JP2009189286A - 生チョコレート及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 生チョコレートの製造方法は、次の工程A〜Fからなる。
工程A:カカオマスとヘーゼルナッツペースト以外の原材料として少なくとも生クリームと羅漢果エキスの顆粒を混練し、混練後に冷蔵する。
工程B:工程Aで得たものを攪拌しながら沸騰させる。
工程C:工程Bで得たもの、カカオマス及びヘーゼルナッツペーストを粉砕しながら攪拌する。
工程D:工程Cで得たものに添加物を加え、粉砕しながら攪拌する。
工程E:工程Dで得たものを冷蔵し、固化させる。
工程F:工程Eで得たものを適当な大きさにカットする。
【選択図】 図1
Description
(1)〔工程A〕「カカオマスとヘーゼルナッツペースト以外の原材料として少なくとも生クリームと羅漢果エキスの顆粒を混練し、混練後に冷蔵する。」(ST1)
ここで使用する生クリームは、高脂肪(脂肪分47%)のものと低脂肪(脂肪分35%)のものである。この高脂肪及び低脂肪の生クリームをボールの中に入れて混合し、更にボールの中に全脂粉乳、脱脂粉乳、香料としてのバニラビーンズ(しごいて皮と中の種子とを別々にしたもの)及びシナモン粉末、羅漢果エキスの顆粒、レシチン(大豆由来のもの)を加え、例えばホイッパーにより全体がよく馴染むようにゆっくりと混ぜる。
(2)次の工程Bの前準備として、荒く粉砕したカカオマス(カカオ豆を凝縮して塊にしたもので、天然の脂肪分を除かないもの)と、ヘーゼルナッツペースト(ヘーゼルナッツ100%だけをローラで引いてペースト状にしたもので、砂糖の入っていないもの)とを、カッター付き攪拌機(例えば商品名:ロボクープ)の中に一緒に入れておく。
(3)〔工程B〕「工程Aで得たものを攪拌しながら沸騰させる。」(ST2)
工程Aで得たものを銅鍋に入れ、ゴムベラでよくかき混ぜながら2度沸騰させる。この2度沸騰作業は、前記の通り、最初にかき混ぜながら沸騰させた後、一度火から下ろして(一度加熱を止めて)約10秒放置し、再び火に掛けてかき混ぜながら沸騰させるものである。この2度沸騰により、生クリームの殺菌効果が高まる。
(4)〔工程C〕「工程Bで得たもの、カカオマス及びヘーゼルナッツペーストを粉砕しながら攪拌する。」(ST3)
工程Bで得たものを、上記前準備として予めカカオマスとヘーゼルナッツペーストを入れておいたカッター付き攪拌機の中に一気に注ぎいれる。カッター付き攪拌機の蓋をして、工程Bで得たもの、カカオマス及びヘーゼルナッツペーストを、1500回転/分のカッターにより粉砕しながら約30秒間攪拌する。この攪拌により乳化を行う。この攪拌時の温度は約50℃であるのが好ましい。これは、約50℃が乳化を行うのに最も有効な温度だからである。
(5)〔工程D〕「工程Cで得たものに添加物を加え、粉砕しながら攪拌する。」(ST4)
カッター付き攪拌機の内部をゴムベラにより掃除し、飛散した乳化物を綺麗にしてから、カッター付き攪拌機の中に(工程Cで得たものに)、添加物として、常温に戻した発酵バター、40℃に溶かした植物油脂(例えば商品名:DHSHファーム)、及び香味料(ラム酒とブランデー)を一度に加え、カッター付き攪拌機の蓋をする。
(6)〔工程D−2〕「工程Dで得たものを真空状態で粉砕しながら攪拌する。」(ST5)
この工程D−2を行う前準備として、カッター付き攪拌機の内部をゴムベラにより丁寧に掃除してから蓋をする。
(7)〔工程E〕「工程D−2で得たものを冷蔵し、固化させる。」(ST6)
工程D−2により出来上がったガナッシュクリームを厚さ1cmの枠に流し込み、表面を平らにならし、冷蔵庫にて0〜5度の温度で一晩放置して固化させる。
(8)〔工程F〕「工程Eで得たものを適当な大きさにカットする。」(ST7)
枠を外して例えば3cm幅にカットし、表面にココア粉末をまぶしてトレーに入れ、箱詰めする。それから、冷蔵ショーケースに入れて販売する。勿論、カット後に表面にまぶすのはココア粉末に限らず、抹茶でもよく、或いは何もまぶさなくても構わず、適宜選定すればよい。
・生クリーム(高脂肪47%) 1320g 40.9g
・生クリーム(低脂肪35%) 400g 6.2g
・全脂粉乳 65g 25.2g
・脱脂粉乳 16g 8.5g
・バニラビーンズ 1.5本 0g
・シナモン粉末 0.2g 0g
・羅漢果(顆粒) 300g 15g
・レシチン(大豆由来) 5g 0g
・カカオマス(カカオ100%) 660g 39.6g
・ヘーゼルナッツペースト(無糖) 165g 10.7g
・発酵バター 250g 0g
・植物油脂(DHSHファーム) 120g 0g
・ラム酒 5g 0g
・ブランデー 5g 0g
これらの原材料を使用して製造した生チョコレートでは、原材料の総重量は3311.2g、糖質の総重量は146.1gであり、100g当たりの糖質は4.41gである。これは、厚生労働省の定める低糖基準である100g中の糖質5g以下を満たしている。
Claims (8)
- 甘味成分として羅漢果エキスを含有してなることを特徴とする生チョコレート。
- 次の工程A〜Fからなることを特徴とする生チョコレートの製造方法。
工程A:カカオマスとヘーゼルナッツペースト以外の原材料として少なくとも生クリームと羅漢果エキスの顆粒を混練し、混練後に冷蔵する。
工程B:工程Aで得たものを攪拌しながら沸騰させる。
工程C:工程Bで得たもの、カカオマス及びヘーゼルナッツペーストを粉砕しながら攪拌する。
工程D:工程Cで得たものに添加物を加え、粉砕しながら攪拌する。
工程E:工程Dで得たものを冷蔵し、固化させる。
工程F:工程Eで得たものを適当な大きさにカットする。 - 前記工程Dの後に、工程Dで得たものを真空状態で粉砕しながら攪拌する工程D−2を有することを特徴とする請求項2記載の生チョコレートの製造方法。
- 前記工程Aにおいて、カカオマスとヘーゼルナッツペースト以外の原材料は、全脂粉乳、脱脂粉乳、香料、レシチンを含むことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の生チョコレートの製造方法。
- 前記工程Bにおいて、沸騰作業は、最初に攪拌しながら沸騰させた後、一度加熱を止めて放置し、再び攪拌しながら沸騰させるものであることを特徴とする請求項2、請求項3又は請求項4記載の生チョコレートの製造方法。
- 前記工程Cは、約50℃で行うことを特徴とする請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記載の生チョコレートの製造方法。
- 前記工程Dにおいて、添加物は発酵バター、植物油脂、香味料であることを特徴とする請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6記載の生チョコレートの製造方法。
- 請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7記載の製造方法により製造されたことを特徴とする生チョコレート。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016189713A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | 不二製油株式会社 | 含水チョコレート様食品 |
KR101776794B1 (ko) | 2014-03-28 | 2017-09-08 | 장지은 | 무당 발효 초콜릿 조성물 및 이의 제조방법 |
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- 2008-02-14 JP JP2008032584A patent/JP2009189286A/ja active Pending
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