JP7161285B2 - クラッチ装置 - Google Patents

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本発明は、クラッチ装置に関するものである。
一般に、モータサイクルには、エンジンからのトルクをトランスミッションに伝達又は遮断するためにクラッチ装置が用いられている。クラッチ装置は、クラッチハウジングと、回転体と、クラッチ部とを有している。クラッチハウジングはエンジンのクランク軸側に連結され、回転体はトランスミッション側に連結される。クラッチ部は、クラッチハウジングと回転体との間で、摩擦係合したり摩擦係合を解除したりすることによって、トルクを伝達又や遮断する。このクラッチ部は、摩擦力を向上させるために、複数枚のドライブプレートと複数のドリブンプレートとを有している。
特開2013-185675号公報
特許文献1に示されるように、従来のモータサイクル用クラッチ装置は、ドライブプレート及びドリブンプレートを増やすことによって摩擦力を向上させている。しかし、ドライブプレート及びドリブンプレートを増やすことは、コストの増加を招く。
本発明の課題は、クラッチ装置のコストを低減することにある。
本発明のある側面に係るクラッチ装置は、駆動源からの動力を出力側部材に伝達し第1方向に回転するように構成されている。このクラッチ装置は、クラッチハウジングと、第1押圧部材と、第2押圧部材と、カム機構とを備えている。クラッチハウジングは、駆動源からの動力が入力される。クラッチハウジングは、軸方向の第1側を向くテーパ状の第1受圧面、及び軸方向の第2側を向くテーパ状の第2受圧面、を有している。第1押圧部材は、第1受圧面を押圧するテーパ状の第1押圧面を有している。第1押圧部材は、軸方向に移動可能である。第2押圧部材は、第2受圧面を押圧するテーパ状の第2押圧面を有している。第2押圧部材は、出力側部材に連結される。カム機構は、第2押圧部材に対する第1押圧部材の相対回転を、第1押圧面が第1受圧面に近付くように第1押圧部材の軸方向の移動に変換する。
この構成によれば、第1及び第2押圧面、並びに第1及び第2受圧面は、テーパ状である。各受圧面と各押圧面とが摩擦材を介して互いに摩擦係合すると、くさびの原理によって、より強い摩擦力が受圧面及び押圧面に作用する。この結果、摩擦材を減らしても十分な摩擦力を得ることができ、ひいては従来の多板型のクラッチ装置と比較して低コスト化することができる。
また、カム機構を有しているため、第1押圧面と第1受圧面との摩擦力を向上させることができる。この結果、例えば、クラッチ結合のためにコイルスプリングを用いている場合において、スプリングの荷重を低減することができる。
好ましくは、カム機構は、第2押圧部材に対して第1押圧部材が第1方向に相対回転したとき、第1押圧面が第1受圧面に近付くように第1押圧部材を軸方向に移動させる。
好ましくは、カム機構は、第2押圧部材に対して前記第1押圧部材が第1方向とは反対の第2方向に相対回転したとき、第1押圧面が第1受圧面に近付くように第1押圧部材を軸方向に移動させる。
好ましくは、カム機構は、第2押圧部材に対して第1押圧部材が第1方向に相対回転したとき、第1押圧面が前記第1受圧面に近付くように前記第1押圧部材を軸方向に移動させる。そして、カム機構は、第2押圧部材に対して第1押圧部材が第1方向とは反対の第2方向に相対回転したとき、第1押圧面が第1受圧面から離れるように第1押圧部材を軸方向に移動させる。
好ましくは、カム機構は、第1及び第2押圧部材のそれぞれに形成された傾斜面によって構成される。
好ましくは、第2押圧部材は、周方向に間隔をあけて配置される複数の貫通孔を有する。そして、第1押圧部材は、各貫通孔を介して軸方向に延びる複数の突出部を有する。カム機構は、貫通孔の内壁面、及び突出部の外周面、によって構成される。
好ましくは、クラッチ装置は、周方向に間隔をあけて配置される複数の突起部を有するレリーズ部材をさらに備える。そして、突起部は、突出部に取り付けられる。
好ましくは、クラッチ装置は、周方向に間隔をあけて配置される複数の突起部を有するレリーズ部材をさらに備える。そして、第2押圧部材は、周方向に間隔をあけて配置される貫通孔を有する。突起部は、貫通孔を介して、第1押圧部材に取り付けられる。カム機構は、貫通孔の内壁面、及び突起部の外周面によって構成される。
好ましくは、第1押圧部材は、周方向に間隔をあけて配置される複数の貫通孔を有する。第2押圧部材は、貫通孔を介して軸方向に延びる突出部を有する。
前記カム機構は、前記貫通孔の内壁面、及び前記突出部の外周面、によって構成される。
本発明によれば、クラッチ装置のコストを低減できる。
クラッチ装置の断面図。 クラッチ装置の正面図。 カム機構を示す概略図。 変形例に係るカム機構を示す概略図。 変形例に係るカム機構を示す概略図。 変形例に係るカム機構を示す概略図。 変形例に係るカム機構を示す概略図。 変形例に係るクラッチ装置の概略図。
図1はクラッチ装置の断面図、図2はクラッチ装置の正面部分図である。なお、以下の説明において、軸方向とはクラッチ装置の回転軸Oが延びる方向を意味する。本実施形態において、軸方向は、図1の左右方向である。また、以下の説明において、軸方向の内側とは図1の左側を意味し、軸方向の外側とは図1の右側を意味する。また、周方向とは、回転軸Oを中心とした円の周方向を言い、径方向とは、回転軸Oを中心とした円の径方向を言う。
[全体構成]
クラッチ装置100は、エンジン(駆動源の一例)からの動力をトランスミッションに伝達するとともに、レリーズ機構の操作によって動力伝達を遮断するように構成されている。このクラッチ装置100は、クラッチハウジング2と、第1押圧部材3と、第2押圧部材4と、レリーズ部材5と、複数の付勢部材6と、カム機構8と、を備えている。なお、クラッチ装置100は、モータサイクル用クラッチ装置である。
[クラッチハウジング2]
クラッチハウジング2は、エンジンからの動力が入力される。クラッチハウジング2は、ハウジング本体部21と、クラッチシュー22とを有する。クラッチハウジング2は、入力ギア7に取り付けられている。入力ギア7は、エンジン側のクランク軸に固定された駆動ギア(図示せず)に噛み合っており、エンジンからの動力が入力される。
ハウジング本体部21は、円板部211及び筒状部212を有する。円板部211と筒状部212とは、1つの部材によって形成されている。円板部211は、入力ギア7に取り付けられている。
筒状部212は、円板部211の外周縁部から軸方向外側に延びるように形成されている。この筒状部212には、軸方向に延び、軸方向外側に開口する複数の切欠き212aが周方向に間隔をあけて形成されている。
クラッチシュー22は、環状の部材であり、クラッチハウジング2の筒状部212の内周面に沿うように配置されている。クラッチシュー22は、周方向に間隔をあけて配置された複数の爪223を有している。
図2に示すように、複数の爪223は、径方向外側に突出するように形成されている。複数の爪223は、周方向に間隔をあけて配置されている。各爪223は、筒状部212に形成された切欠き212aに係合している。これにより、クラッチシュー22は、ハウジング本体部21に対して、軸方向に移動可能で、かつ回転不能である。
図1に示すように、クラッチシュー22は、第1クラッチシュー22aと、第2クラッチシュー22bとを有している。第1クラッチシュー22a及び第2クラッチシュー22bは、環状である。第1クラッチシュー22aと第2クラッチシュー22bとは、軸方向に配列されている。第1クラッチシュー22aは第2クラッチシュー22bに対して、軸方向内側に配置される。
第1クラッチシュー22aは第1受圧面221を有しており、第2クラッチシュー22bは第2受圧面222を有している。第1受圧面221は第1クラッチシュー22aの内周面であり、第2受圧面222は第2クラッチ種22bの内周面である。
第1受圧面221は、テーパ状である。第1受圧面221は、軸方向内側を向くとともに、径方向内側を向いている。すなわち、第1受圧面221は、軸方向外側から軸方向内側に向かって径が大きくなるテーパ状に形成されている。なお、本実施形態においては、軸方向の内側が本発明の軸方向の第1側に相当する。
第2受圧面222は、テーパ状である。第2受圧面222は、軸方向外側を向くとともに、径方向内側を向いている。すなわち、第2受圧面222は、軸方向内側から軸方向外側に向かって径が大きくなるテーパ状に形成されている。第2受圧面222は、軸方向において、第1受圧面221と反対側を向いている。なお、本実施形態においては、軸方向の外側が本発明の軸方向の第2側に相当する。
[第1押圧部材]
第1押圧部材3は、クラッチシュー22の径方向内側に配置されている。第1押圧部材3は、軸方向に移動可能に配置されている。第1押圧部材3は、第1押圧部31、円板部32、及び複数の突出部33を有している。第1押圧部31、円板部32、及び各突出部33は、1つの部材によって構成されている。
第1押圧部31は、円板部32の外周端部に配置されている。第1押圧部31は、第1押圧面311を有している。第1押圧面311は、第1押圧部材3の外周面を構成している。第1押圧面311は、摩擦材312を介して、第1受圧面221を押圧する。摩擦材312は、第1押圧面311に固定されているが、第1受圧面221に固定されていてもよい。
第1押圧面311は、第1受圧面221に沿うような形状を有している。具体的には、第1押圧面311は、テーパ状である。第1押圧面311は、軸方向外側を向くとともに、径方向外側を向いている。すなわち、第1押圧面311は、軸方向外側から軸方向内側に向かって径が大きくなるテーパ状に形成されている。
円板部32は、中央部に貫通孔321を有している。後述するボス部43が、貫通孔321を介して軸方向内側に延びている。円板部32は、環状の溝部322を有している。溝部322は、円板部32の軸方向外側の面に形成されている。
各突出部33は、円板部32の内周端部において、周方向に間隔をあけて配置されている。各突出部33は、円板部32の内周端部から軸方向外側に延びている。各突出部33の先端面の外周端部において係合凸部331が形成されている。
[第2押圧部材]
第2押圧部材4は、クラッチシュー22の径方向内側に配置されている。第2押圧部材4は、出力側部材、例えばトランスミッションの入力軸(図示省略)に連結されるように構成されている。第2押圧部材4は、軸方向に移動不能に配置されている。なお、第2押圧部材4は、第1押圧部材3と相対回転可能である。
第2押圧部材4は、第2押圧部41と、円板部42、及びボス部43を有している。第2押圧部41と、円板部42、及びボス部43は、1つの部材によって構成されている。
第2押圧部41は、円板部42の外周端部に配置されている。第2押圧部41は、第2押圧面411を有している。第2押圧面411は、第2押圧部材4の外周面を構成している。第2押圧面411は、摩擦材412を介して、第2受圧面222を押圧する。摩擦材412は、第2押圧面411に固定されているが、第2受圧面222に固定されていてもよい。
第2押圧面411は、第2受圧面222に沿うような形状を有している。具体的には、第2押圧面411は、テーパ状である。第2押圧面411は、軸方向内側を向くとともに、径方向外側を向いている。すなわち、第2押圧面411は、軸方向外側から軸方向内側に向かって径が小さくなるテーパ状に形成されている。
円板部42は、複数の貫通孔422を有している。各貫通孔422は、周方向に間隔をあけて配置されている。各貫通孔422内を第1押圧部材3の各突出部33が貫通している。円板部42は、第2押圧部41よりも、軸方向内側に配置されている。詳細には、円板部42の軸方向内側面は、第2押圧面411の軸方向内側端よりも軸方向内側に配置されている。また、円板部42の軸方向内側面は、第1押圧面311の軸方向外側端よりも軸方向内側に配置されている。
ボス部43は、円板部42から軸方向内側に延びている。ボス部43は、中央部にスプライン孔431を有している。このスプライン孔431に、例えば、トランスミッションの入力軸(図示省略)がスプライン嵌合する。なお、スプライン孔431は、軸方向に延びており、円板部42も貫通している。
以上のような構成では、クラッチシュー22の第1受圧面221と、第1押圧部材3の第1押圧面311に固定された摩擦材312と、によって第1クラッチC1が構成されている。また、クラッチシュー22の第2受圧面222と、第2押圧部材4の第2押圧面411に固定された摩擦材412と、によって第2クラッチC2が構成されている。
[レリーズ部材]
レリーズ部材5は、図示しないレリーズ機構によって軸方向に移動させられる。レリーズ部材5は、第1押圧部材3と一体的に軸方向に移動可能である。レリーズ部材5は、第2押圧部材4よりも軸方向外側に配置されている。本実施形態において、軸方向内側から、ハウジング2,第1押圧部材3,第2押圧部材4,及びレリーズ部材5の順に配置されている。
レリーズ部材5は、環状の本体部51と、複数の突起部52と、を有している。環状の本体部51は、レリーズ機構のロッド等が貫通可能である。突起部52は、本体部51の外周端部から軸方向内側に向かって延びている。突起部52は、本体部51と1つの部材によって形成されている。複数の突起部52は、周方向において互いに間隔をあけて配置されている。
突起部52は、第1押圧部材3の突出部33に取り付けられている。詳細には、突起部52の先端面は、突出部33の先端面と当接している。突起部52は、先端面の外周端部に係合溝521を有している。この係合溝521に、上述した第1押圧部材3の突出部33の係合凸部331が係合している。
突起部52は、軸方向に貫通する貫通孔522を有している。そして、第1押圧部材3の突出部33は、軸方向外側に開口するねじ孔332を有している。そして、突起部52の貫通孔522を貫通して軸方向内側に延びるボルト53が、突出部33のねじ孔332に螺合している。これにより、レリーズ部材5は第1押圧部材3に固定されている。
[付勢部材]
付勢部材6は、第1押圧部材3の第1押圧面311が第1受圧面221を押圧するように第1押圧部材3を付勢している。詳細には、付勢部材6は、コイルスプリングである。そして、第2押圧部材4とレリーズ部材5との間に、圧縮された状態で設置されている。第2押圧部材4は軸方向に移動不能であるため、付勢部材6は、レリーズ部材5を軸方向外側に付勢する。レリーズ部材5は第1押圧部材3と一体的に軸方向に移動するため、付勢部材6は、レリーズ部材5を付勢することによって、第1押圧部材3を間接的に付勢している。
付勢部材6は、周方向において、レリーズ部材5の突起部52間に配置されている。なお、付勢部材6は、レリーズ部材5の突起部52を囲むように配置されていてもよい。すなわち、突起部52が付勢部材6内を貫通していてもよい。
[カム機構]
カム機構8は、第2押圧部材4に対する第1押圧部材3の相対回転を、第1押圧部材3の軸方向の移動に変換するように構成されている。詳細には、第1押圧部材3は、カム機構8によって、第1押圧面311が第1受圧面221に近付くように軸方向外側に移動する。
図3に示すように、各カム機構8は、第1カム部81と第2カム部82とを有している。第1カム部81は、第1押圧部材3に形成された第1傾斜面811と、第2押圧部材4に形成された第2傾斜面812とによって構成されている。
第1傾斜面811は、第1押圧部材3の突出部33の外周面の一部によって構成されている。詳細には、第1傾斜面811は、突出部33の外周面のうち、第1方向を向いている面によって構成されている。なお、第1方向とは、通常走行時においてクラッチ装置100が回転する方向である。
第1傾斜面811は、軸方向外側に向かって、第1方向に傾斜している。すなわち、第1傾斜面811は、第1方向を向くとともに、軸方向内側を向いている。
第2傾斜面812は、第2押圧部材4の貫通孔422を画定する内壁面の一部によって構成されている。詳細には、第2傾斜面812は、貫通孔422を画定する内壁面のうち、第2方向を向いている面によって構成されている。なお、第2方向とは、通常走行時においてクラッチ装置100が回転する方向とは反対の方向を意味する。
第2傾斜面812は、第1傾斜面811と対向している。第2傾斜面812は、第1傾斜面811と間隔をあけて配置されていてもよいし、第1傾斜面811と接触していてもよい。
第2傾斜面812は、軸方向外側に向かって、第1方向に傾斜している。すなわち、第2傾斜面812は、第2方向を向くとともに、軸方向外側を向いている。
第2カム部82は、第1押圧部材3に形成された第3傾斜面813と、第2押圧部材4に形成された第4傾斜面814とによって構成されている。
第3傾斜面813は、第1押圧部材3の突出部33の外周面の一部によって構成されている。詳細には、第3傾斜面813は、突出部33の外周面のうち、第2方向を向いている面によって構成されている。
第3傾斜面813は、軸方向外側に向かって、第2方向に傾斜している。すなわち、第3傾斜面813は、第2方向を向くとともに、軸方向内側を向いている。
第4傾斜面814は、第2押圧部材4の貫通孔422を画定する内壁面の一部によって構成されている。詳細には、第4傾斜面814は、貫通孔422を画定する内壁面のうち、第1方向を向いている面によって構成されている。
第4傾斜面814は、第3傾斜面813と対向している。第4傾斜面814は、第3傾斜面813と間隔をあけて配置されていてもよいし、第3傾斜面813と接触していてもよい。
第4傾斜面814は、軸方向外側に向かって、第2方向に傾斜している。すなわち、第4傾斜面814は、第1方向を向くとともに、軸方向外側を向いている。
[動作]
次に、クラッチ装置100の動作について説明する。なお、クラッチ装置100は、通常走行時において、第1方向に回転している。クラッチ装置100においてレリーズ操作がなされていない状態では、レリーズ部材5と第2押圧部材4とは、付勢部材6によって互いに離れる方向に付勢されている。第2押圧部材4は軸方向に移動しないため、レリーズ部材5が軸方向の外側に移動する。レリーズ部材5は、第1押圧部材3と連結しているため、第1押圧部材3も軸方向の外側に移動する。この結果、第1及び第2クラッチC1、C2が伝達状態となる。
このような状態では、エンジンからのトルクがクラッチハウジング2に入力され、第1及び第2クラッチC1,C2を介して、第1及び第2押圧部材3、4に伝達される。ここで、第1押圧部材3が第2押圧部材4に対して第1方向に相対回転するため、カム機構8は、第1押圧面311が第1受圧面221に近付くように第1押圧部材3を軸方向の外側に移動させる。この結果、第1及び第2クラッチC1、C2によるクラッチの結合力が増加し、トルク伝達容量が向上する。
詳細には、第1押圧部材3が第2押圧部材4に対して第1方向に相対回転すると、この相対回転によって、第1傾斜面811が第2傾斜面812と互いに押し合う。この結果、第1押圧部材3が軸方向外側に移動し、第1押圧面311が第1受圧面221に近付くように軸方向外側に移動する。この結果、第1及び第2クラッチC1、C2によるクラッチの結合力が増加する。
一方、キックスタータなどによってクランキングした場合は、第2押圧部材4の方が第1押圧部材3より回転速度が速くなる。この場合、第1押圧部材3が第2カム部82に対して第2方向に相対回転する。この相対回転によって、カム機構8は、第1押圧面311が第1受圧面221に近付くように、第1押圧部材3を軸方向の外側に移動させる。この結果、第1及び第2クラッチC1、C2によるクラッチの結合力が増加する。
詳細には、第1押圧部材3が第2押圧部材4に対して第2方向に相対回転すると、この相対回転によって、第3傾斜面813が第4傾斜面814と互いに押し合う。この結果、第1押圧部材3が軸方向外側に移動し、第1押圧面311が第1受圧面221に近付くように軸方向外側に移動する。この結果、第1及び第2クラッチC1、C2によるクラッチの結合力が増加する。
次に、ライダーがクラッチレバーを握ると、その操作力はクラッチワイヤ等を介してレリーズ機構に伝達される。このレリーズ機構によって、レリーズ部材5は付勢部材6の付勢力に抗して軸方向の内側に移動する。レリーズ部材5が軸方向の内側に移動すると、レリーズ部材5に連結された第1押圧部材3も軸方向の内側に移動する。このため、第1押圧部材3の第1受圧面221に対する押圧力が解除され、第1及び第2クラッチC1,C2はオフ状態になる。このクラッチオフ状態では、クラッチハウジング2からの回転は第2押圧部材4には伝達されない。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
(a)上記実施形態のカム機構8は、第1押圧部材3が第2押圧部材4に対して第1方向又は第2方向に相対回転すると、第1押圧部材3を軸方向に移動させて第1押圧面311を第受圧面221に近付けているが、カム機構8の構成はこれに限定されない。
例えば、図4に示すように、カム機構8は、第1カム部81のみを有しており、第2カム部82を有していなくてもよい。この場合、第1押圧部材3が第2押圧部材4に対して第2方向に相対回転しても、第1押圧部材3は軸方向に移動しない。
また、図5に示すように、カム機構8は、第2カム部82のみを有しており、第1カム部81を有していなくてもよい。この場合、第1押圧部材3が第2押圧部材4に対して第1方向に相対回転しても、第1押圧部材3は軸方向に移動しない。
また、図6に示すように、カム機構8は、第2カム部82の代わりに第3カム部83を有していてもよい。すなわち、カム機構8は、第1カム部81と第3カム部83とを有していてもよい。
第3カム部83は、第1押圧部材3に形成された第5傾斜面815と、第2押圧部材4に形成された第6傾斜面816とによって構成されている。
第5傾斜面815は、第1押圧部材3の突出部33の外周面の一部によって構成されている。詳細には、第5傾斜面815は、突出部33の外周面のうち、第2方向を向いている面によって構成されている。
第5傾斜面815は、軸方向外側に向かって、第1方向に傾斜している。すなわち、第5傾斜面815は、第2方向を向くとともに、軸方向外側を向いている。
第6傾斜面816は、第2押圧部材4の貫通孔422を画定する内壁面の一部によって構成されている。詳細には、第6傾斜面816は、貫通孔422を画定する内壁面のうち、第1方向を向いている面によって構成されている。
第6傾斜面816は、第5傾斜面815と対向している。第6傾斜面816は、第5傾斜面815と間隔をあけて配置されていてもよいし、第5傾斜面815と接触していてもよい。
第6傾斜面816は、軸方向外側に向かって、第1方向に傾斜している。すなわち、第6傾斜面816は、第1方向を向くとともに、軸方向内側を向いている。
この構成によれば、第3カム部83は以下のように動作する。例えばシフトダウンした場合、第2押圧部材4が第1押圧部材3よりも回転速度が速くなるため、第1押圧部材3が第2押圧部材4に対して第2方向に相対回転する。この相対回転によって、カム機構8は、第1押圧面311が第1受圧面221から離れるように、第1押圧部材3を軸方向の内側に移動させる。この結果、第1及び第2クラッチC1、C2によるクラッチの結合力が減少する。これによれば、急激なエンジンブレーキを防止することができる。
詳細には、第1押圧部材3が第2押圧部材4に対して第2方向に相対回転すると、この相対回転によって、第5傾斜面815が第6傾斜面816と互いに押し合う。この結果、第1押圧部材3が軸方向内側に移動し、第1押圧面311が第1受圧面221から離れるように軸方向内側に移動する。この結果、第1及び第2クラッチC1、C2によるクラッチの結合力が減少する。
(b)上記実施形態では、カム機構8を構成する各傾斜面は、第1又は第2押圧部材3,4に形成されているが、カム機構8の構成はこれに限定されない。例えば、図7に示すように、カム機構8を構成する傾斜面は、第1押圧部材3ではなくレリーズ部材5に形成されていてもよい。
例えば、第1押圧部材3は、突出部33を有していない。レリーズ部材5の突起部52は、第2押圧部材4の貫通孔422を介して、第1押圧部材3の円板部32まで延びている。そして、レリーズ部材5の突起部52は、円板部32に取り付けられている。カム機構8を構成する第1及び第3傾斜面811,813は、突出部33ではなく、突起部52に形成されている。また、この変形例においても、第1カム部81又は第2カム部82を省略したり、第2カム部82の代わりに第3カム部83を設けたりしてもよい。なお、第3カム部83を設ける場合、第5傾斜面815を突起部52に形成する。
(c)上記実施形態では、第1押圧部材3は第2押圧部材4よりも軸方向の内側に配置されていたが、第1及び第2押圧部材3、4の配置関係はこれに限定されない。例えば、図8に示すように、第1押圧部材3は、第2押圧部材4よりも軸方向の外側に配置されていてもよい。この場合、第1受圧面221は、第2受圧面222よりも軸方向の外側に配置される。第1受圧面221は軸方向の外側を向き、第2受圧面222は軸方向の内側を向く。
第1押圧部材3は、周方向に間隔をあけて配置される複数の貫通孔323を有する。貫通孔323は、円板部32に形成されている。第2押圧部材4は、周方向に間隔をあけて配置される複数の突出部44を有する。突出部44は、円板部42から貫通孔323を介して軸方向の外側に延びている。この突出部44の先端部に、支持部45が取り付けられている。
付勢部材6は、第1押圧部材3を軸方向の内側に付勢している。詳細には、付勢部材6は、圧縮されたコイルスプリングであり、第1押圧部材3の円板部32と第2押圧部材4の支持部45との間に配置されている。
カム機構8は、第1押圧部材3の貫通孔323を画定する内壁面と、第2押圧部材4の突出部44の外周面とによって構成されている。なお、カム機構8の基本的な構成は、上記実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。なお、本変形例において、軸方向の内側が、本発明の軸方向の第2側に相当し、軸方向の外側が、本発明の軸方向の第1側に相当する。
(d)1つのクラッチシュー22に第1及び第2受圧面221,222の両方を形成していてもよい。
2 クラッチハウジング
221 第1受圧面
222 第2受圧面
3 第1押圧部材
311 第1押圧面
4 第2押圧部材
411 第2押圧面
8 カム機構

Claims (9)

  1. 駆動源からの動力を出力側部材に伝達し第1方向に回転するクラッチ装置であって、
    軸方向の第1側を向く第1受圧面、及び軸方向の第2側を向くように前記第1受圧面とは別の部材に形成された第2受圧面、を有し、駆動源からの動力が入力されるクラッチハウジングと
    前記第1受圧面を押圧するテーパ状の第1押圧面を有し、軸方向に移動可能な第1押圧部材と、
    前記第2受圧面を押圧するテーパ状の第2押圧面を有し、出力側部材に連結される第2押圧部材と、
    前記第2押圧部材に対する前記第1押圧部材の相対回転を、前記第1押圧面が前記第1受圧面に近付くように前記第1押圧部材の軸方向の移動に変換するカム機構と、
    前記第1押圧面、又は、前記第1受圧面に固定される摩擦材と、
    を備え
    前記第1受圧面は、前記軸方向の第2側から前記軸方向の第1側に向かって広がるテーパ状であり、
    前記第2受圧面は、前記軸方向の第1側から前記軸方向の第2側に向かって広がるテーパ状である、
    クラッチ装置。
  2. 前記カム機構は、前記第2押圧部材に対して前記第1押圧部材が前記第1方向に相対回転したとき、前記第1押圧面が前記第1受圧面に近付くように前記第1押圧部材を軸方向に移動させる、
    請求項1に記載のクラッチ装置。
  3. 前記カム機構は、前記第2押圧部材に対して前記第1押圧部材が前記第1方向とは反対の第2方向に相対回転したとき、前記第1押圧面が前記第1受圧面に近付くように前記第1押圧部材を軸方向に移動させる、
    請求項1又は2に記載のクラッチ装置。
  4. 前記カム機構は、前記第2押圧部材に対して前記第1押圧部材が前記第1方向に相対回転したとき、前記第1押圧面が前記第1受圧面に近付くように前記第1押圧部材を軸方向に移動させ、前記第2押圧部材に対して前記第1押圧部材が前記第1方向とは反対の第2方向に相対回転したとき、前記第1押圧面が前記第1受圧面から離れるように前記第1押圧部材を軸方向に移動させる、
    請求項1に記載のクラッチ装置。
  5. 前記カム機構は、前記第1及び第2押圧部材のそれぞれに形成された傾斜面によって構成される、
    請求項1から4のいずれかに記載のクラッチ装置。
  6. 前記第2押圧部材は、周方向に間隔をあけて配置される複数の貫通孔を有し、
    前記第1押圧部材は、前記各貫通孔を介して軸方向に延びる複数の突出部を有し、
    前記カム機構は、前記貫通孔の内壁面、及び前記突出部の外周面、によって構成される、
    請求項1から5のいずれかに記載のクラッチ装置。
  7. 周方向に間隔をあけて配置される複数の突起部を有するレリーズ部材をさらに備え、
    前記突起部は、前記突出部に取り付けられる、
    請求項6に記載のクラッチ装置。
  8. 周方向に間隔をあけて配置される複数の突起部を有するレリーズ部材をさらに備え、
    前記第2押圧部材は、周方向に間隔をあけて配置される貫通孔を有し、
    前記突起部は、前記貫通孔を介して、前記第1押圧部材に取り付けられ、
    前記カム機構は、前記貫通孔の内壁面、及び前記突起部の外周面、によって構成される、
    請求項1からのいずれかに記載のクラッチ装置。
  9. 前記第1押圧部材は、周方向に間隔をあけて配置される複数の貫通孔を有し、
    前記第2押圧部材は、前記貫通孔を介して軸方向に延びる突出部を有し、
    前記カム機構は、前記貫通孔の内壁面、及び前記突出部の外周面、によって構成される、
    請求項1から5のいずれかに記載のクラッチ装置。
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