JP5092460B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明はステアリング装置、特にコラムにステアリングシャフトを軸支するための軸受を装着したステアリング装置の軸受固定構造に関する。
ステアリング装置においては、コラムに軸受を介して、ステアリングシャフトが回転可能に軸支され、このステアリングシャフトの車体後方側に、ステアリングホイールが取付けられている。ステアリングシャフトを軸支する軸受は、ステアリングシャフトに作用するスラスト方向の荷重を支持するために、軸受外輪の軸方向の位置をコラムに対して固定する必要がある。
特許文献1及び特許文献2に開示されたステアリング装置は、コラムをカシメ加工して軸受外輪の軸方向の位置を固定するようにした軸受固定構造を有している。特許文献1及び特許文献2の軸受固定構造は、量産性には優れているが、アルミニウム合金製やマグネシウム合金製等のコラムではカシメ加工を行うのが難しく、また、コラムの端面から軸受までの軸方向距離が離れている場合には、コラムのカシメ加工が困難な場合がある。
図6は、止め輪で軸受外輪の軸方向の位置を固定するようにした軸受固定構造を有するステアリング装置である。図6(1)、(2)に示すように、アウターコラム11の内周面11Bには、その車体後方側(図6の右側)に、軸受6の外輪61が嵌合する嵌合孔11Cが形成されている。嵌合孔11Cと内周面11Bとの段差面11Dに、軸受6の外輪61の車体前方側(図6の左側)の側面611が当接している。
また、外輪61の車体後方側の側面612は、止め輪(穴用C形止め輪)72に当接しているため、外輪61は、アウターコラム11に対して軸方向に固定されている。止め輪72は、アウターコラム11に形成された環状溝11Eに内嵌して固定されている。
また、軸受6の内輪62は、上部ステアリングシャフト12Aの外周面121Aに外嵌し、内輪62の車体前方側の側面621が、上部ステアリングシャフト12Aの段差面122Aに当接している。また、内輪62の車体後方側の側面622が止め輪(軸用C形止め輪)71に当接しているため、内輪62は、上部ステアリングシャフト12Aに対して軸方向に固定されている。止め輪71は、上部ステアリングシャフト12Aに形成された環状溝123Aに内嵌して固定されている。
図6に示すような、止め輪72で軸受6の外輪61の軸方向の位置を固定するようにした軸受固定構造では、段差面11Dから環状溝11Eまでの寸法を精度良く加工しないと、軸受6に軸方向のガタが生じるという問題があった。
特開平11−342853号公報 特開2005−112133号公報
本発明は、ステアリングシャフトを軸支する軸受の軸方向のガタが小さく、製造コストが安価な軸受固定構造を有するステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、車体に固定可能なコラム、ステアリングシャフトを軸支する軸受、上記コラムの内周面に形成され、上記軸受の外輪が嵌合可能な嵌合孔、及び、上記外輪を固定するための外輪固定用部材を備えたステアリング装置であって、上記外輪固定用部材は、上記嵌合孔に圧入され、圧入方向に向かって、外径寸法が徐々に小さくなる円錐状に形成された環状の外周面と、上記外周面から圧入方向に向かって凸状に、かつ、軸心に向かって折り曲げられて形成された円弧状の押圧側面と、上記押圧側面から圧入方向と反対側に延びた後、軸心に向かって折り曲げられた折り曲げ部とを、備えており、上記外周面を上記嵌合孔に圧入した時に、この外周面と嵌合孔との間の摩擦力と外周面の角部が上記嵌合孔に食い込むことで抜け出しが防止されるとともに、上記押圧側面が上記嵌合孔に嵌合された軸受外輪の側面に弾性変形して当接し、軸受外輪の側面を軸方向に押圧する外輪固定用部材であることを特徴とするステアリング装置である。
番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記環状の外周面には切欠きが形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
番目の発明は、第1番目または第2番目のいずれかの発明のステアリング装置において、上記コラムはアルミニウム合金またはマグネシウム合金で形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置では、コラムの内周面に形成された嵌合孔に圧入される環状の外周面と、この外周面を嵌合孔に圧入した時に、嵌合孔に嵌合された軸受外輪の側面に弾性変形して当接し、軸受外輪の側面を軸方向に押圧する押圧側面とを有する外輪固定用部材を備えている。
外輪固定用部材を嵌合孔に圧入すると、押圧側面は弾性変形して軸受外輪を強く押圧する。従って、軸受に作用するスラスト方向の荷重に対して、軸受は軸方向のガタ無くステアリングシャフトを軸支することができ、外輪固定用部材を嵌合孔に取り付けるための高精度な加工を行わなくても、軸受は軸方向のガタが無くステアリングシャフトを軸支することができる。
以下の実施例では、ステアリングホイールの前後方向位置と傾斜角度の両方を調整できる、チルト・テレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用した例について説明する。
図1は本発明のステアリング装置を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。図1に示すように、中空円筒状のコラム1が車体に取付けられ、このコラム1にはステアリングシャフト12が回動可能に軸支されている。ステアリングシャフト12には、その右端(車体後方側)にステアリングホイール121が装着され、ステアリングシャフト12の左端(車体前方側)には、自在継手21を介して中間シャフト22が連結されている。
中間シャフト22は、雄スプラインが形成された中実の中間インナーシャフト221と、雌スプラインが形成された中空円筒状の中間アウターシャフト222で構成され、中間インナーシャフト221の雄スプラインが、中間アウターシャフト222の雌スプラインに伸縮可能(摺動可能)に、かつ回転トルクを伝達可能に嵌合している。
さらに、中間アウターシャフト222の車体後方側が上記自在継手21に連結され、中間インナーシャフト221の車体前方側が自在継手23に連結されている。自在継手23には、ステアリングギヤ24の図示しないラックに噛合うピニオンが連結されている。
運転者がステアリングホイール121を回転操作すると、ステアリングシャフト12、自在継手21、中間シャフト22、自在継手23を介して、その回転力がステアリングギヤ24に伝達され、ラックアンドピニオン機構を介して、タイロッド25を移動し、車輪の操舵角を変えることができる。
図2は本発明の実施例1のステアリング装置の要部を示す一部を断面した側面図である。図3(1)は図2のP部拡大断面図、図3(2)は図3(1)の軸受近傍の拡大断面図である。図4は図3の外輪固定用部材単体を示す部品図であり、(1)は(2)のA−A断面図、(2)は正面図である。
図2に示すように、コラム1は、中空円筒状のアウターコラム(アッパーコラム)11と、このアウターコラム11の左側(車体前方側)に軸方向に摺動可能に内嵌したインナーコラム(ロアーコラム)10で構成されている。
アウターコラム11には、上部ステアリングシャフト12Aが軸受6によって回転可能に軸支され、上部ステアリングシャフト12Aの右端(車体後方側)に、上記したステアリングホイール121(図1参照)が固定されている。
アウターコラム11の左側(車体前方側)には、アウターコラム11を左右両側から挟み込むようにして、アッパーブラケット(車体取付けブラケット)3が取付けられている。アッパーブラケット3は、車体41に固定されたアルミ合金製等のカプセル42を介して、車体前方側に離脱可能に取付けられている。
アウターコラム11は、二次衝突時にステアリングホイール121に運転者が衝突して大きな衝撃力が作用すると、カプセル42からアッパーブラケット3が車体前方側に離脱し、インナーコラム10に案内されて車体前方側にコラプス移動し、衝突時の衝撃エネルギーを吸収する。
インナーコラム10の車体前方端には、ロアーブラケット51が一体的に形成され、このロアーブラケット51が、チルト中心軸52を介して車体41に枢動可能に支承されている。また、インナーコラム10には、下部ステアリングシャフト12Bが回転可能に軸支され、下部ステアリングシャフト12Bの車体後方端が上部ステアリングシャフト12Aの車体前方端にスプライン嵌合し、ステアリングホイール121の回転操作を、図1の自在継手21を介して、ステアリングギヤ24に伝達する。
アッパーブラケット3は、上板32と、この上板32から下方に延びる側板33を有している。上記アウターコラム11には、アウターコラム11の下方に突出して、クランプ部材13が一体的に形成されている。クランプ部材13は、アッパーブラケット3の側板33の内側面に摺動可能に接している。
本発明の実施例では、アウターコラム11は、アルミダイカスト製の一体成型品である。また、軽量化を目的として、マグネシウムダイカスト製であってもよい。
アッパーブラケット3の側板33には、チルト調整用長溝35が形成されている。クランプ部材13には、図2の左右方向に延びると共に、アウターコラム11の軸心方向に長く延びるテレスコ調整用長溝14が形成されている。
丸棒状の締付けロッド53が、上記チルト調整用長溝35及びテレスコ調整用長溝14を通して、図2の紙面に直交する方向から挿入されている。アウターコラム11の下面には、アウターコラム11の外周面11Aから内周面11Bに貫通したスリット55が形成されている。
締付けロッド53の端部には操作レバー54が取り付けられ、操作レバー54を手でクランプ方向に揺動操作すると、側板33を内側に変形させ、側板33の内側面がクランプ部材13に強く押しつけられ、クランプ部材13をアッパーブラケット3に対してチルトクランプする。
また、クランプ部材13が内側に弾性変形し、スリット55の幅が狭まる。従って、アウターコラム11の内周面11Bが縮径して、インナーコラム10の外周面10Aをクランプ(テレスコピッククランプ)する。
また、操作レバー54を手でアンクランプ方向に揺動操作すると、アウターコラム11をアッパーブラケット3に対してアンクランプ(チルトアンクランプ)し、アウターコラム11をインナーコラム10に対してアンクランプ(テレスコピックアンクランプ)することができる。
ステアリングホイール121を握ってアウターコラム11をインナーコラム10に対して軸方向に摺動し、所望のテレスコピック位置に調整することができる。また、チルト中心軸52を中心として、インナーコラム10及びアウターコラム11のチルト位置を調整した後、再び、アウターコラム11をアッパーブラケット3にクランプすることができる。
図3及び図4に、上部ステアリングシャフト12Aを回転可能に軸支する軸受6の固定構造の詳細を示す。図3及び図4に示すように、アウターコラム11の内周面11Bには、その車体後方側(図3の右側)に、軸受6の外輪61が嵌合する嵌合孔11Cが形成されている。嵌合孔11Cと内周面11Bとの段差面11Dに、軸受6の外輪61の車体前方側(図3の左側)の側面611が当接している。
また、軸受6の内輪62は、上部ステアリングシャフト12Aの外周面121Aに外嵌し、内輪62の車体前方側の側面621が、上部ステアリングシャフト12Aの段差面122Aに当接している。また、内輪62の車体後方側の側面622が止め輪(軸用C形止め輪)71に当接しているため、内輪62は、上部ステアリングシャフト12Aに対して軸方向に固定されている。止め輪71は、上部ステアリングシャフト12Aに形成された環状溝123Aに内嵌して固定されている。
軸受6の外輪61は、嵌合孔11Cに車体後方側から圧入される外輪固定用部材8によって、軸方向に固定されている。すなわち、外輪固定用部材8に形成された環状の外周面81は、外輪固定用部材8の圧入方向(図3及び図4の左側)に向かって、外径寸法が徐々に小さくなるように、角度θで円錐状に形成されている。
また、環状の外周面81の右端の外径寸法(最大外径寸法)D1は、アウターコラム11の嵌合孔11Cの内径寸法D2よりも大きく形成されて、アウターコラム11の嵌合孔11Cに対して、環状の外周面81の右端は締まりばめ嵌合になっている。
外輪固定用部材8の環状の外周面81の車体前方側端部は、圧入方向に向かって凸の円弧状に、かつ、軸心に向かって折り曲げられて、円弧状の押圧側面82が形成された後、車体後方側に縮径しながら若干延び、その後、軸心に向かって直角に折り曲げられた折り曲げ部83が形成されている。また、折り曲げ部83には、上部ステアリングシャフト12Aの外周面121Aよりも大径の貫通孔84が形成されている。
従って、アウターコラム11の嵌合孔11Cに、外輪固定用部材8の環状の外周面81を挿入すると、外輪固定用部材8の外周面81は、圧入方向に向かって外径寸法が徐々に小さくなるように円錐状に形成されているため、嵌合孔11Cに外輪固定用部材8の環状の外周面81は円滑に挿入される。
外輪固定用部材8の環状の外周面81は、縮径しながら嵌合孔11Cに圧入される。すると、外輪固定用部材8の車体前方側の円弧状の押圧側面82が、外輪61の車体後方側の側面612に当接する。押圧側面82が外輪61の車体後方側の側面612に当接した後、さらに外輪固定用部材8を嵌合孔11Cの車体前方側に押し込むと、押圧側面82は弾性変形し、外輪61の車体後方側の側面612を車体前方側に強く押圧する。
実施例1のステアリング装置の運転操作中に、上部ステアリングシャフト12Aに車体後方側へのスラスト方向の荷重が作用すると、外輪固定用部材8に車体後方側へのスラスト方向の荷重が作用する。しかし、外輪固定用部材8の外周面81と嵌合孔11Cとの間の摩擦力、及び、外輪固定用部材8の外周面81の車体後方側端部85の角部が嵌合孔11Cに食い込むことで、外輪固定用部材8は車体後方側へ抜け出すことは無い。
従って、上部ステアリングシャフト12Aに作用するスラスト方向の荷重に対して、軸受6は軸方向のガタ無く上部ステアリングシャフト12Aを軸支することができる。すなわち、外輪固定用部材8を嵌合孔11Cに取り付けるための高精度な加工を行わなくても、軸受6は軸方向のガタが無く上部ステアリングシャフト12Aを軸支することができる。
次に本発明の実施例2について説明する。図5は本発明の実施例2の外輪固定用部材単体を示す部品図であり、(1)は(2)のB−B断面図、(2)は正面図、(3)は(2)のC−C断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例2の外輪固定用部材8は、外輪固定用部材8の外周に切欠きを形成することにより、外輪固定用部材8を嵌合孔11Cに圧入した時に、アウターコラム11の嵌合孔11Cに作用する内圧(嵌合孔11Cを膨張させる力)の制御を容易にして、アウターコラム11を薄肉にした場合の、アウターコラム11の割れを防止した例である。
図5に示すように、実施例2の外輪固定用部材8の環状の外周面81は、実施例1と同様に、外輪固定用部材8の圧入方向(図5の左側)に向かって、外径寸法が徐々に小さくなるように、角度θで円錐状に形成されている。
また、実施例1と同様に、環状の外周面81の右端の外径寸法(最大外径寸法)D1は、アウターコラム11の嵌合孔11Cの内径寸法D2(図3(1)参照)よりも大きく形成されて、アウターコラム11の嵌合孔11Cに対して、環状の外周面81の右端は締まりばめ嵌合になっている。
外輪固定用部材8の環状の外周面81の車体前方側端部には、実施例1と同様に、円弧状の押圧側面82、折り曲げ部83、上部ステアリングシャフト12Aの外周面121Aよりも大径の貫通孔84が形成されている。
実施例2では、外輪固定用部材8の環状の外周面81に、8個の切欠き86A、86B、86C、86D、86E、86F、86G、86Hが形成されている。切欠き86A、86B、86C、86D、86E、86F、86G、86Hは、外周面81及び押圧側面82を円周方向に分断して、折り曲げ部83の外周端まで形成されている。
図5(3)に示すように、切欠き86Bと86Cに挟まれた小扇形部87A、切欠き86Dと86Eに挟まれた小扇形部87B、切欠き86Fと86Gに挟まれた小扇形部87C、切欠き86Hと86Aに挟まれた小扇形部87Dは、外周面81が削ぎ落とされている。従って、嵌合孔11Cに外輪固定用部材8を挿入した時に、嵌合孔11Cには接触しない。
また、切欠き86Aと86Bに挟まれた大扇形部88A、切欠き86Cと86Dに挟まれた大扇形部88B、切欠き86Eと86Fに挟まれた大扇形部88C、切欠き86Gと86Hに挟まれた大扇形部88Dには、外周面81が形成されている。
しかし、切欠き86A、86B、86C、86D、86E、86F、86G、86Hによって、隣接する大扇形部88A、88B、88C、88Dは互いに分断されている。従って、嵌合孔11Cに外輪固定用部材8を挿入した時に、大扇形部88A、88B、88C、88Dは、アウターコラム11の嵌合孔11Cに沿って容易に弾性変形する。
従って、外輪固定用部材8を嵌合孔11Cに圧入した時に、アウターコラム11の嵌合孔11Cに作用する内圧(嵌合孔11Cを膨張させる力)を実施例1よりも小さくできるため、アルミニウム合金製やマグネシウム合金製で、薄肉に形成されたアウターコラム11の割れを防止することが可能となる。
また、嵌合孔11Cに外周面81を圧入した時の締代を大きくしても内圧の上昇が小さく抑えられるため、所要の内圧を得ることが容易で、外輪固定用部材8や嵌合孔11Cの加工が容易となり、製造コストを削減することができる。
上記実施例では、アウターコラム11に嵌合する軸受に適用した例について説明したが、インナーコラム10に嵌合する軸受に適用してもよい。さらに、上記実施例では、アッパー側のコラムに適用した例について説明したが、ロアー側のコラムに適用してもよい。
また、上記実施例では、インナーコラム10がロアーコラム、アウターコラム11がアッパーコラムで構成されているが、インナーコラム10をアッパーコラム、アウターコラム11をロアーコラムにしてもよい。
さらに、上記実施例では、チルト位置調整とテレスコピック位置調整の両方が可能なチルト・テレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用した場合について説明したが、テレスコピック位置調整だけが可能なテレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用してもよい。
本発明のステアリング装置を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。 本発明の実施例1のステアリング装置の要部を示す一部を断面した側面図である。 (1)は図2のP部拡大断面図、(2)は(1)の軸受近傍の拡大断面図である。 図3の外輪固定用部材単体を示す部品図であり、(1)は(2)のA−A断面図、(2)は正面図である。 本発明の実施例2の外輪固定用部材単体を示す部品図であり、(1)は(2)のB−B断面図、(2)は正面図、(3)は(2)のC−C断面図である。 (1)は従来のコラムの車体後方端の拡大断面図、(2)は(1)の軸受近傍の拡大断面図である。
符号の説明
1 コラム
10 インナーコラム(ロアーコラム)
10A 外周面
11 アウターコラム(アッパーコラム)
11A 外周面
11B 内周面
11C 嵌合孔
11D 段差面
11E 環状溝
12 ステアリングシャフト
12A 上部ステアリングシャフト
121A 外周面
122A 段差面
123A 環状溝
12B 下部ステアリングシャフト
121 ステアリングホイール
13 クランプ部材
14 テレスコ調整用長溝
21 自在継手
22 中間シャフト
221 中間インナーシャフト
222 中間アウターシャフト
23 自在継手
24 ステアリングギヤ
25 タイロッド
3 アッパーブラケット(車体取付けブラケット)
32 上板
33 側板
35 チルト調整用長溝
41 車体
42 カプセル
51 ロアーブラケット
52 チルト中心軸
53 締付けロッド
54 操作レバー
55 スリット
6 軸受
61 外輪
611 車体前方側の側面
612 車体後方側の側面
62 内輪
621 車体前方側の側面
622 車体後方側の側面
71 止め輪
72 止め輪
8 外輪固定用部材
81 外周面
82 押圧側面
83 折り曲げ部
84 貫通孔
85 車体後方側端部
86A、86B、86C、86D、86E、86F、86G、86H 切欠き
87A、87B、87C、87D 小扇形部
88A、88B、88C、88D 大扇形部

Claims (3)

  1. 車体に固定可能なコラム、
    ステアリングシャフトを軸支する軸受、
    上記コラムの内周面に形成され、上記軸受の外輪が嵌合可能な嵌合孔、及び、
    上記外輪を固定するための外輪固定用部材
    を備えたステアリング装置であって、
    上記外輪固定用部材は、
    上記嵌合孔に圧入され、圧入方向に向かって、外径寸法が徐々に小さくなる円錐状に形成された環状の外周面と、
    上記外周面から圧入方向に向かって凸状に、かつ、軸心に向かって折り曲げられて形成された円弧状の押圧側面と、
    上記押圧側面から圧入方向と反対側に延びた後、軸心に向かって折り曲げられた折り曲げ部とを、備えており、
    上記外周面を上記嵌合孔に圧入した時に、この外周面と嵌合孔との間の摩擦力と外周面の角部が上記嵌合孔に食い込むことで抜け出しが防止されるとともに、上記押圧側面が上記嵌合孔に嵌合された軸受外輪の側面に弾性変形して当接し、軸受外輪の側面を軸方向に押圧する外輪固定用部材であること
    を特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記環状の外周面には切欠きが形成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記コラムはアルミニウム合金またはマグネシウム合金で形成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
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