JP2009193418A - 更新プログラム及びプログラム更新装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プログラムを更新しても更新前の操作性を引き継ぐことが可能な更新プログラム及びプログラム更新装置を提供する。
【解決手段】旧バージョン操作ログデータ抽出部213は、更新対象のプログラムが提供する機能のうち利用された機能を抽出し、更新対象のプログラム400が提供する機能と自己のプログラム200が提供する機能とを比較し、導入UIデータ作成部225は、旧バージョン操作ログデータ抽出部213により抽出された機能については更新前の操作性を引き継ぎ、新旧バージョン間の機能の比較により判明した新たな機能については新たな操作性を提供するように更新対象のプログラムを更新する。
【選択図】図2

Description

本発明は、更新プログラム及びプログラム更新装置に関する。
コンピュータ上で動作するアプリケーションが必要とする設定項目は、GUI(グラフィカルユーザインタフェース)を利用して設定することが多い。設定項目の配置によっては操作性が悪くなることから、アプリケーションに対し、設定項目の使用頻度に応じて、設定項目の配置替えを行う情報処理装置が提案されている(例えば、特許文献1、2、3参照。)。
特開平11−312036号公報 特開2000−132297号公報 特開2005−284559号公報
本発明の目的は、プログラムを更新しても更新前の操作性を引き継ぐことが可能な更新プログラム及びプログラム更新装置を提供することにある。
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の更新プログラム及びプログラム更新装置を提供する。
[1]更新対象のプログラムが提供する機能のうち利用された機能を抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップにて抽出された前記機能について更新前の操作性を引き継ぐように前記更新対象のプログラムを更新する更新ステップとをコンピュータに実行させるための更新プログラム。
[2]更新対象のプログラムが提供する機能のうち利用された機能を抽出する抽出ステップと、前記更新対象のプログラムが提供する前記機能と自己が提供する機能とを比較する比較ステップと、前記抽出ステップにて抽出された前記機能については更新前の操作性を引き継ぎ、前記比較ステップにおける比較により判明した前記新たな機能については新たな操作性を提供するように前記更新対象のプログラムを更新する更新ステップとをコンピュータに実行させるための更新プログラム。
[3]前記抽出ステップは、前記更新対象のプログラムから前記提供する機能を実行させるための操作対象について操作履歴情報を取得し、前記操作履歴情報に基づいて前記操作対象に対する操作頻度が閾値より大きいか否かを判定し、前記操作頻度が前記閾値よりも大きいとき、前記利用された機能と判断してその機能を抽出する前記[1]又は[2]に記載の更新プログラム。
[4]前記抽出ステップは、前記操作対象について過去に更新された複数回の前記操作履歴情報を取得する前記[3]に記載の更新プログラム。
[5]前記抽出ステップは、操作者毎に前記操作対象について前記操作履歴情報を取得し、前記更新ステップは、操作者毎に前記更新対象のプログラムを更新する前記[3]に記載の更新プログラム。
[6]前記更新ステップは、前記更新対象のプログラムから前記提供する機能を実行させるための操作対象の表示位置、名称、色等の属性情報を変更しないことで、前記更新前の操作性を引き継ぐ前記[1]又は[2]に記載の更新プログラム。
[7]前記更新ステップは、前記比較ステップにおける比較結果に基づいて、前記更新対象のプログラムが提供する機能を実行させるための操作対象のすべてを元の表示画面に配置できるか否かを判定し、配置できないと判定したとき、前記抽出ステップにて抽出された前記機能を実行させるための操作対象を優先的に前記元の表示画面に配置し、他の操作対象を他の表示画面に移動する前記[2]に記載の更新プログラム。
[8]更新対象のプログラムが提供する機能のうち利用された機能を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記機能については更新前の操作性を引き継ぐように前記更新対象のプログラムを更新する更新手段とを備えたプログラム更新装置。
[9]更新対象のプログラムが提供する機能のうち利用された機能を抽出する抽出手段と、前記更新対象のプログラムが提供する前記機能と自己が提供する機能とを比較する比較手段と、前記抽出手段により抽出された前記機能については更新前の操作性を引き継ぎ、前記比較手段による比較により判明した前記新たな機能については新たな操作性を提供するように前記更新対象のプログラムを更新する更新手段とを備えたプログラム更新装置。
請求項1に係る更新プログラムによれば、プログラムを更新しても更新前の操作性を引き継ぐことが可能となる。
請求項2に係る更新プログラムによれば、プログラムを更新しても更新前の操作性を引き継ぐことが可能となり、更新プログラムに新たな機能が存在する場合には、その新たな機能を使用することができる。
請求項3に係る更新プログラムによれば、プログラムを更新しても更新前の操作対象に対する操作性を引き継ぐことが可能となる。
請求項4に係る更新プログラムによれば、過去に更新された操作性を考慮して更新前の操作性を引き継ぐことが可能となる。
請求項5に係る更新プログラムによれば、操作者毎に操作性を引き継ぐことが可能となる。
請求項6に係る更新プログラムによれば、本構成を採用しない場合と比べて、操作性をより確実に引き継ぐことができる。
請求項7に係る更新プログラムによれば、更新によって表示画面のサイズが小さくなる、操作対象の数が増える等の変更があっても、更新前の操作性を引き継ぐことが可能となる。
請求項8に係るプログラム更新装置によれば、プログラムを更新しても更新前の操作性を引き継ぐことが可能となる。
請求項9に係るプログラム更新装置によれば、プログラムを更新しても更新前の操作性を引き継ぐことが可能となり、更新プログラムに新たな機能が存在する場合には、その新たな機能を使用することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システムの構成例を示すブロック図である。
この印刷システム1は、サーバ2と、サーバ2にネットワーク3を介して接続され、プログラム更新装置が適用された端末装置4と、ネットワーク3に接続された印刷装置5とを有して構成されている。
ネットワーク3は、インターネット、LAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワークであり、有線、無線を問わない。
(サーバ)
サーバ2は、ROM,RAM,HDD(ハードディスク)等から構成された記憶部20と、CPU等から構成された制御部21と、ネットワーク3に接続された通信部22とを備える。
記憶部20には、新バージョンプログラム200、Webアプリケーション201等のプログラムと、プログラムリストを含むWebブラウザ画面情報202等のデータとが格納されている。
新バージョンプログラム200は、更新対象としての旧バージョンプログラムを更新する更新プログラムである。「更新」とは、本実施の形態では、バージョンアップを意味するが、アップグレード、リビジョンアップ、アップデート、次世代への移行、会社統廃合等による対応商品への移行等を含む。
Webブラウザ画面情報202に含まれるプログラムリストには、新バージョンプログラム200のプログラム名、バージョン等が含まれている。
Webアプリケーション201は、プログラムリストのうちユーザにより選択された新バージョンプログラム200を端末装置4に配布する。
(端末装置)
端末装置4は、ROM,RAM,HDD(ハードディスク)等から構成された記憶部40と、CPU等から構成された制御部41と、ネットワーク3に接続された通信部42と、キーボード、マウス等を有する入力部43と、液晶ディスプレイ等の表示部44とを備える。なお、入力部43および表示部44は、タッチパネルディスプレイで構成してもよい。この端末装置4は、例えば、携帯電話、パーソナルコンピュータ等を用いることができる。
記憶部40には、第1の記憶領域に格納され、更新(アップグレード)される更新対象の旧バージョンプログラム400と、サーバ2から新バージョンプログラム200をダウンロードして第2の記憶領域に格納するWebブラウザ410等のプログラムと、文書データ等のデータとが格納されている。
Webブラウザ410は、端末装置4からネットワーク3を介してサーバ2に接続し、サーバ2から提供されたプログラムリストからユーザによって選択された新バージョンプログラム200をダウンロードし、記憶部40の第2の領域に格納する。
新バージョンプログラム200及び旧バージョンプログラム400は、本実施の形態では、印刷装置5を駆動するプリンタドライバであるが、スキャナ、外部記憶装置等のコンピュータ周辺機器を駆動するデバイスドライバでもよい。また、これらのプログラム200,400は、デバイスドライバ以外の他のプログラムでもよい。新バージョンプログラム200及び旧バージョンプログラム400は、複数の操作対象を表示画面に表示する機能を含む。
ここで「操作対象」とは、表示画面上に表示して、操作者によって選択されることによりコマンドを処理するものをいう。「操作対象」には、例えば、メニューバー上のメニュー、プルダウンメニュー上の項目、ダイアログボックス(表示画面)に表示されるタブや設定項目、ダイアログボックスから詳細設定を行うためにさらに表示される子ダイアログボックス(表示画面)上の設定項目、テキストボックスやコンポーネントボックス等の入力項目、アイコン、ラジオボタン、選択ボタン、電子印が付加される押印欄等が含まれる。
印刷装置5は、端末装置4から送られてくる印刷データを用紙等の記録材に印刷するものであり、電子写真方式、インクジェット方式、感熱転写方式等の各種の方式のものを用いることができる。なお、印刷装置5は、プリンタ機能の他に、ファクシミリ機能、スキャン機能等の複数の機能を有する複合機でもよい。
図2は、新バージョンプログラム200及び旧バージョンプログラム400の構成例を示す図である。
(新バージョンプログラム)
新バージョンプログラム200は、アップグレーダ部210と、クライアント部220とから構成されている。
アップグレーダ部210は、バージョン情報取得部211と、バージョンアップ判定処理部212と、旧バージョン操作ログデータ抽出部(抽出手段)213とから構成されている。
クライアント部220は、GUI(グラフィカルユーザインタフェース)等のユーザインタフェース(UI)221と、UI221を制御するUI制御部222と、新バージョンUIデータ管理部223と、旧バージョンUIデータ管理部224と、導入UIデータ作成部(比較手段、更新手段)225とから構成されている。
バージョン情報取得部211は、インストール(設置)されている旧バージョンプログラム400からバージョン情報を取得する。
バージョンアップ判定処理部212は、バージョンアップ前の旧バージョンプログラム400のバージョンと新バージョンプログラム200のバージョンとを比較し、バージョンアップが可能か否かを判定する。
旧バージョン操作ログデータ抽出部213は、旧バージョンプログラム400が提供する機能を実行させるための例えば設定項目(操作対象)について操作ログデータ(操作履歴情報)を取得し、操作ログデータをバージョン毎に異なる保存場所に保存する。また、旧バージョン操作ログデータ抽出部213は、操作ログデータに基づいて設定項目に対する操作頻度が閾値より大きいか否かを判定し、操作頻度が閾値よりも大きいとき、実際に利用された機能と判断してその機能を抽出する。なお、閾値は、本実施の形態では0回とするが、2回以上でもよい。また、閾値は、一定の期間における操作回数でもよい。
新バージョンUIデータ管理部223は、新バージョンのUIデータが保存、管理されている。UIデータには、新バージョンプログラム200が提供している機能のリストと、各機能が提供するUI設定項目の属性情報(ラベル名(名称)、選択肢文字列、表示位置、色、キーアサインなど)等が含まれる。
旧バージョンUIデータ管理部224には、旧バージョンのUIデータが保存、管理されている。UIデータには、バージョンアップの対象となる旧バージョン毎に旧バージョンプログラム400が提供している機能のリストと、各機能が提供するUI設定項目の属性情報(ラベル名(名称)、選択肢文字列、表示位置、色、キーアサインなど)とが含まれる。
導入UIデータ作成部225には、新旧のバージョンのUIデータを比較し、実際にユーザに提供する導入UIデータを作成する部分であり、旧バージョンプログラム400が提供する機能のうち実際に利用されていた機能のみ旧バージョンのUIデータに基づいて導入UIデータを作成する。なお、操作ログデータをユーザ単位で解析し、ユーザが実際に利用していた情報に基づいてユーザ単位で導入UIデータを作成してもよい。
(旧バージョンプログラム)
旧バージョンプログラム400は、GUI(グラフィカルユーザインタフェース)等ののユーザインタフェース(UI)401と、UI401を制御するUI制御部402と、設定項目に対する操作ログデータ(操作履歴情報)を保存する操作ログデータ保存部403とから構成されている。
(本実施の形態の動作)
次に、本実施の形態に係る印刷システム1の動作の一例を、(1)新バージョンプログラムのダウンロードと、(2)旧バージョンプログラムのバージョンアップ、(3)印刷処理に分けて説明する。
(1)新バージョンプログラムのダウンロード
ユーザは、端末装置4の入力部43を操作してWebブラウザ410を起動し、Webブラウザ画面の所在を示すURL(Uniform Resource Locator)を入力する。Webブラウザ410は、端末装置4からネットワーク3を介してサーバ2に接続する。
サーバ2の制御部21は、Webアプリケーション201に基づいてプログラムリストを含むWebブラウザ画面情報202を通信部22及びネットワーク3を介して端末装置4に送信する。
端末装置4の制御部41は、通信部42を介して受信したWebブラウザ画面情報202に基づいてプログラムリストを含むWebブラウザ画面を表示部44に表示する。
ユーザは、入力部43を操作してプログラムリストからダウンロードする新バージョンプログラム200を選択する。制御部41は、選択された新バージョンプログラム200のダウンロードの要求をサーバ2に対して行う。
サーバ2の制御部21は、ユーザに選択された新バージョンプログラム200を記憶部20から読み出し、通信部22及びネットワーク3を介して端末装置4に配布する。
端末装置4の制御部41は、サーバ2から配布された新バージョンプログラム200を記憶部40に格納し、新バージョンプログラム200を起動させる。
(2)旧バージョンプログラムのバージョンアップ
新バージョンプログラム200が起動されると、アップグレーダ部210のバージョン情報取得部211が、旧バージョンプログラム400からバージョン情報を抽出する。
旧バージョン操作ログデータ抽出部213は、旧バージョンプログラム400が提供する機能を実行させるための設定項目について操作ログデータを取得する。また、旧バージョン操作ログデータ抽出部213は、操作ログデータに基づいて設定項目に対する操作頻度が閾値より大きいか否かを判定し、操作頻度が閾値よりも大きいとき、実際に利用された機能と判断してその機能を抽出する。
バージョンアップ判定処理部212は、バージョン情報取得部211が抽出したバージョン情報に基づいてバージョンアップが可能かどうかを判定する。
バージョンアップ判定処理部212によりバージョンアップが可能と判定され場合は、導入UIデータ作成部225は、新バージョンUIデータ管理部223から新バージョンのUIデータを抽出し、旧バージョンUIデータ管理部224から旧バージョンのUIデータを抽出し、旧バージョンと新バージョンのUIデータ、及び操作ログデータに基づいて導入UIデータを作成する。
すなわち、導入UIデータ作成部225は、旧バージョンのUIデータと新バージョンのUIデータとを比較し、新旧ともに提供する機能については旧バージョンのUIデータに基づいて導入UIデータを作成し、新旧のどちらか一方でしか提供していない機能については、新バージョンのUIデータに基づいて導入UIデータを作成する。UIデータを作成するタイミングは、更新時に静的に作成してもよいし、更新後にユーザーが機能を利用するタイミングで動的に作成してもよい。また、更新前後のどちらのUIデータを採用するかユーザーが選択するようにしてもよい。
その後、旧バージョンプログラム400は、ユーザの指示に基づき制御部41が記憶部40から削除する。
(3)印刷処理
ユーザは、端末装置4の入力部43を操作してバージョンアップされたプログラム200を起動し、表示部44に印刷設定のためのダイアログボックスを表示させる。ユーザは、ダイアログボックス上で設定操作を行い、記憶部40に記憶されている複数の文書データのうち印刷対象の文書データを指定する。制御部41は、文書データを印刷データに変換し、印刷データを印刷設定情報とともにネットワーク3を介して印刷装置5に送信する。印刷装置5は、印刷設定情報に従い、印刷データを用紙に印刷する。
(具体例)
表1は、各バージョンにおける設定項目の表示位置を示す。なお、同表のうちカッコ内に記載した図番は、参照すべき図面を示す。
Figure 2009193418
図3は、バージョンV1における印刷設定用の表示画面の一例を模式的に示す図、図4は、バージョンV2における印刷設定用の表示画面の一例を模式的に示す図、図5及び図6は、バージョンV3における印刷設定用の表示画面の一例を模式的に示す図である。
バージョンV1では、例えば、図3に示すように、設定項目「用紙サイズ」111の表示位置を左上とし、設定項目「両面印刷」112の表示位置を右上とし、設定項目「Nアップ」113の表示位置を左下としているものとする。なお、ダイアログボックス(表示画面)100の上段には、「印刷設定V1」のようにダイアログボックス100の名称とバージョンV1のバージョン情報110が表示されている。ここで、「用紙サイズ」111は、印刷データを印刷する用紙のサイズを指定する設定項目であり、「両面印刷」112は、用紙の表面と裏面にそれぞれ印刷データを印刷する設定項目であり、「Nアップ」113は、1枚の用紙にNページ分の印刷データを印刷する設定項目である。
また、設定項目の「用紙サイズ」111及び「両面印刷」112は、表1に示すように、バージョンV1を導入後からバージョンV3に至るまで表示位置を変えないように引き継ぐものとする。
バージョンV2では、表1に示すように、バージョンV1における「Nアップ」113の操作実績に応じて「Nアップ」113の表示位置を変更するとともに、「紙折り」114を追加している。すなわち、バージョンV1で「Nアップ」113の操作実績が有る場合は、図4(a)に示すように、その表示位置を変更せずに左下のままとし、新規に追加した「紙折り」114を空いている右下に表示する。ここで、「紙折り」114は、用紙に印刷データを印刷した後、用紙を折る設定項目である。
一方、バージョンV1で「Nアップ」113の操作実績が無い場合は、バージョンV1では、「Nアップ」113を左下に表示していたが、バージョンV2では、図4(b)に示すように、「両面印刷」112の近くの右下に表示する。これにより、「Nアップ」113が「両面印刷」112と同時に設定され易くなるため、自然環境やコストへの意識拡大に応えることができる。
バージョンV3では、表1に示すように、直接の移行対象となるバージョンV2の「Nアップ」113の操作実績に加え、バージョンV1の操作実績もふまえて「Nアップ」113の表示位置を変更し、バージョンV2の「紙折り」の操作実績に応じて別ページに表示したりするとともに、「バーコード印字」を追加している。これにより、同じ顧客でもある拠点では、バージョンV1からV2に上げたが、別の拠点では予算の都合でバージョンV1のままで、トップダウン指示により一斉にバージョンV3に上げるといったケースでは拠点ごとに表示位置を変えることもできる。ここで、「バーコード印字」は、印刷データをバーコードに変換し、それを用紙に印刷する設定項目である。なお、バーコードの代わりにQRコード等の二次元コードを用いてもよい。
バーコード印字機能が付加価値として注目されてきたため、バージョンV3より「バーコード印字」指定機能を提供することになったが、旧バージョンにおいてデフォルトのダイアログボックス100にはすでに「用紙サイズ」111、「両面印刷」112、「Nアップ」113、「紙折り」114の4項目を表示しているため、設定項目を配置するスペースはない。そこで、図6(a)、(b)に示すように、「紙折り」114の操作実績がなければ「紙折り」は別ダイアログボックス101に移動して表示し、「バーコード印字」116は、「Nアップ」113の表示位置と競合しないように配慮したうえで左下もしくは右下に表示する。バージョンV2で「紙折り」114の操作実績がある場合は、図5(a)、(b)に示すように、「紙折り」114をデフォルトのダイアログボックス100に残し、「バーコード印字」は別ダイアログボックス101に表示する。
(変形例)
なお、旧バージョン操作ログデータ抽出部213において、1.0から1.2を経て2.2にバージョンアップしたといった履歴も管理し、各バージョン毎に操作ログデータを管理してもよい。
導入UIデータ作成部225では、過去に設置された履歴に存在する複数のバージョンの操作ログデータに基づいて導入UIデータを作成することで、複数のバージョンを更新しつつ利用しているユーザに対しても操作性に違和感を与えずにすむ。また、次回以降のバージョンアップ時にも継続して操作性を引継いでいくことを可能とする。
[第2の実施の形態]
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る新バージョンアッププログラム及び旧バージョンアッププログラムの構成例を示すブロック図である。
本実施の形態は、第1の実施の形態において、UIデータ移行判定処理部226を追加したものである。UIデータ移行判定処理部226は、新バージョンで提供する機能に旧バージョンのUIデータが適用可能か否かを判定する。
図8は、UIデータ移行判定処理部226の動作を説明するための表示画面の一例を示す図である。例えば、図8(a)に示すように、バージョンV1の表示画面100には、6つの設定項目120a〜120fが表示されている場合において、バージョンV2ではバージョンV1よりも表示面積が小さくなっているために、バージョンV1で操作実績の有る設定項目120a〜120fすべてを表示画面100に表示できないという制約条件の下で別ダイアログボックスに一部の設定項目120e,120fの配置場所を変更する。
また、図8(b)に示すように、バージョンV1では、設定項目120a〜120dの数が4つだったものが、バージョンV2では、設定項目120a〜120fの数が6つに増えた場合に、設定項目120a〜120fのうち一部の設定項目120c,120dの配置場所を別ダイアログボックス101に変更する。
[第3の実施の形態]
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る新バージョンアッププログラム及び旧バージョンアッププログラムの構成例を示すブロック図である。
本実施の形態は、第1の実施の形態において、商品名取得部214と、商品移行判定処理部227を追加してものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。
商品名取得部214は、新バージョンプログラム200及び旧バージョンプログラム400、又は新旧バージョンのプログラム200,400が設置されている環境から新旧の商品名を取得する。
商品移行判定処理部227は、新旧(移行前後)の商品名を取得して比較し移行が可能か否かを判定する。これによりM&Aなどの環境変化にともない近年増えているソフトウエアの統廃合にも対応できる。移行が可能と判定した場合には、第1の実施の形態と同様に、旧バージョンで使用されていた機能の操作性は、新バージョンでも引き継がれて更新される。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々に変形実施が可能である。
また、上記実施の形態で使用されるプログラムは、CD−ROM等の記録媒体からサーバや端末装置の記憶部に読み込んでもよく、インターネット等のネットワークに接続されているサーバ等からサーバや端末装置の記憶部にダウンロードしてもよい。
更新プログラムの一部又は全部を特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific IC)等のハードウェアによって実現してもよい。
本発明は、印刷システム以外の他のシステムにも適用することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施の形態に係る新バージョンプログラム及び旧バージョンプログラムの構成例を示すブロック図である。 図3は、バージョンV1における印刷設定用の表示画面の一例を模式的に示す図である。 図4(a)、(b)は、バージョンV2における印刷設定用の表示画面の一例を模式的に示す図である。 図5(a)、(b)は、バージョンV3における印刷設定用の表示画面の一例を模式的に示す図である。 図6(a)、(b)は、バージョンV3における印刷設定用の表示画面の一例を模式的に示す図である。 図7は、本発明の第2の実施の形態に係る新バージョンアッププログラム及び旧バージョンアッププログラムの構成例を示すブロック図である。 図8(a)、(b)は、UIデータ移行判定処理部の動作を説明するための表示画面の一例を示す図である。 図9は、本発明の第3の実施の形態に係る新バージョンアッププログラム及び旧バージョンアッププログラムの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 印刷システム
2 サーバ
3 ネットワーク
4 端末装置
5 印刷装置
20 記憶部
21 制御部
22 通信部
40 記憶部
41 制御部
42 通信部
43 入力部
44 表示部
100 ダイアログボックス
101 別ダイアログボックス
110 バージョン情報
120a〜120f 設定項目
200 新バージョンプログラム
201 アプリケーション
202 ブラウザ画面情報
210 アップグレーダ部
211 バージョン情報取得部
212 バージョンアップ判定処理部
213 旧バージョン操作ログデータ抽出部
214 商品名取得部
220 クライアント部
222 UI制御部
223 新バージョンUIデータ管理部
224 旧バージョンUIデータ管理部
225 導入UIデータ作成部
226 UIデータ移行判定処理部
227 商品移行判定処理部
400 旧バージョンプログラム
401 UI
402 UI制御部
403 操作履歴保存部
410 Webブラウザ

Claims (9)

  1. 更新対象のプログラムが提供する機能のうち利用された機能を抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップにて抽出された前記機能について更新前の操作性を引き継ぐように前記更新対象のプログラムを更新する更新ステップとをコンピュータに実行させるための更新プログラム。
  2. 更新対象のプログラムが提供する機能のうち利用された機能を抽出する抽出ステップと、
    前記更新対象のプログラムが提供する前記機能と自己が提供する機能とを比較する比較ステップと、
    前記抽出ステップにて抽出された前記機能については更新前の操作性を引き継ぎ、前記比較ステップにおける比較により判明した前記新たな機能については新たな操作性を提供するように前記更新対象のプログラムを更新する更新ステップとをコンピュータに実行させるための更新プログラム。
  3. 前記抽出ステップは、前記更新対象のプログラムから前記提供する機能を実行させるための操作対象について操作履歴情報を取得し、前記操作履歴情報に基づいて前記操作対象に対する操作頻度が閾値より大きいか否かを判定し、前記操作頻度が前記閾値よりも大きいとき、前記利用された機能と判断してその機能を抽出する請求項1又は2に記載の更新プログラム。
  4. 前記抽出ステップは、前記操作対象について過去に更新された複数回の前記操作履歴情報を取得する請求項3に記載の更新プログラム。
  5. 前記抽出ステップは、操作者毎に前記操作対象について前記操作履歴情報を取得し、
    前記更新ステップは、操作者毎に前記更新対象のプログラムを更新する請求項3に記載の更新プログラム。
  6. 前記更新ステップは、前記更新対象のプログラムから前記提供する機能を実行させるための操作対象の表示位置、名称、色等の属性情報を変更しないことで、前記更新前の操作性を引き継ぐ請求項1又は2に記載の更新プログラム。
  7. 前記更新ステップは、前記比較ステップにおける比較結果に基づいて、前記更新対象のプログラムが提供する機能を実行させるための操作対象のすべてを元の表示画面に配置できるか否かを判定し、配置できないと判定したとき、前記抽出ステップにて抽出された前記機能を実行させるための操作対象を優先的に前記元の表示画面に配置し、他の操作対象を他の表示画面に移動する請求項2に記載の更新プログラム。
  8. 更新対象のプログラムが提供する機能のうち利用された機能を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された前記機能については更新前の操作性を引き継ぐように前記更新対象のプログラムを更新する更新手段とを備えたプログラム更新装置。
  9. 更新対象のプログラムが提供する機能のうち利用された機能を抽出する抽出手段と、
    前記更新対象のプログラムが提供する前記機能と自己が提供する機能とを比較する比較手段と、
    前記抽出手段により抽出された前記機能については更新前の操作性を引き継ぎ、前記比較手段による比較により判明した前記新たな機能については新たな操作性を提供するように前記更新対象のプログラムを更新する更新手段とを備えたプログラム更新装置。
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