JP2018054094A - クラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチ装置のトルク伝達容量を増やすとともに、クラッチオン時のショックを低減する。【解決手段】このクラッチ装置は、第1コーンクラッチC1と、第1コーンクラッチC1と軸方向に並べて配置された第2コーンクラッチC2と、スプリング9と、を備えている。第1コーンクラッチC1は、軸方向の第1側にクラッチオンのための押圧力を受ける第1クラッチシュー201を有している。第2コーンクラッチC2は、第1クラッチシュー201と軸方向の隙間をあけてかつ第1クラッチシュー201に対して軸方向に移動可能に配置され、軸方向の第2側にクラッチオンのための押圧力を受ける。スプリング9は、第1クラッチシュー201と第2クラッチシュー202との軸方向間に配置され、両クラッチシュー201,202が押圧力を受けたときに弾性変形可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、クラッチ装置、特に、動力が入力される入力側の部材と動力が出力される出力側の部材との間に配置されるクラッチ装置に関する。
クラッチ装置の一例として、モータサイクル用クラッチ装置がある。モータサイクル用クラッチ装置は、一般的に、クラッチハウジングと、回転体と、クラッチ部とを有している。クラッチハウジングはエンジンのクランク軸側に連結され、回転体はトランスミッション側に連結される。クラッチ部は、クラッチハウジングと回転体との間で、摩擦係合したり摩擦係合を解除したりすることによって、トルクを伝達又は遮断する。このクラッチ部は、摩擦力を向上させるために、複数枚のドライブプレートと複数のドリブンプレートとを有している。
特開2013−185675号公報
特許文献1に示されるような従来のモータサイクル用クラッチ装置では、トルクの伝達容量を増加させるためには、ドライブプレート及びドリブンプレートを増やしたり、両プレートに対する押圧荷重を大きくしたりする必要がある。しかし、押圧荷重を大きくすると、クラッチオン時にショックが発生する。
本発明の課題は、クラッチ装置のトルク伝達容量を増やすとともに、クラッチオン時のショックを低減することにある。
(1)本発明に係るクラッチ装置は、動力が入力される入力側の部材と動力が出力される出力側の部材との間に配置される。このクラッチ装置は、第1クラッチ部と、第2クラッチ部と、弾性部材と、を備えている。第1クラッチ部は、入力側の部材と出力側の部材との間で動力の伝達及び遮断を行う。第2クラッチ部は、第1クラッチ部の軸方向の第1側に配置され、第1クラッチ部とともに入力側の部材と出力側の部材との間で動力の伝達及び遮断を行う。弾性部材は第1クラッチ部と第2クラッチ部との間に配置されている。
第1クラッチ部は、軸方向の第1側にクラッチオンのための押圧力を受ける第1受圧部を有している。第2クラッチ部は、第1受圧部と軸方向の隙間をあけてかつ第1受圧部に対して軸方向に移動可能に配置され、軸方向の第2側にクラッチオンのための押圧力を受ける。弾性部材は、第1受圧部と第2受圧部との軸方向間に配置され、第1受圧部及び第2受圧部が押圧力を受けたときに弾性変形可能である。
この装置では、第1及び第2クラッチ部によって入力側の部材から出力側の部材に動力が伝達される。このため、トルク伝達容量を増加させることができる。また、ここでは、第1受圧部と第2受圧部との間に弾性部材を設けているので、クラッチオン時に弾性部材が弾性変形し、伝達トルクの立ち上がりを緩やかにしている。このため、クラッチオン時のショックを緩和することができる。
(2)好ましくは、第1受圧部はテーパ状の第1受圧面を有し、第1クラッチ部は第1受圧面に押圧される第1摩擦面を有する第1摩擦部を有している。また、好ましくは、第2受圧部はテーパ状の第2受圧面を有し、第2クラッチ部は第2受圧面に押圧される第2摩擦面を有する第2摩擦部を有する。
ここでは、第1及び第2クラッチ部がコーンクラッチによって構成されている。このため、くさび力によって十分な摩擦力が得られ、クラッチ部において十分なトルク伝達容量を確保できる。また、従来の多板型のクラッチに比較してコストを抑えることができる。
ここで、コーンクラッチにおいて、1つの摩擦面で十分なトルク容量を確保するためには、受圧面及び摩擦面のテーパ角度を小さくする必要がある。しかし、テーパ角度を小さくし過ぎると、くさび力が過大になり、摩擦面が受圧面に貼り付いてクラッチが切れにくくなる。
一方、クラッチの切れを良くするためには、テーパ角度を大きくする必要がある。しかし、テーパ角度を大きくすると、必要なトルク容量を確保できなくなるために、受圧面に対する摩擦面の押し付け荷重を大きくする必要がある。このように押し付け荷重を大きくすると、クラッチを切るために必要な操作力、すなわち、クラッチレバーの操作荷重が大きくなって操作が困難になる。
そこで、まず本発明では、2つのコーンクラッチによって2面の摩擦面を設けている。このため、本発明の装置では、押し付け荷重を大きくすることなく、必要なトルク容量を確保することができる。
また、第1及び第2コーンクラッチのクラッチオン時には、2つの受圧面及び摩擦面がほぼ同時に押圧される。すなわち、押圧力が急激に大きくなり、コーンクラッチの場合は特にその傾向が大きい。そして、押圧力は伝達トルクに比例するために、2つのコーンクラッチを設けた場合、急激に伝達トルクが上昇し、クラッチオン時にショックが発生する。
そこで本発明では、第1受圧面が設けられた第1受圧部と、第2受圧面が設けられた第2受圧部と、の間に弾性部材を設け、この弾性部材に弾性変形によって、2つのコーンクラッチがオンする際の伝達トルクの立ち上がりを緩やかにしている。このため、クラッチオン時のショックを緩和することができる。
(3)好ましくは、クラッチ装置は、入力側の部材に連結可能なクラッチハウジングと、出力側の部材に連結可能な第1出力部材と、第1出力部材と軸方向に並べて配置され第1出力部材と同期して回転可能な第2出力部材とをさらに備えている。
そして、好ましくは、第1及び第2クラッチ部と第1及び第2出力部材とは、クラッチハウジングの内周部に収容されている。また、第1摩擦部は第1出力部材の外周部に設けられ、第2摩擦部は第2出力部材の外周部に設けられている。
ここでは、クラッチハウジングの内周部に第1及び第2クラッチ部が配置されているので、装置全体をコンパクトにすることができる。
(4)好ましくは、第1受圧部は、クラッチハウジングとともに回転し、内周面に第1受圧面を有するとともに、軸方向の第2側に窪む第1収容部を有する第1クラッチシューを有する。また、第2受圧部は、クラッチハウジングとともに回転し、内周面に第2受圧面を有するとともに、軸方向の第1側に窪む第2収容部を有する第2クラッチシューを有する。そして、弾性部材は第1及び第2収容部に収容されている。
ここでは、各クラッチシューの収容部に弾性部材が収容されて配置されているので、装置をコンパクトにすることができる。
(5)好ましくは、クラッチハウジングは、円板部と、円板部の外周部から軸方向に延びて形成されるとともにハウジング側係合部を有する筒状部と、を有している。そして、第1及び第2クラッチシューは、外周部にハウジング側係合部と係合するシュー側係合部を有する。
(6)好ましくは、第1出力部材は、外周部に第1摩擦部を有するプレート状の部材である。また、第2出力部材は、外周部に第2摩擦部を有し、第1出力部材に対して軸方向に移動自在なプレート状の部材である。
ここでは、プレートで形成された第1及び第2出力部材の外周部に、2つのクラッチ部を構成する摩擦部が形成されている。このため、構成が簡単になる。
(7)好ましくは、第1及び第2クラッチ部のオン、オフを制御するクラッチ制御部をさらに備えている。クラッチ制御部は、付勢部材と、レリーズ部材と、を有している。付勢部材は、第1出力部材を軸方向の第1側に付勢して第1摩擦面を第1受圧面に押圧する。レリーズ部材は、付勢部材を支持するとともに、付勢部材の付勢力によって第2出力部材を軸方向の第2側に付勢して第2摩擦面を第2受圧面に押圧する。
ここでは、付勢部材によって、第1出力部材と第2出力部材とが互いに引き寄せられるように付勢される。このため、付勢力が他の部材に作用せず、付勢力を受けるための特別な部材が不要になる。
(8)好ましくは、第1受圧面及び第1摩擦面は、軸方向の第1側に向かって径が小さくなるテーパ状である。また、第2受圧面及び第2摩擦面は、軸方向の第2側に向かって径が小さくなるテーパ状である。
ここでは、第1及び第2クラッチ部が軸方向に占めるスペースをコンパクトにすることができる。
以上のような本発明では、クラッチ装置のトルク伝達容量を増やすことができるとともに、クラッチオン時のショックを低減することができる。
本発明の一実施形態によるモータサイクル用クラッチ装置の断面図。 図1の装置の正面部分図。 図1の装置の断面部分図。 図1の装置の断面部分図。 プレッシャプレートの動きと摩擦面に係る荷重との関係を示す図。
図1はクラッチ装置の一例としてのモータサイクル用クラッチ装置の断面図、図2はモータサイクル用クラッチ装置の正面部分図である。なお、以下の説明において、「軸方向」とは図1の左右方向を示し、「軸方向内側」(第1側)とは図1の左側を示し、「軸方向外側」(第2側)とは図1の右側を示す。
[全体構成]
モータサイクル用クラッチ装置は、エンジンのクランク軸からの動力をトランスミッションに伝達するとともに、レリーズ機構の操作によって動力伝達を遮断するためのものである。このクラッチ装置は、クラッチハウジング1と、クラッチシュー2と、出力部材3と、クラッチ制御部4と、を備えている。
[クラッチハウジング1]
クラッチハウジング1は、円板部6及び筒状部7を有し、入力ギア8に連結されている。入力ギア8は、エンジン側のクランク軸に固定された駆動ギア(図示せず)に噛み合っており、エンジンから動力が入力される。
円板部6には、中心部にトランスミッションの軸が挿入される孔6aが形成されている。また、円板部6の径方向の中間部には、軸方向内側に突出する複数の突起部6bが円周方向に所定の間隔で形成されている。突起部6bの周囲には弾性部材10が装着され、この突起部6b及び弾性部材10が、入力ギア8に形成された孔8aに挿入されている。
また、円板部6の径方向中間部には、スプリング支持部6cが形成されている。このスプリング支持部6cと入力ギア8の側面に固定された支持プレート11によって、スプリング12が支持されている。スプリング12は、クラッチハウジング1と入力ギア8とを回転方向に弾性的に連結している。なお、支持プレート11はボルト13及びナット14によってクラッチハウジング1の突起部6bの先端に固定されている。支持プレート11の内周部には、入力ギア8の側面との間に皿ばね15が配置されている。
筒状部7は、円板部6の外周縁から軸方向外側に延びるように形成されている。この筒状部7には、軸方向に延び、軸方向外側に開放する複数の切欠き7a(ハウジング側係合部)が円周方向に所定の間隔で形成されている。
[クラッチシュー2]
クラッチシュー2は、2つに分割された第1クラッチシュー201(第1受圧部)及び第2クラッチシュー202(第2受圧部)を有している。第1クラッチシュー201及び第2クラッチシュー202は、それぞれ環状の部材であり、クラッチハウジング1の筒状部7の内周面に沿うように配置されている。また、第1クラッチシュー201は軸方向外側に配置され、第2クラッチシュー202は軸方向内側に配置されている。そして、第1クラッチシュー201と第2クラッチシュー202とは、動力が伝達されていない状態(クラッチオフ時)では、軸方向に隙間が確保されるように配置されている。
第1クラッチシュー201は、図2及び図3に示すように、複数の爪201a(シュー側係合部)と、第1受圧面201bと、複数の第1収容部201cと、を有している。
複数の爪201aは、第1クラッチシュー201の外周面に、さらに外周側に突出するように形成されている。複数の爪201aは、円周方向に所定の間隔で配置されており、各爪201aは、クラッチハウジング1の筒状部7に形成された切欠き7aに係合している。これにより、第1クラッチシュー201は、クラッチハウジング1に対して、軸方向に移動自在で、かつ回転不能である。
第1受圧面201bは、第1クラッチシュー201の内周面に、軸方向外側の端面から軸方向内側に向かって径が小さくなるテーパ状に形成されている。
複数の第1収容部201cは、それぞれ円形の凹部であり、軸方向外側の端面から軸方向内側に所定の深さで形成されている。
第2クラッチシュー202は、第1クラッチシュー201と同様に、複数の爪202a(シュー側係合部)と、第2受圧面202bと、複数の第2収容部202cと、を有している。
複数の爪202aは、第2クラッチシュー202の外周面に、さらに外周側に突出するように形成されている。複数の爪202aは、円周方向に所定の間隔で配置されており、各爪202aは、クラッチハウジング1の筒状部7に形成された切欠き7aに係合している。これにより、第2クラッチシュー202は、クラッチハウジング1に対して、軸方向に移動自在で、かつ回転不能である。
第2受圧面202bは、第2クラッチシュー202の内周面に、軸方向内側の端面から軸方向外側に向かって径が小さくなるテーパ状に形成されている。
複数の第2収容部202cは、第1クラッチシュー201の第1収容部201cに対応する位置に形成されている。第2収容部202cは、円形の凹部であり、軸方向内側の端面から軸方向外側に所定の深さで形成されている。
そして、複数の第1収容部201c及び第2収容部202cのそれぞれには、ショック低減用のコイルスプリング9(弾性部材)が収容されている。なお、第1クラッチシュー201と第2クラッチシュー202とが互いに近づくように移動したとき、スプリング9が密着する前に第1クラッチシュー201と第2クラッチシュー202とは互いの端面が当接するようになっている。
[出力部材3]
出力部材3は、クラッチハウジング1の内周部に収容されており、クラッチセンタ21(第1出力部材)と、プレッシャプレート22(第2出力部材)と、ハブ23と、を有している。クラッチセンタ21及びプレッシャプレート22は、いずれも鉄製のプレート材を板金加工して形成されている。
クラッチセンタ21は、図3に示すように、円板部21a及び摩擦部21b(第1摩擦部)を有している。円板部21aの中央部にはスプライン孔21cが形成されており、トランスミッションの軸にスプライン係合が可能である。また、円板部21aの径方向中間部には、4つの貫通孔21dが円周方向に所定の間隔で形成されている。摩擦部21bは、円板部21aの外周部を軸方向外側に折り曲げて形成されている。摩擦部21bは、第1クラッチシュー201の第1受圧面201bに対向しており、第1受圧面201bと同じ傾斜を有するテーパ状に形成されている。摩擦部21bの外周面には環状の第1摩擦材25が固定されており、この第1摩擦材25の表面が第1摩擦面25aとなっている。
プレッシャプレート22は、クラッチセンタ21の軸方向内側に、クラッチセンタ21と対向して軸方向に移動自在に配置されている。プレッシャプレート22は円板部22a及び摩擦部22b(第2摩擦部)を有している。円板部22aの中央部にはスプライン孔22cが形成されている。また、円板部22aの内周部には、4つの貫通孔22dが円周方向に所定の間隔で形成されている。摩擦部22bは、円板部22aの外周部を軸方向内側に折り曲げて形成されている。摩擦部22bは、第2クラッチシュー202の第2受圧面202bに対向しており、第2受圧面202bと同じ傾斜を有するテーパ状に形成されている。摩擦部22bの外周面には環状の第2摩擦材26が固定されており、この第2摩擦材26の表面が第2摩擦面26aとなっている。
なお、第1及び第2摩擦材25,26は同じ材質であり、ここでは乗用車等に用いられる4輪車用の摩擦材が使用されている。
ハブ23は、環状の部材であり、クラッチセンタ21の内周部の軸方向内側の側面に当接するように、かつプレッシャプレート22の内周部に配置されている。図3に示すように、ハブ23の内周部には、スプライン孔23aが形成され、外周面にはスプライン軸23bが形成されている。スプライン孔23aはトランスミッションの軸に係合可能である。また、スプライン軸23bはプレッシャプレート22のスプライン孔22cに係合している。このプレッシャプレート22のスプライン孔22cとハブ23のスプライン軸23bとは、軸方向に摺動が可能に噛み合っている。
以上のように、クラッチセンタ21はスプライン孔21cによってトランスミッションの軸に連結可能であり、プレッシャプレート22はハブ23とのスプライン係合を介してトランスミッションの軸に連結可能である。したがって、クラッチセンタ21とプレッシャプレート22とは同期して回転することになる。
なお、ハブ23の側面とクラッチハウジング1の内周部の側面との間には、図1に示すように、スラストプレート27が配置されている。
[第1及び第2コーンクラッチC1,C2]
以上のような構成では、第1受圧面201bを有する第1クラッチシュー201と、クラッチセンタ21の外周部に形成された摩擦部21b及び第1摩擦面25aを有する第1摩擦材25と、によって第1コーンクラッチC1が構成されている。また、第2受圧面202bを有する第2クラッチシュー202と、プレッシャプレート22の外周部に形成された摩擦部22b及び第2摩擦面26aを有する第2摩擦材26と、によって第2コーンクラッチC2が構成されている。
[クラッチ制御部4]
クラッチ制御部4は、クラッチセンタ21の軸方向外側に配置されており、レリーズ部材30と、4つのコイルスプリング40(付勢部材)と、を有している。
レリーズ部材30は、図示しないレリーズ機構によって軸方向に移動させられる。レリーズ部材30は、図4に示すように、環状の本体部31と、4つの突起部32と、を有している。環状の本体部31は、内周部をレリーズ機構のロッド等が貫通可能である。突起部32は、本体部31と一体で形成され、本体部31から軸方向内側に突出している。突起部32はクラッチセンタ21の孔21dをプレッシャプレート22側に向かって貫通している。突起部32は、軸方向内側の先端部に所定の深さのねじ孔32aを有している。突起部32の先端面はプレッシャプレート22の軸方向外側の側面に当接している。そして、プレッシャプレート22の軸方向内側の側面から孔22dを通して軸方向外側に延びるボルト34が、突起部32のねじ孔32aに螺合している。これにより、レリーズ部材30はプレッシャプレート22に固定されている。
コイルスプリング40は、図1、図4等に示すように、レリーズ部材30の突起部32の外周を囲むように配置されている。すなわち、コイルスプリング40の内周部を突起部32が貫通している。コイルスプリング40の一端はレリーズ部材30の本体部31に当接し、他端はクラッチセンタ21に当接している。
ここでは、レリーズ操作がなされていない中立状態で、コイルスプリング40は圧縮された状態でレリーズ部材30とクラッチセンタ21との間に装着されている。このため、コイルスプリング40は、クラッチセンタ21を軸方向内側に付勢するとともに、プレッシャプレート22を軸方向外側に付勢している。
[動作]
レリーズ操作がなされていない状態では、レリーズ部材30とクラッチセンタ21とは、互いに離れる方向にコイルスプリング40によって付勢されている。レリーズ部材30はレリーズ機構によって支持されているので、コイルスプリング40によって、クラッチセンタ21は軸方向内側に付勢され、レリーズ部材30に固定されたプレッシャプレート22は軸方向外側に付勢されている。この結果、第1摩擦面25aが第1受圧面201bに押圧され、第2摩擦面26aが第2受圧面202bに押圧される。すなわち、第1コーンクラッチC1及び第2コーンクラッチC2がクラッチオン(動力伝達状態)になる。
このような状態では、エンジンのクランク軸から入力ギア8等を介して入力されたトルクは、クラッチハウジング1から第1及び第2コーンクラッチC1,C2を介してクラッチセンタ21及びプレッシャプレート22に伝達される。
以上のようにしてクラッチセンタ21に伝達されたトルクは、クラッチセンタ21のスプライン孔21cを介してトランスミッションの軸に伝達される。また、プレッシャプレート22に伝達されたトルクは、プレッシャプレート22からハブ23を介してトランスミッションの軸に伝達される。
一方、ライダーがクラッチレバーを握ると、その操作力はクラッチワイヤ等を介してレリーズ機構に伝達される。このレリーズ機構によって、レリーズ部材30はコイルスプリング40の付勢力に抗して軸方向内側に移動させられる。レリーズ部材30が軸方向内側に移動させられると、レリーズ部材30に固定されたプレッシャプレート22も軸方向内側に移動する。このため、プレッシャプレート22の第2クラッチシュー202(第2受圧面202b)への押圧力が解除される。また、クラッチセンタ21はハブ23によって軸方向内側への移動が規制されているので、プレッシャプレート22の第2クラッチシュー202への押圧力が解除されると、第1クラッチシュー201の第1受圧面201bと第1摩擦面25aとの間の押圧力も解除される。
以上のようにして、第1コーンクラッチC1及び第2コーンクラッチC2はクラッチオフ(動力伝達の解除:遮断)となる。このクラッチオフ状態では、クラッチハウジング1からの回転はクラッチセンタ21及びプレッシャプレート22には伝達されない。
次に、以上のようなクラッチオフ状態からクラッチオンの状態に移行する際の動作について、図5を用いて詳細に説明する。なお、図5において、実線は本実施形態による特性を示し、破線はショック低減用のスプリングを設けない場合の特性を示している。
ライダーがクラッチレバーを握った状態から徐々に離していくと、レリーズ部材30はコイルスプリング40の付勢力によって軸方向外側に移動する(P0〜P1)。このため、プレッシャプレート22も軸方向外側に移動し、第2摩擦面26aが第2受圧面202bに押圧される(位置P1)。また、この押圧によって、第2クラッチシュー202も同様に軸方向外側に押圧される。ただし、第2クラッチシュー202と第1クラッチシュー201との間には、ショック低減用のスプリング9によって軸方向の隙間がある。このため、第2摩擦面26aと第2受圧面202bとが接触した後は、スプリング9が圧縮され、徐々に第2摩擦面26aに作用する荷重が大きくなる(図5のP1〜P2の間)。
そして、スプリング9が所定量だけ圧縮されると、第2クラッチシュー202と第1クラッチシュー201とが当接する。したがって、第1クラッチシュー201も軸方向外側に押圧され、この時点(図5のP2)から第1クラッチシュー201の受圧面201bと第1摩擦面25aとの押圧が開始される。そして、2つの摩擦面25a,26aがそれぞれ対応する受圧面201b,220bに押圧されて、第1コーンクラッチC1及び第2コーンクラッチC2は完全にクラッチオンとなる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
(a)前記実施形態では、クラッチセンタ21の一部を利用して第1コーンクラッチC1を構成し、プレッシャプレート22の一部を利用して第2コーンクラッチC2を構成したが、クラッチセンタ及びプレッシャプレートとコーンクラッチとを別々に構成してもよい。
(b)前記実施形態では、第1クラッチシュー201と第2クラッチシュー202との間に、弾性部材としてコイルスプリングを配置したが、例えば、コーンスプリング等の他の弾性部材を配置してもよい。また、クラッチシューの端面に樹脂等の弾性部材を固定してもよい。
(c)前記実施形態では、第1クラッチシュー201と第2クラッチシュー202のそれぞれに収容部201c,202cを設けて、この収容部に弾性部材を収容したが、弾性部材の配置は前記実施形態に限定されない。
(d)前記実施形態のクラッチハウジング1、クラッチセンタ21、プレッシャプレート22、レリーズ部材30の形状、構造は一例であって、種々の変形が可能である。また、クラッチセンタ21の突起部32の数、コイルスプリング40の数などは一例であって、特に前記実施形態の数に限定されない。
(e)前記実施形態では、クラッチ装置としてモータサイクル用クラッチ装置を例にとって説明したが、他の車両用あるいは動力機械のクラッチ装置にも本発明と同様に適用することができる。
(f)前記実施形態では、クラッチ部としてコーンクラッチを例にとって説明したが、他のタイプのクラッチでも本発明を同様に適用することができる。
1 クラッチハウジング
2 クラッチシュー
201 第1クラッチシュー(第1受圧部)
202 第2クラッチシュー(第2受圧部)
201a,202a 爪(シュー側係合部)
201b 第1受圧面
201c 第1収容部
202b 第2受圧面
202c 第2収容部
3 出力部材
4 クラッチ制御部
6 円板部
7 筒状部
7a 切欠き(ハウジング側係合部)
9 ショック低減用スプリング(弾性部材)
21 クラッチセンタ(第1出力部材)
22 プレッシャプレート(第2出力部材)
25a 第1摩擦面
26a 第2摩擦面
30 レリーズ部材
40 コイルスプリング(付勢部材)
C1 第1コーンクラッチ
C2 第2コーンクラッチ

Claims (8)

  1. 動力が入力される入力側の部材と動力が出力される出力側の部材との間に配置されるクラッチ装置であって、
    前記入力側の部材と前記出力側の部材との間で動力の伝達及び遮断を行う第1クラッチ部と、
    前記第1クラッチ部の軸方向の第1側に配置され、前記第1クラッチ部とともに前記入力側の部材と前記出力側の部材との間で動力の伝達及び遮断を行う第2クラッチ部と、
    前記第1クラッチ部と前記第2クラッチ部との間に配置された弾性部材と、
    を備え、
    前記第1クラッチ部は、軸方向の第1側にクラッチオンのための押圧力を受ける第1受圧部を有し、
    前記第2クラッチ部は、前記第1受圧部と軸方向の隙間をあけてかつ前記第1受圧部に対して軸方向に移動可能に配置され、軸方向の第2側にクラッチオンのための押圧力を受ける第2受圧部を有し、
    前記弾性部材は、前記第1受圧部と前記第2受圧部との軸方向間に配置され、前記第1受圧部及び前記第2受圧部が押圧力を受けたときに弾性変形可能である、
    クラッチ装置。
  2. 前記第1受圧部はテーパ状の第1受圧面を有し、
    前記第1クラッチ部は、前記第1受圧面に押圧される第1摩擦面を有する第1摩擦部を有する、
    前記第2受圧部はテーパ状の第2受圧面を有し、
    前記第2クラッチ部は、前記第2受圧面に押圧される第2摩擦面を有する第2摩擦部を有する、
    請求項1に記載のクラッチ装置。
  3. 前記入力側の部材に連結可能なクラッチハウジングと、
    前記出力側の部材に連結可能な第1出力部材と、
    前記第1出力部材と軸方向に並べて配置され、前記第1出力部材と同期して回転可能な第2出力部材と、
    をさらに備え、
    前記第1及び第2クラッチ部と前記第1及び第2出力部とは、前記クラッチハウジングの内周部に収容され、
    前記第1及び第2受圧部は前記クラッチハウジングの内周部に設けられ、前記第1摩擦部は前記第1出力部材の外周部に設けられ、前記第2摩擦部は前記第2出力部材の外周部に設けられている、
    請求項2に記載のクラッチ装置。
  4. 前記第1受圧部は、前記クラッチハウジングとともに回転し、内周面に前記第1受圧面を有するとともに、軸方向の前記第2側に窪む第1収容部を有する第1クラッチシューを有し、
    前記第2受圧部は、前記クラッチハウジングとともに回転し、内周面に前記第2受圧面を有するとともに、軸方向の前記第1側に窪む第2収容部を有する第2クラッチシューを有し、
    前記弾性部材は前記第1及び第2収容部に収容されている、
    請求項3に記載のクラッチ装置。
  5. 前記クラッチハウジングは、円板部と、前記円板部の外周部から軸方向に延びて形成されるとともにハウジング側係合部を有する筒状部と、を有し、
    前記第1及び第2クラッチシューは、外周部に前記ハウジング側係合部と係合するシュー側係合部を有する、
    請求項4に記載のクラッチ装置。
  6. 前記第1出力部材は、外周部に前記第1摩擦部を有するプレート状の部材であり、
    前記第2出力部材は、外周部に前記第2摩擦部を有し、前記第1出力部材に対して軸方向に移動自在なプレート状の部材である、
    請求項3から5のいずれかに記載のクラッチ装置。
  7. 前記第1及び第2クラッチ部のオン、オフを制御するクラッチ制御部をさらに備え、
    前記クラッチ制御部は、
    前記第1出力部材を軸方向の第1側に付勢して前記第1摩擦面を前記第1受圧面に押圧する付勢部材と、
    前記付勢部材を支持するとともに、前記付勢部材の付勢力によって前記第2出力部材を軸方向の第2側に付勢して前記第2摩擦面を前記第2受圧面に押圧するためのレリーズ部材と、
    を有する、
    請求項2から5のいずれかに記載のクラッチ装置。
  8. 前記第1受圧面及び前記第1摩擦面は、軸方向の前記第1側に向かって径が小さくなるテーパ状であり、
    前記第2受圧面及び前記第2摩擦面は、軸方向の前記第2側に向かって径が小さくなるテーパ状である、
    請求項3に記載のクラッチ装置。
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