JP2009155800A - 建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】開口部の開口高さに制限を加えることなくシャッタボックスを取り付けることができる建物を提供する。
【解決手段】ユニット式建物10は、複数の建物ユニット20からなる2階建ての建物である。1階部分にはガレージ16が備えられており、このガレージ16を形成する建物ユニット20がガレージユニット20aである。ガレージユニット20aの天井材27と、ガレージユニット20aの上方に位置する建物ユニット20の床材34との間に形成された天井空間51にはシャッタ装置30が設置されている。シャッタ装置30は、上下方向に移動することでガレージ16の車両出入口17を開閉するシャッタカーテン47と、シャッタカーテン47を収納するシャッタボックス52とを備えている。シャッタボックス52は、天井空間51において天井大梁23に固定されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、建物に関する。
車庫付きユニット式建物では、防犯等の観点から車両出入口にシャッタ装置を備えるものが知られている。シャッタ装置は、車両出入口を開閉するシャッタカーテンとシャッタカーテンを収納するシャッタボックスとを備えている。車両出入口にシャッタ装置を設ける場合には、シャッタボックスを車両出入口の屋外側の上方位置に取り付けるのが一般的である。
建物ユニットは車両に搭載して施工現場に輸送されるが、一般に建物ユニットを道路交通法で許可された幅いっぱいの大きさに設定する関係から、シャッタボックスを工場で建物ユニットに取り付けると建物ユニット全体の外形寸法が道路交通法の基準値を超えてしまう。そのため、シャッタ装置を施工現場で取り付けなければならず、施工時における工数の増加を招いていた。
そこで、上記問題点を解決しようとするものとして、シャッタボックスを車庫の車両出入口上方に形成された垂れ壁の裏側に取り付ける技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。シャッタボックスを垂れ壁の裏側に取り付ければ建物ユニットの外形寸法が変わることはないので、シャッタボックスを工場で建物ユニットに取り付けてから施工現場に輸送することができる。
特開2000−27313号公報
しかしながら、シャッタボックスを車両出入口上方の垂れ壁の裏側に取り付ける技術については、垂れ壁の高さ寸法をシャッタボックスの高さ寸法より大きくする必要がある。このため、車両出入口の開口高さに制約が加えられる。その結果、車庫に出入りする車両の高さが制限され、また、荷物を荷台に載せながら車庫に入る際には荷物が垂れ壁に干渉するおそれがある。
なお、かかる問題は車庫に限らず、開口部を有する建物全般において生じうる問題である。例えば、倉庫や納戸等においても出入口の開口高さに制約が加えられると、出入口を通じて運び入れることのできる荷物の高さが制限される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、開口部の開口高さに制限を加えることなくシャッタボックスを取り付けることができる建物を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決するため、第1の発明の建物は、建物の屋内外に連通される開口部と、当該開口部を開閉するシャッタカーテン及びそのシャッタカーテンを収納するシャッタボックスを有してなるシャッタ装置とを備える建物であって、前記シャッタボックスは、前記開口部を介して屋外と連通される屋内空間を形成する天井材より上方に備えられていることを特徴とする。
上記特許文献1に示される従来技術では、シャッタボックスを開口部の上方に設けられた垂れ壁の裏側に取り付けていたため、垂れ壁の高さ寸法をシャッタボックスの高さ寸法より小さくすることはできなかった。この点、本発明ではシャッタボックスが開口部を介して屋外と連通される屋内空間を形成する天井材より上方に備えられる構成としたため、垂れ壁の高さを自由に設定することができる。その結果、開口部の開口高さを自由に設定することができる。換言すれば、開口部の開口高さに制限を加えることなくシャッタボックスを取り付けることが可能となる。また、シャッタボックスは天井材の上方に設置されているため、外部から見えないようにすることも可能である。したがって、シャッタボックスが外部から見えないようにした場合には、シャッタボックスの見栄えについては考慮する必要がなくなるため、シャッタボックスの外装材の材質や仕上げには低コストのものを選択することができる。
第2の発明の建物は、第1の発明において、上下に隣接する上階部と下階部とを有し、前記開口部は、前記下階部に形成されており、前記シャッタボックスは、前記下階部の天井材と前記上階部の床材との間に形成される空間に備えられていることを特徴とする。
本発明によれば、シャッタボックスを下階部の天井材と上階部の床材との間に備える構成としたため、第1の発明と同様の効果を、上下階を有する建物においても実現することができる。また、上下階の間の空間であれば多くの場合において屋外環境とは閉ざされた空間となるので、シャッタボックスの外観上の見栄えについて考慮する必要がなくなるだけではなく、耐水性や耐光性等の外部環境に対する耐性の高いものを採用しなくて済む。そのため、従来はシャッタボックス内部への雨水の浸入を防ぐために必要であった防水構造を省略することができる等、シャッタボックスの構造を簡素化することもできるし、外装材の材質については耐性グレードの低い低コストの素材を使用することもできる。
ところで、従来は垂れ壁の裏側にシャッタボックスを取り付けていたことから、高さ寸法の大きなシャッタボックスを取り付けるとそれに合わせて垂れ壁の高さ寸法を大きくする必要があり、その結果、開口部の開口高さが制限されるという問題があった。したがって、従来の構成においては高さ寸法の大きなシャッタボックスを取り付けることが実際上困難であった。この点、本発明においては下階部の天井材と上階部の床材との間に形成される空間内に収まる範囲内であればシャッタボックスの高さ寸法を大きくすることが可能であるため、所定の限度内であれば巻き取り径の大きなシャッタカーテンを備えたシャッタボックスを設置することもできる。
第3の発明の建物は、第1又は第2の発明において、車両が駐車される付属車庫を有し、前記開口部は、前記付属車庫に形成された車両出入口であることを特徴とする。
本発明によれば、付属車庫の車両出入口を開閉するシャッタカーテンを収納するシャッタボックスを車両出入口上方に設けられた天井材より上方に設置することができるため、車両出入口上方の垂れ壁の高さを自由に設定することができる。これにより、垂れ壁の高さを低く設定すれば、車両出入口の開口高さを高くできるので、車庫に出入りする車両の高さ制限を小さくすることができる。また、車両の上方に荷物を荷台に載せながら車庫に入るような場合に荷物が垂れ壁に干渉するおそれを減らすことができる利点もある。
第4の発明の建物は、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記開口部の上辺位置が、その開口部に連通された屋内空間を形成する天井材の設置高さとほぼ同じ高さとなるように設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、開口部の垂れ壁部を実質的になくすことができ、開口部の開口高さを最大限に高くすることができる。その結果、開口部に繋がる屋内空間を無駄なく利用することができる。
第5の発明の建物は、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記シャッタカーテンの下方に障害物があることを検知する障害物検知手段と、当該障害物検知手段が前記シャッタカーテンの下方に障害物があることを検知した場合に、前記シャッタカーテンの下降を当該障害物の手前で停止させるか又は前記シャッタカーテンを上方に退避させるように制御するシャッタ制御手段とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、シャッタカーテンの下方に障害物がある場合には障害物検知手段により障害物を検知することができ、その検知結果に基づいてシャッタ制御手段によりシャッタカーテンのそれ以上の下降を停止させることができる。これにより、シャッタカーテンと障害物との衝突を未然に回避してシャッタカーテンや障害物の損傷を防止することができる。また、シャッタカーテンを停止させる代わりに、シャッタカーテンを上方に退避させる構成としても同様の効果が得られるが、開口部の開度が高くなる結果、防犯上の観点からは好ましくない。したがって、その点を鑑みるとシャッタカーテンの下降を障害物の手前位置で停止させる構成とした方が好ましい。
第6の発明の建物は、第5の発明において、前記開口部には前記シャッタカーテンが前記開口部の開口幅方向へ横並びに複数配置されているとともに、各シャッタカーテンに対応して前記障害物検知手段がそれぞれ備えられており、前記シャッタ制御手段は、前記障害物検知手段が前記シャッタカーテンの下方に障害物があることを検知した場合に、当該検知した当該障害物検知手段に対応するシャッタカーテンの下降のみを当該障害物の手前で停止させるように制御することを特徴とする。
本発明によれば、複数のシャッタカーテンが開口部の幅方向へ横並びに配置されている建物において、障害物検知手段がシャッタカーテンの下方に障害物があることを検知した場合には、その障害物検知手段を備えるシャッタ装置に備えられるシャッタカーテンの下降のみを障害物の手前で停止させることができる。これにより、所定のシャッタカーテンの下方に障害物があっても、当該シャッタカーテン以外のシャッタカーテンについては下降させることができるため、開口部の大半を閉鎖することができる。開口幅の大きい開口部に対して1つのシャッタカーテンで開口部を開閉する構成とすると、障害物を検知してシャッタカーテンの下降を停止した場合に開口部全体が開放状態となり防犯上好ましくない。その点、本発明であれば、障害物を検知して下降を停止したシャッタカーテン以外のシャッタカーテンにより開口部の一部を閉鎖することが可能であるので防犯上好ましい。
第7の発明の建物は、第1乃至第6のいずれかの発明において、複数の建物ユニットが結合されることによりなる建物本体を有し、前記各建物ユニットのうち所定の建物ユニットに前記開口部が形成されており、その開口部が形成された建物ユニットに、当該建物ユニットの上端位置と同等かそれより低い高さにシャッタボックスの上端が位置するようにして、前記シャッタ装置が取り付けられていることを特徴とする。
本構成によれば、複数の建物ユニットが結合されることにより構成されるユニット式建物に備えられたシャッタボックスの上端位置は、そのシャッタボックスが取り付けられている建物ユニットの上端位置と同等かそれより低い位置に設定されている。そのため、シャッタボックスを建物ユニットに取り付けても、建物ユニット全体の外形寸法が変わることはない。したがって、建物ユニットの輸送の際に傷付き等を防止するために建物ユニットに保護カバーを被せる場合にあっても、その保護カバーは既存のものをそのまま使用することができる。また、保護カバーは、軟質系素材によりシャッタボックスの形状に合わせて箱状に形成されているのが一般的であるが、本発明ではシャッタボックスは建物ユニットの上端より突出してはいないため、保護カバーを破ったり傷付けたりすることなく使用することができる。さらに、専用の保護カバーも不要となるとか、輸送時の高さ制限をこれまで通りクリアできる等の効果も奏し得る。
第8の発明の建物は、第7の発明において、前記シャッタボックスが前記建物ユニットを構成する天井梁又は天井材に取り付けられていることを特徴とする。
従来においてはシャッタボックスは外壁パネル等の外装材に取り付けるのが一般的であるが、外装材は概して強度面において優れてはいないため、重量物であるシャッタボックスを安定した状態で取り付けるのには向いていない。その点、本発明のようにシャッタボックスを建物躯体の一部である天井梁に取り付ければ、シャッタボックスを安定した状態で取り付けることができる。特に、重量物であるシャッタ装置を取り付けることから、その効果が大きい。また、シャッタボックスは天井材に取り付けてもよい。シャッタボックスを天井材の上面に設置してからボルト等により取り付けるようにすれば、外装材に対して取り付けを行う場合のようにシャッタボックスを支持しながら取り付ける必要がなくなるため、作業負荷の軽減が期待できる。但し、天井材は天井梁と比べると耐荷重性や剛性等の強度面で劣るのが一般的であるため、その点を鑑みると、シャッタボックスを建物躯体の一部である天井梁に取り付ける構成とする方が好ましい。
以下に、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では建物としてユニット式建物を採用している。そこで、まずユニット式建物の全体構成を図1に基づいて簡単に説明する。なお、図1はユニット式建物の概要を示す斜視図である。
図1に示すように、ユニット式建物10は、基礎11上に配設される建物本体12と、この建物本体12の上方に配設される屋根13とにより構成されている。建物本体12は、一階部分14と二階部分15とからなる2階建ての建物である。
建物本体12の一階部分14には、自動車等の車両を駐車するためのガレージ16が設けられている。ガレージ16は、付属車庫(所謂インナガレージ)となっており、建物本体12と一体的に構築されている。ガレージ16の一側面には開口部としての車両出入口17が形成されており、車両出入口17を介して人や車両の出入りが可能となっている。ガレージ16には、車両出入口17を開放及び閉鎖するシャッタ装置30が設けられている。
建物本体12は、複数の建物ユニット20が連結されることにより構成されている。そして、それらの建物ユニット20の中にはガレージ16を構成するガレージユニット20aが含まれている。
次に、ガレージユニット20aについて、図2及び図4を参照しつつ説明する。なお、図2はガレージユニット20aにおける骨格の構成を示す斜視図であり、図4はガレージ16の構成を示す縦断面図である。
ガレージユニット20aは、図2に示すように、柱22、天井大梁23及び床大梁24により形成される直方体状の骨格(フレーム)を有している。ガレージユニット20aの四隅には柱22が配され、各柱22の上端部には4本の天井大梁23が連結されている。一方、各柱22の下端部には3本の床大梁24が連結されており、車両出入口17側となる長辺部には床大梁24が設けられていない。柱22は四角筒状の角形鋼よりなる。天井大梁23及び床大梁24は断面コ字状の溝形鋼よりなり、その開口部が水平方向の内向きとなるように設置されている。
ガレージユニット20aの長辺部の相対する天井大梁23の間には、所定間隔で複数の天井小梁25が架け渡されている。そして、これらの天井小梁25の下面にガレージ16の天井面を形成する天井材27が取り付けられている。
図4に示すように、ガレージ16の車両出入口17上方には、外壁面を形成する上部外壁パネル41が取り付けられている。上部外壁パネル41は、外壁面を形成する矩形平板状の上部外壁材42とその背面側に固定された下地材としてのフレーム43とから構成されている。上部外壁材42は、耐水性や耐候性等の外部環境に対する耐性を有する素材で形成されている。一方、フレーム43は、断面コ字状の軽量鉄骨材であり、上部外壁パネル41の幅方向に延びる長尺状部材である。上部外壁パネル41は、このフレーム43を天井大梁23に対してボルトにより固定することにより取り付けられている。
車両出入口17上方には、上部外壁パネル41の下端部からガレージ16の奥側に水平に延びる見切り材44と、見切り材44のガレージ16奥側端部より上方に向かってガレージ16の天井面まで延びてガレージ16の内壁面を形成する上部内壁材45とがさらに取り付けられている。これら見切り材44及び上部内壁材45は上部外壁材42と同一の素材で形成されており、外観上の統一が図られている。なお、見切り材44及び上部内壁材45は上部外壁材42と異なる素材で形成されていてもよい。そして、上部外壁パネル41、見切り材44及び上部内壁材45により構成される部分のうち、ガレージ16の天井面より低い位置にある部分が、車両出入口17に対応した垂れ壁部46となっている。
ガレージユニット20aには、車両出入口17を挟んだ両側面に外壁面を形成する外壁パネル(図示略)が設置されており、車両出入口17を除く各側面にガレージ16の内壁面を形成する内壁材36が設置されている。
次に、ガレージユニット20aの天井付近の構成について、図3乃至図5に基づいて説明する。なお、図3は建物ユニット20における骨格の構成を示す斜視図であり、図5はシャッタ装置30周辺の構成を示す要部縦断面図である。
ガレージユニット20aの上方には、二階部分15の居室を形成する建物ユニット20が設置されている。建物ユニット20は、図3に示すように、基本的にはガレージユニット20aと同様の骨格により形成されている。ただ、ガレージユニット20aは各柱22下端部に3本の床大梁24が連結されているのに対して建物ユニット20は4本の床大梁24が連結されている点と、ガレージユニット20aには設けられていなかった床小梁26が建物ユニット20では長辺部の相対する床大梁24間に所定間隔で複数架け渡されている点とが相違するだけである。
建物ユニット20の各床大梁24上には床根太31が配設され、床根太31の上面と床小梁26の上面とは略同じ高さとなっている。これら床根太31及び床小梁26の上面には床下地材32や床仕上げ材33からなる床材34が敷設されている。また、建物ユニット20の側面には内壁材37や外壁材38が設置され、天井小梁25には天井材(図示略)が支持されている。
ガレージユニット20aの天井裏には、ガレージユニット20aの天井材27と、ガレージユニット20aの上方に位置する建物ユニット20の床材34(詳細には床下地材32)との間に天井空間51が形成されている。この天井空間51のうち車両出入口17の上方には、車両出入口17を開閉するシャッタ装置30が設置されている。シャッタ装置30は、上下方向に移動して車両出入口17を開閉するシャッタカーテン47と、シャッタカーテン47を巻き取り状態で収納する横長箱状のシャッタボックス52とを備えている。
シャッタボックス52は、天井空間51において車両出入口17上方の天井大梁23と、当該天井大梁23に最寄りの天井小梁25との間に配設されており、天井大梁23に対して固定されている。シャッタボックス52のガレージ16奥行き方向における手前側(車両出入口17側)の鉛直面には、L型のボックス固定板55が取り付けられている。ボックス固定板55の上端部は水平板部となっており、その水平板部が天井大梁23の上面にボルト(図示略)により固定されている。したがって、シャッタボックス52はボックス固定板55を介して天井大梁23に取り付けられている。なお、本実施形態ではガレージユニット20aの製造工場内でシャッタボックス52を当該ガレージユニット20aに取り付けている。本実施形態では、シャッタボックス52は、その上端位置がガレージユニット20aの上端である外壁パネル(図示略)や上部外壁パネル41の上端位置より低く設定されている。
シャッタボックス52の下方には、上記したとおりの天井材27と、その天井材27とともに天井空間51の底面を形成する下地材35とが敷設されている。下地材35は、天井大梁23の長手方向に沿って延びる長尺状の板材であり、その高さは天井材27の高さとほぼ同じであり、その長さは天井材27の同方向における長さとほぼ同じである。なお、下地材35はシャッタボックス52が取り付けられている天井大梁23に対して野縁39を介して連結されており、下地材35の下面は垂れ壁部46の屋内側を形成する上部内壁材45を取り付けるための下地として利用されている。
下地材35と天井材27との間には、両者の位置関係を規定することにより形成され、かつ車両出入口17の開口幅方向に延びる隙間48が設けられている。この隙間48は、車両出入口17のすぐ裏側となる位置、すなわち垂れ壁部46の屋内側端部に配置されている。
シャッタボックス52内には、シャッタカーテン47を巻き取り又は引き出す巻き取りドラム53と、巻き取りドラム53を正逆いずれの方向にも回転させることができる巻き取り駆動部54が収容されている。巻き取り駆動部54は電動モータ等の電動式の駆動機構からなる。そして、巻き取り駆動部54が正逆いずれかの方向に回転することによってシャッタカーテン47がシャッタボックス52に巻き取られ、それとは異なる方向に回転することによってシャッタカーテン47がシャッタボックス52から引き出される構成となっている。
車両出入口17の開口幅方向の両側端部にはシャッタカーテン47の上下移動を案内するガイドレール56が上下方向に延びるようにして形成されている。ガイドレール56は、天井空間51内のシャッタボックス52側から隙間48を介してガレージ16の車両設置面(ガレージ床面)まで延びている。そして、シャッタカーテン47は、その幅方向両側端部がガイドレール56にガイドされながら上下移動することにより、車両出入口17を開放したり閉鎖したりする。詳細には、シャッタカーテン47は、車両出入口17のすぐ裏側となる位置を開閉する。
ここで、ユニット式建物10にはシャッタカーテン47の上下移動を制御するシャッタコントローラ60が備えられている。シャッタコントローラ60はユニット式建物10のいずれの箇所に設置されていてもよいが、ガレージユニット20aに設置されていることが好ましく、シャッタ装置30とともに製造工場において予めガレージユニット20aに組み込まれていることが一層好ましい。
シャッタコントローラ60の入力側には、居住者により入力操作される入力操作装置62や、シャッタカーテン47の下端部に取り付けられた障害物検知センサ61が接続されている。障害物検知センサ61は、シャッタカーテン47の下方に人や車両等の障害物があることを検知するためのものである。一方、シャッタコントローラ60の出力側には巻き取り駆動部54が接続されている。
そして、シャッタコントローラ60は、入力操作装置62からの開放又は閉鎖指令信号に基づいて、巻き取り駆動部54を正逆回転させて、シャッタカーテン47を開閉させる。また、シャッタカーテン47の降下中に障害物検知センサ61の障害物検出信号が入力されると、巻き取り駆動部54の回転を停止させて、シャッタカーテン47の閉動作(下降動作)を停止させる。
また、シャッタコントローラ60は、居住者により携帯されるスマートキー等の携帯型送信機63との間で無線通信が可能となっており、同無線通信のための無線通信装置60aを備えている。シャッタコントローラ60は、携帯型送信機63からシャッタ制御信号を受信するとともに、このシャッタ制御信号に基づいて巻き取り駆動部54を正逆回転させ、シャッタカーテン47の開閉動作を行う。
以上詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
シャッタボックス52は、ガレージユニット20aの天井材27とガレージユニット20a上方に設置された建物ユニット20の床材34との間に形成された天井空間51に設置されている。従来は、シャッタボックス52を車両出入口17上方の垂れ壁部46の裏側に取り付けていたため、垂れ壁部46の高さ寸法をシャッタボックス52の高さ寸法より小さくすることはできなかった。そのため、車両出入口17の開口高さが制限され、ガレージ16に出入りすることができる車両の高さに制約があった。その点、本構成とすれば、垂れ壁部46の高さ寸法を自由に設定することが可能であるため、垂れ壁部46の高さ寸法を小さくすることで車両出入口17の開口高さを高くし、ガレージ16に出入りする車両の高さの制限を小さくすることができる。
また、シャッタボックス52は天井空間51に設置されているため、外部からは見えないようになっている。そのため、シャッタボックス52の見栄えについては考慮する必要がなくなる。したがって、シャッタボックス52の外装材の材質や仕上げには低コストのものを選択することができる。
さらに、天井空間51は風雨や日光の影響の少ない空間であるため、シャッタボックス52の仕様として、耐水性や耐光性等の外部環境に対する耐性について特段の配慮をする必要がない。そのため、従来はシャッタボックス52内部への雨水の侵入を防止するために必要であった防水構造を省略する等してシャッタボックス52の構造を簡素化することができるし、外装材の材質については耐性グレードの低い低コストの素材を使用することができる。
シャッタボックス52の上端位置を、ガレージユニット20aの上端位置より低く設定したので、シャッタボックス52をガレージユニット20aに取り付けてもガレージユニット20a全体の外形寸法は変わらない。したがって、ガレージユニット20aの輸送時の高さ制限をクリアすることができる。また、輸送時にはガレージユニット20aの傷付き等を防止するためにガレージユニット20aに保護カバーを被せることが想定されるが、この保護カバーとして既存のものを使用することができる。さらに、このような用途の保護カバーは軟質系素材によりガレージユニット20aの形状に合わせて形成されるのが一般的であるが、本実施形態ではシャッタボックス52はガレージユニット20aの上端より突出してはいないため、保護カバーを破ったり傷付けたりすることなく使用することができるし、専用の保護カバーを用いる必要もなくなる。
シャッタカーテン47の下方に障害物がある場合には、シャッタカーテン47下端部に取り付けられた障害物検知センサ61により障害物が検知され、シャッタカーテン47の下降が障害物の手前で停止されるようにした。これによりシャッタカーテン47の下方に車両その他の障害物がある場合において、障害物の破損やシャッタカーテン47の破損を未然に回避することができる。
シャッタボックス52を建物構造体(建物躯体)の一部である天井大梁23に対して取り付けるようにした。これにより、シャッタボックス52を安定した状態で取り付けることができる。
本発明は上記実施形態に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、シャッタボックス52の上端位置をガレージユニット20aの上端位置より低い位置に設定したが、図6に示すように、シャッタボックス52の上端位置をガレージユニット20aの上端位置より高い位置に設定してもよい。シャッタボックス52の高さ寸法はシャッタボックス52が天井空間51に収まる範囲内で大きくすることが可能であるので、例えばパイプシャッタのように巻き取り径の大きなシャッタカーテン47を備えるシャッタボックス52を設置することも所定限度内においては可能である。
(2)シャッタボックス52は製造工場でガレージユニット20aに取り付けるのではなく、施工現場で取り付けてもよい。例えば、上記(1)で示した例のように高さ寸法の大きなシャッタボックス52をガレージユニット20aに取り付ける場合にはシャッタボックス52がガレージユニット20aの上端から突出するため、専用保護カバーが必要になったり、保護カバーが損傷したり、輸送時の高さ制限をクリアできなかったりする場合も考えられる。したがって、そのようなおそれがある場合には、施工現場でシャッタボックス52を取り付けた方がよい。
(3)図7に示すように、車両出入口17の垂れ壁部46をなくしてしまってもよい。すなわち、見切り材44の下端部をガレージ16の天井面とほぼ同じ高さ位置としてもよい。そうすれば、ガレージ16の車両出入口17の開口高さを最大限に高くすることができるため、ガレージ16に出入りする車両の高さ制限をほぼ解消することができる。このように垂れ壁部46をなくすことは、上記実施形態で説明したとおり天井空間51にシャッタボックス52を収めることによって達成できるのである。
(4)上記実施形態では、シャッタボックス52を天井空間51における車両出入口17上方に設置したが、これを変更してもよい。例えば、図8に示すようにシャッタボックス52を天井空間51におけるガレージ16奥行き方向の中間位置に設置してもよい。そうすれば、ガレージ16内をシャッタカーテン47によって仕切ることができるため、シャッタカーテン47の手前側(車両出入口17側)を車両の駐車スペースとして使用し、奥側を倉庫として使用する等、ガレージ16の使い途を広げることができる。従来においてガレージ16内をシャッタカーテン47で仕切る場合には、ガレージ16の天井面から垂れ下がる垂れ壁を設け、その垂れ壁にシャッタボックス52を取り付けるしかない。その点、本構成とすれば、垂れ壁を設けることなくシャッタボックス52を設置することができるため、取り付け施工の際の作業量を低減させることができる。なお、シャッタボックス52は、図8に示すように、剛性の高い建物構造体の一部である天井小梁25に取り付けるのが望ましい。なお、このように前記中間位置にシャッタ装置30が設けられる場合には、車両出入口17を開閉するシャッタ装置30を省略して用いてもよいし省略しなくてもよい。
(5)上記実施形態では、車両出入口17を1つのシャッタカーテン47により開閉する構成としたが、これを変更してもよい。例えば、図9に示すように、車両出入口17に複数(図示の例では2つ)のシャッタカーテン47を車両出入口17の開口幅方向へ横並びに配置してもよい。この場合、所定の障害物検知センサ61により障害物が検知された場合には、これに対応するシャッタカーテン47の下降を停止し、その他のシャッタカーテン47は車両出入口17を閉鎖するように、シャッタコントローラ60にて制御する構成としてもよい。開口幅の大きい車両出入口17を有するガレージ16の場合には、1つのシャッタカーテン47で車両出入口17を開閉する構成とすると、障害物を検知してシャッタカーテン47の下降が停止した場合に車両出入口17全体が開放状態となり防犯上好ましくない。その点、上記のような構成とすれば、障害物を検知して下降を停止したシャッタカーテン47以外のシャッタカーテン47により車両出入口17の一部を閉鎖することが可能であるので防犯上好ましい。
(6)上記実施形態では、シャッタカーテン47の下端部に障害物検知センサ61を取り付けたが、障害物検知センサ61は必ずしも取り付けなくてよい。また、障害物検知センサ61はシャッタカーテン47以外の箇所に取り付けることも可能である。
(7)上記実施形態では、障害物検知センサ61により障害物が検知された場合には、シャッタカーテン47の下降を障害物の手前で停止させるようにしたが、これを変更してもよい。例えば、障害物検知センサ61により障害物が検知された場合には、シャッタカーテン47を上方に退避させるようにしてもよい。但し、シャッタカーテン47を上方に退避させると車両出入口17が全開状態となり、防犯上の観点からは好ましくないため、その点を鑑みると上記実施形態のようにシャッタカーテン47の下降を障害物の手前で停止させる構成とした方が好ましい。
(8)上記実施形態では、シャッタボックス52は天井大梁23に固定されているが、天井材27に固定されていてもよい。但し、天井材27は天井大梁23と比べると耐荷重性や剛性等の強度面で劣るため、その点を鑑みると、シャッタボックス52を天井大梁23等の建物構造体に固定する構成とする方が好ましい。
(9)上記実施形態では、2階建てのユニット式建物10における一階部分14の天井材27と二階部分15の床材34との間にシャッタボックス52を設置したが、これを変更してもよい。例えば、屋根付きの1階建て建物において天井材27と屋根との間にシャッタボックス52を設置する構成としてもよい。
(10)上記実施形態では、ガレージ16の車両出入口17をシャッタカーテン47により開閉する構成としたが、これを変更してもよい。例えば、倉庫や納戸の出入口をシャッタカーテン47により開閉する構成としてもよい。
(11)上記実施形態では、ユニット式建物10に対して本発明を適用したが、他の構造の建物に適用してもよい。例えば、鉄骨軸組工法により構築される建物や、枠組壁工法により構築される建物、木造在来工法により構築される建物にも適用することができる。
ユニット式建物の概要を示す斜視図。 ガレージユニットにおける骨格の構成を示す斜視図。 建物ユニットにおける骨格の構成を示す斜視図。 ガレージの構成を示す縦断面図。 シャッタ装置周辺の構成を示す要部縦断面図。 シャッタ装置の別例を示す要部縦断面図。 車両出入口上方の構成の別例を示す要部縦断面図。 シャッタ装置の配置の別例を示す縦断面図。 複数のシャッタ装置を備えたガレージの正面図
符号の説明
10…ユニット式建物、14…下階部としての一階部分、15…上階部としての二階部分、16…付属車庫としてのガレージ、17…開口部としての車両出入口、20…建物ユニット、20a…ガレージユニット、23…天井大梁、24…床大梁、27…天井材、30…シャッタ装置、34…床材、47…シャッタカーテン、51…天井空間、52…シャッタボックス、60…シャッタコントローラ、61…障害物検知手段としての障害物検知センサ。

Claims (8)

  1. 建物の屋内外に連通される開口部と、
    当該開口部を開閉するシャッタカーテン及びそのシャッタカーテンを収納するシャッタボックスを有してなるシャッタ装置と
    を備える建物であって、
    前記シャッタボックスは、前記開口部を介して屋外と連通される屋内空間を形成する天井材より上方に備えられていることを特徴とする建物。
  2. 上下に隣接する上階部と下階部とを有し、
    前記開口部は、前記下階部に形成されており、
    前記シャッタボックスは、前記下階部の天井材と前記上階部の床材との間に形成される空間に備えられている請求項1に記載の建物。
  3. 車両が駐車される付属車庫を有し、
    前記開口部は、前記付属車庫に形成された車両出入口である請求項1又は2に記載の建物。
  4. 前記開口部の上辺位置が、その開口部に連通された屋内空間を形成する天井材の設置高さとほぼ同じ高さとなるように設定されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の建物。
  5. 前記シャッタカーテンの下方に障害物があることを検知する障害物検知手段と、
    当該障害物検知手段が前記シャッタカーテンの下方に障害物があることを検知した場合に、前記シャッタカーテンの下降を当該障害物の手前で停止させるか又は前記シャッタカーテンを上方に退避させるように制御するシャッタ制御手段と
    を備えている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の建物。
  6. 前記開口部には前記シャッタカーテンが前記開口部の開口幅方向へ横並びに複数配置されているとともに、各シャッタカーテンに対応して前記障害物検知手段がそれぞれ備えられており、
    前記シャッタ制御手段は、前記障害物検知手段が前記シャッタカーテンの下方に障害物があることを検知した場合に、当該検知した当該障害物検知手段に対応するシャッタカーテンの下降のみを当該障害物の手前で停止させるように制御する請求項5に記載の建物。
  7. 複数の建物ユニットが結合されることによりなる建物本体を有し、
    前記各建物ユニットのうち所定の建物ユニットに前記開口部が形成されており、
    その開口部が形成された建物ユニットに、当該建物ユニットの上端位置と同等かそれより低い高さにシャッタボックスの上端が位置するようにして、前記シャッタ装置が取り付けられている請求項1乃至6のいずれか1項に記載の建物。
  8. 前記シャッタボックスは、前記建物ユニットを構成する天井梁又は天井材に取り付けられている請求項7に記載の建物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7387658B2 (ja) 2021-01-14 2023-11-28 洋良 松岡 シャッタゲート及びシャッタゲートの施工方法

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