JP2009204175A - 透過式機器状態表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】透過式機器状態表示装置では消灯時に表示文字が隠れるが、スイッチ操作時などに全機能表示をして、ユーザー容易に全機能を再認識することができる。
【解決手段】機器が停止状態のときに、運転停止スイッチ3入力により機器が運転開始すると、まずモード機能ブロック8、次に風量機能ブロック9、次に風向機能ブロック10を各々2秒間ずつ表示する。これにより、運転開始時にユーザーは機器の機能を確認し認識することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、加湿機、空気清浄機、除湿機およびそれらを融合した機能を有する家庭用電化機器の制御に関する。
近年、加湿機や空気清浄機や除湿機といった家庭用電化機器においても多機能・高機能化がすすみ、表示すべき機能の種類や機能毎の設定項目数が増大している昨今の状況では、非常に多くの機能表示が必要となってきている。
従来、このような状況に対応する手段として機能表示を示す記号や文字の近傍に発光素子を配して適宜点灯することを用いた表示や、前記手法では表示装置上が多数の文字や記号で煩雑となるため、必要な情報のみを表示するためのLCDディスプレイによる同時多機表示などが行われている。また,同様に必要な情報のみを表示する方法として、透過式パネル(例えばハーフミラーや偏光パネルやスモークパネルと呼ばれるもの)を用いて、その背面側に文字や記号を中抜きした遮光パネルやシートあるいは前記半透過式パネル背面へ印刷し、それらの背面から発光素子(例えばLED)を点灯させることによって任意の文字や記号を透過させることにより必要な情報を表示する表示装置が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
例として、図7に示すように、空気清浄機能と加湿機能を併せ持つ家庭用電化機器の機器操作パネル101は、透過式機器状態表示装置102と機器の運転停止を操作するスイッチ103とモード機能を切り換えるモード機能切換スイッチ104と風量機能を切り換える風量機能切換スイッチ105と風向機能を切り換える風向機能切換スイッチ106を持つ。運転停止スイッチ103の押下によって機器運転を開始されると、その時点でのモード機能と風量機能と風向機能の設定状態が表示される。例として、図7の透過式機器状態表示装置102では、モード機能「空気清浄」と風量機能「中」と風向機能「前方」の表示状態を示している。スイッチ入力に対応した機能の切り換えと表示を行うために、図示はしていないがマイクロコンピュータを備えた回路基板を有していることが一般的である。
この例では、各機能において3つのモードを持っており、それら全ての機能を表示した場合を示したのが同図(b)である。ここに示すように、モード機能として「自動」「空気清浄」「加湿」を持ち、風量機能として「強」「中」「弱」を持ち、風向機能として「スイング」「上方」「前方」を持つ。そして、通常運転中には各機能につき設定状態の機能のみが発光素子の点灯によって透過され可視化されることによってユーザーに認識されるようになる。例えば、透過式機器状態表示装置102では、モード機能「空気清浄」と風量機能「中」と風向機能「前方」というように設定状態各1つのみの表示を行うこととなる。
これにより、表示上の煩雑感がなくなり、現在の設定状況がより明確になるという効果があり、また、デザイン的にもすっきりと見やすい表示パネルを実現している。
また、これらとは別に同様の表示装置としてLCDを使った表示パネルを搭載する機器も存在する。
特公平4−72529号公報
しかしながら、このような従来の透過式機器状態表示装置を備えた機器操作パネルにおいては、停止時には機能表示がされないことが一般的であり、このときユーザーは本機器操作パネル上にどのような機能が表示されるのか、換言すればこの機器操作パネルを有する機器がどのような機能を持つのかは覚えていなければならず、認識するためには動かして見なければならないということになる。
そのため、機器は多機能化・高機能化しているにも関わらず、ユーザーによっては機器の持つ機能を覚えておらず、さらには運転開始時や機能選択する際にすべての機能が見えないため機器の持つ有効な機能を正しく認識できないことにより、他により妥当な設定があるにも関わらず気づかずに設定できないという状況になることも想定され、多機能化・高機能化の恩恵を十分に享受できない可能性が出てきている。
本発明は、このような課題を解決するものであり、マイクロコンピュータを利用したユーザーが機器の保有する機能を容易に再認識することができ最適な機能選択をなすことができる透過式機器状態表示装置を提供することを目的としている。
本発明の透過式機器状態表示装置は上記目的を達成するために、透過式パネルの裏側からバックライト用発光素子の点灯消灯により文字や記号を透過させて表示したり消したりできる透過式機器状態表示装置において、機器の運転開始と運転停止を行う第1の操作スイッチと、機器の有する機能操作の設定を行う複数の第2の操作スイッチと、前記操作スイッチの入力を認識して文字や記号の表示を制御するマイクロコンピュータと、前記操作スイッチによる機器運転開始時に機器操作に関する表示内容を機能ブロック毎にまとめて順次点灯表示する機能順次表示手段を備えたものである。
この手段により、ユーザーに機器の有する操作機能を容易に認識させることができる透過式機器状態表示装置が得られる。
また、他の手段は、運転開始時に、その時点での機能操作の設定状態を点灯させておく設定表示手段を備えたものである。
この手段により、機器の運転開始時に機器の持つ全機能を把握すると同時に、その時点での機器の設定状況を把握することができる透過式機器状態表示装置が得られる。
また、他の手段は、運転開始時に、機能操作に対応する第2の操作スイッチ入力があった場合に、機能順次表示手段の動作をキャンセルし、直ちに現在の設定状態を表示する機能表示キャンセル手段を備えたものである。
この手段により、機器の有する機能を既に認識しているユーザーが操作する場合に対応して表示の煩雑感を軽減し消費電流を削減できる透過式機器状態表示装置が得られる。
また、他の手段は、機能表示キャンセル手段の動作を有効にするか無効にするかを選択できる選択手段を備えたものである。
この手段により、ユーザーは、機器の有する機能に対する認識度合いに応じて機器の動作表示を選ぶことができる透過式機器状態表示装置が得られる。
また、他の手段は、操作に対応する第2の操作スイッチ入力があった場合に、前記第2の操作スイッチに対応する機能ブロックの機能全てを一定時間表示する機能ブロック表示手段を備えたものである。
また、他の手段は、機能操作に対応する第2の操作スイッチ入力があった場合に、現在の設定状態を点滅させることにより明示する点滅表示手段備えたものである。
この手段により、機器の操作設定状態にあることをユーザーが容易に認識することができる透過式機器状態表示装置が得られる。
また、他の手段は、機能操作に対応する第2の操作スイッチ入力があった場合に、前記第2の操作スイッチに対応する機能ブロックの機能全てを一定時間表示する機能とともに現在の設定状態を点滅させることにより明示する第1の表示手段を備えたものである。
この手段により、ユーザーによる前記第2の操作スイッチの操作時に機器が保有している機能を再認識させると同時に,現在の機器設定状況を把握しやすくすることができる透過式機器状態表示装置が得られる。
また、他の手段は、電源投入時に、機能操作に関する表示内容を機能ブロック毎にまとめて順次全点灯表示する機能順次表示手段を備えたものである。
この手段により、機器の使用を始めようとする電源投入時にも、機器の有する機能をユーザーに認識させることができる透過式機器状態表示装置が得られる。
また、他の手段は、機能ブロック毎に点灯する発光素子の色分けして表示するものである。
この手段により、ユーザーがどの機能を選択中なのか容易に判断することができる透過式機器状態表示装置が得られる。
また、他の手段は、機能ブロック毎の発光素子点灯の切換時に、発光素子点灯間隔を一定周期中の点灯/消灯周期を変化させることにより輝度を変化させる手法を用いて、次に消灯する発光素子については徐々に点灯時間を短くし、次に点灯する発光素子については徐々に点灯時間を長くする表示切替手段を備えたものである。
この手段により、発光素子の点灯切換えを視覚的にスムーズにすることによって,ユーザーに与える切換時の違和感の緩和を図ることができる透過式機器状態表示装置が得られる。
また、他の手段は、ワイヤレスリモコンによる運転開始および機能選択時には、該当項目の単純点灯とする第2の表示手段を設けたものである。
この手段により、ワイヤレスリモコンによる機器操作にも対応するとともに,機器本体でのスイッチ操作時と区別ができる透過式機器状態表示装置が得られる。
本発明によれば、透過式機器状態表示装置において、透過式表示装置の持つデザイン性を活かしながらユーザーに機器機能を適宜認識させることができるという効果のある透過式機器状態表示装置を提供できる。
また、前記透過式機器状態表示装置において、機能を設定する第2の操作スイッチ入力があった場合に前記操作スイッチに対応する機能すべてを表示することや、設定状態を点滅させるなど操作時にも改めてユーザーに機能を認識させることができるという効果のある透過式機器状態表示装置を提供できる。
また、表示される文字や記号の色識別やリモコン操作時の変更に対応する機能などを組み合わせることで、適宜機能を拡張できる透過式機器状態表示装置を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、透過式パネルの裏側からバックライト用発光素子の点灯消灯により文字や記号を透過させて表示したり消したりできる透過式機器状態表示装置において、機器の運転開始と運転停止を行う第1の操作スイッチと、機器の有する機能操作の設定を行う複数の第2の操作スイッチと、前記操作スイッチの入力を認識して文字や記号の表示を制御するマイクロコンピュータと、前記操作スイッチによる機器運転開始時に機器操作に関する表示内容を機能ブロック毎にまとめて順次点灯表示する機能順次表示手段を備えたものであり、機器の持つ機能について機能ブロック毎に全機能をすべて表示することによって、透過式表示装置の持つ通常状態において不要な文字や記号を表示しないというすっきりしたデザイン性を活かしながらもユーザーに機器のもつ機能をという作用を有する。
また、請求項2記載の発明は、運転開始時に、その時点での機能操作の設定状態を点灯させておく設定表示手段を備えたものであり、前記請求項1による機器の運転開始時に全機能を把握する作用と同時に、その時点での機器の設定状況を把握することができるので、機器の運転開始時のユーザーの要望と機器の設定状態が同じであるかがすぐに判断できるという作用を有する。
また、請求項3記載の発明は、運転開始時に、機能操作に対応する第2の操作スイッチ入力があった場合に、機能順次表示手段の動作をキャンセルし、直ちに現在の設定状態を表示する機能表示キャンセル手段を備えたものであり、機器の有する機能を既に認識しているユーザーが運転開始後すぐに操作する場合に対応して表示の煩雑感を軽減して操作しやすくするという作用を有する。
また、請求項4記載の発明は、機能表示キャンセル手段の動作を有効にするか無効にするかを選択できる選択手段を備えたものであり、使い初めやめったに操作しないような機器に慣れていないユーザーと、機器に慣れて機能について十分に把握しているユーザーのそれぞれに対して機器の有する機能に対する認識度合いに応じて機器の動作表示を選ぶことができるという作用を有する。
また、請求項5記載の発明は、機能操作に対応する第2の操作スイッチ入力があった場合に、前記第2の操作スイッチに対応する機能ブロックの機能全てを一定時間表示する機能ブロック表示手段を備えたものであり、ユーザーによる前記第2の操作スイッチの操作時に機器が保有している該当機能を再認識させることによりユーザーの使い勝手を向上することができるという作用を有する。
また、請求項6記載の発明は、機能操作に対応する第2の操作スイッチ入力があった場合に、現在の設定状態を点滅させることにより明示する点滅表示手段を備えたものであり、機器が機能操作状態であってどの機能が操作されているかをユーザーが容易に認識することができるという作用を有する。
また、請求項7記載の発明は、機能操作に対応する第2の操作スイッチ入力があった場合に、前記第2の操作スイッチに対応する機能ブロックの機能全てを一定時間表示する機能とともに現在の設定状態を点滅させることにより明示する第1の表示手段を備えたものであり、ユーザーによる前記第2の操作スイッチの操作時に機器が保有している機能を再認識させると同時に、現在の機器の設定状況をユーザーが容易に認識することにより機器の状態を把握しやすくすることができるという作用を有する。
また、請求項8記載の発明は、電源投入時に、機能操作に関する表示内容を機能ブロック毎にまとめて順次全点灯表示する機能順次表示手段を備えたものであり、機器の使用を開始する電源投入時にも、機器の有する機能をユーザーに認識させることができるという作用を有する。
また、請求項9記載の発明は、機能ブロック毎に点灯する発光素子の色分けして表示するものであり、文字を読んだり記号を見分けたりすることがなくても色によってユーザーがどの機能ブロックを選択中なのか容易に判断することができるという作用を有する。
また、請求項10記載の発明は、機能ブロック毎の発光素子点灯の切換時に、発光素子点灯間隔を一定周期中の点灯/消灯周期を変化させることにより輝度を変化させる手法を用いて、次に消灯する発光素子については徐々に点灯時間を短くし、次に点灯する発光素子については徐々に点灯時間を長くする表示切替手段を備えたものであり、多くの発光素子が一度に消灯したり点灯したりする点灯切換りを視覚的にスムーズにすることによって,ユーザーに与える切換時の違和感の緩和を図ることができるという作用を有する。
また、請求項11記載の発明は、ワイヤレスリモコンによる運転開始および機能選択時には、該当項目の単純点灯とする第2の表示手段を設けたものであり、ワイヤレスリモコン上の表示によってユーザーが判断し機器操作し場合は機器本体の機器操作パネルで表示をしないという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本願発明における透過式機器状態表示装置の基本構成を示したものである。
図1に示すように機器操作パネル1は、透過式機器状態表示装置2と機器の運転開始と運転停止を切換える機能を持つ第1の操作スイッチとしての運転停止スイッチ3と機器の機能操作の設定のうち運転モードを切換える機能ブロックの設定を行う第2の操作スイッチとしてのモード機能切換スイッチ4と機器の風量の強弱を決定する機能ブロックの設定を切換える第2の操作スイッチとしての風量機能切換スイッチ5と機器の吹き出す風向の機能ブロックの設定を切換える第2の操作スイッチとしての風向機能切換スイッチ6を備え、マイクロコンピュータ7は、前記第1の操作スイッチおよび第2の操作スイッチの操作に応じて機器動作を実施し、その設定状態を透過式機器状態表示装置2に表示する設定表示手段30(図示せず)と機器が有する機能を機能ブロック毎に順次表示する機能順次表示手段31(図示せず)と第2の操作スイッチに対応して機能ブロックを限定して表示する機能ブロック表示手段32(図示せず)を有している。さらに、マイクロコンピュータ7は、機能順次表示手段31の動作をキャンセルする機能表示キャンセル手段33(図示せず)と、この機能表示キャンセル手段33の動作の有効無効を設定する選択手段34(図示せず)と、設定されている機能を点滅表示する点滅表示手段35(図示せず)と、機能ブロック表示手段32と点滅表示手段35を動作させる第1の表示手段36を有し構成されている。
以下、透過式機器状態表示装置2に示す文字は各機能表示の一例である。この例では、モード機能切換スイッチ4によって操作される機能として「空気清浄」を示し、風量機能切換スイッチ5によって操作される機能として「強」を示し、風向機能切換スイッチ6によって操作される機能として「前方」を示している。また、この本実施の形態における各機能ブロックの全ての機能を表示した状態が全機能の表示状態を示した図7(b)であり、モード機能ブロック8に示すように「自動」「空気清浄」「加湿」があり、風量機能ブロック9に示すように「強」「中」「弱」があり、風向機能ブロック10に示すように「スイング」「上方」「前方」があることを示しており、通常は前記各機能ブロックにおいて操作スイッチの操作に応じていずれか1つの機能ブロックが選ばれるものとする。
図2は図1に示す透過式機器状態表示装置2の形態の例である。最上層はハーフミラー11であり、その下に表示する文字や記号を中抜きした遮光パネル12があり、その下にはバックライト用LED13を必要数配置して、各文字や記号へ隣の光が回りこまないように遮蔽するためのしきいである導光壁14を持つLED搭載回路基板15を配する組合せで構成する。ここで、ハーフミラー11は偏光パネルやスモークパネルなど簡単に下の文字や記号が透けない機能を持つパネルでも良く、遮光パネル12は、独立したパネルでなくとも前記ハーフミラー11もしくはそれに准ずるパネルの内側に透過が必要な文字や記号部分を除いた面への遮光塗料の蒸着などによっても実現できる。同様にバックライト用LED13についても同様の機能を持つ発光素子であれば構成可能である。そして、これらを重ね合わせることによって図1における透過式機器状態表示装置2を実現できる。
任意のバックライト用LED13を点灯することによって、前記バックライト用LED13をバックライトとして前記遮光パネル12にうがたれた文字や記号がハーフミラー11を透過してユーザーの目に届く。これによって、任意のLEDを点灯/消灯することによって表示すべき文字や記号を選択することができる。
また、前記機器操作パネル1を制御するマイクロコンピュータにおいて、運転停止スイッチ3による機器の運転開始時に、機能順次表示手段31は、機能ブロック毎に属する全ての機能を一定時間ずつ順次表示することにより、現在設定されている機能以外のものも含めて機器の持つ機能をユーザーが認識する機会を与える。そして、機器の持つ有効な機能を適切にユーザーに選択させることができ、さらには一度にすべてのLEDを点灯させる場合に比べ機能ブロック毎に点灯させることにより一定の消費電流に抑えることができる。前記表示する一定時間については、本実施例のような機能ブロック毎の種類が3〜4つ程度であれば2〜3秒程度もあればユーザーは十分に認識することができる。ただし、機器のユーザーを想定して時間を調整する必要があることは言うまでもない。
ここでより具体的に例を示すと、機器が停止状態のときに、運転停止スイッチ3の入力によって機器が運転開始されるときに、まずモード機能ブロック8として「自動」「空気清浄」「加湿」を2秒間表示し、次に風量機能ブロック9として「強」「中」「弱」を2秒間表示し、次に風向機能ブロック10として「スイング」「上方」「前方」を2秒間表示させる。このとき、図2に示す例では各文字の長さに応じてLED配置数を決めており、例えば、モード機能ブロック8で6個、風量機能ブロック9で3個、風向機能ブロック10で4個のLEDを使用する。もし仮に全ての表示を同時に点灯させた場合には13個のLEDが同時に点灯することになるが、前記のように前記各機能ブロックに表示させれば最大で6個の点灯となり、すべてのLEDが同じ消費電流とすれば消費電流は半分以下ですむ。
この間、機能順次表示手段31によって運転開始時の既存設定状態をその機能が属する機能ブロックを表示中であっても、設定表示手段30によってだぶらせて表示させておくと、設定状態の把握と機器の機能認識を同時に行えるためユーザーにとっては便利である。この場合、前記各モード機能ブロック8の全機能の表示中に風向ブロックで「スイング」が設定されている時には9個のLEDが点灯するが、点灯されるLEDはすべて点灯した場合の13個より少なくすむ。
また、機器の機能を十分に認識しているユーザーの場合には、運転開始時にすぐに操作スイッチを操作して設定を変更する場合に機能順次表示手段31の動作が不要となる場合も想定される。そこで、前記機能順次表示手段の動作をキャンセルし直ちに現在の設定状態表示に戻るように動作する機能表示キャンセル手段33を備えることもできる。
さらに、前記機能表示キャンセル手段もユーザーの要望に応じて有効または無効を任意に設定できることが望ましい。この設定をおこなう選択手段34は、前記操作スイッチのいずれかを一定時間以上押下することによる切換手段や、前記複数の操作スイッチを同時に押下することによる切換手段が考えられるほか、もちろん設定専用のスイッチや回路上のジャンパーなどを設けることでも実現できる。
また、第2の操作スイッチ入力があった場合、例えば風量機能切換スイッチ5の入力があった場合に、機能ブロック表示手段32により風量機能切換スイッチ5に対応する風量機能ブロック9の「強」「中」「弱」の全てを2秒間表示することができるようにすることで、ユーザーに機器が保有している全ての風量機能を再認識させることができる。
また、第2の操作スイッチ入力があった場合に、例えばモード機能切換スイッチ4の入力があった場合に、点滅表示手段35は、その時点でのモード機能が「空気清浄」であった場合には一旦「空気清浄」を点滅させることことにより、機器の操作状態にあることといずれの機能が現在の設定されているかを明示しユーザーに容易に認識させることができる。
また、第2の操作スイッチ入力があった場合に、例えば風向機能切換スイッチ6の入力があった場合に、第1の表示手段36は、機能ブロック表示手段32によって、前記風向機能切換スイッチ6に対応する風向機能ブロック10の「スイング」「上方」「前方」の全てを2秒間表示する機能とともに、点滅表示手段35によって、その時点での風向が「前方」であった場合には一旦「前方」を点滅させて表示することにより、各操作スイッチの操作時にユーザーに機器が保有している機能を再認識させると同時に、機器の操作状態にあることおよび現在の設定状態の機能を明示し機器の状態を把握しやすくすることができる。
また、電源投入時にも機能順次表示手段31が運転開始時と同様に機器操作に関する表示内容を機能ブロック毎に順次全点灯表示することができるようにすることで、電源投入時にも機器の持つ機能をユーザーに認識させることができ、適切な運転機能の選択をさせられやすくなる。
(実施の形態2)
図3は本願発明における透過式機器状態表示装置の表示部分における別の実施の形態を示したものである。
図3の例では機器が有する機能を分類して、モード機能ブロック17、風量機能ブロック18、風向機能ブロック19として備え、モード機能ブロック17は赤系色とし、風量機能ブロック18は青系色とし、風向機能ブロック19は黄系色とすることで、ユーザーが機能の違いを認識しやすいようにできる。
また、図4はさらに別の実施の形態を示したものであり、モード機能ブロック21に「おやすみ」が加わり、風量機能ブロック22に「風量自動」が加わり、風向機能ブロック23は「スイング」が削除されたものを示している。これらの機能ブロック毎の色分けする手段は、図3における例では機能ブロック毎に縦一列毎に別れており位置でも区別がつきやすい状態であったが、図4のような場合は、縦一列に配置する配慮をしなくても機能ブロック毎のまとまりを持たせることができ、より一層有効な手段となる。
色を区分けする手段としては、バックライト用LEDの色を使い分ける手段や透過させる遮光パネルやハーフミラー部の裏への印刷の色を使い分ける手段などが利用できる。
(実施の形態3)
図5の表は本発明における透過式機器状態表示装置の表示切換時における一定周期中の発光素子の点灯/消灯周期の一例を示したものである。
表示切替手段37(図示せず)を設けて、この表示切替手段37は、機能ブロック毎の発光素子点灯の切換時に、表1のように発光素子を一定周期中に、次に消灯する発光素子については徐々に点灯時間を短くし、次に点灯する発光素子については徐々に点灯時間を長くすることによりなめらかな消灯から点灯への切換りを実現する。この例では、一定周期を10msとし、1ms毎に段階を区切り合計10段階で完全移行させるようにしており、さらに各段階を一定回数繰りかえすことによって移行時間を調整しなめらかさを実現する組合せとしている。
図1の機器操作パネルにおける透過式機器状態表示装置の場合には、モード機能ブロック8の全体の表示から風量機能ブロック9の全体への切換時に、モード機能ブロック8が徐々に点灯する時間が減ることによりしだいに暗くなり消灯する。一方、風量機能ブロック9が徐々に点灯する時間が増加することによりしだいに明るくなり点灯する。表1の組合せによって約1sでモード機能ブロック8表示から風量機能ブロック9の表示へ移行する。
この発明によって、発光素子の点灯切換りを視覚的にスムーズにすることによって,ユーザーに与える切換時の違和感の緩和を図ることができる。また、このようなスムーズな切換りによりユーザーの目にやさしくかつ機器動作に高級感を持たせることができる。
また、図1における表示のみでなく、図3や図4に示すような表示においても同様に適用できる。
(実施の形態4)
図6は本発明における透過式機器状態表示装置を備えた機器操作パネルを利用した機器の1つの形態を示したものである。
図6に示すように機器本体24には、透過式機器状態表示装置38を備えた機器操作パネル25とワイヤレスリモコン信号受信部26を備え、機器本体24とは別に機器の運転停止や機能操作が可能なワイヤレスリモコン27を付属している。透過式機器状態表示装置38は、第2の表示手段39(図示せず)を有し、ワイヤレスリモコン27の信号を受けたときに機能順次表示手段31および機能ブロック表示手段32の動作をキャンセルさせる機能表示キャンセル手段40(図示せず)と機器の設定状態を表示する設定表示手段41(図示せず)を有する。
一般に、ワイヤレスリモコンは機器本体から離れた場所から機器を制御するために存在し、この存在理由のため一部の単機能ワイヤレスリモコン以外はワイヤレスリモコン側に機器の機能を示す印刷された表示やLCDなどを利用した表示がなされ、ユーザーはワイヤレスリモコン側で機能認識と機能設定を完結できる。また、このような機器ではもちろん、機器本体側での各操作スイッチの操作時には、前記実施の形態1から3による発明が利用できる。
その上で、ワイヤレスリモコンによる機器の操作時には、本体側ではその信号に従い表示を単純に切換えるのみとすることで、不要な表示をなくしユーザーの違和感を緩和するとともに消費電流の削減を図ることができる。
例えば、ワイヤレスリモコン27でモード機能を「空気清浄」から「加湿」への切換えを実施した場合、ワイヤレスリモコンの信号を受信したときに、透過式機器状態表示装置は、機能表示キャンセル手段40を動作させて機器操作パネル25上機能ブロック毎に機器が有する機能の表示すなわち機能順次表示手段31および機能ブロック表示手段32での表示は行わず、設定表示手段41を動作させて「空気清浄」から「加湿」へ表示を切換えるのみとすることでできる。
なお、前記の「空気清浄」から「加湿」へ単純な点灯移行を行うような場合にも、前記実施の形態3に示す消灯から点灯へスムーズに移行させる手段の応用も行える。
本発明の透過式機器状態表示装置は、マイクロコンピュータのプログラム機能を利用することにより、構成する部品の追加の必要も電源回路の容量を上げることなく安価な透過式機器状態表示装置を得られる効果があるため、加湿機や空気清浄機や除湿機といった小型の家庭用電化機器をはじめ、エアコンや住宅用換気システムや浴室換気乾燥機などのコントローラにも適用できる。
本発明の実施の形態1の透過式機器状態表示装置を備えた機器操作パネルの構成を示す図 同機器操作パネルを構成する透過式機器状態表示装置の構成を示す図 本発明の実施の形態2の透過式機器状態表示装置の機能ブロックを示す図 同透過式機器状態表示装置の別の機能ブロックを示す図 本発明の実施の形態3の機能ブロックの表示切換の消灯および点灯の周期を示す図 本発明の実施の形態4の透過式機器状態表示装置を備えた機器操作パネルを備えワイヤレスリモコンを付属させた機器の構成を示す図 従来例の透過式機器状態表示装置を備えた機器操作パネルの構成図
符号の説明
1 機器操作パネル
2 透過式機器状態表示装置
3 運転停止スイッチ
4 モード機能切換スイッチ
5 風量機能切換スイッチ
6 風向機能切換スイッチ
7 マイクロコンピュータ
8 モード機能ブロック
9 風量機能ブロック
10 風向機能ブロック
11 ハーフミラー
12 遮光パネル
13 バックライト用LED
14 導光壁
15 LED搭載回路基板
16 透過式機器状態表示装置
17 モード機能ブロック
18 風量機能ブロック
19 風向機能ブロック
20 透過式機器状態表示装置(別の全機能表示形態)
21 モード機能ブロック
22 風量機能ブロック
23 風向機能ブロック
24 機器本体
25 機器操作パネル
26 ワイヤレスリモコン信号受信部
27 ワイヤレスリモコン
30 設定表示手段
31 機能順次表示手段
32 機能ブロック表示手段
33 機能表示キャンセル手段
34 選択手段
35 点滅表示手段
36 第1の表示手段
37 表示切替手段
38 透過式機器状態表示装置
39 第2の表示手段
40 機能表示キャンセル手段
41 設定表示手段
101 機器操作パネル
102 透過式機器状態表示装置
103 運転停止スイッチ
104 モード機能切換スイッチ
105 風量機能切換スイッチ
106 風向機能切換スイッチ

Claims (11)

  1. 透過式パネルの裏側からバックライト用発光素子の点灯消灯により文字や記号を透過させて表示したり消したりできる透過式機器状態表示装置において、機器の運転開始と運転停止を行う第1の操作スイッチと機器の有する機能操作の設定を行う複数の第2の操作スイッチと、前記操作スイッチの入力を認識して文字や記号の表示を制御するマイクロコンピュータと、前記操作スイッチによる機器運転開始時に機器操作に関する表示内容を機能ブロック毎にまとめて順次点灯表示する機能順次表示手段を備えたことを特徴とする透過式機器状態表示装置。
  2. 運転開始時に、その時点での機能操作の設定状態を点灯させておく設定表示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の透過式機器状態表示装置。
  3. 運転開始時に、機能操作に対応する第2の操作スイッチ入力があった場合に、機能順次表示手段の動作をキャンセルし、直ちに現在の設定状態を表示する機能表示キャンセル手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の透過式機器状態表示装置。
  4. 機能表示キャンセル手段の動作を有効にするか無効にするかを選択できる選択手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の透過式機器状態表示装置。
  5. 機能操作に対応する第2の操作スイッチ入力があった場合に、前記第2の操作スイッチに対応する機能ブロックの機能全てを一定時間表示する機能ブロック表示手段を備えたことを特徴とする請求項1から4いずれかに記載の透過式機器状態表示装置。
  6. 機能操作に対応する第2の操作スイッチ入力があった場合に、現在の設定状態を点滅させることにより明示する点滅表示手段を備えたことを特徴とする請求項1から4いずれかに記載の透過式機器状態表示装置。
  7. 機能操作に対応する第2の操作スイッチ入力があった場合に、前記第2の操作スイッチに対応する機能ブロックの機能全てを一定時間表示する機能とともに現在の設定状態を点滅させることにより明示する第1の表示手段を備えたことを特徴とする請求項1から4いずれかに記載の透過式機器状態表示装置。
  8. 電源投入時に、機能操作に関する表示内容を機能ブロック毎にまとめて順次全点灯表示する機能順次表示手段を備えたことを特徴とする請求項1から7いずれかに記載の透過式機器状態表示装置。
  9. 機能ブロック毎に点灯する発光素子の色分けして表示することを特徴とする請求項1から8いずれかに記載の透過式機器状態表示装置。
  10. 機能ブロック毎の発光素子点灯の切換時に、発光素子点灯間隔を一定周期中の点灯/消灯周期を変化させることにより輝度を変化させる手法を用いて、次に消灯する発光素子については徐々に点灯時間を短くし、次に点灯する発光素子については徐々に点灯時間を長くする表示切替手段を備えたことを特徴とする請求項1から9いずれかに記載の透過式機器状態表示装置。
  11. ワイヤレスリモコンによる運転開始および機能選択時には、該当項目の単純点灯とする第2の表示手段を設けた請求項1から10いずれかに記載の透過式機器状態表示装置。
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