JP2009203862A - 密閉型電動圧縮機および冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、低速回転時においてもピストンとシリンダとの摺動部に充分な量の給油をなし、高い給油性を確保して信頼性の向上を得られる密閉型電動圧縮機と、この密閉型電動圧縮機を備えて冷凍効率の向上を図れる冷凍サイクル装置を提供する。
【解決手段】 密閉型圧縮機Mは、内底部に油溜り部19を備えた密閉容器1内の下部に電動機部4、上部に圧縮機構部3を、互いに回転軸5を介して配置し、圧縮機構部は、回転軸に一体に連設するクランクピン5bから軸方向を水平方向に向けたコンロッド9を介してピストン7を延設し、回転軸の回転にともなって油溜り部から潤滑油を汲み上げてクランクピン上端部からピストンの内周部と周辺部に飛散させる給油機構Kを設け、ピストンの内周部に飛散する潤滑油をピストンの外径面とシリンダ内筒部との摺動部に導く給油孔22を具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】 密閉型圧縮機Mは、内底部に油溜り部19を備えた密閉容器1内の下部に電動機部4、上部に圧縮機構部3を、互いに回転軸5を介して配置し、圧縮機構部は、回転軸に一体に連設するクランクピン5bから軸方向を水平方向に向けたコンロッド9を介してピストン7を延設し、回転軸の回転にともなって油溜り部から潤滑油を汲み上げてクランクピン上端部からピストンの内周部と周辺部に飛散させる給油機構Kを設け、ピストンの内周部に飛散する潤滑油をピストンの外径面とシリンダ内筒部との摺動部に導く給油孔22を具備する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ピストン外径面とシリンダ内筒部との摺動部への給油構造を改良したレシプロ式圧縮機構部を有する密閉型電動圧縮機と、この密閉型電動圧縮機と冷凍サイクルを構成する冷凍サイクル装置に関する。
たとえば冷凍冷蔵庫等では、冷凍サイクルを構成する圧縮機として、レシプロ式の密閉型電動圧縮機が多用される。この種の密閉型電動圧縮機は、密閉容器内に、電動機部を下部側とし、圧縮機構部を上部側とし、これら電動機部と圧縮機構部とを回転軸を介して一体化した状態で収容される。
さらに、密閉容器の底部には潤滑油を集溜する油溜り部が形成され、回転軸の下端部が油溜り部の潤滑油に浸漬している。上記回転軸には給油通路が設けられ、この回転にともなって発生する遠心力を利用して油溜り部の潤滑油を汲み上げ、圧縮機部における各摺動部に給油する。
特に、[特許文献1]では、圧縮機構部を構成するクランクピンの上部から汲み上げた潤滑油を飛散させ、シリンダの上端部に降りかけている。潤滑油はシリンダの上壁に設けた半円弧状の切欠き部の側壁に当たった後、ピストン上面に流れ落ち、さらにピストンとシリンダとの間を潤滑する。
特開2003−65236号公報
しかしながら実際には、クランクピンとピストンとはコンロッドを介して連結されていて、コンロッドの軸方向長さ分だけ、クランクピンとピストンが離間している。これに対して、上記電動機部は負荷に応じて回転数が制御され、高速回転から低速回転まである程度の幅がある。
上記[特許文献1]の技術では、回転軸を高速回転させた状態では、クランクピンの上端から長い距離の範囲で潤滑油が飛散され、よって半円弧状の切欠き部を介してピストンとシリンダとの摺動部に充分な潤滑油が給油される。回転軸を中速回転させた場合およびある程度高い低速回転であればほとんど問題がない。
ところが、冷凍負荷がごく小さくて、回転軸をごく低速回転とする制御をなす場合がある。このときは、潤滑油の飛散距離も極端に短くなり、クランクピンの周辺であるコンロッドの一部とピストンの内周部までを濡らすだけである。上記半円弧状の切欠き部まで到達しない虞れがあり、ピストンとシリンダとの摺動部において油不足となってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回転軸が低速回転し、クランクピンからの潤滑油の飛散距離が短くなった場合でも、ピストンとシリンダとの摺動部に充分な量の給油をなし、高い給油性を確保して信頼性の向上を得られる密閉型電動圧縮機と、この密閉型電動圧縮機を備えて冷凍効率の向上を図れる冷凍サイクル装置を提供しようとするものである。
上記の目的を満足するため本発明は、底部に潤滑油を集溜した密閉容器内部に、電動機部と、この電動機部の上部に回転軸を介して圧縮機構部が収容配置され、圧縮機構部は、回転軸に一体に連設されるクランクピンから軸方向を水平方向に向けたコンロッドを介してピストンが延設され、シリンダ内にピストンが往復駆動されるレシプロ式とした密閉型圧縮機であり、
回転軸から圧縮機構部に亘って、回転軸の回転にともなって密閉容器底部に集溜した潤滑油を汲み上げ、ピストンの内周部とその周辺部に飛散させる給油機構を設け、ピストンの下部にピストンの外径面と内径面とに亘り貫通して給油孔を設け、給油機構によりピストンの内周部に飛散される潤滑油を給油孔からピストンの外径面とシリンダ内筒部との摺動部に導く。
回転軸から圧縮機構部に亘って、回転軸の回転にともなって密閉容器底部に集溜した潤滑油を汲み上げ、ピストンの内周部とその周辺部に飛散させる給油機構を設け、ピストンの下部にピストンの外径面と内径面とに亘り貫通して給油孔を設け、給油機構によりピストンの内周部に飛散される潤滑油を給油孔からピストンの外径面とシリンダ内筒部との摺動部に導く。
上記の目的を満足するため本発明は、上記密閉型電動圧縮機と、凝縮器と、膨張装置と、蒸発器とを順次冷媒管を介して連通して冷凍サイクルを構成する冷凍サイクル装置である。
本発明の密閉型電動圧縮機によれば、回転軸が低速回転して、クランクピンからの潤滑油の飛散距離が短くなった場合でも、ピストンとシリンダとの摺動部に充分な量の給油をなし、高い給油性を確保して信頼性の向上を得られる等の効果を奏する。
さらに、本発明の冷凍サイクル装置によれば、上記密閉型電動圧縮機を備えて冷凍効率の向上を図れるという効果を奏する。
さらに、本発明の冷凍サイクル装置によれば、上記密閉型電動圧縮機を備えて冷凍効率の向上を図れるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
図1は、たとえば冷凍冷蔵庫である冷凍サイクル装置の冷凍サイクル構成図と、この冷凍サイクル装置の一部を構成する密閉型電動圧縮機Mの縦断正面図を示している。
上記密閉型電動圧縮機Mにおいて、図中1は縦型の密閉容器であり、この密閉容器1内の上下方向ほぼ中間部には、フレーム2がスプリング2aを介して弾性的に支持されている。上記フレーム2の上部側には圧縮機構部3が載設され、下部側には電動機部4が設けられる。
図1は、たとえば冷凍冷蔵庫である冷凍サイクル装置の冷凍サイクル構成図と、この冷凍サイクル装置の一部を構成する密閉型電動圧縮機Mの縦断正面図を示している。
上記密閉型電動圧縮機Mにおいて、図中1は縦型の密閉容器であり、この密閉容器1内の上下方向ほぼ中間部には、フレーム2がスプリング2aを介して弾性的に支持されている。上記フレーム2の上部側には圧縮機構部3が載設され、下部側には電動機部4が設けられる。
上記フレーム2の中心部に沿って枢支用孔2bが設けられ、この枢支用孔2bに回転軸5が回転自在に嵌め込まれている。回転軸5の上部に鍔部5aが一体に設けられていて、フレーム2上面に摺動自在に載る。さらに鍔部5aの上部には、回転軸5の中心軸とは所定量偏心する中心軸をもったクランクピン5bが連設される。
このことから、回転軸5が回転駆動されると、鍔部5aはフレーム2上面において摺動状態で回転し、かつ上記クランクピン5bは回転軸5中心の周囲に沿って偏心回転するようになっている。
上記圧縮機構部3は、いわゆるレシプロ式圧縮機構が採用されている。なお説明すると、圧縮機構部3はフレーム2上端面に載設され、軸方向を水平に向けたシリンダ6を備えている。このシリンダ6の内筒部には、ピストン7が往復動自在に収容されていて、シリンダ6とピストン7とでシリンダ室8が形成される。
上記ピストン7には、コンロッド9の一端がボールジョイント機構部10を介して連結される。上記コンロッド9の他端には、上記クランクピン5bに回転自在に嵌め合う大端部11が一体に設けられる。
さらに、上記ボールジョイント機構部10について説明すると、上記コンロッド9の一端にはボール12が一体に設けられる。その一方で、ピストン7内部にはボール受け座13が設けられていて、このボール受け座13はボール12を回動自在に抱持している。
さらに、上記ボールジョイント機構部10について説明すると、上記コンロッド9の一端にはボール12が一体に設けられる。その一方で、ピストン7内部にはボール受け座13が設けられていて、このボール受け座13はボール12を回動自在に抱持している。
このことにより、クランクピン5bの偏心回転にともない、コンロッド9がボールジョイント機構部10を支点として揺動運動をなすことができ、ピストン7はシリンダ6内筒部において往復運動するようになっている。
上記シリンダ6の一方の開口端は、弁機構15によって閉塞され、かつバルブカバー16で覆われる。詳細には図示していないが、上記バルブカバー16には、内部を二分する仕切り部が設けられ、その一方空間は吸込み室、他方空間は吐出室となっている。
上記シリンダ6の一方の開口端は、弁機構15によって閉塞され、かつバルブカバー16で覆われる。詳細には図示していないが、上記バルブカバー16には、内部を二分する仕切り部が設けられ、その一方空間は吸込み室、他方空間は吐出室となっている。
上記弁機構15は、吸込み口と、吐出口を備えた弁板が設けられる。吸込み口は吸込み弁によって開閉され、吐出口は吐出弁によって開閉される。そして、上記吸込み口は吸込み室と対向し、吐出口は吐出室に対向する。
上記バルブカバー16内部に形成される吸込み室は、密閉容器1内部と連通するようバルブカバー16に吸込み案内孔が設けられる。バルブカバー16内部に形成される吐出室は、バルブカバー16を貫通して設けられる吐出管17と連通する。上記吐出管17は密閉容器1を外部から貫通して設けられる冷媒管Pに接続される。
上記バルブカバー16内部に形成される吸込み室は、密閉容器1内部と連通するようバルブカバー16に吸込み案内孔が設けられる。バルブカバー16内部に形成される吐出室は、バルブカバー16を貫通して設けられる吐出管17と連通する。上記吐出管17は密閉容器1を外部から貫通して設けられる冷媒管Pに接続される。
さらに、上記密閉容器1の底部には潤滑油を集溜する油溜り部19が形成される。上記回転軸5の下端部には、後述する給油機構Kを構成する給油ポンプ20が設けられていて、この給油ポンプ20は油溜り部19の潤滑油中に浸漬状態にある。
上記給油機構Kは、給油ポンプ20と連通するよう、回転軸5の軸芯とは偏心し、かつ軸芯と平行して設けられる縦穴部aと、この縦穴部aと連通し回転軸5の周面に開口する複数の横穴部bおよび、これら横穴部bの開口部相互を連通し回転軸5の周面に螺旋状に設けられる油溝c等から構成される給油通路を備えている。
上記給油機構Kは、給油ポンプ20と連通するよう、回転軸5の軸芯とは偏心し、かつ軸芯と平行して設けられる縦穴部aと、この縦穴部aと連通し回転軸5の周面に開口する複数の横穴部bおよび、これら横穴部bの開口部相互を連通し回転軸5の周面に螺旋状に設けられる油溝c等から構成される給油通路を備えている。
上記給油通路を構成する横穴部bの開口端および油溝cは回転軸5の周面に露出していて、回転軸5を枢支するフレーム2の枢支用孔2bに対向する。さらに給油通路は、最上部の横穴部bから回転軸5上端部の鍔部5aを介してクランクピン5bに亘って設けられる油案内孔dまで延設される。
クランクピン5bは、その上端面から鍔部5a近傍までの深さの飛散用凹陥部eが設けられていて、上記油案内孔dと連通する。上記飛散用凹陥部eはクランクピン5bの上端面に開口するばかりか、クランクピン5bの外径面と連通する孔部が設けられる。
このようにして、回転軸5の最下部の給油ポンプ20とクランクピン5bの飛散用凹陥部eとが、給油通路を介して連通する。すなわち、給油機構Kは、給油ポンプ20と給油通路および飛散用凹陥部eとから構成される。
このようにして、回転軸5の最下部の給油ポンプ20とクランクピン5bの飛散用凹陥部eとが、給油通路を介して連通する。すなわち、給油機構Kは、給油ポンプ20と給油通路および飛散用凹陥部eとから構成される。
一方、コンロッド9とともに軸方向を水平方向に向けたピストン7は、特に下部側であるシリンダ6を介してフレーム2の上面と近接する部位で、かつピストン7の内径面と外径面とに亘って給油孔22が設けられる。
上記電動機部4は、上記回転軸5のフレーム2から下方に突出する部位に嵌着されるロータ25と、このロータ25の周面と狭小の間隙を存する内径面を備え、上記フレーム2から適宜な手段で垂設固定されるステータ26とからなる。
上記電動機部4は、上記回転軸5のフレーム2から下方に突出する部位に嵌着されるロータ25と、このロータ25の周面と狭小の間隙を存する内径面を備え、上記フレーム2から適宜な手段で垂設固定されるステータ26とからなる。
上記バルブカバー16の吐出室から密閉容器1の内部に延出される吐出管17と接続する冷媒管Pは、上記密閉容器1を貫通した密閉型電動圧縮機M外部に、凝縮器Cと、膨張装置である膨張弁Bと、蒸発器Eが順次設けられていて、密閉型電動圧縮機Mとともに冷凍サイクル装置の冷凍サイクルを構成する。
さらに、上記蒸発器Eに接続される冷媒管Pは密閉型電動圧縮機Mの密閉容器1を再び貫通し、開口端が密閉容器1内部に位置する。上述したように、バルブカバー16の吸込み室には吸込み案内孔が設けられているので、密閉容器1内における冷媒管Pの開口端と吸込み室は連通状態にある。
つぎに、上記密閉型電動圧縮機Mの圧縮運転と、それにともなう冷凍サイクル作用について説明する。
電動機部4に通電して回転軸5を回転駆動すると、クランクピン5bが一体に偏心回転する。この偏心回転に応じて、コンロッド9とボールジョイント機構部10を介してピストン7が、シリンダ室8内を往復運する。
電動機部4に通電して回転軸5を回転駆動すると、クランクピン5bが一体に偏心回転する。この偏心回転に応じて、コンロッド9とボールジョイント機構部10を介してピストン7が、シリンダ室8内を往復運する。
密閉容器1内には、蒸発器Eで蒸発して低圧化した冷媒ガスが導かれ充満している。ピストン7の往復動にともなって吸込み室を介して密閉容器1内部が負圧化し、ここに充満する冷媒ガスは吸込み案内孔を介して吸込み室に導かれる。さらに、冷媒ガスはピストン7の移動(往動)にともなって、吸込み室からシリンダ室8に吸込まれる。
ピストン7が逆方向に移動(復動)することで、シリンダ室8に吸込まれた冷媒ガスが圧縮される。ピストン7が、いわゆる上死点位置まで移動すると吐出弁が開放され、シリンダ室8で圧縮され所定圧に高圧化した冷媒ガスが、バルブカバー16の吐出室へ吐出される。
さらに、この高圧の冷媒ガスは吐出管17から冷媒管Pを介して密閉容器1外部へ導出され、上述の凝縮器Cと、膨張弁Bと、蒸発器Eを順次導かれて、冷凍サイクル作用をなす。回転軸5が継続して回転しているところから、ピストン7が往復動して上述の冷凍サイクルが繰り返される。
つぎに、上述の圧縮作用にともなう給油動作について説明する。
上記回転軸5が回転すると、給油ポンプ20が一体に回転し、遠心力が作用して油溜り部19の潤滑油を吸上げる。給油ポンプ20に連通する縦穴部aと横穴部bおよび油溝c等も、回転軸5の回転にともなって遠心力が作用し、給油ポンプ20が吸上げた潤滑油を給油通路に沿って、さらに上部側へ導く。
上記回転軸5が回転すると、給油ポンプ20が一体に回転し、遠心力が作用して油溜り部19の潤滑油を吸上げる。給油ポンプ20に連通する縦穴部aと横穴部bおよび油溝c等も、回転軸5の回転にともなって遠心力が作用し、給油ポンプ20が吸上げた潤滑油を給油通路に沿って、さらに上部側へ導く。
この途中で、潤滑油は回転軸5とフレーム2の枢支用孔2bとの摺動部に浸入して潤滑をなす。さらに、潤滑油は鍔部5aとフレーム2との摺動部および、クランクピン5bと大端部11との摺動部に侵入して、これらの潤滑をなし、再び油溜り部19に戻る。
途中で摺動部の潤滑をなさずにクランクピン5b上端部の飛散用凹陥部eまで導かれた潤滑油は、この飛散用凹陥部eの上端開口から周辺部へ飛散される。回転軸5が極端な低速回転数に制御される以外の回転数であれば、クランクピン5bの偏心回転にともなって飛散用凹陥部eから飛散する潤滑油は、この周辺部を広い範囲で充分に濡らす。
途中で摺動部の潤滑をなさずにクランクピン5b上端部の飛散用凹陥部eまで導かれた潤滑油は、この飛散用凹陥部eの上端開口から周辺部へ飛散される。回転軸5が極端な低速回転数に制御される以外の回転数であれば、クランクピン5bの偏心回転にともなって飛散用凹陥部eから飛散する潤滑油は、この周辺部を広い範囲で充分に濡らす。
すなわち、潤滑油はシリンダ6の外筒部と内筒部、ピストン7の内径面と外径面、コンロッド9の周面、ボールジョイント機構部10の全体、フレーム2の上端面、鍔部5a等に降りかかる。
したがって、シリンダ6内筒部とピストン7外径面との摺動部には充分な給油がなされるとともに、その他の摺動部にも充分な給油がなされて、これらの潤滑性を確実に保持する。さらに、潤滑油による摺動部のシール性が向上し、圧縮時のガス漏れ損失が低減して、圧縮性能の向上を図れる。
なお、負荷の状態によっては、回転軸5が極端に低速回転となるよう制御される。このときの給油状態は、以下のようになる。
図2は、回転軸5の回転数が極端に低速回転となるよう制御された場合での、給油状態を説明する図である。
図2は、回転軸5の回転数が極端に低速回転となるよう制御された場合での、給油状態を説明する図である。
回転軸5の回転数が極端に低速回転に制御されても、上記給油ポンプ20が油溜り部19から潤滑油を汲み上げることは変りがない。したがって、潤滑油は給油通路を導かれ、途中で回転軸5とフレーム2の枢支用孔2bとの摺動部等に給油され、これらの潤滑性を保持して、再び油溜り部19に戻る。
さらに、給油通路を導かれた潤滑油は最終的にクランクピン5bの飛散用凹陥部eに到達し、ここから周辺に飛散する。しかしながら、回転軸5の回転数が極端に低速回転であるので、飛散用凹陥部eからの飛散距離はわずかでしかない。せいぜい、コンロッド9の基端部、シリンダ6の内筒部および、ピストン7の内径面を部分的に濡らすのみである。
本来であれば、往復動するピストン7の外径面とシリンダ6の内筒部との摺動部に充分な給油がなされずに、潤滑油不足に陥る傾向にある。しかしながら、ここではピストン7の内径面と外径面とに亘って給油孔22が設けられているので、ピストン7の内径面を濡らす潤滑油が給油孔22を介して外径面に導かれる。
ピストン7の外径面に導かれた潤滑油は、シリンダ6の内筒部との摺動部に浸透し、この摺動部の潤滑性を保持する。すなわち、回転軸5の回転数が極端に低下する制御がなされても、ピストン7の外径面とシリンダ6の内筒部との摺動部が潤滑油不足に陥ることはない。
さらに、回転軸5の回転数に係らず、ピストン7とシリンダ6との摺動部への給油量が増加するので、潤滑油による摺動部のシール性が向上し、圧縮時のガス漏れ損失が低減して、圧縮性能の向上を図れることとなる。
図3に示すような、給油機構Kaを備えるようにしてもよい。
図3は、回転軸5の回転数が極端に低速回転となるよう制御された場合での、給油状態を説明する図である。後述する部位を除いて、全て先に図1および図2で説明した構成と同一であり、同一の構成部品に同番号を付して新たな説明を省略する。
図3は、回転軸5の回転数が極端に低速回転となるよう制御された場合での、給油状態を説明する図である。後述する部位を除いて、全て先に図1および図2で説明した構成と同一であり、同一の構成部品に同番号を付して新たな説明を省略する。
ここでは、給油機構Kaを構成する最上部の横穴部bから、鍔部5aを介してクランクピン5bに亘って設けられる油案内孔dと連通する油飛散孔fが設けられている。この油飛散孔fは、油案内孔dから鍔部5aの板厚内に沿い水平方向に設けられていて、鍔部5aの周面に開口される。
図に示すように、油飛散孔fの開口位置はシリンダ6の内筒部下部に対向する。すなわち、フレーム2の上端面に載設されるシリンダ6の最もフレーム2に近接した部位に油飛散孔fの開口が対向している。また、シリンダ6の内筒部にはピストン7が往復動自在に収容されていることは上述したとおりである。
上記油飛散孔fを備えることにより、回転軸5の回転数が極端な低速回転となる制御がなされた場合であっても、油飛散孔fから潤滑油が確実に飛散される。飛散した潤滑油の一部は、対向する位置にあるシリンダ6の内筒部を濡らす。そして、ピストン7の内径面に至る。
ピストン7に設けられる給油孔22には、クランクピン5bに設けられる飛散用凹陥部eから飛散する潤滑油および、油飛散孔fから飛散する潤滑油が導かれ、ピストン7の外径面とシリンダ6の内筒部との摺動部に浸透する。さらに、油飛散孔fから直接、シリンダ6の内筒部とピストン7の外径面との摺動部に飛散する潤滑油もある。
このことから、回転軸5が極端に低速回転となる制御がなされた場合であっても、シリンダ6の内筒部とピストン7の外径面との摺動部には、より確実に、より充分な量の潤滑油が給油されることになり、さらなる信頼性の向上を得られる。
また、回転軸5の回転数に係らず、ピストン7とシリンダ6との摺動部への潤滑油の給油量が増加するので、潤滑油による摺動部のシール性が向上し、圧縮時のガス漏れ損失が低減して、圧縮性能の向上を図れることは、何ら変りがない。
また、回転軸5の回転数に係らず、ピストン7とシリンダ6との摺動部への潤滑油の給油量が増加するので、潤滑油による摺動部のシール性が向上し、圧縮時のガス漏れ損失が低減して、圧縮性能の向上を図れることは、何ら変りがない。
図8は、回転軸5の回転数である圧縮機運転回転数を横軸にとり、クランクピン5bから飛散しピストン7の外径面とシリンダ6の内筒部との摺動部に供給される潤滑油の供給量との関係を縦軸に示していて、実際に製作し実験した結果である。
図のA1変化は、従来構造としてクランクピンの上端部から潤滑油を飛散させるようにした構造を採用しただけで、それ以外に潤滑油の給油量を増大化させる手段を持たない場合である。
図のA1変化は、従来構造としてクランクピンの上端部から潤滑油を飛散させるようにした構造を採用しただけで、それ以外に潤滑油の給油量を増大化させる手段を持たない場合である。
B1変化は、本発明の実施の形態における図3の構造を採用した場合、すなわちクランクピン5bに油飛散孔eを設けるばかりでなく、ピストン7の下部にピストンの外径面から内径面に亘って給油孔22を設け、さらにシリンダ6およびピストン7の下部位置に対して潤滑油を飛散させる油飛散孔fを備えた場合である。
従来構造のA1変化では、圧縮機運転回転数が30rps以下になると、上記摺動部に対する潤滑油の供給量が極端に低下してしまう。これに対して本発明における実施の形態構造のB1変化では、圧縮機運転回転数が30rpsになっても、上記摺動部に対する潤滑油の供給量がほとんど低下しないで推移する。
したがって、本発明における実施の形態構造を採用すれば、極端に密閉型電動圧縮機Mの運転回転数が低下した状態になっても、ピストン7の外径面とシリンダ6の内筒部との摺動部に供給される潤滑油が不足せずにすみ、上記摺動部の潤滑性が向上することが実証された。
図9に、密閉型電動圧縮機Mの運転回転数が25rpsで使用する冷凍機油(すなわち、潤滑油)の粘度グレード(40℃での動粘度)を横軸にとり、冷凍能力を縦軸にとって、実際に製作し実験した結果である。
図のA2変化は、従来構造としてクランクピンの上端部から潤滑油を飛散させるようにした構造を採用しただけで、それ以外に潤滑油の給油量を増大化させる手段を持たない場合である。
図のA2変化は、従来構造としてクランクピンの上端部から潤滑油を飛散させるようにした構造を採用しただけで、それ以外に潤滑油の給油量を増大化させる手段を持たない場合である。
B2変化は、本発明の実施の形態において、図3の構造を採用した場合、すなわちクランクピン5b上端部から潤滑油を飛散させ、さらにピストンの外径面から内径面に亘って給油孔22を設け、クランクピン5bに油飛散孔fを備えた場合である。
従来構造のA2変化では、冷凍機油動粘度のグレードが17cSt以下で冷凍能力が極端に低下するのに対して、本発明における実施の形態構造のB2変化では、冷凍機油動粘度のグレードが17cSt以下になっても、冷凍能力がほとんど低下しないで推移する。
従来構造のA2変化では、冷凍機油動粘度のグレードが17cSt以下で冷凍能力が極端に低下するのに対して、本発明における実施の形態構造のB2変化では、冷凍機油動粘度のグレードが17cSt以下になっても、冷凍能力がほとんど低下しないで推移する。
したがって、本発明における実施の形態構造を採用した密閉型電動圧縮機Mであれば、従来構造の密閉型電動圧縮機に対して、冷凍機油の粘度グレードが17cSt以下でも冷凍能力の低下が少なく、圧縮性能の向上を図れることとなる。
上記ピストン7とコンロッド9とを揺動自在に連結する上記ボールジョイント機構部10を利用して、さらにシリンダ6の内筒部とピストン7の外径面との摺動部の潤滑性を向上させるとともに、ボールジョイント機構部10自体に対する潤滑性を確保する構成を採用できる。
上記ピストン7とコンロッド9とを揺動自在に連結する上記ボールジョイント機構部10を利用して、さらにシリンダ6の内筒部とピストン7の外径面との摺動部の潤滑性を向上させるとともに、ボールジョイント機構部10自体に対する潤滑性を確保する構成を採用できる。
図4(A)(B)は、潤滑性を向上させたピストン7とコンロッド9の断面図と、図4(A)のB−B線に沿う断面図である。なお、図4(A)は図4(B)のA−A線に沿う断面図である。
上記ボールジョイント機構部10は、コンロッド9の一端に設けられるボール12が、ピストン7上部内側に設けられるボール受け座13に回動自在に抱持され、コンロッド9とピストン7を連結することは、上述したとおりである。
上記ボールジョイント機構部10は、コンロッド9の一端に設けられるボール12が、ピストン7上部内側に設けられるボール受け座13に回動自在に抱持され、コンロッド9とピストン7を連結することは、上述したとおりである。
そして、ボール受け座13におけるボール12を抱持する抱持面に油受け部30が設けられる。上記油受け部30は、ボール12の頂端部と対向するボール受け座13のボール抱持面が一部凹陥形成される油溜り空間部31を備えている。また、ピストン7の中心軸を挟んで180度対向する部位は、一対のしわ部32となっている。
上記しわ部32の製作にあたっては、専用のかしめ工具を用いることで可能となる。すなわち、上記かしめ工具は、先端面に皿状凹陥部からなる成形面を有し、この成形面において対称的に逃し溝が設けられる。
ピストン7のボール受け座13とコンロッド9のボール12とを連結する場合に、ボール受け座13にボール12を嵌合する。この状態で上記かしめ工具をピストン7内に挿入し、上記成形面をボール受け座13に当接して、かしめ工具を加圧する。
ピストン7のボール受け座13とコンロッド9のボール12とを連結する場合に、ボール受け座13にボール12を嵌合する。この状態で上記かしめ工具をピストン7内に挿入し、上記成形面をボール受け座13に当接して、かしめ工具を加圧する。
かしめ工具の逃し溝に対向するボール受け座13が、かしめ工具の加圧力にともなって一対の逃し溝内に膨出し、一対のしわ部32が成形される。このしわ部32によって、ボール受け座13とボール12との間に隙間が形成される。
上記油溜り空間部31と一対のしわ部32とは、しわ部32の成形にともなって、ボール受け座13とボール12との間に形成される隙間である油排出用溝33で連通される。これら油溜り空間部31と、しわ部32および油排出用溝33とで、上記油受け部30が構成される。
そして、ピストン7には、上記油排出用溝33とピストン7の下部側外径面とを連通する補助油案内孔34が設けられる。
そして、ピストン7には、上記油排出用溝33とピストン7の下部側外径面とを連通する補助油案内孔34が設けられる。
このような構成であれば、ここでは図示しない飛散用凹陥部eから飛散する潤滑油が、ボールジョイント機構部10に設けられる油受け部30に浸透する。具体的には、一対のしわ部32,32に導かれ、油溜り空間部31に溜る。したがって、ボールジョイント機構部10の潤滑性が、より確保されて、ボールジョイント機構部10の動作がより円滑化する。
上記ボールジョイント機構部10を潤滑した後の潤滑油は、油溜り空間部31から油排出用溝33に導かれ、一部は補助油案内孔34を介してピストン7の外径面に導かれる。残りの潤滑油はしわ部32からピストン7の内径部に滴下する。
先に説明したように、ピストン7に設けられる給油孔22を介してピストン7の外径面とシリンダ6の内筒部との摺動部に潤滑油が導かれるとともに、油受け部30でボールジョイント機構部10を潤滑した後の潤滑油も加わって、上記摺動部に対する潤滑性をさらに向上させる。
図5(A)(B)は、図4(A)(B)の構成を基礎に、さらに潤滑性を向上すべく考慮されたものである。
すなわち、図4(A)(B)で説明した油受け部30の構成に加えて、油案内通路35が設けられる。この油案内通路35は、上記大端部11の内径面に一端が開口され、大端部11を貫通し、コンロッド9およびボール12の軸芯に沿って設けられる。
すなわち、図4(A)(B)で説明した油受け部30の構成に加えて、油案内通路35が設けられる。この油案内通路35は、上記大端部11の内径面に一端が開口され、大端部11を貫通し、コンロッド9およびボール12の軸芯に沿って設けられる。
上記油案内通路35の他端部は、ボール12の頂端部に開口され、ボール受け座13に設けられる上記油溜り空間部31と連通することとなる。また、ボールジョイント機構部10においては、図4(A)(B)で示す構成と何ら変りがない。
したがって、回転軸5の回転数に係らず、クランクピン5bの飛散用凹陥部eから飛散する潤滑油があるとともに、クランクピン5bと大端部11との摺動部を給油した後の潤滑油が、油案内通路35を介して油溜り空間部31に確実に導かれる。
したがって、回転軸5の回転数に係らず、クランクピン5bの飛散用凹陥部eから飛散する潤滑油があるとともに、クランクピン5bと大端部11との摺動部を給油した後の潤滑油が、油案内通路35を介して油溜り空間部31に確実に導かれる。
特に、油案内通路35に導かれた潤滑油は、油受け部30への給油用としてボールジョイント機構部10の潤滑性をより完全に確保し、さらにはピストン7の外径面とシリンダ6の内筒部との摺動部に導かれる潤滑油の量を増加せしめ、より潤滑性の向上化を図れる。
さらに、ピストン7の外径面とシリンダ6の内筒部との摺動部に導かれる潤滑油の給油量を増大させるための他の手段として、以下の構造が考えられる。
図6は、シリンダ6の断面図である。
図6は、シリンダ6の断面図である。
特に、シリンダ6の内筒部(シリンダボア)で、ここに往復動するピストン7が下死点位置に相当する反トップ側端部gに、面取り部40が設けられる。種々の大きさの面取り部40を製作し、実験した結果、幅寸法:Lcを0.5mm〜3.5mmで、角度:θcを5°〜20°とすると、最適であることが判明した。
このような構造を採用すれば、飛散用凹陥部eあるいは油飛散孔fから飛散して面取り部40に溜った潤滑油が、ピストン7が下死点から上死点へ移動する圧縮工程時に、ピストン7の移動にともなってピストン7の外径面とシリンダ6の内筒部との摺動部へ効率良く導くことができる。
図7は、コンロッド9がボールジョイント機構部10を介して連結されるピストン7の断面図である。
特に、ピストン7の外径面における反トップ側の端部に面取り部45が設けられる。種々の大きさの面取り部45を製作し、実験した結果、幅寸法:Lpを0.2mm〜1.0mmで、角度:dθを10°〜40°とすると、最適であることが判明した。
特に、ピストン7の外径面における反トップ側の端部に面取り部45が設けられる。種々の大きさの面取り部45を製作し、実験した結果、幅寸法:Lpを0.2mm〜1.0mmで、角度:dθを10°〜40°とすると、最適であることが判明した。
このような構造を採用すれば、飛散用凹陥部eあるいは油飛散孔fから飛散して面取り部45に溜った潤滑油を、ピストン7が上死点から下死点へ移動する吸込み工程時に、ピストン7の移動にともなってピストン7の外径面とシリンダ6の内筒部との摺動部へ効率良く導くことができる。
なお、上述の圧縮機構部3においては1シリンダ式のものとして説明したが、2つのシリンダを備えた2シリンダ式のものでも同様な作用効果が得られ、さらに冷媒や潤滑油の種類が異なった場合でも同様な作用効果が得られる。
また、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。そして、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。
また、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。そして、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。
1…密閉容器、4…電動機部、5…回転軸、3…圧縮機構部、5b…クランクピン、9…コンロッド、7…ピストン、6…シリンダ、K…給油機構、22…給油孔、10…ボールジョイント機構部、12…ボール、13…ボール受け座、35…油案内通路、30…油受け部、f…油飛散孔、M…密閉型電動圧縮機、C…凝縮器、B…膨張弁(膨張装置)、E…蒸発器。
Claims (4)
- 底部に潤滑油を集溜した密閉容器内部に、電動機部が収容されるとともに、この電動機部の上部に回転軸を介して圧縮機構部が配置され、
上記圧縮機構部は、上記回転軸に一体に連設されるクランクピンから、軸方向を水平方向に向けたコンロッドを介してピストンが延設され、シリンダ内に上記ピストンが往復駆動されるレシプロ式とした密閉型圧縮機であり、
上記回転軸から圧縮機構部に亘って設けられ、回転軸の回転にともなって上記密閉容器底部に集溜した潤滑油を汲み上げ、上記ピストンの内周部とその周辺部に飛散させる給油機構と、
上記ピストンの下部に、ピストンの外径面と内径面とに亘って貫通して設けられ、上記給油機構によりピストンの内周部に飛散される潤滑油を、ピストンの外径面とシリンダ内筒部との摺動部に導く給油孔と
を具備することを特徴とする密閉型電動圧縮機。 - さらに上記給油機構は、
上記シリンダおよびピストンの下部位置に対して、直接的に潤滑油を飛散させる油飛散孔を備えたことを特徴とする請求項1記載の密閉型電動圧縮機。 - 上記圧縮機構部において、
上記コンロッドと上記ピストンはボールジョイント機構部を介して連結され、
上記ボールジョイント機構部は、コンロッドの端部に一体的に設けられるボールと、上記ピストンに設けられ上記ボールを摺動自在に抱持するボール受け座とからなり、
上記コンロッドおよびボールの軸芯に沿って、上記給油機構から導かれる潤滑油の一部をコンロッドとボールを介して、ボールの先端から導出案内する油案内通路が設けられ、
上記ボール受け座に、上記油案内通路から潤滑油を受けてボールを抱持する抱持面に溜める油受け部が設けられることを特徴とする請求項1記載の密閉型電動圧縮機。 - 上記請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の密閉型電動圧縮機と、凝縮器と、膨張装置と、蒸発器とを順次冷媒管を介して連通する、冷凍サイクルを備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008046345A JP2009203862A (ja) | 2008-02-27 | 2008-02-27 | 密閉型電動圧縮機および冷凍サイクル装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017048690A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | Kyb株式会社 | 水圧回転機 |
CN108343585A (zh) * | 2017-01-22 | 2018-07-31 | 王毅 | 往复活塞式冰箱压缩机曲轴 |
CN108343593A (zh) * | 2017-01-22 | 2018-07-31 | 王毅 | 全封闭往复活塞式冰箱压缩机 |
-
2008
- 2008-02-27 JP JP2008046345A patent/JP2009203862A/ja not_active Withdrawn
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