JP2009193087A - テレコンバータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 マスターレンズMの物体側に装着して焦点距離を拡大するテレコンバータレンズTにおいて、正の屈折力の前群LFが、負レンズ11と正レンズ12とを接合した正の屈折力の接合レンズ1Cと、正レンズ13から成り、負の屈折力の後群LRが、正レンズ21と負レンズ22とを接合した全体として負の屈折力の接合レンズ2Cから成り、前群LF中の接合レンズ1Cとその後方の正レンズ13の間に形成される空気レンズの形状と、後群LRの正レンズと負レンズのアッベ数を適切に設定する。
【選択図】 図1
Description
−1.0<R3a/R2b<0.5
20<νNN−νNP
なる条件を満足することを特徴としている。
−1.0<R3a/R2b<0.5 (1)
但し、R2b:正レンズ12(12b)の像側レンズ面の曲率半径
R3a:正レンズ13(13b)の物体側レンズ面の曲率半径
条件式(1)は正レンズ12(数値実施例4では12b)と正レンズ13(数値実施例4では13b)で構成される空気レンズの屈折力を規定する式である。本実施形態では前群LFの正の屈折力を接合レンズ1Cと正レンズ13(13b)とで分担しているが、屈折力分担されている構成では結果として接合レンズ1Cと正レンズ13(13b)との間で構成される空気レンズの屈折力が適切に設定された状態と言える。条件式(1)においては、1近傍にて空気レンズの屈折力が無い状態となり1から小さくなるほど正の屈折力が増していく。条件式(1)の上限を超えて1に近づくと空気レンズの屈折力が弱すぎるため前群にて屈折力分担する作用が薄れ、球面収差、像面湾曲が補正不足となるので好ましくない。また、下限を超えて空気レンズの屈折力が大きくなりすぎると、正レンズ12(12b)の像側レンズ面の曲率がきつく(曲率半径が小さく)なりすぎ、軸上光束の光軸から離れた光線にて射出角度が大きくなってアンダー側の球面収差が過多となるので好ましくない。
60<νP<90 (2)
20<νNN−νNP (3)
0.3<D/L<0.7 (4)
但し、νP:前群LF中の接合レンズ1Cを構成する正レンズのアッベ数
νNP:後群LR中の接合レンズ2Cを構成する正レンズのアッベ数
νNN:後群LR中の接合レンズ2Cを構成する負レンズのアッベ数
D:前群LFの最も像側レンズ面から後群LRの最も物体側レンズ面までの距離
L:前群LFの最も物体側レンズ面から後群LRの最も像側レンズ面までの距離
条件式(2)は前群LF中の接合レンズ1Cを構成する正レンズ12(数値実施例4では12b)のアッベ数を規定する式である。条件式(2)の下限を超えてアッベ数が小さすぎる場合、すなわち分散が大きすぎる場合は、前群LFにて発生する軸上二次スペクトルが問題となる。二次スペクトルを低減するにはアッベ数と部分分散比θg,Fの関係にて硝材を適切に選択する必要がある。例えば株式会社オハラの硝材においては、アッベ数と部分分散比θg,FのグラフにてPBM2(νd=36.26,θg,F=0.5828)とNSL7(νd=60.49,θg,F=0.5436)を結んだ線を基準線とすると、光学ガラスの分布としては大まかにはνdが35程度より小さい高分散ガラスは基準線より上側に、νdが35から65程度までの低分散ガラスは基準線より下側に位置するものが多く、νdが60以上にて基準線より上側に位置する異常分散性ガラスが存在している。低分散ガラスに関しては基準線より上側に位置するものを使用するのが二次スペクトル補正に対し効果的であり基準線から離れるほど補正効果が高まる。条件式(2)の下限を超えると基準線より上側に位置する硝材が存在しないため二次スペクトルに関して補正不足となり色にじみの要因となるためよくない。また、上限を超えてアッベ数が大きすぎる場合は二次スペクトル補正の点では有利であるが硝材費が高くなるためコストの面で好ましくない。
−2.5<(RNb+RNa)/(RNb−RNa)<−1.0 (5)
但し、RNa:後群LR中の接合レンズ2Cの最も物体側レンズ面の曲率半径
RNb:後群LR中の接合レンズ2Cの最も像側レンズ面の曲率半径
条件式(5)は後群LRの接合レンズ2Cの形状因子を規定する式である。形状因子が−1のときレンズ形状は平凹となり、−1より小さい場合は物体側に凸面を向けたメニスカス形状となる。条件式(5)の上限を超えてメニスカスの度合いが弱まると、特に物体側レンズ面がコンセントリックな曲率より弱くなり軸外光束の入射/射出角が増すため、非点隔差、倍率色収差の二次成分が過多に発生し軸外性能が低下するのでよくない。また条件式(5)の下限を超えてメニスカスの度合いが強くなりすぎると、特に像側レンズ面の曲率がきつく(曲率半径が小さく)なりすぎオーバー側の球面収差が発生する。
f=74.12 Fno=3.40 2ω=8.5°
第18面
k=−4.28786e+00
B=7.06149e−05 C=−3.55018e−07 D=1.26966e−09 E=−1.23490e−10
A´=0 B´=0 C´=0
第19面
k=7.93007e−01
B=−2.14212e−06 C=−3.60558e−07 D=−4.53838e−09 E=−3.48248e−11
A´=0 B´=0 C´=0
第23面
k=−4.68634e−01
B=−1.91518e−05 C=3.35316e−08 D=0.00000e+00 E=0.00000e+00
A´=0 B´=0 C´=0
f=74.20 Fno=3.40 2ω=8.4°
f=84.20 Fno=3.40 2ω=7.5゜
f=87.95 Fno=3.09 2ω=4.3゜
第22面
k=−1.35295e−02
B=−5.05802e−05 C=8.33746e−06 D=9.57035e−08 E=−9.83705e−10
A´=−9.55108e−05 B´=−3.57623e−05 C´=−1.17900e−06
第23面
k=5.00000e+02
B=−5.32696e−05 C=−2.45843e−06 D=1.11228e−08 E=0.00000e+00
A´=8.49791e−06 B´=2.06232e−05 C´=1.79087e−08
(態様1)前方より後方へ順に、正の屈折力の前群、負の屈折力の後群より成るテレコンバータにおいて、前記前群は、前方より後方へ順に、負レンズと正レンズAとを接合した全体として正の屈折力の接合レンズと、正レンズBとから成り、前記後群は、正レンズと負レンズとを接合した全体として負の屈折力の接合レンズを有し、前記正レンズAの後方のレンズ面及び前記正レンズBの前方のレンズ面の曲率半径をそれぞれR2b,R3aとするとき、
−1.0<R3a/R2b<0.5
なる条件を満足することを特徴とするテレコンバータ。
(態様2)前記前群の正レンズAのアッベ数をνP、前記後群の正レンズ及び負レンズのアッベ数をそれぞれνNP,νNNとするとき、
60<νP<90
20<νNN−νNP
なる条件を満足することを特徴とする態様1記載のテレコンバータ。
(態様3)前記前群の最も後方のレンズ面から前記後群の最も前方のレンズ面までの距離をD、前記前群の最も前方のレンズ面から前記後群の最も後方のレンズ面までの距離をLとするとき、
0.3<D/L<0.7
なる条件を満足することを特徴とする態様1又は2記載のテレコンバータ。
(態様4)前方より後方へ順に、正の屈折力の前群、負の屈折力の後群より成るテレコンバータにおいて、前記前群は、前方より後方へ順に、負レンズと正レンズとを接合した全体として正の屈折力の接合レンズを有し、前記後群は、正レンズと負レンズとを接合した全体として負の屈折力の接合レンズから成り、前記後群の接合レンズの最も前方及び最も後方のレンズ面の曲率半径をそれぞれRNa、RNbとするとき、
−2.5<(RNb+RNa)/(RNb−RNa)<−1.0
なる条件を満足することを特徴とするテレコンバータ。
(態様5)前記前群の接合レンズ中の正レンズのアッベ数をνP、前記後群の正レンズ及び負レンズのアッベ数をそれぞれνNP,νNNとするとき、
60<νP<90
20<νNN−νNP
なる条件を満足することを特徴とする態様4記載のテレコンバータ。
(態様6)前記前群の最も後方のレンズ面から前記後群の最も前方のレンズ面までの距離をD、前記前群の最も前方のレンズ面から前記後群の最も後方のレンズ面までの距離をLとするとき、
0.3<D/L<0.7
なる条件を満足することを特徴とする態様4又は5記載のテレコンバータ。
M マスターレンズ部
G ガラスブロック
IP 像面
LF 前群
LR 後群
Claims (1)
- 前方より後方へ順に、正の屈折力の前群、負の屈折力の後群より成るテレコンバータにおいて、前記前群は、前方より後方へ順に、負レンズと正レンズAとを接合した全体として正の屈折力の接合レンズ、正レンズBから成り、前記後群は、正レンズと負レンズとを接合した全体として負の屈折力の接合レンズから成り、前記正レンズAの後方のレンズ面及び前記正レンズBの前方のレンズ面の曲率半径をそれぞれR2b,R3a、前記後群の正レンズ及び負レンズのアッベ数をそれぞれνNP、νNNとするとき、
−1.0<R3a/R2b<0.5
20<νNN−νNP
なる条件を満足することを特徴とするテレコンバータ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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---|---|---|---|---|
JPH07174968A (ja) * | 1993-12-17 | 1995-07-14 | Canon Inc | アタッチメントレンズ |
JP2001174702A (ja) * | 1999-12-15 | 2001-06-29 | Nikon Corp | フロントテレコンバーター |
JP2002082367A (ja) * | 2000-06-22 | 2002-03-22 | Nikon Corp | 防振機能を備えたフロントテレコンバーター |
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2009
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