JP2009197495A - 建物 - Google Patents

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JP2009197495A JP2008040859A JP2008040859A JP2009197495A JP 2009197495 A JP2009197495 A JP 2009197495A JP 2008040859 A JP2008040859 A JP 2008040859A JP 2008040859 A JP2008040859 A JP 2008040859A JP 2009197495 A JP2009197495 A JP 2009197495A
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Ikkyo Sugiura
一挙 杉浦
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Abstract

【課題】車庫スペースを好適に複数の用途で使用することができる建物を提供する。
【解決手段】建物10には、複数のシャッタ装置30が設けられている。シャッタ装置30は、ガレージ開口部19の開口幅方向に延びるとともに昇降可能なシャッタカーテン31と、シャッタカーテン31を収納するシャッタボックス32とを備えている。ガレージ天井面26には、ガレージ開口部19の開口幅方向に延びるとともにガレージ天井面26より垂下された垂れ壁33がガレージ11奥行き方向に沿って複数設けられている。複数のシャッタ装置30は、これら各垂れ壁33の裏面にそれぞれ取り付けられている。したがって、シャッタカーテン31を下降させることにより車庫スペース17を複数のスペース37,38,39に仕切ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両が入庫されるスペースが確保された車庫スペースを有する付属車庫を備えており、又は車両が入庫されるスペースが確保された車庫スペースを有する車庫からなる建物に関する。
車庫付き建物では、防犯等の観点から車庫の車両出入口にシャッタ装置を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなシャッタ装置を備えた車庫付き建物では、シャッタ装置により車両出入口を閉鎖することで車庫スペースを1つの閉空間とすることができる。それに対し、シャッタ装置を備えていない車庫付き建物においては、車庫スペースは屋外と連通された1つの開空間となっている。
特開2000−27313号公報
ところで、車庫スペースは本来、車両を駐車するための駐車スペースとして使用されるものであるが、車庫スペースは土間スペースであるため、居住者はこの土間スペースを例えば日曜大工の作業場として使用したり、ペットを飼う場として使用したりする等、車両の駐車以外の用途でも使用することが想定される。
しかしながら、車庫スペースは、前述したように1つの閉空間又は開空間として形成されている。そのため、車庫スペースを複数の用途に使用する場合には、1つの空間を複数の者で共有して使用することになるため使い勝手がよくないことが想定される。例えば、車庫スペースを車両の駐車スペースとして使用するとともに作業場としても使用する場合には、作業場として使用する作業者にとっては車両が入出庫する際に発生するエンジン音や排気ガスが不快であろうし、また、車両を入出庫させる運転者にとっては車庫内で作業をしている作業者の存在を気にかけながら注意を払って入出庫する必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、車庫スペースを好適に複数の用途で使用することができる建物を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決するため、第1の発明の建物は、車両が入庫されるスペースが確保された車庫スペースを有する付属車庫を備えており、又は車両が入庫されるスペースが確保された車庫スペースを有する車庫からなる建物であって、前記車庫スペースを複数のスペースに仕切る仕切り用シャッタカーテンを有してなるシャッタ装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、仕切り用シャッタカーテンを下降させることにより車庫スペースを複数のスペースに仕切ることができる。これにより車庫スペースを複数の用途に使用する際には、それぞれのスペースを別々の用途に使用することができるため好適に使用することができる。
なお、本発明を具体的に実現するためには、例えば、車庫スペースを形成する天井材に垂れ壁を設け、その垂れ壁にシャッタ装置を取り付けるとよい。そうすれば、天井側に配置されたシャッタ装置より仕切り用シャッタカーテンを下降させることで車庫スペースを仕切ることができる。
第2の発明の建物は、第1の発明において、前記仕切り用シャッタカーテンは、車両出入口の開口幅方向に延びているとともに前記車両出入口よりも奥方に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、車両出入口の開口幅方向に延びる仕切り用シャッタカーテンが車両出入口よりも奥方に設けられているため、仕切り用シャッタカーテンを下降させることにより車庫スペースを屋外と連続する車両出入口側のスペース(以下、出入口側スペースという)と、この出入口側スペースを介して屋外と離間された車庫の奥側のスペース(以下、奥側スペースという)とに仕切ることができる。これにより、屋外と連続した出入口側スペースを車両の駐車スペースとして使用すれば車両の入出庫をし易くすることができるし、また、一般に出入口を介して居室と連通されている奥側スペースを作業場や洗濯物を干すスペースとして使用すれば使い勝手がよい。
第3の発明の建物は、第2の発明において、前記仕切り用シャッタカーテンは、前記車庫スペースの奥行き方向に複数設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、車両出入口の開口幅方向に延びる仕切り用シャッタカーテンが車庫スペースの奥行き方向に複数設けられているため、これらの各仕切り用シャッタカーテンの昇降を調整することにより第2の発明の効果を得つつ車庫スペースを多様に仕切ることが可能となる。これにより、居住者の用途に応じて奥側スペースを広く設定したり、あるいは出入口側スペースを広く設定したりする等、居住者のニーズに応じた車庫スペースの仕切り方をすることができる。
第4の発明の建物は、第3の発明において、前記車庫スペースへの前記車両の入庫を検知する入庫検知手段と、前記入庫する車両の少なくとも長さを含む車両情報を取得する情報取得手段と、前記入庫検知手段が前記車両の入庫を検知した場合に、前記情報取得手段によって取得された車両の長さに応じて当該車両を格納できるスペースを確保することのできる仕切り用シャッタカーテンを選択して下降させるように制御する仕切り用シャッタ制御手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、車庫内に仕切り用シャッタカーテンが車庫スペースの奥行き方向に沿って複数設けられている建物において、車両が車庫スペースへ入庫した場合、情報取得手段によって入庫した車両の長さに関する車両情報を取得することができる。そして、その取得された車両の長さに応じて車両を格納するスペースを確保するように仕切り用シャッタカーテンを選択して下降させることができるため、車庫スペースを車両の駐車(格納)スペースと空きスペースとに自動的に仕切ることができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
第5の発明の建物は、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記車両出入口を開閉する出入口用シャッタカーテンを更に備えていることを特徴とする。
本発明によれば、出入口用シャッタカーテンにより車両出入口を閉鎖することができるため、車庫スペースをシャッタカーテンにより仕切ることで得られる各仕切りスペースを閉空間とすることができる。これにより、屋外と連続しているため車両を入出庫させやすい出入口側スペースを車両の駐車スペースとして使用する場合においても出入口側スペースを閉空間とすることができるため車両の盗難防止等の防犯上の効果が期待できる。
第6の発明の建物は、第5の発明の建物において、前記車庫スペースについて車両の入出庫が行われることが検知された場合に、前記出入口用シャッタカーテンを開放するよう制御する出入口用シャッタ制御手段を更に備えていることを特徴とする。
本発明によれば、車庫スペースについて車両の入出庫が行われることが検知された場合に出入口用シャッタカーテンが開放されるため、運転者が車両の外に出ることなく車両を入出庫させることができる。これにより、利便性の向上を図ることができる。
第7の発明の建物は、第5又は第6の発明の建物において、前記出入口用シャッタカーテンが閉鎖されていない場合には前記仕切り用シャッタカーテンが閉鎖されるように制御するシャッタ連携制御手段を更に備えていることを特徴とする。
本発明によれば、出入口用シャッタカーテンが閉鎖されていない場合には仕切り用シャッタカーテンが閉鎖されるため、屋外と車庫の奥側との間を常にいずれかのシャッタカーテンにより仕切ることができる。これにより、車庫の奥側への不審者等の侵入を防止することができるため防犯上好ましい。特に、車庫の奥側に車庫と居室とを連通する出入口が設けられている場合には、防犯上の効果がとりわけ大きい。
以下に、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。最初に、本実施形態の建物の間取りを図1に基づいて説明する。なお、図1は、ガレージ付き建物の間取りの一部を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の建物10には、リビング14やダイニング15、サニタリ16等の居住空間が備えられているとともに、居住空間に隣接するようにして車庫としてのガレージ11が備えられている。ガレージ11は、建物10に一体的に設けられた所謂インナガレージ(付属車庫)となっており、ガレージ11には自動車等の車両18の駐車が可能な車庫スペース17が形成されている。本実施形態のガレージ11は、ガレージ11の奥行き方向に沿って複数の車両18を縦列に駐車することのできる奥行き寸法が確保されている。
ガレージ11には、リビング14及びダイニング15との間を仕切るリビング側内部壁21と、屋外空間との間を仕切る外部壁23とがそれぞれ側方に立設されており、サニタリ16との間を仕切るサニタリ側内部壁22が奥方に立設されている。車庫スペース17は、リビング側内部壁21、サニタリ側内部壁22及び外部壁23により囲まれるとともにガレージ床面13とガレージ天井面26(図2参照)との間に形成された空間によって構成されている。また、ガレージ11の一側面にはガレージ開口部19が形成されており、そのガレージ開口部19を通じて人や車両18の出入りが可能となっている。
サニタリ側内部壁22の一部には、出入口24が設けられており、サニタリ16とガレージ11とが連通されている。サニタリ側内部壁22には、出入口24に対してスライド可能な引き戸25が設けられている。この引き戸25がスライドされることにより出入口24が開放及び閉鎖されるようになっている。なお、引き戸25は、スライド式ではなく回動式の扉であってもよい。
引き戸25が開放されると、居住者は出入口24を介してサニタリ16とガレージ11とを行き来することが可能となる。換言すれば、引き戸25は、居住者がリビング14やダイニング15等の居室からサニタリ16を介してガレージ11にアクセスするために使用されるものである。
次に、ガレージ11内の構成について、図2及び図3に基づいて説明する。なお、図2はガレージ11の構成を示す縦断面図であり、図3はシャッタカーテンの開口部を示す斜視図である。
図2に示すように、ガレージ11には、複数のシャッタ装置30が設けられている。シャッタ装置30は、ガレージ開口部19の開口幅方向に延びるとともに昇降可能なシャッタカーテン31と、シャッタカーテン31を巻き取り状態で収納する横長箱状のシャッタボックス32とを備えている。
ガレージ11のガレージ天井面26には、ガレージ開口部19の開口幅方向に延びるとともにガレージ天井面26より下方に垂下された垂れ壁33がガレージ11奥行き方向に沿って所定間隔で複数設けられている。これらの垂れ壁33のうちの一つはガレージ開口部19の上方に設けられており、ガレージ11上部において屋外と車庫スペース17とを間仕切りしている。
複数のシャッタ装置30(詳細には、シャッタボックス32)はこれら各垂れ壁33の裏面にそれぞれボルト等の固定手段により取り付けられている。本実施形態では、図2に示すように、垂れ壁33が3箇所に設けられており、これらの各垂れ壁33の裏面に3つのシャッタ装置30がそれぞれ取り付けられている。これにより、3つのシャッタ装置30がガレージ11奥行き方向に沿って所定の間隔で配置されている。
以下、これら3つのシャッタ装置30を、ガレージ開口部19側のものから順にガレージ11奥側に向かって第1シャッタ装置30a、第2シャッタ装置30b、第3シャッタ装置30cといい、また、これら各シャッタ装置30が有しているシャッタカーテン31をそれぞれ第1シャッタカーテン31a、第2シャッタカーテン31b、第3シャッタカーテン31cという。
第1シャッタ装置30aは、ガレージ開口部19上方に設けられた垂れ壁33に取り付けられている。これにより、第1シャッタ装置30aは、第1シャッタカーテン31aを昇降させることによりガレージ開口部19を開閉することができる。また、第2シャッタ装置30b及び第3シャッタ装置30cは、ガレージ開口部19よりも奥方に設けられた垂れ壁33に取り付けられている。これにより、第2シャッタ装置30b及び第3シャッタ装置30cは、それぞれ第2シャッタカーテン31b及び第3シャッタカーテン31cを下降させることにより車庫スペース17を3つのスペース37,38,39に仕切ることができる。
以下、これら仕切られたスペース37,38,39のうち、第1シャッタカーテン31a(出入口用シャッタカーテン)と第2シャッタカーテン31bとの間のスペースを第1スペース37、第2シャッタカーテン31bと第3シャッタカーテン31cとの間のスペースを第2スペース38、第3シャッタカーテン31cとサニタリ16との間のスペースを第3スペース39という。
シャッタ装置30は、シャッタカーテン31を巻き取り又は引き出す巻き取りドラム41と、巻き取りドラム41を正逆いずれの方向にも回転させることができる巻き取り駆動部42とをシャッタボックス32内に備えている。巻き取り駆動部42は、電動モータ等の電動式の駆動機構からなる駆動手段である。シャッタカーテン31は、この巻き取り駆動部42が正逆いずれかの方向に回転することによりシャッタボックス32内に巻き取られ、また、それとは異なる方向に回転することによりシャッタボックス32から引き出されるようになっている。
また、各シャッタカーテン31の幅方向両側端部にはそれぞれ案内手段を構成するガイドレール35が設けられている。ガイドレール35は、上下方向に延びるように形成されている。各シャッタカーテン31は、その幅方向両側端部がガイドレール35にガイドされながら昇降するようになっている。
本実施形態ではシャッタカーテン31として、開放型のパイプシャッタを使用している。したがって、シャッタカーテン31により車庫スペース17を仕切れば外部から視認可能なスペース37,38,39を形成することができる。これにより、スペース37,38,39をギャラリとして使用することができる。また、かかるスペース37,38,39は通風性がよく湿気がこもりにくいため、倉庫や納戸として使用するのにも適している。
また、図3に示すように、第2シャッタカーテン31b及び第3シャッタカーテン31cには、人の出入りが可能な開口部36が形成されている。これにより、仮に第2シャッタカーテン31bと第3シャッタカーテン31cとが上昇せず、居住者が第2スペース38に閉じ込められた場合でも、居住者はこの開口部36を介してガレージ開口部19側あるいはガレージ11奥方のサニタリ16側に避難することができる。
ガレージ11には、人を検知する人検知手段としての人検知センサ52及び車両停止検知手段としての車両停止検知センサ53が設けられている。人検知センサ52は、ガレージ11内に人が存在することを検知するセンサである。また、車両停止検知センサ53は、車両18の入庫が完了して車両18が停止したことを検知するセンサである。これらのセンサ52,53は、例えばガレージ11と屋外とを区画する外部壁23に設けられている。
また、ガレージ11には、車両検知手段としての車両検知センサ54が設けられている。車両検知センサ54は、ガレージ11内に車両18が存在することを検知するセンサである。本実施形態では、車両検知センサ54は、各スペース37,38,39ごとに設けられており、各車両検知センサ54に対応したスペース37,38,39に車両18が存在することを検知するようになっている。なお、各車両検知センサ54は、例えば各スペース37,38,39におけるガレージ天井面26に設けられている。
さらに、ガレージ11には、障害物を検知する障害物検知手段としての障害物検知センサ55とシャッタカーテン31の昇降状態を検知するシャッタ昇降検知センサ56とが設けられている。障害物検知センサ55は、シャッタカーテン31の下方に人や車両18等の障害物があることを検知するセンサである。障害物検知センサ55は、各シャッタカーテン31ごとに設けられており、例えば各シャッタボックス32の底面にそれぞれ設けられている。また、シャッタ昇降検知センサ56は、シャッタカーテン31が上昇状態にあることを検知するセンサである。シャッタ昇降検知センサ56も、障害物検知センサ55と同様、各シャッタカーテン31ごとに設けられており、例えば各シャッタボックス32の内部にそれぞれ設けられている。
次に、以上の構成をもとに各シャッタカーテン31の昇降制御を行う制御システムを、図4に基づいて説明する。なお、図4は、本制御システムを示すブロック図である。
建物10には各シャッタカーテン31の昇降動作を制御するシャッタコントローラ50が備えられている。シャッタコントローラ50は、例えばガレージ11と屋外とを区画する外部壁23に設けられている。シャッタコントローラ50は、CPU等を有する周知のマイクロコンピュータを主体に構成されている。
シャッタコントローラ50は、車両18側から送信される車両入庫信号や車両出庫信号を無線受信する無線通信装置62を備えている。車両入庫信号又は車両出庫信号は、車両18の運転者により携帯されるスマートキー等の携帯型送信機57から送信される。シャッタコントローラ50は車両入庫信号を受信すると車両18がガレージ11へ入庫しようとしていることを認識し、車両出庫信号を受信すると車両18がガレージ11から出庫しようとしていることを認識する。
本実施形態の携帯型送信機57は、居住者が所有する車両18の車両識別情報を記憶できるようになっており、車両18の入庫時にはこの車両識別情報を含めた車両入庫信号をETC車載機等の車載送信機からシャッタコントローラ50に送信することが可能となっている。したがって、シャッタコントローラ50では、車両入庫信号を受信することにより入庫車両の車両識別情報を取得できるようになっている。なお、車両識別情報には、車両の長さなど、車両の大きさに関する情報が含まれている。
また、シャッタコントローラ50は、ROM又はRAM等からなる記憶装置61を備えている。記憶装置61は、シャッタコントローラ50によって実行される各種処理の制御プログラムや制御の基準となる情報等をあらかじめ記憶している。また、記憶装置61は、居住者の車両18であることを識別するための登録車両情報を記憶する機能を有している。
登録車両情報は車両18の入庫時に車両入庫信号と合わせて送信される車両識別情報に対応したものである。登録車両情報は外部壁23に設けられた操作装置58を居住者が操作することにより記憶装置61に登録することができるようになっている。このように登録車両情報を登録することでガレージ11に入庫しようとしている車両18(例えば、車両の大きさ)に対応した制御を実行することが可能となっている。
シャッタコントローラ50の入力側には、操作装置58が接続されている。居住者は操作装置58を操作することにより各シャッタカーテン31を昇降させることができる。本実施形態では、操作装置58は各スペース37〜39にそれぞれ設けられており、これらの各操作装置58がシャッタコントローラ50の入力側に接続されている。したがって、居住者は操作装置58を操作するために別のスペース37〜39へ移動する必要がなく、利便性が図られている。
また、シャッタコントローラ50の入力側には、上記人検知センサ52、車両停止検知センサ53、車両検知センサ54、障害物検知センサ55及びシャッタ昇降検知センサ56がそれぞれ接続されている。シャッタコントローラ50には、これらの各センサ52〜56から各種検知信号が入力されるようになっている。
シャッタコントローラ50の出力側には、各シャッタ装置30の巻き取り駆動部42が接続されている。シャッタコントローラ50は、上記した各センサ52〜56からの検知信号及び操作装置58からの指令信号に基づいて各シャッタカーテン31の昇降制御を実行する。そして、その制御の結果に基づいてシャッタコントローラ50から各巻き取り駆動部42に対して駆動信号が出力され、各シャッタカーテン31が昇降される。
次に、シャッタコントローラ50によって実行される各シャッタ装置30の制御処理について説明する。ここでは、ガレージ11への車両18の入庫時およびガレージ11からの車両18の出庫時に実行される制御処理について説明する。
まず、ガレージ11への車両18の入庫時における入庫時制御処理を図5に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、図5に示す処理は所定の周期で繰り返し実行される。また、以下の説明では初期状態として第1シャッタカーテン31aは下降状態にあってガレージ開口部19が閉鎖されているものとする。
入庫時制御処理では、最初にステップS11においてガレージ11に入庫する車両18を検知したか否かを判定する(入庫検知手段)。具体的には、車両18の運転者が携帯する携帯型送信機57から送信される車両入庫信号を受信したか否かに基づいて判定する。車両18の入庫が開始されていないため車両18側から車両入庫信号を受信していない場合は、否定判定してそのまま本処理を終了する。車両18の入庫が開始されて車両18側から車両入庫信号を受信している場合は、肯定判定してステップS12に進む。
ステップS12では、人検知センサ52によって人が検知されたか否かを判定する。ガレージ11内に人が検知された場合にはステップS13に進み、人有り時制御処理を実行する。一方、ガレージ11内に人が検知されていない場合にはステップS14に進み、人無し時制御処理を実行する。そして、人有り時制御処理又は人無し時制御処理が終了すれば、本制御処理は終了する。以下に、人有り時制御処理及び人無し時制御処理について説明する。
まず、ステップS13における人有り時制御処理を図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
人有り時制御処理では、まずステップS21において警告処理を実行する。警告処理では、車両18がガレージ11へ入庫する旨及びシャッタ装置30の自動制御が開始される旨をガレージ11内にいる人に対し図示しないスピーカからの音やランプからの光などを利用して警告を発する。これにより、ガレージ11内にいる人に対してガレージ11の奥方へ移動することを促す。なお、この場合、シャッタカーテン31b,31cが下降状態であっても、シャッタカーテン31b,31cには開口部36が形成されているため、ガレージ11内にいる人は開口部36を通じてガレージ11の奥方へ移動することができる。
警告処理に続いて、ステップS22においてタイマによる計時を開始する。そして、ステップS23においてタイマによる経過時間が予め設定された所定時間を経過したか否かを判定する。ここで、所定時間は、ガレージ11内にいる人がガレージ11の奥方へ移動するために必要十分な時間(例えば、1分)に設定されている。この判定は所定時間が経過するまで繰り返す。そして、所定時間が経過していると判定した場合には、ステップS24に進む。
ステップS24では、入庫車両が大型車であるか否かを判定する。具体的には、車両入庫信号を受信した際に取得した車両識別情報に対応した登録車両情報を特定し、その特定した登録車両情報に含まれる車両の大きさの情報に基づいて判定を行う(情報取得手段)。入庫車両が大型車である場合には、肯定判定してステップS26に進み、大型車入庫制御処理を実行する。一方、入庫車両が小型車である場合には、否定判定してステップS25に進み、小型車入庫制御処理を実行する。なお、ここで大型車とは、ガレージ11に駐車する際に車両18が2つのスペース37〜39に跨る大きさを有する車両18をいい、小型車とは、車両18が1つのスペース37〜39に収容できる大きさを有する車両18をいう。
次に、大型車入庫制御処理及び小型車入庫制御処理について説明する。まず、ステップS26における大型車入庫制御処理を図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
大型車入庫制御処理では、まずステップS41において第1スペース37に車両18が存在しているか否かを判定する。この判定は、第1スペース37に設けられた車両検知センサ54から入力される検知信号に基づいて行われる。第1スペース37に車両18が存在している場合は、肯定判定してステップS48に進み、手動処理へ移行する。この場合、第1スペース37に存在している車両18をガレージ11の奥側(第3スペース39)に移動させるか、あるいはガレージ11から出庫させないと車両18を入庫させることができない。したがって、自動制御では対応することができないためステップS48では各シャッタカーテン31の昇降を車両18の運転者や居住者等による手動処理(操作装置58による処理)に委ねることとする。
第1スペース37に車両18が存在していない場合には、否定判定してステップS42に進む。ステップS42では、第2スペース38に設けられた車両検知センサ54から入力される検知信号に基づいて、第2スペース38に車両18が存在している否かを判定する。第2スペース38に車両18が存在している場合には、肯定判定してステップS48に進み、手動処理へ移行する。本実施形態においては、大型車がガレージ11に駐車する場合、2つのスペース37,38に跨って駐車することになるため、第2スペース38に車両18が存在している場合には入庫することができない。したがって、この場合にも、第2スペース38に存在している車両18をガレージ11の奥側(第3スペース39)に移動させるか、あるいはガレージ11から出庫させる必要があるため、その後の処理を車両18の運転者や居住者等による手動処理に委ねることとする。
第2スペース38に車両18が存在していない場合には、否定判定してステップS43に進む。ステップS43では、シャッタ昇降検知センサ56から入力される検知信号に基づいて、第2シャッタカーテン31bが上昇しているか否かを判定する。第2シャッタカーテン31bが上昇している場合には、肯定判定してステップS45に進む。
一方、第2シャッタカーテン31bが上昇していない場合には、否定判定してステップS44に進む。ステップS44では、巻き取り駆動部42に駆動信号を出力し、第2シャッタカーテン31bを上昇させる。これにより、第1スペース37と第2スペース38とが連通されるため、大型車はこれら両スペース37,38に跨って入庫することが可能となる。その後、ステップS45に進む。
ステップS45では、シャッタ昇降検知センサ56から入力される検知信号に基づいて、第3シャッタカーテン31cが上昇しているか否かを判定する。第3シャッタカーテン31cが上昇していない場合には、否定判定して本処理を終了する。第3シャッタカーテン31cが上昇している場合には、肯定判定してステップS46に進む。
ステップS46では、障害物検知センサ55からの検知信号に基づいて第3シャッタカーテン31cの下方に障害物があるか否かを判定する。第3シャッタカーテン31cの下方に障害物がある場合には、肯定判定して本処理を終了する。第3シャッタカーテン31cの下方に障害物がない場合には、否定判定してステップS47に進む。
ステップS47では、巻き取り駆動部42に駆動信号を出力し、第3シャッタカーテン31cを下降させる。これにより、第1スペース37及び第2スペース38と第3スペース39とが仕切られるため、大型車が入庫するスペースが第1スペース37及び第2スペース38に確定される。それとともに、居住者は大型車の入庫スペースと仕切られた第3スペース39を作業場、倉庫又は駐輪場等として好適に使用することができる。第3シャッタカーテン31cの下降後、本処理を終了する。
次に、ステップS25における小型車入庫制御処理を図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
小型車入庫制御処理では、まずステップS51において第1スペース37に車両18が存在しているか否かを判定する。第1スペース37に車両18が存在している場合には、肯定判定してステップS62に進み、手動処理へ移行する。手動処理については大型車入庫制御処理におけるステップS48(図7参照)と同様であるため、ここではその説明を省略する。一方、第1スペース37に車両18が存在していない場合には、否定判定してステップS52に進む。
ステップS52では、シャッタ昇降検知センサ56からの検知信号に基づいて第2シャッタカーテン31bが上昇状態にあるか否かを判定する。第2シャッタカーテン31bが上昇状態にない場合には、否定判定してステップS55に進む。一方、第2シャッタカーテン31bが上昇状態にある場合には、肯定判定してステップS53に進む。
ステップS53では、障害物検知センサ55からの検知信号に基づいて第2シャッタカーテン31bの下方に障害物があるか否かを判定する。第2シャッタカーテン31bの下方に障害物がある場合には、肯定判定してステップS56に進む。一方、第2シャッタカーテン31bの下方に障害物がない場合には、否定判定してステップS54に進む。
ステップS54では、巻き取り駆動部42に駆動信号を出力し、第2シャッタカーテン31bを下降させる。これにより、第1スペース37がその他のスペース38,39と仕切られるため、車両18が入庫するスペースが第1スペース37に確定される。その後、ステップS55に進む。
ステップS55では、車両検知センサ54からの検知信号に基づいて第2スペース38に車両18が存在しているか否かを判定する。第2スペース38に車両18が存在している場合には、肯定判定してステップS56に進む。ステップS56では、シャッタ昇降検知センサ56からの検知信号に基づいて第3シャッタカーテン31cが上昇状態にあるか否かを判定する。第3シャッタカーテン31cが上昇状態にない場合には、否定判定して本処理を終了する。一方、第3シャッタカーテン31cが上昇状態にある場合には、ステップS57に進む。
ステップS57では、障害物検知センサ55からの検知信号に基づいて、第3シャッタカーテン31cの下方に障害物があるか否かを判定する。第3シャッタカーテン31cの下方に障害物がある場合には肯定判定して本処理を終了する。第3シャッタカーテン31cの下方に障害物がない場合には否定判定してステップS58に進む。
ステップS58では、巻き取り駆動部42に駆動信号を出力し、第3シャッタカーテン31cを下降させる。これにより、第2スペース38に車両18が存在している場合には、第2スペース38と第3スペース39とが仕切られるため、居住者は第3スペース39を作業場、倉庫又は駐輪場等として好適に使用することができる。その後、本処理は終了する。
一方、前述したステップS55において、第2スペース38に車両18が存在していない場合には、否定判定してステップS59に進む。ステップS59では、車両検知センサ54からの検知信号に基づいて第3スペース39に車両18が存在しているか否かを判定する。第3スペース39に車両18が存在している場合には、ステップS56に進み、上述したステップS56〜S58(詳細には、これらのステップのうち少なくともステップS56)を経た後、本処理を終了する。なお、この場合、ステップS58において第3シャッタカーテン31cを下降させることにより車両18が存在していない第2スペース38が車両18が存在している第3スペース39と仕切られるため、居住者は第2スペース38を作業場、倉庫又は駐輪場等として使用することが可能となる。
一方、第3スペース39に車両18が存在していない場合には、ステップS60に進む。ステップS60では、シャッタ昇降検知センサ56からの検知信号に基づいて第3シャッタカーテン31cが上昇状態にあるか否かを判定する。第3シャッタカーテン31cが上昇状態にある場合には、肯定判定して本処理を終了する。一方、第3シャッタカーテン31cが上昇状態にない場合には、ステップS61に進む。
ステップS61では、巻き取り駆動部42に駆動信号を出力し、第3シャッタカーテン31cを上昇させる。これにより、第2スペース38と第3スペース39とが連通されるため、居住者は広大なスペースを使用することができる。その後、本処理は終了する。
以上のように小型車入庫制御処理(図6のステップS25)又は大型車入庫制御処理(図6のステップS26)を終了した後、図6に示す人有り時制御処理はステップS27に進む。ステップS27では、巻き取り駆動部42に駆動信号を出力し、第1シャッタカーテン31aを上昇させる。これにより、ガレージ開口部19は開放されるため、車両18の入庫が可能となる(図6のステップS28)。
続くステップS29においては、車両停止検知センサ53からの車両停止信号に基づいて、車両18の入庫が完了したか否かを判定する。車両18の入庫が完了したため、車両停止検知センサ53からの車両停止信号を受信している場合には、肯定判定してステップS30に進む。車両18の入庫が完了していない場合には、車両停止検知センサ53からの車両停止信号を受信するまで繰り返し車両18の入庫が完了したか否かの判定を行う。
ステップS30では、障害物検知センサ55からの検知信号に基づいて第1シャッタカーテン31aの下方に障害物があるか否かを判定する。第1シャッタカーテン31aの下方に障害物がある場合には、肯定判定して本処理は終了する。第1シャッタカーテン31aの下方に障害物がない場合には、否定判定してステップS31に進む。ステップS31では、巻き取り駆動部42に駆動信号を出力し、第1シャッタカーテン31aを下降させる。その後、人有り時制御処理は終了する。
次に、ステップS14における人無し時制御処理を図9に示すフローチャートに基づいて説明する。
人無し時制御処理では、まずステップS71においてすべてのシャッタカーテン31を上昇させる(出入口用シャッタ制御手段)。これにより、ガレージ11内におけるいずれのスペース37〜39にも車両18を入庫させることが可能となる(ステップS72)。
続くステップS73においては、車両停止検知センサ53からの車両停止信号に基づいて、車両18の入庫が完了したか否かを判定する。車両18の入庫が完了したため、車両停止検知センサ53からの車両停止信号を受信している場合には、肯定判定してステップS74に進む。車両18の入庫が完了していない場合には、車両停止検知センサ53からの車両停止信号を受信するまで繰り返し車両18の入庫が完了したか否かの判定を行う。
ステップS74においては、車両検知センサ54からの検知信号に基づいて第3スペース39に車両18が存在しているか否かを判定する。第3スペース39に車両18が存在している場合には、肯定判定してステップS76に進む。第3スペース39に車両18が存在していない場合には、否定判定してステップS75に進む。ステップS75では、車両検知センサ54からの検知信号に基づいて第2スペース38に車両18が存在しているか否かを判定する。第2スペース38に車両18が存在している場合には、肯定判定してステップS76に進み、第2スペース38に車両18が存在していない場合には、否定判定して後述するステップS79に進む。
ステップS76では、障害物検知センサ55からの検知信号に基づいて第3シャッタカーテン31cの下方に障害物があるか否かを判定する。第3シャッタカーテン31cの下方に障害物がある場合には、肯定判定してステップS78に進む。第3シャッタカーテン31cの下方に障害物がない場合には、否定判定してステップS77に進む。
ステップS77では、巻き取り駆動部42に駆動信号を出力し、第3シャッタカーテン31cを下降させる。これにより、車両18が存在する第3スペース39がその他のスペース37,38と仕切られる(仕切り用シャッタ制御手段)。その後、ステップS78に進む。
ステップS78では、車両検知センサ54からの検知信号に基づいて第2スペース38に車両18が存在しているか否かを判定する。第2スペース38に車両18が存在している場合には、肯定判定してステップS79に進む。第2スペース38に車両18が存在していない場合には、否定判定してステップS80に進む。ステップS80では、車両検知センサ54からの検知信号に基づいて第1スペース37に車両18が存在しているか否かを判定する。第1スペース37に車両18が存在している場合には、肯定判定してステップS79に進む。第1スペース37に車両18が存在していない場合には、否定判定してステップS82に進む。
ステップS79では、障害物検知センサ55からの検知信号に基づいて第2シャッタカーテン31bの下方に障害物があるか否かを判定する。第2シャッタカーテン31bの下方に障害物がある場合には、肯定判定してステップS82に進む。第2シャッタカーテン31bの下方に障害物がない場合には、否定判定してステップS81に進む。
ステップS81では、巻き取り駆動部42に駆動信号を出力し、第2シャッタカーテン31bを下降させる。これにより、車両18が存在する第2スペース38が第1スペース37と仕切られる。その後、ステップS82に進む。
ステップS82では、障害物検知センサ55からの検知信号に基づいて第1シャッタカーテン31aの下方に障害物があるか否かを判定する。第1シャッタカーテン31aの下方に障害物がある場合には、肯定判定して本処理を終了する。第1シャッタカーテン31aの下方に障害物がない場合には、否定判定してステップS83に進む。ステップS83では、巻き取り駆動部42に駆動信号を出力し、第1シャッタカーテン31aを下降させる。その後、人無し時制御処理は終了する。
以上が、ガレージ11への車両18入庫時における制御処理の流れである。
次に、ガレージ11からの車両18の出庫時における出庫時制御処理を図10に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、図10に示す処理は所定の周期で繰り返し実行される。
出庫時制御処理は、まずステップS91においてガレージ11から出庫する車両18を検出したか否かを判定する。具体的には、車両18の運転者が携帯する携帯型送信機57から送信される車両出庫信号を受信したか否かに基づいて判定する。車両18の出庫が開始されていないため車両18側から車両出庫信号を受信していない場合、否定判定してそのまま本処理を終了する。車両18の出庫が開始されて車両18側から車両出庫信号を受信している場合、肯定判定してステップS92に進む。
ステップS92では警告処理を実行する。警告処理では、車両18がガレージ11から出庫する旨及びシャッタ装置30の自動制御が開始される旨をガレージ11内にいる人に対し音声等を利用して警告を発する。これにより、ガレージ11内にいる人に対して出庫車両よりもガレージ11の奥方へ移動すること又はガレージ11内から退出することを促す。
警告処理に引続き、ステップS93においてタイマによる計時を開始する。そして、ステップS94においてタイマによる経過時間が予め設定された所定時間を経過したか否かを判定する。ここで、所定時間は、ガレージ11内にいる人が出庫車両よりもガレージ11の奥方へ移動するために又はガレージ11内から退出するために必要十分な時間(例えば、1分)に設定されている。この判定は所定時間が経過するまで繰り返す。そして、所定時間が経過していると判定した場合には、ステップS95に進む。
ステップS95では、出庫車両が第1スペース37に存在しているか否かを判定する。車両18の入庫時には、車両18が入庫されたスペース37〜39が特定され、その特定された入庫位置情報がシャッタコントローラ50の記憶装置61により記憶されるようになっている。したがって、出庫車両から送信される出庫車両情報を入庫位置情報と対応させることにより、出庫車両がガレージ11においていずれのスペース37〜39に存在しているかを特定することができる。ステップS95では、このようにして特定された出庫車両の位置情報に基づいて、出庫車両が第1スペース37に存在しているか否かを判定する。出庫車両が第1スペース37に存在している場合には、ステップS97に進み、巻き取り駆動部42に駆動信号を出力して第1シャッタカーテン31aを上昇させる。一方、出庫車両が第1スペース37に存在していない場合には、ステップS96に進む。
ステップS96では、出庫車両が第2スペース38に存在しているか否かを判定する。判定は、ステップS95と同様の方法で行われる。出庫車両が第2スペース38に存在している場合には、ステップS98に進み、巻き取り駆動部42に駆動信号を出力して第1シャッタカーテン31a及び第2シャッタカーテン31bを上昇させる。一方、出庫車両が第2スペース38に存在していない場合には、ステップS99に進み、巻き取り駆動部42に駆動信号を出力してすべてのシャッタカーテン31を上昇させる。
以上のステップS95〜S99により、車両18が出庫するために上昇させる必要があるシャッタカーテン31のみが上昇され、車両18の出庫が可能となる(出入口用シャッタ制御手段)。ステップS95〜S99では、換言すると、出庫車両よりもガレージ開口部19側にあるシャッタカーテン31のみを上昇させるように制御している。これにより、出庫車両よりもガレージ11奥側において下降状態にあるシャッタカーテン31は、その下降状態がそのまま継続されるため、車両18の出庫の際にガレージ11の奥側へ人が侵入するのを極力防止することができる。
シャッタカーテン31の上昇(ステップS97〜S99)が完了したと同時に、ステップS100において、タイマによる計時を開始する。また、上述したようにシャッタカーテン31の上昇が完了すると、車両18は出庫可能となる(ステップS101)。
次のステップS102ではタイマによる経過時間が予め設定された所定時間を経過したか否かを判定する。ここで、所定時間は、シャッタカーテン31が上昇してから車両18をガレージ11から出庫させるために必要十分な時間(例えば、3分)に設定されている。この判定は所定時間が経過するまで繰り返す。そして、所定時間が経過していると判定した場合には、ステップS103に進む。
ステップS103では、障害物検知センサ55からの検知信号に基づいて第1シャッタカーテン31aの下方に障害物があるか否かを判定する。第1シャッタカーテン31aの下方に障害物がある場合には、肯定判定して本処理を終了する。第1シャッタカーテン31aの下方に障害物がない場合には、否定判定してステップS104に進む。ステップS104では、巻き取り駆動部42に駆動信号を出力し、第1シャッタカーテン31aを下降させる。その後、本処理を終了する。
なお、出庫車両よりもガレージ開口部19側に別の車両18が駐車されている場合には、その車両18も併せて出庫させる必要がある。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
第2シャッタカーテン31b又は第3シャッタカーテン31cを下降させることにより車庫スペース17を複数のスペース37,38,39に仕切ることができる。これにより車庫スペース17を複数の用途に使用する際には、それぞれのスペース37,38,39を別々の用途に使用することができるため好適に使用することができる。
また、シャッタカーテン31による車庫スペース17の仕切りは、車両18の入庫に応じて行われる。これにより、車庫スペース17を車両18の駐車スペースと空きスペースとに自動で仕切ることができるため、居住者の利便性が向上する。
入庫時制御処理では、車庫スペース17を仕切るために第2シャッタカーテン31b又は第3シャッタカーテン31cを下降させるように制御する。したがって、第1シャッタカーテン31aが、その下方に障害物がある等の理由で下降せずにガレージ開口部19が開放状態となっても、第2シャッタカーテン31b又は第3シャッタカーテン31cが下降状態にあるため不審者等がガレージ11の奥側へ侵入することを防止することができる。(シャッタ連携制御手段)但し、第2シャッタカーテン31b及び第3シャッタカーテン31cの下方に障害物が存在する場合には、双方のシャッタカーテン31b,31cが上昇状態となるため、この効果は得られない。
携帯型送信機57から送信される車両入庫信号又は車両出庫信号がシャッタコントローラ50により受信されることにより入庫時制御処理又は出庫時制御処理が開始される。これにより、車両18に乗ったままの状態で各制御を開始させることができるため、ユーザの利便性を高めることができる。
車両18の入庫時における制御処理では、車両入庫信号を受信する際に取得される車両識別情報に対応した登録車両情報を特定し、その特定した登録車両情報に含まれる車両の大きさの情報に基づいた制御が行われる。これにより、車庫スペース17を入庫する車両18の大きさに応じた広さに仕切ることができる。
車両18の入庫時に、ガレージ11内に人がいる場合には、警告により人をガレージ11奥方に追いやった後、シャッタカーテン31b,31cを下降させ車庫スペース17を仕切るようにしている。この場合、図11の(1)、(2)に示すように、ガレージ開口部19側のスペースを車両18の駐車スペースとして、ガレージ11奥側のスペースを居住者による活用スペースとして使用することができる。このように車庫スペース17を仕切ることにより、車両18を出庫させる際には第1シャッタカーテン31aを上昇させれば容易に出庫させることができるし、また、ガレージ11内で作業等する者にとっては居室(詳細には、サニタリ16)に隣接したスペースで作業をすることができるため使い勝手がよくなる。
また、車両18の入庫時に、ガレージ11内に人がいるとともに車両18が駐車されている場合には、車庫スペース17は3つのスペース37,38,39に仕切られる。この場合、図11の(3)、(4)に示すように、車両18が駐車されていないスペースを居住者による活用スペースとして使用することができる。
車両18の入庫時に、ガレージ11内に人がいる場合には、警告により人をガレージ11奥方に追いやってから車庫スペース17を仕切り、それから第1シャッタカーテン31aを上昇させ車両18を入庫させるようにしている。これにより、車両18の入庫時には、すでにガレージ11内にいる人は車庫スペース17を仕切るシャッタカーテン31よりもガレージ11奥側のスペースに移動しているため、入庫車両18と接触したり衝突したりするのを未然に回避することができる。
車両18の入庫時に、ガレージ11内に人がいない場合には、まず始めにすべてのシャッタカーテン31を上昇させる。これにより、車両18をガレージ11内におけるいずれのスペース37〜39にも入庫させることが可能となる。したがって、ガレージ11の奥側(第3スペース39等)に車両18を入庫させた場合には、図11の(5)に示すように、複数の車両18をガレージ11に入庫させることが可能となる。
また、車両18の入庫時に、ガレージ11内に人がいない場合には、車両18を第3スペース39に入庫させると第3シャッタカーテン31cが下降され、車庫スペース17が仕切られる。これにより、図11の(6)に示すように、第3スペース39を駐車スペースとして、第1スペース37及び第2スペース38を居住者による活用スペースとして使用することができる。ガレージ開口部19側のスペース37,38は、第1シャッタカーテン31aを上昇させれば屋外と連通した風通しの良いスペースとなるため、雨天の場合等に洗濯物を干すスペースとして使用するのに適している。
また、車両18の入庫時に、ガレージ11内に人がいない場合には、車両18を第2スペース38に入庫させると第2シャッタカーテン31b及び第3シャッタカーテン31cが下降され、車庫スペース17が3つのスペース37,38,39に仕切られる。これにより、図11の(7)に示すように、第1スペース37及び第3スペース39をそれぞれ別の用途で使用することが可能となる。
入庫時制御処理では、車両18が入庫した後、第1シャッタカーテン31aを下降させるように制御している。これにより、車両18の入庫後はガレージ開口部19が閉鎖されるため、不審者等がガレージ11内へ侵入するのを防止することができ、防犯上好ましい。
また、出庫時制御処理では、車両18が出庫した後、第1シャッタカーテン31aを下降させるように制御している。これにより、車両18の出庫後はガレージ開口部19が閉鎖されるため、防犯上好ましい。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
上記実施形態では、シャッタ装置30を垂れ壁33に対して固定したが、これを変更してもよい。例えば、図12に示すように、ガレージ天井面26にガレージ11奥行き方向に延びる案内レール71を設け、車庫スペース17を仕切るためのシャッタ装置30b,30cをその案内レール71に吊り下げて案内レール71に沿ってスライド移動できるようにしてもよい。そうすれば、シャッタカーテン31b,31cをガレージ11奥行き方向における任意の位置で下降させることができるため、車庫スペース17を広いスペースに仕切ったり狭いスペースに仕切ったりすることができる。これにより、車両18の大きさや居住者の使用用途に応じた広さのスペースをガレージ11内に形成することができる。
上記実施形態では、第2シャッタカーテン31b及び第3シャッタカーテン31cの下方に障害物が存在する場合には、双方のシャッタカーテン31b,31cが上昇状態となるため、第1シャッタカーテン31aが下降せずにガレージ開口部19が開放状態になると、不審者等がガレージ11の奥側まで侵入可能となり防犯上の観点からすると好ましくない。したがって、例えば、第2シャッタカーテン31b及び第3シャッタカーテン31cの下方に障害物が存在する場合にはガレージ11内にいる人に対して障害物を取り除く旨の警報をスピーカ等により発するようにしてもよい。この場合、障害物が取り除かれれば、シャッタカーテン31b,31cを下降させることが可能となる。
また、第2シャッタカーテン31b及び第3シャッタカーテン31cの下方に障害物が存在する場合には、障害物の手前までシャッタカーテン31b,31cを下降させるようにしてもよい。そうすれば、少なくとも車庫スペース17の上部は仕切ることができるため、全く仕切らない場合と比べると防犯上の効果が期待できる。特に、障害物が小さいものである場合には、シャッタカーテン31b,31cをガレージ床面13に近接する位置まで下降させることができるため、実質上、ガレージ11奥側への人の侵入を防止することが可能となる。
上記実施形態では、ガレージ天井面29に垂れ壁33を設け、その垂れ壁33にシャッタ装置30を取り付けたが、これを変更してもよい。例えば、シャッタ装置30をガレージ天井面26に取り付けてもよいし、建物躯体の一部である天井梁に取り付けてもよい。
上記実施形態では、第2シャッタカーテン31b及び第3シャッタカーテン31cに開口部36を設けたが、開口部36をこれらのシャッタカーテン31b,31cのいずれか一方にのみ設けるようにしてもよい。また、開口部36をいずれのシャッタカーテン31b,31cにも設けない構成としてもよい。但し、シャッタ装置30の故障等によりシャッタカーテン31b,31cが上昇しなくなり、居住者が第2スペース38に閉じこめられるおそれがあることを考慮するといずれかのシャッタカーテン31b,31cには開口部36を設けるのが望ましい。
上記実施形態では、2つのシャッタ装置30b,30cにより車庫スペース17を3つのスペース37〜39に仕切るようにしたが、これを変更してもよい。例えば、シャッタ装置30を3つ以上設けて車庫スペース17を4つ以上のスペースに仕切るようにしてもよいし、シャッタ装置30を1つだけ設けて車庫スペース17を2つのスペースに仕切るようにしてもよい。
上記実施形態では、ガレージ開口部19の開口幅方向に延びたシャッタカーテン31により車庫スペース17をガレージ11奥行き方向に仕切るようにしたが、これを変更してもよい。例えば、ガレージ11の奥行き方向に延びるシャッタカーテン31により車庫スペース17をガレージ開口部19の開口幅方向に仕切るようにしてもよい。
上記実施形態では、シャッタカーテン31を開放型のパイプシャッタとしたが、これを密閉型(閉鎖型)のスラットシャッタ等にしてもよい。そうすれば、シャッタカーテン31を挟んで隣接するスペース間の通気性を低減させることができる。これにより、車両18が駐車しているスペースからそのスペースとシャッタカーテン31を介して隣接するスペースへ流れ込む車両18からの排気ガスの量を低減させることができるし、視界を遮ることもできる。なお、開放型のシャッタカーテンと閉鎖型のシャッタカーテンを混在させて実施することもできる。
建物の間取り図。 ガレージの構成を示す縦断面図。 シャッタカーテンの開口部を示す斜視図。 制御システムを示すブロック図。 入庫時制御処理を示すフローチャート。 人有り時制御処理を示すフローチャート。 大型車入庫制御処理を示すフローチャート。 小型車入庫制御処理を示すフローチャート。 人無し時制御処理を示すフローチャート。 出庫時制御処理を示すフローチャート。 ガレージの利用状態を示す説明図。 別例におけるガレージの構成を示す縦断面図。
符号の説明
10…建物、11…ガレージ、13…ガレージ床面、17…車庫スペース、19…車両出入口としてのガレージ開口部、23…外部壁、26…ガレージ天井面、30…シャッタ装置、31…シャッタカーテン、31a…第1シャッタカーテン、31b…第2シャッタカーテン、31c…第3シャッタカーテン、36…開口部、37…第1スペース、38…第2スペース、39…第3スペース、42…巻き取り駆動部、50…シャッタ制御手段としてのシャッタコントローラ、52…人検知センサ、54…車両検知センサ。

Claims (7)

  1. 車両が入庫されるスペースが確保された車庫スペースを有する付属車庫を備えており、又は車両が入庫されるスペースが確保された車庫スペースを有する車庫からなる建物であって、
    前記車庫スペースを複数のスペースに仕切る仕切り用シャッタカーテンを有してなるシャッタ装置を備えていることを特徴とする建物。
  2. 前記仕切り用シャッタカーテンは、車両出入口の開口幅方向に延びているとともに前記車両出入口よりも奥方に設けられている請求項1に記載の建物。
  3. 前記仕切り用シャッタカーテンは、前記車庫スペースの奥行き方向に複数設けられている請求項2に記載の建物。
  4. 前記車庫スペースへの前記車両の入庫を検知する入庫検知手段と、
    前記入庫する車両の少なくとも長さを含む車両情報を取得する情報取得手段と、
    前記入庫検知手段が前記車両の入庫を検知した場合に、前記情報取得手段によって取得された車両の長さに応じて当該車両を格納できるスペースを確保することのできる仕切り用シャッタカーテンを選択して下降させるように制御する仕切り用シャッタ制御手段と、
    を備えている請求項3に記載の建物。
  5. 前記車両出入口を開閉する出入口用シャッタカーテンを更に備えている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の建物。
  6. 前記車庫スペースについて車両の入出庫が行われることが検知された場合に、前記出入口用シャッタカーテンを開放するよう制御する出入口用シャッタ制御手段を更に備えている請求項5に記載の建物。
  7. 前記出入口用シャッタカーテンが閉鎖されていない場合には前記仕切り用シャッタカーテンが閉鎖されるように制御するシャッタ連携制御手段を更に備えている請求項5又は6に記載の建物。
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