JP3892880B2 - モータサイクル用クラッチ装置 - Google Patents
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Description
図1は本発明に係るモータサイクル用クラッチ装置の一実施形態を示しており、エンジンのクランク軸からの動力をトランスミッションに伝達するとともに、レリーズ機構の操作により、動力を遮断するためのものである。このクラッチ装置は、クラッチハウジング1と、出力側回転体2と、クラッチハウジング1と出力側回転体2との間で動力の伝達、遮断を行うためのクラッチ部3と、プレッシャプレート4と、ダイヤフラムスプリング5と、レリーズ部材6とを備えている。
クラッチハウジング1は、円板状の部分10と、この円板部10の外周側から軸方向外側(図1の右方)に延びる筒状の部分11とを有している。円板部10には複数のゴム部材12を介して入力ギア13が装着されている。この入力ギア13は、エンジン側のクランク軸に固定された駆動ギア(図示せず)に噛み合っている。なお、ゴム部材12は、エンジンからの振動を吸収するために設けられたものであり、他の例えばコイルスプリング等を用いても良い。筒状部11には、内周側の部分に径方向外方に凹む複数の凹部が形成されるとともに、軸方向に延びる複数の切欠きが円周方向に所定の間隔で形成されている。この切欠きは内部の潤滑油を外周側に逃がすためのものである。
出力側回転体2はクラッチハウジング1の内周部に配置されている。この出力側回転体2、ほぼ円板状に形成されており、外周部にスプライン15が形成されるとともに、内周部にスプライン孔16が形成されている。そして、内周部のスプライン孔16はトランスミッションの入力軸17に噛み合っており、出力側回転体2は、入力軸17の先端にねじ込まれるナット17aによって、入力軸17に対して軸方向に移動不能に固定されるようになっている。また、この出力側回転体2の外周部において、軸方向内側の端部には、さらに径方向外方に延びる円板状の摩擦フランジ18が形成されている。さらに、出力側回転体2の軸方向外側の面の外周部には、円周方向に所定の間隔で、軸方向に突出する複数のボス2aが形成され、このボス2aの内周端部には、軸方向にさらに突出するインロー突起2bが形成されている。
クラッチ部3は、2枚の第1クラッチプレート25と1枚の第2クラッチプレート26とを有している。これらの両クラッチプレート25,26はともに環状に形成されており、軸方向に交互に配置されている。また、第1クラッチプレート25の外周部には外方に突出する複数の係合突起が形成されており、この係合突起がクラッチハウジング1の筒状部11の内周部に形成された凹部に噛み合っている。また、第1クラッチプレート25は両面に摩擦フェーシングが貼付されている。第2クラッチプレート26は内周部にスプラインが形成されており、この内周部のスプラインが出力側回転体2の外周に形成されたスプライン15に噛み合っている。
プレッシャプレート4は、環状の部材であり、最も外側に配置された第1クラッチプレート25のさらに軸方向外側に配置されている。このプレッシャプレート4の内周部には、軸方向内側に突出して複数の歯4aが形成されており、この複数の歯4aが出力側回転体2の外周スプライン15に噛み合っている。また、プレッシャプレート4の軸方向外側の面の外周端部には、軸方向に突出する環状の突出部4bが形成され、さらに、この環状突出部4bには複数のスリット4cが形成されている。また、プレッシャプレート4の軸方向外側の面の内周端部には、軸方向に突出する押圧用突起4dが形成されている。なお、環状突出部4bの方が押圧用突起4dより軸方向外側により突出している。
ダイヤフラムスプリング5は、環状のプレート部材であって、外周部に皿ばねとしての押圧部5aを有し、内周部に押圧部5aの押圧を解除するためのレバー部5bを有している。また、押圧部5aの外周端部には複数の係合用の爪5cが形成され、レバー部5bの内周端部には係合用の複数の内歯5dが形成されており、係合用の爪5cはプレッシャプレート4の突出部4bに形成されたスリット4cに係合している。そして、ダイヤフラムスプリング5の押圧部5aは、外周部が支持プレート19の支持用突起19aに支持され、内周部がプレッシャプレート4の押圧用突起4dを押圧している。
レリーズ部材6は、環状の部材であり、内周部にレリーズベアリング30を保持している。具体的には、レリーズ部材6の内周部にレリーズベアリング30のアウタレースが嵌合されるとともに、同様に内周部において、アウタレースの軸方向外側に止め輪31が装着されている。そして、アウタレースの軸方向外側の肩部が止め輪31に当接している。また、レリーズ部材6の外周部には、係合用の外歯6aが形成されており、この外歯6aにダイヤフラムスプリング5の内周部に形成された内歯5dが噛み合っている。さらに、レリーズ部材6の外周部において、軸方向内側の端部には外方に突出する当接部6bが形成されるとともに、この当接部6bの軸方向外側に所定の間隔をあけて止め輪32が設けられている。そして、当接部6bと止め輪32とによって、ダイヤフラムスプリング5bの内周端部を挟み込んでいる。なお、レリーズベアリング30は、図示しないモータサイクルのクラッチレバーの操作によって、軸方向外側に移動させられるようになっている。
次に動作について説明する。
R=P×(L1/L2)
L1:押圧部外周部の支持部から押圧部内周部の押圧点までの距離
L2:押圧部外周部の支持部からレバー部のレリーズ部材との当接部までの距離
となる。すなわち、レバー比(L1/L2)の分だけ、レリーズ荷重は軽減される。したがって、従来装置と同様のレリーズ荷重に設定する場合は、押圧部5aの押圧荷重をレバー比の分だけ大きくすることができ、クラッチの伝達容量を同じにする場合は、クラッチプレートの枚数を減らすことができる。したがって、クラッチ装置をコンパクトにすることができる。
なお、前記各実施形態では、入力ギアから回転が入力されて出力側回転体に出力される場合について説明したが、回転の伝達経路が逆の場合でも、本発明を同様に適用することができる。
2 出力側回転体
2a ボス
3 クラッチ部
4 プレッシャプレート
5 ダイヤフラムスプリング
5a 押圧部
5b レバー部
6 レリーズ部材
17 入力軸
17a ナット
19 支持プレート
25,26 クラッチプレート
Claims (5)
- 入力側部材からの動力を出力側部材に伝達するとともに、レリーズ機構の作動により動力伝達を遮断するモータサイクル用クラッチ装置であって、
前記入力側部材及び出力側部材の一方に連結されたクラッチハウジングと、
前記クラッチハウジングの内周部に設けられ、前記入力側部材及び出力側部材の他方に軸方向に移動不能に連結された回転体本体と、前記回転体本体に固定された支持プレートと、を含む回転体と、
前記クラッチハウジングと前記回転体との間で動力の伝達及び遮断を行うための1枚以上のプレート部材を有するクラッチ部と、
前記クラッチ部のプレート部材を押圧するためのプレッシャプレートと、
前記プレッシャプレートを押圧する押圧部と、前記レリーズ機構の作動力を所定のレバー比で増幅して前記押圧部による押圧力を解除するためのレバー部とを有する押圧部材とを備え、
前記押圧部の外周部が前記回転体の支持プレートに支持され、前記押圧部の内周部が前記プレッシャプレートを押圧し、前記レバー部の内周部が、前記レリーズ機構によって前記プレッシャプレートと逆側に移動させられる、
モータサイクル用クラッチ装置。 - 前記押圧部材は、外周部に前記押圧部を有するとともに内周部に前記レバー部を有するダイヤフラムスプリングである、請求項1に記載のモータサイクル用クラッチ装置。
- 前記回転体の回転体本体は外周部に前記プレッシャプレートと対向する摩擦部を有し、
前記クラッチ部は、前記クラッチハウジングに係合する第1クラッチプレートと前記回転体本体に係合する第2クラッチプレートとを有し、前記第1及び第2クラッチプレートは前記回転体本体の摩擦部と前記プレッシャプレートとの間に挟持される、
請求項2に記載のモータサイクル用クラッチ装置。 - 前記回転体の回転体本体には、前記クラッチ部が設けられ、
前記回転体の支持プレートは、前記押圧部材を前記プレッシャプレートとともに挟むように配置されている、
請求項2又は3に記載のモータサイクル用クラッチ装置。 - 前記ダイヤフラムスプリングのレバー部には放射状に複数のスリットが形成されており、
前記回転体本体は、前記スリットを通過して前記ダイヤフラムスプリングの前記プレッシャプレートが配置された側と逆側に延びるボスを有し、
前記支持プレートは前記ボスの軸方向端面に固定されている、
請求項4に記載のモータサイクル用クラッチ装置。
Priority Applications (3)
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Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP2005139487A Active JP3892880B2 (ja) | 2005-05-09 | 2005-05-12 | モータサイクル用クラッチ装置 |
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Families Citing this family (2)
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CN109681541A (zh) * | 2019-02-01 | 2019-04-26 | 宁波市龙嘉摩托车有限公司 | 一种摩托车发动机用离合器盖机构 |
JP7429485B2 (ja) * | 2019-10-01 | 2024-02-08 | 株式会社エフ・シー・シー | クラッチ装置 |
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- 2005-05-12 JP JP2005139487A patent/JP3892880B2/ja active Active
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