JP2009197327A - 中空部材およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鋼板を素材とし減炭層幅が2hである電縫溶接鋼管に、加熱速度Vh(K/s)でAc3変態点以上の加熱温度T(K)に加熱し、直ちに一次冷却速度Vc(K/s)で焼入れ開始温度Tq(K)まで冷却したのち二次冷却(急冷)する焼入れ処理を施すにあたり、次式
(ここで、C0質量%):鋼板のC含有量(質量%)、t:拡散時間(s)、t=50/Vh+50/Vc+k、k:均熱時間(s)、D:拡散係数(m2/s)、D=D0exp(−Q/RT)を満足するように調整し、焼入れ開始温度TqをAr3変態点超の温度とする。これにより、電縫溶接部の最低C含有量の低下が抑制され、C1/C0。が0.83以上となり、熱処理後の部材の耐久性が顕著に向上する。
【選択図】図1
Description
(2)Cが濃化した液相は、接合時のアプセットにより電縫溶接部外に排出され、ビードを形成する。このため、電縫溶接部にはCが減少した固相のみが残存することになり、電縫溶接部に減炭層が形成される。
表1に示す組成の熱延鋼板Aを鋼管素材として、該鋼管素材を成形し略円筒状のオープン管としたのち、該オープン管の端部同士を突き合わせて高周波抵抗溶接により電縫溶接して、あるいはさらに絞り圧延を施して各種減炭層幅(2h:7〜54μm)の電縫溶接鋼管とした。ついで、これらの電縫溶接鋼管に、図2に示すような熱サイクルからなる焼入れ処理、すなわち、加熱速度Vhで到達最高温度(最高加熱温度)Tまで加熱し、均熱時間k保持したのち、直ちに一次冷却速度Vcで焼入れ開始温度Tqまで冷却し、ついで二次冷却(急冷)する処理を施した。
本発明は、かかる知見に基づき、さらに検討を加えて完成されたものである。すなわち、本発明の要旨は次のとおりである。
を満足するように調整するとともに、前記焼入れ開始温度TqをAr3変態点超の温度とすることを特徴とする疲労耐久性に優れた中空部材の製造方法。
(4)(2)または(3)において、前記組成に加えてさらに、質量%で、Nb:0.2%以下、V:0.2%以下のうちから選ばれた1種または2種を含有する組成とすることを特徴とする中空部材の製造方法。
(6)鋼板を母材とし減炭層の幅が2h(m)である電縫溶接部を有する電縫溶接鋼管に、少なくとも焼入れ処理を施してなる中空部材であって、前記電縫溶接部の最低C含有量C1と母材部のC含有量C0との比、C1/C0が0.83以上であることを特徴とする耐久性に優れた中空部材。
(7)(6)において、前記電縫溶接部以外の母材部が、質量%で、C:0.15〜0.40%、Si:0.05〜0.50%、Mn:0.30〜2.00%、Al:0.01〜0.10%、Ti:0.001〜0.04%、B:0.0005〜0.0050%、N:0.0010〜0.0100%を含み、かつTiおよびNが、(N/14) <(Ti/47.9)を満足し、残部Feおよび不可避的不純物からなる組成を有することを特徴とする中空部材。
(8)(7)において、前記組成に加えてさらに、質量%で、Cr:1.0%以下、Mo:1.0%以下、W:1.0%以下、 Ni:1.0%以下、Cu:1.0%以下のうちから選ばれた1種または2種以上を含有する組成とすることを特徴とする中空部材。
(9)(7)または(8)において、前記組成に加えてさらに、質量%で、Nb:0.2%以下、V:0.2%以下のうちから選ばれた1種または2種を含有する組成とすることを特徴とする中空部材。
(10)(7)ないし(9)のいずれかにおいて、前記組成に加えてさらに、質量%で、Ca:0.0050%以下を含有する組成とすることを特徴とする中空部材。
本発明では、用いる電縫溶接鋼管に、好ましくは所望の部材形状に加工する冷間加工を施したのち、焼入れ処理と、あるいはさらに焼戻処理とからなる熱処理を施し、所望の高強度を有する部材とする。本発明でいう、「焼入れ処理」は、図2に示すような急速短時間加熱焼入れ処理とする。ここで「急速短時間加熱焼入れ処理」とは、室温から900℃以上の最高加熱温度への平均加熱速度が10℃/s以上で、900℃以上となっている時間が1min以内である焼入れ処理である。具体的には通電加熱を用いた焼入れ処理である。すなわち、加熱速度Vhで到達最高温度(最高加熱温度)Tまで加熱し、均熱時間k保持したのち、直ちに一次冷却速度Vcで焼入れ開始温度Tqまで冷却し、二次冷却(急冷)する処理である。
を満足するように調整するとともに、焼入れ開始温度TqをAr3変態点超の温度とする。なお、(1)式の右辺は、(a)式のC1(x)でx=0の場合に相当する。電縫溶接部の最低C含有量C1と鋼板のC含有量C0の比である。
(ここで、C、Ni、Si、V、Mo、W、Mn、Cr、Cu、P、Al、As、Ti:各元素の含有量(質量%))なお、上記のAc3変態点の計算式は、レスリー鉄鋼材科学(幸田監訳:1985[丸善]、P273)より引用した。
しかし、減炭層幅を小さくするために、電縫溶接時の入熱を低下していくと電縫溶接部に冷接等の欠陥が発生しやすくなる。このため、電縫溶接ままでの減炭層幅は10μm以上とすることが望ましく、さらに望ましくは30μm以上である。電縫溶接ままで30μmを超えるような減炭層幅を有するものは、絞り圧延等で減炭層幅を機械的に狭くすることが有効となる。
本発明で電縫溶接鋼管の素材(母材)として好適な鋼板は、質量%で、C:0.15〜0.40%、Si:0.05〜0.50%、Mn:0.30〜2.00%、Al:0.01〜0.10%、Ti:0.001〜0.04%、B:0.0005〜0.0050%、N:0.0010〜0.0100%を含み、かつTiおよびNが、(N/14) < (Ti/47.9)を満足し、あるいはさらにCr:1.0%以下、Mo:1.0%以下、W:1.0%以下、 Ni:1.0%以下、Cu:1.0%以下のうちから選ばれた1種または2種以上、および/またはNb:0.2%以下、V:0.2%以下のうちから選ばれた1種または2種、および/または、Ca:0.0050%以下を含み、残部Feおよび不可避的不純物からなる組成を有する鋼板、好ましくは熱延鋼板である。なお、ここでいう「鋼板」には鋼帯をも含むものとする。
C:0.15〜0.40%
Cは、固溶して鋼の強度を増加させるとともに、炭化物および/または炭窒化物として析出し、焼戻後の強度を高める有用な元素である。本発明では、所望の鋼管の強度、および中空スタビライザ用等の部材として所望の焼入れ処理後の強度を確保するために、0.15%以上の含有を必要とする。一方、0.40%を超えて含有すると、焼入れ処理後の靭性が低下する。このため、Cは0.15〜0.40%の範囲に限定した。なお、好ましくは0.20〜0.35%である。
Siは、脱酸剤として作用する元素であり、このような効果を得るためには、0.05%以上の含有を必要とする。一方、0.50%を超えて含有しても、脱酸の効果が飽和するため、含有量に見合う効果を期待できず、経済的に不利となるうえ、電縫溶接時に介在物が生じやすくなり、電縫溶接部の健全性に悪影響を及ぼす。このため、Siは0.05〜0.50%の範囲に限定した。なお、好ましくは0.10〜0.30%である。
Mnは、固溶して鋼の強度を高めるとともに、鋼の焼入れ性を向上させる元素であり、本発明では、所望の強度を確保するためには、0.30%以上の含有を必要とする。一方2.00%を超えて含有すると、残留オーステナイト(γ)が生成し、焼戻後の靭性が低下する。このため、Mnは0.30〜2.00%の範囲に限定した。なお、好ましくは0.30〜1.60%である。
Alは、脱酸剤として作用するとともに、Nを固定し、焼入れ性向上に有効な固溶B量を確保する効果を有する元素である。このような効果を得るためには0.01%以上の含有を必要とする。一方、0.10%を超えて含有すると、介在物の生成が多くなり、疲労寿命を低下させる場合がある。このため、Alは0.01〜0.10%の範囲に限定した。なお、好ましくは0.02〜0.05%である。
Bは、鋼の焼入れ性を向上させる有効な元素であり、また、Bは粒界を強化する作用を有し、焼割れを防止する効果を有する。このような効果を得るためには0.0005%以上の含有を必要とする。一方、0.0050%を超えて含有しても、上記した効果が飽和し経済的に不利となる。また、0.0050%を超えて含有すると、粗大なB含有析出物が生じ靭性が低下する場合がある。このようなことから、Bは0.0005〜0.0050%の範囲に限定した。なお、好ましくは0.0010〜0.0025%である。
Tiは、N固定化元素して作用し、焼入れ性向上に有効な固溶B量を確保する効果を有する。また、Tiは、微細な炭化物として析出し、溶接時や熱処理時の結晶粒の粗大化を抑制し、靭性の向上に寄与する。このような効果を得るためには、0.001%以上の含有を必要とする。一方、0.04%を超えて含有すると、介在物の形成が著しくなり靭性が低下する。このため、Tiは0.001〜0.04%の範囲に限定した。なお、好ましくは0.02〜0.03%である。
Nは、鋼中の合金元素と結合し窒化物、炭窒化物を形成し、焼戻後の強度確保に寄与する元素であり、このような効果を得るためには、0.0010%以上の含有を必要とする。一方、0.0100%を超える含有は、窒化物の粗大化を招き靭性や疲労寿命が低下する。このため、Nは0.0010〜0.0100%の範囲に限定した。
(N/14) < (Ti/47.9)
を満足するように含有する。TiおよびNが、上記した式を満足しない場合には、焼入時の固溶B量が不安定となり好ましくない。
上記した成分が好ましい基本の成分であるが、基本の組成に加えてさらに、Cr:1.0%以下、Mo:1.0%以下、W:1.0%以下、Ni:1.0%以下、Cu:1.0%以下のうちから選ばれた1種または2種以上、および/または、Nb:0.2%以下、V:0.2%以下のうちから選ばれた1種または2種、および/または、Ca:0.0050%以下、を必要に応じて選択して含有できる。
Cr、Mo、W、Cu、Niはいずれも、鋼の焼入れ性を向上させる作用を有する元素であり、必要に応じて選択して1種または2種以上含有できる。
Crは、焼入れ性向上に加えて、微細な炭化物を形成し強度を上昇させる作用も有し、所望の強度確保に寄与する。このような効果を得るためには0.05%以上含有することが望ましいが、1.0%を超えて含有すると、上記した効果は飽和し、経済的に不利となるとともに、電縫溶接時に介在物を生じ易くなり、電縫溶接部の健全性に悪影響を及ぼす。このため、Crは1.0%以下に限定することが好ましい。なお、より好ましくは0.10〜0.30%である。
Niは、焼入れ性向上に加えて靭性向上にも寄与する元素であり、このような効果を得るためには0.05%以上含有することが望ましいが、1.0%を超えて含有しても上記した効果が飽和し経済的に不利となるうえ、加工性が低下する。このため、Niは1.0%以下に限定することが望ましい。なお、より好ましくは0.10〜0.50%である。
Nb:0.2%以下、V:0.2%以下のうちから選ばれた1種または2種
Nb、Vは、炭化物を形成し強度増加に寄与する元素であり、必要に応じて選択して含有できる。このような効果を得るためにはNb:0.01%以上、V:0.01%以上含有することが望ましいが、Nb:0.2%、V:0.2%をそれぞれ超えて含有しても、効果が飽和し経済的に不利となる。このため、Nb:0.2%以下、V:0.2%以下にそれぞれ限定することが好ましい。
Caは、硫化物等の介在物の形態を制御し、加工性を向上させる元素であり、必要に応じて含有できる。このような効果を得るためには、0.0001%以上含有することが好ましいが、一方、0.0050%を超える含有は鋼の清浄度を低下させる。このため、Caは0.0050%以下に限定することが好ましい。さらに好ましくは0.0003%〜0.0010%である。
Pは、溶接割れ性、靭性に悪影響を及ぼす元素であり、0.020%以下に調整することが好ましい。なお、さらに好ましくは0.015%以下である。
Sは、鋼中では硫化物系介在物として存在し、鋼管の加工性、靭性、疲労寿命を低下させるとともに、再熱割れ感受性を増大する元素であり、中空スタビライザー用としては0.010%以下に調整することが好ましい。なお、さらに好ましくは0.005%以下である。
上記した製造方法で得られる中空部材は、鋼板を素材とし減炭層の幅が2h(mm)である電縫溶接部を有する電縫溶接鋼管に、少なくとも焼入れ処理を施してなり、好ましくは電縫溶接部以外の母材部(鋼板)が、上記した組成を満足する中空部材である。そして本発明になる中空部材は、電縫溶接部の最低C含有量C1と母材部(鋼板)のC含有量C0との比、C1/C0が0.83以上であることを特徴とする耐久性に優れた部材である。なお、中空部材における電縫溶接部の最低C含有量C1は、上記した(a)式でも精度よく推定可能であるが、電縫溶接部について管周方向のEPMAあるいは化学分析によるC分析により得られた値を用いるものとする。
(1)組織観察
得られた電縫溶接鋼管から電縫溶接部を含む管軸方向に垂直断面を切り出し、研磨、メタルフローエッチング液(5%ピクリン酸+界面活性剤)を用いて腐食し、光学顕微鏡(倍率:400倍)を用いて、断面組織を観察した。該断面組織における偏析線が観察されない領域(層)の最大幅を測定しボンド幅(減炭層幅)2hとした。
(2)硬さ試験
得られた電縫溶接鋼管から硬さ測定用試験片を採取し、電縫溶接部および母材部について、板厚方向にビッカース硬度計(荷重:4.9N)でビッカース硬さHV0.5 を測定した。測定は外表面から0.2mmピッチで行い、得られた値を算術平均し、各鋼管の電縫溶接部、母材部における硬さとした。
mの位置で、管周方向のEPMAによるC濃度の分析により、実測の最低C含有量C1(実測)を求めた。そして、最低C含有量C1と、母材部(鋼板)のC含有量C0との比、C1(実測)/C0を算出した。
また、(a)式を用い、x=0の場合の焼入れ処理後の最低C含有量C1を算出し、母
材部(鋼板)のC含有量C0で除して計算値のC1/C0を算出した。
(3)ねじり疲労試験
得られた電縫溶接鋼管から疲労試験用試験材(管軸方向長さ:250mm)を採取し、JIS Z 2273に準拠した両振りのねじり疲労試験を行った。ねじり疲労試験の応力τは、成分A,B,E材についてはτ=380MPa、C,D材についてはτ=470MPaとした。ねじり疲労試験後に破断状況を観察した。電縫溶接部に沿った異常な割れ方を示す場合を×、それ以外の割れ方を示す場合を○として評価した。
C1(実施)/C0が本発明範囲を低く外れる比較例(部材No.9、No.11〜16、No.18〜32)は、電縫溶接部の焼入れ硬さが顕著に低下しており、またねじり試験においても電縫溶接部に沿った異常な割れ方を示した。
なお、計算で求めたC1/C0とC1(実施)/C0とはほぼ等しい値を示している。
Claims (10)
- 鋼板を素材とし減炭層幅が2h(m)である電縫溶接鋼管に、加熱速度Vh(K/s)でAc3変態点以上の加熱温度T(K)に加熱し、均熱時間k(s)保持したのち、直ちに一次冷却速度Vc(K/s)で焼入れ開始温度Tq(K)まで冷却したのち二次冷却する焼入れ処理と、あるいはさらに焼戻処理とからなる熱処理を施し所望の高強度を有する部材とするにあたり、前記焼入れ処理における前記加熱速度Vh、前記最高加熱温度T、前記均熱時間k、前記一次冷却速度Vc、を、下記(1)式を満足するように調整するとともに、前記焼入れ開始温度TqをAr3変態点超の温度とすることを特徴とする疲労耐久性に優れた中空部材の製造方法。
記
ここで、C0 :鋼板のC含有量(質量%)、
t(s):50/Vh+50/Vc+k
Vh:加熱速度(K/s)、Vc:一次冷却速度(K/s)、k:均熱時間(s)
D(m2/s)=D0 exp(−Q/RT)、
D0:4.7×10−5(m2/s)、Q=155(kJ/mol・K)、R=8.31(J/mol・K)、
T:最高加熱温度(K)、 - 前記鋼板が、質量%で、
C:0.15〜0.40%、 Si:0.05〜0.50%、
Mn:0.30〜2.00%、 Al:0.01〜0.10%、
Ti:0.001〜0.04%、 B:0.0005〜0.0050%、
N:0.0010〜0.0100%
を含み、かつTiおよびNが、(N/14) <(Ti/47.9)を満足し、残部Feおよび不可避的不純物からなる組成を有する鋼板であることを特徴とする請求項1に記載の中空部材の製造方法。 - 前記組成に加えてさらに、質量%で、Cr:1.0%以下、Mo:1.0%以下、W:1.0%以下、 Ni:1.0%以下、Cu:1.0%以下のうちから選ばれた1種または2種以上を含有する組成とすることを特徴とする請求項2に記載の中空部材の製造方法。
- 前記組成に加えてさらに、質量%で、Nb:0.2%以下、V:0.2%以下のうちから選ばれた1種または2種を含有する組成とすることを特徴とする請求項2または3に記載の中空部材の製造方法。
- 前記組成に加えてさらに、質量%で、Ca:0.0050%以下を含有する組成とすることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の中空部材の製造方法。
- 鋼板を母材とし減炭層の幅が2h(m)である電縫溶接部を有する電縫溶接鋼管に、少なくとも焼入れ処理を施してなる中空部材であって、前記電縫溶接部の最低C含有量C1と母材部のC含有量C0との比、C1/C0が0.83以上であることを特徴とする疲労耐久性に優れた中空部材。
- 前記電縫溶接部以外の母材部が、質量%で、
C:0.15〜0.40%、 Si:0.05〜0.50%、
Mn:0.30〜2.00%、 Al:0.01〜0.10%、
Ti:0.001〜0.04%、 B:0.0005〜0.0050%、
N:0.0010〜0.0100%
を含み、かつTiおよびNが、(N/14) <(Ti/47.9)を満足し、残部Feおよび不可避的不純物からなる組成を有することを特徴とする請求項6に記載の中空部材。 - 前記組成に加えてさらに、質量%で、Cr:1.0%以下、Mo:1.0%以下、W:1.0%以下、 Ni:1.0%以下、Cu:1.0%以下のうちから選ばれた1種または2種以上を含有する組成とすることを特徴とする請求項7に記載の中空部材。
- 前記組成に加えてさらに、質量%で、Nb:0.2%以下、V:0.2%以下のうちから選ばれた1種または2種を含有する組成とすることを特徴とする請求項7または8に記載の中空部材。
- 前記組成に加えてさらに、質量%で、Ca:0.0050%以下を含有する組成とすることを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載の中空部材。
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