JP2009196547A - 防眩装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の対向車に対しても前照灯の眩しさを軽減することを目的とする。
【解決手段】自車両の前照灯から放出される光パルスに同期して、自車両の前照灯から放出される光パルスの持続中に光学シャッタを開放し、光パルス間隔中に光学シャッタを閉じると共に、対向車の前照灯から放出される光パルスと逆位相になるように光学シャッタの開放を防眩制御ECUによって制御する(100〜106)。そして、先行車両の前照灯から放出される光パルスに同期した尾灯から放出される光パルスを検出して、先行車の前照灯の光パルスと自車両の前照灯の光パルスが同位相で同期するように、自車両の前照灯及び尾灯から放出される光パルスの位相を変更する(108、110)。
【選択図】図3

Description

本発明は、防眩装置にかかり、特に、対向車などの他車両の前照灯による眩しさを軽減する防眩装置に関する。
夜間などのように周辺照度が低い場合には、前照灯を点灯して走行するが、前照灯の照度は高い方が視認性がよくなる一方、照度の高い前照灯の光が対向車の運転者の眼に入射されると、瞳孔が開いてしまい、暗順応するまでのしばらくの間は、周囲の暗いところを認識できなくなってしまう。
そこで、特許文献1に記載の技術では、運転者の前に設置され、透過係数が変化するスクリーンと、周期的光パルスを放出する車両のヘッドライトと、備え、パルス持続中はスクリーンが透明でパルス間隔中はスクリーンの透過係数を小さくすることが提案されている。これにより、自らのヘッドライトによる明るさを十分に享受する、一方、大部分の時間はスクリーンの透過係数が比較的小さくなることにより、対向車等の前照灯による眩しさを軽減することができる。
特表平6−505215号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、運転者の眼に入射される相対的な光量を低減して眩しさを軽減しているが、対向車が複数ある場合などを想定すると、改善の余地がある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、複数の対向車に対しても前照灯の眩しさを軽減することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、自車両と同一方向に走行している先行車の前照灯から周期的に放出される光パルスの位相を先行車パルス位相として検出する先行車位相検出手段と、対向車の前照灯から周期的に放出される光パルスの位相を対向車パルス位相として検出する対向車位相検出手段と、自車両の運転者の眼に入射する光量を調整することができるように配置された光学シャッタと、前記先行車パルス位相が検出された場合には、自車両に設けられた前照灯から前記先行車パルス位相と同相で周期的に光パルスが放出され、前記対向車パルス位相が検出され、かつ前記先行車パルス位相が検出されない場合には、自車両に設けられた前照灯から前記対向車パルス位相と逆相で周期的な光パルスが放出されるように制御すると共に、自車両に設けられた前照灯から光パルスを放出している間は光を透過し、該光パルス間で光を減光または遮光するように前記光学シャッタを制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、先行車位相検出手段では、自車両と同一方向に走行している先行車の前照灯から周期的に放出される光パルスの位相が先行車パルス位相として検出され、対向車位相検出手段では、対向車の前照灯から周期的に放出される光パルスの位相が対向車パルス位相として検出される。
例えば、対向車位相検出手段としては、請求項2に記載の発明のように、前方を撮影する撮影手段の撮影結果を含み、撮影手段の撮影結果に基づいて対向車の前照灯から放出される光パルスの位相を検出するようにしてもよいし、請求項3に記載の発明のように、周期的な光を検知する検波器を含み、検波器の検知結果に基づいて対向車の光パルスの位相を検出するようにしてもよいし、請求項4に記載の発明のように、車車間で通信を行うための車車間通信装置を含み、車車間通信装置による通信によって光パルスの位相を検出するようにしてもよい。また、先行車位相検出手段としては、請求項4に記載の発明のように、車車間で通信を行うための車車間通信装置を含み、車車間通信装置による通信によって光パルスの位相を検出するようにしてもよいし、請求項5に記載の発明のように、前方を撮影する撮影手段を含み、前照灯から放出される光パルスに同期した光パルスを車両後方へ放出する尾灯を撮影手段によって撮影し、撮影結果に基づいて先行車の前照灯から放出される光パルスの位相を検出するようにしてもよいし、請求項6に記載の発明のように、周期的な光を検知する検波器を含み、前照灯から放出される光パルスに同期した光パルスを車両後方へ放出する尾灯の光を検波器によって検知し、検知結果に基づいて先行車の前照灯から放出される光パルスの位相を検出するようにしてもよい。
また、光学シャッタは、自車両の運転者の眼に入射する光量を調整することができるように配置されている。
そして、制御手段では、先行車位相検出手段によって先行車パルス位相が検出された場合に、自車両に設けられた前照灯から先行車パルス位相と同相で周期的な光パルスが放出され、対向車位相検出手段によって対向車パルス位相がされ、かつ先行車位相検出手段によって先行車パルス位相が検出されない場合には、自車両に設けられた前照灯から対向車パルス位相と逆相で周期的な光パルスが放出されるように制御すると共に、自車両に設けられた前照灯から光パルスを放出している間は光を透過し、該光パルス間で光を減光または遮光するように光学シャッタを制御する。
すなわち、自車両の前照灯から放出される光パルスの持続中に光を透過し、光パルス間で光を減光または遮光するように光学シャッタが制御されるので、自車両の前照灯から放出された光パルスの反射光(例えば、路面等からの反射光)は、運転者の眼に入射されるので、前方視界を確保することができる。また、自車両の前照灯から対向車パルス位相と逆相の光パルスを放出するので、対向車の前照灯が点灯している場合に、光学シャッタが減光または遮光されると共に、自車両の前照灯が消灯となり、対向車の前照灯が消灯している場合に、光学シャッタが光を透過すると共に、自車両の前照灯が点灯となり、対向車の前照灯から放出される光パルスが運転者の眼に直接入射されることがなくなり、眩しさを軽減することができる。さらに、先行車が存在する場合には、自車両の前照灯から先行車パルス位相と同相で光パルスを放出するので、同一進行方向の車両の前照灯から放出される光パルスが同相で同期するので、対向車が複数の場合でも光学シャッタによる防眩効果を得ることができる。
以上説明したように本発明によれば、複数の対向車に対しても前照灯の眩しさを軽減することができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係わる防眩装置の概略を説明するための図であり、図2は、本発明の第1実施形態に係わる防眩装置の構成を示すブロック図である。
本発明の第1実施形態に係わる防眩装置は、図1に示すように、車両前方へ光パルスを放出する前照灯12と、フロントウインドシールドガラス等の運転者の前方に設けられた光学シャッタ22と、を主に備えている。
前照灯12は、車両前方に光を照射することによって、周辺照度が低い場合等の運転者の前方視界を確保する。また、前照灯12の車両前方へ光の照射は、パルス点灯することにより光パルスを放出する。前照灯12の光源としては、光パルスを放出するものであればよく、例えば、フラッシュ電球やLED光源等を適用することができる。
光学シャッタ22は、運転者に入射される光の透過や遮光を切り替える構成とされ、後述する防眩制御ECU14の制御によって透過や遮光の切り替えが制御される。具体的には、自車両の前照灯12から放出される光パルスに同期して、自車両の前照灯12から放出される光パルスの持続中に光学シャッタを開放し、光パルス間隔中に光学シャッタ22を閉じるように制御されると共に、対向車の前照灯12から放出される光パルスと逆位相になるように光学シャッタ22の開放が制御されるようになっている。なお、光学シャッタ22は、本実施形態では、フロントウインドシールドガラスに設けるものとして説明するが、これに限るものではなく、例えば、ゴーグルとして運転者が着用するようにしてもよい。また、光学シャッタ22は、例えば、液晶シャッタ等を適用することができるが、光を完全に遮断するものでなくてもよく、例えば、透過率を調整する調光ガラス等を適用するようにしてもよいし、その他の光学スクリーンを適用するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係わる防眩装置10は、詳細には図1に示すように、防眩制御ECU14を備えており、CPU14A、RAM14B、ROM14C、及びI/O14Dを含むマイクロコンピュータで構成された防眩制御ECU14によって前照灯12や光学シャッタ22の駆動が制御される。
防眩制御ECU14のROM14Cには、前照灯12や光学シャッタ22の駆動を制御するための防眩制御ルーチン等を実行するためのプログラムなどが記憶され、RAM14Bは、CPU14Aによって行われる各種演算等を行うメモリ等として使用される。
I/O14Dには、スイッチ16、カメラ18、前照灯ドライバ20、シャッタドライバ24、及び尾灯ドライバ28等が接続されており、スイッチ16の操作状態やカメラ18による車両前方の撮影結果等が防眩制御ECU14に入力され、入力された情報に基づいて、前照灯ドライバ20、シャッタドライバ24、及び尾灯ドライバ28が制御され、前照灯12、光学シャッタ22、及び尾灯26が駆動される。
スイッチ16は、前照灯12のオンオフを指示すると共に、ロービームとハイビームを指示し、指示結果を防眩制御ECU14に出力する。また、カメラ18は、車両前方を撮影して撮影結果を防眩制御ECU14に出力する。
そして、防眩制御ECU14は、スイッチ16の状態に応じて前照灯ドライバ20や尾灯ドライバ28を制御して、前照灯12や尾灯26の点灯を行う。この時、前照灯ドライバ20は周期的な光パルスを前照灯12から放出するように前照灯12を駆動し、尾灯ドライバ28は、前照灯の光パルスに同期した周期的な光パルスを尾灯26から放出するように尾灯26を駆動する。
また、防眩制御ECU14は、カメラの撮影結果に対して画像処理や信号処理等を行うことによって、対向車の検出や先行車の検出、並びに対向車の前照灯12から放出される光パルスの位相検出や先行車の尾灯26から放出される光パルスの位相検出を行い、これらの位相検出結果に基づいて、自車両の前照灯12、光学シャッタ22、及び尾灯26の光パルスの位相を変更する。なお、対向車の検出や先行車の検出は、撮影画像に対して画像処理等を行うことによって周知の技術を用いて検出することができ、光パルスの位相検出についても撮影画像に対して信号処理等を行うことによって周知の技術を用いて検出することができる。
ここで、本発明の第1実施形態に係わる防眩装置10で行われる防眩制御について説明する。
本実施形態に係わる防眩装置10は、上述したように、自車両の前照灯12から放出される光パルスに同期して、自車両の前照灯12から放出される光パルスの持続中に光学シャッタを開放し、光パルス間隔中に光学シャッタ22を閉じるようになっていると共に、対向車の前照灯12から放出される光パルスと逆位相になるように光学シャッタ22の開放が防眩制御ECU12によって制御される。
すなわち、対向車の前照灯12が点灯している場合(光パルス持続中)に、光学シャッタ22が閉じられ、これに連動して自車両の前照灯12が消灯(光パルス間隔中)となり、対向車の前照灯12が消灯している場合(光パルス間隔中)に、光学シャッタ22が開放され、これに連動して自車両の前照灯12が点灯(光パルス持続中)となるように、前照灯12及び光学シャッタ22を制御する。これによって、対向車の前照灯から放出される光が運転者に直接入射されることがなくなり、眩しさを軽減することができると共に、自車両の前照灯12から前方に放出された光によって前方視界を確保することができる。
また、対向車が複数の場合を想定すると、複数の対向車の前照灯12から放出される光パルスが連動していないと、防眩効果を得ることができなくなってしまう。
そこで、本実施形態に係わる防眩装置10は、各車両の前照灯12及び尾灯26から放出される光パルスの位相を同期して駆動すると共に、先行車両の尾灯26から放出される光パルスを検出して、先行車の前照灯12の光パルスと自車両の前照灯12の光パルスが同位相で同期するように、自車両の前照灯12及び尾灯26の光パルスの位相を変更する。これによって、同一進行方向の車両の前照灯12から放出される光パルスが同位相で同期し、対向車が複数の場合でも上述の防眩効果を得ることができるようにしている。
なお、各車両の前照灯12と尾灯26のそれぞれから放出される光パルスは、同位相で同期していてもよいし、逆位相で同期していてもよい。逆位相で同期している場合には、先行車の尾灯の光パルスの逆位相で自車両の前照灯12の光パルスを同期することによって、先行車の前照灯12の光パルスと自車両の前照灯12の光パルスを同位相で同期させることができる。
続いて、上述のように構成された本発明の第1実施形態に係わる防眩装置10の防眩制御ECU14で行われる防眩制御の詳細な処理について説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係わる防眩装置10の防眩制御ECU14で行われる防眩制御ルーチンの流れの一例を示すフローチャートである。なお、図3に示す防眩制御ルーチンは、乗員のスイッチ16の操作によって、前照灯12の点灯が指示された場合等に開始する。
まず、ステップ100では、前照灯ドライバ20が防眩制御ECU14によって制御され、前照灯12がパルス点灯されて、前照灯12から車両前方に光パルスが放出されると共に、カメラ18による前方の撮影が開始される。
続いて、ステップ102では、前照灯12のパルス点灯に同期して、シャッタドライバ24が防眩制御ECU14によって制御されることによって光学シャッタ22が作動されてステップ104へ移行する。すなわち、前照灯12の光パルス持続中に光学シャッタ22が開放され、前照灯12の光パルス間隔中に光学シャッタ22が閉じるように制御される。
ステップ104では、対向車が検出されたか防眩制御ECU14によって判定される。該判定は、カメラ18の撮影結果を防眩制御ECU14が取得し、取得した撮影画像を画像処理等を行って対向車を検出したか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ106へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。
ステップ106では、対向車の前照灯12から放出された光パルスと逆位相で同期するように、自車両の前照灯12の光パルスが防眩制御ECU14によって変更されて、ステップ108へ移行する。すなわち、防眩制御ECU14が、カメラ18の撮影画像を信号処理等を行うことによって対向車の前照灯12の光パルスの位相を検出し、検出した位相と逆位相で同期するように、自車両の前照灯12の光パルスを変更する。これによって、対向車の前照灯12が点灯している場合(光パルス持続中)に、光学シャッタ22が閉じられると共に、自車両の前照灯12が消灯(光パルス間隔中)となり、対向車の前照灯12が消灯している場合(光パルス間隔中)に、光学シャッタ22が開放されると共に、自車両の前照灯12が点灯(光パルス持続中)となるように、前照灯12及び光学シャッタ22が制御される。従って、対向車の前照灯12から放出される光が運転者の眼に直接入射されることがなくなり、眩しさを軽減することができると共に、自車両の前照灯12から前方に放出された光の反射光(例えば、路面等からの反射光)は、運転者の眼に入射されるので、前方視界を確保することができる。
ステップ108では、先行車が検出されたか否か防眩制御ECU14によって判定される。該判定は、カメラ18の撮影結果を防眩制御ECU14が取得し、取得した撮影画像を画像処理等を行って先行車を検出したか否かを判定し、該判定が肯定された場合にステップ110へ移行し、否定された場合にはステップ104に戻って上述の処理が繰り返される。
ステップ110では、自車両の前照灯12から放出される光パルスと先行車から放出される前照灯12の光パルスが同位相で同期されてステップ112へ移行する。すなわち、防眩制御ECU14が、カメラ18の撮影画像を信号処理等を行うことによって先行車の尾灯26から放出される光パルスの位相を検出し、検出した位相に先行車の前照灯12から放出される光パルスの位相が同期しているので、これを用いて先行車の前照灯12から放出される光パルスと自車両の前照灯12から放出される光パルスが同位相で同期するように、自車両の前照灯12から放出される光パルスの位相を変更する。これによって、同一進行方向の車両の前照灯12から放出される光パルスが同位相で同期するので、対向車が複数の場合でも光学シャッタ22による防眩効果を得ることができる。
そして、ステップ112では、前照灯12を消灯するようにスイッチ16が操作されたか否かが防眩制御ECU14によって判定され、該判定が否定された場合にはステップ104に戻って上述の処理を繰り返し、ステップ112の判定が肯定されたところでステップ114へ移行して、前照灯12及び尾灯26を消灯して一連の防眩制御を終了する。
例えば、本第1実施形態に係わる防眩装置10を搭載した車両がすれ違う場合には、一方の車両の光パルス持続中は、図1(A)に示すように、当該車両(図1(A)の右側)の前照灯12が点灯すると共に光学シャッタ22が開放し、他方の車両(図1(A)の左側)の前照灯12が消灯すると共に光学シャッタ22が閉じる。また、一方の車両の光パルス間隔中に切り替わると、図1(B)に示すように、当該車両(図1(B)の右側)の前照灯12が消灯すると共に、光学シャッタ22が閉じ、他方の車両(図1(B)の左側)の前照灯12が点灯すると共に光学シャッタ22が開放する。これによって双方の前照灯12による眩しさを軽減することができる。
また、対向車が複数の場合には、図4に示すように、各車両は先行車の尾灯26から放出される光パルスを検出することによって、先行車の前照灯12から放出される光パルスと同位相で同期させることができる。すなわち、同一方向へ進む車両の前照灯12から放出される光パルスが同位相で同期するので、図1に示すように、前照灯12と光学シャッタ22の同期制御を行うことで、双方の前照灯12による眩しさを軽減することができる。従って、複数の対向車に対しても前照灯の眩しさを軽減することができる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係わる防眩装置について説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係わる防眩装置の構成を示すブロック図である。なお、第2実施形態に係わる防眩装置は、第1実施形態に係わる防眩装置10の変形例であるため、第1実施形態と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
第1実施形態では、カメラ18で撮影することによって得られる撮影画像を用いて対向車の前照灯12から放出される光パルスの位相や、先行車の尾灯26から放出される光パルスに同期した前照灯12から放出される光パルスの位相を検出するようにしたが、第2実施形態では、対向車の前照灯12から放出される光パルスの位相は第1実施形態と同様にカメラ18の撮影画像を用いて検出し、先行車の前照灯12から放出される光パルスの位相は、車車間通信を用いて検出するようにしたものである。
すなわち、図5に示すように、第1実施形態(図2)に対して、車車間通信装置30が防眩制御ECU14のI/O14Dに接続されている。
車車間通信装置30としては、既知の種々の技術を適用することが可能であり、無線通信を適用してもよいし、第1実施形態の尾灯26以外の灯具等を用いた光通信等を適用するようにしてもよい。
また、車車間通信装置30は、先行車や後方車が備えた車車間通信装置と通信可能とされており、先行車の前照灯12から放出される光パルスと自車両の前照灯12から放出される光パルスとを同期させるための情報(例えば、光パルスの位相)を先行車から受信すると共に、自車両の前照灯12から放出される光パルスと後方車の前照灯12から放出される光パルスを同期させるための情報(例えば、光パルスの位相)を後方車へ送信するようになっている。なお、車車間通信装置30によって、各車両の走行方向を含めた情報を送受信することによって、先行車か後方車か等の判断が可能である。
本実施形態では、車車間通信装置30を用いて、先行車の前照灯12の光パルスと自車両の前照灯12から放出される光パルスを同位相で同期するので、各車両の前照灯12から放出される光パルスと尾灯26から放出される光パルスは、同期していてもよいし、同期しないようにしてもよいし、さらには周波数が全くことなるようにしてもよい。
続いて、本発明の第2実施形態に係わる防眩装置の変形例の防眩制御ECUで行われる処理について詳細に説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係わる防眩装置の防眩制御ECUで行われる防眩制御ルーチンの流れの一例を示すフローチャートである。なお、図6に示す防眩制御ルーチンは、乗員のスイッチ16の操作によって、前照灯12の点灯が指示された場合等に開始する。また、第1実施形態と同一処理については同一符号を付して説明する。
まず、ステップ100では、前照灯ドライバ20が防眩制御ECU14によって制御され、前照灯12がパルス点灯されて、前照灯12から車両前方に光パルスが放出されると共に、カメラ18による前方の撮影が開始される。
続いて、ステップ102では、前照灯12のパルス点灯に同期して、シャッタドライバ24が防眩制御ECU14によって制御されることによって光学シャッタ22が作動されてステップ104へ移行する。すなわち、前照灯12の光パルス持続中に光学シャッタ22が開放され、前照灯12の光パルス間隔中に光学シャッタ22が閉じるように制御される。
ステップ104では、対向車が検出されたか防眩制御ECU14によって判定される。該判定は、カメラ18の撮影結果を防眩制御ECU14が取得し、取得した撮影画像を画像処理等を行って対向車を検出したか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ106へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。
ステップ106では、対向車の前照灯12から放出された光パルスと逆位相で同期するように、自車両の前照灯12から放出される光パルスが防眩制御ECU14によって変更されて、ステップ108へ移行する。すなわち、防眩制御ECU14が、カメラ18の撮影画像を信号処理等を行うことによって対向車の前照灯12から放出される光パルスの位相を検出し、検出した位相と逆位相で同期するように、自車両の前照灯12から放出される光パルスを変更する。これによって、対向車の前照灯12が点灯している場合(光パルス持続中)に、光学シャッタ22が閉じられると共に、自車両の前照灯12が消灯(光パルス間隔中)となり、対向車の前照灯12が消灯している場合(光パルス間隔中)に、光学シャッタ22が開放されると共に、自車両の前照灯12が点灯(光パルス持続中)となるように、前照灯12及び光学シャッタ22が制御される。従って、対向車の前照灯12から放出される光が運転者の眼に直接入射されることがなくなり、眩しさを軽減することができると共に、自車両の前照灯12から前方に放出された光の反射光(例えば、路面等からの反射光)は、運転者の眼に入射されるので、前方視界を確保することができる。
ステップ107では、先行車を検出したか否かが防眩制御ECU14によって判定される。該判定は、車車間通信装置30の通信によって先行車を表す情報を受信したか否か等を判定し、該判定が肯定された場合にはステップ109へ移行し、否定された場合にはステップ111へ移行する。
ステップ109では、先行車の前照灯12から放出される光パルスと自車両の前照灯12から放出される光パルスを同期させるための情報を車車間通信装置30によって受信し、当該情報が防眩制御ECU14に入力されてステップ110へ移行する。
ステップ110では、自車両の前照灯12から放出される光パルスと先行車の前照灯12から放出される光パルスが同位相で同期されてステップ112へ移行する。すなわち、防眩制御ECU14が、車車間通信装置30の通信によって先行車の前照灯12から放出される光パルスの位相を検出し、先行車の前照灯12から放出される光パルスと自車両の前照灯12から放出される光パルスが同位相で同期するように、自車両の前照灯12から放出される光パルスの位相を変更する。これによって、同一進行方向の車両の前照灯12から放出される光パルスが同位相で同期するので、対向車が複数の場合でも光学シャッタ22による防眩効果を得ることができる。
ステップ111では、後方車を検出したか否かが防眩制御ECU14によって判定される。該判定は、車車間通信装置30の通信によって後方車を表す情報を受信したか否か等を判定し、該判定が肯定された場合にはステップ113へ移行し、否定された場合にはステップ112へ移行する。
ステップ113では、自車両の前照灯12から放出される光パルスと後方車の前照灯12から放出される光パルスを同期させるための情報が車車間通信装置30を介して後方車へ送信されてステップ112へ移行する。これによって、後方車の防眩制御ルーチンによって後方車の前照灯12から放出される光パルスを自車両の前照灯12から放出される光パルスに同位相で同期することが可能となる。
そして、ステップ112では、前照灯12を消灯するようにスイッチ16が操作されたか否かが防眩制御ECU14によって判定され、該判定が否定された場合にはステップ104に戻って上述の処理を繰り返し、ステップ112の判定が肯定されたところでステップ114へ移行して、前照灯12及び尾灯26を消灯して一連の防眩制御を終了する。
このように、車車間通信を用いて光パルスの位相を同期させることによっても第1実施形態と同様に、対向車及び自車両の双方の前照灯12による眩しさを軽減することができると共に、複数の対向車に対しても前照灯12の眩しさを軽減することができる。
なお、上記の実施の形態では、カメラ16の撮影結果に基づいて光パルスの位相を検出したり、車車間通信装置30の通信によって光パルスの位相を検出する例を挙げたが、これに限るものではなく、周期的な光を検知する検波器等を用いて光パルスの位相を検出するようにしてもよい。例えば、第1実施形態において、周期的な光を検知する検波器を設けて、対向車の前照灯12及び尾灯から放出される各光パルスを検波器によって位相を検出してもよいし、第1実施形態において、対向車の前照灯12から放出される光パルスについては検波器によって位相を検出し、先行車の前照灯12から放出される光パルスについては尾灯26の撮影画像から先行車の光パルスの位相を検出してもよいし、第2実施形態において、対向車及び先行車の前照灯12から放出される光パルスの位相をそれぞれ車車間通信によって検出するようにしてもよいし、これらの各検出手段を適宜組み合わせて、光パルスの位相を検出するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係わる防眩装置の概略を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係わる防眩装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係わる防眩装置の防眩制御ECUで行われる防眩制御ルーチンの流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係わる防眩装置の先行車の前照灯の光パルスの同期を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係わる防眩装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係わる防眩装置の防眩制御ECUで行われる防眩制御ルーチンの流れの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 防眩装置
12 前照灯
14 防眩制御ECU
18 カメラ
20 前照灯ドライバ
22 光学シャッタ
24 シャッタドライバ
26 尾灯
28 尾灯ドライバ
30 車車間通信装置

Claims (6)

  1. 自車両と同一方向に走行している先行車の前照灯から周期的に放出される光パルスの位相を先行車パルス位相として検出する先行車位相検出手段と、
    対向車の前照灯から周期的に放出される光パルスの位相を対向車パルス位相として検出する対向車位相検出手段と、
    自車両の運転者の眼に入射する光量を調整することができるように配置された光学シャッタと、
    前記先行車パルス位相が検出された場合には、自車両に設けられた前照灯から前記先行車パルス位相と同相で周期的に光パルスが放出され、前記対向車パルス位相が検出され、かつ前記先行車パルス位相が検出されない場合には、自車両に設けられた前照灯から前記対向車パルス位相と逆相で周期的な光パルスが放出されるように制御すると共に、自車両に設けられた前照灯から光パルスを放出している間は光を透過し、該光パルス間で光を減光または遮光するように前記光学シャッタを制御する制御手段と、
    を備えた防眩装置。
  2. 前記対向車位相検出手段は、前方を撮影する撮影手段の撮影結果を含み、前記撮影手段の撮影結果に基づいて対向車の前記前照灯から放出される前記光パルスの位相を検出することを特徴とする請求項1に記載の防眩装置。
  3. 前記対向車位相検出手段は、周期的な光を検知する検波器を含み、前記検波器の検知結果に基づいて対向車の前記光パルスの位相を検出することを特徴とする請求項1に記載の防眩装置。
  4. 前記対向車位相検出手段及び前記先行車位相検出手段の少なくとも一方は、車車間で通信を行うための車車間通信装置を含み、前記車車間通信装置による通信によって前記光パルスの位相を検出することを特徴とする請求項1に記載の防眩装置。
  5. 前記先行車位相検出手段は、前方を撮影する撮影手段を含み、前記前照灯から放出される前記光パルスに同期した前記光パルスを車両後方へ放出する尾灯を前記撮影手段によって撮影し、撮影結果に基づいて前記先行車の前記前照灯から放出される前記光パルスの位相を検出することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の防眩装置。
  6. 前記先行車位相検出手段は、周期的な光を検知する検波器を含み、前記前照灯から放出される前記光パルスに同期した前記光パルスを車両後方へ放出する尾灯の光を前記検波器によって検知し、検知結果に基づいて前記先行車の前記前照灯から放出される前記光パルスの位相を検出することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の防眩装置。
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