JP4714623B2 - モータサイクル用クラッチ装置 - Google Patents
モータサイクル用クラッチ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4714623B2 JP4714623B2 JP2006097789A JP2006097789A JP4714623B2 JP 4714623 B2 JP4714623 B2 JP 4714623B2 JP 2006097789 A JP2006097789 A JP 2006097789A JP 2006097789 A JP2006097789 A JP 2006097789A JP 4714623 B2 JP4714623 B2 JP 4714623B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- rotating body
- pressing
- inner peripheral
- clutch device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
<全体構成>
図1及び図2に示すモータサイクル用クラッチ装置は、エンジンのクランク軸からの動力をトランスミッションに伝達するとともに、レリーズ機構の操作により、動力を遮断するためのものである。このクラッチ装置は、レリーズベアリングを軸方向内側に押すことによりクラッチオフとする構成であり、クラッチハウジング1と、出力側回転体2と、クラッチハウジング1と出力側回転体2との間で動力の伝達、遮断を行うためのクラッチ部3と、プレッシャプレート4と、ダイヤフラムスプリング5と、レリーズ部材6と、レリーズ部材6の振動を抑制するとともに雰囲気中の潤滑油ミスト等を装置内部に取り込むためのクリップ7とを備えている。
クラッチハウジング1は、円板状の部分10と、この円板部10の外周側から軸方向外側(図1の右方)に延びる筒状の部分11とを有している。円板部10には複数の環状のゴム部材12を介して入力ギア13が装着されている。この入力ギア13は、エンジン側のクランク軸に固定された駆動ギア(図示せず)に噛み合っている。なお、ゴム部材12は、エンジンからの振動を吸収するために設けられたものであり、他の例えばコイルスプリング等を用いても良い。筒状部11には、内周側の部分に径方向外方に凹む複数の凹部が形成されるとともに、軸方向に延びる複数の切欠きが円周方向に所定の間隔で形成されている。この切欠きは内部の潤滑油を外周側に逃がすためのものである。
出力側回転体2はクラッチハウジング1の内周部に配置されている。この出力側回転体2は、ほぼ円板状に形成されており、外周部にスプライン15が形成されるとともに、内周部にスプライン孔16が形成されている。そして、内周部のスプライン孔16はトランスミッションの入力軸(図示せず)に噛み合っている。外周部のスプライン15が形成された部分には、内周側から外周側のクラッチ部3に貫通する切欠き15aが形成されている。また、内周部と外周部との間の円板状部分には、軸方向に貫通する複数の貫通孔15bが形成されている。
クラッチ部3は、2枚の第1クラッチプレート25と1枚の第2クラッチプレート26とを有している。これらの両クラッチプレート25,26はともに環状に形成されており、軸方向に交互に配置されている。また、第1クラッチプレート25の外周部には外方に突出する複数の係合突起が形成されており、この係合突起がクラッチハウジング1の筒状部11の内周部に形成された凹部に噛み合っている。また、第1クラッチプレート25は両面に摩擦フェーシングが貼付されている。第2クラッチプレート26は内周部にスプラインが形成されており、この内周部のスプラインが出力側回転体2の外周に形成されたスプライン15に噛み合っている。
プレッシャプレート4は、環状の部材であり、最も外側に配置された第1クラッチプレート25のさらに軸方向外側に配置されている。このプレッシャプレート4の内周部には、軸方向内側に突出してスプライン孔4aが形成されており、このスプライン孔4aが出力側回転体2の外周スプライン15に噛み合っている。また、プレッシャプレート4の軸方向外側の面の外周部には、軸方向に突出する環状の突出部4bが形成され、さらに、この環状突出部4bの内周側には、軸方向に突出する押圧用突起4cが形成されている。突出部4bの一部には、図2から明らかなように、120°の間隔で、3個所の切欠き4dが形成されている。なお、環状突出部4bの方が押圧用突起4cより軸方向外側により突出している。
ダイヤフラムスプリング5は、環状のプレート部材であって、外周部に皿ばねとしての押圧部5aを有し、内周部に押圧部5aの押圧を解除するためのレバー部5bを有している。レバー部5bの内周端部には、軸方向外側に突出する当接部5cが形成されている。また、ダイヤフラムスプリング5は、その外周部がプレッシャプレート4の環状突出部4bの内周側に支持されており、これによりダイヤフラムスプリング5はセンタリングされている。そして、ダイヤフラムスプリング5の押圧部5aは、外周部がプレッシャプレート4の押圧用突起4cに支持され、内周部が出力側回転体2の支持用突起2aと支持プレート19の支持用突起19aとに挟持されて支持されている。押圧部5aの外周部には、さらに外周に突出する3つの係合用突起5cが120°間隔で形成されている。この3つの係合用突起5cがそれぞれプレッシャプレート4の切欠き4dに係合しており、これにより、ダイヤフラムスプリング5の回り止めが実現されている。
レリーズ部材6は、環状のプレート部材であり、内周部にレリーズベアリング(図示せず)を保持している。すなわち、レリーズ部材6の内周部において、軸方向外側には軸受保持部6aが形成されており、この軸受保持部6aにレリーズベアリングの外輪の軸方向内側の肩部が嵌合している。また、レリーズ部材6の外周部には、複数の係合用突起6bが形成されており、この複数の係合用突起6bのそれぞれが支持プレート19の係合用凹部19bに係合している。この係合によって、レリーズ部材6は、センタリングされ、かつ支持プレート19及びダイヤフラムスプリング5に対して相対回転が禁止されている。さらに、レリーズ部材6の軸方向内側の面には、ダイヤフラムスプリング5側に突出する支持用突起6cが形成されている。この支持用突起6cがダイヤフラムスプリング5のレバー部5bの内周側先端部を支持している。
クリップ7は、前述のように、レリーズ部材6の軸方向の移動を規制してその振動を抑えるための部材である。また、このクリップ7には、フィンが形成されており、このフィンによって雰囲気中に存在する潤滑油ミストを装置内部に取り込むようにしている。以下、図1〜図3を用いて、このクリップ7について詳細に説明する。
次に動作について説明する。
R=P×(L1/L2)
L1:押圧部内周部の支持部から押圧部外周部の押圧点までの距離
L2:押圧部内周部の支持部からレバー部のレリーズ部材との当接部までの距離
となる。すなわち、レバー比(L1/L2)の分だけ、レリーズ荷重は軽減される。したがって、従来装置と同様のレリーズ荷重に設定する場合は、押圧部5aの押圧荷重をレバー比の分だけ大きくすることができ、クラッチの伝達容量を同じにする場合は、クラッチプレートの枚数を減らすことができる。したがって、クラッチ装置をコンパクトにすることができる。
図4に本発明の第2実施形態によるモータサイクル用クラッチ装置を示す。この第2実施形態のクラッチ装置は、第1実施形態に比較して、出力側回転体2’の構成のみが異なり、他の構成は同様である。以下では、出力側回転体2’の構成についてのみ説明する。
(a)前記各実施形態では、フィンをクリップの一部にクリップと一体で形成した場合について説明したが、フィンをクリップとは別に形成しても良い。
2,2’ 出力側回転体
3 クラッチ部
4 プレッシャプレート
5 ダイヤフラムスプリング
5a 押圧部
5b レバー部
6 レリーズ部材
7 クリップ
7a 取付部
7b 圧接部
7c フィン
7d 逆曲げ部
Claims (11)
- 入力側部材からの動力を出力側部材に伝達するとともに、レリーズ機構の作動により動力伝達を遮断するモータサイクル用クラッチ装置であって、
前記入力側部材及び出力側部材の一方に連結されたクラッチハウジングと、
前記クラッチハウジングの内周部に設けられ、前記入力側部材及び出力側部材の他方に連結された回転体と、
前記クラッチハウジングと前記回転体との間で動力の伝達及び遮断を行うための1枚以上のプレート部材を有するクラッチ部と、
前記クラッチ部のプレート部材を押圧するためのプレッシャプレートと、
前記回転体に支持され、前記プレッシャプレートを所定の押圧力で押圧するとともに、前記押圧力を解除するための押圧部材と、
前記レリーズ機構を保持するとともに前記レリーズ機構の作動力を前記押圧部材に伝達するためのレリーズ部材と、
前記レリーズ部材の振動を抑制するための振動抑制機構と、
を備え、
前記振動抑制機構は、前記押圧部材との間に前記レリーズ部材を挟み込んで保持するクリップであり、
前記回転体は、回転体本体と、前記回転体本体に固定されるとともに前記回転体本体との間に前記押圧部材を支持する支持プレートとを有し、
前記クリップは、前記支持プレートに装着される取付部と、前記取付部から延び前記レリーズ部材の側面を前記押圧部材側に圧接する弾性変形可能な圧接部とを有している、
モータサイクル用クラッチ装置。 - 前記回転体に支持され、回転により雰囲気中の潤滑油を取り込んで前記クラッチ部に導くためのフィンをさらに備えた、請求項1に記載のモータサイクル用クラッチ装置。
- 前記回転体は、内周部から外周側の前記クラッチ部に貫通する潤滑油経路を有し、
前記フィンは潤滑油を前記回転体の内周部に取り込む、
請求項2に記載のモータサイクル用クラッチ装置。 - 前記押圧部材、前記回転体及び前記クラッチハウジングには、前記押圧部材の内周部から前記回転体を通過して前記クラッチハウジングの外周側に潤滑油を含む空気が流れるように、流通路が形成されている、
請求項1又は2に記載のモータサイクル用クラッチ装置。 - 前記押圧部材は、前記回転体に支持され、前記プレッシャプレートを押圧する押圧部と、前記レリーズ機構の作動力を所定のレバー比で増幅して前記押圧部による押圧力を解除するためのレバー部とを有する、請求項1から4のいずれかに記載のモータサイクル用クラッチ装置。
- 前記フィンは前記クリップに形成されている、請求項2に記載のモータサイクル用クラッチ装置。
- 前記クリップの取付部は内周側に延びる延長部を有しており、
前記フィンは前記延長部の内周側の端部を前記支持プレートとは逆側に折り曲げられた折り曲げ部である、
請求項6に記載のモータサイクル用クラッチ装置。 - 前記フィンは、前記折り曲げ部の回転方向下流側の端部に前記折り曲げ部とは逆側に折り曲げられた逆曲げ部をさらに有する、請求項7に記載のモータサイクル用クラッチ装置。
- 前記押圧部材は、外周部に前記押圧部を有するとともに内周部に前記レバー部を有するダイヤフラムスプリングである、請求項1から8のいずれかに記載のモータサイクル用クラッチ装置。
- 前記回転体は外周部に前記プレッシャプレートと対向する摩擦部を有し、
前記クラッチ部は、前記クラッチハウジングに係合する第1クラッチプレートと前記回転体に係合する第2クラッチプレートとを有し、前記第1及び第2クラッチプレートは前記回転体の摩擦部と前記プレッシャプレートとの間に挟持される、
請求項1から9のいずれかに記載のモータサイクル用クラッチ装置。 - 前記ダイヤフラムスプリングは、
前記押圧部の外周部が前記プレッシャプレートを押圧し、前記押圧部の内周部が前記回転体の外周部に支持され、
前記レバー部の内周部が、前記レリーズ機構によって前記プレッシャプレート側に移動させられる、
請求項9又は10に記載のモータサイクル用クラッチ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006097789A JP4714623B2 (ja) | 2006-03-31 | 2006-03-31 | モータサイクル用クラッチ装置 |
CNB2007100936562A CN100535465C (zh) | 2006-03-31 | 2007-03-30 | 摩托车离合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006097789A JP4714623B2 (ja) | 2006-03-31 | 2006-03-31 | モータサイクル用クラッチ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007270977A JP2007270977A (ja) | 2007-10-18 |
JP4714623B2 true JP4714623B2 (ja) | 2011-06-29 |
Family
ID=38673989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006097789A Active JP4714623B2 (ja) | 2006-03-31 | 2006-03-31 | モータサイクル用クラッチ装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4714623B2 (ja) |
CN (1) | CN100535465C (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105736595B (zh) * | 2016-05-18 | 2020-02-07 | 广东隆鑫机车有限公司 | 抗冲击离合器 |
CN110375006A (zh) * | 2019-08-20 | 2019-10-25 | 吉林大学 | 一种带碟片弹簧的摩托车离合器及执行机构 |
CN112013039B (zh) * | 2020-08-17 | 2021-12-28 | 杭州前进齿轮箱集团股份有限公司 | 离合器及其端盖 |
WO2023077265A1 (zh) * | 2021-11-02 | 2023-05-11 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 离合器及混合动力系统 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH047734U (ja) * | 1990-05-10 | 1992-01-23 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5639632A (en) * | 1979-09-07 | 1981-04-15 | Fujitsu Ltd | Multiple input logic circuit |
JPH047734A (ja) * | 1990-04-26 | 1992-01-13 | Sharp Corp | 文字処理装置 |
JPH1182537A (ja) * | 1997-09-04 | 1999-03-26 | Dainatsukusu:Kk | 冷却用油捕集機能を有する湿式多板クラッチ |
-
2006
- 2006-03-31 JP JP2006097789A patent/JP4714623B2/ja active Active
-
2007
- 2007-03-30 CN CNB2007100936562A patent/CN100535465C/zh not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH047734U (ja) * | 1990-05-10 | 1992-01-23 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN101046232A (zh) | 2007-10-03 |
JP2007270977A (ja) | 2007-10-18 |
CN100535465C (zh) | 2009-09-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5025249B2 (ja) | 発進クラッチ | |
JP5272089B1 (ja) | モータサイクル用クラッチ装置 | |
US20080141806A1 (en) | Torque transfer device | |
JP4714623B2 (ja) | モータサイクル用クラッチ装置 | |
JP3944218B2 (ja) | モータサイクル用クラッチ装置 | |
JP5119128B2 (ja) | ローラ型ワンウェイクラッチ | |
JP2014074467A (ja) | ギヤ装置のダンパ構造 | |
JP4520961B2 (ja) | モータサイクル用クラッチ装置 | |
JP4370350B2 (ja) | モータサイクル用クラッチ装置 | |
JP4975723B2 (ja) | モータサイクル用クラッチ装置 | |
WO2006067980A1 (ja) | モータサイクル用クラッチ装置 | |
JP2020090989A (ja) | 動力伝達装置 | |
JP3892879B2 (ja) | モータサイクル用クラッチ装置 | |
JP2012163139A (ja) | クラッチ装置 | |
JP3892880B2 (ja) | モータサイクル用クラッチ装置 | |
JP5754513B2 (ja) | 捩り振動減衰装置 | |
JP2006316869A (ja) | モータサイクル用クラッチ装置 | |
JP2006312993A (ja) | モータサイクル用クラッチ装置 | |
JP3892878B2 (ja) | モータサイクル用クラッチ装置 | |
JP4942469B2 (ja) | 発進クラッチ | |
JP2008291937A (ja) | クラッチ装置 | |
JP2008163982A (ja) | 発進クラッチ | |
JP2006312991A (ja) | モータサイクル用クラッチ装置 | |
JP2008196628A (ja) | クラッチ装置 | |
JP5848688B2 (ja) | 駆動力伝達装置の潤滑構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080912 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101028 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101102 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101224 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110315 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110328 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |