JP2009197567A - 護岸用ブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブロック上の歩行時の安全性を確保した護岸用ブロックを提供する。
【解決手段】 板状をなすブロック本体2の表面に少なくともその縁部3との間に表面部4を残置して凹部5を1個又は複数設け、該凹部5を形成する下側内壁5bが緩傾斜面をなす護岸用ブロック1であって、表面部4に複数の突起6を突設するとともに、上記凹部5を形成する下側内壁5bに滑り止め部7を設ける。或いは、上記突起6を設けずに上記下側内壁5bに滑り止め部7のみを設けるか、或いは上記滑り止め部7を設けずに上記表面部4に複数の突起6のみを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は護岸用ブロックに関し、詳しくは表面に歩行時の滑り止めが施された護岸用ブロックに関するものである。
従来、護岸用ブロックとして、例えば平面視略方形の板状をなすコンクリート製のブロック本体の表面にその縁部との間に表面部を額縁状に残置して凹部が1個設けられ、該凹部を形成する下側内壁が急傾斜面状の上側内壁に対しその上下方向の幅が広く緩傾斜面となされた張ブロックが知られており、かかる護岸用ブロックは、凹凸状表面をなす護岸面を形成すべく、比較的勾配が緩い法面に多数張設された際、表面の凹部を形成する下側内壁が、凹部底部から下り勾配の緩傾斜面をなして護岸表面(額縁状表面部の下縁)に連設され、凹部内に雨水、土砂、ゴミ等が溜まりにくく、又、溜まってもこれらを凹部内から上記下側内壁を経て容易に排出でき、護岸面の維持管理が容易にできるようになされている。
しかしながら、かかる従来の護岸用ブロックは、張設時に表面の凹部を形成する下側内壁が凹部底部から下り勾配の緩傾斜面となされることから、上記効果を奏する反面、ブロック上の歩行、即ち、ブロックの張設、所謂施工中や多数のブロックが張設されて完成した護岸面を人が昇降等適宜方向に歩行するような場合に、主に上記緩傾斜面に足を掛けることが多く、その際足元が滑りやすく、バランスを崩して転倒したり、或いはスリップして転倒、延いては護岸面からの落下により負傷する等の危険性があり、歩行時の安全性が不十分な問題点があった。
又、額縁状の表面部が平滑面で張設時に法面の勾配に略沿う傾斜面をなすことからも、上記歩行に際して表面部に足を掛けても足元が滑りやすく、上記と同様に歩行時の安全性が不十分な問題点があった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、ブロック上の歩行時の安全性を確保した護岸用ブロックを提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明の護岸用ブロックは、請求項1記載の如く、板状をなすブロック本体2の表面に少なくともその縁部3との間に表面部4を残置して凹部5が1個又は複数設けられ、該凹部5を形成する下側内壁5bが緩傾斜面となされた護岸用ブロックであって、上記表面部4に複数の突起6が突設されるとともに、凹部5を形成する下側内壁5bに滑り止め部7が設けられてなるものである。
又、本発明の護岸用ブロックは、請求項2記載の如く、板状をなすブロック本体2の表面に少なくともその縁部3との間に表面部4を残置して凹部5が1個又は複数設けられ、該凹部5を形成する下側内壁5bが緩傾斜面となされた護岸用ブロックであって、上記下側内壁5bに滑り止め部7が設けられてなるものである。
又、本発明の護岸用ブロックは、請求項3記載の如く、上記請求項1又は2記載の護岸用ブロックにおいて、凹部5を形成する下側内壁5bに設けられる滑り止め部7が、凹部5の開口縁側寄りに位置してなるとともに、平面視丸みを帯びた形状の係止突起7aが複数左右方向に並んで形成された構成を採用することができる。
又、本発明の護岸用ブロックは、請求項4記載の如く、板状をなすブロック本体2の表面に少なくともその縁部3との間に表面部4を残置して凹部5が1個又は複数設けられ、該凹部5を形成する下側内壁5bが緩傾斜面となされた護岸用ブロックであって、上記表面部4に複数の突起6が突設されてなるものである。
又、本発明の護岸用ブロックは、請求項5記載の如く、上記請求項1又は4記載の護岸用ブロックにおいて、表面部4の突起6が少なくとも計3個その突出高さを略同一状に突設されるとともに、平面視下側の表面部4に1個又は複数左右方向に並んで配されるか、又は該下側の表面部4近傍で平面視左右両側の表面部4に各1個配される一方、平面視上側の表面部4に上記のものと上下方向に相対さない位置に1個又は複数配されてなる構成を採用することができる。
請求項1記載の護岸用ブロックは、ブロック本体の表面部に複数の突起が突設されるとともに、表面の凹部を形成する下側内壁に滑り止め部が設けられているために、その施工時を含めて多数のブロックを張設した護岸面を人が昇降等適宜方向に歩行するような場合に、凹部を形成する緩傾斜面(張設時に凹部底部から下り勾配の緩傾斜面をなして額縁表面部の下縁に連設)たる下側内壁に足を掛けると、足裏と接触する滑り止め部が足裏に対する摩擦抵抗を的確に増大させて効果的に滑り止め作用を奏するとともに、必要に応じて表面部(張設時に法面の勾配に略沿う傾斜面をなす)の突起に足を掛けても突起により滑り止め作用を得て、足元が安定状態となり、従来の如く滑ってバランスを崩したり、延いては転倒、落下するといった危険性がなく、ブロック上での歩行の安全性を容易に確保できる。
又、請求項2記載の護岸用ブロックは、ブロック本体表面の凹部を形成する下側内壁に滑り止め部が設けられているために、上記と同様に、その施工時を含めて護岸面を人が昇降等歩行するような場合に、凹部を形成する緩傾斜面(張設時に凹部底部から下り勾配の緩傾斜面をなして額縁表面部の下縁に連設)たる下側内壁に足を掛けると、足裏と接触する滑り止め部が効果的に滑り止め作用を奏し、足元が安定状態となり、従来の如く滑ってバランスを崩したり、延いては転倒、落下するといった危険性がなく、ブロック上での歩行の安全性を容易に確保できる。
又、請求項3記載の護岸用ブロックは、凹部を形成する下側内壁に設けられる滑り止め部が、凹部の開口縁側寄りに位置してなるとともに、平面視丸みを帯びた形状の係止突起が複数左右方向に並んで形成されているために、その施工時を含めて護岸面を人が昇降等歩行するような場合に、凹部を形成する緩傾斜面(張設時に凹部底部から下り勾配の緩傾斜面をなして額縁表面部の下縁に連設)たる下側内壁に足を掛けると必然と滑り止め部を踏み、踏み外すことがないから上記足裏への滑り止め作用を的確に奏するとともに、凹部内の雨水、土砂、ゴミ等の排出に際してこれらが平面視丸みを帯びた形状をなす係止突起上側(下側内壁との付根部)に溜まることなく、係止突起間を経て凹部外へ円滑且つ速やかに排出でき、前記歩行や護岸面の維持管理に支障を来さない。
又、請求項4記載の護岸用ブロックは、ブロック本体の表面部に複数の突起が突設されているために、その施工時を含めて護岸面を人が昇降等歩行するような場合に、法面の勾配に略沿う傾斜面をなす表面部の突起に足を掛けたり、或いは凹部を形成する緩傾斜面たる下側内壁ばかりでなく適宜上記表面部の突起に足を掛けることで突起によって滑り止め作用を奏し、足元が安定状態となり、バランスを崩すことなくブロック上での歩行の安全性を容易に確保できる。
又、請求項5記載の護岸用ブロックは、表面部の突起が少なくとも計3個その突出高さを略同一状に突設されるとともに、平面視下側の表面部に1個又は複数左右方向に並んで配されるか、又は該下側の表面部近傍で平面視左右両側の表面部に各1個配される一方、平面視上側の表面部に上記のものと上下方向に相対さない位置に1個又は複数配されてなるために、法面に張設されて上下に隣接するブロックの互いに隣接する表面部どうしやその近傍にあって、突起を上下方向で重なることなく、左右方向にずらせて位置させることができ、その施工時を含めて護岸面を人が昇降等歩行するような場合に、上記の如く配された突起、或いは凹部を形成する緩傾斜面たる下側内壁(滑り止め部)と上記の如く配された突起に足を掛けると、上下左右方向に位置ずれ配置された複数の突起やその一部、或いは凹部内の滑り止め部が足裏に対する摩擦抵抗を増大させて効果的に滑り止め作用を奏し、足元が安定状態となり、バランスを崩すことなくブロック上での歩行の安全性を容易に確保できる。
更に、ブロックの保管や運搬に際して、ブロックの表面相互又はその表面と裏面を対面させて上下又は左右方向に重ねても、上記の如く配された突起を介してブロック間に一定の間隔を保持し、その表面部どうし又は表面部と裏面の直接接触を避けるとともに、ブロック間でがたつきが発生せず、ブロック表面の外観を傷めずに(汚れや欠損等を防止)取扱いやすい利点がある。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の護岸用ブロックの一実施の形態を示し、本実施形態の護岸用ブロック1は、図1(ロ)、(ニ)及び(ホ)に示すように、略正方形板状をなすコンクリート等からなるブロック本体2の表面に、その縁部3との間に表面部4を額縁状に残置して凹部5が1個設けられ、該凹部5を形成する下側内壁5bが、急傾斜面をなす上側内壁5aに対してその上下方向の幅が広く緩傾斜面となされた張ブロックである。
又、本実施形態の護岸用ブロック1は、図1(ロ)に示すように、凹部5に対応してその下側の表面部4に2個の突起6が左右対称状に間隔をあけて並んで突設されるとともに、凹部5の上側の表面部4の略中央部に突起6が1個突設され、凹部5を形成する下側内壁5bの凹部5の開口縁側寄り(下側の表面部4の近く)に、5個の係止突起7aが左右方向に略等間隔をあけて一列状に並んで突設された滑り止め部7が設けられている。
上記凹部5の上側及び下側の表面部4の突起6は、上下方向で相対さないようにして計3個配置され、平面視円形状、詳しくは略円錐台状をなしその突出高さが夫々略同一となされている。
又、上記凹部5を形成する下側内壁5bにおいて滑り止め部7をなす各係止突起7aは、その滑り止め効果を的確に奏すべく、後述する護岸面上の人の昇降等歩行時に踏み外さない位置である凹部5の開口縁側寄りに設けられ、その形状は平面視円形状、詳しくは略円錐台状をなしその突出高さが夫々略同一となされている。尚、各係止突起7aは上記突起6に比し小形でその突出高さが低くなされているが、必ずしもこれに拘束されない。
又、本実施形態の護岸用ブロック1は、図1(イ)乃至(ハ)に示すように、ブロック本体2の隣接する二側壁の各厚み方向中央部にその各長さ方向に沿う嵌合凸部8が上記二側壁にわたり鉤の手状に設けられるとともに、他の隣接する二側壁の各厚み方向中央部にその各長さ方向に沿う嵌合凹溝9が上記二側壁にわたり鉤の手状に設けられ、この嵌合凸部8と嵌合凹溝9は張設時のブロック嵌合用として設けられている。
本実施形態の護岸用ブロック1は、護岸面を形成すべく法面13に多数張設される際、図3に示すように、互いに隣接する護岸用ブロック1がその嵌合凸部8と嵌合凹溝9を互いに嵌合させて張設されるとともに、額縁状の表面部4が法面13の勾配に略沿う傾斜面をなす一方、表面の凹部5を形成する下側内壁5bが凹部5底部から下側の表面部4へ向け下り勾配の緩傾斜面をなし、又、図2にその張設状態(一部展開図)を示すように、上下に隣接する護岸用ブロック1にあって上側と下側のブロックの列が左右方向に位置をずらせた布積み(レンガ積み)状態となされる。
しかして、本実施形態の護岸用ブロック1の張設により形成された護岸面にあっては、図2に示すように、凹部5を形成する下側内壁5bに滑り止め部7(係止突起7a)を具備し、上下に隣接する上側の護岸用ブロック1の凹部5下側の表面部4及び下側の護岸用ブロック1の凹部5上側の表面部4の突起6が上下方向に重ならず、左右方向にずれて位置させることができる。
従って、かかる護岸面をその張設施工時を含めて人が昇降等歩行するような場合に、凹部5を形成する緩傾斜面たる下側内壁5bの滑り止め部7(係止突起7a)と表面部4の突起6にわたり足を掛けたり、滑り止め部7(係止突起7a)或いは突起6を踏むことで、係止突起7aや上下左右方向に位置ずれ配置された複数の突起6、或いはその一部が足裏に対する摩擦抵抗を増大せしめて効果的に滑り止め作用を奏し、足元が安定状態となる。又、各突起6の突出高さが略同一となされていることから、突起6上の歩行にバランスを崩すことなく安全に歩行しやすい利点がある。
又、下側内壁5bの滑り止め部7が、上記の如く左右方向に間隔をあけて並んだ複数の平面視丸みを帯びた形状(円形の他、だ円形、やや長円形、角丸状の略多角形等でも可)の係止突起7aにより形成されることで、凹部5内の雨水、土砂、ゴミ等の排出に際してこれらが係止突起7a上側、即ち、下側内壁5bとの付根部上縁に溜まらず、係止突起7a間を経て凹部5外へ円滑且つ速やかに排出でき、上記歩行や護岸面の維持管理に支障を来たさず好ましい。
又、上記表面部4の突起6、及び凹部5を形成する下側内壁5bの滑り止め部7は、必ずしも本実施形態のものに限定されず、種々変更されてもよい。
即ち、突起6の形状は略円錐台状の他、略短円柱状や略半球状等であってもよいし、平面視円形状の他、だ円形状、長円形状、三角形状、方形状、台形状、多角形状、棒状、その他異形状等、種々の形状や大きさとなされるとともに、その断面形状も台形状や種々の山形状、短柱状等、適宜形状となされてもよいし、その突出面が平滑面或いは凹凸状の粗面等となされてもよい。
上記突起6の個数や突設位置も、単にブロック本体2の表面部4に複数突設されてもよいが、ブロック本体2の凹部5の上側と下側の両方の表面部4に上下方向に相対さないようにして適宜数(好ましくは計3個以上)突設されると上記の如き作用効果を奏し好ましく、又、突起6が全て同形状或いは異なる形状の適宜組合せとなされればよく、その突出高さは略同一であるのが好ましいが、必ずしも略同一でなくともよい。
又、滑り止め部7の係止突起7aの形状も略円錐台状の他、上記突起6と同様に、適宜の平面視形状(上記の如く丸みを帯びた形状が好ましい)や大きさ、断面形状となされたり、その突出面が平滑面や凹凸状の粗面等となされてもよい。
上記係止突起7aの個数や突設位置も、下側内壁5bの適宜位置(上記の如く凹部5の開口縁側寄りの位置を含むのが好ましい)に適宜数設けられればよく、係止突起7aが全て同形状或いは異なる形状の適宜組合せであってもよいし、その突出高さは略同一が好ましいが、必ずしも略同一でなくともよい。
又、滑り止め部7については、必ずしも係止突起7aではなく、1個又は複数の係止溝7bにより形成されてもよいし(係止溝7bが下側内壁5bの左右又は斜め方向に設けられ、その溝の上端縁部が係止作用を奏する(後述の図4(ヘ)参照))、或いは上記係止突起7aと係止溝7bとを適宜組合わせ配置することで形成されてもよいし、その他適宜凹凸面や粗面により形成されたり、或いは摩擦抵抗の大きな材質の適宜部材等によって形成されてもよい。
例えば、図4(イ)乃至(ヘ)は、夫々上記突起6及び滑り止め部7に関する本実施形態の変形例を示す護岸用ブロック1であって、上記の如く突起6がブロック本体2の凹部5の上側と下側の両方の表面部4に上下方向に相対さないようにして突設された例であり、突起6及び滑り止め部7の他は本実施形態と同様な形状、構造を有する。
図4(イ)の場合は、各突起6が平面視長円形状となされ、凹部5の下側の表面部4に左右対称状に間隔をあけて2個並んで突設されるとともに、凹部5の上側の表面部4の略中央部に1個突設され、下側内壁5bの凹部5の開口縁側寄りに、平面視円形状の5個の係止突起7aが左右方向に千鳥状に配列されて滑り止め部7が形成されている(ブロックの張設状態(一部展開図)を図6(イ)に示す)。
図4(ロ)の場合は、突起6の配置が図4(イ)と同様で、凹部5の下側の表面部4の突起6が平面視略長方形状、凹部5の上側の表面部4の突起6が平面視円形状となされ、滑り止め部7が平面視円形状の9個の係止突起7aにより形成され、その係止突起7aが下側内壁5bの凹部5の開口縁側寄りに5個左右方向に略等間隔をあけて一列状に配列され、その上側で上下方向に相対さないように4個左右方向に略等間隔をあけて一列状に配列されている。
図4(ハ)の場合は、各突起6が平面視円形状となされ、凹部5の下側の表面部4に左右対称状に間隔をあけて2個並んで突設されるとともに、凹部5の上側の表面部4に上記間隔より広い間隔をあけて左右対称状に2個突設され、下側内壁5bの凹部5の開口縁側寄りに、平面視長円形状の4個の係止突起7aが左右方向に略等間隔をあけて一列状に配列されて滑り止め部7が形成されている(ブロックの張設状態(一部展開図)を図6(ロ)に示す)。
図4(ニ)の場合は、各突起6が平面視円形状となされ、凹部5の下側の表面部4の略中央部とその左右両側に計3個略等間隔をあけて並んで突設されるとともに、凹部5の上側の表面部4に上記と略同間隔をあけて左右対称状に2個並んで突設され、下側内壁5bの凹部5の開口縁側寄りでその略中央部に、平面視横長棒状の1個の係止突起7aからなる滑り止め部7が設けられている(ブロックの張設状態(一部展開図)を図6(ハ)に示す)。又、上記係止突起7aは平面視略中央部で屈曲された緩やかな山形状をなし、凹部5内の雨水、土砂、ゴミ等の排出に際し、これらを下側内壁5b上で係止突起7aの緩傾斜状をなす上縁に沿ってその左右両端部から下側内壁5bを経て凹部5外へ速やかに排出可能となされている。
図4(ホ)の場合は、突起6の配置が図4(ニ)と同様で、凹部5の下側の表面部4の略中央部の突起6が平面視円形状、その左右の突起6が平面視長円形状、凹部5の上側の表面部4の突起6が平面視だ円形状となされ、又、平面視横長棒状の係止突起7aが下側内壁5bの凹部5の開口縁側寄りでその略中央部に左右方向に設けられ、その上側に略平行に上記より短い平面視横長棒状の係止突起7aが配置されて略ニ字形を呈する滑り止め部7が形成されている。
図4(ヘ)の場合は、凹部5の下側の表面部4の略中央部に平面視横長の略逆台形状の突起6が1個突設され、凹部5の上側の表面部4に平面視円形状の突起6が上記横長の突起6より長い間隔をあけて左右対称状に2個突設され、又、平面視横長の係止溝7bが下側内壁5bの凹部5の開口縁側寄りでその略中央部に左右方向に設けられ、その上側に略平行に上記より短い平面視横長の係止溝7bが配置されて略ニ字形を呈する滑り止め部7が形成されている(ブロックの張設状態(一部展開図)を図6(ニ)に示す)。
上記図4(イ)乃至(ヘ)に示す各突起6や係止突起7aは上記種々の断面形状や突出面であればよいとともに、突起6は更に凹部5の左右両側や片側の表面部4にも適宜数突設されてもよく、又、例えば係止突起7aは図5(イ)に示す如くブロック本体2の表面(下側内壁5b)が隆起して形成されたり、図5(ロ)に示す如くゴム、合成樹脂等からなる滑り止め材7cがブロック本体2の表面(下側内壁5b)に凹設した取付凹部7dに嵌合や接着等されてその上部を表面に突出して形成される等、適宜方法により形成されればよい(突起6も同様にして表面部4に形成されればよい)。
又、滑り止め部7を形成する係止溝7bは、例えば図5(ハ)に示す如き断面凹形状等、適宜溝形状となされ、その溝の上端縁部が滑り止め用の係止縁をなせばよい。
又、図7(イ)乃至(ヘ)も、夫々上記突起6(滑り止め部7)に関する上記実施形態の変形例を示す護岸用ブロック1であって、上記の如く突起6が凹部5の上下両側の表面部4に設けられる以外の例、即ち突起6がブロック本体2の表面部4の左右側を含めて複数突設された例であり、突起6(滑り止め部7)の他は上記実施形態と同様な形状、構造を有する。
図7(イ)の場合は、突起6が凹部5の左側の表面部4の略中央部に1個突設され、凹部5の右側の表面部4に上下対称状に間隔をあけて2個突設され、滑り止め部7は上記図1(ロ)と同様となされている(ブロックの張設状態(一部展開図)を図6(ホ)に示す)。
図7(ロ)の場合は、突起6が凹部5の上下及び左右の四辺の表面部4に、その略中央部から夫々時計回り方向へずれて上下及び左右方向に相対さない位置に各1個突設され、滑り止め部7は上記図4(ロ)と同様となされている。
図7(ハ)の場合は、突起6が凹部5の左右両側の表面部4に上下対称状に間隔をあけて各2個突設され、滑り止め部7は上記図4(ニ)と同様となされている。
図7(ニ)の場合は、突起6が凹部5の下側の表面部4の略中央部に1個突設され、凹部5の左右両側の表面部4上位で上側の表面部4近傍に左右対称状に1個ずつ突設され、滑り止め部7は上記図4(ホ)と同様となされている。
図7(ホ)の場合は、突起6が凹部5の下側及び右側の表面部4の略中央部に各1個突設され、凹部5の上側と左側の表面部4の交差部(隅部)に1個突設され、滑り止め部7は平面視長円形状の3個の係止突起7aが左右方向に略等間隔をあけ略一列状に配列されて形成されている。
図7(ヘ)の場合は、突起6が凹部5の下側の表面部4の略中央部に1個突設され、凹部5の上側の表面部4両端で左右両側の表面部4近傍に左右対称状に1個ずつ突設され、滑り止め部7は下側内壁5bに平面視横長の7個の係止溝7bが左右方向に千鳥状に配列されて形成されている。
又、上記図7(イ)乃至(ヘ)に示す突起6は平面視円形状となされているが、上記他の適宜形状でもよいし、突起6が単にブロック本体2の表面部4に複数突設される場合、その個数や突設位置は上記に限らず、表面部4の適宜位置に適宜数突設されればよく、又、上記の如く突起6が表面部4に複数突設されると、人が護岸面を昇降等歩行するような場合に、凹部5を形成する緩傾斜面たる下側内壁5bに足を掛けると滑り止め部7により滑り止め作用を奏するとともに、必要に応じ、或いは不意に法面勾配に略沿う表面部4に足を掛けても突起6により滑り止め作用を奏し、足元が安定状態となり、安全な歩行が確保できる。
更に、上記図1(ロ)を含め図4(イ)乃至(ヘ)及び図7(イ)乃至(ヘ)における突起6と滑り止め部7の組合せ形態はこれに拘束されず、各例における突起6と滑り止め部7とが夫々独立して別々に適宜組合わされてもよい。
尚、上記図4(イ)乃至(ヘ)及び図7(イ)乃至(ヘ)に例示する形態を含む上述した突起6及び滑り止め部7の形態は以下の他の実施形態等においても当然適用できる。
尚又、上記各護岸用ブロック1の張設状態は、図2及び図6(イ)乃至(ホ)に示すものに限らず、図1に示す護岸用ブロック1による張設状態を図6(ヘ)に例示した如き、各護岸用ブロック1を格子状(その上下左右を揃えて張設)に配する布積み状に張設することもでき、この場合もその張設施工時を含めて護岸面を人が昇降等歩行するに際し、上記と同様の効果を奏する。
図8(イ)及び(ロ)は夫々本発明の護岸用ブロックの他実施の形態を示し、夫々図1の護岸用ブロック1と表面の一部が異なる(突起6又は滑り止め部7の有無)他は図1の護岸用ブロック1と同様のものであって、同様部分の説明は上記のものを援用する。
即ち、図8(イ)に示す護岸用ブロック1は、図1の護岸用ブロック1において下側内壁5bの滑り止め部7がなく(表面部4の突起6はある)、図8(ロ)に示す護岸用ブロック1は、図1の護岸用ブロック1において表面部4の突起6がない(下側内壁5bの滑り止め部7はある)ものである。
図8(イ)及び(ロ)の各護岸用ブロック1も図1の護岸用ブロック1と同様にして護岸面を形成すべく張設され、その張設施工時を含めて護岸面を人が昇降等歩行するに際し、図8(イ)のものは、凹部5を形成する緩傾斜面たる下側内壁5bと突起6にわたり足を掛けたり、突起6を踏むことで、上下左右方向に位置ずれ配置された複数の突起6やその一部が足裏に対する摩擦抵抗を増大させて効果的に滑り止め作用を奏し、図8(ロ)のものは、凹部5を形成する緩傾斜面たる下側内壁5bの滑り止め部7(係止突起7a)に足を掛けることで、係止突起7aが足裏に対する摩擦抵抗を増大させて効果的に滑り止め作用を奏する。
尚、図8(イ)及び(ロ)における突起6や滑り止め部7の形態についても、これに限定されず、上記図1の護岸用ブロック1で説明した通り種々の変更が可能で上記適宜形態となされてもよい。
尚又、図8(イ)における突起6が上記図7(イ)乃至(ヘ)を含め表面部4の左右側に複数突設される形態となされる場合は、護岸面を人が昇降等歩行するような場合に、凹部5を形成する緩傾斜面たる下側内壁5bばかりでなく適宜、又は不意に表面部4(張設時に法面の勾配に略沿う傾斜面をなす)の突起6に足を掛けることで突起6によって滑り止め作用を奏する。
図9及び図10(イ)乃至(ニ)は夫々本発明の護岸用ブロックの他実施の形態を示し、夫々図1の護岸用ブロック1のブロック本体2の形状についての変形例であって、図9のものはブロック本体2が平面視略横長方形状、図10(イ)乃至(ニ)のものはブロック本体2が平面視略縦長方形状となされ、その他の部分は図1のものと略同様に形成され、その説明は上記のものを援用する。
又、表面部4の突起6についても、図1と略同様に、略円錐台状となされ、ブロック本体2の凹部5に対応してその下側の表面部4に左右対称状に間隔をあけて2個並んで突設され、凹部5の上側の表面部4の略中央部に1個突設されているが、表面部4の広さに適合すべく上述した他の種々の形態を変更して適用することもできる。
又、凹部5を形成する下側内壁5bの滑り止め部7は、図1と同様に凹部5の開口縁側寄りに突設された略円錐台状の係止突起7aにより形成され、図9のものは図1と同様に5個の係止突起7aが左右方向に略等間隔をあけて一列状に配列され、図10(イ)乃至(ニ)のものは1個の係止突起7aからなるが、下側内壁5bの広さに適合すべく上述した他の種々の形態を変更して適用することもできる。
尚、図9及び図10(イ)乃至(ニ)の護岸用ブロック1は、図1の護岸用ブロック1と異なり、護岸面を形成する際、主として法面端部等で半端となる部分(法面において、図9の護岸用ブロック1は法長方向、図10(イ)乃至(ニ)の護岸用ブロック1は延長方向)を充足すべく張設使用されるが、必ずしもこれに限定使用されるものではない。
尚又、本発明の護岸用ブロックの他実施の形態として、図10(ホ)乃至(ト)に示すように、同図(イ)乃至(ニ)に示す護岸用ブロック1における凹部5を平面視上下方向に縮めて、そのブロック本体2を略正方形板状((イ)乃至(ニ)に示すものの略半分の大きさで、突起6や滑り止め部7の形態は同様)とした、主として法面の隅部充足用の護岸用ブロック1となすこともできる。
更に、図9及び図10の護岸用ブロック1にあっても、上記と同様に、表面部4の突起6が設けられずに下側内壁5bの滑り止め部7のみが設けられたり、或いは逆に滑り止め部7が設けられずに突起6のみが設けられてもよい。
図11は本発明の護岸用ブロックの他実施の形態を示し、本実施形態の護岸用ブロック1も、図1の護岸用ブロック1のブロック本体2の形状、構造についての変形例である。
本実施形態の護岸用ブロック1は、略正方形板状をなすブロック本体2の側壁に上記嵌合凸部8及び嵌合凹溝9を設けずに、各側壁下位にその側壁に沿って合端凸部10が突設される(図11(ロ)に示す如く合端凸部10による外郭形状が平面視隅切方形状をなす)とともに、各側壁中位に手掛部12が凹設され、ブロック本体2の四隅の側壁に略直線状の連結用鉄筋11が夫々突出されており、ブロック本体2の表面側は図1と略同様にして凹部5、突起6及び滑り止め部7(但し、係止突起7aは4個)が設けられている。
上記護岸用ブロック1は、護岸面を形成すべく法面13に張設される際、図12及び図13に示すように、互いに隣接する護岸用ブロック1がその合端凸部10どうしを当接させブロック本体2の側壁上位間に空所を設けて張設されるとともに、連結用鉄筋11どうしが緊結されて連結一体化され、ブロック本体2間の上記空所に合端コンクリート14が充填されるものであり、その際、図13に示すように額縁状の表面部4が法面13の勾配に略沿う傾斜面をなすとともに、表面の凹部5を形成する下側内壁5bが凹部5底部から下側の表面部4へ向け下り勾配の緩傾斜面をなし、又、図12にその張設状態(一部展開図)を示すように、護岸用ブロック1がその上下左右を揃えた格子状をなす布積み状態となされる。
しかして、本実施形態の護岸用ブロック1の張設により形成された護岸面にあっても、図12に示すように、隣接する護岸用ブロック1の表面部4間に合端コンクリート14が介在するものの、上記図2と略同様に、凹部5を形成する下側内壁5bに滑り止め部7を具備し、上下に隣接する上側の護岸用ブロック1の凹部5下側の表面部4及び下側の護岸用ブロック1の凹部5上側の表面部4の突起6が上下方向に重ならず、左右方向にずれて位置させることができ、その張設施工時を含めて護岸面を人が昇降等歩行するに際し、上記と同様の効果を奏する。
又、本実施形態にも上述したように突起6及び滑り止め部7について種々の形態を適用することができ、その一部を例示すると、図14(イ)は上記図4(ロ)における突起6及び滑り止め部7の形態を本実施形態に適用したブロックの張設状態(一部展開図)を示し(但し、滑り止め部7は7個の係止突起7aにより形成)、図14(ロ)は上記図4(ハ)における突起6及び滑り止め部7の形態を本実施形態に適用したブロックの張設状態(一部展開図)を示す。
尚、本実施形態の護岸用ブロック1の変形例として、ブロック本体2の形状が上記図9や図10に示す平面視略横又は縦長方形状又は小型正方形状となされ、その側壁に合端凸部10や鉄筋11が突設されてもよい。
図15(イ)及び(ロ)は夫々本発明の護岸用ブロックの他実施の形態を示し、夫々図11の護岸用ブロック1と表面の一部が異なる(突起6又は滑り止め部7の有無)他は図11の護岸用ブロック1と同様のものであって、同様部分の説明は上記のものを援用する。
即ち、上記図8(イ)及び(ロ)の場合と同様に、図15(イ)のものは図11の護岸用ブロック1において下側内壁5bの滑り止め部7がなく(表面部4の突起6はある)、図15(ロ)のものは逆に表面部4の突起6がない(下側内壁5bの滑り止め部7はある)ものである。
本実施形態の各護岸用ブロック1も図11の護岸用ブロック1と同様にして護岸面を形成すべく張設され、護岸面を人が昇降等歩行するに際し、上記図8(イ)及び(ロ)と同様の作用、効果を奏する。
尚、本実施形態における突起6や滑り止め部7の形態についても、図示のものに限定されず、上記図1の護岸用ブロック1で説明した通り種々の変更が可能で上記適宜形態となされてもよく、又、本実施形態の護岸用ブロック1の変形例として、ブロック本体2の形状が上記図9や図10に示す平面視略横又は縦長方形状又は小型正方形状となされ、その側壁に合端凸部10や鉄筋11が突設されてもよい。
尚又、図15(イ)における突起6が上記図7(イ)乃至(ヘ)を含め表面部4に複数突設される形態となされる場合も、上記図8(イ)で述べたと同様の作用、効果を奏する。
図16乃至図19は夫々本発明の護岸用ブロックの他実施の形態を示し、各実施形態の護岸用ブロック1は上記実施形態のものに比し大型ブロックとなされ、ブロック本体2の表面に少なくともその縁部3との間に表面部4を残置して凹部5が複数設けられている。
詳しくは、図16(イ)乃至(ニ)に示す護岸用ブロック1は、図1の護岸用ブロック1を例えば平面視の縦横長さが各略50cmとすると、縦横長さがその略2倍の各略1m(図面では比例して拡大表示せず)の大型ブロックとなされ、略正方形板状をなすブロック本体2の表面に凹部5が2個平面視上下に並んで設けられ、各凹部5の周囲に額縁状の表面部(ブロック本体2の縁部3と凹部5間に表面部4、上下の凹部5間に仕切用表面部4a)が夫々残置され、平面視下側の表面部4に2個の突起6が左右対称状に間隔をあけて並んで突設されるとともに、上側の表面部4の略中央部に突起6が1個突設され、各凹部5を形成する下側内壁5bの各凹部5の開口縁側寄り(下側の表面部4及び仕切用表面部4aの近く)に、13個の係止突起7aが左右方向に略等間隔をあけて一列状に並んで突設された滑り止め部7が夫々設けられている。
又、凹部5の構造は上記図1のものと略同様であり、下側の凹部5が上側の凹部5よりやや大きくなされている点は、張設施工後の護岸面における人の歩行、昇降に鑑み、上下に隣接する各護岸用ブロック1の上下方向にあって相位置する各下側内壁5bの凹部5底部から下側の表面部4又は下側の仕切用表面部4aへ至る緩傾斜面の長さを略同一として、その相対間隔(踏面間隔、図20のa寸法)も略同一となすべく、凹部5の底部寸法を上下方向で夫々異ならせてなるものであるが、該凹部5の大きさは適宜で、略同等或いは上記と逆になされてもよい(後述の変形例を示す実施形態においても同様)。
又、ブロック本体2の構造(嵌合凸部8及び嵌合凹溝9)や突起6及び係止突起7aの形状についても上記図1のものと同様であって、同様部分の説明は上記のものを援用する。
本実施形態の護岸用ブロック1も図1の護岸用ブロック1と同様にして護岸面を形成すべく張設され(ブロックの張設状態(格子積み例の一部展開図)を図20(イ)に示す)、その張設施工時を含めて護岸面を人が昇降等歩行するに際し、各凹部5を形成する緩傾斜面たる下側内壁5bの滑り止め部7、或いは滑り止め部7と突起6にわたり足を掛けたり、突起6を踏むことで、上記と同様の作用、効果を奏する。
図17(イ)乃至(ホ)に示す護岸用ブロック1は、上記図16の護岸用ブロック1のブロック本体2の形状、構造についての変形例である。
本実施形態の護岸用ブロック1は、上記図16の護岸用ブロック1と略同等の大きさの大型ブロックとなされ、略隅切正方形板状をなすブロック本体2の各隅切部両側の側壁下位に合端凸部10が突設されるとともに、各側壁中位に側壁の長さ方向に沿う溝部15が設けられ、ブロック本体2の四隅の隅切部側壁に略V形状の吊杆状をなす連結用鉄筋11が夫々突出されている。
又、ブロック本体2の表面は図16と略同様に凹部5が2個上下に並んで設けられ、平面視下側の表面部4近傍で平面視左右両側(下側の凹部5の左右両側下位)の表面部4に突起6が各1個突設されるとともに、上側の表面部4の略中央部に突起6が1個突設され、各凹部5を形成する下側内壁5bの各凹部5の開口縁側寄り(下側の表面部4及び仕切用表面部4aの近く)に、12個の係止突起7aが左右方向に略等間隔をあけて一列状に並んで突設された滑り止め部7が夫々設けられている。尚、凹部5の構造、大きさや、突起6及び係止突起7aの形状については上記と同様である。
本実施形態の護岸用ブロック1は、上記図11の護岸用ブロック1と略同様にして護岸面を形成すべく張設され、即ち、図20(ロ)に示すように、互いに隣接する護岸用ブロック1がその合端凸部10どうしを当接させブロック1間に空所を設けて張設されるとともに、連結用鉄筋11どうしが連結具等により緊結されて連結一体化され、護岸用ブロック1間の上記空所に合端コンクリート14が充填されるものである。
又、本実施形態の護岸用ブロック1にあっても、その張設施工時を含めて護岸面を人が昇降等歩行するに際し、各凹部5を形成する緩傾斜面たる下側内壁5bの滑り止め部7、或いは滑り止め部7と突起6にわたり足を掛けたり、突起6を踏むことで、上記と同様の作用、効果を奏する。
図18(イ)及び(ロ)に示す護岸用ブロック1は、上記図17の護岸用ブロック1の変形例であって、上記ブロック本体2の表面の上下の各凹部5に該凹部5を左右に略2等分すべく上下方向のリブ16が、凹部5を形成する上側内壁5aと下側内壁5bにわたり突設された点、滑り止め部7の係止突起7aが上記リブ16の左右両側に各5個突設された点で図17のものと異なり、その他の部分は図17のものと同様である。尚、リブ16の表面は表面部4より低くなされているが、表面部4と略同等か高くなされてもよい。
又、図19(イ)及び(ロ)に示す護岸用ブロック1も、上記図17の護岸用ブロック1の変形例であって、図17の護岸用ブロック1を2個横に連結一体化した如き大型ブロック(例えば平面視縦略1m、横略2m)となされ、隅切長方形板状のブロック本体2に合端凸部10及び連結用鉄筋11が上記と同様箇所及び長さ方向の中間部にも突設され、ブロック本体2の表面に凹部5が4個平面視上下左右に並んで設けられ、各凹部5の周囲に額縁状の表面部(ブロック本体2の縁部3と凹部5間に表面部4、上下左右の凹部5間に仕切用表面部4a)が夫々残置され、突起6及び滑り止め部7(係止突起7a)が上記図17のものと同様に設けられている。尚、上記各凹部5は上記図18に示す如きリブ16によって分割されてもよい。
上記図18及び図19に示す護岸用ブロック1にあっても、その護岸面の人の歩行に際して上記と同様の作用、効果を奏する。
尚、上記図16乃至図19に示す護岸用ブロック1は、その大きさは適宜となされればよいし、突起6や滑り止め部7の形態についても、これに限定されず、上記図1の護岸用ブロック1で説明した通り種々の変更が可能で、表面部4、凹部5の下側内壁5bの広さに適合すべく適宜形態となされてもよく、又、突起6と滑り止め部7の両方とも設けられているのが好ましいが、上記と同様にどちらか一方のみが設けられていてもよいし、突起6のみが設けられる場合には表面部4(仕切用表面部4a)の広さに応じて多数の突起6が凹部5の上下や左右(好ましくは上下)の表面部4(仕切用表面部4a)に設けられればよい。
尚又、本発明の護岸用ブロック1は必ずしも上記実施形態のものに限定されることなく、本発明の意図する範囲内で種々の設計変更がなされてもよい。
例えば、ブロック本体2の形状について、平面視略正方形状や長方形状の他、台形状、四角形状、多角形状、その他護岸面を形成可能な適宜形状の板状となされてもよいし、表面の凹部5についてもブロック本体2の形状に応じて少なくともその縁部3との間に表面部4を残置すべく1個又は複数凹設されればよく、この凹部5を形成する下側内壁5bが少なくとも張設時に凹部5底部からその下側の表面部4、或いは下側の仕切用表面部4aへ向け下り勾配の緩傾斜面をなせばよく、上側内壁5aも下側内壁5bと反対向き(凹部5底部からその上側の表面部4、或いは上側の仕切用表面部4aへ向け上り勾配)の緩傾斜面となされてもよいし、その他の内壁も適宜傾斜面等となされればよい。
又、ブロック本体2の構造、即ち、上記嵌合凸部8と嵌合凹溝9や、合端凸部10と連結用鉄筋11を備えた構造の他、これらの一部を変形した構造や、張設時に隣接する護岸用ブロック1どうしの係合や連結等の可能な適宜構造を有するようになされてもよい。
又、突起6については、上述した通りであるが、平面視下側の表面部4に複数の突起6が適宜間隔をあけて突設されると、その張設施工時を含めて護岸面を人が昇降等歩行する際、凹部5を形成する下側内壁5bに足を掛けると足裏と複数の突起6とが接触しやすく、突起6による滑り止めが効果的に作用し好ましい。
又、突起6が計3個以上でその突出高さが略同一となされるとともに、平面視下側の表面部4に1個又は複数左右方向に並んで配されるか、又は該下側の表面部4近傍で平面視左右両側の表面部4に各1個配される一方、平面視上側の表面部4に上記のものと上下方向に相対さない位置に1又は複数配される等、表面部4にバランスよく散在して配されていると、滑り止め作用と突起6上での歩行がしやすいことに加えて、護岸用ブロック1の保管や運搬に際して、その表面相互又はその表面と裏面を対面させて上下又は左右方向に重ねても、突起6を介してブロック1間に一定の間隔を保持し、表面部4どうし又は表面部4とブロック1裏面の直接接触を避けるとともに、ブロック1間でがたつきが発生せず、表面部4の外観を傷めずに(汚れや欠損等を防止)取扱いやすい利点もある。尚、上記ブロック1間の一定間隔保持は、散在する少なくとも3個の突起6で行われればよいが、場合によっては2個の突起6と1個の他の保持具(スペーサ等)を介して3点支持してもよい。
又、下側内壁5bの滑り止め部7についても上述した通りであり、上記実施形態の如く上記突起6とともにブロック本体2に設けられると、その滑り止め作用がより効果的となり好ましい。
更に、突起6及び滑り止め部7が護岸表面における粗度係数を増加させて、流水に対する減衰作用をも向上させる。
本発明の護岸用ブロックの一実施の形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は(ロ)のA−A断面図、(ホ)は(ハ)のB−B断面図。 図1の護岸用ブロックの張設状態を示す一部展開図。 図2のC−C拡大断面図。 (イ)乃至(ヘ)は夫々本発明の護岸用ブロックの他実施の形態を示す平面図。 (イ)乃至(ハ)は夫々本発明の護岸用ブロックの滑り止め部の例を示す一部断面図。 (イ)は図4(イ)の護岸用ブロック、(ロ)は図4(ハ)の護岸用ブロック、(ハ)は図4(ニ)の護岸用ブロック、(ニ)は図4(ヘ)の護岸用ブロック、(ホ)は図7(イ)の護岸用ブロック、(ヘ)は図1の護岸用ブロックの夫々張設状態を示す一部展開図。 (イ)乃至(ヘ)は夫々本発明の護岸用ブロックの他実施の形態を示す平面図。 (イ)及び(ロ)は夫々本発明の護岸用ブロックの他実施の形態を示す平面図。 本発明の護岸用ブロックの他実施の形態を示し、(イ)は平面図、(ロ)は左側面図、(ハ)は(イ)のD−D断面図、(ニ)は(ロ)のE−E断面図。 本発明の護岸用ブロックの他実施の形態を示し、(イ)は平面図、(ロ)は左側面図、(ハ)は(イ)のF−F断面図、(ニ)は(ロ)のG−G断面図、(ホ)は更に他実施の形態を示す平面図、(ヘ)は(ホ)のR−R断面図、(ト)は(ヘ)のS−S断面図。 本発明の護岸用ブロックの他実施の形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は(ロ)のH−H断面図、(ホ)は(ハ)のJ−J断面図。 図11の護岸用ブロックの張設状態を示し、上部は空張り状態の一部展開図、下部は練張り状態の一部展開図。 図12のK−K拡大断面図。 (イ)及び(ロ)は夫々本発明の護岸用ブロックの他実施の形態における張設状態(練張り状態)を示す一部展開図。 (イ)及び(ロ)は夫々本発明の護岸用ブロックの他実施の形態を示す平面図。 本発明の護岸用ブロックの他実施の形態を示し、(イ)は平面図、(ロ)は左側面図、(ハ)は(イ)のL−L断面図、(ニ)は(ロ)のM−M断面図。 本発明の護岸用ブロックの他実施の形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は(ロ)のN−N断面図、(ホ)は(ハ)のO−O断面図。 本発明の護岸用ブロックの他実施の形態を示し、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)のP−P断面図。 本発明の護岸用ブロックの他実施の形態を示し、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)のQ−Q断面図。 (イ)は図16の護岸用ブロックの張設状態を示す一部展開図、(ロ)は図17の護岸用ブロックの張設状態を示し、上部は空張り状態の一部展開図、下部は練張り状態の一部展開図。
符号の説明
1 護岸用ブロック
2 ブロック本体
3 縁部
4,4a 表面部
5 凹部
5a 上側内壁
5b 下側内壁
6 突起
7 滑り止め部
7a 係止突起
7b 係止溝

Claims (5)

  1. 板状をなすブロック本体(2)の表面に少なくともその縁部(3)との間に表面部(4)を残置して凹部(5)が1個又は複数設けられ、該凹部(5)を形成する下側内壁(5b)が緩傾斜面となされた護岸用ブロックであって、上記表面部(4)に複数の突起(6)が突設されるとともに、凹部(5)を形成する下側内壁(5b)に滑り止め部(7)が設けられてなる護岸用ブロック。
  2. 板状をなすブロック本体(2)の表面に少なくともその縁部(3)との間に表面部(4)を残置して凹部(5)が1個又は複数設けられ、該凹部(5)を形成する下側内壁(5b)が緩傾斜面となされた護岸用ブロックであって、上記下側内壁(5b)に滑り止め部(7)が設けられてなる護岸用ブロック。
  3. 凹部(5)を形成する下側内壁(5b)に設けられる滑り止め部(7)が、凹部(5)の開口縁側寄りに位置してなるとともに、平面視丸みを帯びた形状の係止突起(7a)が複数左右方向に並んで形成された請求項1又は2記載の護岸用ブロック。
  4. 板状をなすブロック本体(2)の表面に少なくともその縁部(3)との間に表面部(4)を残置して凹部(5)が1個又は複数設けられ、該凹部(5)を形成する下側内壁(5b)が緩傾斜面となされた護岸用ブロックであって、上記表面部(4)に複数の突起(6)が突設されてなる護岸用ブロック。
  5. 表面部(4)の突起(6)が少なくとも計3個その突出高さを略同一状に突設されるとともに、平面視下側の表面部(4)に1個又は複数左右方向に並んで配されるか、又は該下側の表面部(4)近傍で平面視左右両側の表面部(4)に各1個配される一方、平面視上側の表面部(4)に上記のものと上下方向に相対さない位置に1個又は複数配されてなる請求項1又は4記載の護岸用ブロック。
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