JP2009190586A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次衝突時の衝撃吸収荷重が安定し、テレスコピック位置調整式のステアリング装置に適用可能なステアリング装置を提供する。
【解決手段】アウターコラム11を中間コラム16に対してクランプするテレスコピッククランプ力とは独立して、雄ねじ162のねじ込み量を調整し、締め付けリング8の外周を押圧する力を調整することにより、アウターコラム11と中間コラム16を、インナーコラム10に沿って車体前方側にコラプス移動させるのに必要なコラプス移動荷重F2を所定の大きさになるように調整するため、所定のコラプス移動荷重F2が安定して得られ、二次衝突時の衝撃吸収荷重が安定する。
【選択図】図3

Description

本発明はステアリング装置、特に、アウターコラムとインナーコラムが軸方向に相対的に摺動可能に嵌合することによって、ステアリングホイールのテレスコピック位置の調整を行うとともに、二次衝突時にステアリングホイールが車体前方側にコラプス移動して、衝撃荷重を吸収するようにしたステアリング装置に関する。
アウターコラムとインナーコラムが軸方向に相対的に摺動可能に嵌合することによって、テレスコピック位置の調整、及び、二次衝突時の衝撃荷重を吸収するようにしたステアリング装置がある。
このようなステアリング装置においては、アウターコラムに軸方向のスリットを形成し、操作レバーで締付けロッドを締付けて、アウターコラムの内周面をインナーコラムの外周面に締め付けて、通常の運転操作時には、アウターコラムをインナーコラムに対して摺動不能にテレスコピッククランプする。また、二次衝突時には、アウターコラムの内周面とインナーコラムの外周面との間の締め付力に抗して、アウターコラムがインナーコラムに対して車体前方側にコラプス移動して、衝撃荷重を吸収する構造のものが一般的である(特許文献1)。
テレスコピッククランプ時の締付け力に抗して、二次衝突時の衝撃荷重を吸収するようにした特許文献1のステアリング装置は、操作レバーの操作加減でテレスコピッククランプ時の締付け力がその都度変動するため、二次衝突時の衝撃吸収荷重を安定させるのが難しいという問題がある。
特許文献2のステアリング装置は、アウターコラムの内周面とインナーコラムの外周面との間の隙間に、弾性変形可能な締め付けリングを挿入し、二次衝突時に、締め付けリングとインナーコラムの外周面との間の締付け力に抗して、アウターコラムがインナーコラムに対して車体前方側にコラプス移動して、衝撃荷重を吸収する。
締め付けリングの締付け力に抗して、二次衝突時の衝撃荷重を吸収するようにした特許文献2のステアリング装置は、アウターコラムの内周面とインナーコラムの外周面との間の隙間寸法のばらつきによって、締め付けリングの締付け力が変動するため、二次衝突時の衝撃吸収荷重がばらつくとともに、テレスコピック位置調整式のステアリング装置に適用するのが難しいという問題がある。
特開2003−2211号公報 特開2007−112274号公報
本発明は、二次衝突時の衝撃吸収荷重が安定し、テレスコピック位置調整式のステアリング装置に適用可能なステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、インナーコラム、上記インナーコラムの外周面に相対的にコラプス移動可能に外嵌された内周面を有する中空の中間コラム、上記インナーコラムの外周面と中間コラムの内周面との間に挿入され、環状の薄板の外周に波形形状の凹凸部を有し、この凹凸部の半径方向の弾性変形によって、上記インナーコラムの外周面と締め付けリングとの間に所定の締め付け力を付与する締め付けリング、上記締め付けリングの凹凸部を半径方向に弾性変形させて、上記インナーコラムの外周面と締め付けリングとの間の締付け力を調整可能な締付け力調整部材、上記中間コラムの外周面にテレスコピック位置調整可能に外嵌された内周面を有し、所定のテレスコピック位置で上記内周面を拡径及び縮径させて、上記中間コラムの外周面をクランプ/アンクランプ可能で、ステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支したアウターコラムを備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第2番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記インナーコラムの外周面と締め付けリングの凹凸部との間の摩擦力によって、二次衝突時の衝撃エネルギーを吸収することを特徴とするステアリング装置である。
第3番目の発明は、第2番目の発明のステアリング装置において、上記締付け力調整部材は、上記中間コラムにねじ込まれ、中間コラムの内周面から半径方向内側に突出して上記締め付けリングの外周面に当接し、上記締め付けリングの凹凸部を半径方向に弾性変形させる雄ねじであることを特徴とするステアリング装置である。
第4番目の発明は、第3番目の発明のステアリング装置において、上記雄ねじの先端部が締め付けリング外周に形成された貫通孔に嵌入して、スラスト方向の力が締め付けリングに作用しても、締め付けリングが中間コラムから抜け出さないように固定することを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置では、インナーコラムの外周面に相対的にコラプス移動可能に外嵌された内周面を有する中空の中間コラムと、インナーコラムの外周面と中間コラムの内周面との間に挿入され、環状の薄板の外周に波形形状の凹凸部を有し、この凹凸部の半径方向の弾性変形によって、インナーコラムの外周面と締め付けリングとの間に所定の締め付け力を付与する締め付けリングと、締め付けリングの凹凸部を半径方向に弾性変形させて、インナーコラムの外周面と締め付けリングとの間の締付け力を調整可能な締付け力調整部材と、中間コラムの外周面にテレスコピック位置調整可能に外嵌された内周面を有し、所定のテレスコピック位置で内周面を拡径及び縮径させて、中間コラムの外周面をクランプ/アンクランプ可能で、ステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支したアウターコラムを備えている。
従って、アウターコラムを中間コラムに対してクランプ/アンクランプするテレスコピッククランプとは独立して、締付け力調整部材で締め付けリングの締め付け力を調整するため、所定のコラプス移動荷重が安定して得られ、二次衝突時の衝撃吸収荷重が安定する。
以下の実施例では、ステアリングホイールの前後方向位置と傾斜角度の両方を調整できる、チルト・テレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用した例について説明する。
図1は本発明のステアリング装置を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。図1に示すように、中空円筒状のコラム1が車体に取付けられ、このコラム1にはステアリングシャフト12が回動可能に軸支されている。ステアリングシャフト12には、その右端(車体後方側)にステアリングホイール121が装着され、ステアリングシャフト12の左端(車体前方側)には、自在継手21を介して中間シャフト22が連結されている。
中間シャフト22は、雄スプラインが形成された中実の中間インナーシャフト221と、雌スプラインが形成された中空円筒状の中間アウターシャフト222で構成され、中間インナーシャフト221の雄スプラインが、中間アウターシャフト222の雌スプラインに伸縮可能(摺動可能)に、かつ回転トルクを伝達可能に嵌合している。
さらに、中間アウターシャフト222の車体後方側が上記自在継手21に連結され、中間インナーシャフト221の車体前方側が自在継手23に連結されている。自在継手23には、ステアリングギヤ24の図示しないラックに噛合うピニオンが連結されている。
運転者がステアリングホイール121を回転操作すると、ステアリングシャフト12、自在継手21、中間シャフト22、自在継手23を介して、その回転力がステアリングギヤ24に伝達され、ラックアンドピニオン機構を介して、タイロッド25を移動し、車輪の操舵角を変えることができる。
図2は本発明の実施例のステアリング装置の要部を示す側面図である。図3は図2の要部の分解斜視図である。図4は図2のA−A断面図である。図5は図4のB−B断面図である。図6は締め付けリング単体を示す部品図であり、(1)は正面図、(2)は(1)の右側面図である。図7はテレスコピック位置調整時の状態を示す図5相当図である。図8は二次衝突時の状態を示す図5相当図である。
図2から図6に示すように、コラム1は、中空円筒状のアウターコラム(アッパーコラム)11と、このアウターコラム11の内周面11Bに、テレスコピック位置調整可能に内嵌した中空円筒状の中間コラム16と、この中間コラム16に、軸方向にコラプス移動可能に内嵌したインナーコラム(ロアーコラム)10で構成されている。
アウターコラム11には、上部ステアリングシャフト12Aが回転可能に軸支され、上部ステアリングシャフト12Aの右端(車体後方側)に、上記したステアリングホイール121(図1、図2参照)が固定されている。
アウターコラム11の左側(車体前方側)には、アウターコラム11を左右両側から挟み込むようにして、アッパーブラケット(車体取付けブラケット)3が取付けられている。アッパーブラケット3は、車体41に固定されたアルミ合金製等のカプセル42を介して、車体前方側に離脱可能に取付けられている。
アウターコラム11は、二次衝突時にステアリングホイール121に運転者が衝突して大きな衝撃力が作用すると、カプセル42からアッパーブラケット3が車体前方側に離脱し、インナーコラム10に案内されて、中間コラム16とともに車体前方側にコラプス移動し、衝突時の衝撃エネルギーを吸収する。
インナーコラム10の車体前方端は、車体41に固定されたロアーブラケット6に、チルト中心軸61を介して枢動可能に支承されている。また、インナーコラム10には、下部ステアリングシャフト12Bが回転可能に軸支され、下部ステアリングシャフト12Bの車体後方端が上部ステアリングシャフト12Aの車体前方端にスプライン嵌合し、ステアリングホイール121の回転操作を、図1の自在継手21を介して、ステアリングギヤ24に伝達する。
アッパーブラケット3は、上板32と、この上板32から下方に延びる側板33、34を有している。上記アウターコラム11には、アウターコラム11の下方に突出して、一対のクランプ部材13A、13Bが一体的に形成されている。クランプ部材13A、13Bの外側面14A、14Bは、アッパーブラケット3の側板33、34の内側面331、341に摺動可能に接している。
本発明の実施例では、アウターコラム11は、アルミダイカスト製の一体成型品であるが、鋼管にクランプ部材13A、13Bを溶接したものであってもよい。また、軽量化を目的として、マグネシウムダイカスト製であってもよい。
図3から図5に示すように、アウターコラム11の内周面11Bには、テレスコピック位置調整可能に中空円筒状の中間コラム16の外周面16Aが内嵌し、この中間コラム16の内周面16Bとインナーコラム10の外周面10Aとの間に、環状の締め付けリング8が挿入されている。すなわち、インナーコラム10は、締め付けリング8を介して中間コラム16に対して、軸方向にコラプス移動可能に内嵌している。
締め付けリング8は、図6に示すように、ばね鋼の薄板を環状に形成し、下方にスリット83を有するとともに、環状の外周に、等角度間隔に波形形状の凹凸部を形成したものである。締め付けリング8の内周側に突出した6箇所の凸部81が、インナーコラム10の外周面10Aに当接し、凸部81が半径方向外側に弾性変形することによって、インナーコラム10の外周面10Aを、締め付けリング8の凸部81で、所定の締め付け力で締め付けることができる。
図3から図5に示すように、中間コラム16には、中間コラム16の外周面16Aから内周面16Bに貫通する雌ねじ161が5箇所に形成され、この5箇所の雌ねじ161にねじ込まれた雄ねじ(締付け力調整部材)162の半球状の先端部が、中間コラム16の内周面16Bから半径方向内側に突出している。
締め付けリング8の外周には、雌ねじ161と同一位相位置に、5箇所の貫通孔82が形成されている。貫通孔82の直径は雄ねじ162の外径よりも若干小径に形成され、この貫通孔82に雄ねじ162の半球状の先端部が嵌入している。従って、雌ねじ161に雄ねじ162をねじ込み、雄ねじ162の半球状の先端部を締め付けリング8の貫通孔82に嵌入すると、スラスト方向の力が締め付けリング8に作用しても、締め付けリング8は中間コラム16から抜け出さないように固定される。
また、雄ねじ162のねじ込み量を調整し、雄ねじ162の半球状の先端部が締め付けリング8の外周を押圧する力を調整すれば、締め付けリング8の凸部81がインナーコラム10の外周面10Aを締め付ける締め付け力F1を所定の大きさに調整することができる。
この締め付け力F1を調整することにより、アウターコラム11と中間コラム16を、インナーコラム10に沿って車体前方側にコラプス移動させるのに必要な力(コラプス移動荷重)F2を、所定の大きさになるように調整することが可能となる。すなわち、締め付けリング8の凸部81とインナーコラム10の外周面10Aとの間の摩擦力によって、二次衝突時の衝撃エネルギーが吸収される。
このように、アウターコラム11を中間コラム16に締め付けてクランプするテレスコピッククランプとは独立して、コラプス移動荷重F2を所定の大きさになるように調整することができるため、所定のコラプス移動荷重F2が安定して得られ、二次衝突時の衝撃吸収荷重が安定する。
また、雄ねじ162のねじ込み量を調整して、コラプス移動荷重F2を所定の大きさになるように調整することが可能となるため、中間コラム16の内周面16Bの内径寸法、インナーコラム10の外周面10Aの外径寸法、締め付けリング8の各部の寸法等のばらつきに左右されず、安定したコラプス移動荷重F2を得ることが可能となる。
アッパーブラケット3の側板33、34には、チルト調整用長溝35、36が形成されている。クランプ部材13A、13Bには、アウターコラム11の軸心方向に長く延びるテレスコ調整用長溝15A、15Bが形成されている。
丸棒状の締付けロッド5が、上記チルト調整用長溝35、36及びテレスコ調整用長溝15A、15Bを通して、図4の右側から挿入されている。締付けロッド5の右端には円筒状の頭部51が形成されている。頭部51の外径部には回り止め部511が形成され、この回り止め部511は、チルト調整用長溝36の溝幅よりも若干幅の狭い矩形断面に形成されている。
回り止め部511はチルト調整用長溝36に嵌入して、締付けロッド5をアッパーブラケット3に対して回り止めするとともに、アウターコラム11のチルト位置調整時に、チルト調整用長溝36に沿って、締付けロッド5を摺動させる。
締付けロッド5の左端外周には、固定カム53、可動カム54、操作レバー55、スラスト軸受56、ナット57が、この順で外嵌され、ナット57の内径部に形成された雌ねじが、締付けロッド5の左端に形成された雄ねじ58にねじ込まれている。
固定カム53の右端外周には、矩形断面の回り止め部(図示せず)が形成されている。この回り止め部がチルト調整用長溝35に嵌入して、固定カム53をアッパーブラケット3に対して回り止めするとともに、アウターコラム11のチルト位置調整時に、チルト調整用長溝35に沿って、固定カム53を摺動させる。
固定カム53と可動カム54の対向する端面には、相補的な傾斜カム面が形成され、互いに噛み合っている。可動カム54の左側面に連結された操作レバー55を手で操作すると、可動カム54が固定カム53に対して回動する。
図4に示すように、アウターコラム11の下面には、アウターコラム11の外周面11Aから内周面11Bに貫通したスリット7が形成されている。上記した構成のステアリング装置で、操作レバー55をクランプ方向に回動すると、固定カム53の傾斜カム面の山に可動カム54の傾斜カム面の山が乗り上げ、締付けロッド5を図4の左側に引っ張ると同時に、固定カム53を図4の右側に押す。
右側の側板34は、締付けロッド5の頭部51の左端面によって左側に押され、側板34を内側に変形させる。すると、側板34の内側面341がクランプ部材13Bの外側面14Bに強く押しつけられる。
同時に、左側の側板33は、固定カム53の右端面によって右側に押され、側板33を内側に変形させる。すると、側板33の内側面331が、クランプ部材13Aの外側面14Aに強く押しつけられる。
その結果、側板33、34の内側面331、341が、クランプ部材13A、13Bの外側面14A、14Bに強く押しつけられ、クランプ部材13A、13Bをアッパーブラケット3にチルトクランプする。
また、クランプ部材13A、13Bは、互いに接近する方向に内側に弾性変形し、スリット7の幅が狭まる。従って、上記アウターコラム11の内周面11Bが縮径して、中間コラム16の外周面16Aをクランプ(テレスコピッククランプ)する。
このようにして、アッパーブラケット3に対してアウターコラム11が固定され、アウターコラム11のチルト方向の変位及びテレスコピック方向の変位が阻止される。上記した固定カム53、可動カム54、締付けロッド5、操作レバー55等によって、本発明の実施例のコラムクランプ装置が構成されている。本発明の実施例では、テレスコピッククランプ力よりもコラプス移動荷重F2が大きくなるように設定している。
二次衝突時に、運転者がステアリングホイール121に衝突して大きな衝撃力が作用して、カプセル42からアッパーブラケット3が車体前方側に離脱すると、アウターコラム11が中間コラム16を残して車体前方側にコラプス移動する。
すると、図8に示すように、アウターコラム11の内周面11Bの車体後方端の段差面11Cが中間コラム16の車体後方側端面16Cに当接し、アウターコラム11が中間コラム16を押圧し、締め付けリング8とともに車体前方側にコラプス移動する。その結果、締め付けリング8の凸部81がインナーコラム10の外周面10Aに案内されて、車体前方側(図8の左側)にコラプス移動する。従って、締め付けリング8の凸部81とインナーコラム10の外周面10Aとの摩擦によって、所定のコラプス移動荷重F2が発生し、二次衝突時の衝撃エネルギーが吸収される。
操作レバー55をアンクランプ方向に回動すると、固定カム53の傾斜カム面の山が可動カム54の傾斜カム面の谷に落ち込み、締付けロッド5と固定カム53が側板33、34を締め付けていた力が解除される。従って、側板33、34、クランプ部材13A、13Bが外側に弾性復帰する。
このようにして、アウターコラム11をアッパーブラケット3に対してアンクランプ(チルトアンクランプ)し、アウターコラム11を中間コラム16に対してアンクランプ(テレスコピックアンクランプ)する。
ステアリングホイール121を握って、図7に示すように、アウターコラム11を中間コラム16に対して軸方向に摺動し、所望のテレスコピック位置に調整する。また、チルト中心軸61を中心として、インナーコラム10及びアウターコラム11のチルト位置を調整した後、再び、アウターコラム11をアッパーブラケット3にクランプする。
上記実施例では、インナーコラム10がロアーコラム、アウターコラム11がアッパーコラムで構成されているが、インナーコラム10をアッパーコラム、アウターコラム11をロアーコラムにしてもよい。
また、上記実施例では、チルト位置調整とテレスコピック位置調整の両方が可能なチルト・テレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用した場合について説明したが、テレスコピック位置調整だけが可能なテレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用してもよい。
本発明のステアリング装置を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。 本発明の実施例のステアリング装置の要部を示す側面図である。 図2の要部の分解斜視図である。 図2のA−A断面図である。 図4のB−B断面図である。 締め付けリング単体を示す部品図であり、(1)は正面図、(2)は(1)の右側面図である。 テレスコピック位置調整時の状態を示す図5相当図である。 二次衝突時の状態を示す図5相当図である。
符号の説明
1 コラム
10 インナーコラム(ロアーコラム)
10A 外周面
11 アウターコラム(アッパーコラム)
11A 外周面
11B 内周面
11C 段差面
12 ステアリングシャフト
12A 上部ステアリングシャフト
12B 下部ステアリングシャフト
121 ステアリングホイール
13A、13B クランプ部材
14A、14B 外側面
15A、15B テレスコ調整用長溝
16 中間コラム
16A 外周面
16B 内周面
16C 車体後方側端面
161 雌ねじ
162 雄ねじ
21 自在継手
22 中間シャフト
221 中間インナーシャフト
222 中間アウターシャフト
23 自在継手
24 ステアリングギヤ
25 タイロッド
3 アッパーブラケット(車体取付けブラケット)
32 上板
33、34 側板
331、341 内側面
35、36 チルト調整用長溝
41 車体
42 カプセル
5 締付けロッド
51 頭部
511 回り止め部
53 固定カム
54 可動カム
55 操作レバー
56 スラスト軸受
57 ナット
58 雄ねじ
6 ロアーブラケット
61 チルト中心軸
7 スリット
8 締め付けリング
81 凸部
82 貫通孔
83 スリット

Claims (4)

  1. インナーコラム、
    上記インナーコラムの外周面に相対的にコラプス移動可能に外嵌された内周面を有する中空の中間コラム、
    上記インナーコラムの外周面と中間コラムの内周面との間に挿入され、環状の薄板の外周に波形形状の凹凸部を有し、この凹凸部の半径方向の弾性変形によって、上記インナーコラムの外周面と締め付けリングとの間に所定の締め付け力を付与する締め付けリング、
    上記締め付けリングの凹凸部を半径方向に弾性変形させて、上記インナーコラムの外周面と締め付けリングとの間の締付け力を調整可能な締付け力調整部材、
    上記中間コラムの外周面にテレスコピック位置調整可能に外嵌された内周面を有し、所定のテレスコピック位置で上記内周面を拡径及び縮径させて、上記中間コラムの外周面をクランプ/アンクランプ可能で、ステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支したアウターコラムを備えたこと
    を特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記インナーコラムの外周面と締め付けリングの凹凸部との間の摩擦力によって、二次衝突時の衝撃エネルギーを吸収すること
    を特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項2に記載されたステアリング装置において、
    上記締付け力調整部材は、上記中間コラムにねじ込まれ、中間コラムの内周面から半径方向内側に突出して上記締め付けリングの外周面に当接し、上記締め付けリングの凹凸部を半径方向に弾性変形させる雄ねじであること
    を特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項3に記載されたステアリング装置において、
    上記雄ねじの先端部が締め付けリング外周に形成された貫通孔に嵌入して、スラスト方向の力が締め付けリングに作用しても、締め付けリングが中間コラムから抜け出さないように固定すること
    を特徴とするステアリング装置。
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