JP2019137324A - 車両用灯具の点灯制御装置、車両用灯具の点灯制御方法、車両用灯具システム - Google Patents

車両用灯具の点灯制御装置、車両用灯具の点灯制御方法、車両用灯具システム Download PDF

Info

Publication number
JP2019137324A
JP2019137324A JP2018024213A JP2018024213A JP2019137324A JP 2019137324 A JP2019137324 A JP 2019137324A JP 2018024213 A JP2018024213 A JP 2018024213A JP 2018024213 A JP2018024213 A JP 2018024213A JP 2019137324 A JP2019137324 A JP 2019137324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
light distribution
distance
preceding vehicle
lighting control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018024213A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7081934B2 (ja
Inventor
俊彦 蓑田
Toshihiko Minoda
俊彦 蓑田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Stanley Electric Co Ltd filed Critical Stanley Electric Co Ltd
Priority to JP2018024213A priority Critical patent/JP7081934B2/ja
Publication of JP2019137324A publication Critical patent/JP2019137324A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7081934B2 publication Critical patent/JP7081934B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/40Control techniques providing energy savings, e.g. smart controller or presence detection

Landscapes

  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Abstract

【課題】自車両に対する前方車両の相対的な上下方向の位置が変動した場合にも前方車両へグレアを与えることを回避する。【解決手段】車両用灯具の点灯制御装置(10〜13)は、前方車両の状況に応じた配光パターンによる選択的な光照射を行うために車両用灯具(14R,14L)を制御する装置であって、前方車両の位置及び自車両との相互間距離を検出するとともに、当該検出時の上下方向の検出範囲から前方車両が外れた場合、その後に相互間距離と自車両の車速に関する情報とに基づいて自車両が当該相互間距離に相当する距離を走行したことを検出するまでの間、検出範囲から前方車両が外れる以前に設定されていた配光パターンを維持するように車両用灯具(14R,14L)の点灯制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、前方車両の位置に応じた選択的な光照射を行う車両用灯具における点灯制御技術に関する。
車両用灯具として、前方の車両の状態に応じて自車の前照灯の走行灯(ドライビングビーム)の点灯を制御するものが知られている。この車両用灯具は、前方に車両が存在する場合に、例えばその車両の部分だけ遮光(ないし減光)され、それ以外の部分には光が照射されるように自車の前照灯の配光状態が制御される。このような配光制御は、ADB(Adaptive Driving Beam)制御とも呼ばれる。このような車両用灯具の先行例は、例えば特開2013−79044号公報(特許文献1)に開示されている。
上記のような先行例の車両用灯具は、例えばカメラによって撮像された前方車両(先行車または対向車)の車体、もしくは尾灯や前照灯の位置を画像処理によって検出すること等によって前方車両を検出し、それら前方車両の部分に自車の走行灯による光が照射されないように配光制御が行われる。また、前方車両の検出方法として、LiDAR(Light Detection and Ranging)などの方法を用いる場合や、これとカメラとを併用する場合もある。カメラによる位置検出とLiDAR等による距離検出を併用することで遮光範囲をより精度よく設定することができるようになる。
ところで、上記のような車両用灯具においては、前方車両が坂道へ進入した場合などにおいて、自車両に対する前方車両の相対的な上下方向の位置が変動するため、前方車両がLiDAR等の検出手段による検出範囲から外れてしまう場合がある。この場合、前方車両が存在しないものとして配光制御が行われ、あるいは前方車両までの距離が無限大(検出不能)として配光制御が行われることになるため、適切な遮光範囲が設定し難くなりなり、前方車両へグレアを与えるという不都合が生じ得る。
特開2013−79044号公報
本発明に係る具体的態様は、自車両に対する前方車両の相対的な上下方向の位置が変動した場合にも前方車両へグレアを与えることを回避し得る技術を提供することを目的の1つとする。
[1]本発明に係る一態様の車両用灯具の点灯制御装置は、(a)前方車両の状況に応じた配光パターンによる選択的な光照射を行うために車両用灯具を制御する装置であって、(b)前記前方車両の位置及び自車両との相互間距離を検出するとともに、当該検出時の上下方向の検出範囲から前記前方車両が外れた場合、その後に前記相互間距離と前記自車両の車速に関する情報とに基づいて前記自車両が当該相互間距離に相当する距離を走行したことを検出するまでの間、前記検出範囲から前記前方車両が外れる以前に設定されていた前記配光パターンを維持するように前記車両用灯具の点灯制御を行う、車両用灯具の点灯制御装置である。
[2]本発明に係る一態様の車両用灯具の点灯制御装置は、(a)前方車両の状況に応じた配光パターンによる選択的な光照射を行うために車両用灯具を制御する装置であって、(b)前記前方車両の位置及び自車両との相互間距離を検出する検出部と、(c)前記検出部による上下方向の検出範囲から前記前方車両が外れた場合、その後に前記相互間距離と前記自車両の車速に関する情報とに基づいて前記自車両が当該相互間距離に相当する距離を前記自車両が走行したことを検出する管理部と、(d)前記前方車両の位置及び前記相互間距離に応じた配光パターンを設定する配光設定部と、(e)前記配光パターンに対応する制御信号を前記車両用灯具へ供給する点灯制御部と、を含み、(f)前記配光設定部は、前記上下方向の検出範囲から前記前方車両が外れた場合、それより以前に設定した前記配光パターンを、前記管理部により前記相互間距離に相当する距離を前記自車両が走行したことが検出されるまで維持する、車両用灯具の点灯制御装置である。
[3]本発明に係る一態様の車両用灯具の点灯制御方法は、(a)前方車両の状況に応じた配光パターンによる選択的な光照射を行うために車両用灯具を制御する方法であって、(b)前記前方車両の位置及び自車両との相互間距離を検出するとともに、当該検出時の上下方向の検出範囲から前記前方車両が外れた場合、その後に前記相互間距離と前記自車両の車速に関する情報とに基づいて前記自車両が当該相互間距離に相当する距離を走行したことを検出するまでの間、前記検出範囲から前記前方車両が外れる以前に設定されていた前記配光パターンを維持するように前記車両用灯具の点灯制御を行う、車両用灯具の点灯制御方法である。
[4]本発明に係る一態様の車両用灯具システムは、上記の点灯制御装置と、当該点灯制御装置により制御される車両用灯具と、を含む、車両用灯具システムである。
上記構成によれば、自車両に対する前方車両の相対的な上下方向の位置が変動した場合にも前方車両へグレアを与えることを回避し得る。
図1は、一実施形態の車両用灯具システムの構成を示すブロック図である。 図2は、距離センサの上下方向の検出範囲について説明するための図である。 図3は、制御部における点灯制御の処理手順を示すフローチャートである。 図4は、上方しきい値、下方しきい値について説明するための図である。 図5は、車両用灯具システムによる点灯制御の様子について説明するための模式図である。
図1は、一実施形態の車両用灯具システムの構成を示すブロック図である。図示の車両用灯具システムは、カメラ10、距離センサ11、車速センサ12、制御部13、一対のランプユニット(車両用灯具)14R、14Lを含んで構成されている。なお、本実施形態では、カメラ10、距離センサ11、車速センサ12、制御部13を含んで点灯制御装置が構成されている。
カメラ10は、自車両の所定位置(例えば、フロントガラス内側上部)に設置されており、自車両の前方空間を撮影する。なお、車両において他の用途でカメラが備わっている場合には、そのカメラによる出力を用いることでカメラ10を省略することもできる。
距離センサ11は、自車両とその前方に存在する他の車両(以下「前方車両」という。)との相互間距離を検出する。なお、車両において他の用途で相互間距離を検出し得るセンサが備わっている場合には、そのセンサによる出力を用いることで距離センサ11を省略することもできる。
車速センサ12は、車両の走行時の速度(車速)を検出する。なお、車両において他の用途で車速センサ等が備わっている場合には、そのセンサ等により検出される車速を用いることで車速センサ12を省略することもできる。
制御部13は、車両用灯具システムの全体動作を制御するためのものであり、例えばマイクロコンピュータにおいて所定の動作プログラムを実行させることによって実現される。
各ランプユニット14R、14Lは、車両の前部の左右に1つずつ設けられ、車両の前方に光照射を行うためのものである。これらのランプユニット14R、14Lは、それぞれ、例えばマトリクス状に配列された複数の発光素子(LED)と、これら発光素子を駆動する駆動回路と、各発光素子により放出される光を投影するレンズなどを含んで構成されている。制御部13から供給される制御信号に基づいて駆動回路により各発光素子をそれぞれ個別に点消灯させることで、自車両の前方空間に対して種々の配光パターンで光照射を行うことができる。
上記した制御部13は、マイクロコンピュータにおいて所定の動作プログラムを実行することによって構成される機能ブロックとして、車両位置検出部20、車両状態検出部21、補完時間管理部22、配光設定部23、点灯制御部24を含んで構成されている。なお、車両位置検出部20と車両状態検出部21が「検出部」に対応し、補完時間管理部22が「管理部」に対応する。
車両位置検出部20は、カメラ10から取得した画像(自車両の前方空間を撮影した画像)に対して画像認識処理を行うことにより、前方車両の位置を検出する。前方車両の位置は、例えば前方車両の前照灯や尾灯を画像中で検出し、それらの位置について、自車両の所定位置を基準にした左右方向(水平方向)における相対的な角度で表すことによって特定される。
車両状態検出部21は、距離センサ11の検出結果に基づいて前方車両の状態を検出する。具体的には、車両状態検出部21は、距離センサ11による上下方向の検出範囲内において前方車両がどの位置にいるか、あるいは検出範囲から前方車両が外れたか、といった前方車両の状態を検出する。
補完時間管理部22は、車両状態検出部21により前方車両が距離センサ11の検出範囲から外れたことが検出された場合に、その検出時の直前に距離センサ11によって検出された前方車両と自車両の相互間距離と、車速センサ12によって検出された自車両の車速に基づいて、上記した相互間距離を自車両が進行するのに要する時間を算出する。この時間は、後ほど詳述するように、前方車両の状態が検出できない状況において配光パターンを変更せずに維持するために設定される時間であり、以後、「補完時間」と呼ぶ。そして、補完時間管理部22は、この補完時間を求めた後に、この補完時間が経過したか否かを管理する。これは、自車両が上記した相互間距離に相当する距離を進行したか否かを管理することを意味する。なお、補完時間を用いるのではなく、車速センサ12から車速パルスを読み込み、この車速パルスを用いて、自車両が上記した相互間距離に相当する距離を進行したか否かを管理することも可能である。
配光設定部23は、車両位置検出部20によって検出される前方車両の位置と、距離センサ11によって検出される前方車両との相互間距離に応じて可変に配光パターンを設定する。この配光パターンは、例えば走行ビーム(いわゆるハイビーム)に相当する範囲に照射される光の明暗状況を示すものである。配光パターンには、光照射範囲および光の非照射範囲(減光範囲)が含まれる。例えば、前方車両の存在する位置に対応して設定される一定範囲が非照射範囲に設定され、前方車両の存在しない位置に対応する範囲は光照射範囲に設定される。
このとき、相互間距離を考慮して、例えば光照射範囲や非照射範囲の上下方向(鉛直方向)の広さ(長さ)が設定される。例えば、前方車両の尾灯の間隔が狭いとしても、小型の前方車両が比較的近くに存在する場合と大型の前方車両が比較的遠くに存在する場合とでは好ましい配光パターンが異なる場合がある。このような場合に、相互間距離を考慮することでより好ましい配光パターンを設定することができる。
点灯制御部24は、配光設定部23によって設定された配光パターンに応じた制御信号(配光制御信号)を生成し、各ランプユニット14R、14Lへ出力する。
図2は、距離センサの上下方向の検出範囲について説明するための図である。図示のように、距離センサ11は、例えば自車両50の前部下側の所定位置に設置されており、上下方向および左右方向のそれぞれに一定の検出範囲を有する。このうち、上下方向の検出範囲は、例えば自車両の前後方向に対応した仮想軸(図中一点鎖線で示す)を基準として上方向、下方向それぞれへの角度θで示すことができる。例えば、上方向をプラスの数値、下方向をマイナスの数値で表す。図示のように、例えば自車両50も前方車両60も図中の右方向へ走行しているとし、自車両50の前方には坂道があり、前方車両60はすでにこの坂道を走行しているものとする。このような場合に、距離センサ11の検出範囲から前方車両60が外れるという状況が生じ得る。なお、ここでは上りの坂道を例示しているが、下りの坂道でも同様である。
図3は、制御部における点灯制御の処理手順を示すフローチャートである。以下、当該フローチャートを参照しながら処理手順を詳述する。なお、図示の各処理は、結果に矛盾や不整合を生じない限りにおいて相互に順番を入れ替えて実行することも可能であり、そのような態様も排除しない。
車両状態検出部21は、車速センサ12によって検出される自車両の車速を取得する(ステップS11)。また、車両位置検出部20および車両状態検出部21は、前方車両情報を検出する(ステップS12)。具体的には、車両位置検出部20は、カメラ10による画像に基づいて前方車両の位置を検出する。また、車両状態検出部21は、距離センサ11の検出結果に基づいて前方車両の状態を検出する。
次に、車両状態検出部21は、検出した前方車両の状態に基づいて前方車両が存在するか否かを判定する(ステップS13)。前方車両が存在しない場合には(ステップS13;YES)、車両状態検出部21は、上方角度の前回値が予め定めた上方しきい値以上であるか否かを判定する(ステップS14)。なお、図3に示すフローによる処理が一度以上すでに実行され、前回値が図示しないメモリ等に記憶されているものとする(以降においても同様)。
ここで、上方角度とは、前方車両の存在する範囲として検出される上方向の角度の大きさである。また、上方しきい値とは、図4に示すように距離センサ11による上下方向の検出範囲のうち上方向の検出範囲限界値よりも小さい値に設定された閾値である。
上方角度の前回値が上方しきい値以上である場合には、前回の処理機会において前方車両の上下方向位置が距離センサ11の検出範囲内外の境界に近い位置にあったと推定できる。そして、当該条件を満たし、かつ今回の処理機会において前方車両が存在しないということは、前方車両が距離センサ11の上下方向の検出範囲から外れたと推定できる。つまり、前方車両が上下方向においてその検出範囲から外れたことを検出できる。
上方角度の前回値が上方しきい値以上である場合に(ステップS14;YES)、補完時間管理部22は、その直前の任意のタイミングで距離センサ11によって検出された前方車両と自車両との相互間距離と、車速センサ12によって検出された自車両の車速に基づいて、上記した相互間距離を自車両が進行するのに要する時間である補完時間を算出する(ステップS15)。
次に、補完時間管理部22は、配光設定部23に対して、前方車両が検出範囲から外れる以前の配光パターンを維持するように指令を与える。この指令に基づいて、配光設定部23は、例えば前回の処理機会に設定した配光パターンを維持する。点灯制御部24は、配光設定部23によって設定された配光パターンに応じた制御信号(配光制御信号)を生成し、各ランプユニット14R、14Lへ出力する。これにより、前方車両の消失前の配光パターンによる配光制御が実行される(ステップS16)。その後、ステップ11に戻り、以降の処理が実行される。
他方、上方角度の前回値が上方しきい値より小さい場合に(ステップS14;NO)、車両状態検出部21は、下方角度の前回値が予め定めた下方しきい値以下であるか否かを判定する(ステップS17)。
ここで、下方角度とは、前方車両の存在する範囲として検出される下方向の角度の大きさである。また、下方しきい値とは、図4に示すように距離センサ11による上下方向の検出範囲のうち下方向の検出範囲限界値よりも大きい値に設定された閾値である。
下方角度の前回値が下方しきい値以下である場合には、前回の処理機会において前方車両の上下方向位置が距離センサ11の検出範囲内外の境界に近い位置にあったと推定できる。そして、当該条件を満たし、かつ今回の処理機会において前方車両が存在しないということは、前方車両が距離センサ11の検出範囲から外れたと推定できる。つまり、前方車両が検出範囲外から外れたことを検出できる。
下方角度の前回値が下方しきい値以下である場合に(ステップS17;YES)、補完時間管理部22は、その直前の任意のタイミングで距離センサ11によって検出された前方車両と自車両との相互間距離と、車速センサ12によって検出された自車両の車速に基づいて、上記した相互間距離を自車両が進行するのに要する時間である補完時間を算出する(ステップS18)。
次に、上記と同様に、前方車両の消失前の配光パターンによる配光制御が実行される(ステップS16)。その後、ステップ11に戻り、以降の処理が実行される。
また、下方角度の前回値が下方しきい値より大きい場合に(ステップS17;NO)、補完時間管理部22は、設定した補完時間が経過したか否かを判定する(ステップS19)。なお、本ステップの処理は、例えばステップS15ないしステップ18で補完時間が設定された後の処理機会において、前方車両が存在しなくなったことから上方角度または下方角度が未確定となり、ステップ14およびステップ17でそれぞれ否定判定がなされた場合に対応する処理である。
補完時間が経過していない場合には(ステップS19;NO)、上記と同様に、前方車両の消失前の配光パターンによる配光制御が実行される(ステップS16)。その後、ステップ11に戻り、以降の処理が実行される。
補完時間が経過した場合には(ステップS19;YES)、配光設定部23は、遮光範囲を設けずに全範囲を光照射範囲とする配光パターンを設定する。点灯制御部24は、配光設定部23によって設定された配光パターンに応じた制御信号(配光制御信号)を生成し、各ランプユニット14R、14Lへ出力する。これにより、全範囲を光照射範囲とした配光パターンによる配光制御が実行される(ステップS20)。その後、ステップ11に戻り、以降の処理が実行される。
他方、上記したステップ13において、前方車両が存在すると判定された場合には(ステップS13;NO)、補完時間管理部22は、設定していた補完時間をクリアする(ステップS21)。
この場合、配光設定部23は、ステップ12において検出された今回の処理機会における前方車両情報に基づいて配光パターンを設定する。点灯制御部24は、配光設定部23によって設定された配光パターンに応じた制御信号(配光制御信号)を生成し、各ランプユニット14R、14Lへ出力する。これにより、前方車両の位置や相互間距離に応じた配光パターンによる配光制御が実行される(ステップS22)。その後、ステップ11に戻り、以降の処理が実行される。
図5は、車両用灯具システムによる点灯制御の様子について説明するための模式図である。図5(A)は、前方車両60が坂道に進入する直前の様子を示している。この場合には、前方車両60の位置および相互間距離に応じて、前方車両60のリアガラスやバックミラー等を含む範囲を遮光範囲70に設定し、それ以外の範囲を光照射範囲に設定した配光パターンによる点灯制御が実行されている。なお、ロービームも照射されている。図5(B)は、前方車両60が坂道に進入した際の様子を示している。この場合には、図5(A)に示した遮光範囲70および光照射範囲による配光パターンが維持されており、前方車両60へのグレアが防止される。図5(C)は、比較例の様子を示している。この場合には、前方車両60が坂道に進入し、検出範囲から外れたことから、前方車両60が存在しないものとして遮光範囲70が解除された配光パターンによる点灯制御が実行されている。それによって、前方車両60にグレアを与える状況となることがわかる。
以上のような実施形態によれば、自車両に対する前方車両の相対的な上下方向の位置が変動した場合にも前方車両へグレアを与えることを回避し得る。
なお、本発明は上記した実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々に変形して実施をすることが可能である。例えば、上記した実施形態ではランプユニットの構成例として複数の発光素子を用いるものを挙げていたがこれに限定されない。レーザー素子により蛍光体等を走査することで選択的な光照射を行うランプユニットを用いてもよいし、光源と複数の遮蔽板を組み合わせて選択的な光照射を行うランプユニットを用いてもよい。
また、上記した実施形態ではカメラと距離センサを併用して前方車両の状態を検出していたが、LiDARなどのセンサにより前方車両の位置と相互間距離の双方を検出して配光制御を行う場合にも本発明を適用可能である。
また、上記した実施形態では、前方車両の位置に対応した減光の典型例として遮光(非照射)を示していたが、減光の他の例として、グレアを与えない程度に光の強度を低下させるようにしてもよい。
10:カメラ
11:距離センサ
12:車速センサ
13:制御部
14L、14R:ランプユニット
20:車両位置検出部
21:車両状態検出部
22:補完時間管理部
23:配光設定部
24:点灯制御部
50:自車両
60:前方車両
70:遮光範囲(減光範囲)

Claims (6)

  1. 前方車両の状況に応じた配光パターンによる選択的な光照射を行うために車両用灯具を制御する装置であって、
    前記前方車両の位置及び自車両との相互間距離を検出するとともに、当該検出時の上下方向の検出範囲から前記前方車両が外れた場合、その後に前記相互間距離と前記自車両の車速に関する情報とに基づいて前記自車両が当該相互間距離に相当する距離を走行したことを検出するまでの間、前記検出範囲から前記前方車両が外れる以前に設定されていた前記配光パターンを維持するように前記車両用灯具の点灯制御を行う、
    車両用灯具の点灯制御装置。
  2. 前方車両の状況に応じた配光パターンによる選択的な光照射を行うために車両用灯具を制御する装置であって、
    前記前方車両の位置及び自車両との相互間距離を検出する検出部と、
    前記検出部による上下方向の検出範囲から前記前方車両が外れた場合、その後に前記相互間距離と前記自車両の車速に関する情報とに基づいて前記自車両が当該相互間距離に相当する距離を前記自車両が走行したことを検出する管理部と、
    前記前方車両の位置及び前記相互間距離に応じた配光パターンを設定する配光設定部と、
    前記配光パターンに対応する制御信号を前記車両用灯具へ供給する点灯制御部と、
    を含み、
    前記配光設定部は、前記上下方向の検出範囲から前記前方車両が外れた場合、それより以前に設定した前記配光パターンを、前記管理部により前記相互間距離に相当する距離を前記自車両が走行したことが検出されるまで維持する、
    車両用灯具の点灯制御装置。
  3. 前記検出部による前記上下方向の検出範囲は、少なくとも前記相互間距離を検出するための検出範囲である、
    請求項2に記載の点灯制御装置。
  4. 前記管理部は、前記相互間距離と前記自車両の車速に関する情報とに基づいて当該相互間距離に相当する距離を前記自車両が走行するのに要する時間を求め、当該時間が経過した場合に前記相互間距離に相当する距離を前記自車両が走行したことを検出する、
    請求項2又は3に記載の点灯制御装置。
  5. 前方車両の状況に応じた配光パターンによる選択的な光照射を行うために車両用灯具を制御する方法であって、
    前記前方車両の位置及び自車両との相互間距離を検出するとともに、当該検出時の上下方向の検出範囲から前記前方車両が外れた場合、その後に前記相互間距離と前記自車両の車速に関する情報とに基づいて前記自車両が当該相互間距離に相当する距離を走行したことを検出するまでの間、前記検出範囲から前記前方車両が外れる以前に設定されていた前記配光パターンを維持するように前記車両用灯具の点灯制御を行う、
    車両用灯具の点灯制御方法。
  6. 請求項1〜4の何れか1項に記載の点灯制御装置と、当該点灯制御装置により制御される車両用灯具と、を含む、車両用灯具システム。
JP2018024213A 2018-02-14 2018-02-14 車両用灯具の点灯制御装置、車両用灯具の点灯制御方法、車両用灯具システム Active JP7081934B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018024213A JP7081934B2 (ja) 2018-02-14 2018-02-14 車両用灯具の点灯制御装置、車両用灯具の点灯制御方法、車両用灯具システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018024213A JP7081934B2 (ja) 2018-02-14 2018-02-14 車両用灯具の点灯制御装置、車両用灯具の点灯制御方法、車両用灯具システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019137324A true JP2019137324A (ja) 2019-08-22
JP7081934B2 JP7081934B2 (ja) 2022-06-07

Family

ID=67694937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018024213A Active JP7081934B2 (ja) 2018-02-14 2018-02-14 車両用灯具の点灯制御装置、車両用灯具の点灯制御方法、車両用灯具システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7081934B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022172860A1 (ja) * 2021-02-15 2022-08-18 株式会社小糸製作所 車両用前照灯
JP2023506519A (ja) * 2019-12-16 2023-02-16 ヴァレオ ビジョン 自動車両の照明システムを制御するための方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011156978A (ja) * 2010-02-01 2011-08-18 Toyota Motor Corp 車両用ヘッドライト制御装置
JP2015058731A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 スタンレー電気株式会社 車両用前照灯の点灯制御装置、車両用前照灯システム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011156978A (ja) * 2010-02-01 2011-08-18 Toyota Motor Corp 車両用ヘッドライト制御装置
JP2015058731A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 スタンレー電気株式会社 車両用前照灯の点灯制御装置、車両用前照灯システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023506519A (ja) * 2019-12-16 2023-02-16 ヴァレオ ビジョン 自動車両の照明システムを制御するための方法
JP7312913B2 (ja) 2019-12-16 2023-07-21 ヴァレオ ビジョン 自動車両の照明システムを制御するための方法
WO2022172860A1 (ja) * 2021-02-15 2022-08-18 株式会社小糸製作所 車両用前照灯

Also Published As

Publication number Publication date
JP7081934B2 (ja) 2022-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6218499B2 (ja) 車両用前照灯の点灯制御装置、車両用前照灯システム
JP5500265B2 (ja) 車両用配光制御システム及び車両用配光制御方法
JP5233627B2 (ja) 車両用照明装置
WO2013080363A1 (ja) 車両用配光制御システム
JP2015033944A (ja) 車両用前照灯の点灯制御装置、車両用前照灯システム
JP2009214812A (ja) 車両用前照灯装置およびその制御方法
JP6663168B2 (ja) 車両用前照灯の点灯制御装置、車両用前照灯システム
JP2008114800A (ja) 車両用照明装置
JP6370533B2 (ja) 車両用前照灯の配光制御方法および配光制御装置
JP2016083987A (ja) 車両用照明装置、車載システム
JP4626601B2 (ja) 車両用照明装置
JP7081934B2 (ja) 車両用灯具の点灯制御装置、車両用灯具の点灯制御方法、車両用灯具システム
JP2014101069A (ja) 車両用前照灯の点灯制御装置、車両用前照灯システム
JP6296734B2 (ja) 車両用前照灯の点灯制御装置、車両用前照灯システム
JP6545496B2 (ja) 車両用前照灯の点灯制御装置、車両用前照灯システム
JP6192955B2 (ja) 車両用前照灯の点灯制御装置、車両用前照灯システム
JP2014040177A (ja) 車両用前照灯の点灯制御装置、車両用前照灯システム
JP2015033954A (ja) 車両用前照灯の点灯制御装置、車両用前照灯システム
JP5897920B2 (ja) 接近車両検出装置、車両用前照灯の点灯制御装置、車両用前照灯システム
JP2013163417A (ja) 車両用前照灯の点灯制御装置、車両用前照灯システム
JP2019137382A (ja) 光源の点灯制御装置、車両用灯具、光源の点灯制御方法
JP2019172105A (ja) 配光制御装置
JP7244307B2 (ja) 車両用灯具の制御装置、車両用灯具の制御方法、車両用灯具システム
JP6162012B2 (ja) 車両用前照灯の点灯制御装置、車両用前照灯システム
JP7159843B2 (ja) 配光可変型前照灯

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220526

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7081934

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150