JP2009192504A - 構造物変位推定システム及び構造物変位推定方法 - Google Patents

構造物変位推定システム及び構造物変位推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】計測点間隔が大きくても変位量を求めることができる構造物変位推定システム及び構造物変位推定方法を提供する。
【解決手段】まくらぎ5に支持されたレール3の長さ方向に間隔をおいて設置されている計測傾斜角を計測する複数個の傾斜計6と、レール3の計測点間部分における補間傾斜角を推定する演算装置とを有し、演算装置は、レール3上の点の長さ方向の位置を表す位置値を示す位置軸と、レール3の傾斜角を表す傾斜角値を示す傾斜角軸とからなる位置−傾斜角座標において、計測点の位置値と計測傾斜角の傾斜角値とで表される座標計測点を含み、位置値に対応した傾斜角値を与える予備補間関数を求め、計測点間の位置値と補間傾斜角の傾斜計値とで表される、予備補間関数上の暫定点を補正することによって、暫定点に代わる仮想座標計測点を求め、座標計測点及び仮想座標計測点を含み、位置値に対応した傾斜角値を与える本補間関数を求める。
【選択図】図1

Description

本発明は構造体を構成し、支持体に支持されている被支持体の長さ方向に間隔をおいて設置されている傾斜計から得られた計測傾斜角から計測点間の補間傾斜角を推定することによって、被支持体の長さ方向に沿った位置に対応した構造物の変位を推定する構造物変位推定システム及び構造物変位推定方法に関するものである。
軌道や橋梁、ガス管・水道管等の地下埋設物等の構造物は地盤に支持されているため、沈下や隆起等による地盤変状によって変位することがある。地盤変状の主要な要因として当該構造物に対する近接工事があり、例えば構造物直下や構造物周辺で地盤の掘削作業に伴って地盤の沈下が発生する場合や、薬液注入に伴って地盤が隆起する場合がある。
構造物が軌道の場合、近接工事として連続立体交差化や軌道直下での構造物の建設等があり、軌道を構成する道床(バラスト)、まくらぎ及びレールが一体となって軌道全体が沈下、又は隆起し、レールが変位することがある。
レールの変位は列車の走行に支障を来すだけではなく、列車の脱線事故に繋がる可能性もあるので、レールを含む軌道全体の変位を監視することは工事の管理上不可欠である。工事中も列車の運行が継続する場合、一般的にはレーザーを用いた光学式軌道変位計測が行われる(特許文献1参照)ものの、それに用いられる装置自体が高価である上、運用が難しいこともあり、実施に適さない。
一方、変位計を用いて軌道変位を計測するには、軌道の脇等に基準点を確保する必要があるため、そのための準備作業と設備が煩雑になる。また軌道変位を精度よく計測するには、多点での計測が不可欠であるため、信号ケーブルの本数が多くなり、工事の進行を阻害することになる。特に複々線の場合にはケーブルが軌道を跨ぐ形になり、実際の適用は困難である。
レーザーや変位計に代え、傾斜計を用いれば、設備を簡略化することができる上、計測点の他に基準点を確保する必要もない。傾斜計を用いて軌道変位を計測する方法として、レール上を走行する四輪の計測台車上に傾斜計が設置されたレール形状計測装置を利用する方法がある(特許文献2参照)。
特開2003−232611号公報(請求項1、段落0011〜0028、図1〜図5) 特開平11−257942号公報(請求項1、段落0013〜0055、図1〜図2)
しかしながら、特許文献2のようにレール上を走行する四輪の計測台車上に傾斜計を設置した場合には、軌道変位を計測するために乗客用の列車とは別に計測台車を走行させる必要があるので、営業時に使用するには制約が多く、必要な時に自由に、すなわち常時計測することができない。
そこで、例えばまくらぎに支持されたレールに沿って所定間隔をおいて傾斜計を固定状態で設置した場合、まくらぎの傾斜角を常時計測することが可能になる。この時、傾斜計から得られる傾斜角の値と傾斜計が設置された任意の2地点間の水平距離とを用いることで、その2地点間の相対鉛直変位量が求められる。例えば、任意の2地点のうち相対的に鉛直変位量の小さい点での傾斜角の値と2地点間の水平距離とを掛けることによって、任意の2点間の相対鉛直変位量を求めることができる。
この場合、基準点となる所定の地点から相対鉛直変位量をレールに沿って適切に合算することによってレール全体の鉛直変位量を求めることが可能である。ここでは、2地点間で傾斜角の値が一定という条件で相対鉛直変位量が求められているが、実際には2地点間で傾斜角の値が変化する場合が多いので、高い精度でレールの鉛直変位量を求めるためには、傾斜角の計測点間隔を小さくする必要がある。しかしながら、計測点間隔を小さくすると、計測機器の費用が増大するので、計測点間隔を小さくすることは好ましくない。
本発明は上記背景により、計測点間隔が大きくても高い精度を維持しながら被支持体の変位量を求めることができる構造物変位推定システム及び構造物変位推定方法を提案するものである。
請求項1に係る発明は、1本からなる、又は接合されて1本となる梁状構造の被支持体と該被支持体を支持している支持体とからなる構造物の変位を推定する構造物変位推定システムであって、前記被支持体の長さ方向に間隔をおいて前記被支持体に沿って設置されている、前記被支持体の計測点における計測傾斜角を計測する複数個の傾斜計と、前記被支持体の前記計測点間部分における補間傾斜角を推定する演算装置とを有し、前記演算装置は、前記被支持体上の点の長さ方向の位置を表す位置値を示す位置軸と、前記被支持体の傾斜角を表す傾斜角値を示す傾斜角軸とからなる位置−傾斜角座標において、前記計測点の位置値と前記計測傾斜角の傾斜角値とで表される座標計測点を含み、前記位置値に対応した前記傾斜角値を与える予備補間関数を求め、記憶装置に予め記憶されているプログラムに従って、前記計測点間の位置値と前記補間傾斜角の傾斜計値とで表される、前記予備補間関数上の暫定点を補正することによって、前記暫定点に代わる仮想座標計測点を求め、前記座標計測点及び前記仮想座標計測点を含み、前記位置値に対応した前記傾斜角値を与える本補間関数を求めることを特徴とする。
1本からなる、又は接合されて1本となる梁状構造の被支持体とは、真に1本の部材のみからなる被支持体、又は複数の部材が溶接や継目板によって接続されてなる1本の被支持体のことを言う。
傾斜計は梁状構造の被支持体に直接設置される他、間接的に、例えば隣接するまくらぎ間に被支持体に沿うように架設される部材に設置され、少なくとも被支持体の長さ方向の軸を含む鉛直面内の水平軸(以下、単に水平軸という)に対する被支持体の軸の傾斜角、すなわち、被支持体の計測点における接線方向の角度(たわみ角)を計測することができるように配置される。
被支持体上の点の長さ方向の位置とは被支持体上の点が水平軸に投影された場合の、水平軸上の位置であり、この位置を表す位置値とは水平軸上に任意の基準点と正の向きとが与えられた場合の基準点からその点までの距離と基準点に対するその点の向き(符号)とで表したものである。
傾斜計が直接又は間接的に被支持体に設置されることで、傾斜角の計測点が固定されるので、座標計測点の位置値が確定する。一方、座標計測点の傾斜角値は変化するものの、時間的に所定間隔をおいて得られる、つまり傾斜角値が得られる時間毎に確定するので、座標計測点もその時間毎に確定する。
上述したように、任意の2地点のうち相対的に鉛直変位量の小さい点での傾斜角値が採用される場合、任意の計測点間の傾斜角値は鉛直変位量の小さい点における傾斜角値で一定となるので、片方の計測傾斜角の傾斜角値のみしか反映されていないこととなる。一方、本補間関数は計測傾斜角の傾斜角値が反映された座標計測点を両方とも通るので、全体的に精度が高くなる。
予備補間関数は、被支持体の計測点において実際に計測して得られた計測傾斜角の値が反映されている座標計測点を通ることを条件として求められ、座標計測点間の補間傾斜角の値を与える。一方、本補間関数は、座標計測点と、予備補間関数上の推定された暫定点が補正されて求められた、つまり暫定点の位置値又は傾斜角値の少なくとも一方が変更された仮想座標計測点とを通ることを条件として求められ、座標計測点間の補間傾斜角の値を与える。仮想座標計測点は暫定点より信頼性が高いので、本補間関数は座標計測点のみを含む予備補間関数より高い精度で補間傾斜角の値を与えることができる。
梁やラーメン等の部材のたわみ角(傾斜角度)の関数が任意の位置で積分されるとたわみ(変位量)の関数が求められること(弾性曲線式を立てる解法)に基づいて、本補間関数を位置値で積分して被支持体の位置値に対応した被支持体の変位量値を与える関数を求めることができる。したがって、本補間関数の方が高い精度で被支持体の変位量値を与えることができる。通常、被支持体は支持体に追従して変位するので、被支持体の変位量が推定されることによって、構造物全体の変位量も推定される。
前記演算装置は、前記位置軸と、前記被支持体の変位量を表す変位量値を示す変位軸とからなる位置―変位座標において、前記予備補間関数に基づいて、前記位置値に対応した前記変位量値を与える予備変位関数を求め、前記予備変位関数上の予備極値をとる予備極値点と同一の前記位置値からなる前記予備補間関数上の点を前記暫定点に採用し、前記仮想座標計測点を、前記位置値に対応した前記変位量値を与える本変位関数の本極値をとる本極値点に対応する点として求めることもある(請求項2)。
仮想座標計測点又は座標計測点に近い程、補間傾斜角の信頼性が高いので、本変位関数の本極値点が仮想座標計測点に対応して与えられることで、本極値点が計測点間の補間傾斜角の中で精度の高い点となる。この結果、本変位関数の形状(被支持体の全体的な変位の傾向)の精度も高い。
前記プログラムは、前記暫定点の前記位置値に対応した、前記本補間関数の前記仮想座標測定点における一次微分係数を与える関数を備えることもある(請求項3)。仮想座標計測点における一次微分係数が与えられることで、補間計測角の値の精度が一層高められ、本変位関数の極値の精度も高くなる。
前記構造物はレールからなる前記被支持体と、まくらぎからなる前記支持体とを有する鉄道軌道であり、前記鉄道軌道の全体の変位を推定することもある(請求項4)。構造物が鉄道軌道の場合、構造物全体の構造の種類や使用されるレールの種類等の、暫定点と仮想座標計測点との関係に影響を及ぼす要因の種類が他の構造物の場合と比べて少ない。したがって、それらの要素の組合せ毎に暫定点と本座標計測点との関係を容易に設定することができるので、演算装置に暫定点の補正を指示する個々のプログラムを単純な構成とすることができる。
請求項5に係る発明は、1本からなる、又は接合されて1本となる梁状構造の被支持体と該被支持体を支持している支持体とからなる構造物の変位を推定する構造物変位推定方法であって、前記被支持体の長さ方向に間隔をおいて前記被支持体に沿って設置されている、前記被支持体の計測点における計測傾斜角を計測する複数個の傾斜計を用いて前記計測傾斜角を計測する計測工程と、演算装置が、前記被支持体上の点の長さ方向の位置を表す位置値を示す位置軸と、前記被支持体の傾斜角を表す傾斜角値を示す傾斜角軸とからなる位置−傾斜角座標において、前記計測点の位置値と前記計測傾斜角の傾斜計値とで表される座標計測点を含み、前記位置値に対応した前記傾斜角値を与える予備補間関数を求める予備関数計算工程と、記憶装置に予め記憶されているプログラムに従って、前記計測点間の位置値と前記補間傾斜角の傾斜計値とで表される、前記予備補間関数上の暫定点を補正することによって、前記暫定点に代わる仮想座標計測点を求める仮想座標計測点計算工程と、前記座標計測点及び前記仮想座標計測点とを含み、前記位置値に対応した前記傾斜角値を与える本補間関数を求める本補間関数計算工程とを有することを特徴とする。この場合、請求項1と同等な作用・効果を奏する。
前記計測工程前に、前記構造物の種類毎に設定される前記プログラムを前記記憶装置に記憶する記憶工程と、前記構造物の種類を入力し、前記演算装置に使用させる前記プログラムを決定させるプログラム決定工程とを有することもある(請求項6)。構造物の種類によって、すなわち構造物の構造によって被支持体の傾斜角の傾向を分類することができるので、暫定点の補正を指示する個々のプログラムが単純化される。ここで、構造物の種類とは、例えば橋梁や軌道というように大きく分類、又は、例えば軌道の中での踏切や伸縮継目(又は、伸縮継手(EJ))というように小さく分類されるものである。
本発明は上記の通り、被支持体の長さ方向に間隔をおいて被支持体に沿って設置されている傾斜計と、被支持体の計測点間部分における補間傾斜角を推定する演算装置とを有し、演算装置は、位置−傾斜角座標において、予備補間関数上の暫定点を補正することによって、暫定点に代わる仮想座標計測点を求め、仮想座標計測点を含む本補間関数を求めるので、計測点間隔が大きくても高い精度を維持しながら被支持体の変位量を求めることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1に本発明の構造物変位推定システム1が軌道(構造物)2に使用されている例を示す。軌道2は、例えばレール(被支持体)3が道床4に支持されているまくらぎ(支持体)5に支持されて構成されている。レール3は、例えば複数本の定尺レール3Aが継目板10で繋がれて1本で構成されている。本実施の形態では、定尺レール3Aは代表的な50Nレールとする。定尺レール3A、3Aの接続部分は鉛直荷重に対して構造的な弱点部分となるので、通常まくらぎ5の上に配置される。
図1では構造物変位推定システム1は軌道2に使用されているが、多径間ラーメン構造や多径間梁構造からなる橋梁等の場合もある。橋梁の場合は、単純構造(1径間)からなるものでもよい。また、定尺レール3Aの規格は、レール3が使用される対象(例えば、在来線や新幹線等)によって適宜に選定されるので、その他の規格である60kレールや40kレール等のレールでもよい。さらに、定尺レール3A、3A同士の接続手段は継目板10の他に溶接によって繋ぐ接続手段でもよい。
構造物変位推定システム1は、レール3に直接、又は間接的にレール3の長さ方向に沿って複数設置され、レール3の傾斜角を計測する傾斜計6と、傾斜計6に通信的に接続され、予め設定された演算処理等を行うコンピュータ7とを備える。傾斜計6とコンピュータ7の接続方法は有線、無線を問わないが無線の方が設備として簡素化されて維持管理し易いので、好適である。
図1では傾斜計6はレール3の長さ方向に並設されている2本のまくらぎ5、5間の、レール3上の略中間位置に設置されている。傾斜計6が設置されているまくらぎ5、5間に隣接するまくらぎ5、5間には傾斜計6が設置されていない。傾斜計6は例えばレール3の外側を向いた側面に固定状態で装着される。この場合の固定手段は問われないが、傾斜計6に磁石を一体化させておけば、接着剤や取付用の部品を使用する必要がないので、レール3への着脱作業を容易に行える利点がある。
図1では、傾斜角とはレール3のたわみ角のことで、レール3の長さ方向の軸を含む鉛直平面の水平軸とレール3の計測点における接線とでなす角度である。したがって、傾斜角はレール3が水平状態にあるとき「0」を示す。傾斜計6は主として加速度センサ等が搭載されているものであるが、少なくとも上記水平軸とレール3の接線とでなす角度を計測できればよく、その種類は問われない。
ところで、傾斜計6はまくらぎ5の沈下に起因するレール3の傾斜角を検出することができればよいので、例えば上記2本のまくらぎ5、5間に架設部材を架設し、この架設部材に設置されてもよい。つまり、傾斜計6の、レール3の側面等に投影される点が2本のまくらぎ5、5間の略中間に位置されればよい。
傾斜計6とコンピュータ7が無線で接続される場合、例えば傾斜計6には傾斜計6のケーブルを介して無線LANユニット8が接続され、コンピュータ7にはケーブルを介して受信ユニット9が接続され、各傾斜計6で計測された傾斜角の値が無線LANユニット8及び受信ユニット9を介してコンピュータ7に送信される。
無線LANユニット8は、例えばまくらぎ5の上面や側面等、傾斜計3との干渉が生じない位置に設置され、そのまくらぎ5を挟んで両側に配置された2個の傾斜計6、6にケーブルを介して接続される。傾斜計6とコンピュータ7が無線で接続される場合、無線LANユニット8及び受信ユニット9を使用する形式の他、傾斜計6及びコンピュータ7のそれぞれに所定の無線通信手段を内蔵する形式でもよい。
このように、傾斜計6がレール3に固定された状態でコンピュータ7に接続され、傾斜計6がレール3の傾斜角を計測しながらコンピュータ7に送信することができるので、列車の走行に支障を来さない。
コンピュータ7は、傾斜計6によって計測された、計測点における傾斜角(以下、計測傾斜角という)から、計測点間部分における傾斜角(以下、補間傾斜角という)を推定する関数を求め、最終的には軌道2の変位量を推定する関数を求める。そこでまず、軌道2の変位量を推定する関数を求めるための理論について説明し、つづいて、その理論が適用されるコンピュータ7の構成について説明する。
軌道2の変位量を推定する関数を求めるために、最初に、補間傾斜角を推定するための予備的な関数(以下、予備補間関数という)を傾斜計6、6間毎に求める。予備補間関数は、任意の傾斜計6、6間(以下、区間iという)においてレール3上の点の長さ方向の位置を表す位置値(x)に対応した補間傾斜角の傾斜角値(y)を与える。したがって、当該予備補間関数は位置値を示す位置軸と傾斜角値を示す傾斜角軸とで構成される位置−傾斜角座標で表現される。
図2に示すように、区間iを形成する一方の傾斜計6の位置値をx、他方の傾斜計6の位置値をxi+1と表し、例えば周知の3次スプライン補間法に倣うと、区間iにおける予備補間関数は以下に示す関数(1)で表される。

(x) =a(x−x+b(x−x+c(x−x)+d・・・関数(1)
、b、c、dは区間iにおける関数(1)の係数を表す。iは区間の番号を表し、区間を形成する一方の傾斜計6の番号に対応する。例えば、基準となる区間(又は、傾斜計6)をレール3の一方の端部に設定し、基準となる区間(又は、傾斜計6)の番号を1とする場合、そこから他方の端部へ進む(図2において右向き)に連れて区間(傾斜計6)の番号が1つずつ増加する。
関数(1)を位置値で1回微分すると関数(2)に、2回微分すると関数(3)のようになる。

df(x)/dx =3a(x−x+2b(x−x)+c・・・関数(2)
fi(x)/dx=6a(x−x)+2b・・・関数(3)
係数a〜dを決定するために、以下に示す条件式(A)〜(F)を与える。

(x)=y・・・条件式(A)
(xi+1)=yi+1・・・条件式(B)
・fi+1'(xi+1)=f'(xi+1)・・・条件式(C)
・fi+1''(xi+1)=f''(xi+1)・・・条件式(D)
''(x)=0・・・条件式(E)
''(xn+1)=0・・・条件式(F)
条件式(A)、(B)は関数(1)が区間iの両端、すなわち位置−傾斜角座標において、計測点の位置値と計測傾斜角の傾斜角値との組からなる点(以下、座標計測点という)を含むことを意味する。この条件によって、区間毎に個別に与えられた関数(1)が座標計測点を反映しつつ、レール3の全長に亘って連続する。また、条件式(E)、(F)中の「1」及び「n+1」はレール3全体における計測点の両端を表し、条件式(E)、(F)はレール3全体の両端が端点であることを意味する。
条件式(C)のKは、基準の曲げ剛性を50Nレールの曲げ剛性EI50Nとしたときの、(区間i+1の曲げ剛性EIi+1/EI50N)/(区間iの曲げ剛性EI/EI50N)、つまり、区間iの曲げ剛性比率に対する区間i+1の曲げ剛性比率の比を表す。
傾斜角値(y)は関数(1)であるf(x)で表され、傾斜角値(y)を位置値(x)で一回微分した関数(f'(x))は{M(x)/EI}と表すことができる。M(x)は位置値(x)におけるレール3にはたらく曲げモーメントを表す関数である。本実施の形態では、レール3は1本化されていることから、いずれの区間iにおいても曲げモーメントを表す関数(M(x))は同一である。したがって、f’(x)・EI=fi+1’(x)・EIi+1となり、条件(C)が導かれる。条件(D)は条件(C)の両辺を位置値(x)で微分すると導かれる。
ところで、曲げ剛性比率とは、基準となる曲げ剛性に対するその傾斜計6、6間で設定されたレール3の曲げ剛性の比率である。本実施の形態では50Nレールの曲げ剛性が基準の曲げ剛性とされている。傾斜計6が2本のまくらぎ5、5間に架設される架設部材に設置される場合、その架設部材に対応する部分のレール3の曲げ剛性が設定される。
本実施の形態ではレール3は複数本の定尺レール3Aが接続されて1本化されている。したがって、傾斜計6、6間に、1本の定尺レール3Aのみが配設されている場合と接続された2本の定尺レール3A、3Aが配設されている場合とがある。つまり、傾斜計6、6間に定尺レール3A、3Aの接続部分がある場合とない場合とがある。
傾斜計6、6間に1本の定尺レール3Aのみが配設されている場合、傾斜計6、6間のレール3の曲げ剛性は定尺レール3Aの曲げ剛性と同一であるので、その傾斜計6、6間のレール3の曲げ剛性比率は1となる。曲げ剛性は、その部材の弾性係数と断面二次モーメントの積で与えられるので、レールの規格によっても変動する。したがって、曲げ剛性比率もレールの規格によって変動する。
一方、傾斜計6、6間に接続された2本の定尺レール3A、3Aが配設されている場合、傾斜計6、6間のレール3の曲げ剛性は定尺レール3Aの曲げ剛性より小さくなる。図面では、2本の定尺レール3A、3Aが継目板10を用いて接続され、曲げ剛性比率が例えば1未満に設定される。定尺レール3A、3Aの接続部分の曲げ剛性比率は1未満に限られず、接続手段又は基準となる曲げ剛性によって変動し、実験等によって適切に設定される。
曲げ剛性は断面二次モーメントによっても変動するので、例えばアーチ橋の橋桁のように断面形状が軸方向に沿って変化する場合は、傾斜計間毎に例えば断面計二次モーメントの平均値を算出することによって曲げ剛性を設定する方法もある。この場合、基準となる曲げ剛性は適宜に設定される。
傾斜計6がレール3の長さ方向に沿って固定状態で設置され、傾斜計6、6間毎に曲げ剛性比率が設定されることによって、曲げ剛性がレール3のたわみ量に反映される。レール3の曲げ変形量、すなわちレール3のたわみ量は曲げ剛性に大きく起因するので、軌道2の変位を正確に推定することができる。
図3(b)に示す各グラフは、レール3の中央部が10mm沈下したと仮定した場合の、レール3の位置値(x)に対するレール3の傾斜角値(y)を推定する関数を示したものである。図3(c)に示す各グラフは、図3(b)の各式を積分して求めたもので、同様にレール3の中央部が10mm沈下したと仮定した場合の、レール3の位置値(x)に対するレール3の鉛直方向の変位量(Y)、すなわち軌道2の鉛直方向の変位量を表したものである。図3(b)、(c)は図4(a)の軌道2に対応し、縦方向の破線はそれぞれ傾斜計6の位置を示している。
図4(b)の破線で示されたグラフは所定の手法(例えば有限要素法)によって算出された、レール3の傾斜角を推定する理論関数であり、中抜きの四角形がプロットされている実線は代表的な補間手段である線形補間式を適用したレール3の傾斜角を推定する関数、中抜きの三角形がプロットされている実線は一般的な3次スプライン補間式を適用したレール3の傾斜角を推定する関数である。
この一般的な3次スプライン補間式には条件式(C)、(D)が与えられておらず、その代わりにfi+1'(xi+1) =f'(x)と、fi+1''(xi+1) =f''(x)とが与えられているので、レール3の傾斜計6、6毎に固有な曲げ剛性比率が反映されない。図5(a)、(b)中のグラフから読み取れるように、代表的な3次スプライン補間式はレール3の接続部分で傾斜角が変化していない。
一方、図3(b)に示す中塗りの円がプロットされている実線は関数(1)の3次スプライン補間式に基づき、条件式(A)〜(F)が与えられて曲げ剛性比率が反映された、レール3の傾斜角を推定する関数(以下、本3次スプライン補間式という)である。図4(a)、(b)に示すように、一般的な3次スプライン補間式では隣接する区間の境界で曲線の曲率が連続する。一方、本3次スプライン補間式では曲げ剛性比率の比が反映されているので、接続部分でレール3の傾斜角を推定する関数が折れ曲がる。したがって、本3次スプライン補間式は、実際に生じているレール3の変形が良く表されているので、代表的な線形補間式や一般的な3次スプライン補間式に比して理論関数に近く、精度が高い。
予備補間関数が求められると、次に予備補間関数を補正して、補間傾斜角を推定する正式な関数(以下、本補間関数)を求める。そのために、予備補間関数の中から1点を暫定点として抽出し、暫定点に代わって本補間関数が含む仮想座標計測点を求めると共に、本補間関数の仮想座標計測点における一次微分係数を求める。
本実施の形態においては、暫定点は、予備補間関数が位置値(x)で積分された、軌道2の変位量を推定する関数(以下、予備変位関数という)の極値点(予備極値点)に対応する予備補間関数上の点とする。つまり、傾斜角値が「0」であり、位置値が予備変位関数の極値点と同一である予備補間関数上の点を暫定点として抽出する。したがって、暫定点の抽出するために予備変位関数の極値点を検出することが必要である。
本実施の形態においては、暫定点に代わる仮想座標計測点も後述する本補間関数が積分され、位置値に対応した、レール3の変位量を推定する関数(以下、本変位関数という)の極値点(本極値点)を示すものとする。仮想座標計測点は本変位関数の極値点に対応するので、その傾斜角値は「0」である。したがって、仮想座標計測点を求めるためには仮想座標計測点の位置値のみを求めればよい。
そこで、例えば仮想座標計測点の位置値を求めるために、暫定点の位置値に対応して仮想座標計測点の位置値を与える第1補正関数を用いる。図5(a)では、横軸は傾斜計6、6間の距離を1として正規化されたものを示し、縦軸は暫定点の位置値に対する仮想座標計測点の位置値の比を示している。
一方、本補間関数の仮想座標計測点における一次微分係数を求めるために、暫定点の位置値に対応して本補間関数の仮想座標計測点における一次微分係数を与える第2補正関数を用いる。図5(b)では、横軸は傾斜計6、6間の距離を1として正規化されたものを示し、縦軸は暫定点における予備補間関数の一次微分係数に対する仮想座標計測点における本補間関数の一次微分係数の比を示している。
暫定点の位置値と仮想座標計測点の位置値又は本補間関数の仮想座標計測点における一次微分係数との関係には様々な要素が影響する。言い換えれば、第1補正関数及び第2補正関数は様々なパラメータを有し、パラメータの変化によって、それぞれの関数の係数も変化、つまり、グラフ化された関数の形状も変化する。軌道2の場合、パラメータとして、例えば、地盤強度、まくらぎ重量、まくらぎ剛性、レール重量、レール剛性、軌道パットばね定数等の軌道2を構成する部材特有の性質、並びに軌道の支持構造及び傾斜計6の配置・数がある。
まくらぎ5やレール3等の軌道2を構成する部材の種類は限られており、さらには各部材の規格や材質の種類も限られているので、第1補正関数及び第2補正関数を各パラメータの組合せ毎に予め用意することができる。
また、第1補正関数及び第2補正関数は例えば実験的に求めることができる他、上記各パラメータから、軌道2のモデルを構築し、FEM解析値により理論的に求めることができる。計測点の位置値における計測傾斜角のFEM解析結果の傾斜角値を補間した傾斜角値(離散データ)とFEM解析の傾斜角(連続的なデータ)を比較して、各補正関数を作成することができる。
図6(a)、(b)では、仮想座標計測点が区間pにおいて与えられることによって、実質的には新しい計測点が追加され、区間pが仮想座標計測点で分割されたとみなされる。そこで、追加されたとなされた計測点、すなわち仮想的な傾斜計6の番号をqとすると、傾斜計6の番号がpとqとで形成される区間の番号をp‘と、傾斜計6の番号がqとp+1とで形成される区間の番号をqとすると、分割された区間毎に補間傾斜角を推定する本補間関数(fp’(x)、f(x))が与えられる。
ここで、求められた仮想座標計測点の位置値をxと、本補間関数の仮想座標計測点上の一次微分係数をβとすると、次の条件式(G)〜(J)を設定することができる。

p‘(x)=0・・・条件式(G)
(x)=0・・・条件式(H)
p‘'(x)=β・・・条件式(I)
p‘・f'(x)=β・・・条件式(J)
条件式(G)、(H)は区間p‘、qの本補間関数(fp’(x)、f(x))が、仮想座標計測点(位置値がx、補間傾斜角の傾斜角値が0)を含むことを意味する。
計測点が追加されることによって、1つの関数に対して補間傾斜角を推定する区間が狭くなるので、仮想座標計測点を含む区間における補間傾斜角の推定精度が高くなる。したがって、このように、仮想座標計測点を与えることは、例えば、複数のまくらぎ5、5間置きに傾斜計6が設置され、傾斜計6、6間が広くなることにより、予備補間関数によって推定される補間傾斜角と実際の傾斜角との誤差が大きくなる傾向がある場合に有効である。また、仮想座標計測点が傾斜角値の変化が激しい極値点に対応するので、推定精度向上の効果が大きい。
条件式(I)は、仮想座標計測点で分割された一方の区間で補間傾斜角を推定する本補間関数の仮想座標計測点上の一次微分係数はβであることを示し、条件式(J)は、他方の区間で補間傾斜角を推定する本補間関数の仮想座標計測点上の一次微分係数はβ/Kp‘であることを示す。
上述した通り、隣接する傾斜計6、6間ではK・fi+1'(xi+1)=f'(xi+1)が成立するので、fp‘'(x)=βとすると、Kp’・f'(x)=βが成立する。
傾斜計6、6間毎に与えられ、確立されていない上記の関数(1)〜(3)を基に、その傾斜計6、6間に対応する条件式(E)〜(J)を与えることで、傾斜計6、6間毎に補間傾斜角を推定する本補間関数が確立する。
最後に、予備補間関数の場合と同様に、本補間関数を位置値(x)で積分すると、軌道2の変位量を推定する本変位関数が求められる。本変位関数は位置軸と、レール3の変位量を表す変位量値を示す変位量軸とからなる位置−変位量座標において与えられる。
次に、上記理論が適用されるコンピュータ7の構成について説明する。図7に示すように、コンピュータ7は、軌道2が設置された現場に特有な条件となる設定条件や関数(1)〜(3)等を記憶する記憶装置7Aを具備する。コンピュータ7は、さらにはROM(Read Only Memory)7Dに予め記憶されたプログラムに基づいて記憶装置7Aに記憶された傾斜角値やパラメータ、関数等を用いて演算処理する演算装置7Bと、記憶装置7Aに情報が記憶されると同時にその情報が表示される出力装置7Cと、所定の情報を入力するための入力装置7Eとを具備する。
記憶装置7Aには、各傾斜計6から連続的に送信されてくる計測傾斜角の傾斜角値が位置値に対応して自動的に一定間隔で記憶装置7Aに記憶される。その際、演算装置7Bによって傾斜角値の送信されてきた時刻が検知され、傾斜角値と共に、その時刻情報も自動的に記憶装置7Aに記憶される。
また、記憶装置7Aには、設定条件及び関数(1)〜(3)と条件式(A)〜(J)並びに第1補正関数と第2補正関数が記憶される。
本実施の形態において設定条件として、傾斜計6(計測点)の位置値と、レール3の長さ方向に並設されている2つの傾斜計6、6間で設定されるレール3の曲げ剛性比率の値とがあり、これらは入力装置7Eの操作に応じて記憶装置7Aに記憶される。曲げ剛性比率の値は区間の番号に対応して記憶装置7Aに記憶される。
その他の設定条件として、第1補正関数及び第2補正関数を確定するためのパラメータがあり、現場の状況を反映したパラメータの値が入力装置7Eの操作に応じて記憶装置7Aを構成するパラメータ領域7bに記憶される。第1補正関数と第2補正関数は例えば路盤強度、軌道支持構造等のパラメータの組合せ毎に与えられ、予め記憶装置7Aに記憶される。
関数(1)〜(3)については、最初に未確定の関数(1)〜(3)が入力装置7Eの操作に応じて記憶装置7Aに記憶される。未確定の関数(1)〜(3)は、演算装置7Bが、確定した条件式(A)〜(F)を用いて演算処理を行い、係数a〜dを算出することで確定される。演算装置7Bは、演算結果として確定した関数(1)〜(3)を記憶装置7Aに記憶させる。
一方、条件式(A)〜(J)についても、最初に未確定の条件式(A)〜(J)が入力装置7Eの操作に応じて記憶装置7Aに記憶される。未確定の条件式(A)〜(J)は、その他の入力装置7Eの操作、傾斜計6の計測、演算装置7Bの演算処理によって確定され、確定した条件式(A)〜(J)は演算装置7Bによって記憶装置7Aに記憶される。以下、条件式毎に条件式が確定される経過を具体的に説明する。
条件式(A)、(B)は、傾斜計6の位置値(x、xi+1)が入力装置7Eの操作によって、計測傾斜角値(y、yi+1)が自動的に記憶装置7Aに記憶されて確定する。
条件式(C)、(D)は、傾斜計6の位置値(x、xi+1)及び傾斜計6、6間の曲げ剛性比率(K)が入力装置7Eの操作によって記憶装置7Aに記憶されて確定する。
条件式(E)、(F)は、傾斜計6の位置値(x、xn+1)が入力装置7Eの操作によって記憶装置7Aに記憶されて確定する。
条件式(G)、(H)は、仮想座標計測点の位置値(x)が演算装置7Bの演算処理によって記憶装置7Aに記憶されて確定する。
条件式(I)、(J)は、傾斜計6、6間の曲げ剛性比率(Kp‘)が入力装置7Eの操作によって、仮想座標計測点の位置値(x)及び仮想座標計測点の一次微分係数(β)が演算装置7Bの演算処理によって、記憶装置7Aに記憶されて確定する。
演算装置7Bは、各傾斜計6から計測傾斜角の傾斜角値が送信されてくると、計測傾斜角の傾斜角値が計測された時間毎に本変位関数を計算する。演算装置7Bは、本変位関数を計算するために、最初に、区間毎に予備補間関数を算出する。つまり、関数(1)を暫定的に確定する。
演算装置7Bは、入力装置7Eによって上述した所定の情報が記憶装置7Aに記憶されると、利用する第1補正関数及び第2補正関数を選択し、記憶装置7Aに記憶させる。この時、演算装置7Bは条件式(C)〜(F)も記憶装置7Aに記憶させる。
次に、演算装置7Bは、計測傾斜角の傾斜角値が各傾斜計6から送信されると、計測傾斜角の傾斜角値を記憶装置7Aに記憶させると共に、条件式(A)、(B)を記憶装置7Aに記憶させる。ここで、演算装置7Bは係数a〜dを計算し、計算結果、すなわち確定した関数(1)で表される予備補間関数を記憶装置7Aに記憶させる。
予備補間関数が記憶装置7Aに記憶され、暫定的に確定されると、演算装置7Bは区間毎に算出した予備補間関数を位置値(x)で積分処理して、予備変位関数を記憶装置7Aに記憶させる。予備変位関数は位置軸と、レール3の変位量を表す変位量値を示す変位量軸とからなる位置−変位量座標において表現される。
次いで、演算装置7Bは、予備補間関数及び予備変位関数から暫定点を抽出し、第1補正関数を利用して仮想座標計測点を、第2補正関数を利用して本補間関数の仮想座標計測点における一次微分係数を求めて記憶装置7Aに記憶させる。
具体的には、演算装置7Bは、予備変位関数の極値をとる極値点を検出し、極値点の位置値を第1補正関数及び第2補正関数に代入して、暫定点に代わる仮想座標計測点の位置値及び本補間関数の仮想座標計測点における一次微分係数を算出して、記憶装置7Aに記憶させて、条件式(G)〜(J)を確定する。
続けて、演算装置7Bは条件式(G)〜(J)を記憶装置7Aに記憶させ、条件式(G)〜(J)を用いて演算処理を行い、再度係数a〜dを計算し、計算結果、すなわち補正された関数(1)で表される本補間関数を記憶装置7Aに記憶させると同時に、グラフ化して出力装置7Cに出力させる。
本補間関数が記憶装置7Aに記憶され、正式に確定されると、演算装置7Bは区間毎に算出された本補間関数を位置値(x)で積分処理して、本変位関数を記憶装置7Aに記憶させる同時に、グラフ化して出力装置7Cに出力させる。本変位関数は位置軸と、レール3の変位量を表す変位量値を示す変位量軸とからなる位置−変位量座標において表現される。
このように、構造物変位推定システム1を用いて、レール3の長さ方向に散在して得られる傾斜角値を補間することで、軌道2の変位量を推定し、把握することができる。
次に、構造物変位推定システム1を用いた構造物変位推定方法について図8のフローチャートを用いて説明する。最初に、コンピュータ7の電源を入れて、第1補正関数及び第2補正関数を記憶装置7Aに記憶させる(スタート)。
次いで、入力装置7Eを操作して、傾斜計6の位置値等の設定条件、未確定の関数(1)〜(3)並びに条件式(A)〜(F)を入力する。ここで、演算装置7Bは、入力装置7Eの操作があるか否かを判断している(S1)。この判断が「No」の場合には演算装置7Bは同判断を繰り返す。入力装置7Eの操作があれば(判断「Yes」)、演算装置7Bは、設定条件、未確定の関数(1)〜(3)、未確定の条件式(A)〜(J)を記憶装置7Aに記憶させ(S2)、出力装置7Cに表示させる(S3)。設定条件が記憶装置7Aに記憶され、条件式(C)〜(F)が確定したので、演算装置7Bは確定した条件式(C)〜(F)を記憶装置7Aに記憶させる(S4)。
ここで、演算装置7Bは記憶装置7Aに記憶されたのがパラメータ領域7bであるか否かを判断している(S5)。この判断が「No」の場合には演算装置7Bは待機状態となる。記憶装置7Aに記憶されたのがパラメータ領域7bであれば(判断「Yes」)、演算装置7Bは、パラメータ領域7bに記憶されたパラメータの値を用いて、使用する第1補正関数及び第2補正関数を選択する(S6、S7)。ここで、演算装置7Bは待機状態となる。
次に、計測傾斜角の傾斜角値の自動入力を開始する。測定された傾斜角値の自動入力の開始は、例えばコンピュータ7にトリガー機能によって、傾斜角値の入力開始を示す信号が演算装置7Bに自動的に発信する手段が採用される。また、出力装置7C上に表示させた傾斜角値の自動入力開始ボタンのクリックや、外部に設置された傾斜角値の自動入力開始ボタンの押下を示す信号を演算装置7Bが検知する手段でもよい。
この時、演算装置7Bは自動入力開始の信号があるか否かを判断している(S8)。この判断が「No」の場合には演算装置7Bは同判断を繰り返す。自動入力開始の操作があれば「Yes」と判断し、傾斜計6から送信されてきた傾斜角値を、予め設定された所定の間隔(例えば30s)で記憶装置7Aに記憶させて条件式(A)、(B)を確定し(S9)、出力装置7Cに表示させる(S10)。予め設定された所定の間隔は入力装置7Eの操作によって記憶装置7Aに記憶させておくことも可能である。また、条件式(A)、(B)が確定したので、演算装置7Bは確定した条件式(A)、(B)を記憶装置7Aに記憶させる(S11)。
次に、演算装置7Bは記憶装置7Aに記憶された設定条件、関数(1)〜(3)、及び条件式(A)〜(F)を用いて予備補間関数を計算し(S12)、記憶装置7Aに記憶させ(S13)、記憶装置7Aに記憶された予備補間関数を積分処理して予備変位関数を計算し(S14)、記憶装置7Aに記憶させる(S15)。
演算装置7Bは、記憶装置7Aに記憶された予備補間関数及び予備変位関数から暫定点を抽出し(S16)、記憶装置7Aに記憶させる(S17)。
演算装置7Bは、暫定点の位置値を第1補正関数及び第2補正関数に代入して仮想座標計測点及び一次微分係数を算出し(S18、S19)、記憶装置7Aに記憶させ(S20、S21)、条件式(G)〜(J)を記憶装置7Aに記憶させる(S22)。
演算装置7Bは、記憶装置7Aに記憶された未確定の関数(1)〜(3)及び確定した条件式(F)〜(J)を用いて本補間関数を計算し(S23)、記憶装置7Aに記憶させ(S24)、出力装置7Cに出力させる(S25)。
最後に、演算装置7Bは、記憶装置7Aに記憶された本補間関数を積分処理して本変位関数を計算し(S26)、記憶装置7Aに記憶させ(S27)、グラフ化して出力装置7Cに出力させる(S28)。
(その他の実施の形態)
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
本発明の構造物変位推定システムの概要を示した概念図である。 レールの傾斜角を推定する関数の説明図である。 (a)接続部分を有するレールに傾斜計が設置されている状況を示した概念図、(b)は図3(a)のレールが10mm沈下したと仮定した場合のレールの傾斜角を推定する関数を示したグラフ、(c)は図4(a)のレールが10mm沈下したと仮定した場合の軌道の変位を推定する関数を示したグラフである。 (a)は図3(b)のグラフの左半分の拡大図、(b)は図3(b)のグラフの右半分の拡大図である。 (a)は第1補正関数のグラフ、(b)は第2補正関数のグラフである。 (a)は仮想座標計測点が求められる前のレールの傾斜角を推定する関数の説明図、(b)は仮想座標計測点が求められた後のレールの傾斜角を推定する関数の説明図。 図1の本発明の構造物変位推定システムの構成図である。 コンピュータの処理手順を示したフローチャートである。
符号の説明
1………構造物変位推定システム
2………軌道(構造物)
3………レール(被支持体)
3A……定尺レール
4………道床
5………まくらぎ(支持体)
6………傾斜計
7………コンピュータ
7A……記憶装置
7B……演算装置
7C……出力装置
7D……ROM
7E……入力装置
7b……パラメータ領域
8………無線LANユニット
9………受信ユニット
10……継目板

Claims (6)

  1. 1本からなる、又は接合されて1本となる梁状構造の被支持体と該被支持体を支持している支持体とからなる構造物の変位を推定する構造物変位推定システムであって、
    前記被支持体の長さ方向に間隔をおいて前記被支持体に沿って設置されている、前記被支持体の計測点における計測傾斜角を計測する複数個の傾斜計と、
    前記被支持体の前記計測点間部分における補間傾斜角を推定する演算装置とを有し、
    前記演算装置は、前記被支持体上の点の長さ方向の位置を表す位置値を示す位置軸と、前記被支持体の傾斜角を表す傾斜角値を示す傾斜角軸とからなる位置−傾斜角座標において、
    前記計測点の位置値と前記計測傾斜角の傾斜角値とで表される座標計測点を含み、前記位置値に対応した前記傾斜角値を与える予備補間関数を求め、
    記憶装置に予め記憶されているプログラムに従って、前記計測点間の位置値と前記補間傾斜角の傾斜計値とで表される、前記予備補間関数上の暫定点を補正することによって、前記暫定点に代わる仮想座標計測点を求め、
    前記座標計測点及び前記仮想座標計測点を含み、前記位置値に対応した前記傾斜角値を与える本補間関数を求めることを特徴とする構造物変位推定システム。
  2. 前記演算装置は、前記位置軸と、前記被支持体の変位量を表す変位量値を示す変位軸とからなる位置―変位座標において、
    前記予備補間関数に基づいて、前記位置値に対応した前記変位量値を与える予備変位関数を求め、
    前記予備変位関数上の予備極値をとる予備極値点と同一の前記位置値からなる前記予備補間関数上の点を前記暫定点に採用し、
    前記仮想座標計測点を、前記位置値に対応した前記変位量値を与える本変位関数の本極値をとる本極値点に対応する点として求めることを特徴とする請求項1に記載の構造物変位推定システム。
  3. 前記プログラムは、前記暫定点の前記位置値に対応した、前記本補間関数の前記仮想座標測定点における一次微分係数を与える関数を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の構造物変位推定システム。
  4. 前記構造物はレールからなる前記被支持体と、まくらぎからなる前記支持体とを有する鉄道軌道であり、
    前記鉄道軌道の全体の変位を推定することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の構造物変位推定システム。
  5. 1本からなる、又は接合されて1本となる梁状構造の被支持体と該被支持体を支持している支持体とからなる構造物の変位を推定する構造物変位推定方法であって、
    前記被支持体の長さ方向に間隔をおいて前記被支持体に沿って設置されている、前記被支持体の計測点における計測傾斜角を計測する複数個の傾斜計を用いて前記計測傾斜角を計測する計測工程と、
    演算装置が、前記被支持体上の点の長さ方向の位置を表す位置値を示す位置軸と、前記被支持体の傾斜角を表す傾斜角値を示す傾斜角軸とからなる位置−傾斜角座標において、
    前記計測点の位置値と前記計測傾斜角の傾斜計値とで表される座標計測点を含み、前記位置値に対応した前記傾斜角値を与える予備補間関数を求める予備関数計算工程と、
    記憶装置に予め記憶されているプログラムに従って、前記計測点間の位置値と前記補間傾斜角の傾斜計値とで表される、前記予備補間関数上の暫定点を補正することによって、前記暫定点に代わる仮想座標計測点を求める仮想座標計測点計算工程と、
    前記座標計測点及び前記仮想座標計測点を含み、前記位置値に対応した前記傾斜角値を与える本補間関数を求める本補間関数計算工程と
    を有することを特徴とする構造物変位推定方法。
  6. 前記計測工程前に、前記構造物の種類毎に設定される前記プログラムを前記記憶装置に記憶させる記憶工程と、
    前記構造物の種類を入力し、前記演算装置に使用する前記プログラムを決定させるプログラム決定工程とを有することを特徴とする請求項5に記載の構造物変位推定方法。

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