JP2010138639A - 閉鎖装置、及びそれを備えた建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数領域の出入り口が合わさって形成された開口部に適用された場合に、いずれかの領域の出入り口だけを開放させること。
【解決手段】建物出入り口17を開閉する昇降式シャッタ31は、シャッタカーテン32を有している。シャッタカーテン32は、第1シャッタカーテン36と第2シャッタカーテン37とが連設された構成を備えている。第1シャッタカーテン36はインナガレージ12の出入り口17aを開閉し、第2シャッタカーテン37は玄関ポーチ13の出入り口17bを開閉する。建物出入り口17の全域が閉鎖される位置で、第2シャッタカーテン37は第1シャッタカーテン側にスライド可能となっており、そのスライドにより玄関ポーチ13の出入り口17bが開閉される。
【選択図】図1

Description

本発明は、開口部を開閉可能な閉鎖装置、及び当該閉鎖装置を備えた建物に関する。
開口部の防犯対策として、例えば、インナガレージ出入り口等の建物出入り口や窓部等といった建物の開口部に設置される閉鎖装置が知られている。例えばシャッタであれば、シャッタカーテンの移動方式により、昇降式(巻取り式(例として特許文献1参照)、オーバースライダ式など)や横引き式といった各種のものが存在している。
特開2006−328661号公報
しかしながら、上記従来の閉鎖装置では、開口部を開閉する場合にはシャッタカーテン等の覆い部材全部をその開閉方向へ移動させなければならない。このため、複数領域の出入り口(例えば、隣接する玄関ポーチとインナガレージの両出入り口)が合わさって形成された開口部に閉鎖装置が適用された場合、いずれかの出入り口だけを開放させるといったことができず、利用者にとって不便な場合もある。
そこで、本発明は、複数領域の出入り口が合わさって形成された開口部に適用された場合に、いずれかの領域の出入り口だけを開放させることができる閉鎖装置、及びそれを備えた建物を提供することを主たる目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
すなわち、第1の発明では、複数領域の出入り口が合わさって形成された開口部を開閉可能な覆い部材と、前記覆い部材により前記開口部の全域が閉鎖された状態で、当該開口部を部分的に開閉させる部分開閉機構と、を備えたことを特徴とする。
この第1の発明によれば、部分開閉機構を備えることで、開口部はその全域が閉鎖された位置でも部分的に開閉される。これにより、開口部のうちいずれかの領域の出入り口だけを開放させることができる。
第2の発明では、前記覆い部材は、前記複数領域の出入り口を各々開閉するシャッタカーテンが複数連設されたものであり、当該複数のシャッタカーテンは各々が昇降式にて駆動されるとともに、それらが一体的に昇降されるように各シャッタカーテンを連結するカーテン連結機構を備え、前記部分開閉機構は、前記開口部の全域が閉鎖された位置で、いずれかのシャッタカーテンを前記昇降とは異なる方向へ選択的に移動させて前記各出入り口のいずれかを開閉させるものであることを特徴とする。
この第2の発明によれば、複数のシャッタカーテンが一体的に昇降されるため、開口部の全域を開閉する場合に、個々のシャッタカーテンを個別に昇降動作させなくてもよい。そして、このように各シャッタカーテンが一体的に昇降される場合、通常であれば、その代わりとして各シャッタカーテンを個別に動作させていずれかの出入り口を開閉するという操作が犠牲になる。この点本発明では、部分開閉機構を有することにより、開口部閉鎖位置でいずれかのシャッタカーテンを移動させて対応する出入り口だけを選択的に開閉することが可能となる。その結果、複数のシャッタカーテンの一体的な昇降と、開口部閉鎖位置での個別の開閉とが合わせて実現されることになり、開口部の開閉に関する利用者の利便性を格段に向上させることができる。
第3の発明では、前記部分開閉機構は、シャッタカーテン全体を横方向にスライドさせて隣接するシャッタカーテンと重なるようにしたことを特徴とする。
この第3の発明によれば、シャッタカーテンを横方向にスライドさせれば、開口部が部分的に開閉されるため、その部分開閉をシャッタカーテンのスライドという簡単な操作によって行うことができる。
第4の発明では、前記開口部の幅方向両端部には、一体的に昇降する全シャッタカーテンの昇降を案内するガイドレールが設けられ、前記複数のシャッタカーテンのうち、幅方向両端に配置されたシャッタカーテンの少なくともいずれかをスライドさせる場合には、該シャッタカーテンのスライドとともに前記ガイドレールを移動させるべく、該ガードレールの移動を案内する下案内レールが設置されていることを特徴とする。
この第4の発明によれば、開口部の幅方向両端部に設けられたガイドレールの少なくともいずれかを、シャッタカーテンとともに下案内レールに沿ってスライドさせることが可能となる。これにより、スライド後であっても全シャッタカーテンの幅方向両端部でその昇降を案内することができる。
第5の発明では、前記ガイドレールがスライドした位置で当該ガイドレールの移動を規制する移動規制部材が設けられていることを特徴とする。
この第5の発明によれば、ガイドレールがスライドした位置でガイドレールの移動が規制されるため、ガイドレールがその位置で固定されることになる。これにより、ガイドレールによるシャッタカーテンの案内を安定した状態で行うことができる。
第6の発明では、前記各シャッタカーテンは、水平方向に延びる多数のスラットと、前記各スラットの水平方向両端部に設けられ、各スラットを上下方向に連結するスラット連結部材とを備え、前記カーテン連結機構は、前記複数のシャッタカーテン同士の隣接部分で前記スラット連結部材が共通化されてなることを特徴とする。
この第6の発明によれば、隣接するシャッタカーテンの各々のスラットは、その隣接側の端部では共通化されたスラット連結部材によって連結される。このため、かかる連結部材を昇降させれば、それに伴って、隣接するシャッタカーテンはその両者が一体的に昇降する。これにより、隣接部分でのスラット連結部材を共通化するという簡易な構成で、複数のシャッタカーテンの一体的な昇降を実現できる。
第7の発明では、前記部分開閉機構は、前記スライドする側のシャッタカーテンの各スラットとそれに隣接するシャッタカーテンの各スラットとが、互いに他方のスラット同士の間に一つのスラットが配置されるように上下にずらして設けられるとともに、前記スライドする側のシャッタカーテンが有する各スラットは、前記共通化されたスラット連結部材に対して横方向へスライド可能に連結されてなることを特徴とする。
この第7の発明によれば、スライドする側のシャッタカーテンの各スラットは、隣接するシャッタカーテンの各スラット間の隙間に入り込むことが可能となる。この隙間への入り込みにより、シャッタカーテンのスライドを実現できる。この場合、隣接するシャッタカーテン同士を平面視において二重に積み重ねるのとは異なり、シャッタカーテンのスライド前後でシャッタカーテンの厚さは大きく変わらない。これにより、スライドさせた状態でもすべてのシャッタカーテンを昇降させることができる。
なお、スライドする側の各スラットと共通スラット連結部材との連結をより具体化すれば、前記共通スラット連結部材は、前記スラットの端部が個々に挿入される多数の枠体が上下に連結されてなり、スライドする側の各スラットは前記共通スラット連結部材の各枠体に遊挿された構成を有している。遊挿されることにより、スラットは各々が枠体に対して挿通しながら移動することで横方向へスライド可能となる。
この場合、隣接するシャッタカーテンのスラットは、隣接側の端部が前記共通スラット連結部材の各枠体に一つおきに挿入されている。これにより、隣接するシャッタカーテンのスラットが互いに他方のスラット同士の間に一つのスラットが配置されるようにして上下にずれた構成となる。
第8の発明では、前記複数のシャッタカーテンを巻き取り又は巻き戻しする巻取ドラムをさらに備え、前記巻取ドラムには、前記開口部の全域が閉鎖される位置ではその巻取ドラムから離脱するように前記各シャッタカーテンの上端が連結されていることを特徴とする。
この第8の発明によれば、各シャッタカーテンは開口部閉鎖位置に配置されると巻取ドラムから離脱するため、いずれかのシャッタカーテンを隣接するシャッタカーテンの側へスライドさせる構成の実現が可能となる。
第9の発明では、前記部分開閉機構による前記覆い部材又は前記シャッタカーテンの開閉を駆動する駆動手段を備えたことを特徴とする。
この第9の発明によれば、駆動手段を利用して覆い部材又はシャッタカーテンによる開口部の部分的開閉が行えるため、部分開閉機構による覆い部材又はシャッタカーテンの開閉を容易に行うことができる。
第10の発明では、前記開口部は建物出入り口であり、その奥には、前記複数領域が互いに横並びで隣接して設けられていることを特徴としている。閉鎖装置は、このような間取りを有する建物の出入り口に設置されるのが好適である。
第11の発明では、前記隣接する領域間には当該両領域間を連通する連通部が設けられており、前記連通部を開閉する扉体を有する連通部閉鎖装置をさらに備えたことを特徴とする。
この第11の発明によれば、領域間を連通する連通部が連通部閉鎖装置の扉体によって開閉されるため、開口部の部分開放によってある領域出入り口が開放されたままの状態でも、屋外からは当該領域のみにアクセス可能となる。これにより、出入り口が開放された領域から連通部を通じてその隣接領域に侵入されることを防ぎ、当該隣接領域の防犯性低下を抑制できる。
第12の発明では、前記扉体を移動させる扉体駆動手段と、前記開口部が部分的に開放された場合に、その奥の領域と該領域の隣接領域とを連通する連通部に設けられた前記扉体を閉鎖方向に移動させるよう、前記扉体駆動手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この第12の発明によれば、開口部の部分開放によってある領域出入り口が開放されると、扉体駆動手段の動作が制御されて扉体が連通部を閉鎖する方向に移動する。このように建物出入り口に設けられた覆い部材と、連通部を開閉する扉体とを連係させることで、出入り口が開放された領域にのみアクセス可能な状態を自動的に形成できる。これにより、利便性をより向上させることができる。
第13の発明は、上記第1乃至第12の発明のいずれかが適用された建物である。具体的には、車両を駐車可能なガレージ領域と、当該ガレージ領域と横並びで隣接する脇領域とを備え、前記両領域への出入り口が合わさって形成された建物出入り口を有する建物であって、その建物出入り口を開閉する閉鎖装置として第1乃至第12の発明が用いられている。
[第1の実施形態]
以下に、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
はじめに、昇降式シャッタ(閉鎖装置に相当)によって出入り口が開閉される建物について、図7を用いて説明する。なお、この実施形態では一戸建て住宅に建物を具体化としており、図7はそのような建物の一部平面図である。
図7に示されているように、建物11にはその一階部分にインナガレージ12(領域に相当)、及び玄関ポーチ13(脇領域に相当)が設けられている。インナガレージ12には、少なくとも一台の車両Sが駐車可能となる駐車スペースが確保されている。このインナガレージ12に横並びで隣接して、前記玄関ポーチ13が設けられている。玄関ポーチ13は玄関扉14を挟んで玄関ホール15と反対側に配置され、インナガレージ12と同じく建物正面の外壁面よりも内側に存在している。
インナガレージ12と玄関ポーチ13との間には床面に立設される壁が設けられておらず、その両空間部は連通している。このため、建物11の住人は連通部16を通じてインナガレージ12と玄関ポーチ13との間を行き来することができ、一方から他方へ移動する際にいったん屋外に出る必要がない。また、連通部16は屋外に開放されている。このため、インナガレージ12の出入り口17aと玄関ポーチ13への出入り口17bとが合わさって一つの大開口となる建物出入り口17(開口部に相当)が形成されている。
なお、この建物11では、インナガレージ12の出入り口幅が玄関ポーチ13の出入り口幅よりも大きく形成されている。
以上の構成を有する建物11には、前記建物出入り口17を開閉する昇降式シャッタが設けられている。次に、この昇降式シャッタに関する構成を、図1乃至図6を参照しながら詳しく説明する。なお、以下の説明において、左右とは建物出入り口17の屋外側からの正面視(図1に図示された状態)を基準とした場合の左右を意味するものとする。
はじめに、図1を参照してシャッタの基本構成を説明する。図1は、シャッタが設置された建物出入り口の正面図である。この図1に示されているように、シャッタ31はシャッタカーテン32と、シャッタケース33と、ガイドレール34とを備えている。
シャッタカーテン(覆い部材に相当)32は、建物出入り口17の全域を閉鎖可能な平面積を有するカーテン部材である。ここでは、長尺状をなす多数のパイプ状スラット41が用いられており、各スラット41は長手方向を水平方向に向け、上下に所定間隔を隔てて連結されている。
このシャッタカーテン32を収納するシャッタケース33は横長形状をなす箱体であり、建物出入り口17の上方に設置されている(後述の図3参照)。このシャッタケース33には同ケース33と同じく横長の巻取ドラム51が内蔵され、水平方向を中心軸として回動可能な状態で設けられている。この巻取ドラム51はシャッタカーテン32の横幅に応じた横幅を有しており、シャッタケース33の横方向全域にわたって設けられている。
巻取ドラム51には前記シャッタカーテン32が巻回され、その巻回によってシャッタカーテン32はシャッタケース33に収納される。この巻回収納状態から、巻取ドラム51の回動によってシャッタカーテン32が巻き戻されると、シャッタカーテン32はシャッタケース33から下方に向けて繰り出されて下降する。そして、シャッタカーテン32の下端部が床面に当接するまで下降すると、建物出入り口17はその全域がシャッタカーテン32により閉鎖される。これが図1の状態である。一方、その下降状態から、巻取ドラム51の逆方向への回動によってシャッタカーテン32が巻き取られると、シャッタカーテン32は上昇し巻取ドラム51に巻回状態でシャッタケース33に収納される。シャッタカーテン32がすべてシャッタケース33に収納されると、建物出入り口17はその全域が開放される。
ガイドレール34はシャッタカーテン32の幅方向両端部(左右両端部)に設けられており、これら両ガイドレール34a,34bによりシャッタカーテン32の昇降が案内される。このガイドレール34は、建物出入り口17の幅方向両端部(左右両端部)に設置されている。
したがって、ガイドレール34に案内されてシャッタカーテン32の昇降が繰り返されることにより、建物出入り口17の全域がシャッタ31によって開放されたり閉鎖されたりする。なお、これ以降の説明では、建物出入り口17の全域が閉鎖される場合のシャッタカーテン32の配置位置(図1の状態)を閉鎖位置とし、全域が開放される場合の配置位置を開放位置とする。
次に、昇降式シャッタ31の特徴部分をいくつかの部分に分けて詳しく説明する。
まず第1に、前述の図1とともに図2も併せて参照しながら、シャッタカーテン32の構成について説明する。なお、図2は、シャッタカーテン32の一部を示しており、(a)は側面図、(b)は正面図である。
図1及び図2に示されているように、シャッタカーテン32は前記パイプ状スラット41に加え、それら各スラット41を連結する連結部材42(スラット連結部材に相当)を有している。
まず、図1に示されているように、シャッタカーテン32が繰り出された状態において、連結部材42は鉛直方向に延びる長尺状の部材である。具体的には、右連結部材42a、左連結部材42b及び中連結部材42cという3つの部材を有している。左右の連結部材42a,32bはシャッタカーテン32の左右両端部に配置され、中連結部材42cはインナガレージ12の出入り口17aと玄関ポーチ13の出入り口17bとの境界部に配置されている。連結部材42同士はその上下両端部で非連結であるが、右連結部材42aと中連結部材42cとの間、及び左連結部材42bと中連結部材42cとの間のそれぞれに、前記多数のパイプ状スラット41が設けられている。この場合、各スラット41はその左右両端部に設けられた連結部材42により、長手方向を水平方向に向け、かつ上下に所定間隔を隔てて連結されている。
ここで、中連結部材42c(カーテン連結機構に相当)は、その右側に配置された各スラット41の左端部を連結するとともに、左側に配置された各スラット41の右端部をも連結している。そして、それら各スラット41の先端は中連結部材42cから突出した状態となっている。このため、右側配置の各スラット41及び左側配置の各スラット41を一直線状をなすように配置することはできず、右側と左側でスラット41が一つおきに交互に配置されている。この場合、各スラット41同士の上下所定間隔は、他方の側のスラット一つ分を隔てた間隔となっている。
このように構成されたシャッタカーテン32は、一対のシャッタカーテンが一体化されたものといえる。つまり、中連結部材42cを境界として右側はインナガレージ12の出入り口17aを開閉するシャッタカーテンであり、左側は玄関ポーチ13の出入り口17bを開閉するシャッタカーテンである。以後、この両シャッタカーテンを区別する場合には、中連結部材42cの右側部分を第1シャッタカーテン36とし、左側部分を第2シャッタカーテン37とする。
前記連結部材42による各スラット41の連結構成は、図2に詳しく示されている。この図2に示されているように、連結部材42は、詳しくは多数のリング体43(枠体に相当)を有しており、これら各リング体43がワイヤ部材44によって上下に連結されてなる。そして、各リング体43には当該リング体43から突出するように各スラット41の端部が挿入され、これにより各スラット41がリング体43に取り付けられている。この場合、第1及び第2シャッタカーテン36,37の各々のスラット41は、多数連なるリング体43に一つおきで挿入されている。これにより、両シャッタカーテン36,37の各スラット41が互いに他方のスラット同士の間に一つのスラット41が配置されるように上下にずれた状態となっている。
左右の連結部材42a,42bについては、各スラット41と各リング体43とが接着剤や溶接等の固定手法によって固定されている。また、中連結部材42cについては、第1シャッタカーテン36を構成する各スラット(右側配置の各スラット)41と、それらの左端部が挿入される各リング体43とも同様に固定されている。これに対し、中連結部材42cについて、第2シャッタカーテン37を構成する各スラット(左側配置の各スラット)41と、それらの右端部が挿入される各リング体43とが非固定状態となっている。つまり、該当部分の各リング体43c−αと各スラット41との間には所定のクリアランス(遊び)が設けられ、スラット41がリング体43c−αに遊挿されている。
このような連結構成を有していること、そして前述したように各スラット41同士が他方の側のスラット一つ分を隔てて連結されていることから、左側配置の各スラット41を左連結部材42bとともに右側にスライドさせることが可能となる。そのスライド動作時には、各スラット41の右側が中連結部材42cのリング体43c−αに徐々に挿入され、スラット間の隙間に入り込んでいく。なお、図2(b)には右側へスライドした状態が二点鎖線で図示されている。
シャッタカーテン32全体で考えてみれば、後述するように、シャッタカーテン32が巻取ドラム51から巻き戻されて閉鎖位置に配置されると、巻取ドラム51からシャッタカーテン32が離脱した状態となる。かかる状態となること、そして前述したスラット連結構成が採用されていることにより部分開閉機構が構成され、第2シャッタカーテン37を第1シャッタカーテン側(図1の右側)にスライドさせることが可能となる。
この場合、第2シャッタカーテン37の各スラット41が第1シャッタカーテン36の各スラット41間の隙間に入り込むようにして両者が重なり合うため、第2シャッタカーテン37のスライド前後でシャッタカーテン32の厚さは大きく変わらない。また、第2シャッタカーテン37の一部のスラット41だけをスライドさせるのではなく、第2シャッタカーテン37を構成する左連結部材42b及び各スラット41の全体が第1シャッタカーテン側へスライドする。各連結部材42a〜42cはその上下で連結されておらずそれらを連結するための連結レール等が存在しないため、そのようなものが残存することはない。
中連結部材42cの下端部には、被ロック部45が設けられている。そして、この被ロック部45に係合してシャッタカーテン32の上昇をロックする上昇ロック装置R1が床面側に設置されている(図1参照)。このため、上昇ロック装置R1によるロックを解除しない限り、シャッタカーテン32を上昇させることができない。これにより、不審者が勝手にシャッタカーテン32を上昇させることを防いでいる。
第2に、図3乃至図5を参照しながら、シャッタカーテン32の昇降に関する構成を説明する。ここでは、関連する部材の設置構成(特徴部分ではない箇所も含む)についても図面に示されている範囲で併せて説明することにする。
図3はシャッタ31の縦断面図(図1のA−A断面図)である。この図3に示されているように、箱体である前記シャッタケース33は建物出入り口17の上方において外壁材21の裏側に設置されている。この場合、シャッタケース33の下面がインナガレージ12及び玄関ポーチ13の天井面22と略面一となるように設置されている。なお、外壁材21の下端には見切り23が設けられている。
前記シャッタケース33には、前記巻取ドラム51が巻取り軸部52を中心として回転可能に設けられている。そして、シャッタケース33には、この巻取ドラム51の他に、電動モータ等の巻取駆動部53が設けられている。この巻取駆動部53が巻取ドラム51と連結されており、その駆動連結により巻取駆動部53が駆動することによって巻取ドラム51が巻取り軸部52を中心として両方向に回転する。したがって、巻取駆動部53の駆動に伴ってシャッタカーテン32の昇降動作がなされる。
巻取ドラム51にはシャッタカーテン32の上端が連結され、巻取ドラム51の巻取り方向への回転によりその巻取ドラム51にシャッタカーテン32が巻回されるようになっている。この両者の連結機構が図4に詳しく示されている。図4は巻取ドラム51とシャッタカーテン32との連結機構を示す概略図であり、(a)にはシャッタカーテン32が巻き戻されて閉鎖位置に配置された状態が、(b)には巻取り途中の状態が示されている。
この図4(a)に示されているように、巻取ドラム51とシャッタカーテン32との連結機構は、巻取ドラム51の連結バー56と、シャッタカーテン32の連結リング46との連結よりなる。連結バー56は巻取ドラム51の外表面に設けられた棒状部材であり、巻取ドラム51の長手方向に沿ってその略全域にわたり設けられている(図1参照)。一方、シャッタカーテン32の連結リング46は各連結部材42a〜42cの上端部、つまり各々の最上端のリング体43とワイヤ等を介して連結されている。各連結リング46はそのリング内に連結バー56の棒状部分が挿通された状態となって該連結バー56と連結されている。
この連結構成により、シャッタカーテン32が閉鎖位置に配置されると、各連結部材42a〜42cとそれらによって連結された各スラット41とからなるシャッタカーテン32全体が、巻取ドラム51から離脱した状態となる。そして、その状態から巻取ドラム51が巻取り方向に回転すると、図4(b)に示されているように、連結バー56と連結リング46との連結に引っ張られて各連結部材42a〜42cが上昇し、巻取ドラム51に巻き取られる。それとともに、各連結部材42a〜42cによって連結された各スラット41も巻取ドラム51に巻き取られるため、シャッタカーテン32全体が巻取ドラム51に巻き取られる。
ここで、シャッタカーテン32が閉鎖位置に配置された状態で、第2シャッタカーテン37が第1シャッタカーテン側にスライド可能となっていることを既述した(図2(b)参照)。前述したシャッタカーテン32の構成に加え、巻取ドラム51との上記連結構成を有していることにより、このような第2シャッタカーテン37のスライド動作が可能となっている。すなわち、連結リング46が連結バー56に挿通された構成により、左連結部材42bのスライド動作に伴って連結リング46も連結バー56との連結状態を維持しながら移動することで第2シャッタカーテン37のスライド動作が可能となる。
そして、前述したように第2シャッタカーテン37がスライドして第1シャッタカーテン36と重なっても、シャッタカーテン32の厚さは変わらない。このため、巻取ドラム51を巻取り方向に回転せれば、スライド前と同様にシャッタカーテン32は巻き取られる。すなわち、巻取ドラム51の連結バー56に連結された連結リング46に引っ張られ、各連結部材42a〜42c及びそれらに連結された各スラット41からなるシャッタカーテン32が巻取ドラム51に巻き取られる。
次に、基本構成に関する部分で既述したように、シャッタカーテン32が巻取ドラム51の回転に伴って昇降する場合、ガイドレール34によってその昇降が案内される。ここでは、その点についてより具体化した構成を説明する。なお、ガイドレール34はシャッタカーテン32の左右両端部に設けられているが、右側ガイドレール34a及び左側ガイドレール34bの構成はいずれも同じである。
前記図3に示されているように、ガイドレール34(図3では左側ガイドレール34b)は、建物出入り口17の上下方向全域にわたって設けられ、その上端部は前記シャッタケース33内に設けられている。図5は、左側ガイドレール34bの横断面図(B−B断面図)を示す平面図である。この図5に示されているように、ガイドレール34はレール本体61と、ガイド突条部62とを備えている。
レール本体61はその横断面がコ字状をなし、その開口を建物出入り口17側に向けるとともに、ウエブ61aが建物出入り口17を形成する出入り口側壁部24に当接した状態で設置されている。レール本体61の内側には、シャッタカーテン32の左右いずれかの連結部材42(図5では左連結部材42b)を含む端部が収容されている。レール本体61の上端部は、このシャッタカーテン端部の収容空間を拡張するように広がった形状をなしている(図3参照)。レール本体61の上端部がこのような形状を有していることにより、巻取ドラム51からシャッタカーテン32が巻き戻される場合に、その左右両端部がレール本体61内に収容されやすくなっている。また、ガイド突条部62はその横断面が四角形状をなし、レール本体61の両フランジ部61bの先端部内側に取り付けられている。このガイド突条部62はその長手方向を上下方向に向けて配置され、建物出入り口17の上下方向全域にわたって設けられている。
以上の構成を有するガイドレール34に対し、シャッタカーテン32の側では、前記連結部材42を構成する各リング体43にガイド溝47が形成されている。ガイド溝47は、リング体43の周方向全域にわたって形成されている。このガイド溝47にガイド突条部62が嵌め込まれることで、ガイド溝47の内面がガイド突条部62に対して摺動しながら各リング体43は昇降動作する。これにより、左右の連結部材42a,42bの昇降がガタつくことなく案内される。つまり、シャッタカーテン32がその左右両端部でガタつくことなく昇降案内される。
そして、第2シャッタカーテン37が第1シャッタカーテン側にスライド動作する場合、左側ガイドレール34bも一緒になってスライド動作するようになっている。そのための構成を図6を参照しながら次に説明する。図6は左側ガイドレール34bの下端部を示す斜視図である。
この図6に示されているように、左側ガイドレール34bの下端部にはその下方に突出する一対の突出部63が設けられている。各突出部63はレール本体61のフランジ部61bをさらに下方向に延長させてなる板状部材であり、建物出入り口17の幅方向と平行をなしている。一方、玄関ポーチ13の床面25には、その出入り口17bを形成する部分にその幅方向に沿って水平レール64(下案内レール)が設置されている(前記図1及び図3参照)。この水平レール64にはその長手方向に沿って一対の凹条部65が形成され、各凹条部65には前記左側ガイドレール34bの各突出部63がそれぞれ嵌め込まれている。このため、左側ガイドレール34bはその下端部の両突出部63がそれぞれ凹条部65に案内されることで、建物出入り口17の幅方向にスライド可能となる。このような構成を有することにより、第2シャッタカーテン37が第1シャッタカーテン側にスライド動作する場合には、左側ガイドレール34bも一緒になってスライド動作することが可能となっている。
ちなみに、図1に示されているように、左側ガイドレール34bには被ロック部66が設けられており、壁側にはこの被ロック部66に係合して左側ガイドレール34bの移動をロックするスライドロック装置R2が設置されている。このため、スライドロック装置R2によるロックを解除しない限り、左側ガイドレール34bをスライドさせることができない。そして、図5に示されているように、ガイド溝47にガイド突条部62が嵌め込まれ、各スラット41及び左連結部材42bは水平方向(横方向)の移動に関して左側ガイドレール34bと一体化される。これにより、スライドロック装置R2により左側ガイドレール34bの移動をロックすれば、不審者が第2シャッタカーテン37を勝手にスライドさせることを防げる。
また、図6に示されているように、左側ガイドレール34bの下端部には水平レール押圧部材67(ガイドレールの移動規制部材に相当)が設けられている。通常この水平レール押圧部材67は水平レール64より退避した位置に存在しており、左側ガイドレール34bのスライドに関与しない。ただ、所定の操作がなされることにより水平レール64を押圧し、それによって左側ガイドレール34bのスライドが規制される。このスライド規制により、左側ガイドレール34はスライドした位置で固定される。
以上、昇降式シャッタ31の構成について詳しく説明したが、このようなシャッタ31が建物出入り口17に設置されていることにより、この建物11では次のような動作を行うことができる。その動作を図8を参照しながら説明する。図8はシャッタ31の動作説明のための建物正面図であり、(a)〜(d)の順に動作が進む様子を示している。
図8(a)に示されているように、シャッタカーテン32を開放位置に配置すれば、建物出入り口17はその全域が開放される。この場合、シャッタカーテン32は巻取ドラム51に巻き取られ、その全てがシャッタケース33内に収納されている。この状態では、建物出入り口17を通じてインナガレージ12への人又は車両Sの出入りが自由であり、また玄関ポーチ13への人の出入りも自由となっている。
次に、建物出入り口17を閉鎖しようとする場合、巻取ドラム51を駆動してシャッタカーテン32を巻き戻す。これにより、シャッタケース33からシャッタカーテン32が繰り出され、図8(b)に示されているように、そのシャッタカーテン32は下降する。その後、シャッタカーテン32が閉鎖位置に配置されると、図8(c)に示されているように、建物出入り口17はその全域が閉鎖される。この状態では、建物出入り口17を通じてインナガレージ12及び玄関ポーチ13へ出入りすることができない。これにより、建物11に対する防犯性が高められる。
このシャッタカーテン32が閉鎖位置に配置された状態で、インナガレージ12の出入り口17aを閉鎖しながら玄関ポーチ13への出入りを確保したい場合がある。その場合には、図8(c)に矢印で示されているように、第2シャッタカーテン37を第1シャッタカーテン側へスライド動作させる。
第2シャッタカーテン37をスライド動作させると、第2シャッタカーテン37の各スラット41は、その右端部が中連結部材42cの各リング体43c−αに徐々に挿入されていく(図2(b)参照)。これにより、第2シャッタカーテン37は第1シャッタカーテン36に入り込むようにして重なる。また、第2シャッタカーテン37の上端側では、左連結部材42bの移動に伴って連結リング46も連結バー56との連結状態を維持しながら移動する。そして、左側ガイドレール34bはその下端の突出部63が水平レール64の凹条部65に案内されながら、第2シャッタカーテン37と一緒に移動する。
そのスライドの結果、図8(d)に示されているように、玄関ポーチ13の出入り口17bは第2シャッタカーテン37を移動させた分だけ開放される。このため、その開放部分を通じて玄関ポーチ13へ自由に出入りすることができる。
なお、この場合において、第2シャッタカーテン37をどの程度移動させるかは任意である。また、第2シャッタカーテン37をスライドさせた後、その状態のままシャッタカーテン32を昇降させてもよい。その際、水平レール押圧部材67を操作して左側ガイドレール34bを固定すれば、シャッタカーテン32の左端側が左側ガイドレール34bによって安定した状態で案内される。
以上の構成により、この第1の実施形態によれば以下に示す有利な効果が得られる。
(ア)シャッタカーテン32は第1及び第2シャッタカーテン36,37からなり、この両シャッタカーテン36,37は一体的に昇降される。このため、建物出入り口17を開閉する場合に、各々を個別に昇降動作させなくてよい。しかも、シャッタカーテン32が閉鎖位置に配置された状態で、第2シャッタカーテン37をスライドさせれば玄関ポーチ13の出入り口17bが開閉される。これにより、複数のシャッタカーテンの一体的な昇降と、閉鎖位置での一部開閉とを合わせて実現でき、建物出入り口17の開閉に関する住人等の利便性が格段に向上する。
(イ)住人や訪問者等の人の出入り頻繁な玄関ポーチ13に対応して第2シャッタカーテン37が設けられているため、その第2シャッタカーテン37をスライドさせれば玄関ポーチ13へ容易にアクセスできる。
(ウ)第1及び第2シャッタカーテン36,37の各々のスラット41は、一端側が共通化された中連結部材42cによって連結されている。この中連結部材42cによる連結により、両シャッタカーテン36,37は一体的に昇降することが可能となる。このため、両シャッタカーテン36,37の境界部分に設けられた連結部材42を共通化するという簡易な構成で、複数のシャッタカーテン36,37の一体的な昇降を実現できる。
(エ)第1及び第2シャッタカーテン36,37の各々のスラット41はスラット間にスラット一つ分の間隔が設けられ、かつ第2シャッタカーテン37のスラット右端部は中連結部材42cのリング体43に遊挿されている。これにより、第2シャッタカーテン37の各スラット41が第1シャッタカーテン36の各スラット41間の隙間に入り込むようにして、第2シャッタカーテン37のスライドが実現される。この一方が他方の隙間に入り込むようにした重なりは、二重に積み重ねるのと異なり、第2シャッタカーテン37のスライド前後でシャッタカーテン32の厚さは大きく変わらない。これにより、スライドさせた状態でもシャッタカーテン32を容易に昇降させることができる。
(オ)左側ガイドレール34bが第2シャッタカーテン37とともに水平レール64に沿ってスライドさせることが可能であり、これにより、スライド後であってもシャッタカーテン32の左右両端部でその昇降を案内できる。しかも、水平レール押圧部材67により、左側ガイドレール34bはスライドした位置で移動が規制されるため、左側ガイドレール34を固定し、安定した状態でシャッタカーテン32の昇降を案内できる。
(カ)連結部材42の上端側に設けられた連結リング46が巻取ドラム51の連結バー56に挿通されることで、巻取ドラム51にシャッタカーテン32が連結される構成を有するため、閉鎖位置ではシャッタカーテン32が巻取ドラム51から離脱する。加えて、左連結部材42bのスライド動作に伴って連結リング46は連結バー56との連結状態を維持しながら移動する。かかる構成により、第2シャッタカーテン37のスライド動作の実現を可能にする。
[第2の実施形態]
ところで、上記構成では、開放された出入り口17bを通じて玄関ポーチ13へ出入りすることが可能となるが、この一部開放状態をそのまま維持することは防犯上の観点から好ましくない。建物11では連通部16を通じてインナガレージ12と玄関ポーチ13との間を行き来することが可能となっており、不審者がインナガレージ12へ侵入することを許してしまうからである。
そこで、この点を考慮したシャッタを、第2の実施形態として図9及び図10を参照しながら以下に説明する。なお、この第2実施形態は上記第1実施形態を前提とするものであるから、新規に追加される構成を中心に説明する。
図9は、シャッタ(電気的構成を含む)を示す建物の一部平面図である。この図9に示されているように、インナガレージ12が玄関ポーチ13よりも倍以上の奥行きを有する建物11を想定している。
シャッタ71は、出入り口シャッタ76と、連通部シャッタ77とを備えている。出入り口シャッタ76は建物出入り口17を開閉する上記第1実施形態のシャッタ31であり、以下の説明でその具体的構成を示す場合には同じ符号を付して説明を省略する。
連通部シャッタ77は、一枚板状をなす扉体81と、扉体81の移動を案内するガイドレール82とを備えている。扉体81の具体的構成は、それが防犯性能を有するものであれば任意である。例えば、外枠フレームと該外枠フレームで囲まれた空間部に多数の固定又は可変スラットとが設けられた構成や、金属製の板材を多数連結して一枚板状に形成された構成などが考えられる。この扉体81は、インナガレージ12と玄関ポーチ13との間を連通する前記連通部16の開口部分を閉鎖し得る平面積を有している。そして、扉体81はインナガレージ12に設けられており、車両Sの駐車スペースが十分に確保された上で、平面全域が玄関側の側壁26と向かい合うようにして配置されている。この配置状態では、扉体81は連通部16側へ突出していない状態となっている。
ガイドレール82は前記扉体81の上下にそれぞれ設置され、上吊りタイプや下支えタイプ等の任意の方式によって前述の配置状態にある扉体81を支持している。また、ガイドレール82は建物出入り口17まで延長して設けられており、このガイドレール82に沿って扉体81は移動可能となっている。つまり、建物出入り口17からインナガレージ12の奥にまで延びるガイドレール82により、扉体81はインナガレージ12の奥から手前にかけての範囲で側壁26との平行状態を維持しながら移動可能となっている。
具体的には、ガイドレール82の延長により、出入り口シャッタ76のシャッタカーテン32に扉体81の端部が到達する位置まで移動可能であり、扉体81がその位置に配置されると、連通部16が扉体81によって閉鎖される。前述したように、扉体81は連通部16を閉鎖し得る平面積を有しているからである。したがって、扉体81は連通部16側へ突出していない状態の開放位置と、突出して連通部16を閉鎖する閉鎖位置との間で進退可能となっている。
扉体81は、電動モータ等を含んで構成される扉体駆動部83(扉体駆動手段)と駆動連結されている。このため、扉体駆動部83の駆動により、扉体81は前記開放位置と閉鎖位置との間を移動する。
次に、シャッタ71の電気的構成について、同じく図9を参照しながら説明する。
シャッタ71は、その動作制御を司るコントローラ91(制御手段に相当)を備えている。コントローラ91は、CPUや各種メモリ等からなるコンピュータ、操作ボタン等の入力操作部などを含んで構成されており、建物11の屋内に設置されている。建物11の住人等によって入力操作部が操作されることにより、コントローラ91はシャッタ71の各種制御を行う。
このコントローラ91には、各種機器類及びセンサ類が接続されている。
順に説明すると、まず無線通信部92が接続されている。この無線通信部92の無線通信機能により、車両Sに搭載されたETC車載器等の車載装置Saとの間で無線通信が可能となっている。この両者の無線通信により、車両Sが有する個別の識別情報(車両ID)がコントローラ91に送信される。
また、機器類として、前述した出入り口シャッタ76の巻取駆動部53、及び連通部シャッタ77の扉体駆動部83が接続されている。コントローラ91の指令により巻取駆動部53の駆動が制御され、それにより出入り口シャッタ76におけるシャッタカーテン32の昇降動作が制御される。また、同じくコントローラ91の指令により扉体駆動部83の駆動が制御され、それにより扉体81の移動が制御される。
さらに、センサ類として、第2シャッタ開閉検知センサ93、扉体位置センサ94、車両検知センサ95、駐車検知センサ96及び人検知センサ97がそれぞれ接続されている。これら各センサ93〜97によって検知された情報は、コントローラ91に送信されるようになっている。
第2シャッタ開閉検知センサ93は、左側ガイドレール34bが出入り口側壁部24から離間したか否かを検知するセンサであり、出入り口側壁部24に設置されている。この第2シャッタ開閉検知センサ93からの検知情報により、コントローラ91は第2シャッタカーテン37が第1シャッタカーテン側に移動して玄関ポーチ13の出入り口17bが全部又は一部開放されたことを把握する。
扉体位置センサ94は、連通部シャッタ77の扉体81についてその存在位置を検知するセンサであり、扉体81のガイドレール82に設置されている。この扉体位置センサ94からの検知情報により、コントローラ91は扉体81の存在位置を把握する。
車両検知センサ95は、インナガレージ12に入庫しようとする車両Sを検知するセンサであり、建物出入り口17の右脇に設置されている。この車両検知センサ95からの検知情報により、コントローラ91は入庫車両の存在を把握する。そして、駐車検知センサ96は、その入庫車両が所定位置に駐車したことを検知するセンサであり、インナガレージ12の奥壁面に設置されている。この駐車検知センサ96からの検知情報により、コントローラ91は入庫車両が所定位置に駐車したことを把握する。
人検知センサ97は、人の存在を検知する人感センサであり、玄関ポーチ13の天井面に設置されている。この人検知センサ97からの検知情報により、コントローラ91は玄関ポーチ13に人が存在することを把握する。
次に、コントローラ91により、上記センサ類からの検知情報をもとにして実行されるシャッタ71の動作制御例について、図10及び図11を参照しつつ説明する。
第1は、出入り口シャッタ76の第2シャッタカーテン32をスライド移動させて玄関ポーチ13の出入り口17bが開放された場合に、玄関ポーチ13だけが開放されるようにする制御例である。図10はこの第1の制御例の動作説明図である。
図10に示されているように、出入り口シャッタ76のシャッタカーテン32が閉鎖位置に配置された状態で、玄関ポーチ13の出入り口17bが全部又は一部開放されると、その開放が第2シャッタ開閉検知センサ93により検知される。次いで、扉体位置センサ94からの検知情報により、その開放時点での扉体81の位置を判断する。そして、扉体81が開放位置に配置されている場合には、扉体駆動部83の駆動を制御して扉体81を閉鎖位置に移動させる。これにより、扉体81により連通部16が閉鎖されるため、玄関ポーチ13に入った人は連通部16を介してインナガレージ12側へ進入することができない。したがって、玄関ポーチ13の出入り口17bを一部開放状態のまま維持した場合であっても、不審者がインナガレージ12へ侵入することを防げるため、防犯性が向上する。
ところで、玄関ポーチ13の出入り口17bが開放される前に、玄関ポーチ13に人が存在していた場合、つまり、玄関ポーチ13側から出入り口17bが開放された場合、その開放操作は不審者ではなく住人等によってなされたものと推定できる。このため、玄関ポーチ13の出入り口17bが開放されたとしても、玄関ポーチ13に人(住人等)が存在する限り連通部16を閉鎖する必要性は低く、人不存在でかつ出入り口17bが開放されたままの状態となって初めて連通部16を閉鎖する必要性が高くなる。この場合、住人等が出入り口17bを閉鎖し忘れて外出したものが考えられ、インナガレージ12への侵入防止を図る必要があるからである。
そこで、人検知センサ97により玄関ポーチ13の人が検知された後に、第2シャッタ開閉検知センサ93で出入り口の開放が検知された場合には、玄関ポーチ13で人が検知されなくなった時点で扉体81を閉鎖位置に移動させるようにしてもよい。こうすれば、連通部シャッタ77が不用意に駆動されることがなくなり、シャッタ71の利便性を高めることができる。
第2は、車両Sが入庫する場合に、出入り口シャッタ76による建物出入り口17の開閉を自動制御する制御例である。図11はこの第2の制御例の動作説明図である。
図11に示されているように、出入り口シャッタ76のシャッタカーテン32が閉鎖位置に配置された状態で、車両Sがインナガレージ12に入庫しようとすると、車両検知センサ95によりその入庫車両Sが検知される。この場合、車載装置Saから車両IDを取得し、その車両IDについて認証処理を実行する。この認証処理によって認証NGであれば認証車両ではないと判断し、建物出入り口17はシャッタカーテン32により閉鎖されたままの状態とする。これに対し、認証OKの場合には認証車両であると判断し、巻取駆動部53の駆動を制御して巻取ドラム51を巻取り方向に回転させ、シャッタカーテン32を開放位置まで上昇させる。これにより、建物出入り口17の全域が開放されるため、車両Sの入庫が可能となる。
車両Sが入庫して所定位置に駐車されると、その車両Sが駐車検知センサ96により検知される。これにより、車両Sの入庫が完了したものと判断し、巻取駆動部53の駆動を制御して巻取ドラム51を巻戻し方向に回転させ、シャッタカーテン32を閉鎖位置まで下降させる。これにより、建物出入り口17の全域が再び閉鎖されるため、建物11内への不審者の侵入を防げる。そして、このように入庫車両Sの検知結果に基づいて出入り口シャッタ76を自動制御するようにすれば、シャッタ71の利便性が高まる。
以上の構成により、この第2の実施形態によれば上記第1の実施形態の効果に加え、以下に示す有利な効果が得られる。
(ア)連通部シャッタ77の扉体81によって、連通部16の開閉が可能である。このため、第2シャッタカーテン37をスライドさせて玄関ポーチ13の出入り口17bが開放されたままの状態であっても、屋外からは玄関ポーチ13にしかアクセスすることができない。これにより、連通部16を通じてインナガレージ12に侵入されることを防ぎ、インナガレージ12の防犯性低下を抑制できる。
(イ)第2シャッタカーテン37をスライドさせて玄関ポーチ13の出入り口17bが開放されると、扉体81が開放位置に配置されている場合には、扉体駆動部83の駆動が制御されて扉体81が移動し、連通部16が閉鎖される。このように建物出入り口17に設けられたシャッタカーテン32と、連通部16を開閉する扉体81とを連係動作させることで、出入り口17bが開放された玄関ポーチ13にのみアクセス可能な状態を自動的に形成できる。これにより、利便性をより向上させることができる。
[別の実施形態]
なお、以上説明した実施の形態に限らず、例えば以下に別例として示した形態で実施することもできる。
(1)上記実施の形態では、スラットとしてパイプ状スラットが用いられているが、板状スラットであってもよい。図12には、このような板状スラットとした場合の構成例が示されている。(a)は正面図であり、(b)は縦断面図(C−C断面図)である。ここでは、シャッタカーテン101が多数の板状スラット102と、各板状スラット102をその両端部で連結する連結部材103とを備えている。シャッタカーテン101の全体構成は上記実施形態のシャッタカーテン32と略同じであり、左側のシャッタカーテンが右側にスライド可能となっている(図12(a)参照)。ただ、板状スラット102の断面形状に合わせて、連結部材103はリング体43ではなく四角枠体104が多数連結されたものとなっている。
このように板状スラット102が用いられた構成では、図12(a)に示されているように、スラット102同士の間に正面視において隙間が形成されない構成とすることが可能となる。この場合、上下に隣接するスラット102について、図12(b)に示されているように、上側スラット102Aの下端と下側スラット102Bの上端とが同じ高さ位置に配置されるように連結されている。この構成を採用することで、スラット間の隙間を通じたイタズラ等を防ぐことができ、防犯性能を高めることができる。
(2)上記実施の形態では、インナガレージ12の出入り口幅が玄関ポーチ13の出入り口幅よりも大きく形成されているが、両者の出入り口幅は同じであってもよい。この場合、中連結部材42cはシャッタカーテン32の幅方向中央部分に配置されることになる。要は、インナガレージ12及び玄関ポーチ13それぞれの出入り口幅に対応してシャッタカーテン32が区分けされるのであり、両出入り口の境界部分に中連結部材42cが配置されることになる。
(3)上記実施の形態では、第2シャッタカーテン37を第1シャッタカーテン側に移動させるようにしているが、これとは逆に、第1シャッタカーテン36を第2シャッタカーテン37側に移動させるようにしてもよい。この場合、第1シャッタカーテン36について、各スラット41の左端部が中連結部材42cのリング体43に遊挿され、かつ右側ガイドレール34aを左側ガイドレール34bの如くスライド可能とすればよい。また、両シャッタカーテン36,37がいずれも他方の側へスライド可能とした構成を採用してもよい。
もっとも、上記実施形態ではインナガレージ12の出入り口幅が玄関ポーチ13の出入り口幅よりも大きく形成されているため、第1シャッタカーテン36をスライドさせてもインナガレージ12の出入り口全域は開放されない。このようにスライドする側のシャッタカーテンが他方のシャッタカーテンよりも大きな横幅を有する場合には、そのスライド側のシャッタカーテンをさらに複数に区分けした構成を採用すればよい。この場合、固定側のシャッタカーテンにスライド側の複数のシャッタカーテンが重なることになる。
なお、シャッタカーテン32が3つ以上の複数に区分けされた構成では、スライド可能とされるシャッタカーテンは任意である。例えば、3つに区分けされた場合に中間部分のシャッタカーテンを左右いずれかの方向へスライド可能とした構成や、すべてのシャッタカーテンをスライド可能とした構成を採用してもよい。
(4)上記実施の形態では、シャッタカーテン32は左右のガイドレール34によって案内されるだけであるが、シャッタカーテン32が閉鎖位置に配置された後、中連結部材42cを固定する中柱が設置されてるようにしてもよい。この中柱は鉛直方向に延びる長尺部材であり、中連結部材42c全体に着脱自在に取り付けられる。この場合、建物出入り口17の側部に設けられた収納部から中柱をスライドさせながら取り出してもよいし、人が中柱を持ち運ぶようにしてもよい。
建物出入り口17はインナガレージ12の出入り口17aと玄関ポーチ13の出入り口17bとが合わさって形成されており、比較的大開口である。このため、ガイドレール34によりシャッタカーテン32の左右両端部でガタつき抑制されているだけでは、中間部分でのガタつき抑制が不十分となる。この点、中柱によって中連結部材42が固定されれば、中間部分でのガタつきを防止できる。
(5)上記実施の形態では、第2シャッタカーテン37のスライドを手動で行うことを前提として説明したが、電動モータ等を含んで構成されるスライド駆動部111(駆動手段に相当、図1参照)によって左連結部材42bを第1シャッタカーテン側に移動させるようにした構成を採用してもよい。これにより、第2シャッタカーテン37のスライド操作を容易に行うことができる。
(6)上記実施の形態では、ガイドレール34を建物出入り口17に突出した状態で設置されているが、建物出入り口17内に突出しないようにガイドレール34を出入り口側壁部24に埋設させた構成を採用してもよい。建物出入り口17の全域を出入り口として利用することが可能となる点で、より好ましいといえる。
(7)上記実施形態では、上昇ロック装置R1により中連結部材42cの下端でシャッタカーテン32の上昇がロックされるが、その上昇ロックの構成としては、例えば左右の連結部材42a,42bの上昇を規制する構成を採用してもよい。また、スライドロック装置R2により左側ガイドレール34bのスライドがロックされるが、そのスライドロックの構成としては、例えば第2シャッタカーテン37の各スラット41左端と係合してそのスライドを規制する規制部材が設けられるようにしてもよい。
(8)上記実施の形態では、カーテン連結機構である中連結部材42cによって両シャッタカーテン36,37が連結されているが、シャッタカーテンごとに左右の連結部材が設けられた構成としてもよい。この場合、カーテン連結機構として例えば連結金具等の公知の技術を用いて第1シャッタカーテン36の左連結部材と第2シャッタカーテン37の右連結部材とを一体化する。これにより、両シャッタカーテン36,37を一体的に昇降させることが可能となる。
(9)上記実施の形態では、部分開閉機構として、第2シャッタカーテン37を第1シャッタカーテン36に入り込ませるようにしてスライドさせる構成を採用しているが、例えば第1シャッタカーテン36に二重に積み重なるようにしてスライドさせる構成を採用してもよい。この場合、各シャッタカーテン36,37は平面視において前後にずらして設置される。
(10)上記実施の形態では、連通部16によってインナガレージ12と玄関ポーチ13との間が連通された間取りを有する建物11を例に説明したが、連通部16は必須のものではない。横並びで隣接する二つの領域であるインナガレージ12と玄関ポーチ13とが仕切り部によって仕切られる一方、両者の出入り口17a,17bが合わさった建物出入り口17が形成された間取りを有する建物であってもよい。
(11)上記実施の形態では、建物出入り口17の奥にある領域としてインナガレージ12及び玄関ポーチ13を具体例として説明したが、領域としてはその他に例えば物置等の収納空間であったり、集合住宅であれば駐車場への導入路等であってもよい。
(12)上記実施の形態では、建物出入り口17を開閉する昇降式シャッタ31はシャッタカーテン32の巻取式のものであるが、オーバースライダ式などであってもよい。なお、オーバースライダ式を採用する場合、玄関ポーチ13の奥行きの範囲でシャッタカーテンが収納されるため、建物出入り口17の開口高さと玄関ポーチ13の奥行きとの関係を考慮する必要がある。
また、閉鎖装置としては昇降式のシャッタではなく、例えば横引き式シャッタや扉装置などであってもよい。扉装置とした場合には、開口部を開閉する扉体が覆い部材となる。
(13)上記実施の形態では、開口部として建物出入り口17を例として説明したが、開口部としては窓部等であってもよい。
(14)上記実施の形態では、一戸建て住宅を建物の具体例として説明したが、マンションなどの集合住宅、店舗や倉庫等の建物に適用される場合であってもよい。
第1実施形態のシャッタが設置された建物出入り口の正面図。 シャッタカーテンの一部を示す側面図及び正面図。 第1実施形態のシャッタの縦断面図(図1のA−A断面図)。 巻取ドラムとシャッタカーテンとの連結機構を示す概略図。 左側ガイドレールの横断面図(図3のB−B断面図)。 左側ガイドレールの下端部を示す斜視図。 第1実施形態のシャッタが適用される建物の平面図。 第1実施形態のシャッタの動作を説明するための建物正面図。 第2実施形態のシャッタ(電気的構成を含む)を示す建物の一部平面図。 第2実施形態のシャッタの第1制御例に関する動作説明図。 第2実施形態のシャッタの第2制御例に関する動作説明図。 両実施形態におけるシャッタカーテンの別例を示す正面図及び側面図。
符号の説明
11…建物、12…インナガレージ(領域)、13…玄関ポーチ(脇領域)、17…建物出入り口(開口部)、31…昇降式シャッタ(閉鎖装置)、32…シャッタカーテン(覆い部材)、34…ガイドレール、36…第1シャッタカーテン、37…第2シャッタカーテン、41…スラット、42…連結部材(スラット連結部材)、42c…中連結部材(カーテン連結機構)、43…リング体(枠体)、64…水平レール(下案内レール)、67…水平レール押圧部材(移動規制部材)、77…連通部シャッタ、81…扉体、83…扉体駆動手段、91…コントローラ(制御手段)。

Claims (13)

  1. 複数領域の出入り口が合わさって形成された開口部を開閉可能な覆い部材と、
    前記覆い部材により開口部の全域が閉鎖された状態で、当該開口部を部分的に開閉させる部分開閉機構と、
    を備えたことを特徴とする閉鎖装置。
  2. 前記覆い部材は、前記複数領域の出入り口を各々開閉するシャッタカーテンが複数連設されたものであり、
    当該複数のシャッタカーテンは各々が昇降式にて駆動されるとともに、それらが一体的に昇降されるように各シャッタカーテンを連結するカーテン連結機構を備え、
    前記部分開閉機構は、前記開口部の全域が閉鎖された位置で、いずれかのシャッタカーテンを前記昇降とは異なる方向へ選択的に移動させて前記各出入り口のいずれかを開閉させるものであることを特徴とする請求項1に記載の閉鎖装置。
  3. 前記部分開閉機構は、シャッタカーテン全体を横方向にスライドさせて隣接するシャッタカーテンと重なるようにした請求項2に記載の閉鎖装置。
  4. 前記開口部の幅方向両端部には、一体的に昇降する全シャッタカーテンの昇降を案内するガイドレールが設けられ、
    前記複数のシャッタカーテンのうち、幅方向両端に配置されたシャッタカーテンの少なくともいずれかをスライドさせる場合には、該シャッタカーテンのスライドとともに前記ガイドレールを移動させるべく、該ガードレールの移動を案内する下案内レールが設置されていることを特徴とする請求項3に記載の閉鎖装置。
  5. 前記ガイドレールがスライドした位置で当該ガイドレールの移動を規制する移動規制部材が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の閉鎖装置。
  6. 前記各シャッタカーテンは、水平方向に延びる多数のスラットと、前記各スラットの水平方向両端部に設けられ、各スラットを上下方向に連結するスラット連結部材とを備え、
    前記カーテン連結機構は、前記複数のシャッタカーテン同士の隣接部分で前記スラット連結部材が共通化されてなることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  7. 前記部分開閉機構は、
    前記スライドする側のシャッタカーテンの各スラットとそれに隣接するシャッタカーテンの各スラットとが、互いに他方のスラット同士の間に一つのスラットが配置されるように上下にずらして設けられるとともに、
    前記スライドする側のシャッタカーテンが有する各スラットは、前記共通化されたスラット連結部材に対して横方向へスライド可能に連結されてなることを特徴とする請求項6に記載の閉鎖装置。
  8. 前記複数のシャッタカーテンを巻き取り又は巻き戻しする巻取ドラムをさらに備え、
    前記巻取ドラムには、前記開口部の全域が閉鎖される位置ではその巻取ドラムから離脱するように前記各シャッタカーテンの上端が連結されていることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  9. 前記部分開閉機構による前記覆い部材又は前記シャッタカーテンの開閉を駆動する駆動手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  10. 前記開口部は建物出入り口であり、その奥には、前記複数領域が互いに横並びで隣接して設けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の閉鎖装置。
  11. 前記隣接する領域間には当該両領域間を連通する連通部が設けられており、
    当該連通部を開閉する扉体を有する連通部閉鎖装置をさらに備えたことを特徴とする請求項10に記載の閉鎖装置。
  12. 前記扉体を移動させる扉体駆動手段と、
    前記開口部が部分的に開放された場合に、その奥の領域と該領域の隣接領域とを連通する連通部に設けられた前記扉体を閉鎖方向に移動させるよう、前記扉体駆動手段を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項11に記載の閉鎖装置。
  13. 車両を駐車可能なガレージ領域と、当該ガレージ領域と横並びで隣接する脇領域とを備え、前記両領域への出入り口が合わさって形成された建物出入り口を有する建物であって、
    前記建物出入り口を開閉すべく、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の閉鎖装置を備えた建物。
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JP5828054B1 (ja) * 2015-04-08 2015-12-02 株式会社音楽館 プラットホーム用乗降通路開閉装置

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