JP2009193971A - 中継基板 - Google Patents

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信 吉田
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Abstract

【課題】 電子部品に対して安定して電力を供給することができる中継基板を提供する。
【解決手段】 受電用の外部接続電極C1として、複数の小型のスパイラル接触子70を電子部品側の電力用の外部接触電極と対向する位置に配置する。電子部品側の電力用の外部接触電極の面積を、受電側の小型のスパイラル接触子70の総面積と同じか、わずかに大きく形成し、全てのスパイラル接触子70が外部接触電極に接触できるようにする。電力用の外部接触電極に大電流が流れたとしてもこれを分流させることができ、スパイラル接触子70に流れる電流量及び発熱量を小さくできる。よって、前記電力用スパイラル接触子70の焼き切れることを防止すること、または焼き切れ難くすることが可能となり、電子部品に対して安定して電力を供給できるようになる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、例えばIC(半導体集積回路)などの電子部品と外部回路とを接続する中継基板に係わり、特に、電子部品側の電源用の外部接触電極に対し大きな電流を安定して供給することができるようにした中継基板に関する。
特許文献1に記載されている半導体検査装置(ICソケット)は、例えば半導体の性能を検査などの際に、前記半導体を試験用の回路基板などに電気的に接続させるためのものである。半導体の背面側には格子状またはマトリックス状に配置された多数の球状接触子が設けられており、これに対向する絶縁基板には多数の凹部が設けられ、この凹部内にスパイラル接触子が対向配置されている。
前記半導体の背面側を前記絶縁基台に向けて押圧すると、前記球状接触子の外表面に前記スパイラル接触子が螺旋状に巻き付くように接触するため、個々の球状接触子と個々のスパイラル接触子との間の電気的接続が確実に行われるようになっている。
このような複数のスパイラル接触子を有する基板の様子は、以下の特許文献1の図1、図10および図35などに記載されている。
特開2002−175859号公報
半導体の接続面に設けられた外部接触電極には、信号の入出力を行う信号用の外部接触電極と半導体自身に電力を供給するための電源用の外部接触電極(Vcc電極およびGND電極)とが存在する。前記信号用の外部接触電極には比較的電流量の小さな信号の出入りが行われるが、前記電源用の外部接触電極には前記信号用の外部接触電極に比較して大きな電流が流れるのが一般的である。
しかし、上記従来の検査装置では、各外部接触電極に接触するスパイラル接触子は、絶縁基板上において前記信号用と電源用とで異なるところがなく、同じ種類のスパイラル接触子が用いられていた。このため、電源用の外部接触電極に過大な電流が流れると、前記電源用の外部接触電極に接触していた検査装置側のスパイラル接触子が熱により溶融し、最終的には焼き切れてしまうといった不具合が生じる。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、電源用の外部接触電極などに接触しているスパイラル接触子に過大な電流が流れた場合にも焼き切れることがなく安定して電力を供給し続けることが可能な中継基板を提供することを目的としている。
発明は、電子部品の接続面に配置された信号用及び電力用を含む複数の外部接続電極と前記外部接続電極に対向する対向電極との間に配置され、少なくとも前記外部接続電極に弾性的に接触するスパイラル接触子を有し、前記外部接続電極と前記対向電極との間の電気的な接続を行う中継基板であって、
前記電力用の外部接続電極に対向する電力用スパイラル接触子と、前記信号用の外部接続電極に対向する信号用スパイラル接触子とを有しており、前記電力用スパイラル接触子は信号用スパイラル接触子よりも小型であり、複数の前記電力用スパイラル接触子が、ひとつの電力用の外部接続電極に対向して密集配置されていることを特徴とするものである。
本発明は、上記において、前記電力用スパイラル接触子として、受電用のスパイラル接触子と接地用のスパイラル接触子とが設けられているものである
また上記においては、前記電力用スパイラル接触子が、スパイラル接触子が配置されている領域の4隅に設けられている構成とすることができる。
また上記においては、基板に複数のスルーホールが形成されており、前記スルーホールの一方の開口端に前記スパイラル接触子が設けられ、他方の開口端に接続端子が設けられて、前記スルーホールの内壁に形成された導通部を介して前記スパイラル接触子と前記接続端子とが導通接続されている。また、前記接続端子が他のスパイラル接触子であるものが好ましい。
発明では、小型のスパイラル接触子を密集配置し電流を分流させることにより、一つ一つのスパイラル接触子に流れる電流量を少なくできる。よって、これらの場合においても前記スパイラル接触子の焼き切れの問題を防止することが可能となる。
た電子部品に対して安定して電力を供給することが可能な接続装置を提供することができる。
電子部品の動作を確認する試験に用いられる検査装置を示す斜視図、 図1の2−2線における断面の概略を示し、電子部品が装着された状態を示す断面図、 他の接続装置の構成を示す図1同様の斜視図、 装填領域に設けられたスパイラル接触子を示す平面図、 第1の参考例として受電用の外部接続電極と接地用の外部接続電極に対応する部分を拡大して示す図2A,B同様の断面図であり、電子部品が装填される前の状態を示す断面図、 第1の参考例として受電用の外部接続電極と接地用の外部接続電極に対応する部分を拡大して示す図2A,B同様の断面図であり、電子部品が装填された後の状態を示す断面図、 第2の参考例として装填領域に設けられたスパイラル接触子を示す平面図、 第3の参考例として装填領域に設けられたスパイラル接触子を示す平面図、 本発明の実施の形態として装填領域に設けられたスパイラル接触子を示す平面図、
図1は電子部品の動作を確認する試験に用いられる接続装置を示す斜視図、図2Aは図1の2−2線における断面の概略を示し、電子部品が装着された状態を示す断面図、図2Bは他の接続装置の構成を示す図1同様の斜視図、図3は装填領域に設けられたスパイラル接触子を示す平面図、図4は第1の参考例として受電用の外部接続電極と接地用の外部接続電極に対応する部分を拡大して示す図2A,B同様の断面図であり、図4Aは第1の参考例において電子部品が装填される前の状態を示す断面図、図4Bは第1の参考例において電子部品が装填された後の状態を示す断面図である。
図1に示すように、接続装置10は中継用の基台11と、この基台11の一方の縁部に設けられたひんじ部13を介して回動自在に支持された蓋体12とで構成されている。前記基台11および蓋体12は絶縁性の樹脂材料などで形成されている。図2Aに示すように、前記基台11の中心部で且つ図示Z2方向に陥没する凹部10aが形成され、この凹部10aには中継基板として機能する装填領域11Aが形成されている。
あるいは、図2Bに示すように、Z1及びZ2方向に貫通する凹部1aを有する枠形状の基台11が母基板(マザーボード)29に固定されており、前記凹部1a内に別部材で形成された中継基板が装填領域11Aとして設けられた構成であってもよい。そして、いずれにしても前記装填領域(中継基板)11Aの上面には半導体などの電子部品Bが装着できるようになっている。また基台11の他方の縁部には、被ロック部14が形成されている。
この接続装置10は、接続面に多数の外部接続電極Cがマトリックス状(格子状または碁盤の目状)に配置された電子部品Bを検査対象とするものである。前記外部接続電極Cは、例えば図2A、図2B、図4A、図4Bなどに示すような薄板状に形成された平面状接触子(LGA:Land Grid Array)、あるいは図示しない球状接触子(BGA:Ball Grid Array)、あるいはピン状接触子(PGA:Pin Grid Array)などである。
図2A,図2Bに示すように、前記装填領域(中継基板)11Aには所定の径寸法からなり、装填領域11Aの表面から基台11の裏面に貫通する複数のスルーホール11aが、前記電子部品Bの接続面に設けられた外部接続電極Cに対応して設けられている。
図2Aないし図4Bに示すように、前記スルーホール11aの開口端(装填領域11Aの表面)には、接触子が渦巻状に形成された複数のスパイラル接触子20が設けられている。
図3に示すように、前記各スパイラル接触子20は装填領域11Aの表面に固定されたシート(接続部材)16Aの縦方向および横方向に所定の間隔を空けて複数配置されている。前記シート16Aの前記スルーホール11aに対向する位置には複数の開孔16aがそれぞれ穿設されている。前記シート16Aの下面で且つ前記開孔16aの内縁部には、前記スパイラル接触子20の略四角形状の基部21の外縁が固定されている。基部21の中心側には内縁の一部を巻き始端22aとし、この巻き始端22aから自由端側である巻き終端22bが前記スルーホール11a及び開孔16aの中心に向かって渦巻状に延びる接触片22が片持ち状態で設けられている。
前記スパイラル接触子20の種類としては、図2Aないし図4Bに示すように前記巻き始端22aから前記巻き終端22bに向かうにしたがってその高さが増すように塑性変形させられた立体渦巻状のものと、前記巻き始端22aと前記巻き終端22bとがほぼ同一平面に位置する平面渦巻状のものとがある。いずれのスパイラル接触子20も、前記接触片22は上下(Z1およびZ2)方向に弾性変形することが可能となっている。
外部接続電極Cが球状接触子(BGA)の場合には、前記平面渦巻状と立体渦巻状のいずれも使用可能であるが、図2Aないし図4Bに示す平面状接触子(LGA)の場合には立体渦巻状のスパイラル接触子20の方が好ましい。
4A,図4Bに示すように、前記スルーホール11aの内壁面には導通部11bが形成されており、前記装填領域(中継基板)11Aの表面および裏面(スルーホール11aの両開口端)には前記導通部11bに連結されたフランジ状の上端11b1および下端11b2が設けられている。そして、前記上端11b1と前記スパイラル接触子20の前記基部21とが導電性接着材などで固定されている。また図2Aに示すものでは下端11b2に接続端子18が固定されており、図2Bに示すものでは下端11b2にスパイラル接触子20の基部21が固定されている。なお、シート16Aは装填領域(中継基板)11Aの表面に接着剤などで固定されている。
図4A,図4Bに示すように、電子部品Bの接続面には、電子部品B自体に電力を供給する電力用の外部接続電極C、すなわち受電用の外部接続電極C1と接地用の外部接続電極C2と、その他の信号用の外部接続電極C(図示せず)を有している前記装填領域(中継基板)11A上には、前記受電用の外部接続電極C1に対応する位置に受電用スパイラル接触子20Aが設けられ、接地用の外部接続電極C2に対応する位置に接地用スパイラル接触子20Bが設けられている。
第1の参考例に示すものでは、前記導通部11bの上端11b1と立体渦巻状に形成された前記スパイラル接触子20A,20Bとの間に断面円弧状のドーム部41a,41aからなる補助電極41,41が設けられている。すなわち、前記補助電極41は、ドーム部41aの縁部が前記スパイラル接触子20の基部21の内縁に対向させられた状態で、前記導通部11bの上端11b1に導電性接着剤などにより固着されている。前記補助電極41は、例えばアルミ箔、またはステンレス箔など導電性の薄い金属箔で形成されており、前記ドーム部41aは図示Z1およびZ2方向に弾性変形可能とされている。図4Aに示すように、前記スパイラル接触子20A,20Bが弾性変形する前の状態では、各接触片22,22は前記補助電極41のドーム部41a,41aから離れている。
なお、前記受電用の外部接続電極C1および接地用の外部接続電極C2以外のその他の外部接続電極Cはすべて小さな電流しか流れない信号用である。同様に、前記受電用スパイラル接触子20Aおよび接地用スパイラル接触子20B以外のその他のスパイラル接触子20もすべて小さな電流しか流れない信号用である。
図2Aに示すものでは、前記基台11の下方には図示しない複数の配線パターンやその他の回路部品を有する母基板29が設けられており、前記基台11はこの母基板29上に固定されている。すなわち、前記母基板29の表面には前記基台11の底面に設けられた接続端子18に対向する対向電極31が設けられており、前記各接続端子18が各対向電極31にそれぞれ接触することにより、電子部品Bと母基板29とが、前記スパイラル接触子20、補助電極41、導通部11bおよび接続端子18を介して電気的に接続されている。また図2Bに示すものでは、各スルーホール11aの下端11b2にそれぞれ固定されたスパイラル接触子20の先端が、前記母基板29上の対向電極31を弾圧することにより電気的な接続が確保されている。
なお、前記母基板29上の対向電極31には、複数の配線パターンに接続されており、この配線パターンを介して前記電子部品Bと外部回路とが接続されている。
一方、図1,図2A,図2Bに示すように、接続装置10の蓋体12の内面の中央の位置には、電子部品Bを図示下方に押し付ける凸形状の押圧部12aが前記装填領域(中継基板)11Aに対向して設けられている。また前記ひんじ部13と逆側となる位置にはロック部15が形成されている。
前記蓋体12の内面と押圧部12aとの間には前記押圧部12aを蓋体12の内面から遠ざかる方向に付勢するコイルスプリングなどからなる付勢部材が設けられている(図示せず)。したがって、電子部品Bを前記凹部1a内に装着して蓋体12を閉じ、ロック部15を被ロック部14に掛止させてロックすると、電子部品Bを装填領域(中継基板)11Aの表面に接近する方向(Z2方向)に弾性的に押し付けることが可能となっている。
前記装填領域(中継基板)11Aを形成する凹部1aの大きさは、前記電子部品Bの外形とほぼ同じ大きさであり、電子部品Bを前記装填領域11Aに装着すると、前記電子部品Bが装填領域11Aに位置決めできる。そして、前記蓋体12を基台11にロックすることにより、電子部品Bの接続面に設けられた各外部接続電極Cを接続装置10の装填領域11Aの表面に固定されたシート16Aに配列された各スパイラル接触子20に正確に対向させることができるようになっている。
蓋体12のロック部15が基台11の被ロック部14にロックされると、電子部品Bが前記押圧部12aによって図示下方に押し下げられるため、前記電子部品Bの外部接続電極Cが前記スパイラル接触子20を弾圧する。このため、前記受電用の外部接続電極C1と受電用のスパイラル接触子20Aどうし、および接地用の外部接続電極C2と接地用のスパイラル接触子20Bどうし、さらには信号用の各外部接続電極Cと信号用の各スパイラル接触子20がそれぞれ個別に接触させられる。
このとき、図4Bに示すように電力用の外部接続電極C1,C2では、前記スパイラル接触子20A,20Bの接触片22,22が扁平状に弾性変形させられるとともに前記補助電極41,41のドーム部41a,41aを押圧するため、前記ドーム部41a,41aが前記スパイラル接触子20A,20Bの接触片22,22によって変形させられる。図4Bに示す状態では、前記補助電極41のドーム部41aの表面に前記スパイラル接触子20の接触片22の下面のほぼ全面が接触し、両者はほぼ一体化させられている。
電子部品Bが前記接続装置10に保持された状態において、前記外部の回路基板から電子部品Bに電力が供給され、さらに各種の信号が与えられることによって各種の検査が行われる。
前記電子部品Bへの電力は、前記受電用スパイラル接触子20Aと接地用スパイラル接触子20Bを介して、前記電子部品B側の受電用の外部接続電極C1と接地用の外部接続電極C2との間に与えられる。
図4Bに示す受電用スパイラル接触子20Aおよび接地用スパイラル接触子20Bでは、各スパイラル接触子20の接触片22と各補助電極41のドーム部41aとが一体化している。よって、この部分では、電流が前記スパイラル接触子20の接触片22と補助電極41のドーム部41aの双方を流れるようになる。よって、大きな電流が流れた場合にも、前記スパイラル接触子20の接触片22に流れる電流量を少なくすることができるため、従来のように接触片22が焼き切れることを防止することができる。
特に消費電力は電流の2乗に比例するため、接触片22に流れる電流量を少なくすることができれば、接触片22における発熱量を大幅に少なくすることができ、接触片22の焼き切れを効果的に防止することが可能である。
このように、本願発明では、従来スパイラル接触子20の接触片22のみに流れていた電流の一部を補助電極41が負担するようにしたことから、接触片22に大電流が集中するのを防止することができ、これにより接触片22の焼き切れを防止すること、または焼き切れ難くすることが可能となる。
図5は第2の参考例として装填領域に設けられたスパイラル接触子を示す平面図である。
図5に示す第2の参考例では、シート16Bにマトリックス状に配置され複数のスパイラル接触子20の中に電力用スパイラル接触子50(50A,50B)が部分的に配置されている。なお、その他の構成は上記第1の参考例とほぼ同じである。
前記電力用スパイラル接触子50は、信号用スパイラル接触子20に比較して縦横(XおよびY方向)方向の外形寸法が大きな大型のスパイラル接触子であり、前記電子部品Bに設けられた前記受電用の外部接続電極C1や接地用の外部接続電極C2、あるいはその他大きな電流が流れる予定の電力用の外部接続電極Cに対応して設けられている。
前記スパイラル接触子20と前記電力用スパイラル接触子50とは同じ製造工程で形成されており、その膜厚方向の厚み寸法は同じであるが、スパイラル接触子が大型になると、接触片52の幅寸法が大きくなるためにその断面積が大きくなるとともに接触片52の長さ寸法も長くなる。
前記接触片の電気抵抗は、その長さに比例し断面積に反比例するため、電力用スパイラル接触子50と信号用スパイラル接触子20の電気抵抗はほぼ同じとなる。このため、同じ電流が電力用スパイラル接触子50と信号用スパイラル接触子20に流れると、両者において消費される電力もほぼ一緒になる。
しかし、電力用スパイラル接触子50は、信号用スパイラル接触子20に比較して断面積が大きいため、その接触片52が溶融するまでの許容電流値を大きく採ることができる。あるいは、同じ電流量であれば、電力用スパイラル接触子50が溶融し焼き切れるまでに要する時間を信号用スパイラル接触子20に比較して長くすることができる。
前記信号用スパイラル接触子20と電力用スパイラル接触子50の両者を備えたシート16Bは、前記接続装置10の装填領域(中継基板)11A上に設置される。装填領域11Aには、上記同様に信号用スパイラル接触子20と対向する位置に通常の大きさの前記スルーホール11aがマトリックス状に形成されており、前記電力用スパイラル接触子50と対向する位置に大型のスルーホール(図示せず)が形成されている。
なお、電子部品Bの接続面に設けられた電力用の外部接続電極C(受電用の外部接続電極C1および接地用の外部接続電極C2)は、前記信号用の外部接続電極Cよりも大きな面積の電極で形成されている。
このような装填領域11A内に前記電子部品Bが装填されて前記蓋体12がロックされると、電子部品Bの接続面に設けられた前記受電用の外部接続電極C1および接地用の外部接続電極C2は、それぞれ対応する電力用スパイラル接触子50に接触させられ、各信号用の外部接続電極Cはそれぞれ対応する各信号用スパイラル接触子20に接触させられる。
そして、前記外部の回路基板から電子部品Bに電力が供給され、さらに各種の信号が与えられることによって各種の検査が行われる。
ここで、前記電子部品Bへの電力の供給は、前記電力用スパイラル接触子50のうち、受電用スパイラル接触子50Aと接地用スパイラル接触子50Bを介して、前記電子部品B側の受電用の外部接続電極C1と接地用の外部接続電極C2との間に与えられる。
上記のように、電力用スパイラル接触子50Aでは、前記接触片52に流すことができる許容電流値が大きいため、外部の電源から大きな電流が与えられても、前記電力用スパイラル接触子50A,50Bが溶融して焼き切れることを防止することができ、あるいは焼き切れ難くすることができる。
図6は第3の参考例として装填領域に設けられたスパイラル接触子を示す平面図である。
図6に示す第3の参考例では、信号用および電力用ともに縦横の外形寸法が同じ大きからなるスパイラル接触子20,60が用いられている。ただし、電力用スパイラル接触子60は、前記信号用スパイラル接触子20に比較して、接触片62の平均的な幅寸法Wが長く且つ巻き始端62aから巻き終端62bまでの長さ寸法Lが短い(巻き数が少ない)。しかも電力用スパイラル接触子60と前記信号用スパイラル接触子20は同じ製造工程で同時に成形されその膜厚寸法は同じであるため、電力用スパイラル接触子60の接触片62の断面積は信号用スパイラル接触子20の接触片52の断面積よりも大きい。よって、電力用スパイラル接触子60の接触片62の電気抵抗は、前記信号用スパイラル接触子20の接触片22の電気抵抗に比較して小さく形成されている。
このため、外部の電源から大きな電流が、前記電力用スパイラル接触子60を介して電子部品1の外部接続電極Cに与えられた場合でも、前記接触片62で消費される電力量は小さく、すなわち発熱量を低く抑えることが可能となるため、前記電力用スパイラル接触子60が溶融し焼き切れることを防止すること、あるいは焼き切れ難くすることができる。
図7は本発明の実施の形態として装填領域に設けられたスパイラル接触子を示す平面図である。
図7に示す実施の形態は、電力用としての小型のスパイラル接触子70が中継基板(装填領域)11Aの表面に固定されるシート16C上に密集配置した構成を示している。各スパイラル接触子70の構造は上記のスパイラル接触子20などと同じ構成である。電子部品1の電力用の外部接触電極Cの面積は、密集配置された小型のスパイラル接触子70の総面積と同じか、わずかに大きく形成されており、全てのスパイラル接触子70が接触できるようになっている。
このため、たとえ電力用の外部接触電極Cに大電流が流れたとしても、前記大電流を分流させることができ、1ヶ当たりの小型のスパイラル接触子70に流れる電流量を小さくすることができる。例えば、図7に示すものでは、1ヶの電力用の外部接触電極Cに対し、25ヶの小型スパイラル接触子70が接触できる構成であるため、小型のスパイラル接触子70の1ヶ当たりに流れる電流量を1/25に低減することができる。このため、小型のスパイラル接触子70で消費される電力、すなわち発熱量を低く抑えることができる。よって、前記電力用スパイラル接触子70の焼き切れることを防止すること、あるいは焼き切れ難くすることができる。
上記図5ないし図7の各参考例及び実施の形態では電力用スパイラル接触子50、60、70を、信号用スパイラル接触子がマトリック状に配置されたシート16Aないし16Cの4隅に配置したものを示したが、本発明はこれに限られるものではなく、電子部品Bの接続面に形成される電力用の外部接続電極Cの仕様に応じて様々な位置に配置することが可能である。
10 接続装置
11 基台
11A 装填領域(中継基板)
11a 凹部(スルーホール)
11b 導通部
16A,16B,16 シート(接続部材)
18 接続端子
20 スパイラル接触子
20A 受電用のスパイラル接触子(電力用)
20B 接地用のスパイラル接触子(電力用)
21 基部
22 接触片
22a 巻き始端
22b 巻き終端
29 母基板(マザーボード)
31 対向電極
41 補助電極
41a ドーム部
50,60,70 電力用スパイラル接触子
50A 受電用スパイラル接触子
50B 接地用スパイラル接触子
52,62 接触片
B 電子部品
C 外部接続電極
C1 受電用の外部接続電極
C2 接地用の外部接続電極

Claims (5)

  1. 電子部品の接続面に配置された信号用及び電力用を含む複数の外部接続電極と前記外部接続電極に対向する対向電極との間に配置され、少なくとも前記外部接続電極に弾性的に接触するスパイラル接触子を有し、前記外部接続電極と前記対向電極との間の電気的な接続を行う中継基板であって、
    前記電力用の外部接続電極に対向する電力用スパイラル接触子と、前記信号用の外部接続電極に対向する信号用スパイラル接触子とを有しており、前記電力用スパイラル接触子は信号用スパイラル接触子よりも小型であり、複数の前記電力用スパイラル接触子が、ひとつの電力用の外部接続電極に対向して密集配置されていることを特徴とする中継基板。
  2. 前記電力用スパイラル接触子として、受電用のスパイラル接触子と接地用のスパイラル接触子とが設けられている請求項1記載の中継基板。
  3. 前記電力用スパイラル接触子が、スパイラル接触子が配置されている領域の4隅に設けられている請求項1または2記載の中継基板。
  4. 基板に複数のスルーホールが形成されており、前記スルーホールの一方の開口端に前記スパイラル接触子が設けられ、他方の開口端に接続端子が設けられて、前記スルーホールの内壁に形成された導通部を介して前記スパイラル接触子と前記接続端子とが導通接続されている請求項1ないし3のいずれかに記載の中継基板。
  5. 前記接続端子が他のスパイラル接触子である請求項4記載の中継基板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001283954A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Jsr Corp 異方導電性コネクターおよびそれを有する検査装置並びに異方導電性コネクターの製造方法
JP2002175859A (ja) * 2000-09-26 2002-06-21 Yukihiro Hirai スパイラルコンタクタ、これを用いた半導体検査装置及び電子部品

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