非常に高温となり、その部分に近接した被調理品27が黒焦げになるほど焼け過ぎてしまうおそれがある。それに対して、棚板28の左右及び前後にはそれぞれ熱風が通る開口部29〜32を有することにより、それらのどの部分に近接した被調理品27も具合良く焼き上げることができる。
但し、棚板28の左右の開口部29,34と前後の開口部31,32は、そのいずれか一方のみを有するものであっても良い。
加えて、本構成のものにおいては、棚板28を皿状に形成すると共に、その底面に被調理品27を支えるための凸条部42を形成している。それにより、被調理品27と棚板28の被調理品27を置いた面との間に図1及び図2に示す隙間Gができ、この隙間Gに上述の調理室8内に噴出された熱風が入り、被調理品27を下から加熱するから、被調理品27の下面も上面と同じように焼き上げることができる。
又、棚板28の上記凸条部42を左右方向に延びるものとしており、それによって、被調理品27と棚板28の被調理品27を置いた面との間の上記凸条部42による隙間Gに入った熱風が、凸条部42にガイドされて調理室8の左右方向にスムーズに流れ、被調理品27をより均一に加熱できる。
しかも、棚板28の左右両側縁部には上方に起立する立壁39,40を設けていることにより、熱風の一部が被調理品27を加熱せずに棚板28の左右の開口部29,30を通って下方の吸込口33,34に吸込まれることを防止できると共に、被調理品27と棚板28の被調理品27を置いた面との間の上記凸条部42による隙間Gに入って凸条部42にガイドされる熱風が、棚板28の左右両側縁部の立壁39,40に阻まれて一時的に溜まり、被調理品27の下面を一層確実に加熱するので、被調理品27を熱風で更に効率良く加熱することができる。
更に、本構成のものにおいては、棚板28の後縁部にも、左右両側縁部の立壁39,40に連接させて、上方に起立する立壁41を設けている。これにより、熱風を棚板28の内側に更にガイドして被調理品27を一段と効率良く加熱することができる。
しかも、その場合、吸込口33,34が調理室8の左右両側にある構成に合わせ、棚板28の左右両側縁部の立壁39,40の高さHより後縁部の立壁41の高さHを低くしている。これにより、棚板28の後側は吸込口33,34から離れ、熱風が溜まりやすい事情にあるのに対して、棚板28の左右両側より後側の熱風の通りを良くできるので、棚板28の後側に熱風が溜まりやすくなくなり、棚板28上の温度分布を極力均一にできる。
加えて、本構成のものにおいては、吸込口33,34を、調理室8の中央部より後側に設けている。これにより、棚板28上に置いた被調理品27に衝突して棚板28の左右及び前後の開口部29〜32を通って棚板28より下側に流れた熱風は、調理室8の中央部より後側に吸込まれるため、熱風が扉の隙間から調理室8外に出ることを防止できる。
そして又、本構成のものにおいては、棚板28が左右両側縁部の内側の周辺部に立上げ部38を有し、この立上げ部38と前記凸条部42の左右両端部とが離間するようにしている。これにより、凸条部42は立上げ部38で連結されず、それぞれ独立した形態となる。立上げ部38と凸条部42とが連結されていると、それにより形成される小区画に被調理品27から落ちる油が溜まって早期に溢れ出るようなことがある。それに対して、凸条部42が立上げ部38で連結されず、それぞれ独立した形態となる本構成のものにおいては、被調理品27から落ちる油を小区画でせき止めずに棚板28に広く溜め得るので、油が棚板28から早期に溢れることを防止できると共に、棚板28を隅々まで掃除しやすくもできる。
以上に対して、図15及び図16は本発明の第2及び第3実施例(第2及び第3の実施形態)を示すもので、それぞれ、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
[第2実施例]
図15に示す第2実施例においては、まず、前述の棚板28に代わって、左右の立壁71,72と後部の立壁73とが同一高さの棚板74を使用し、これの幅寸法、特には被調理品27を置く部分の寸法であって内幅寸法である、立上げ部75の左右間の寸法Yに対して、調理室8の天井部24における噴出口26の形成領域の幅寸法Xをそれよりも小さく定めている。
このようにすることにより、噴出口26から噴出す熱風を、棚板74上に置いた被調理品27に無駄なく噴きつけることができて、より効率良く被調理品27を加熱することができる。
又、この場合、噴出口26は、直径5〔mm〕や、6〔mm〕、8〔mm〕、10〔mm〕など、種々の大きさで形成しており、それによって、被調理品27を極力むらなく加熱することができる。
更に、この場合、棚板74の形状がほゞ通常の矩形であるのに応じて、調理室8の天井部24における上記噴出口26の配置パターンをそれに合うものとしており、それによって、棚板74に対する被調理品27の載置パターン応じ、被調理品27を極力むらなく加熱することができる。
[第3実施例]
図16に示す第3実施例においては、上記第2実施例の棚板74同様に、左右の立壁81,82と後部の立壁83とが同一高さで、後側の幅広な矩形部84aと前側の幅狭な矩形部84bとを有する棚板84を使用し、これの幅寸法、特には被調理品27を置く部分のうちの小さい方(矩形部84b)の寸法であって、それの内幅寸法である、立上げ部85の左右間の寸法Yに対して、調理室8の天井部24における噴出口26の形成領域の幅寸法Xをそれよりも小さく定めている。
このようにしても、噴出口26から噴出す熱風を、棚板84上に置いた被調理品27に無駄なく噴きつけることができて、より効率良く被調理品27を加熱することができる。
又、この場合も、噴出口26は、直径5〔mm〕や、6〔mm〕、8〔mm〕、10〔mm〕など、種々の大きさで形成しており、それによって、被調理品27を極力むらなく加熱することができる。
更に、この場合も、棚板84の形状が幅広な矩形部84aと幅狭な矩形部84bとを有するものであるのに応じて、調理室8の天井部24における上記噴出口26の配置パターンをそれに合うものとしており、それによって、棚板84に対する被調理品27の載置パターン応じ、被調理品27を極力むらなく加熱することができる。
なお、吸込口33,34は調理室8の底部、中でもその中央部より後側に設けても良い(上記実施例では、調理室8の底部の下方に回転アンテナ37を設けた関係上、そこを避けた最良の位置として調理室8の左右両側壁の下部に吸込口33,34を設けている)。
又、マイクロ波加熱機能も必ずしも必要とはしない。
このほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
本発明の第1実施例を示す内部構造の縦断正面図(熱風の流れを模式的に示す図) 内部構造の縦断側面図(熱風の流れを模式的に示す図) 全体の外観斜視図 外殻の一部を取除いて内部構造を示す後側からの斜視図 外殻の一部を取除いて内部構造を示す前側からの斜視図 熱源ボックスの下側からの斜視図 棚板の表側からの斜視図 棚板の裏側からの斜視図 載置枠の斜視図 棚板を載置した載置枠とこれを支持する両側部分を図13のB−B線に沿う断面で示す図 載置枠とこれを支持する片側部分の斜視図 載置枠とこれを支持する片側部分を載置枠押込み状態で示す側面図 載置枠とこれを支持する片側部分を載置枠引出し状態で示す側面図 制御装置の電気的構成図 本発明の第2実施例を示す、調理室の天井部(a)と棚板(b)との関係を示す図 本発明の第3実施例を示す図15相当図
符号の説明
図面中、1は加熱調理器、8は調理室、10はヒータ、12はブロワ、14は熱風生成装置、24は調理室の天井部、26は噴出口、27は被調理品、28は棚板、29は左開口部、30は右開口部、31は後開口部、32は前開口部、33は左吸込口、34は右吸込口、38は立上げ部、39〜41は立壁、H,Hは立壁の高さ、42は凸条部、71〜73は立壁、74は棚板、Yは棚板の内幅寸法(被調理品を置く部分の幅寸法)、Xは調理室天井部における噴出口の形成領域の幅寸法、81〜83は立壁、84は棚板、Yは棚板の内幅寸法(被調理品を置く部分の幅寸法)、Xは調理室天井部における噴出口の形成領域の幅寸法を示す。

Claims (7)

  1. 被調理品を収納する調理室と、
    この調理室内に前記被調理品を置くための耐熱材から成る棚板と、
    ヒータとブロワを有する熱風生成装置とを具え、
    前記棚板の左右及び前後もしくはそれらのいずれかに開口部を有して、前記熱風生成装置で発生させた熱風を、前記調理室の天井部に設けた噴出口から高速噴流にして前記棚板上に置いた被調理品に衝突させて加熱し、衝突後に前記棚板の左右及び前後もしくはそれらのいずれかの開口部を通って棚板より下側に流れた熱風を、前記調理室の下部に設けた吸込口から吸込み前記熱風生成装置に戻して循環させるようにすると共に、
    前記棚板を皿状に形成し、その底面に前記被調理品を支えるための凸条部を左右方向に延ばして形成し、且つ、該棚板の左右の両側縁部に上方に起立する立壁を形成したことを特徴とする加熱調理器。
  2. 棚板の後縁部にも、左右両側縁部の立壁に連接させて、上方に起立する立壁を形成したことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 吸込口が調理室の左右両側にあって、棚板の後縁部の立壁の高さを左右両側縁部の立壁の高さより低くしたことを特徴とする請求項2記載の加熱調理器。
  4. 調理室の天井部における噴出口の形成領域の幅寸法を、棚板の被調理品を置く部分の幅寸法より小さくしたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  5. 調理室の天井部における噴出口を種々の大きさで形成したことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  6. 調理室の天井部における噴出口の配置パターンを、棚板の形状に合わせて定めたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  7. 吸込口を、調理室の中央部より後側に設けたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
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