JP2009191791A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料カットの実行中にEGRバルブを開弁する開弁処理を実行する内燃機関の制御装置において、同開弁処理による影響を考慮して燃焼室に流入する空気量を正確に算出する。
【解決手段】EGR機構20は、吸気通路11においてスロットルバルブ14の下流側に排気の一部を導入するEGR通路21と、同通路21を流通する排気量を調整するEGRバルブ22とを含んで構成されている。内燃機関10は、燃料カット中に、EGRバルブ22の開弁処理を実行するとともに、この開弁処理の実行により吸気通路11に蓄積される空気の蓄積量を算出し、算出された蓄積空気量に基づいて燃焼室12に流入する空気の増加量を算出する。そして、燃料供給再開時において、算出された空気増加量に基づいて燃料供給量Qfを増量補正するとともに、点火プラグ19の点火時期Tを遅角補正する。
【選択図】図1

Description

この発明は排気再循環装置を備えた内燃機関の制御装置に関する。
従来、排気の一部を吸気通路に再循環させる排気再循環装置(EGR装置)を設けた内燃機関が知られている。このEGR装置は、内燃機関の排気通路と吸気通路とを連通する排気循環通路(EGR通路)と、同EGR通路を流通する排気量を制御する排気量制御弁(EGRバルブ)とを備えるとともに、このEGRバルブの開度が調整されることにより、吸気通路に再循環される排気量(EGR量)が調整される。これにより、機関運転状態に適したEGR量が吸気通路に戻されて燃焼室での燃焼温度が低下するため、窒素酸化物(NOx)の排出量を抑制することができるようになる。
ここで、こうしたEGR装置において排気に含まれる未燃燃料等がEGRバルブに付着して同バルブの実質的な開度が経時的に変化したり、同EGRバルブに作動不良等を来す何らかの異常が発生したりすると、EGR量が目標量から乖離して燃焼状態が悪化するおそれがある。そのため、EGRバルブ開度の経時的変化を学習して同バルブ開度を補正する補正制御を実行する構成や、EGRバルブの異常を検出する異常診断制御を実行する構成が種々提案されている。これら補正制御や異常診断制御を実行することにより、EGR量が目標量から乖離した状態で機関運転が継続されることを抑制しようとしている。
しかしながら、これら制御のためにEGRバルブ開度を変動させると、EGR量の変動に伴って燃焼室に供給される排気量が変動するため、燃焼状態が悪化するおそれが生じる。そこで、所定の減速領域において燃料供給を停止する燃料カットの実行中に上記補正制御や異常診断制御を実行することにより、これら制御を実行する際における燃焼状態の悪化を抑制しようとする構成が開示されている(特許文献1、特許文献2)。特許文献1に記載の構成は、燃料カット中にEGRバルブを所定開度に制御するとともに、吸気通路内圧力についての検出値と理論値とを近付けるように前記開度を補正することにより補正制御を実行している。また、特許文献2に記載の構成は、燃料カット中にEGRバルブを開閉して吸気通路内圧力の変化を検出することにより故障診断制御を実行している。
特開2004−108329号公報 特開平2−75748号公報
ところで、上記特許文献1および特許文献2に記載される構成のように、燃料カット中にEGRバルブを開閉する制御を実行する構成にあっては、以下のような不具合が生じる。
すなわち、燃料カット中においては、空気のみが燃焼室に流入するとともに同空気が排気通路に排出されるため、この燃料カット中に、EGRバルブが開弁されると、同空気がEGR通路に流入するとともに、同EGR通路を流通した空気が吸気通路に流入する。その結果、EGRバルブを閉弁している場合と比較して多くの空気が吸気通路内に蓄積される。
このように吸気通路に蓄積した空気の影響はその後も継続することとなり、燃料カットが終了して燃料供給が再開される際に燃焼室に供給されて、スロットルバルブを通じて供給される吸入空気量に加算されるため、空燃比がリーン側にシフトするおそれがある。これにより、燃焼不良が発生し、ひいては失火、エンストするおそれがある。
なお、こうした問題は、燃料カット中にEGRバルブを開弁する開弁処理が実行される場合には、空燃比制御以外の制御においても共通して生じ得る。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料カットの実行中にEGRバルブを開弁する開弁処理を実行する内燃機関の制御装置において、同開弁処理による影響を考慮して燃焼室に流入する空気量を正確に算出することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、吸気通路に設けられて同通路を流通する吸入空気量を調整する吸入空気量調整手段と、前記吸気通路において前記吸入空気量調整手段の下流側に排気の一部を導入する排気再循環通路と同通路を流通する排気量を調整する排気量制御弁とを有する排気再循環機構と、燃料カットを実行する燃料カット手段とを備え、前記排気量制御弁を開弁する開弁処理を前記燃料カットの実行中に実行する内燃機関の制御装置であって、前記開弁処理の実行により前記吸気通路に蓄積される空気の蓄積量を算出する蓄積量算出手段と、前記蓄積量算出手段により算出された前記蓄積量に基づいて前記機関の燃焼室に流入する空気の増加量を算出する増加量算出手段とを有することを要旨とする。
上記構成によれば、開弁処理の実行により吸気通路に蓄積される空気の蓄積量が算出され、算出された蓄積量に基づいて機関の燃焼室に流入する空気の増加量が算出されるため、開弁処理による影響を考慮して燃焼室に流入する空気量を正確に算出することができる。その結果、燃焼室に流入する空気量を用いる各種制御を適切に実行することができる。なお、吸気通路に蓄積される空気の蓄積量は、排気再循環通路の容積や長さ、排気量制御弁の開閉状態や応答速度、吸気通路容積、機関回転速度等によって変化する。この蓄積量は、これらに基づいて理論的に算出してもよいし、実験等に基づいて予め算出しておいてもよい。また、この算出された蓄積量に基づいて算出される空気の増加量も同様に理論的に算出されるものであってもよいし、実験等に基づいて算出されるものであってもよい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、前記蓄積量算出手段は、前記燃料カットの実行中における前記開弁処理の実行期間に基づいて前記蓄積量を増加させることを要旨とする。
燃料カットの実行中における開弁処理の実行に伴って吸気通路に蓄積される空気の蓄積量は次第に増加する。
この点、上記構成によれば、蓄積量算出手段は、燃料カットの実行中における開弁処理の実行期間に基づいて蓄積量を増加させるため、吸気通路に蓄積される空気の蓄積量を正確に算出することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置において、前記蓄積量算出手段は、燃料カットの実行中における前記排気量制御弁を閉弁した後の経過期間に基づいて前記蓄積量を減少させることを要旨とする。
燃料カットの実行中であっても排気量制御弁が閉弁されれば吸気通路に蓄積される空気の蓄積量は次第に減少する。
この点、上記構成によれば、蓄積量算出手段は、燃料カットの実行中における排気量制御弁を閉弁した後の経過期間に基づいて蓄積量を減少させるため、吸気通路に蓄積される空気の蓄積量を正確に算出することができる。なお、排気量制御弁を閉弁する最中も考慮して蓄積量を減少させてもよい。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置において、前記蓄積量算出手段は、前記燃料カットを終了した後の経過期間に基づいて前記蓄積量を減少させることを要旨とする。
燃料カットが終了すれば、排気再循環通路を通じて排気が吸気通路に導入されるようになるため、排気量制御弁が開弁されていても吸気通路に蓄積される空気の蓄積量は次第に減少する。
この点、上記構成によれば、蓄積量算出手段は、燃料カットを終了した後の経過期間に基づいて蓄積量を減少させるため、吸気通路に蓄積される空気の蓄積量を正確に算出することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、前記蓄積量算出手段は、前記開弁処理の実行により前記排気再循環通路に蓄積される空気の蓄積量を更に算出し、前記増加量算出手段は、前記蓄積量算出手段により算出された前記吸気通路に蓄積される空気の蓄積量および前記排気再循環通路に蓄積される空気の蓄積量に基づいて前記機関の燃焼室に流入する空気の増加量を算出することを要旨とする。
開弁処理の実行に伴って排気再循環通路にも空気が蓄積され、この排気再循環通路に蓄積された空気によって機関の燃焼室に流入する空気量が増加することがある。
この点、上記構成によれば、開弁処理の実行により排気再循環通路に蓄積される空気の蓄積量が更に算出され、算出された吸気通路に蓄積される空気の蓄積量および排気再循環通路に蓄積される空気の蓄積量に基づいて機関の燃焼室に流入する空気の増加量が算出されるため、燃焼室に流入する空気量をより正確に算出することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置において、前記増加量算出手段により算出された空気の増加量に基づいて前記燃焼室に供給する燃料量を増量補正する燃料量補正手段を更に有することを要旨とする。
上記構成によれば、算出された空気の増加量に基づいて燃焼室に供給する燃料量が増量補正されるため、空気量に応じて適切に燃料量を設定することができる。これにより、例えば流入空気量による空燃比のずれを抑制することができ、燃料カットからの復帰後の燃焼不良の発生を抑制することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の内燃機関の制御装置において、前記燃料量補正手段による前記燃料量の増量補正の度合いが大きいほど前記燃焼室の混合気の点火時期を遅角補正する点火時期補正手段を更に有することを要旨とする。
ここで、請求項6に記載されるように、燃焼室に供給する燃料量を算出された空気の増加量に基づいて増量補正するようにすると、これに伴って同機関の出力トルクが増大する。
この点、上記構成によれば、燃料量の増量補正の度合いが大きいほど燃焼室の混合気の点火時期を遅角補正するため、燃料量を増量補正する際のトルク変動を低減してドライバビリティの悪化を抑制することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置において、前記増加量算出手段により算出された空気の増加量に基づいて前記吸入空気量調整手段により調整される前記吸入空気量を減量補正する空気量補正手段を更に有することを要旨とする。
上記構成によれば、算出された空気の増加量に基づいて吸入空気量調整手段により調整される吸入空気量が減量補正されるため、空気量を適切に設定することができる。これにより、例えば流入空気量による空燃比のずれを抑制することができ、燃料カットからの復帰後の燃焼不良の発生を抑制することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる内燃機関の制御装置を具体化した第1の実施形態を図1〜9を参照して説明する。
図1に示すように、内燃機関10の燃焼室12には、吸気通路11及び排気通路13が接続されている。また、この内燃機関10には、気筒内のピストン16に向けて燃料を噴射供給する燃料噴射弁18が設けられている。そして、このように燃料噴射弁18により供給される燃料と吸気通路11を通じて供給される空気とが燃焼室12で混合されるとともに、この混合気が点火プラグ19により着火されて燃焼し、燃焼後の排気が排気通路13に排出される。
吸気通路11には、同通路を流通する吸入空気量Qaを検出してこの吸入空気量Qaに応じた信号を出力する吸入空気量センサ11aが取り付けられている。また、吸気通路11において吸入空気量センサ11aの下流側には、吸入空気量Qaを調整するスロットルバルブ14が取り付けられている。このスロットルバルブ14が吸入空気量調整手段に相当する。このスロットルバルブ14には、同バルブ14の開度を調節するスロットル用アクチュエータ15と、同バルブ14の開度を検出して同開度に応じた信号を出力するスロットルバルブ開度センサ34が設けられている。さらに、吸気通路11においてスロットルバルブ14の下流側の部分には、吸気通路11内の圧力を検出して同圧力に応じた信号を出力する吸気管圧力センサ31が取り付けられている。
また、内燃機関10には、排気再循環機構(EGR機構)20が設けられている。このEGR機構20は、吸気通路11におけるスロットルバルブ14の下流側と排気通路13とを連通する排気再循環通路(EGR通路)21と、このEGR通路21を流通する排気量を調整する流量制御弁(EGRバルブ)22を含んで構成されている。このEGRバルブ22には、同バルブ22の開度を調節するEGR用アクチュエータ23と、同バルブ22の開度を検出して同開度に応じた信号を出力するEGRバルブ開度センサ32が設けられている。そして、このEGR用アクチュエータ23の駆動を通じてEGRバルブ22が開弁されると、排気通路13の排気の一部が吸気通路11におけるスロットルバルブ14の下流側に導入される。
内燃機関10には、種々のセンサが設けられている。具体的には、クランクシャフト17の回転速度(機関回転速度)を検出するためのクランク角センサ37や、アクセルペダル踏込量を検出するためのアクセルペダル踏込量センサ35、同機関10を搭載する車両の車速を検出する車速センサ36が設けられている。これらのセンサは、検出値に応じた信号をそれぞれ出力する。
また、同機関10には、各種装置を総括的に制御する電子制御装置30が設けられている。この電子制御装置30には、演算ユニット(CPU)の他に、各種制御プログラムや演算マップ及び制御の実行に際して算出されるデータ等を記憶保持するメモリが設けられている。この電子制御装置30には上記各種センサの出力する信号が入力される。
そして、電子制御装置30は、各種センサからの信号に基づき内燃機関10の運転状態を把握し、把握した運転状態に応じて各種制御を実行する。例えば、燃料噴射弁18の燃料噴射態様の制御として、混合気の空燃比を目標空燃比AFtに収束させるべく燃料供給量Qfを調整する空燃比制御や、燃料消費率の向上を図るべく燃料供給を停止する燃料カット処理を実行する。この燃料カット処理が、燃料カット手段としての処理に相当する。また、スロットルバルブ14の開度を調整するべくスロットル用アクチュエータ15を駆動するスロットル制御、EGRバルブ22の開度を調整するべくEGR用アクチュエータ23の駆動するEGR制御、および点火プラグ19の点火時期Tを調整する点火時期制御等を実行する。
次に、図2〜図9を参照して、電子制御装置30により実行される各処理の詳細について説明する。なお、図2〜図4は、それぞれ一連の処理の流れを示すフローチャートであって、実際の処理は電子制御装置30により所定の期間をもって並行して繰り返し実行される。なお、本実施形態において、電子制御装置30により実行される故障診断処理が、開弁処理に相当する。
同図2に示す「故障診断処理」では、まず燃料カットの実行中であるか否かが判定される(ステップS101)。具体的には、燃料噴射弁18による燃料供給の有無で判断される。そして、燃料カットの実行中ではない旨判定された場合(ステップS101:NO)には、EGRバルブ22の故障診断処理の実行条件が成立してないと判断して本処理を一旦終了する。一方、燃料カット実行中である旨判定された場合には(ステップS101:YES)、続いてEGRバルブが開弁中か否かが判定される(ステップS102)。具体的には、EGRバルブ22を開弁駆動するEGR用アクチュエータ23が駆動しているか否かで判断される。そして、EGRバルブが開弁中ではない旨、すなわちEGRバルブが閉弁中である旨判定された場合には(ステップS102:NO)吸気管内圧力Poffの計測が実行される(ステップS103)。この圧力は、吸気管圧力センサ31の出力信号に基づき計測され、EGRバルブ22の閉弁時における吸気管圧力として記憶される。なお、燃料カットの開始時にはEGRバルブ22が閉弁されているため、本処理の初回の実行周期においてはEGRバルブが閉弁中である旨判定される(ステップS102:NO)。
続いて、EGRバルブが開弁される(ステップS104)。具体的には、EGRバルブの開度を所定開度に調整するべくEGR用アクチュエータ23を駆動することによって実行される。この所定開度は、EGRバルブ22の異常の有無を検出することのできる開度であって、予め設定されている。そして、このように燃料カット実行中においてEGRバルブ22が開弁されると、EGR通路21を流通した空気が吸気通路11に流入し、これにより吸気通路11における吸気管内圧力が上昇する。
ところで、ステップS102においてEGRバルブが開弁中である旨判定された場合には(ステップ102:YES)、前回の一連の処理「故障診断処理」に引き続きEGRバルブ22が開弁されていると判断される。
そこで、EGRバルブが開弁中である旨判定された場合(ステップS102:YES)、およびEGRバルブの開弁が実行された場合(ステップS104)には、続いて所定期間Tdiagが経過したか否かが判定される(ステップS105)。この所定期間Tdiagは、EGRバルブ22を所定開度にまで開弁するために必要な応答期間および吸気管内圧力の安定に必要な期間等に基づいて予め設定されている。そして、所定期間Tdiagが経過していない旨判定された場合には、(ステップS105:NO)、本処理を一旦終了する。
一方、所定期間Tdiagが経過した旨判定された場合には(ステップS105:YES)、続いて吸気管内圧力Ponが計測される(ステップS106)。この圧力は、吸気管圧力センサ31の出力信号に基づき計測され、EGRバルブ22の開弁時における吸気管圧力として記憶される。このように吸気管圧力Ponが計測されると(ステップS106)、EGRバルブが閉弁される(ステップS107)。
そして、記憶された吸気管内圧力Poff,Ponに基づいて、吸気管内圧力差ΔP(=Pon−Poff)が算出され(ステップS108)、算出された圧力差ΔPが所定値Pdiag以上であるか否かが判定される(ステップS109)。この所定値Pdiagは、EGRバルブ22が正常に開弁駆動される場合における圧力差ΔPのうち最も低い圧力であって、予め実験等によって設定されている。
そして、圧力差ΔPが所定値Pdiag以上である旨判定された場合には(ステップS109:YES)、EGRバルブが正常であると判定され(ステップS110)、一方、圧力差ΔPが所定値Pdiag以上ではない旨判定された場合には(ステップS109:NO)、EGRバルブに異常ありと判定されて(ステップS111)、一連の処理を終了する。
このように、本実施形態では、燃料カット中、すなわち燃焼室12において混合気の燃焼が行われていない状態においてEGRバルブ22の故障診断処理を実行する。これにより、故障診断処理においてEGRバルブ22が開弁されることによる燃焼状態の悪化を抑制することができる。
ところで、燃料カット中には、吸気通路11を通じて供給された空気のみが燃焼室12に供給されて、同空気が排気通路13に排出される。したがって、上記故障診断処理に伴いEGRバルブ22が強制的に開弁されると、排気通路13を流通する空気の一部がEGR通路21に流入するとともに、同EGR通路21を流通した空気が吸気通路11に流入する。これにより、EGRバルブ22が閉弁している場合と比較して多くの空気が吸気通路11内に蓄積する。具体的には、吸気通路11において、EGR通路21を通じて空気が導入されるスロットルバルブ14の下流側の部分に空気が蓄積する。
以下、図3を参照して吸気通路11に蓄積される空気の蓄積量(蓄積空気量)ΣAirを算出する「蓄積空気量算出処理」について説明する。なお、この蓄積空気量算出処理が、蓄積量算出手段としての処理に相当する。
同図3に示す「蓄積空気量算出処理」では、まず燃料カットの実行中であるか否かが判定される(ステップS201)。具体的には、燃料噴射弁18による燃料供給の有無で判断される。そして、燃料カットの実行中ではない旨判定された場合(ステップS201:NO)には、本処理を一旦終了する。一方、燃料カット中である旨判定された場合には(ステップS201:YES)、続いてEGRバルブが開弁しているか否かが判定される(ステップS202)。具体的には、EGRバルブ開度センサ32の信号に基づき判断される。
そして、EGRバルブが開弁している旨判定された場合には(ステップS202:YES)、蓄積空気量ΣAirが最大蓄積量Samax未満であるか否かが判定される(ステップS203)。具体的には、記憶されている蓄積空気量ΣAirを参照することによって判断され、蓄積空気量ΣAirの初期値は「0」に設定されている。なお、最大蓄積量Samaxは、吸気通路11におけるスロットルバルブ14の下流側の部分に蓄積することのできる空気の最大量であって、吸気通路11の容積、機関回転速度等に基づいて設定される。
そして、蓄積空気量ΣAirが最大蓄積量Samax未満でない旨判定された場合には(ステップS203:NO)、蓄積空気量ΣAirが最大蓄積量Samaxに達していていると判断して、本処理を一旦終了する。
一方、蓄積空気量ΣAirが最大蓄積量Samax未満である旨判定された場合には(ステップS203:YES)、増量分αを加算して蓄積空気量ΣAirを更新する(ステップS204)。この増量分αは、一連の処理の繰り返しの所定期間、機関回転速度、吸気通路11の容積、EGRバルブ22の応答速度、EGR通路21の容積や長さ等に基づいて設定される。ここで、蓄積空気量ΣAirは、燃料カットの実行中にEGRバルブ22が開弁すると次第に増大するため、本ステップの処理において、所定周期毎に増量分αを加算するようにする。これにより、EGRバルブ22の開弁期間が長くなるほど蓄積空気量ΣAirを増大させることができる。なお、増量分αを加算することにより蓄積空気量ΣAirが最大蓄積量Samaxを超える場合には、ΣAirを最大蓄積量Samaxに更新する。これにより、一連の処理を終了する。
一方、EGRバルブが開弁していない旨判定された場合には(ステップS202:NO)、蓄積空気量ΣAirが「0」を超えているか否かが判定される(ステップS205)。
そして、蓄積空気量ΣAirが「0」を超えていない旨判定された場合には(ステップS205:NO)、吸気通路11に空気が蓄積されていないと判断して、本処理を一旦終了する。
一方、蓄積空気量ΣAirが「0」を超えている旨判定された場合には(ステップS205:YES)、減量分βを減算して蓄積空気量ΣAirを更新する(ステップS206)。この減量分βは、上記増量分αと同様に、一連の処理の繰り返しの所定期間、機関回転速度、EGRバルブ22の応答速度、EGR通路21の容積や長さ等に基づいて設定される。ここで、蓄積空気量ΣAirは、燃料カットの実行中であってもEGRバルブ22が閉弁されれば次第に減少するため、本ステップの処理において所定期間毎に減量分βを減算するようにする。これにより、EGRバルブ22の閉弁期間が長くなるほど蓄積空気量ΣAirを減少させることができる。なお、減量分βを減算することによりΣAirが「0」を下回る場合には、ΣAirを「0」に更新する。これにより、一連の処理を終了する。
なお、上述した最大蓄積量Samax、増量分αおよび減量分βは、各構成に基づいて理論的にそれぞれ算出してもよいし、実験等に基づいてそれぞれ予め算出しておいてもよい。また例えば、EGRバルブ22の応答速度が遅い場合には、この閉弁する最中も考慮して減量分βを設定するとよい。
ところで、上述したように吸気通路11に蓄積した空気は、燃料カット終了後、すなわち燃料噴射弁18による燃料供給が再開された後も所定期間にわたって燃焼室12に流入する。したがって、燃焼室12に供給される総空気量SQaは、この蓄積空気量ΣAirに基づき増量する。
以下、図4〜図9を参照して、この蓄積空気量ΣAirを考慮しつつ燃料供給を再開するべく、燃料供給量Qfおよび混合気の点火時期Tを補正する「補正処理」について説明する。
図4に示す「補正処理」では、まず燃料カット実行条件が成立しているか否かが判定される(ステップS301)。具体的には、クランク角センサ37による機関回転速度が実行許可速度Ne以上且つ車両が減速状態にあることを上記実行条件とし、これが成立しているか否かが判定される。なお、車両が減速状態にあるか否かについては、例えば車速センサ36の出力信号およびアクセルペダル踏込量センサ35の出力信号に基づいて判定することができる。そして、燃料カット実行条件が成立していない旨判定された場合には、(ステップS301:NO)、本処理を一旦終了する。
一方、燃料カット実行条件が成立している旨が判定された場合には、(ステップS301:YES)、燃料カットが開始される(ステップS302)。すなわち、図5に示すタイミングt11、または図6に示すタイミングt21において燃料噴射弁18による燃料供給が停止されて燃料カットが開始される。
続いて、燃料カット終了条件が成立しているか否かが判定される(ステップS303)。具体的には、クランク角センサ37による機関回転速度が実行許可速度Neを下回ったこと、または車両が加速状態にあることを上記終了条件とし、これが成立しているか否かが判定される。なお、車両が加速状態にあるか否かについては、ステップS301での処理と同様、例えば車速センサ36の出力信号およびアクセルペダル踏込量センサ35の出力信号に基づいて判定することができる。
ここで、燃料カット終了条件が成立していない旨が判定された場合(ステップS303:NO)には、燃料カット終了条件が成立している旨の結果が得られるまでステップS303の判定処理が一定の時間周期毎に繰り返し実行される。
そして、この判定処理を通じて燃料カット終了条件が成立している旨判定された場合には(ステップS303:YES)、EGRバルブが開弁しているか否かが判定される(ステップS304)。具体的には、EGRバルブ開度センサ32の出力信号に基づいて判断される。
ところで、燃料カットの実行中には、上述した「故障診断処理」に伴いEGRバルブ22が開弁される場合がある(ステップS104)。このEGRバルブ22の開弁は、所定期間Tdiagが経過するまでは継続される(ステップS105)ため、この所定期間Tdiagが経過していない段階(ステップS105:NO)で燃料カット終了条件が成立する場合(ステップS303:YES)には、未だEGRバルブ22は開弁された状態である。この状態は、図5に示すように、タイミングt12においてEGRバルブ22が開弁されるとともに、所定期間Tdiagが経過していないタイミングt13における状態に相当する。一方、上述した「故障診断処理」に伴いEGRバルブ22が開弁され(ステップS104)、所定期間Tdiagが経過(ステップS105:YES)した後に燃料カット終了条件が成立する場合(ステップS303:YES)には、EGRバルブ22は閉弁された状態になる。この状態は、図6に示すように、タイミングt22においてEGRバルブ22が開弁されるとともにタイミングt23において所定期間Tdiagが経過した後のタイミングt24における状態に相当する。
ここで、EGRバルブが開弁している旨判定された場合(ステップS304:YES)には、EGRバルブが閉弁される(ステップS305)。そして、EGRバルブが閉弁された場合(ステップS305)、およびEGRバルブが開弁していない旨判定された場合(ステップS304:NO)には、続いて、吸気通路11に蓄積している空気の量(蓄積空気量)ΣAirが把握される(ステップS306)。具体的には、上述した「蓄積空気量算出処理」によって算出されて記憶されているΣAirを読み込むことによって把握される。
次に、この蓄積空気量ΣAirに基づいて、燃焼室に流入する空気の増加量ΔQairが算出される(ステップS307)。本ステップの処理が増加量算出手段としての処理に相当する。
この空気増加量ΔQairは、スロットルバルブ14によって流量が調整される吸入空気量Qaに加算される。すなわち、燃焼室12に供給される総空気量SQaは、吸入空気量Qaに空気増加量ΔQairが加算された量(Qa+ΔQair)となる。なお、この空気増加量ΔQairは、EGR通路21の容積や長さ、EGRバルブ22の応答速度、吸気通路11の容積、機関回転速度等を考慮した上で、蓄積空気量ΣAirに基づき算出され、蓄積空気量ΣAirが多くなるほど空気増加量ΔQairは多く算出される。
そして、算出された空気増加量ΔQairが所定値Qamin以上であるか否かが判定される(ステップS308)。この所定値Qaminは、この所定値Qaminに相当する空気量が吸入空気量Qaに加算されて燃焼室12に供給されると、燃焼室12の燃焼状態が悪化するおそれのある最も低い値が予め設定されている。
そこで、空気増加量ΔQairが所定値Qamin以上ではない場合(ステップS308:NO)には、燃料供給量Qfおよび点火時期Tについて通常の制御量が設定されて燃料供給および点火が実行される(ステップS313)。これにより、燃料カットが終了する。すなわち、図6に示されるように、タイミングt22においてEGRバルブ22が開弁されて空気が一旦蓄積された場合であっても、タイミングt23においてEGRバルブ22が閉弁されてから相当の期間が経過することにより、燃料カットが終了されるタイミングt24においては蓄積空気量ΣAirが十分に減少している場合がある。この場合には、空気増加量ΔQairが所定値Qamin未満であるため、燃料供給量Qfおよび点火時期Tについて通常の制御量、すなわち燃料供給量Qft、点火時期Ttがそれぞれ設定されて燃料供給が実行される。
一方、空気増加量ΔQairが所定値Qamin以上である場合(ステップS308:YES)には、燃料供給量Qfについて通常の制御量Qftで燃料供給が再開されると、燃焼室12に流入する空気量が空気増加量ΔQairだけ増加することによって、図5の一点鎖線に示されるように、混合気の空燃比が目標空燃比AFtからずれてリーンにシフトする。
そこで、算出された空気増加量ΔQairに基づき燃料供給量Qfの増量補正量ΔQfが設定される(ステップS309)。具体的には、燃焼室12の混合気を目標空燃比AFtに一致させるべく、図7に示すように、空気増加量ΔQairが多いほど増量補正量ΔQfが多く設定される。これにより、図5の実線に示すように空燃比を目標空燃比AFtに一致させることができる。本ステップの処理が燃料量補正手段としての処理に相当する。なお、燃料カット終了条件が成立した場合(ステップS303:YES)にはEGRバルブ22は閉弁されるため(ステップS305)、燃料供給が再開された後には、吸気通路11に蓄積された空気が燃焼室12に流入することによって蓄積空気量ΣAirが減少して空気増加量ΔQairが次第に減少し、これに伴い、燃焼室12に供給される総空気量SQaが減少する。したがって、混合気の空燃比を目標空燃比AFtに一致させるべく燃料供給量Qfを増量補正するためには、総空気量SQaの減少態様を考慮した上で増量補正量ΔQfを減少させる必要がある。そこで、本ステップの処理では、空気増加量ΔQairが所定値Qamin未満に減少するまで(タイミングt14)の減少態様を含めて設定される。すなわち、ステップS306で把握された蓄積空気量ΣAir、ステップS307で算出された空気増加量ΔQair、および各種センサの出力信号により把握される機関10の機関運転状態に基づき、空気増加量ΔQairが所定値Qamin未満に減少するまでの増量補正量ΔQfが予め設定される。なお、蓄積空気量ΣAirおよび空気増加量ΔQairの減少態様は吸気通路11の容積、機関回転速度等に基づき変化するため、実験等に基づき予め推定された上でマップとして機関運転状態毎に記憶されている。
ここで、空気増加量ΔQairに基づいて燃料供給量Qfが増量されると、図5の一点鎖線に示されるように、機関10の出力トルクが増大する。具体的には、図8に示されるように、増量補正量ΔQfが多くなるほど出力トルクは大きくなる。そこで、設定された増量補正量ΔQfに基づき点火プラグ19による点火時期Tの遅角補正量ΔTが設定される(ステップS310)。具体的には、機関10の出力トルクを目標値Pwtに一致させるべく、図9に示されるように、増量補正量ΔQfが多くなるほど点火プラグ19による点火時期が遅角されて、遅角補正量ΔTが大きく設定される。これにより、図5の実線に示すように出力トルクを目標値Pwtに一致させることができる。本ステップの処理が点火時期補正手段としての処理に相当する。なお、この遅角補正量ΔTについても、上記設定された燃料供給量Qfの増量補正量ΔQfの減少態様に合わせて減少させるように設定される。
次に、燃料供給および点火が実行されて(ステップS311)、燃料カットが終了される。具体的には、図5に示すタイミングt13において、増量補正量ΔQfおよび遅角補正量ΔTが反映された状態で燃料供給が再開される。
そして、蓄積空気量ΣAirが減少し、予め設定された態様で減少する空気増加量ΔQairが所定値Qamin未満になると、補正が終了される(ステップS312)。すなわち、図5に示すタイミングt14において、燃料供給量Qfおよび点火時期Tが、通常の制御量である燃料供給量Qftおよび点火時期Ttに一致し、一連の処理が終了する。
以上説明した第1の実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)開弁処理(EGRバルブ22の故障診断処理)の実行により吸気通路11に蓄積される空気の蓄積量(蓄積空気量)ΣAirが算出され、算出された蓄積空気量ΣAirに基づいて機関10の燃焼室12に流入する空気の増加量(空気増加量)ΔQairが算出されるため、開弁処理による影響を考慮して燃焼室12に流入する総空気量SQaを正確に算出することができる。その結果、燃焼室12に流入する総空気量SQaを用いる各種制御を適切に実行することができる。
(2)燃料カット中にEGRバルブ22が開弁していると、蓄積空気量ΣAirを増量分αだけ増量して更新する(ステップS204)。これにより、燃料カットの実行中におけるEGRバルブ22の開弁の実行期間に基づいて蓄積空気量ΣAirを増加させるため、吸気通路11に蓄積される空気の蓄積空気量ΣAirを正確に算出することができる。
(3)燃料カット中にEGRバルブ22が閉弁していると、蓄積空気量ΣAirを減量分βだけ減量して更新する(ステップS206)。これにより、燃料カットの実行中におけるEGRバルブ22を閉弁した後の経過期間に基づいて蓄積空気量ΣAirを減少させるため、吸気通路11に蓄積される空気の蓄積空気量ΣAirを正確に算出することができる。
(4)算出された空気の増加量(空気増加量)ΔQairに基づいて燃焼室12に供給する燃料供給量Qfの増量補正量ΔQfが設定される(ステップS309)ため、燃焼室12に供給される総空気量SQaに応じて適切に燃料供給量Qfを設定することができる。これにより、例えば流入空気量による空燃比のずれを抑制することができ、燃料カットからの復帰後の燃焼不良の発生を抑制することができる。
(5)燃料供給量Qfの増量補正量ΔQfに基づいて燃焼室12の混合気の点火時期Tの遅角補正量ΔTが設定される(ステップS310)ため、燃料供給量Qfを増量補正する際のトルク変動を低減してドライバビリティの悪化を抑制することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明にかかる内燃機関の制御装置を具体化した第2の実施形態を図10〜図13を併せ参照して説明する。
上記第1の実施形態と、本実施形態とでは、以下の点について異なる。すなわち、上記第1の実施形態の「補正処理」では、燃料供給量Qfの増量補正、および点火時期Tの遅角補正を実行したが、本実施形態の「補正処理」では、スロットルバルブ14により調整される吸入空気量Qaの減量補正を実行する。
また、上記第1の実施形態の「補正処理」では、燃料カット実行中にEGRバルブ22が開弁されている場合には、燃料カットの終了に伴いEGRバルブ22を閉弁するとともに(ステップS305)、「蓄積空気量算出処理」では、燃料カット実行中にのみ蓄積空気量ΣAirを更新して算出するようにした。すなわち、燃料カット終了時の蓄積空気量ΣAir及び空気増加量ΔQair、及び各種センサの出力信号により把握される機関10の機関運転状態に基づき、燃料カットの終了後における蓄積空気量ΣAirの変化を予測して増量補正量ΔQf及び遅角補正量ΔTを予め設定するようにした。しかし、本実施形態の「補正処理」では、燃料カット終了時にEGRバルブ22の強制的な閉弁を実行しないとともに、「蓄積空気量算出処理」では、燃料カットが実行されていない場合であっても、蓄積空気量ΣAirを更新して算出するようにする。
図10および図11は、それぞれ一連の処理の流れを示すフローチャートであって、実際の処理は電子制御装置30により所定の期間をもって、並行して繰り返し実行される。また、これら図10および図11に示す各処理と並行して、上述した図2に示す「故障診断処理」が実行される。以下、上記第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付すことにより詳細な説明を省略するとともに、同様の処理については具体的な態様の説明を省略する。
図10に示す「蓄積空気量算出処理」では、まず燃料カットが実行中か否かが判定される(ステップS401)。ここで、燃料カットが実行中である旨判定された場合には、上記第1の実施形態におけるステップS202からステップS206と同様の処理が以下ステップS402からステップS406まで実行される。
すなわち、EGRバルブが開弁しているか否かが判定される(ステップS402)。そして、EGRバルブが開弁されている旨判定された場合には(ステップS402:YES)、蓄積空気量ΣAirが最大蓄積量Samax未満であるか否かが判定され(ステップS403)、蓄積空気量ΣAirが最大蓄積量Samax未満である旨判定された場合には(ステップS403:YES)、増量分αを加算して蓄積空気量ΣAirが更新される(ステップS404)。一方、蓄積空気量ΣAirが最大蓄積量Samax未満ではない旨判定された場合には(ステップS403:NO)、本処理を一旦終了する。
一方、EGRバルブが開弁されていない旨判定された場合には(ステップS402:NO)、蓄積空気量ΣAirが「0」を超えているか否かが判定され(ステップS405)、蓄積空気量ΣAirが「0」を超えている旨判定された場合(ステップS405:YES)には、減量分βを減算して蓄積空気量ΣAirを更新する(ステップS406)。一方、蓄積空気量ΣAirが「0」を超えていない旨判定された場合(ステップ405:NO)には、本処理を一旦終了する。
ところで、燃料カットが終了すると、吸気通路11に蓄積される空気の蓄積量ΣAirは次第に減少する。ここで、EGRバルブ22が閉弁されている状態では、上述したように、EGR通路21から吸気通路11に導入される空気が停止するとともに蓄積された空気が燃焼室12に流入することによって蓄積空気量ΣAirは減少する。一方、EGRバルブ22が開弁されている状態では、EGR通路21を通じて排気が吸気通路11に導入されるようになるため、このような排気の導入および燃焼室12への蓄積空気の流入によって蓄積空気量ΣAirは次第に減少する。すなわち、燃料カットが終了している状態では、EGRバルブ22の開閉状態に関わらず、蓄積空気量ΣAirはともに減少するが、その減少態様については、同バルブ22の開閉状態によって変化する。
そこで、ステップS401において燃料カットの実行中ではない旨判定された場合(ステップS401:NO)には、さらにEGRバルブが開弁されているか否かが判定される(ステップS407)。
そして、EGRバルブが開弁している旨判定された場合には(ステップS407:YES)、蓄積空気量ΣAirが「0」を超えているか否かが判定され(ステップS408)、蓄積空気量ΣAirが「0」を超えている旨判定された場合には(ステップS408:YES)、減量分γを減算して蓄積空気量ΣAirを更新する(ステップS409)。一方、蓄積空気量ΣAirが「0」を超えていない旨判定された場合には(ステップS408:NO)、本処理を一旦終了する。
EGRバルブが開弁していない旨判定された場合には(ステップS407:NO)、蓄積空気量ΣAirが「0」を超えているか否かが判定され(ステップS410)、蓄積空気量ΣAirが「0」を超えている旨判定された場合(ステップS410:YES)には、減量分εを減算して蓄積空気量ΣAirを更新する(ステップS411)。一方、蓄積空気量ΣAirが「0」を超えていない旨判定された場合(ステップS410:NO)、本処理を一旦終了する。
なお、上記減量分γ、減量分εについては、一連の処理の繰り返しの所定期間、機関回転速度、EGRバルブ22の開度、EGRバルブ22の応答速度、開閉状態、EGR通路21の容積や長さ等に基づいてそれぞれ設定される。
以下、図11〜図13を参照して、この蓄積空気量ΣAirを考慮しつつ燃料供給を再開するべく、吸入空気量Qaを補正する「補正処理」について説明する。
図11に示す補正処理では、まず、燃料カットフラグFが「1」であるか否かが判定される(ステップS501)。この燃料カットフラグFは、初期値が「0」に設定されており、燃料カット処理が開始されると「1」に設定される。
そして、燃料カットフラグFが「1」でない旨判定された場合には(ステップS501:NO)、続いて燃料カット実行条件が成立したか否かが判定される(ステップS502)。そして、燃料カット実行条件が成立していない旨判定された場合には(ステップS502:NO)、本処理が一旦終了される。一方、燃料カット実行条件が成立した旨判定された場合には(ステップS502:YES)、燃料カットが開始され(ステップS503)、燃料カットフラグFが「1」に設定される(ステップS504)。すなわち、図12に示すタイミングt31において燃料供給が停止されて燃料カットが開始されるとともに、燃料カットフラグFが「1」に設定される。
続いて、燃料カット終了条件が成立したか否かが判定される(ステップS505)。そして、燃料カット終了条件が成立していない旨判定された場合には(ステップS505:NO)、燃料カット終了条件が成立した旨判定されるまで、ステップS505の判定処理が一定の時間周期毎に繰り返し実行される。
この処理を通じて燃料カット終了条件が成立した旨判定された場合には(ステップS505:YES)、蓄積空気量ΣAirが把握される(ステップS506)。この蓄積空気量ΣAirは、並行して実行される「蓄積空気量算出処理」で算出されて記憶されている。なお、蓄積空気量ΣAirは、図12に示されるように、燃料カットの実行中においてEGRバルブ22がタイミングt32で開弁されると増大する。このステップS506の処理では、燃料カット終了条件が成立するタイミングt33における蓄積空気量ΣAirが把握される。
そして、この把握された蓄積空気量ΣAirに基づき空気の増加量ΔQairが算出される(ステップS507)。この空気増加量ΔQairは、吸入空気量Qaに加算されて、燃焼室12に供給される総空気量SQaは、吸入空気量Qaに空気増加量ΔQairが加算された量(Qa+ΔQair)となる。
次に、算出された増加量ΔQairが所定値Qamin以上であるか否かが判定される(ステップS508)。そして、算出された増加量ΔQairが所定値Qamin以上ではない旨判定された場合(ステップS508:NO)には、燃焼室12の燃焼状態が悪化するおそれがないと判断されるため、吸入空気量Qaの減量補正量ΔQaは「0」に設定される(ステップS509)。すなわち、吸入空気量Qaは通常の制御量Qatに設定されて、燃料供給および点火が実行される(ステップS510)。そして、燃料カットフラグFが「0」に設定されて(ステップS511)、一連の処理を終了する。
一方、算出された空気増加量ΔQairが所定値Qamin以上である旨判定された場合(ステップS508:YES)には、算出された空気増加量ΔQairに基づき吸入空気量Qaの減量補正量ΔQaが設定される(ステップS512)。
ここで、燃料カット実行中にはスロットルバルブ14が略全閉に設定されているため、吸入空気量Qaは図12に示す吸入空気量Qacutにまで減少する。そして、燃料供給が再開されるときに吸入空気量Qaが通常の制御量Qatにまで増量されると、燃焼室12に流入する総空気量SQaが空気増加量ΔQairだけ増加する(=Qat+ΔQair)ことによって、図12の一点鎖線に示されるように、混合気の空燃比が目標空燃比AFtからずれてリーンにシフトする。
そこで、上述したように、算出された空気増加量ΔQairに基づき吸入空気量Qaの減量補正量ΔQaが設定される(ステップS512)。具体的には、燃焼室12の混合気を目標空燃比AFtに一致させるべく、図13に示すように、空気増加量ΔQairが多いほど減量補正量ΔQaが多くなるように、すなわち吸入空気量Qaが少なくなるように設定される。これにより、図12の実線に示すように空燃比を目標空燃比AFtに一致させることができる。本ステップの処理が、空気量補正手段としての処理に相当する。
そして、燃料供給および点火が実行されて(ステップS513)、燃料カットが終了される。具体的には、タイミングt33において、減量補正量ΔQaが反映された状態で燃料供給が再開される。これにより、本処理を一旦終了する。
なお、空気増加量ΔQairが所定値Qamin以上である旨判定された後に(ステップS508:YES)、この「補正処理」が再び実行される場合には、燃料カットフラグFが「1」に設定されているため、先のステップS501にて肯定判定(ステップS501:YES)がなされ、ステップS506以降の処理が実行される。すなわち、空気増加量ΔQairが所定値Qamin以上ではない旨判定されて(ステップS508:NO)、燃料カットフラグFが「0」に設定される(ステップS511)まで(タイミングt34)、減量補正量ΔQaが設定される(ステップS512)とともに、この設定される減量補正量ΔQaが反映された状態で燃料供給および点火が実行される(ステップS513)。これらの処理を通じて蓄積空気量ΣAirおよび空気増加量ΔQairが減少すると、タイミングt34において吸入空気量Qaが通常の制御量Qatに一致する。また、所定期間Tdiagが経過した後(タイミングt35以降)にはEGRバルブ22は機関運転状態に基づいて設定される開度に駆動される。
以上、説明した第2の実施形態によれば、上記(1)〜(3)に準ずる作用効果に加え、以下の作用効果を奏することができる。
(6)燃料カット終了後にEGRバルブ22が開弁されていると、蓄積空気量ΣAirを減量分γだけ減量して蓄積空気量ΣAirを更新する(ステップS409)。これにより、燃料カットを終了した後の経過期間に基づいて蓄積空気量ΣAirを減少させるため、吸気通路11に蓄積される空気の蓄積空気量ΣAirを正確に算出することができる。また、EGRバルブ22が閉弁されていると、蓄積空気量ΣAirを減量分εだけ減量して蓄積空気量ΣAirを更新する(ステップS411)ため、EGRバルブ22の開閉状態に対応して蓄積空気量ΣAirを正確に算出することができる。
(7)算出された空気の増加量(空気増加量)ΔQairに基づいて吸入空気量調整手段により調整される吸入空気量Qaの減量補正量ΔQaが設定される(ステップS512)ため、燃焼室12に供給される総空気量SQaを適切に設定することができる。これにより、例えば流入空気量による空燃比のずれを抑制することができ、燃料カットからの復帰後の燃焼不良の発生を抑制することができる。
(その他の実施形態)
なお、この発明にかかる内燃機関の制御装置は、上記実施の形態にて例示した構成に限定されるものではなく、同実施の形態を適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記第1の実施形態では、燃料供給の再開とともに、燃料供給量Qfおよび点火プラグ19の点火時期Tをそれぞれ補正する例を示したが、燃料供給量Qfのみを補正する態様を採用してもよい。この場合であっても、上記(1)〜(4)に示す作用効果を奏することができる。
・上記各実施形態では、開弁処理として、EGRバルブ22の故障診断処理を採用する例を示したが、この例に限られない。他の開弁処理であっても、燃料カットの実行中にEGRバルブ22を開弁することにより、吸気通路11に空気が蓄積して蓄積空気量ΣAirが増大するため、本発明にかかる制御装置を適用することができる。他の開弁処理としては、例えばEGRバルブの経時的変化を学習して同バルブ開度を補正する補正処理が挙げられる。
・上記第1、第2の実施形態では、吸気通路11に蓄積する蓄積空気量ΣAirのみを考慮する例を示した。しかし、燃料カットの実行中においてEGRバルブ22を開弁すると、EGR通路21にも空気が蓄積され、このEGR通路21に蓄積された空気によって燃焼室12に流入する空気量が増加することがある。そこで、EGR通路21に蓄積される空気の蓄積量を更に算出し、このEGR通路21に蓄積される空気の蓄積量と、吸気通路11に蓄積される蓄積空気量ΣAirとに基づいて燃焼室12に流入する空気の増加量を算出するようにしてもよい。これにより、燃焼室12に流入する空気量をより正確に算出することができる。なお、このように燃焼室12に流入する空気量は、EGR通路21の容積や長さ、EGRバルブ22の開閉状態や応答速度、吸気通路11の容積、機関回転速度等によって変化する。このようにEGR通路21に蓄積する空気の量は、上述した蓄積空気量ΣAirを算出する蓄積空気量算出処理に準ずる処理によって、算出することが可能である。
・上記第1の実施形態では、燃料供給量Qfの増量補正量ΔQfおよび点火時期Tの遅角補正量ΔTを減少態様を含めてそれぞれ予め設定する例を示した(ステップS309,ステップS310)が、この例に限られない。例えば、上記第2の実施形態で例示したように、燃料カット終了後においても蓄積空気量ΣAirを更新して算出とともに、この算出された蓄積空気量ΣAirを繰り返し読み込むことにより、増量補正量ΔQfおよび遅角補正量ΔTを適宜変更するようにしてもよい。
・上記第1、第2の実施形態では、蓄積空気量算出処理を別ルーチンとして実行し、算出される蓄積空気量ΣAirに基づいて設定した各種補正量を燃料カット終了とともに反映させる例を示した。しかし、各処理の実行態様については、これらの例に限られず、例えば、一連の処理として「蓄積空気量算出処理」および「補正処理」を実行してもよい。また、蓄積空気量ΣAirの算出手段についても、例示した処理態様に限られない。要は、燃料カット中における開弁処理の実行による影響、すなわち燃料供給の再開時における燃焼室12に流入する空気の増加量ΔQairを正確に算出することができる態様であればよい。
本発明の実施形態にかかる内燃機関の制御装置をその周辺構成とともに示すブロック図。 第1の実施形態にかかる「故障診断処理」についてその処理手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかる「蓄積空気量算出処理」についてその処理手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかる「補正処理」についてその処理手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかる制御について、その実行態様の一例を示すタイミングチャート。 同実施形態にかかる制御について、その実行態様の他の例を示すタイミングチャート。 同実施形態にかかる「補正処理」について、空気増加量と燃料供給量の増量補正量との相関関係を示す相関図。 同実施形態にかかる「補正処理」について、燃料供給量の増量補正量と出力トルクとの相関関係を示す相関図。 同実施形態にかかる「補正処理」について、燃料供給量の増量補正量と点火時期の遅角補正量との相関関係を示す相関図。 第2の実施形態にかかる「蓄積空気量算出処理」についてその処理手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかる「補正処理」についてその処理手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかる制御について、その実行態様の一例を示すタイミングチャート。 同実施形態にかかる「補正処理」について空気増加量と吸入空気量の減量補正量との相関関係を示す相関図。
符号の説明
10…内燃機関、11…吸気通路、11a…吸入空気量センサ、12…燃焼室、13…排気通路、14…スロットルバルブ、15…スロットル用アクチュエータ、16…ピストン、17…クランクシャフト、18…燃料噴射弁、19…点火プラグ、20…EGR機構、21…EGR通路、22…EGRバルブ、23…EGR用アクチュエータ、30…電子制御装置、31…吸気管圧力センサ、32…EGRバルブ開度センサ、34…スロットルバルブ開度センサ、35…アクセルペダル踏込量センサ、36…車速センサ、37…クランク角センサ。

Claims (8)

  1. 吸気通路に設けられて同通路を流通する吸入空気量を調整する吸入空気量調整手段と、前記吸気通路において前記吸入空気量調整手段の下流側に排気の一部を導入する排気再循環通路と同通路を流通する排気量を調整する排気量制御弁とを有する排気再循環機構と、燃料カットを実行する燃料カット手段とを備え、前記排気量制御弁を開弁する開弁処理を前記燃料カットの実行中に実行する内燃機関の制御装置であって、
    前記開弁処理の実行により前記吸気通路に蓄積される空気の蓄積量を算出する蓄積量算出手段と、
    前記蓄積量算出手段により算出された前記蓄積量に基づいて前記機関の燃焼室に流入する空気の増加量を算出する増加量算出手段とを有する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記蓄積量算出手段は、前記燃料カットの実行中における前記開弁処理の実行期間に基づいて前記蓄積量を増加させる
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記蓄積量算出手段は、前記燃料カットの実行中における前記排気量制御弁を閉弁した後の経過期間に基づいて前記蓄積量を減少させる
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記蓄積量算出手段は、前記燃料カットを終了した後の経過期間に基づいて前記蓄積量を減少させる
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  5. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記蓄積量算出手段は、前記開弁処理の実行により前記排気再循環通路に蓄積される空気の蓄積量を更に算出し、
    前記増加量算出手段は、前記蓄積量算出手段により算出された前記吸気通路に蓄積される空気の蓄積量および前記排気再循環通路に蓄積される空気の蓄積量に基づいて前記機関の燃焼室に流入する空気の増加量を算出する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記増加量算出手段により算出された空気の増加量に基づいて前記燃焼室に供給する燃料量を増量補正する燃料量補正手段を更に有する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  7. 請求項6に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記燃料量補正手段による前記燃料量の増量補正の度合いが大きいほど前記燃焼室の混合気の点火時期を遅角補正する点火時期補正手段を更に有する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  8. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記増加量算出手段により算出された空気の増加量に基づいて前記吸入空気量調整手段により調整される前記吸入空気量を減量補正する空気量補正手段を更に有する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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