JP2009197999A - モータサイクル用クラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】円滑なレリーズ動作を実現できるモータサイクル用クラッチ装置を提供する。
【解決手段】クラッチ装置100は、クラッチハウジング1と、出力側回転体2と、クラッチ部3と、プレッシャプレート4と、ダイヤフラムスプリング5と、レリーズ部材6と、を備えている。ダイヤフラムスプリング5は、スプリング部51と複数のレバー部52とを有している。スプリング部51は、出力側回転体2による支持位置よりも径方向内側でプレッシャプレート4を押圧する。
【選択図】図1

Description

本発明は、クラッチ装置、特に、モータサイクルに用いられるクラッチ装置に関する。
一般に、自動二輪車やバギー等のモータサイクルでは、エンジンからトランスミッションへ動力を伝達あるいは遮断するためにクラッチ装置が用いられている。このクラッチ装置は、クラッチハウジングと、出力側回転体と、クラッチ部と、プレッシャプレートと、レリーズ機構と、を備えている。クラッチハウジングはエンジンのクランク軸に連結されている。出力側回転体はトランスミッションの入力軸に連結されている。クラッチ部は、クラッチハウジングから出力側回転体への動力の伝達または遮断を行う。プレッシャプレートはクラッチ部を押圧する。レリーズ機構はプレッシャプレートのクラッチ部への押圧力を解除する。クラッチ部は、クラッチハウジングに支持された複数の第1クラッチプレートと、出力側回転体に支持された複数の第2クラッチプレートと、を有している。第1および第2クラッチプレートは交互に配置されている。
このクラッチ装置では、プレッシャプレートによりクラッチ部が押圧されると、クラッチ部を介してクラッチハウジングから出力側回転体へ動力が伝達される。動力伝達状態から動力遮断状態にクラッチ装置の状態が切り替えられる際には、レリーズ機構によりプレッシャプレートのクラッチ部への押圧力が解除される。プレッシャプレートのクラッチ部への押圧力が解除されると、クラッチ部を介してクラッチハウジングから出力側回転体へ動力が伝達されなくなる。
この種のクラッチ装置として、ダイヤフラムスプリングを用いてプレッシャプレートを押圧するクラッチ装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このクラッチ装置では、レリーズ部材を用いてダイヤフラムスプリングのプレッシャプレートへの押圧力を解除している。
動力伝達状態では、ダイヤフラムスプリングによりプレッシャプレートがクラッチ部に押圧されており、クラッチ部の複数のクラッチプレートが互いに圧接されている。操作者がクラッチレバーを握ると、動力伝達状態から動力遮断状態にクラッチ装置の状態が切り替えられる。具体的には、操作者がクラッチレバーを握ると、レリーズ部材が軸方向に移動する。レリーズ部材が軸方向に移動すると、ダイヤフラムスプリングのプレッシャプレートへの押圧力が解除され、第1および第2クラッチプレート間の動力伝達が遮断される。
実公昭53−55051号公報
特許文献1に記載のクラッチ装置では、ダイヤフラムスプリングはピボット部材を介して出力側回転体に支持されている。具体的には、ダイヤフラムスプリングはピボット部材と出力側回転体とに狭持されている。ダイヤフラムスプリングとピボット部材との接点を支点としてダイヤフラムスプリングがプレッシャプレートを押圧している。
しかし、ダイヤフラムスプリングがピボット部材と出力側回転体とに狭持されているため、ボルトによるダイヤフラムスプリングの締め付けが強いと、ダイヤフラムスプリングの姿勢を変化させる際にヒステリシスが発生し、ダイヤフラムスプリングの動作がレリーズ動作に追従しにくくなる。すなわち、円滑なレリーズ動作が妨げられる。
一方、ボルトによるダイヤフラムスプリングの締め付けが緩いと、ダイヤフラムスプリングの支持部分にがたつきが発生し、ダイヤフラムスプリングのプレッシャプレートへの押圧力が小さくなる。この場合、クラッチ装置として十分な押圧力が得られないおそれがある。
以上より、ボルトによるダイヤフラムスプリングの締め付けを強くしているのが実状であるが、この場合、円滑なレリーズ動作が妨げられる。
本発明の課題は、円滑なレリーズ動作を実現できるクラッチ装置を提供することにある。
本発明に係るモータサイクル用クラッチ装置は、入力側部材から出力側部材に動力を伝達し、レリーズ機構を作動させることにより動力伝達を遮断するクラッチ装置である。このクラッチ装置は、クラッチハウジングと、回転体と、クラッチ部と、プレッシャ部材と、第1弾性部材と、レリーズ部材と、を備えている。クラッチハウジングは、入力側部材および出力側部材の一方に連結されている。回転体は、クラッチハウジングの内側に設けられ、入力側部材および出力側部材の他方に連結されている。クラッチ部は、クラッチハウジングと回転体との間で動力伝達および遮断を行うための少なくとも1枚のプレート部材を有している。プレッシャ部材はプレート部材を押圧する。第1弾性部材は、回転体により軸方向に支持されており、スプリング部と複数のレバー部とを有している。スプリング部は、回転体による支持位置よりも径方向内側でプレッシャ部材を押圧する。複数のレバー部は、スプリング部から径方向内側に延びており、回転方向に並んで配置されている。レリーズ部材は、レリーズ機構の作動時に回転体側に駆動される部材であって、レバー部と当接可能である。
弾性部材によりプレッシャ部材が押圧されると、プレッシャ部材によりプレート部材が押圧される。この結果、入力側部材からクラッチハウジングへ伝達された動力は、クラッチハウジングからクラッチ部のプレート部材および回転体を介して出力側部材に伝達される。この状態でレリーズ部材が回転体側に移動すると、レリーズ部材によりレバー部が押圧され、スプリング部のプレッシャ部材への押圧力が解除される。この結果、プレート部材から回転体への動力伝達が遮断される。
このクラッチ装置では、回転体による支持位置よりも径方向内側でスプリング部がプレッシャ部材を押圧している。つまり、スプリング部は回転体とプレッシャ部材とにより軸方向に挟み込まれていない。このため、スプリング部が弾性変形する際にスプリング部の支持部で余分なヒステリシスが発生せず、円滑なレリーズ動作を実現することができる。
本発明では、円滑なレリーズ動作を実現できるクラッチ装置を提供できる。
<全体構成>
図1および図2を用いて、クラッチ装置100の全体構成について説明する。図1は動力伝達状態におけるクラッチ装置100の全体断面図である。図2はクラッチ装置100を軸方向外側から見た図である。「軸方向外側」とは図1における右方向を意味しており、「軸方向内側」とは図1における左方向を意味している。
図1および図2に示すクラッチ装置100は、モータサイクルに用いられる装置である。クラッチ装置100は、エンジンのクランク軸からトランスミッションへ動力を伝達し、かつ、レリーズ動作により動力伝達を遮断するための装置である。
このクラッチ装置100では、レリーズ部材6を軸方向内側に移動させることにより動力伝達状態(クラッチオン)から動力遮断状態(クラッチオフ)にクラッチ装置100の状態が変化する。つまり、クラッチ装置100は、いわゆるプッシュタイプのクラッチ装置である。レリーズ部材6の軸方向外側にはレリーズ部材6を軸方向に移動させるためのレリーズ機構(図示せず)が配置されている。
図1および図2に示すように、クラッチ装置100は、クラッチハウジング1と、出力側回転体2(回転体の一例)と、クラッチ部3と、プレッシャプレート4(プレッシャ部材の一例)と、ダイヤフラムスプリング5(第1弾性部材の一例)と、レリーズ部材6と、を備えている。
<クラッチハウジング>
クラッチハウジング1は、円板部10と、筒状部11と、を有している。筒状部11は、円板部10の外周端部から軸方向外側に延びている。円板部10には複数の環状のゴム部材12を介して入力ギア13がボルト14により装着されている。この入力ギア13は、エンジン側のクランク軸に固定された駆動ギア(図示せず)に噛み合っている。なお、ゴム部材12はエンジンからの振動を吸収するために設けられた部材である。ゴム部材12の代わりに、例えばコイルスプリングのような弾性部材を用いても良い。筒状部11には、軸方向内側に凹む複数の凹部15が形成されている。
<出力側回転体>
出力側回転体2は、クラッチハウジング1の内周側に配置されている。出力側回転体2は、円筒状の出力側円筒部21と、円板状の出力側円板部22と、を有している。
出力側円筒部21は、入力ギア13と同軸上であって入力ギア13の軸方向外側に配置されている。出力側円筒部21の内周面には、スプライン211が形成されている。このスプライン211はトランスミッションの入力軸(図示せず)と噛み合っている。出力側円筒部21は、クラッチハウジング1に対して回転可能であるが、クラッチハウジング1に対する軸方向位置は固定されている。
出力側円板部22は、出力側円筒部21から径方向外側に向かって延びる環状の部分である。出力側円板部22は、径方向外部に設けられたフランジ部221と、環状の突出部222と、を有している。フランジ部221はクラッチ部3に接触可能になっている。突出部222は、軸方向内側に突出しており、外面にスプライン222aを有している。出力側円板部22は、回転方向に等間隔で配置され押圧突出部42が通る6つの貫通孔223(孔の一例)を有している。
出力側円板部22には径方向外側端部に軸方向外側に向かって突出する支持突起224および6つの爪部225が設けられている。この支持突起224は、環状の部分であり、ダイヤフラムスプリング5を軸方向に支持している。具体的には、支持突起224は、ダイヤフラムスプリング5に軸方向内側から接触可能である。支持突起224は、クラッチ部3(第1クラッチプレート31および第2クラッチプレート32)の摩擦面の径方向中央と概ね同じ径方向位置に配置されている。
爪部225は、ダイヤフラムスプリング5の周方向移動を規制するための突起であり、支持突起224よりも径方向外側に配置されている。爪部225は周方向に等間隔に並べて配置されている。
<クラッチ部>
クラッチ部3は、クラッチハウジング1と出力側回転体2との間で動力の伝達および遮断を行うための部分である。また、クラッチ部3は、2枚の第1クラッチプレート31(プレート部材)と、1枚の第2クラッチプレート32(プレート部材)と、を有している。第1および第2クラッチプレート31および32は、環状の部材であり、軸方向に交互に配置されている。第1クラッチプレート31の外周部には径方向外側に突出する複数の係合突起311が形成されている。この係合突起311がクラッチハウジング1の筒状部11に形成された凹部15に噛み合っている。第1クラッチプレート31は軸方向両側に配置された摩擦フェーシングを有している。第2クラッチプレート32の内周部にはスプライン321が形成されている。このスプライン321が出力側回転体2のスプライン222aと噛み合っている。第1クラッチプレート31と同様に、第2クラッチプレート32は軸方向両側に配置された摩擦フェーシングを有している。
<プレッシャプレート>
プレッシャプレート4は、クラッチ部3のレリーズ部材6が配置されている側の反対側からクラッチ部3に接触可能である。すなわち、プレッシャプレート4はクラッチ部3の第1クラッチプレート31を押圧可能な部材である。また、プレッシャプレート4は、第1クラッチプレート31を押圧することで、クラッチハウジング1と出力側回転体2との間で動力伝達が可能となるようにクラッチ部3を作動させることができる。さらに、プレッシャプレート4は、出力側回転体2の軸方向内側に配置されている。プレッシャプレート4は、円板状の押圧円板部41と、軸方向外側に向かって突出する6つの押圧突出部42と、ダイヤフラムスプリング5に接触可能な支持リング43(接触部の一例)と、を有している。
押圧円板部41は、出力側円筒部21の径方向外側に配置されており、クラッチ部3の第1クラッチプレート31に摩擦係合可能になっている。押圧円板部41には潤滑油が通過可能な複数の孔412が設けられている。押圧円板部41の径方向外部の内面には内側スプライン413が形成されている。この内側スプライン413は突出部222の外周部に形成されたスプライン222aと噛み合っている。
押圧突出部42は、押圧円板部41の径方向内側に配置されており、押圧円板部41から軸方向外側に向かって突出している。6つの押圧突出部42は周方向に等間隔に配置されている。押圧突出部42は貫通孔223に挿入されている。
支持リング43はダイヤフラムスプリング5により軸方向外側に押圧される環状の部材である。支持リング43は押圧突出部42の先端にボルト431により固定されている。支持リング43には外周端部から軸方向内側に向かって突出する突出部432が形成されている。図2に示すように、支持リング43は内周から径方向外側に向かって窪む複数の凹部433を有している。
<ダイヤフラムスプリング>
ダイヤフラムスプリング5は、プレッシャプレート4を押圧するための部材であり、出力側回転体2と軸方向に対向するように配置されている。ダイヤフラムスプリング5は、スプリング部51と、複数のレバー部52とを有している。
スプリング部51はプレッシャプレート4を軸方向外側に押圧するための環状の部分である。スプリング部51はフランジ部221のクラッチ部3と反対側の面に接触している。図2に示すように、さらに、スプリング部51は2つの爪部225の間に挿入可能な挿入突起53を外周に有している。複数の挿入突起53は等間隔に並べて配置されている。
さらに、スプリング部51の径方向外部は、支持突起224に接触しており、スプリング部51の径方向内部は、突出部432に接触している。出力側回転体2はトランスミッションの入力軸と噛み合ってしているため、軸方向の移動が規制されており、スプリング部51の径方向外部の軸方向内側への移動が規制されている。
レバー部52はスプリング部51の出力側回転体2への押圧を解除するための部分である。また、レバー部52はスプリング部51の内周から径方向内側に向かって延びるように形成されている。さらに、レバー部52は2つの隣り合う押圧突出部42の間に配置されている。そして、レバー部52は径方向内側端部でレリーズ部材6に接触している。レバー部52は径方向内側に向かって徐々に幅が狭くなるように形成されている。ここで、クラッチ装置100が動力伝達状態から動力遮断状態に変化する際には、スプリング部51の支持突起224と接触している部分が梃子の原理における支点として、スプリング部51の支持リング43に接触している部分が梃子の原理における作用点として、レバー部52のレリーズ部材6と接触している部分が梃子の原理における力点として機能する。
<レリーズ部材>
レリーズ部材6は、クラッチ部3の動力伝達状態と動力遮断状態とを切り替えるための環状の部材であり、ダイヤフラムスプリング5の軸方向外側に配置されている。レリーズ部材6には軸方向内側の面に軸方向内側に向かって突出するレリーズ突出部61が形成されている。このレリーズ突出部61はダイヤフラムスプリング5のレバー部52の径方向内側端部と当接している。レリーズ部材6は外周から径方向外側に向かって突出する複数のレリーズ突起63を有している。このレリーズ突起63は支持リング43の凹部433に挿入されており、レリーズ突起63が凹部433に挿入されることでレリーズ部材6の周方向移動(レリーズ部材6と支持リング43との相対回転)が規制されている。レリーズ部材6は、動力伝達状態を動力遮断状態に切り替える際にレリーズ機構(図示せず)の作動により軸方向内側に移動する。
<動作>
次に、図1〜図3を用いてクラッチ装置100の動作について説明する。図3は動力遮断状態におけるクラッチ装置100の断面図である。
図1に示すように動力伝達状態では、ダイヤフラムスプリング5のスプリング部51の径方向内部により支持リング43を介してプレッシャプレート4が軸方向外側に押圧されている。この結果、プレッシャプレート4の押圧円板部41と出力側回転体2のフランジ部221との間にクラッチ部3が挟み込まれる。この状態では、プレッシャプレート4、2枚の第1クラッチプレート31および第2クラッチプレート32がそれぞれ摩擦係合している。
エンジンのクランク軸に固定された駆動ギア(図示せず)から入力ギア13に動力が伝達されると、この動力は入力ギア13からクラッチハウジング1に伝達される。クラッチハウジング1に伝達された動力はクラッチハウジング1からクラッチ部3を介して出力側回転体2に伝達される。この結果、クラッチ装置100を介してエンジンからトランスミッションの入力軸に動力が伝達される。
動力伝達状態を動力遮断状態に切り替える際には、図3に示すように、レリーズ部材6を軸方向内側に移動させる。レリーズ部材6を軸方向内側に移動させるとダイヤフラムスプリング5のレバー部52の先端が軸方向内側に移動する。レバー部52の先端が軸方向内側へ移動すると、スプリング部51の支持リング43への押圧力が解除され、プレッシャプレート4が軸方向内側へ移動可能となる。スプリング部51が支持突起224とプレッシャプレート4の支持リング43とにより軸方向に挟み込まれていないため、ダイヤフラムスプリング5の姿勢の変化が円滑となり、レリーズ動作が円滑となる。
プレッシャプレート4が軸方向内側へ移動可能な状態では、プレッシャプレート4、2枚の第1クラッチプレート31、第2クラッチプレート32および出力側回転体2がそれぞれ相対回転可能となる。この結果、エンジンからトランスミッションへの動力伝達が解除される。
<特徴>
以上に説明したクラッチ装置100の特徴を以下にまとめる。
(1)
このクラッチ装置100では、出力側回転体2の支持突起224によりダイヤフラムスプリング5のスプリング部51の外周部が軸方向に支持されており、支持突起224の支持位置よりも径方向内側でスプリング部51がプレッシャプレート4(より詳細には、支持リング43)を押圧している。つまり、スプリング部51は支持突起224とプレッシャプレート4の支持リング43とにより軸方向に挟み込まれていない。このため、スプリング部51が弾性変形する際にスプリング部51が支持されている部分で余分なヒステリシス(抵抗)が発生せず、円滑なレリーズ動作を実現することができる。
(2)
このクラッチ装置100では、支持突起224がフランジ部221のクラッチ部3と反対側に配置されているため、ダイヤフラムスプリング5から支持突起224に伝達される力と、プレッシャプレート4からクラッチ部3を介してフランジ部221に伝達される押付力と、が相殺されやすくなる。これにより、出力側回転体2の剛性を高める必要がなくなり、出力側回転体2の軸方向寸法を短縮することができる。つまり、クラッチ装置100の小型化が可能となる。
(3)
このクラッチ装置100では、第1クラッチプレート31および第2クラッチプレート32の摩擦面の径方向中央と概ね同じ径方向位置に支持突起224が配置されているため、ダイヤフラムスプリング5から支持突起224に伝達される力と、プレッシャプレート4からクラッチ部3を介してフランジ部221に伝達される押付力と、がより相殺されやすくなる。
ここで、支持突起224の径方向の位置は、摩擦面の径方向中央と完全に同じ場合が好ましいが、ダイヤフラムスプリング5から伝達される力とプレッシャプレート4の押付力とが相殺される範囲内で摩擦面の径方向中央からずれていてもよい。
<他の実施形態>
本発明の具体的構成は、前述の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更および修正が可能である。
なお、前述の実施形態の構成と実質的に同じ機能を有する構成については、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
(A)
図4に示すように、ダイヤフラムスプリング5と支持リング43との間に弾性部材200(第2弾性部材の一例)を配置しても良い。この弾性部材200は、動力遮断時にドラグトルクを発生させるための部材であり、例えば、軸方向に弾性変形可能な複数の樹脂部材である。弾性部材200により発生する弾性力は、ダイヤフラムスプリング5の押圧力よりも小さい。弾性部材200は、支持リング43の突出部432により径方向に位置決めされており、動力伝達状態でスプリング部51と支持リング43との間に予め軸方向に圧縮された状態で配置されている。
さらに、レリーズ部材6によりレバー部52が軸方向内側に押された状態(動力遮断状態)でも、支持リング43とダイヤフラムスプリング5との軸方向間で弾性部材200は圧縮されている。このため、動力遮断状態においてダイヤフラムスプリング5の押圧力よりも小さい力でプレッシャプレート4は軸方向外側に押圧されている。動力遮断時の弾性部材200の押圧力は、トランスミッションのギヤをニュートラル位置から噛み合い位置に移動させる際にエンジンが停止しない程度のドラグトルクが、クラッチ部3で発生するように設定されている。
この場合、弾性部材200を設けることで、動力遮断時にトランスミッションのギヤが低速で回転し、シンクロ機構がない場合でもニュートラルから第1速への切り換えが円滑となる。
なお、この実施形態において弾性部材200は樹脂部材を用いたが、弾性部材200は、弾性変形可能な部材であればよく、例えばコイルスプリングやコーンスプリングであってもよい。
(B)
図5に示すように、クラッチ装置100にリターンスプリング300をさらに設けても良い。このリターンスプリング300は、ダイヤフラムスプリング5の押圧力よりも小さい荷重でプレッシャプレート4を第1クラッチプレート31から離す側に押圧するための部材であり、例えばコイルスプリングである。リターンスプリング300は、出力側回転体2とプレッシャプレート4との間に配置されている。より詳細には、出力側回転体2の出力側円板部22の軸方向内側に複数の第1突出部29が形成されており、プレッシャプレート4の軸方向外側の面に第2突出部49が第1突出部29に対向するように設けられている。リターンスプリング300の第1端部が第1突出部29に支持されており、第2端部が第2突出部49に支持されている。
この場合、リターンスプリング300により出力側回転体2とプレッシャプレート4とが離れるように押圧されているために、動力伝達状態を動力遮断状態に切り替える際にプレッシャプレート4が第1クラッチプレート31から離れやすくなる。つまり、リターンスプリング300は、動力遮断状態への切り換えを円滑に行いたい場合に有効である。
(C)
さらに、上記実施形態では、支持リング43がプレッシャプレート4とは別の部材であるが、プレッシャプレート4と支持リング43とが一体で形成されていても良い。また、支持リング43がダイヤフラムスプリング5のスプリング部51と当接しているが、レバー部52に当接する構成であっても良い。
本発明の一実施形態に係るクラッチ装置の縦断面図。 クラッチ装置の正面図。 動力遮断状態のクラッチ装置の断面図。 他の実施形態に係るクラッチ装置の縦断面図。 他の実施形態に係るクラッチ装置の縦断面図。
符号の説明
1 クラッチハウジング
2 出力側回転体(回転体の一例)
3 クラッチ部
4 プレッシャプレート(プレッシャ部材の一例)
5 ダイヤフラムスプリング(第1弾性部材の一例)
6 レリーズ部材
13 入力ギア(入力側部材の一例)
42 押圧突出部(突出部の一例)
51 スプリング部
52 レバー部
100 クラッチ装置
200 ドラグトルク用弾性部材(第2弾性部材の一例)
223 貫通孔(孔の一例)
224 支持突起
300 リターンスプリング(リターン部材の一例)

Claims (7)

  1. 入力側部材から出力側部材に動力を伝達し、レリーズ機構を作動させることにより動力伝達を遮断するモータサイクル用クラッチ装置であって、
    前記入力側部材および出力側部材の一方に連結されたクラッチハウジングと、
    前記クラッチハウジングの内側に設けられ、前記入力側部材および前記出力側部材の他方に連結された回転体と、
    前記クラッチハウジングと前記回転体との間で動力伝達および遮断を行うための少なくとも1枚のプレート部材を有するクラッチ部と、
    前記プレート部材を押圧するためのプレッシャ部材と、
    前記回転体により軸方向に支持され前記回転体による支持位置よりも径方向内側で前記プレッシャ部材を押圧するスプリング部と、前記スプリング部から径方向内側に延び回転方向に並んで配置された複数のレバー部と、を有する第1弾性部材と、
    前記レリーズ機構の作動時に前記回転体側に駆動される部材であって前記レバー部と当接可能なレリーズ部材と、
    を備えたモータサイクル用クラッチ装置。
  2. 前記回転体は、前記クラッチ部が押し付けられるフランジ部と、前記フランジ部の前記クラッチ部と反対側に配置され前記スプリング部と当接する支持突起と、を有している、
    請求項1に記載のモータサイクル用クラッチ装置。
  3. 前記支持突起は、前記プレート部材の摩擦面の径方向中央と概ね同じ径方向位置に配置されている、
    請求項2に記載のモータサイクル用クラッチ装置。
  4. 前記第1弾性部材の押圧力より小さい力で前記プレッシャ部材を押圧可能な第2弾性部材をさらに備えた、
    請求項1から3のいずれかに記載のモータサイクル用クラッチ装置。
  5. 前記回転体は、軸方向に貫通した孔を有しており、
    前記プレッシャ部材は、軸方向に突出し前記孔を通る突出部と、前記突出部の先端に配置された接触部と、を有しており、
    前記第2弾性部材は、前記接触部と前記第1弾性部材との間に配置されている、
    請求項4に記載のモータサイクル用クラッチ装置。
  6. 前記回転体と前記プレッシャ部材との間に配置され、前記第1弾性部材の押圧力より小さい力で前記プレッシャ部材を前記クラッチ部から離す側に押圧するリターン部材をさらに備えた、
    請求項1から3のいずれかに記載のモータサイクル用クラッチ装置。
  7. 前記プレッシャ部材は、前記クラッチ部の前記レリーズ機構が配置されている側の反対側から前記クラッチ部に接触可能である、
    請求項1から6のいずれかに記載のモータサイクル用クラッチ装置。
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