JP6603531B2 - 制御システム - Google Patents
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Description
また、連動制御手段が、第1物体検知手段によって第1物体が存在していると検知された場合には、当該第1物体が存在していると検知されなくなった時点のタイミングから所定時間経過するまで、連動動作手段の連動制御を行わないように所定制御を行うので、物体が開口部の一方側から他方側に向けて通行する場合において、特殊な手段を設けることなく、ドアの開閉制御及び連動動作手段の連動制御を効果的に行うことができ、制御システムの設置コストを低減することが可能となる。
また、連動制御手段が、第1物体検知手段によって第1物体が存在していると検知された場合には、第3物体検知手段にて第3物体が存在していると検知されるまで、連動動作手段の連動制御を行わないように所定制御を行うので、例えば、第1物体が存在していると検知されてから所定時間が経過するまで、連動動作手段の連動制御を行わないように所定制御を行う場合に比べて、物体が開口部の他方側から一方側に向けて通行する場合に当該通行が妨げられることを抑制できる。
また、連動制御手段が、第1物体検知手段によって第1物体が存在していると検知された場合には、第3物体検知手段にて第3物体が存在していると検知されるまで、又は、当該検知状態におけるいずれかのタイミング若しくは当該第1物体が存在していると検知されなくなった時点のタイミングから所定時間経過するまで、連動動作手段の連動制御を行わないように所定制御を行うので、上記所定時間が経過する前でも連動動作手段の連動制御を行うように制御することができ、例えば、単に上記所定時間が経過するまで、連動動作手段の連動制御を行わないように所定制御を行う場合に比べて、物体が開口部の他方側から一方側に向けて通行する場合に当該通行が妨げられることを抑制できる。
また、連動制御手段が、受信手段によって通過権限情報を含む信号が受信されると共に、第2物体検知手段によって第2物体が存在すると検知された場合には、開口部を開放させるようにドアを開閉制御すると共に、連動動作手段を当該ドアの動作と連動して動作させるように連動制御するので、受信手段の受信結果のみに基づいて、ドアの開閉制御及び連動動作手段の連動制御を行う場合に比べて、開口部を通過する可能性が低い物体が有する送信手段から通過権限情報を含む信号が受信された場合には、ドアを開閉移動させたり、連動動作手段の連動動作させることを抑制でき、ドアの防犯性を向上させると共に、連動動作手段の運転効率が低下することを一層抑制することが可能となる。
また、連動制御手段が、第2物体検知手段によって第2物体が存在していると検知されていない場合には、受信手段による通過権限情報を含む信号の受信を行わせず、第2物体検知手段によって第2物体が存在していると検知されている場合には、受信手段による通過権限情報を含む信号の受信を行わせるので、受信手段の受信及び第2物体検知手段の検知を常時に行う場合に比べて、受信手段の消費電力量を低減できる。
また、連動制御手段が、受信手段によって通過権限情報を含む信号が受信されると共に、第2物体検知手段によって第2物体が存在すると検知された場合には、開口部を開放させるようにドアを開閉制御すると共に、連動動作手段を当該ドアの動作と連動して動作させるように連動制御するので、受信手段の受信結果のみに基づいて、ドアの開閉制御及び連動動作手段の連動制御を行う場合に比べて、開口部を通過する可能性が低い物体が有する送信手段から通過権限情報を含む信号が受信された場合には、ドアを開閉移動させたり、連動動作手段の連動動作させることを抑制でき、ドアの防犯性を向上させると共に、連動動作手段の運転効率が低下することを一層抑制することが可能となる。
また、連動制御手段が、受信手段によって通過権限情報を含む信号が受信されていない場合には、第2物体検知手段による第2物体が存在しているか否かの検知を行わせず、受信手段によって通過権限情報を含む信号が受信されている場合には、第2物体検知手段による第2物体が存在しているか否かの検知を行わせるので、受信手段の受信及び第2物体検知手段の検知を常時に行う場合に比べて、第2物体検知手段の消費電力量を低減できる。
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部を開閉するドアの開閉制御、及びこの開口部に対する見込方向のいずれか一方側に設けられた連動動作手段におけるドアとの連動制御を行う制御システムに関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、実施の形態1に係る制御システムについて説明する。この実施の形態1は、後述する認証リーダの受信結果、後述する屋外側検知部の検知結果、及び後述する屋内側検知部の検知結果に基づいて、第1ドアを開閉制御すると共に、エレベータの連動制御を行う形態である。
最初に、実施の形態1に係る制御システムが適用される入退館管理システムの構成について説明する。以下の説明では、図2のX方向を入退館管理システムの左右方向(−X方向を入退館管理システムの左方向、+X方向を入退館管理システムの右方向)、図1のY方向を入退館管理システムの前後方向(+Y方向を入退館管理システムの前方向(建物の屋外側の方向)、−Y方向を入退館管理システムの後方向(建物の屋内側の方向))、図1のZ方向を入退館管理システムの上下方向(+Z方向を入退館管理システムの上方向、−Z方向を入退館管理システムの下方向)と称する。
まず、第1自動ドア10の構成について説明する。図1、図2に示すように、この第1自動ドア10は、風除室6よりも建物の屋内側に設けられた自動ドアであり、概略的に、枠部20、嵌殺戸30、第1ドア41、42、開閉駆動部50、電気錠(図示省略)、及び第1制御装置60を備えて構成されている。この第1自動ドア10は、図1、図2に示すように、建物の躯体4に形成された第1開口部2には枠部20が設けられており、枠部20の後述する左縦枠21及び後述する右縦枠22にそれぞれ設けられた嵌殺戸30における建物の屋内側には第1ドア41、42が設けられている。このため、第1ドア41、42は、第1開口部2を、当該第1開口部2の開口面内ではなく当該第1開口部2の開口面よりも建物の屋内側において開閉することになるが、このような開閉であっても、第1開口部2を介した物体の出入りを制限するための開閉を行う点において同様であるため、「第1開口部2を開閉する」ものとして説明する(なお、「後述する第2開口部3を開閉する」についても同様とする)。なお、第1自動ドア10に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。
枠部20は、嵌殺戸30及び第1ドア41、42の剛性を主として担うものである。この枠部20は、複数の枠材を相互に組み合わせることによって構成されている。具体的には、複数の枠材は、左縦枠21、右縦枠22、及び無目23から構成されており、これら左縦枠21、右縦枠22、及び無目23は、それぞれ第1開口部2の周縁における建物の躯体4に対して公知の方法で直接的に固定されている。
嵌殺戸30は、開閉移動しない固定された戸であり、第1開口部2の左右両側に設けられている。これら嵌殺戸30は、例えば、公知の自動ドア用の嵌殺戸等を用いて構成されており、具体的には、図1、図2に示すように、ガラス部材31と、ガラス部材31の周囲の少なくとも一部を覆う框部32と、ガラス部材31の左右方向の内側に設けられた方立33とを備えて構成されている(なお、後述する第2自動ドア110の嵌殺戸130の構成についても同様とする)。また、この嵌殺戸30の固定方法については任意であるが、例えば、ガラス部材31又は框部32を、無目23、枠部20の左縦枠21(又は右縦枠22)、建物の床面、及び、方立33に対して固定具等によって固定する(なお、後述する第2自動ドア110の嵌殺戸130の固定方法についても同様とする)。
第1ドア41、42は、開閉駆動部50によって開閉方向(左右方向)に略沿って移動させることで、第1開口部2の開閉状態を全開状態、全閉状態、あるいは非全開閉状態とするものである。これら第1ドア41、42は、例えば公知の自動ドア用のドアであって、引分式のドア等を用いて構成されており、具体的には、図1、図2に示すように、ガラス部材43と、ガラス部材43の周囲の少なくとも一部を覆う框部44とを備えて構成されている。また、第1ドア41、42の固定方法については任意であるが、例えば、まず、框部44の上側部分に図示しない被ガイド部材(例えば、ガイドローラ等)を取り付け、この被ガイド部材を無目23側に設けられた略凸状のガイドレール上に摺動可能に設けることで、第1ドア41、42を当該ガイドレールに対して吊らせる。次に、上記框部44の下側部分に図示しない被ガイド部材(例えば、スライダ等)を取り付け、この被ガイド部材を建物の床面側に設けられたガイドレールのU字状の開放端部を介して当該ガイドレールの内部に挿入することで、無目23側及び建物の床面側に設けられたガイドレールに嵌め込む(なお、後述する第2自動ドア110の第2ドア141、142の固定方法についても同様とする)。これにより、第1ドア41、42を、左右方向においてはガイドレールの内部をスライド移動させることができ、かつ、前後方向においてはガイドレールの外部に脱落しないように規制することができる。なお、これら第1ドア41、42を特に区別する必要のないときは、単に「第1ドア40」と総称する。
開閉駆動部50は、電動で第1ドア41、42を開閉移動させるための開閉駆動手段であり、例えば、公知の自動ドア用の開閉駆動部を用いて構成されている。
電気錠は、電動で第1ドア41、42を施錠するためのものであり、例えば公知の自動ドア用の電気錠等を用いて構成され、開閉駆動部50の近傍に設けられている。
第1制御装置60は、第1ドア41、42の開閉制御を行う装置であり、図1、図2に示すように、操作部(図示省略)、屋内側検知部61、屋外側検知部62、開口部検知部63、認証リーダ64、及び制御ユニット70を備えている。
操作部は、第1制御装置60に対する操作入力を受け付けるものであり、第1制御装置60又は開閉駆動部50の電源のON又はOFFを切り替える電源スイッチ(図示省略)を備えている。
屋内側検知部61は、第1開口部2に対する見込方向(前後方向)のいずれか一方側(建物の屋内側)の近傍に第1物体が存在するか否かを検知する第1物体検知手段である。ここで、「近傍」とは、第1開口部2から離れた位置の範囲E1であって、当該位置の範囲に第1物体が存在した場合には、第1物体が第1開口部2を通過する確率が高くなると推定される位置の範囲E1(以下、「第1範囲E1」と称する)であり、実施の形態1では、図1、図2に示すように、第1開口部2から建物の屋内側に向けて所定距離(例えば、1m等)離れた位置までの第1範囲E1を「近傍」として説明する。また、「第1物体」とは、第1開口部2を通過しようとするもの、又は第1開口部2を通過中のものを意味する。この屋内側検知部61は、例えば量子型の赤外線センサ等の公知の検知センサを用いて構成されており、図1、図2に示すように、無目23における建物の屋内側の側部のうち左右方向の中央部分に設けられており、無目23に対して固定具等によって固定されている。
屋外側検知部62は、第1開口部2に対する見込方向(前後方向)のいずれか他方側(建物の屋外側)の近傍に第2物体が存在するか否かを検知する第2物体検知手段である。ここで、「近傍」とは、第1開口部2から離れた位置の範囲E2であって、当該位置の範囲に第2物体が存在した場合には、第2物体が第1開口部2を通過する確率が高くなると推定される位置の範囲E2(以下、「第2範囲E2」と称する)であり、実施の形態1では、図1、図2に示すように、第1開口部2から建物の屋外側に向けて所定距離(例えば、1m等)離れた位置までの第2範囲E2を「近傍」として説明する。また、「第2物体」とは、第1開口部2を通過しようとするもの、又は第1開口部2を通過中のものを意味する。この屋外側検知部62は、例えば量子型の赤外線センサ等の公知の検知センサを用いて構成されており、図1、図2に示すように、無目23における建物の屋外側の側部のうち左右方向の中央部分に設けられており、無目23に対して固定具等によって固定されている。
開口部検知部63は、第1ドア41、42によって第1物体又は第2物体が挟まれることを回避するために、第1開口部2(例えば、図2に示す第1開口部2に対応する範囲(以下、「開口部範囲EO1」と称する))に第1物体又は第2物体が存在するか否かを検知する検知手段である。この開口部検知部63は、例えば、透過型の光電センサ等の公知の検知センサを用いて構成されており、具体的には、検知光を照射する送光部63aと、送光部63aから照射された検知光を受光する受光部63bとを備え、送光部63aは左側の方立33における左右方向の内側の端部に固定されていると共に(又は、当該方立33内に埋め込まれてもよい)、受光部63bは、右側の方立33における左右方向の内側の端部に固定されている(又は、当該方立33内に埋め込まれてもよい)。
認証リーダ64は、第2物体が有する図1に示す認証タグ65(送信手段)から、通過権限情報を含む信号(以下、「通過権限信号」と称する)を当該認証タグ65と接触することなく受信する受信手段である。ここで、「通過権限情報」とは、第1開口部2を通過する権限を特定する情報である。この「通過権限情報」は、実施の形態1では、建物内の部屋を一意に識別する部屋IDとして説明するが、これに限られず、例えば、第1開口部2を通過する権限を有する者を一意に識別する通過権限IDであってもよい。この認証リーダ64は、例えばRFIDリーダ等の公知の非接触式(電波方式)の通信手段を用いて構成されており、図1、図2に示すように、無目23における建物の屋外側の側部のうち左右方向の中央部分(又は方立33の上下方向の中央部分)に設けられており建物の屋外側の側部の、無目23(又は方立33)に対して固定具等によって固定されている。なお、このように認証リーダ64が構成された場合には、例えば、上記認証タグ65がRFIDタグ等の公知の非接触式(電波方式)の通信手段等を用いて構成される。
制御ユニット70は、第1制御装置60を制御するためのユニットであり、図3に示すように、通信部71、電源部72、制御部73、及びデータ記録部74を備えて構成されている。
通信部71は、開閉駆動部50、屋内側検知部61、屋外側検知部62、開口部検知部63、認証リーダ64、後述する室内側検知部161、及び後述するエレベータ側制御装置200との間で配線5を介して通信を行うための通信手段である。
電源部72は、図示しない商用電源又は電池(例えば、バッテリ等)から供給された電力を、配線5を介して第1制御装置60の各部に供給すると共に、配線5を介して開閉駆動部50にも供給する電源手段である。
制御部73は、第1制御装置60の各部を制御する制御手段である。この制御部73は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(なお、後述する第2制御装置160の制御部の構成、後述するエレベータ側制御装置200の制御部の構成についても同様とする)。
データ記録部74は、第1制御装置60の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段であり、書き換え可能な記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を用いることができる(なお、後述する第2制御装置160のデータ記録部の構成、後述するエレベータ側制御装置200のデータ記録部の構成についても同様とする)。
次に、第2自動ドア110の構成について説明する。図1、図2に示すように、この第2自動ドア110は、風除室6よりも建物の屋外側に設けられた自動ドアであり、概略的に、枠部120、嵌殺戸130、第2ドア141、142、開閉駆動部150、及び第2制御装置160を備えて構成されている。なお、第2自動ドア110に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。
枠部120は、嵌殺戸130及び第2ドア141、142の剛性を主として担うものである。この枠部120は、複数の枠材を相互に組み合わせることによって構成されている。具体的には、複数の枠材は、左縦枠121、右縦枠122、及び無目123から構成されており、これら左縦枠121、右縦枠122、及び無目123は、それぞれ風除室6よりも建物の屋外側に設けられた開口部3(以下、「第2開口部3」と称する)の周縁における風除室6の側部に対して公知の方法で直接的に固定されている。また、この無目123の内部には、開閉駆動部150、後述する第2制御装置160の操作部、及び後述する第2制御装置160の制御ユニット170が収納されている。また、この無目123と建物の床面の各々には、ガイドレール(図示省略)が設けられている。
嵌殺戸130は、具体的には、図1、図2に示すように、第1自動ドア10の嵌殺戸30と同様に、ガラス部材131と、框部132と、方立133とを備えて構成されており、第2開口部3の左右両側に設けられている。
第2ドア141、142は、開閉駆動部150によって開閉方向(左右方向)に略沿って移動させることで、第2開口部3の開閉状態を全開状態、全閉状態、あるいは非全開閉状態とするものである。これら第2ドア141、142は、具体的には、図1、図2に示すように、第1ドア40と同様に、ガラス部材143と、ガラス部材143の周囲の少なくとも一部を覆う框部144とを備えて構成されている。なお、これら第2ドア141、142を特に区別する必要のないときは、単に「第2ドア140」と総称する。
開閉駆動部150は、電動で第2ドア141、142を開閉移動させるための開閉駆動手段であり、例えば、公知の自動ドア用の開閉駆動部を用いて構成されている。
第2制御装置160は、第2ドア141、142の開閉制御を行う装置であり、図1、図2に示すように、操作部(図示省略)、室内側検知部161、室外側検知部162、開口部検知部163、及び制御ユニット170を備えている。
操作部は、第2制御装置160に対する操作入力を受け付けるものであり、第2制御装置160又は開閉駆動部150の電源のON又はOFFを切り替える電源スイッチ(図示省略)を備えている。
室内側検知部161は、第1開口部2に対する見込方向(前後方向)のいずれか他方側(建物の屋外側)の位置であって、当該第1開口部2に対する見込方向(前後方向)のいずれか他方側(建物の屋外側)の近傍よりも当該第1開口部2から離れた位置に第3物体が存在するか否かを検知する第3物体検知手段である。ここで、「第1開口部2に対する見込方向のいずれか他方側の近傍よりも当該第1開口部2から離れた位置」とは、当該位置に第3物体が存在した場合には、第3物体が第1開口部2又は第2開口部3を通過する確率が高くなると推定される位置である。実施の形態1では、図1、図2に示すように、第1開口部2から建物の屋外側に向けて所定距離以上(例えば、3m以上等)離れた位置であり、且つ、第2開口部3から建物の屋内側に向けて所定距離(例えば、1m等)離れた位置を、「第1開口部2に対する見込方向のいずれか他方側の近傍よりも当該第1開口部2から離れた位置」として説明する。なお、「第1開口部2に対する見込方向のいずれか他方側の近傍よりも当該第1開口部2から離れた位置」に対応する位置の範囲を、「第3範囲E3」と称して説明する。また、「第3物体」とは、第1開口部2又は第2開口部3を通過しようとするもの、又は第2開口部3を通過中のものを意味する。この室内側検知部161は、例えば量子型の赤外線センサ等の公知の検知センサを用いて構成されており、図1、図2に示すように、無目123における建物の屋内側の側部のうち左右方向の中央部分に設けられており、無目123に対して固定具等によって固定されている。
室外側検知部162は、第2開口部3に対する見込方向(前後方向)のいずれか他方側(建物の屋外側)の近傍に第4物体が存在するか否かを検知する第4物体検知手段である。ここで、「近傍」とは、第2開口部3から離れた位置の範囲E4であって、当該位置の範囲に第4物体が存在した場合には、第4物体が第2開口部3を通過する確率が高くなると推定される位置の範囲E4(以下、「第4範囲E4」と称する)であり、実施の形態1では、第2開口部3から建物の屋外側に向けて所定距離(例えば、1m等)離れた位置までの第4範囲E4を「近傍」として説明する。また、「第4物体」とは、第2開口部3を通過しようとするもの、又は第2開口部3を通過中のものを意味する。この室外側検知部162は、例えば量子型の赤外線センサ等の公知の検知センサを用いて構成されており、図1、図2に示すように、無目123における建物の屋外側の側部のうち左右方向の中央部分に設けられており、無目123に対して固定具等によって固定されている。
開口部検知部163は、第2ドア141、142によって第3物体又は第4物体が挟まれることを回避するために、第2開口部3(例えば、図2に示す第2開口部3に対応する範囲(以下、「開口部範囲EO2」と称する))に第3物体又は第4物体が存在するか否かを検知する検知手段である。この開口部検知部163は、例えば、透過型の光電センサ等の公知の検知センサを用いて構成されており、具体的には、送光部163a及び受光部163bを備え、送光部163aは左側の方立133における左右方向の内側の端部に固定されていると共に(又は、当該方立133内に埋め込まれてもよい)、受光部163bは、右側の方立133における左右方向の内側の端部に固定されている(又は、当該方立133内に埋め込まれてもよい)。
制御ユニット170は、第2制御装置160を制御するためのユニットであり、通信部、電源部、制御部、及びデータ記録部を備えて構成されている(いずれも図示省略)。ここで、通信部は、開閉駆動部150、室内側検知部161、室外側検知部162、及び開口部検知部163との間で配線5を介して通信を行うための通信手段である。電源部は、図示しない商用電源又は電池から供給された電力を、配線5を介して第2制御装置160の各部に供給すると共に、配線5を介して開閉駆動部150にも供給する電源手段である。制御部は、第2制御装置160の各部を制御する制御手段であると共に、室内側検知部161、室外側検知部162、及び開口部検知部163の検知結果に基づいて第2ドア141、142の開閉制御を行う制御手段である。データ記録部は、第2制御装置160の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。
続いて、エレベータの構成について説明する。エレベータは、物体を上下方向に向けて運搬するためのものである。このエレベータは、第1開口部2に対する見込方向のいずれか一方側(建物の屋内側)に設けられており、概略的に、かご(図示省略)、ガイドレール(図示省略)、釣合錘(図示省略)、巻上機(図示省略)、及びエレベータ側制御装置200を備えて構成されている。なお、これらの構成要素のうち、かご、ガイドレール、釣合錘、及び巻上部は、建物内に設けられた昇降路(図示省略)の内部に収容されているものとする。また、エレベータに関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。
次に、このように構成された第1制御装置60によって実行される連動制御処理について説明する。以下の説明では、図4に示す各処理の説明ではステップを「S」と略記する。連動制御処理は、第1自動ドア10における第1ドア41、42の開閉制御及びエレベータの連動制御を行うための処理である。この連動制御処理においては、概略的には、第1ドア41、42を開閉移動させるために、開閉駆動部50を電動駆動させると共に、エレベータのかごを昇降移動させるために、後述するエレベータ昇降要求信号を送信する処理が行われる。また、この連動制御処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態1では、開閉駆動部50及び第1制御装置60の電源が操作部の電源スイッチを介して投入されると共に、巻上機及びエレベータ側制御装置200の電源が操作部の電源スイッチを介して投入された後に起動されるものとして説明する。また、この連動制御処理の前提としては、第1ドア41、42の開閉状態が全閉状態であること、第1ドア41、42が電気錠によって施錠されていること、エレベータのかごが建物の階のうち第1自動ドア10が設置されている設置階以外の他の階に位置すること、及び、物体が第1開口部2の他方側(建物の屋外側)から一方側(建物の屋内側)に向けて通行する場合に、認証リーダ64によって通過権限信号が受信されていると共に、屋外側検知部62によって物体が検知されていることを条件として、第1開口部2を開放し、物体が第1開口部2の一方側(建物の屋内側)から他方側(建物の屋外側)に向けて通行する場合に、屋内側検知部61によって物体が検知されていることを条件として、第1開口部2を開放すること、として説明する。
このように実施の形態1によれば、連動制御部73aが、通過権限信号を認証タグ65と接触することなく受信する認証リーダ64によって通過権限信号が受信されたことを条件の1つとして、第1開口部2を開放させるように第1ドア41、42を開閉制御すると共に、エレベータを当該第1ドア41、42の動作と連動して動作させるように連動制御し、屋内側検知部61によって第1物体が存在すると検知された場合には、第1開口部2を開放させるように第1ドア41、42を開閉制御すると共に、所定条件が満たされるまでエレベータの連動制御を行わないように所定制御を行うので、通過権限信号を認証タグ65と接触することで受信する接触式の認証リーダが用いられた場合に比べて、当該受信に関する操作の手間を省くことができ、物体の通行性を向上させることが可能となる。また、非接触式の認証リーダ64が用いられた場合でも、エレベータに対する無駄な連動制御を抑制することができ、エレベータの運転効率が低下することを抑制することが可能となる。
次に、実施の形態2に係る制御システムについて説明する。この実施の形態2は、実施の形態1とは異なる方法で、認証リーダの受信結果、屋外側検知部の検知結果、及び屋内側検知部の検知結果に基づいて、第1ドアを開閉制御すると共に、エレベータの連動制御を行う形態である。ただし、この実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
最初に、実施の形態2に係る制御システムが適用される入退館管理システムの構成について説明する。実施の形態2に係る入退館管理システム1は、実施の形態1に係る入退館管理システム1とほぼ同様に構成されている。
次に、このように構成される入退館管理システム1の第1制御装置60によって実行される連動制御処理について説明する。実施の形態2に係る連動制御処理については、図7のSB3からSB7、SB9は、図4のSA3からSA7、SA9とそれぞれ同様であるので、説明を省略する。また、この連動制御処理の前提については、実施の形態1に係る連動制御処理の前提と同様とする。
このように実施の形態2によれば、連動制御部73aが、認証リーダ64によって通過権限信号が受信されていない場合には、屋外側検知部62による第2物体が存在しているか否かの検知を行わせず、認証リーダ64によって通過権限信号が受信されている場合には、屋外側検知部62による第2物体が存在しているか否かの検知を行わせるので、認証リーダ64の受信及び屋外側検知部62の検知を常時行う場合に比べて、屋外側検知部62の消費電力量を低減できる。
次に、実施の形態3に係る制御システムについて説明する。この実施の形態3は、認証リーダの受信結果及び屋内側検知部の検知結果に基づいて、第1ドアを開閉制御すると共に、エレベータの連動制御を行う形態である。ただし、この実施の形態3の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
最初に、実施の形態3に係る制御システムが適用される入退館管理システムの構成について説明する。実施の形態3に係る入退館管理システム1は、実施の形態1に係る入退館管理システム1の構成要素に対して、第1自動ドア10の屋外側検知部62を省略して構成されている。
次に、このように構成される入退館管理システム1の第1制御装置60によって実行される連動制御処理について説明する。実施の形態3に係る連動制御処理については、図10のSC2からSC8は、図4のSA3からSA9とそれぞれ同様であるので、説明を省略する。また、この連動制御処理の前提としては、実施の形態1に係る連動制御処理の前提に対して、物体が第1開口部2の他方側(建物の屋外側)から一方側(建物の屋内側)に向けて通行する場合に、認証リーダ64によって通過権限信号が受信されていることを条件として、第1開口部2を開放する点で異なる。
このように実施の形態3によれば、連動制御部73aが、通過権限信号を認証タグ65と接触することなく受信する認証リーダ64によって通過権限信号が受信された場合に、第1開口部2を開放させるように第1ドア41、42を開閉制御すると共に、エレベータを当該第1ドア41、42の動作と連動して動作させるように連動制御し、屋内側検知部61によって第1物体が存在すると検知された場合には、第1開口部2を開放させるように第1ドア41、42を開閉制御すると共に、所定条件が満たされるまでエレベータの連動制御を行わないように所定制御を行うので、実施の形態1の制御システムに比べて、第1自動ドア10の屋外側検知部62を省略することができ、設置コストを低減することが可能となる。
次に、実施の形態4に係る制御システムについて説明する。この実施の形態4は、実施の形態1、2とは異なる方法で、認証リーダの受信結果、屋外側検知部の検知結果、及び屋内側検知部の検知結果に基づいて、第1ドアを開閉制御すると共に、エレベータの連動制御を行う形態である。ただし、この実施の形態4の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
最初に、実施の形態4に係る制御システムが適用される入退館管理システムの構成について説明する。実施の形態4に係る入退館管理システム1は、実施の形態1に係る入退館管理システム1とほぼ同様に構成されている。
次に、このように構成される入退館管理システム1の第1制御装置60によって実行される連動制御処理について説明する。実施の形態4に係る連動制御処理については、図13のSD1からSD7、SD9は、図4のSA1からSA7、SA9とそれぞれ同様であるので、説明を省略する。
このように実施の形態4によれば、連動制御部73aが、屋内側検知部61によって第1物体が存在していると検知された場合には、室内側検知部161にて第3物体が存在していると検知されるまで、又は、当該検知状態におけるいずれかのタイミング若しくは当該第1物体が存在していると検知されなくなった時点のタイミングから所定時間経過するまで、エレベータの連動制御を行わないように所定制御を行うので、上記所定時間が経過する前でもエレベータの連動制御を行うことができ、例えば、単に上記所定時間が経過するまで、エレベータの連動制御を行わないように所定制御を行う場合に比べて、物体が第1開口部2の一方側(建物の屋内側)から他方側(建物の屋外側)に向けて通行する場合に当該通行が妨げられることを抑制できる。
次に、実施の形態5に係る制御システムについて説明する。この実施の形態5は、実施の形態4とは異なる方法で、認証リーダの受信結果、屋外側検知部の検知結果、及び屋内側検知部の検知結果に基づいて、第1ドアを開閉制御すると共に、エレベータの連動制御を行う形態である。ただし、この実施の形態5の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態4の構成と略同一であり、実施の形態4の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態4で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
最初に、実施の形態5に係る制御システムが適用される入退館管理システムの構成について説明する。実施の形態5に係る入退館管理システム1は、実施の形態4に係る入退館管理システム1とほぼ同様に構成されている。
次に、このように構成される入退館管理システム1の第1制御装置60によって実行される連動制御処理について説明する。実施の形態5に係る連動制御処理については、図16のSE3からSE7、SE9は、図13のSD3からSD7、SD9とそれぞれ同様であるので、説明を省略する。また、この連動制御処理の前提については、実施の形態4に係る連動制御処理の前提と同様とする。
このように実施の形態5によれば、連動制御部73aが、屋内側検知部61によって第1物体が存在していると検知された場合には、室内側検知部161にて第3物体が存在していると検知されるまで、当該検知状態におけるいずれかのタイミング又は当該第1物体が存在していると検知されなくなった時点のタイミングから所定時間経過するまで、エレベータの連動制御を行わないように所定制御を行うので、実施の形態4の制御システムと同様に、第1開口部2の通行が妨げられることを抑制でき、物体の通行性を向上させることが可能となる。
次に、実施の形態6に係る制御システムについて説明する。この実施の形態6は、実施の形態3とは異なる方法で、認証リーダの受信結果及び屋内側検知部の検知結果に基づいて、第1ドアを開閉制御すると共に、エレベータの連動制御を行う形態である。ただし、この実施の形態6の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態4の構成と略同一であり、実施の形態4の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態4で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
最初に、実施の形態6に係る制御システムが適用される入退館管理システムの構成について説明する。実施の形態6に係る入退館管理システム1は、実施の形態4に係る入退館管理システム1の構成要素に対して、第1自動ドア10の屋外側検知部62を省略して構成されている。
次に、このように構成される入退館管理システム1の第1制御装置60によって実行される連動制御処理について説明する。実施の形態6に係る連動制御処理については、図19のSF2からSF8は、図13のSD3からSD9とそれぞれ同様であるので、説明を省略する。また、この連動制御処理の前提としては、実施の形態4に係る連動制御処理の前提に対して、物体が第1開口部2の他方側(建物の屋外側)から一方側(建物の屋内側)に向けて通行する場合に、認証リーダ64によって通過権限信号が受信されていることを条件として、第1開口部2を開放する点で異なる。
このように実施の形態6によれば、連動制御部73aが、屋内側検知部61によって第1物体が存在していると検知された場合には、室内側検知部161にて第3物体が存在していると検知されるまで、又は、当該検知状態におけるいずれかのタイミング若しくは当該第1物体が存在していると検知されなくなった時点のタイミングから所定時間経過するまで、エレベータの連動制御を行わないように所定制御を行うので、実施の形態4の制御システムと同様に、第1開口部2の通行が妨げられることを抑制でき、物体の通行性を向上させることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、本発明に係る物体の通行性及び連動動作手段の運転効率が従来と同程度であっても、従来と異なる構造により従来と同程度の物体の通行性及び連動動作手段の運動効率を有している場合には、本願の課題は解決している。
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、第1制御装置60の制御ユニット70を、相互に通信可能に構成された複数の装置に分散して構成し、これら複数の装置の一部に制御部73を設けると共に、これら複数の装置の他の一部にデータ記録部74を設けてもよい。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
上記実施の形態1から3では、入退館管理システム1が、第2自動ドア110を備えていると説明したが、これに限られず、例えば、入退館管理システム1の設置コストを低減するために、第2自動ドア110を省略してもよい。
上記実施の形態1から6では、屋内側検知部61は、量子型の赤外線センサであると説明したが、これに限られない。例えば、第1範囲E1に第1物体が進入したか否かを検知できるセンサ(具体的には、熱型の赤外線センサ、超音波センサ、あるいは、建物の床面のうち第1範囲E1に対応する部分に設けられたマットスイッチ等)であってもよい(なお、屋外側検知部62、室内側検知部161、及び室外側検知部162についても同様とする)。
上記実施の形態1では、SA1、SA2における認証リーダ64及び屋外側検知部62の制御方法について、SA1にて第2物体検知信号が受信されたと判定されるまで、認証リーダ64による通過権限信号の受信を行わせないように制御すると説明したが、これに限られない。例えば、連動制御処理の開始と同時に、認証リーダ64による通過権限信号の受信を常時行わせて、通過権限信号が受信された場合に当該通過権限信号が受信されていないものとみなすように制御したり、又は、通過権限信号が受信された場合にエレベータ昇降要求信号を送信しないように制御してもよい(なお、実施の形態4のSD1、SD2における認証リーダ64及び屋外側検知部62の制御方法についても同様とする)。あるいは、SA1にて第2物体検知信号が受信されたと判定されるまで、認証リーダ64の電源をOFFし、SA1にて第2物体検知信号が受信されたと判定された場合には、認証リーダ64の電源をONするように制御してもよい。
付記1の制御システムは、建物の開口部を開閉するドアの開閉制御、及び前記開口部に対する見込方向のいずれか一方側に設けられた連動動作手段における前記ドアとの連動制御を行う制御システムであって、前記開口部に対する見込方向のいずれか一方側の近傍に第1物体が存在するか否かを検知する第1物体検知手段と、前記開口部に対する見込方向のいずれか他方側の近傍に存在する第2物体が有する送信手段から、前記開口部を通過する権限を特定する通過権限情報を含む信号を当該送信手段と接触することなく受信する受信手段と、前記受信手段の受信結果及び前記第1物体検知手段の検知結果に基づいて、前記ドアの開閉制御及び前記連動動作手段の連動制御を行う連動制御手段と、を備え、前記連動制御手段は、前記受信手段によって前記通過権限情報を含む信号が受信されたことを条件の1つとして、前記開口部を開放させるように前記ドアを開閉制御すると共に、前記連動動作手段を当該ドアの動作と連動して動作させるように連動制御し、前記第1物体検知手段によって前記第1物体が存在すると検知された場合には、前記開口部を開放させるように前記ドアを開閉制御すると共に、所定条件が満たされるまで前記連動動作手段の連動制御を行わないように所定制御を行う。
付記1に記載の制御システムによれば、連動制御手段が、通過権限情報を含む信号を送信手段と接触することなく受信する受信手段によって通過権限情報を含む信号が受信されたことを条件の1つとして、開口部を開放させるようにドアを開閉制御すると共に、連動動作手段を当該ドアの動作と連動して動作させるように連動制御し、第1物体検知手段によって第1物体が存在すると検知された場合には、開口部を開放させるようにドアを開閉制御すると共に、所定条件が満たされるまで連動動作手段の連動制御を行わないように所定制御を行うので、通過権限情報を含む信号を送信手段と接触することで受信する接触式の受信手段が用いられた場合に比べて、当該受信に関する操作の手間を省くことができ、物体の通行性を向上させることが可能となる。また、非接触式の受信手段が用いられた場合でも、連動動作手段に対する無駄な連動制御を抑制することができ、連動動作手段の運転効率が低下することを抑制することが可能となる。
2 第1開口部
3 第2開口部
4 躯体
5 配線
6 風除室
10 第1自動ドア
20 枠部
21 左縦枠
22 右縦枠
23 無目
30 嵌殺戸
31 ガラス部材
32 框部
33 方立
40、41、42 第1ドア
43 ガラス部材
44 框部
50 開閉駆動部
60 第1制御装置
61 屋内側検知部
62 屋外側検知部
63 開口部検知部
63a 送光部
63b 受光部
64 認証リーダ
65 認証タグ
70 制御ユニット
71 通信部
72 電源部
73 制御部
73a 連動制御部
74 データ記録部
110 第2自動ドア
120 枠部
121 左縦枠
122 右縦枠
123 無目
130 嵌殺戸
131 ガラス部材
132 框部
133 方立
140、141、142 第2ドア
143 ガラス部材
144 框部
150 開閉駆動部
160 第2制御装置
161 室内側検知部
162 室外側検知部
163 開口部検知部
163a 送光部
163b 受光部
170 制御ユニット
200 エレベータ側制御装置
E1 第1範囲
E2 第2範囲
E3 第3範囲
E4 第4範囲
EO1 開口部範囲
EO2 開口部範囲
ER 受信範囲
Claims (7)
- 建物の開口部を開閉するドアの開閉制御、及び前記開口部に対する見込方向のいずれか一方側に設けられた連動動作手段における前記ドアとの連動制御を行う制御システムであって、
前記開口部に対する見込方向のいずれか一方側の近傍に第1物体が存在するか否かを検知する第1物体検知手段と、
前記開口部に対する見込方向のいずれか他方側の近傍のみに存在する第2物体が有する送信手段から、前記開口部を通過する権限を特定する通過権限情報を含む信号を当該送信手段と接触することなく受信する受信手段と、
前記受信手段の受信結果及び前記第1物体検知手段の検知結果に基づいて、前記ドアの開閉制御及び前記連動動作手段の連動制御を行う連動制御手段と、を備え、
前記連動制御手段は、
前記受信手段によって前記通過権限情報を含む信号が受信されたことを条件の1つとして、前記開口部を開放させるように前記ドアを開閉制御すると共に、前記連動動作手段を当該ドアの動作と連動して動作させるように連動制御し、
前記第1物体検知手段によって前記第1物体が存在していると検知された場合には、当該第1物体が存在していると検知されなくなった時点のタイミングから所定時間経過するまで、前記連動動作手段の連動制御を行わないように所定制御を行う、
制御システム。 - 前記所定時間は、人が前記開口部を通過し終えるまでに要すると想定される時間以上の時間である、
請求項1に記載の制御システム。 - 建物の開口部を開閉するドアの開閉制御、及び前記開口部に対する見込方向のいずれか一方側に設けられた連動動作手段における前記ドアとの連動制御を行う制御システムであって、
前記開口部に対する見込方向のいずれか一方側の近傍に第1物体が存在するか否かを検知する第1物体検知手段と、
前記開口部に対する見込方向のいずれか他方側の近傍に存在する第2物体が有する送信手段から、前記開口部を通過する権限を特定する通過権限情報を含む信号を当該送信手段と接触することなく受信する受信手段と、
前記開口部に対する見込方向のいずれか他方側の位置であって、当該開口部に対する見込方向のいずれか他方側の近傍よりも当該開口部から離れた位置に第3物体が存在するか否かを検知する第3物体検知手段と、
前記受信手段の受信結果及び前記第1物体検知手段の検知結果に基づいて、前記ドアの開閉制御及び前記連動動作手段の連動制御を行う連動制御手段と、を備え、
前記連動制御手段は、
前記受信手段によって前記通過権限情報を含む信号が受信されたことを条件の1つとして、前記開口部を開放させるように前記ドアを開閉制御すると共に、前記連動動作手段を当該ドアの動作と連動して動作させるように連動制御し、
前記第1物体検知手段によって前記第1物体が存在していると検知された場合には、前記第3物体検知手段にて前記第3物体が存在していると検知されるまで、前記連動動作手段の連動制御を行わないように所定制御を行う、
制御システム。 - 建物の開口部を開閉するドアの開閉制御、及び前記開口部に対する見込方向のいずれか一方側に設けられた連動動作手段における前記ドアとの連動制御を行う制御システムであって、
前記開口部に対する見込方向のいずれか一方側の近傍に第1物体が存在するか否かを検知する第1物体検知手段と、
前記開口部に対する見込方向のいずれか他方側の近傍に存在する第2物体が有する送信手段から、前記開口部を通過する権限を特定する通過権限情報を含む信号を当該送信手段と接触することなく受信する受信手段と、
前記開口部に対する見込方向のいずれか他方側の位置であって、当該開口部に対する見込方向のいずれか他方側の近傍よりも当該開口部から離れた位置に第3物体が存在するか否かを検知する第3物体検知手段と、
前記受信手段の受信結果及び前記第1物体検知手段の検知結果に基づいて、前記ドアの開閉制御及び前記連動動作手段の連動制御を行う連動制御手段と、を備え、
前記連動制御手段は、
前記受信手段によって前記通過権限情報を含む信号が受信されたことを条件の1つとして、前記開口部を開放させるように前記ドアを開閉制御すると共に、前記連動動作手段を当該ドアの動作と連動して動作させるように連動制御し、
前記第1物体検知手段によって前記第1物体が存在していると検知された場合には、前記第3物体検知手段にて前記第3物体が存在していると検知されるまで、又は、当該検知状態におけるいずれかのタイミング若しくは当該第1物体が存在していると検知されなくなった時点のタイミングから所定時間経過するまで、前記連動動作手段の連動制御を行わないように所定制御を行う、
制御システム。 - 前記連動制御手段は、
前記所定制御として、前記受信手段による前記通過権限情報を含む信号の受信を行わせないように当該受信手段を制御する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の制御システム。 - 建物の開口部を開閉するドアの開閉制御、及び前記開口部に対する見込方向のいずれか一方側に設けられた連動動作手段における前記ドアとの連動制御を行う制御システムであって、
前記開口部に対する見込方向のいずれか一方側の近傍に第1物体が存在するか否かを検知する第1物体検知手段と、
前記開口部に対する見込方向のいずれか他方側の近傍に存在する第2物体が有する送信手段から、前記開口部を通過する権限を特定する通過権限情報を含む信号を当該送信手段と接触することなく受信する受信手段と、
前記第2物体が前記開口部に対する見込方向のいずれか他方側の近傍に存在するか否かを検知する第2物体検知手段と、
前記受信手段の受信結果及び前記第1物体検知手段の検知結果に基づいて、前記ドアの開閉制御及び前記連動動作手段の連動制御を行う連動制御手段と、を備え、
前記連動制御手段は、
前記受信手段によって前記通過権限情報を含む信号が受信されたことを条件の1つとして、前記開口部を開放させるように前記ドアを開閉制御すると共に、前記連動動作手段を当該ドアの動作と連動して動作させるように連動制御し、
前記受信手段によって前記通過権限情報を含む信号が受信されると共に、前記第2物体検知手段によって前記第2物体が存在すると検知された場合には、前記開口部を開放させるように前記ドアを開閉制御すると共に、前記連動動作手段を当該ドアの動作と連動して動作させるように連動制御し、
前記第2物体検知手段によって前記第2物体が存在していると検知されていない場合には、前記受信手段による前記通過権限情報を含む信号の受信を行わせず、
前記第2物体検知手段によって前記第2物体が存在していると検知されている場合には、前記受信手段による前記通過権限情報を含む信号の受信を行わせる、
制御システム。 - 建物の開口部を開閉するドアの開閉制御、及び前記開口部に対する見込方向のいずれか一方側に設けられた連動動作手段における前記ドアとの連動制御を行う制御システムであって、
前記開口部に対する見込方向のいずれか一方側の近傍に第1物体が存在するか否かを検知する第1物体検知手段と、
前記開口部に対する見込方向のいずれか他方側の近傍に存在する第2物体が有する送信手段から、前記開口部を通過する権限を特定する通過権限情報を含む信号を当該送信手段と接触することなく受信する受信手段と、
前記第2物体が前記開口部に対する見込方向のいずれか他方側の近傍に存在するか否かを検知する第2物体検知手段と、
前記受信手段の受信結果及び前記第1物体検知手段の検知結果に基づいて、前記ドアの開閉制御及び前記連動動作手段の連動制御を行う連動制御手段と、を備え、
前記連動制御手段は、
前記受信手段によって前記通過権限情報を含む信号が受信されたことを条件の1つとして、前記開口部を開放させるように前記ドアを開閉制御すると共に、前記連動動作手段を当該ドアの動作と連動して動作させるように連動制御し、
前記受信手段によって前記通過権限情報を含む信号が受信されると共に、前記第2物体検知手段によって前記第2物体が存在すると検知された場合には、前記開口部を開放させるように前記ドアを開閉制御すると共に、前記連動動作手段を当該ドアの動作と連動して動作させるように連動制御し、
前記受信手段によって前記通過権限情報を含む信号が受信されていない場合には、前記第2物体検知手段による前記第2物体が存在しているか否かの検知を行わせず、
前記受信手段によって前記通過権限情報を含む信号が受信されている場合には、前記第2物体検知手段による前記第2物体が存在しているか否かの検知を行わせる、
制御システム。
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