JP2009195479A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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崇洋 末松
Koji Okawa
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Abstract

【課題】新たな遊技演出が可能なパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
【解決手段】CPU112は、メイン処理として始動入賞口に遊技球が入賞したことを始動SWで検出すると、乱数値を取得し、取得した乱数値に基づいて所定コマンドを演出制御基板120に送信する。演出制御基板120のCPU122は、サブ処理として、遊技制御基板111から受信したコマンドに基づいて、15ラウンド大当たり当選したか否かの判別を行い、15ラウンド大当たりに当選していると判別した場合、大当たり用の遊技演出の抽選を行う。抽選によりPサイレン演出に当選したと判別した場合、Pサイレン当選フラグをセットし、セット完了後、図柄変動を開始する。次に、Pサイレン当選フラグがセットされているか否かの判別を行い、Pサイレン当選フラグがセットされている場合は、所定のタイミングでもってスピーカ8から所定音を発音し、所定時間経過後、図柄変動処理を停止して、図柄変動処理が終了する(S1〜S9)。
【選択図】図4

Description

本発明は、パチンコ遊技機の遊技演出に関するものである。
パチンコ遊技機においては、遊技盤の盤面に入賞口、風車、可変表示装置、電飾装置等の各種盤面部品を設けて遊技内容の多様性を図り、遊技の進行中における入賞、その他の状況変化を契機として可動盤面部品を種々の方向に動作させることにより演出効果を高めている。例えば、遊技盤に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞すると、遊技盤中の可変表示装置に表示される図柄が変動を開始し、所定時間経過後に停止した図柄が予め定めた大当たり図柄となった場合に大当たり状態となり、遊技者が大量の出球を獲得できるようになっている。このような遊技機では、遊技の興趣を高めるために様々な遊技演出が行われている。なお、先行文献としては、特許文献1等がある。
特開2003−38762公報
上記のように従来からパチンコ遊技機では、遊技者に対して様々な遊技演出を提供するようにしているが、遊技者が遊技演出に慣れるにしたがって、演出に対する興趣が薄れるため、新たな態様の遊技演出が常に求められていた。
そこで、本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、新たな遊技演出が可能なパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態により実現することが可能である。
即ち、第1の形態のパチンコ遊技機は、始動条件の成立に伴って取得した乱数値に基づいて、所定のラウンド回数だけ大入賞口を閉成状態から開成状態へと繰り返し可変動作させる特別遊技状態に移行するパチンコ遊技機において、特別図柄を表示する図柄表示手段と、音声を出力する音声出力手段と、前記特別遊技に当選したときの遊技演出として、前記音声出力手段により所定のタイミングでもって所定音を発音する制御のみを実行する演出制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、演出制御手段は、特別遊技状態に当選したときに、遊技演出として音声出力手段により所定のタイミングでもって所定音を発音する制御のみを実行するようにした。つまり、特別遊技に当選したことを音声出力手段の発音のみによって遊技者に報知するという、これまでにない新たな遊技演出を提供することができる。
特に、本発明は、例えば同一種類のパチンコ遊技機が左右両側や背面側に多数設置されている場合、どの遊技台から発音が発生したか解り難くなるため、発音が発生した遊技台の遊技者と、左右や背後などの隣接する遊技台の遊技者に特別遊技に当選したのではないかという期待感を付与することができる。
以下、本発明のパチンコ遊技機の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の一例を示した全体正面図である。
この図に示すパチンコ遊技機1は、矩形形状の枠2を有し、この枠2の窓孔に対して裏側から遊技盤3が着脱可能に取り付けられている。
遊技盤3には、遊技領域3aの外周縁に沿って前方に突出されたガイドレールが設けられている。ガイドレールは発射装置から発射された遊技球を遊技領域の上部に案内したり、アウト球を回収するアウト口18に案内したりする外レールR1及び内レールR2により構成される。
遊技盤3の前面側には、図示しないガラス枠が開閉可能に取り付けられている。また遊技盤3の下部には遊技球を貯留する受け皿部4と、受け皿部4の遊技球を発射する発射レバー5等が設けられている。また、受け皿部4の上部には、例えば遊技演出用のチャンスボタンや十字キーなどの操作部6や遊技球の購入ボタンや購入取り消しボタンなどが設けられている。また枠2の上部両側には各種音声を出力する音声出力手段である装置としてスピーカ8が設けられている。
遊技盤3の略中央には、画像表示手段としても機能する図柄演出表示装置9が配置されている。図柄演出表示装置9は、例えば、液晶表示装置等の液晶表示パネルによって構成され、通常動作状態の時は、図示しない特別図柄画像が表示される。また、所謂リーチ状態や特別遊技状態の時は、それぞれの遊技状態であることを示す演出画像等が表示される。
図柄演出表示装置9の下方には、図柄演出表示装置9の特別図柄を可変表示させるための可変入賞装置11が設けられている。
また図柄演出表示装置9の左側には、遊技盤3の右下部に配置された普通図柄表示装置10に表示される普通図柄を作動させるためのゲート12が設けられている。普通図柄表示装置10の右側には、特別図柄表示装置7が設けられている。
さらに、可変入賞装置11の下方には、特別遊技状態の一つである大当り状態のときに開成状態になる開閉扉を有する大入賞口13が設けられている。
可変入賞装置11は、図柄演出表示装置9を可変表示させるための上始動ポケット14と、左右一対の開閉爪(可動片)を有する電動式チューリップ17とを備えている。
また遊技盤3には、普通入賞口16が設けられていると共に、風車15や多数の遊技釘が突設されている。遊技釘は、遊技球の落下速度を遅くすると共に、落下方向を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。
普通図柄表示装置10に表示される普通図柄は、1個または複数個の図柄を変動表示可能であり、普通図柄始動口としてのゲート12が遊技球を検出することを条件に、その図柄が乱数制御等により所定時間可変して停止するようになっている。
普通図柄としては、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の適宜の遊技図柄が使用される。そして、ゲート12を遊技球が通過したことを条件に乱数制御により普通図柄が所定態様となった場合に、可変入賞装置11に設けられた電動式チューリップから成る可動片を所定時間、開成動作するように構成されている。
特別図柄表示装置7又は図柄演出表示装置9に表示される特別図柄は、停止図柄が予め定められた図柄の組合せ、例えば同一図柄の組合せとなった場合に大当り状態となるように構成されている。また特別図柄は、可変入賞装置11の上始動ポケット14、又は電動式チューリップの開成動作により遊技球が誘導される下始動口(図示していない)への遊技球の入賞を検出することを条件に乱数制御等により表示がスクロールする等、所定の変動パターンで所定時間変動(可変)して図柄で停止するようになっている。その際、有効ライン上に2個の停止図柄が同一となった場合に、リーチ状態が発生し、このリーチ状態において、有効ライン上の最後の停止図柄が既に停止している2個の図柄と同一となった場合に大当り状態が発生する。なお、特別図柄としては、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄等が使用可能である。また特別図柄表示装置7に表示する特別図柄と、図柄演出表示装置9に表示する特別図柄は必ずしも一致させる必要は無い。また図柄演出表示装置9には特別図柄を必ずしも表示する必要はない。
図2は、本実施形態のパチンコ遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置の構成を示したブロック図である。
図2に示す遊技制御装置には、主(メイン)制御基板として遊技の進行を制御する遊技制御基板111が設けられていると共に、副(サブ)制御基板として遊技の演出を制御する演出制御基板120とランプ制御基板141、賞球を制御する賞球制御基板151等が設けられている。
遊技制御基板111は、CPU112、ROM113、RAM114、及び入出力インターフェース(以下、「I/O」と称する)115、116を有し、当該パチンコ遊技機の主たる制御を行う。遊技制御基板111のI/O115には、可変入賞装置11の上始動ポケット14に設けられた上始動SW14aや図示しない下始動口に設けられた下始動SW14b、遊技盤3上の始動ゲート12の始動ゲートSW12aが接続されている。また遊技盤3の普通入賞口16に設けられた普通入賞口SW16a、16b、大入賞口13に設けられた大入賞口SW13a、大入賞口13の開閉扉を夫々開閉動作させるための大入賞口ソレノイド13b、可変入賞装置11に備えられた電動式チューリップ17を開閉動作させるための始動口ソレノイド17aなどが接続されている。
一方、遊技制御基板111のI/O116は、演出制御基板120の演出制御部121に設けられているI/O125、及び賞球制御基板151のI/O155と接続される。
このように構成される遊技制御基板111は、始動条件の成立、即ち上始動ポケットの上始動SW14aや、電動式チューリップ17内の下始動SW14bにおいて遊技球の入賞を検出したときに、CPU112において演出パターン制御コマンドの抽選を行い、取得した演出パターン制御コマンドを演出制御基板120の演出制御部121に送信する。
演出制御基板120は、演出制御部121と画像・音声制御部131とから構成される。演出制御部121は、CPU122、ROM(記憶手段)123、RAM124、I/O125、126、127を有し、演出全体の制御を行う。また、ROM123には、演出制御用の各種プログラム等が記憶されている。
演出制御部121のI/O125は、遊技制御基板111のI/O116と操作部6とが接続され、I/O126は、画像・音声制御部131のI/O135に接続され、I/O127はランプ制御基板141のI/O145に接続される。
画像・音声制御部131は、CPU132、ROM133、RAM134、I/O135、136を有し、画像及び音声の制御を行う。
画像・音声制御部131のI/O136には、スピーカ8、図柄演出表示装置9、及び普通図柄表示装置10が接続されている。
画像・音声制御部131のROM133には、図柄演出表示装置9に表示する予告演出画像データや各種リーチ演出の画像データ、大当り遊技状態のときに図柄演出表示装置9に表示する大当り遊技状態用の画像データ、スピーカ8から出力する音声データ等が記憶されている。
ランプ制御基板141は、CPU142、ROM143、RAM144、I/O145、146を有し、I/O146に接続されている各種ランプ、例えば盤面ランプ147や前枠ランプ148、サイドランプ149、操作部6に設けられているボタンLED150等の制御を行う。
賞球制御基板151は、CPU152、ROM153、RAM154、I/O155、156を有し、遊技制御基板111からの制御信号に基づいて、I/O156に接続されている払出駆動モータ157の駆動制御を行う。また、I/O156には定位置検出SW158aや、払出球検出SW158b、球有り検出SW158c、満タン検出SW158d等が接続されている。
このように構成される本実施形態のパチンコ遊技機では、演出制御基板120が遊技制御基板111からのコマンドに基づいて、例えば15ラウンド(15R)大当たり(特別遊技)に当選したと判別した場合、演出制御基板120は大当たり用の演出抽選を行う。そして、この大当たり演出抽選において特定演出(Pサイレン演出)に当選した場合、遊技演出として、図3に示すように、スピーカ8から所定のタイミングで以て所定音、例えば「キュインキュイン」や「バキューン(銃声)」、「ピーポーピーポー(救急車のサイレン)」等の発音を行うようにした。またスピーカ8の発音タイミングとしては、例えば、図柄の変動開始時、変動終了時、或いは図柄変動開始から所定時間経過後のいずれのタイミングでも良い。また発音時間も適宜設定可能である。
つまり、本実施形態のパチンコ遊技機は、大当たりに当選したことをスピーカ8の発音のみによって遊技者に報知する演出を設けるようにした点に特徴がある。このとき、図柄演出表示装置9には、変動停止中、もしくは変動している図柄画像のみを表示して演出画像の表示は行わないようにした。
このような遊技演出を実行した場合は、例えば、同一種類のパチンコ遊技機が左右両側や背面側に多数設置されている場合、即ち、同一機種によって一つの遊技島が構成されている場合、どの遊技台から遊技演出の発音が発生したか解り難くなり、実際に発音が発生した遊技台の遊技者と、この遊技台の左右や背後などに隣接する遊技台の遊技者に大当たりに当選したのではないかという期待感を与えることができる。
以下、上記したPサイレン演出の演出処理について説明する。
図4は、本実施形態のパチンコ遊技機においてPサイレン演出を実行する処理の一例を示したフローチャートである。なお、以下に説明する処理は、例えば、遊技制御基板111のCPU112と、演出制御基板120のCPU122が、それぞれのROM113とROM123に格納されているプログラムを実行することにより実現される。
この場合、まず遊技制御基板111のCPU112は、メイン処理として始動入賞口に遊技球が入賞したことを始動SWで検出すると(S1)、乱数値を取得し(S2)、取得した乱数値に基づいて所定コマンドを演出制御基板120に送信する。
一方、演出制御基板120のCPU122は、サブ処理として、遊技制御基板111から受信したコマンドに基づいて、15ラウンド大当たり当選したか否かの判別を行い(S3)、15ラウンド大当たりに当選していると判別した場合(S3で「Y」)、大当たり用の遊技演出の抽選を行う。抽選によりPサイレン演出に当選したと判別した場合(S4で「Y」)、Pサイレン当選フラグをセットし(S5)、セット完了後、図柄変動を開始する(S6)。なお、Pサイレン演出に当選した場合は、発音タイミングと発音の種類も合わせて決定される。
一方、ステップS3において、15R大当たりに当選していないと判別した場合(S3で「N」)、或いはステップS4において、Pサイレン演出に当選していないと判別した場合(S4で「N」)は、ステップS6にスキップして、Pサイレンフラグをセットすることなく、図柄変動を開始する。
そして、続くステップS7において、Pサイレン当選フラグがセットされているか否かの判別を行い、Pサイレン当選フラグがセットされている場合は、所定のタイミングでもってスピーカ8から所定音を発音し、所定時間経過後、図柄変動処理を停止して(S9)、図柄変動処理が終了する。なお、ステップS7において、Pサイレン当選フラグがセットされていないと判別した場合は、スピーカ8から所定音を発音することなく、所定時間経過後、図柄変動処理を停止して(S9)、図柄変動処理が終了する。このような処理を行うことにより、大当たり時においてPサイレン演出を実現することが可能になる。
なお、本実施の形態において例示した発音の種類は、あくまでも一例であり、発音は各種設定可能である。
また本実施の形態では、Pサイレン演出時においては、遊技演出としてスピーカ8から発音のみを行うものとしたが、図柄演出表示装置9に演出画像(リーチ演出画像)を表示したり、遊技盤の遊技領域の各種可動体を合わせて可動するようにしても構わないものである。
また本実施の形態では、15ラウンド大当たりに当選したときにPサイレンの演出抽選を行うようにしているが、2ラウンの所謂突確大当たりに当選したときにPサイレンの演出抽選を行うようにしても構わないものである。
本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の全体正面図である。 本実施形態のパチンコ遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置の構成を示したブロック図である。 Pサイレン演出の一例を示した図である。 本実施形態のパチンコ遊技機においてPサイレン演出を実行する処理の一例を示したフローチャートである。
符号の説明
1…パチンコ遊技機、8…スピーカ、11…可変入賞装置、13…大入賞口、9…図柄演出表示装置、14…上始動ポケット、14a…上始動SW、14b…下始動SW、111…遊技制御基板、112、122、132…CPU、113、123、133…ROM、120…演出制御基板、121…演出制御部、131…画像・音声制御部

Claims (1)

  1. 始動条件の成立に伴って取得した乱数値に基づいて、所定のラウンド回数だけ大入賞口を閉成状態から開成状態へと繰り返し可変動作させる特別遊技状態に移行するパチンコ遊技機において、
    特別図柄を表示する図柄表示手段と、音声を出力する音声出力手段と、前記特別遊技に当選したときの遊技演出として、前記音声出力手段により所定のタイミングでもって所定音を発音する制御のみを実行する演出制御手段と、を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
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