JP2009200588A - 撮像装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被写体を撮像する撮像装置100であって、逆光対応処理が必要であると判定された場合に、逆光対応処理として、露出条件設定処理にて設定された被写体を撮像する際の露出条件を撮像部により被写体をさらに明るく撮像するように補正する処理と、被写体の撮影状態が静止画の撮影動作中である場合の露出条件の補正量を、動画の撮影動作中である場合の露出条件の補正量よりも少なくなるように制御する処理とを行うCPU71を備える。
【選択図】図1
Description
そこで、当該現象を回避するために、逆光状態であると判定された場合に、自動的にストロボを発光させて主被写体を明るくしたり、ストロボが発光できない場合には、自動露出処理にて調整される露出条件に対して更に露出補正を行うことで、主被写体が暗く写らないようにする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1にあっては、主に逆光状態で静止画撮影を行う場合を想定した技術であり、静止画撮影と動画撮影に関する特性の違いを考慮していなかった。
被写体を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段による被写体の撮像の際の露出条件を設定する露出条件設定手段と、
前記撮像手段による撮像の際に逆光対応処理が必要であるか否かを判定する逆光対応判定手段と、
前記逆光対応判定手段により前記逆光対応処理が必要であると判定された場合に、前記逆光対応処理として、前記露出条件設定手段により設定された露出条件を、前記撮像手段により被写体をさらに明るく撮像するように補正する露出条件補正手段と、
前記撮像手段による被写体の撮影状態が静止画の撮影動作中であるか動画の撮影動作中であるかを判定する撮影状態判定手段と、
前記撮影状態判定手段によって静止画の撮影動作中であると判定された場合の前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量を、動画の撮影動作中であると判定された場合の前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量よりも少なくなるように制御する補正制御手段と、
を備えることを特徴としている。
前記撮影状態判定手段は、前記撮像手段による被写体の撮影状態を、動画の撮影動作を伴わないスルー画像の表示動作中と、静止画の撮影動作中と、動画の撮影動作中のいずれかであるかを判定し、
前記補正制御手段は、前記撮影状態判定手段によって動画の撮影動作を伴わないスルー画像の表示動作中であると判定された場合の前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量を、動画の撮影動作中であると判定された場合の前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量よりも少なくなるように制御することを特徴としている。
前記補正制御手段は、前記撮影状態判定手段によって動画の撮影動作を伴わないスルー画像の表示動作中であると判定された場合の前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量を、静止画の撮影動作中であると判定された場合の前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量と同じになるように制御することを特徴としている。
撮影の補助光を発光する発光手段と、
前記撮像手段による静止画の撮像の際に所定の撮影条件が成立すると、前記逆光対応処理として、前記発光手段により補助光を発光させる発光制御手段と、
を更に備えることを特徴としている。
前記撮像手段による被写体の撮像により生成された画像フレーム内の人物の顔を検出する顔検出手段を備え、
前記発光制御手段は、
前記顔検出手段により顔が検出された場合に、前記発光手段により補助光を発光させることを特徴としている。
前記撮像手段により撮像されたスルー画像を表示する表示手段と、
前記撮像手段により撮像される被写体の静止画の記録を指示する記録指示手段と、を備え、
前記補正制御手段は、
前記撮像手段によりスルー画像を撮像する場合に、前記露出条件補正手段により前記露出条件を所定の補正量で補正させ、前記記録指示手段により静止画の記録が指示されて前記発光手段が補助光を発光する場合に、前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量を前記所定の補正量よりも少なくなるように制御することを特徴としている。
前記発光制御手段は、
前記撮像手段による静止画の撮像の際に所定の撮影条件が成立すると、前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正に代えて、前記発光手段により補助光を発光させることを特徴としている。
前記顔検出手段により検出された顔の人物が所定の明るさよりも暗いか否かを判定する人物明るさ判定手段を備え、
前記発光制御手段は、
前記人物明るさ判定手段により人物が暗いと判定された場合に、前記記録指示手段により静止画の記録が指示されると、前記発光手段により補助光を発光させることを特徴としている。
前記補正制御手段は、
前記撮影状態判定手段によって静止画の撮影動作中であると判定された場合における、前記撮像手段によりスルー画像を撮像する際の前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量を、動画の撮影動作中であると判定された場合の前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量よりも少なくなるように制御することを特徴としている。
前記逆光対応処理に係る逆光対応モードの設定を指示する逆光対応モード設定指示手段を備え、
前記逆光対応判定手段は、
前記逆光対応モード設定指示手段による前記逆光対応モードの設定指示の有無に基づいて、前記逆光対応処理が必要であるか否かを判定することを特徴としている。
前記逆光対応処理に係る逆光対応モードの設定を指示する逆光対応モード設定指示手段と、
前記撮像手段により撮像された画像の画素値のヒストグラムを算出するヒストグラム算出手段と、を備え、
前記逆光対応判定手段は、
前記逆光対応モード設定指示手段により前記逆光対応モードの設定が指示された場合に、前記逆光対応処理が必要であると判定し、
前記発光制御手段は、
前記ヒストグラム算出手段により算出された前記ヒストグラムの画素値の分布が所定範囲以上である場合に、前記発光手段により補助光を発光させることを特徴としている。
前記撮像手段により撮像された画像の画素値のヒストグラムを算出するヒストグラム算出手段を備え、
前記逆光対応判定手段は、
前記ヒストグラム算出手段により算出された前記ヒストグラムの画素値の分布が所定範囲以上である場合に、前記逆光対応処理が必要であると判定することを特徴としている。
前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量の設定を指示する補正量設定指示手段を備え、
前記補正制御手段は、
前記逆光対応判定手段により前記逆光対応処理が必要であると判定された場合に、前記逆光対応処理として、前記発光手段により補助光を発光させる際に前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正を抑制し、前記補正量設定指示手段により前記露出条件の補正量の設定が指示されると、前記発光手段により補助光を発光させる場合であっても、前記補正量設定指示手段により設定指示された前記露出条件の補正量で前記露出条件補正手段により補正させることを特徴としている。
被写体を撮像する撮像手段を備える撮像装置のコンピュータに、
前記撮像手段による被写体の撮像の際の露出条件を設定する機能と、
前記撮像手段による撮像の際に逆光対応処理が必要であるか否かを判定する機能と、
前記逆光対応処理が必要であると判定された場合に、前記逆光対応処理として、設定された露出条件を前記撮像手段により被写体をさらに明るく撮像するように補正する機能と、
前記撮像手段による被写体の撮影状態が静止画の撮影動作中であるか動画の撮影動作中であるかを判定する機能と、
撮影状態が静止画の撮影動作中であると判定された場合の前記露出条件の補正量を、動画の撮影動作中であると判定された場合の前記露出条件の補正量よりも少なくなるように制御する機能と、
を実現させることを特徴としている。
図1は、本発明を適用した一実施形態の撮像装置100の概略構成を示すブロック図である。
具体的には、図1に示すように、撮像装置100は、撮像部1と、撮像補助部2と、表示部3、操作部4と、記録媒体5と、USB端子6と、制御部7等を備えて構成されている。
電子撮像部12は、撮像レンズ11を通過した被写体像を二次元の画像信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)等から構成されている。
映像信号処理部13は、電子撮像部12から出力される画像信号に対して所定の画像処理を施すものである。
画像メモリ14は、画像処理後の画像信号を一時的に記憶する。
ズーム駆動部22は、撮像レンズ11に接続されたズーム機構部(図示略)を駆動させる。
ストロボ発光部23は、ストロボ駆動部24により駆動され、発光手段として、撮像部1による被写体の撮影の際に補助光を発光する。
なお、フォーカス駆動部21、ズーム駆動部22及びストロボ駆動部24は、撮影制御部15に接続され、撮影制御部15の制御下にて駆動する。
具体的には、シャッターボタン41aは、ユーザにより半押し操作された場合に、自動合焦処理(AF)等の実行指示を出力する。また、シャッターボタン41aは、記録指示手段として、ユーザにより全押し操作された場合に、撮像部1による被写体の静止画像(記録画像)の記録指示を出力する。
ここで、動作モードとしては、例えば、所定サイズの静止画像を撮影する静止画撮影モードや、所定のフレームレートで動画を撮影する動画撮影モード、撮像された画像を再生表示する再生モード等が挙げられる。
そして、ユーザによりモード設定ボタン41bが操作されて所定の動作モード(例えば、静止画撮影モード)が選択されると、当該動作モードの設定指示を入力回路42を介してCPU71に出力する。CPU71は、設定指示が入力されると、各部を制御して当該動作モードに応じた設定を行う。
そして、ユーザにより逆光ボタン41cが操作されて逆光対応モードが選択されると、当該モードの設定指示を入力回路42を介してCPU71に出力する。CPU71は、設定指示が入力されると、各部を制御して当該逆光対応モードに応じて逆光対応処理を行う。
具体的には、CPU71が露出条件設定プログラム72aを実行することで、撮像部1によるスルー画像の撮像により生成された画像フレームの明るさに基づいて、例えば、シャッター速度や絞り、または増幅率(ゲイン)等の露出条件を設定する。
具体的には、CPU71が逆光対応判定プログラム72bを実行することで、ユーザによる逆光ボタン41cの操作に応じた逆光対応モードの設定指示の有無に基づいて、逆光対応処理が必要であるか否かを判定し、ユーザによる逆光ボタン41cの操作に基づいて逆光対応モードが選択されると、逆光対応処理が必要であると判定する。
なお、CPU71は、ヒストグラム算出処理にて算出されたヒストグラムの画素値の分布が所定範囲以上であると判定した場合に、逆光対応処理が必要であると判定しても良い。
ここで、逆光対応処理としては、例えば、予め固定された所定量の露出補正を行う逆光EVシフトや、被写体の撮影の際にストロボを発光させるストロボ発光撮影等が挙げられる。
具体的には、CPU71が露出条件補正プログラム72cを実行することで、露出条件設定処理にて設定された露出条件を撮像部1により被写体をさらに明るく撮像するように逆光EVシフトを行う。露出条件の補正は、このEVシフト量を考慮した形で露出条件設定プログラム72aにより露出条件(シャッター速度、絞り、増幅率等の全て)を再設定させてもよいし、補正前の露出条件に対して、シャッター速度、絞り、増幅率のうち、少なくともいずれか1つを変化させることで対応するようにしてもよい。
具体的には、CPU71が補正制御プログラム72eを実行することで、露出条件補正処理における逆光EVシフトによる補正量を撮影状態に応じて予め規定された固定値で設定するようになっており、例えば、撮影状態が静止画の撮影動作中である場合には、逆光EVシフトによる露出条件の補正量を+2/3EVとする一方で、撮影状態が動画の撮影動作中である場合には、逆光EVシフトによる露出条件の補正量を+1EVとするように制御する。
また、撮影状態が静止画の撮影動作中である場合に、CPU71が補正制御プログラム72eを実行することで、撮像部1によりスルー画像を撮像する際の逆光EVシフトによる露出条件の補正量を+2/3EVとするように制御する。即ち、CPU71は、静止画の撮影動作中にて、撮像部1によりスルー画像を撮像する際の露出条件補正処理による露出条件の補正量を、動画の撮影動作中の場合の露出条件補正処理による露出条件の補正量よりも少なくなるように制御する。
具体的には、CPU71による顔検出プログラム72fの実行に基づいて、複数の画像フレームのうち、一の画像フレームについて顔画像探索範囲を画像全体として顔画像探索枠を所定方向に走査して、目、鼻、ロなどに相当する特徴部分(顔パーツ)を特定して、各顔パーツの位置関係から顔であるか否かを判定し、所定の判定値(閾値)よりも大きく顔であると判定されると当該探索枠領域を顔とみなす。また、所定の画像フレームにて顔が検出されると、次の画像フレームにて、検出された顔の近傍の所定領域を顔画像探索範囲として顔検出する。
そして、顔が検出されると、画像表示部32は、当該顔に重畳させて顔検出枠(図示略)を表示する。
具体的には、CPU71が人物明るさ判定プログラム72gを実行することで、人物の顔検出枠内の部分の明るさが所定の明るさよりも暗いか否かを判定する。例えば、CPU71は、顔検出処理にて明るくなるように露出補正を行って顔検出した場合や、逆光対応処理として逆光EVシフトを行った場合には、人物が所定の明るさよりも暗いと判定する。
なお、人物が暗いか否かの判定に係る所定の明るさは、適宜任意に変更することができる。
具体的には、CPU71がヒストグラム算出プログラム72hを実行することで、各画像フレームについて画素値の分布を調べてヒストグラム(0〜255の階調)を算出する。
具体的には、CPU71が発光制御プログラム72iを実行することで、撮像部1による静止画像の撮像の際に所定の撮影条件が成立すると、露出条件補正処理による露出条件の補正に代えて、ストロボ発光部23により補助光を発光させる。例えば、CPU71は、人物明るさ判定処理にて顔検出された人物が暗いと判定された場合に、ユーザによるシャッターボタン41aの全押し操作に基づいて静止画像の記録が指示されると、逆光EVシフトを解除(±0EVに設定)して、ストロボ発光部23により補助光を発光させる。また、CPU71は、ヒストグラム算出処理にて算出されたヒストグラムの画素値の分布が所定範囲以上であると判定された場合に(図2(b)参照)、逆光EVシフトを解除して、ストロボ発光部23により補助光を発光させる。
図3は、撮像処理における動作モード切換処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
ここで、動作モードとして、静止画撮影や動画撮影を行うための撮影モードが設定されている場合(ステップS1;撮影)、CPU71は、撮像部1により撮像され生成された画像データに基づいてスルー画像を画像表示部32に表示させる処理を行う(ステップS2)。その後、CPU71は、被写体を撮像する際の露出条件を設定して撮像する露出制御処理(図4〜図6参照)を行う(ステップS3)。この露出制御処理の詳細は後述する。
ここで、動画撮影の開始が指示されると(ステップS4;ムービー撮影開始)、CPU71は、動画の撮影記録を行う処理を開始させ(ステップS5)、ステップS1に移行する(動画撮影の終了が指示されるまで動画の撮影記録処理が継続して実行させる)。また、動画撮影の終了が指示されると(ステップS4;ムービー撮影終了)、CPU71は、動画の撮影記録動作を終了させた後(ステップS6)、ステップS1に移行する(動画としての記録動作は終了するが、スルー画像を表示させるための撮像部1による被写体の撮像動作は継続する)。
なお、ステップS4にて、動画撮影の開始または終了の指示が入力されなかった場合には(ステップS4;なし)、現在の動作状態を継続して、ステップS1に移行する。つまり、動画の撮影記録中であればスルー画像表示処理および動画の撮影記録処理を継続し、動画の撮影記録中で無ければスルー画像表示処理だけを継続する。
図4〜図6は、露出制御処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、露出制御処理は、静止画撮影モード及び動画撮影モードに共通して行われる処理である。
次に、CPU71は、ユーザによる逆光ボタン41cの所定操作に基づいて、プログラムメモリ72内の逆光対応判定プログラム72bを実行して、逆光対応モードの設定指示の有無に応じて逆光対応処理が必要であるか否かを判定する(ステップS11)。
ここで、逆光ボタン41cが操作されて逆光対応処理が必要であると判定されると(ステップS11;YES)、CPU71は、プログラムメモリ72内の撮影状態判定プログラム72dを実行して、現在の撮影状態を判断して、動画の撮影記録動作中(ムービーモード)であるか否かを判定する(ステップS12)。
一方、ステップS12にて、動画の撮影記録動作中であると判定されると(ステップS12;YES)、CPU71は、プログラムメモリ72内の露出条件補正プログラム72c及び補正制御プログラム72eを実行して、撮像部1により被写体をさらに明るく撮像するようにシフト量を+1EVとして露出条件設定処理にて設定された露出条件を逆光EVシフトにより補正して(ステップS14)、当該露出制御処理を終了する。
ここで、シャッターボタン41aが半押し操作されたと判定されると(ステップS16;YES)、CPU71は、顔検出モードに設定されているか否かを判定する(ステップS17)。そして、顔検出モードに設定されていると判定されると(ステップS17;YES)、CPU71は、プログラムメモリ72内の顔検出プログラム72fを実行して、撮像部1により生成された画像データに基づいて被写体画像内の人物の顔を検出する顔検出処理を実行して、検出された顔の明るさに係る顔情報を取得する(ステップS18)。
なお、この顔検出処理は、逆光EVシフトによる補正が反映された状態で行うので、補正前よりも顔を検出し易い状態であるが、この補正を行っても人物の顔を検出できない場合には、更に明るくなるように露出補正を行って顔検出するようにしても良い。
その後、CPU71は、ストロボ撮影フラグを初期化する(ステップS20)。
ここで、ストロボモードとして強制発光モードが設定されている場合(ステップS21;強制発光)、CPU71は、被写体の静止画撮影の際にストロボ発光部23により補助光を発光させるためのストロボ撮影フラグを設定した後(ステップS22)、逆光EVシフトを解除(±0EVに設定)する(ステップS23)。
その後、CPU71は、プログラムメモリ72内の露出条件設定プログラム72aを実行して、シャッターボタン41aの半押し操作の際に撮像部1により撮像され生成された画像フレームの明るさに基づいて、被写体の本撮影の際のシャッター速度や絞り等の露出条件を設定する(ステップS24)。
ここで、人物の顔が所定の明るさよりも暗いと判定されると(ステップS26;YES)、ステップS22に移行して、上記の強制発光モードの場合と同様に、被写体の静止画撮影の際にストロボ発光部23により補助光を発光させるためのストロボ撮影フラグを設定する。
なお、CPU71は、顔検出処理にて明るくなるように露出補正を行って顔検出した場合や、逆光対応処理として逆光EVシフトを行った場合にも、人物が所定の明るさよりも暗いと判定するようになっている。
ここで、画素値の分布が所定範囲以上であると判定されると(ステップS28;YES)、ステップS22に移行して、上記の強制発光モードの場合と同様に、被写体の静止画撮影の際にストロボ発光部23により補助光を発光させるためのストロボ撮影フラグを設定する。
上記ステップS17からステップS28までの処理により、夜間撮影などのメイン被写体と背景の両方が暗い撮影シーンではなく、逆光撮影などのメイン被写体だけが暗い撮影シーンであるか否かを効果的に判定するとともに、このような撮影シーンへの対応として、露出条件の補正による対応とストロボ発光による対応のどちらがより効果的であるかを判定することができる。
ここで、シャッター速度が所定値よりも遅いと判定されると(ステップS30;YES)、CPU71は、被写体の静止画撮影の際にストロボ発光部23により補助光を発光させるためのストロボ撮影フラグを設定する(ステップS31)。
なお、ステップS29にて、ストロボモードとしてオートモードが設定されていないと判定されるか(ステップS29;NO)、或いは、ステップS30にて、シャッター速度が所定値よりも遅くないと判定された場合にも(ステップS30;NO)、ステップS32に移行して、本撮影の際の露出条件を保持する。
上記ステップS29からステップS32までの処理により、逆光撮影への対応のためのストロボ発光ではなく、夜間撮影などのメイン被写体と背景の両方が暗い撮影シーンへの対応のためのストロボ発光とを区別して露出条件を設定することができる。
なお、ステップS16にて、シャッターボタン41aが半押し操作されていないと判定された場合にも(ステップS16;NO)、ステップS33に移行する。
ここで、シャッターボタン41aが全押し操作されたと判定されると(ステップS33;YES)、CPU71は、露出条件設定処理にて設定された露出条件で被写体の本撮像を行う(ステップS34)。即ち、CPU71は、ストロボ撮影フラグが設定されていない場合には、逆光対応処理として逆光EVシフトにより補正された露出条件で被写体の本撮影を行う一方で、ストロボ撮影フラグが設定されている場合には、発光制御プログラム72iを実行して、逆光対応処理として、ストロボ駆動部24によりストロボ発光部23から補助光を発光させて被写体の本撮影を行う。
これにより、露出制御処理を終了する。
そして、ストロボ発光部23から補助光を発光させずに露出条件の補正による逆光対応を行う場合には、より小さな露出条件の補正(例えば、0〜2/3EV程度)が必要な状況だけを考慮すれば良くなって、対応する範囲を絞ることができる。これにより、適正な画像撮影に必要な露出補正量と実際に算出される露出補正量が大きく離れてしまう可能性が低くなって、静止画撮影にてより精度の高い逆光対応を行うことができる。
さらに、ヒストグラムの画素値の分布が所定範囲よりも狭い場合には、ストロボ発光を不要であるため、補助光を発光させずに、逆光EVシフトにより露出条件を補正して撮影することができる。
この変形例の露出制御処理にあっては、動画撮影中に静止画撮影の実行が指示された場合に、被写体の静止画像の本撮影の際の露出条件を設定するようになっている。
即ち、当該変形例に係る撮像装置は、ユーザによるモード設定ボタン41bの所定操作に基づいて、動作モードとして動画撮影中に静止画を撮影するスチルインムービーモードを設定することができるようになっている。
ここで、スチルインムービーモードが設定されていると判定された場合には(ステップS1A;YES)、CPU71は、プログラムメモリ72内の露出条件補正プログラム72c及び補正制御プログラム72eを実行して、撮像部1により被写体をさらに明るく撮像するようにシフト量を+1EVとして露出条件設定処理にて設定された露出条件を逆光EVシフトにより補正する(ステップS1B)。その後、ステップS15に移行して、撮像部1によるスルー画像の撮像により生成された画像フレームの明るさおよび設定されているEVシフト量に基づいて露出条件を順次設定する露出追従を行う。
なお、ステップS1Aにて、スチルインムービーモードが設定されていない、即ち、通常の動画撮影モードであると判定されると(ステップS1A;NO)、上記実施形態と同様に、ステップS14に移行する。つまり、スチルインムービーモードが設定されていない場合には、動画の撮影記録中に静止画の撮影記録処理を割り込ませることができないが、スチルインムービーモードが設定されている場合には、動画の撮影記録中に静止画撮影が指示された場合に静止画の撮影記録処理を割り込ませるための処理を行う。
また、図5におけるステップS26にて、人物の顔が所定の明るさよりも暗いと判定されると(ステップS26;YES)、ステップS22に移行して、CPU71は、被写体の静止画撮影の際にストロボ発光部23により補助光を発光させるためのストロボ撮影フラグを設定する。
また、図5におけるステップS28にて、画素値の分布が所定範囲以上であると判定されると(ステップS28;YES)、ステップS22に移行して、CPU71は、被写体の静止画撮影の際にストロボ発光部23により補助光を発光させるためのストロボ撮影フラグを設定する。
また、図6におけるステップS30にて、シャッター速度が所定値よりも遅いと判定されると(ステップS30;YES)、ステップS31に移行して、CPU71は、被写体の静止画撮影の際にストロボ発光部23により補助光を発光させるためのストロボ撮影フラグを設定する。
即ち、人物は主要な被写体である場合が多く、且つ、人物がストロボ発光部23からの補助光が十分届く距離にいることが多いため、人物が検出された場合には、補助光を発光させて逆光対応処理を確実に行うようにしても良い。
また、撮像部1により撮像され生成された画像データ内に存在するメイン被写体の明るさが所定値よりも暗いと判定された場合に、逆光対応処理が必要であると判定するようにしても良い。
そして、逆光対応処理が必要であると判定された場合に、逆光対応処理として、発光手段により補助光を発光させる際に露出条件補正処理における露出条件の補正を抑制する一方で、ユーザによる操作部(補正量設定指示手段)4の所定操作に基づいて露出条件の補正量の設定が指示された場合には、ストロボ発光部23により補助光を発光させる際に、操作部の所定操作に基づいて設定指示された露出条件の補正量で露出条件を補正させるようにしても良い。
即ち、ユーザによる操作部の所定操作に基づいて露出条件の補正量が任意に設定された場合には、ストロボ発光部23により補助光を自動的に発光させる場合であっても、操作部の所定操作に基づいて設定指示された露出条件の補正量で露出条件を補正させるようにすることで、少なくともユーザにより設定された任意の補正量で露出条件を補正して、被写体をより明るく撮像することができる。従って、逆光状態で露出をより強くした画像をユーザが意図的な撮影する場合に、ユーザの意図を考慮した露出補正制御を行うことができることとなって、ユーザ所望の画像を適正に撮影することができる。
また、顔検出処理にて検出された人物の顔が所定の明るさよりも暗いと判定された場合に、ストロボ発光部23から補助光を発光させるようにしたが、これに限られるものではなく、顔検出処理にて検出された人物の顔が暗いか否かに関わらず補助光を発光させるようにしても良い。
また、撮像部1により撮像された画像に係るヒストグラムの画素値の分布が所定範囲以上である場合に、ストロボ発光部23から補助光を発光させるようにしたが、これに限られるものではなく、ヒストグラムの画素値の分布が所定範囲以上であるか否かに関わらず補助光を発光させるようにしても良い。
また、撮影記録動作を開始する前の段階で動画撮影モードと静止画撮影モードのいずれかを予め選択的に設定できるようにし、スルー画像表示だけを行っている状態において、動画撮影モードと静止画撮影モードのいずれかが設定されているかに応じて補正量を変えるようにしてもよい。つまり、実際の撮影動作ではなく、モード設定に対応させて補正量を変えるようにしてもよい。
1 撮像部(撮像手段)
23 ストロボ発光部(発光手段)
3 表示部(表示手段)
4 操作部(補正量設定指示手段)
41a シャッターボタン(記録指示手段)
41c 逆光ボタン(逆光対応モード設定指示手段)
71 CPU(露出条件設定手段、逆光対応判定手段、露出条件補正手段、撮影状態判定手段、補正制御手段、発光制御手段、顔検出手段、人物明るさ判定手段、ヒストグラム算出手段)
Claims (14)
- 被写体を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段による被写体の撮像の際の露出条件を設定する露出条件設定手段と、
前記撮像手段による撮像の際に逆光対応処理が必要であるか否かを判定する逆光対応判定手段と、
前記逆光対応判定手段により前記逆光対応処理が必要であると判定された場合に、前記逆光対応処理として、前記露出条件設定手段により設定された露出条件を、前記撮像手段により被写体をさらに明るく撮像するように補正する露出条件補正手段と、
前記撮像手段による被写体の撮影状態が静止画の撮影動作中であるか動画の撮影動作中であるかを判定する撮影状態判定手段と、
前記撮影状態判定手段によって静止画の撮影動作中であると判定された場合の前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量を、動画の撮影動作中であると判定された場合の前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量よりも少なくなるように制御する補正制御手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記撮影状態判定手段は、前記撮像手段による被写体の撮影状態を、動画の撮影動作を伴わないスルー画像の表示動作中と、静止画の撮影動作中と、動画の撮影動作中のいずれかであるかを判定し、
前記補正制御手段は、前記撮影状態判定手段によって動画の撮影動作を伴わないスルー画像の表示動作中であると判定された場合の前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量を、動画の撮影動作中であると判定された場合の前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量よりも少なくなるように制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記補正制御手段は、前記撮影状態判定手段によって動画の撮影動作を伴わないスルー画像の表示動作中であると判定された場合の前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量を、静止画の撮影動作中であると判定された場合の前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量と同じになるように制御することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 撮影の補助光を発光する発光手段と、
前記撮像手段による静止画の撮像の際に所定の撮影条件が成立すると、前記逆光対応処理として、前記発光手段により補助光を発光させる発光制御手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の撮像装置。 - 前記撮像手段による被写体の撮像により生成された画像フレーム内の人物の顔を検出する顔検出手段を備え、
前記発光制御手段は、
前記顔検出手段により顔が検出された場合に、前記発光手段により補助光を発光させることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。 - 前記撮像手段により撮像されたスルー画像を表示する表示手段と、
前記撮像手段により撮像される被写体の静止画の記録を指示する記録指示手段と、を備え、
前記補正制御手段は、
前記撮像手段によりスルー画像を撮像する場合に、前記露出条件補正手段により前記露出条件を所定の補正量で補正させ、前記記録指示手段により静止画の記録が指示されて前記発光手段が補助光を発光する場合に、前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量を前記所定の補正量よりも少なくなるように制御することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。 - 前記発光制御手段は、
前記撮像手段による静止画の撮像の際に所定の撮影条件が成立すると、前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正に代えて、前記発光手段により補助光を発光させることを特徴とする請求項4〜6の何れか一項に記載の撮像装置。 - 前記顔検出手段により検出された顔の人物が所定の明るさよりも暗いか否かを判定する人物明るさ判定手段を備え、
前記発光制御手段は、
前記人物明るさ判定手段により人物が暗いと判定された場合に、前記記録指示手段により静止画の記録が指示されると、前記発光手段により補助光を発光させることを特徴とする請求項5又は6に記載の撮像装置。 - 前記補正制御手段は、
前記撮影状態判定手段によって静止画の撮影動作中であると判定された場合における、前記撮像手段によりスルー画像を撮像する際の前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量を、動画の撮影動作中であると判定された場合の前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量よりも少なくなるように制御することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。 - 前記逆光対応処理に係る逆光対応モードの設定を指示する逆光対応モード設定指示手段を備え、
前記逆光対応判定手段は、
前記逆光対応モード設定指示手段による前記逆光対応モードの設定指示の有無に基づいて、前記逆光対応処理が必要であるか否かを判定することを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の撮像装置。 - 前記逆光対応処理に係る逆光対応モードの設定を指示する逆光対応モード設定指示手段と、
前記撮像手段により撮像された画像の画素値のヒストグラムを算出するヒストグラム算出手段と、を備え、
前記逆光対応判定手段は、
前記逆光対応モード設定指示手段により前記逆光対応モードの設定が指示された場合に、前記逆光対応処理が必要であると判定し、
前記発光制御手段は、
前記ヒストグラム算出手段により算出された前記ヒストグラムの画素値の分布が所定範囲以上である場合に、前記発光手段により補助光を発光させることを特徴とする請求項4〜9の何れか一項に記載の撮像装置。 - 前記撮像手段により撮像された画像の画素値のヒストグラムを算出するヒストグラム算出手段を備え、
前記逆光対応判定手段は、
前記ヒストグラム算出手段により算出された前記ヒストグラムの画素値の分布が所定範囲以上である場合に、前記逆光対応処理が必要であると判定することを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の撮像装置。 - 前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正量の設定を指示する補正量設定指示手段を備え、
前記補正制御手段は、
前記逆光対応判定手段により前記逆光対応処理が必要であると判定された場合に、前記逆光対応処理として、前記発光手段により補助光を発光させる際に前記露出条件補正手段による前記露出条件の補正を抑制し、前記補正量設定指示手段により前記露出条件の補正量の設定が指示されると、前記発光手段により補助光を発光させる場合であっても、前記補正量設定指示手段により設定指示された前記露出条件の補正量で前記露出条件補正手段により補正させることを特徴とする請求項4〜9の何れか一項に記載の撮像装置。 - 被写体を撮像する撮像手段を備える撮像装置のコンピュータに、
前記撮像手段による被写体の撮像の際の露出条件を設定する機能と、
前記撮像手段による撮像の際に逆光対応処理が必要であるか否かを判定する機能と、
前記逆光対応処理が必要であると判定された場合に、前記逆光対応処理として、設定された露出条件を前記撮像手段により被写体をさらに明るく撮像するように補正する機能と、
前記撮像手段による被写体の撮影状態が静止画の撮影動作中であるか動画の撮影動作中であるかを判定する機能と、
撮影状態が静止画の撮影動作中であると判定された場合の前記露出条件の補正量を、動画の撮影動作中であると判定された場合の前記露出条件の補正量よりも少なくなるように制御する機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
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